図1は、本発明実施の一形態を示すハンディーターミナルが閉じられた状態を示す斜視図である。本実施の形態のハンディーターミナル101は、回動開閉自在に連結された第1のユニット102と第2のユニット103とによって構成されている。第1のユニット102と第2のユニット103とを回動開閉自在に連結しているのは、ヒンジ104である。ヒンジ104は、第1のユニット102の一側部においてその両端部に円筒形状に設けられた一対の第1のヒンジ体105と、第2のユニット103の一側部において第1のヒンジ体105の内側に配置されるように円筒形状に設けられた一対の第2のヒンジ体106と、第1のヒンジ体105及び第2のヒンジ体106を回動自在に連結する一対の連結ピン107とによって構成されている。つまり、第1のヒンジ体105には連結ピン107よりも僅かに大径のケーブル挿通孔(図示せず)が形成され、第2のヒンジ体106には連結ピン107の圧入を可能とする径のケーブル挿通孔(図示せず)が形成されている。そこで、第1のヒンジ体105と第2のヒンジ体106とを互いのケーブル挿通孔が位置合わせされるように配置した状態で、一方の連結ピン107を一方の第1のヒンジ体105に挿通させてこれと隣接する一方の第2のヒンジ体106に圧入状態で貫通させる。同様に、もう一方の連結ピン107をもう一方の第1のヒンジ体105に挿通させてこれと隣接するもう一方の第2のヒンジ体106に圧入状態で貫通させる。これにより、第1のユニット102と第2のユニット103とがヒンジ104によって回動開閉自在に連結される。
一対の第2のヒンジ体106の間には、回動案内体108が回動自在に連結されている。この回動案内体108は、一対の連結ピン107よりも僅かに大径の挿通孔109(図3及び図5参照)を有しており、この挿通孔109に一対の第2のヒンジ体106を貫通した一対の連結ピン107の先端部が僅かに挿入されることで、ヒンジ104の回動中心と同軸上を回動するように第1のユニット102に回動自在に取り付けられている。回動案内体108については、後に詳述する。
第2のユニット103の外装面110には、回動案内体108の取り付け位置の近傍に位置させて指退避部111が取り付けられている。この指退避部111は、矩形形状に形成された弾力性を持つ材料によって形成されている。弾力性を持つが故に、指退避部111は、この指退避部111が設けられた第2のユニット103の外装面110よりも摩擦係数が大きい。そして、指退避部111は、その厚み分だけ、外装面110よりも突出している。
第1のユニット102には、ヒンジ104が設けられている一側部に位置させて、ヒンジ104に沿うようにして一筋の指退避突部112が突出形成されている。
図2は、ハンディーターミナル101が見開かれた状態を示す斜視図である。第1のユニット102は、第2のユニット103によって閉じられる面に第1の操作面113を有する。第1の操作面113には液晶表示パネル114が取り付けられ、この液晶表示パネル114にはタッチパネル115が積層して取り付けられている。第2のユニット103は、第1のユニット102に対して閉じられる面に第2の操作面116を有する。第2の操作面116は、メンブレンキーボード117によって形成されている。
第1のユニット102と第2のユニット103とには、互いに接合する部分に位置させて緩衝部材118が貼付されている。これらの緩衝部材118は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が閉じられる際に生ずる衝突による衝撃を和らげる役割を担っている。
図3は、回動案内体108の斜視図である。回動案内体108は、円筒形状をしており、その中心に前述した挿通孔109が形成されている。回動案内体108は、その中央部分に第1の入口119と第2の入口120とを連通させて形成したケーブル挿通孔121を有する。このケーブル挿通孔121は、後述するフレキシブルケーブル122を挿通させるために用いられる。このような回動案内体108は、その両端に一対の係合溝123を有している。これらの係合溝123は、挿通孔109の軸方向と同一方向に長く形成され、第2のユニット103の回動動作に回動案内体108を連動させるための構造として設けられている。係合溝123の詳細については、図5に基づいて後述する。
図4は、第1のユニット102と第2のユニット103との回動連結部分を示す縦断側面図である。第1のユニット102は、その内部に第1の回路基板124を内蔵している。この第1の回路基板124は、第1の操作面113に設けられている液晶表示パネル114を駆動制御し、タッチパネル115からの入力信号を処理する。第2のユニット103は、その内部に第2の回路基板125を内蔵している。第2の回路基板125は、第2の操作面116に設けられているメンブレンキーボード117からの入力信号を処理する。
