JP4537026B2 - 作業環境監視システム及び作業環境監視工法 - Google Patents
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Description
例えば、測定地点に設置した検知装置で騒音及び振動を検知して得られた測定データを開示装置で近隣住民に表示し、測定データが基準値を越える場合には現場事務所等に設置した制御装置において警報を発する振動騒音監視公開装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、山留工事において、山留めの状態を計測装置で計測し、計測したデータと予め設定された値を比較し、データが設定された値以上の場合に警報を発する施工システムが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、本来、大きな騒音や振動が発生することがない建築土木機械、例えば、土留め壁(矢板壁)の構築等に用いられ、矢板(杭)等を既設の矢板(杭)から反力を取って圧入もしくは引抜きを行う周知の杭圧入引抜機では、予め設定された基準値以上の騒音や振動の発生は基本的にあり得ず、もし発生した場合に、作業に異常が発生した可能性が高く、単に周囲への騒音の配慮のための対策以外の対策が必要となる可能性がある。
そして、機械制御手段は、判定信号に示される判定結果が異常である場合に、建設土木機械の動作を停止もしくは制限する。
従って、工事現場の状況が急激に変化した場合に、建設土木機械の動作を停止もしくは制限することにより、急激な状況の変化に対応して、迅速に工事を中断できることになる。これにより、異常音や振動等が長時間続いて周囲への影響が拡大するのを防止できる。また、作業自体に問題が発生するような状態となった場合に、建設土木機械の動作の停止や制限により、問題の発生を未然に防止することができる。すなわち、異常な状況での対策なしでの工事の続行による弊害を防止できる。
また、車両を工事現場まで自走させて配置することで、容易に本発明の作業環境監視システムを工事現場に構築することができる。
なお、建設土木機械を制御する機械制御手段に、状況監視手段が出力する判定信号に基づいて建設土木機械の動作の停止もしくは制限を行える機能が必要となる。
請求項2に記載の発明によれば、車両外の任意の位置に測定手段を設置して建設土木機械の周囲の状態を測定することができる。
また、建設土木機械の動作を停止したり制限したりした方が良い状態となる可能性がある場合に、その前の状態で、警報を行うことにより、作業従事者に建設土木機械の動作の停止や制限に対応する時間を与えることができる。
図1及び図2のブロック図に示すように、この例の作業環境監視システムは、建設土木作業機械としての杭圧入引抜機1の工事現場に本発明を応用したものである。
作業環境監視システムは、図2に示す測定器21(測定手段)と、データ収集装置22(状態監視手段)と、杭圧入引抜機1の後述するコントローラ