このような第1のユニット102に内蔵されている第1の回路基板124と第2のユニット103に内蔵されている第2の回路基板125とは、フレキシブルケーブル122で電気的に接続されている。フレキシブルケーブル122は、第1の回路基板124から第1の操作面113の方向に立ち上がり第1のユニット102と第2のユニット103との間の連結位置を通って第2のユニット103の側部から第2の回路基板125に連結し、第1の回路基板124と第2の回路基板125とを電気的に接続する。このようなフレキシブルケーブル122は、第1の回路基板124から第1の操作面113の方向に立ち上がる部分において、第1のユニット102に取り付けられた防水パッキング126によって防水処理されている。そして、第1のユニット102と第2のユニット103との間の連結位置では、前述した回動案内体108に設けられたケーブル挿通孔121を挿通している。
ここで、図4に示すように、回動案内体108に形成されている第1の入口119と第2の入口120とを比較すると、第2の入口120の入口の方が狭く形成されている。これは、第2のユニット103の回動動作に連動して回動案内体108が回動する構造上、第1の回路基板124から延出して第1の操作面113の方向に立ち上がるフレキシブルケーブル122の位置と第1の入口119の位置とは大きく相対移動するのに対して、第2の回路基板125から延出するフレキシブルケーブル122の位置と第2の入口120の位置とは相対移動量が少ないためである。つまり、回動案内体108は第2のユニット103に連れ回されるのであるから、第2の回路基板125から延出するフレキシブルケーブル122の位置と第2の入口120の位置とは大きく相対移動しない。これに対して、回動案内体108は第1のユニット102に対して大きく回動するので、第1の入口119を広くしておかないと、第1の回路基板124から延出して第1の操作面113の方向に立ち上がるフレキシブルケーブル122が回動する回動案内体108に巻き込まれてしまう。そこで、第1の入口119の広さは、第1の回路基板124から延出して第1の操作面113の方向に立ち上がるフレキシブルケーブル122が回動する回動案内体108に巻き込まれない程度に広く設定されていなければならない。
回動案内体108は、第1の入口119と第2の入口120とを連通させて形成されたスリット状のケーブル挿通孔121を有するという構造上、ケーブル挿通孔121を介して対面する一対のケーブル案内体127,128を有している。これらのケーブル案内体127,128は、図4に示すように、回動案内体108の軸方向から見た断面形状が曲面形状である。したがって、それらのケーブル案内体127,128は、相対向する略中央部分を頂部として両側に向う程徐々に離反するような曲面形状を有している。また、図4に示すように、第1の操作面113と第2の操作面116とが見開き状態となるように第1のユニット102と第2のユニット103とが回動した状態でフレキシブルケーブル122を案内する回動案内体108の一方のケーブル案内体127は、第2の回路基板125に対面する部分において第2の入口120の幅を狭める形状の補助肉部127aを有している。以上説明したケーブル案内体127,128は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態(図1参照)と見開き状態(図2参照)との間を回動開閉する全工程において、フレキシブルケーブル122を過度の弛みが生じない最適状態に案内する。このようなケーブル案内体127,128によるフレキシブルケーブル122の案内については、図6に基づいて後に詳述する。
図5は、第1のユニット102と第2のユニット103との回動連結部分を断面にして示す斜視図である。図3に参照して説明したように、回動案内体108は、その両端に一対の係合溝123を有している。これらの係合溝123は、第1のユニット102に対する第2のユニット103の回動連結部分に対面する位置に形成されている。そこで、第2のユニット103には、それらの係合溝123に嵌合する一対の係合部129が形成されている。これらの係合部129は係合溝123に嵌合し、第2のユニット103の回動動作を回動案内体108に伝達する。したがって、回動案内体108は第2のユニット103の回動動作に連動して回動することになる。
ここで重要なことは、第2のユニット103に形成された係合部129は回動案内体108に形成された係合溝123に遊びをもって嵌合し、この遊びによって第2のユニット103が所定角度回動するまではその回動動作を回動案内体108に伝達しないようにしているということである。この場合の「所定角度」は一例として45°である。ここに、第2のユニット103の回動動作に伴い回動案内体108も回動するように第2のユニット103と回動案内体108とを遊びをもって連結し、当該遊びによって第2のユニット103が所定角度回動するまではその回動動作を回動案内体108に伝達しないようにする連動機構130が構成されている。
このような構成において、第1のユニット102に対して第2のユニット103は回動開閉自在であり、その回動動作によって第1の操作面113と第2の操作面116とを互いに対面した状態と見開き状態とに状態遷移させることができる。そして、本実施の形態では、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態(図1参照)と見開き状態(図2参照)との間を回動開閉する全工程において、回動案内体108がフレキシブルケーブル122を過度の弛みが生じない最適状態に案内する。この点について、図6に基づいて詳述する。
図6は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態(図1参照)と見開き状態(図2参照)との間を回動開閉する際における回動案内体108の回動状態を示す模式図である。図6中では、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉である状態(図1参照)を0°として表わし、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開いた状態(図2参照)を180°として表わしている。そして、図6は、第1のユニット102に対する第2のユニット103の45°刻みの回動状態での回動案内体108の回動角度を明示している。図6中、回動案内体108は図4と共通する向きから見た回動案内体108を示している。
図6(a)は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態から見開き状態に開く際の回動案内体108の回動状態を示す模式図である。図6(a)に示すように、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態である場合の回動案内体108(0°の状態)は、第1の入口119が下方を向いて第2の入口120が左上方を向くように位置付けられている。これにより、第1の回路基板124と第2の回路基板125とを電気的に接続するフレキシブルケーブル122が一方のケーブル案内体128によって案内される。つまり、第1の入口119が下方を向いているので、第1の回路基板124から第1の操作面113の方向に立ち上がるフレキシブルケーブル122はそのまま第1の入口119に挿入されている。そして、第2の入口120が左上方を向いているので、フレキシブルケーブル122は、第1のユニット102に対して閉じられた第2のユニット103が内蔵する第2の回路基板125の方向に略真直ぐに進行していく。この際、フレキシブルケーブル122は、第1のユニット102と第2のユニット103との間を最短経路で連絡するのではなく、回動案内体108が有する一方のケーブル案内体128によって最短経路よりも長い経路に案内されている。
第1のユニット102に対して第2のユニット103を回動開放させると、回動案内体108は第2のユニット103に連れ回される。つまり、図5に示すように、第2のユニット103に形成された係合部129が回動案内体108に形成された係合溝123に嵌合しているので、第2のユニット103を回動させれば回動案内体108も連動して回動する。この際、前述したように、第2のユニット103に形成された係合部129は回動案内体108に形成された係合溝123に遊びをもって嵌合しているので、回動当初の45°程度の間は、第2のユニット103の回動に伴う回動案内体108の回動動作が生じない。したがって、図6(a)に示すように、0°のときと45°のときとの回動案内体108の回動角度に変化が生じない。このため、第2のユニット103において第2の回路基板125から延出するフレキシブルケーブル122は、回動案内体108において一方のケーブル案内体128に案内されていた状態からもう一方のケーブル案内体127に近接する方向に移動する。
第2のユニット103が45°程度回動すると、回動案内体108は第2のユニット103に連れ回される。その結果、第2のユニット103が見開き状態まで回動すると(180°の状態)、回動案内体108は0°から135°まで回動する。このような過程において、第2の回路基板125から延出するフレキシブルケーブル122は、回動案内体108のもう一方のケーブル案内体127に近接した状態を維持し、第2のユニット103が見開き状態まで回動すると、そのもう一方のケーブル案内体127に案内される(図4も参照)。また、第1の入口119は間口が広く形成されているので、回動案内体108が0°から135°まで回動したとしても、下方を向いた状態を維持する。換言すると、第1の入口119の間口の広さは、回動案内体108が0°から135°まで回動する全工程を通じて下方を向いた状態を維持し得る程度の広さに設定されていることになる。その結果、第1の回路基板124から延出して第1の操作面113の方向に立ち上がるフレキシブルケーブル122は、回動案内体108が0°から135°まで回動したとしても、回動する回動案内体108に巻き込まれてしまうことがない。
図6(a)に示すように、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態である場合(180°の状態)の回動案内体108は、第1の入口119が下方を向いて第2の入口120が右やや下方を向くように位置付けられている。これにより、フレキシブルケーブル122は、第1のユニット102に対して見開き状態に開かれた第2のユニット103が内蔵する第2の回路基板125の方向に略真直ぐに進行していく(図4も参照)。この際、フレキシブルケーブル122は、第1のユニット102と第2のユニット103との間を略最短経路で連絡する。ここで、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態である場合(0°の状態)のフレキシブルケーブル122の案内経路を再度思い起こされたい。前述したように、この状態のときのフレキシブルケーブル122は、第1のユニット102と第2のユニット103との間を最短経路で連絡するのではなく、回動案内体108が有する一方のケーブル案内体128によって最短経路よりも長い経路に案内されている。このような第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態である場合(0°の状態)と見開き状態である場合(180°の状態)とのフレキシブルケーブル122の経路の相違は、本実施の形態のハンディーターミナル101の特徴をなす。
つまり、本実施の形態では、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態である場合(180°の状態)、フレキシブルケーブル122が第1のユニット102と第2のユニット103との間を略最短経路で連絡するように設定している。このような設定を採用すると、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態となった場合(0°の状態)、フレキシブルケーブル122に長さ余りが生じてしまう。そこで、この場合には、回動案内体108が有する一方のケーブル案内体128によってフレキシブルケーブル122の経路を最短経路よりも長い経路に案内する。これにより、例えば特許文献1に記載されているような、第1のユニット102と第2のユニット103との連結回動部分におけるフレキシブルケーブル122の巻回保持構造の採用を回避することができる。その結果、第1のユニット102と第2のユニット103との連結回動部分の大型化を招来することなく、当該部分でのフレキシブルケーブル122の断線を防止することができる。
また、回動案内体108が有するもう一方のケーブル案内体127が有する補助肉部127aは、第2の回路基板125から延出するフレキシブルケーブル122が下方に回り込み、そのもう一方のケーブル案内体127に案内される箇所で大きく屈曲することを抑制している。これにより、フレキシブルケーブル122と第2の回路基板125との間の接続部分の機械疲労を抑制し、第2の回路基板125からのフレキシブルケーブル122の脱落を防止することができる。
図6(b)は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態から全閉状態に閉じる際の回動案内体108の回動状態を示す模式図である。第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態から全閉状態に閉じる際の回動案内体108の回動動作に際しては、基本的には、全閉状態から見開き状態に状態遷移する場合の既に説明した工程と反対の工程が辿られる。この際、注意すべきは、連動機構130において、第2のユニット103に形成された係合部129は回動案内体108に形成された係合溝123に遊びをもって嵌合しているので、回動当初の45°程度の間は、第2のユニット103の回動に伴う回動案内体108の回動動作が生じないという点である。つまり、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態から全閉状態に閉じるに際して、回動案内体108は、第2のユニット103が180°から135°程度まで回動する間は第2のユニット103に追従回動せず、第2のユニット103が135°から0°に至る間は追従回動する。したがって、第1のユニット102に対する第2のユニット103の回動角度と回動案内体108の回動角度との関係は、第2のユニット103が開く方向に回動する場合と閉じる方向に回動する場合とで、第2のユニット103の回動途中においては一致しないことになる。これに対して、第2のユニット103が開く方向に回動する場合であっても閉じる方向に回動する場合であっても、第1のユニット102に対する第2のユニット103の角度が0°となった場合の回動案内体108の回動位置は不変であり、第1のユニット102に対する第2のユニット103の角度が180°となった場合における回動案内体108の回動角度も不変である。
ここで、第2のユニット103の回動動作に回動案内体108を完全追従させず、45°程度の不追従区間を設定している理由について説明する。図6中の第1のユニット102に対する第2のユニット103の回動角度が0°である場合と180°である場合とに着目する。第2のユニット103の回動角度が180°である場合は、前述したように、第1のユニット102と第2のユニット103との間を略最短経路で連絡するようにフレキシブルケーブル122を案内している。これに対して、第2のユニット103の回動角度が0°である場合、第1のユニット102と第2のユニット103との間を最短経路よりも長い経路で連絡するようにフレキシブルケーブル122を案内しなければならない。とすると、第2のユニット103の回動量と回動案内体108の回動量とを一致させた場合、第2のユニット103が0°である場合に長さ余りが生ずるフレキシブルケーブル122を回動案内体108によって案内し得なくなってしまう。この点は、図6中、第2のユニット103の回動角度が0°である場合に回動案内体108が更に半時計方向に回った位置に位置付けられる状態を想定することで、容易に理解することができる。
もっとも、図6を参照して第2のユニット103の回動角度が0°である場合に回動案内体108が更に半時計方向に回った位置に位置付けられている状態を単純に想定すると、一方のケーブル案内体128の下方部分がフレキシブルケーブル122をより屈曲させてフレキシブルケーブル122を長さ余りが生じないように案内している状態が想像されるが、これは正しくない。何故ならば、この場合には、第1の回路基板124から延出して上方に向うフレキシブルケーブル122の屈曲を避けるためには第1の入口119の間口をより広くしなければならず、そのように構成したならばケーブル案内体128の断面積がより小さくなってしまい、回動案内体108が更に半時計方向に回った位置に位置付けられたとしても、もはやフレキシブルケーブル122を長さ余りが生じないように案内し得なくなってしまうからである。
これに対して、第2のユニット103の回動動作に回動案内体108を完全追従させずに45°程度の不追従区間を設定することで、第2のユニット103の回動角度が180°である場合には最短経路、その回動角度が0°である場合には最短経路よりも長い経路にフレキシブルケーブル122を案内することができる。これにより、本実施の形態によれば、第1のユニット102と第2のユニット103との間の回動連結部でフレキシブルケーブル122に弛みが生ずることを防止し、このような弛みによって生ずることがあるフレキシブルケーブル122の断線を抑制することができる。
図7は、ハンディーターミナル101が見開かれつつある状態を示す斜視図である。前述したように、回動案内体108では第1の入口119の間口が広く取られている。このため、図1、図5及び図6から明らかなように、第1のユニット102に対して第2のユニット103が全閉状態にある場合、第1の入口119は外部に露出する。そして、前述したように、第2のユニット103が45°程度まで回動したとしても回動案内体108が回動しないため、その間、第1の入口119の露出状態は変わらない。
これに対して、図7に示すように、第2のユニット103が135°程度まで開くと、回動案内体108の90°程度の回動によって第1の入口119は第1のユニット102に隠されてもはや外部に露出しなくなる(図6も参照)。
図8は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が90°程度開いた状態を示す側面図である。ところが、第2のユニット103が90°程度開いた状態であると、図6を参照しても明らかなように、第1の入口119は僅かに露出した状態となっている。このため、図8に示すように、例えば左手の指が回動案内体108の位置に位置すると、僅かに露出した第1の入口119に指が入り込み、図7に示す135°程度まで第2のユニット103を開くと、第1の入口119に指が挟み込まれてしまう可能性がある。本実施の形態では、第1のユニット102に設けた指退避突部112の位置規制によって、そのような指の挟みこみを防止している。
ところが、ハンディーターミナル101を強く把持した場合、指がその弾力によって変形し、指退避突部112の位置規制のみによっては第1の入口119への指の入り込みを抑制し得なくなる可能性がある。このような事態を想定すると、第1の入口119に指が挟み込まれてしまう可能性を完全に払拭することはできない。
そこで、本実施の形態では、指退避部111を設け、第2のユニット103の開く動作に伴い回動案内体108の部分を把持する指を指退避部111で押し、指を回動案内体108から離反させることができるようにしている。つまり、図8に示すように、第2のユニット103が90°程度開くと、回動案内体108の部分を把持している指に指退避部111が当接し始める。指退避部111は第2のユニット103の外装面110よりも突出している上に摩擦係数が大きいので、第2のユニット103の開く動作に応じて指を押し、回動案内体108から遠ざける。
図9は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が135°程度開いた状態を示す側面図である。第2のユニット103が135°程度開いた状態では、指は指退避部111に押され、回動案内体108から離反した位置に遠ざけられる。図7を参照して前述したように、第2のユニット103が135°程度まで開くと、回動案内体108の90°程度の回動によって第1の入口119は第1のユニット102に隠されてもはや外部に露出しなくなる(図6も参照)。したがって、この時点で指が回動案内体108から離反していれば、第1の入口119に対する指の挟み込みを確実に防止することができる。
図10は、第1のユニット102に対して第2のユニット103が見開き状態となるまで開いた状態を示す側面図である。その結果、第2のユニット103が見開き状態となるまで開いた状態では、もはや指が第1の入口119に挟み込まれる可能性は皆無となる。
102 第1のユニット、103 第2のユニット、104 ヒンジ、108 回動案内体、110 外装面、111 指退避部、113 第1の操作面、116 第2の操作面、119 第1の入口、120 第2の入口、121 ケーブル挿通孔、122 フレキシブルケーブル、124 第1の回路基板、125 第2の回路基板、127,128 ケーブル案内体、130 連動機構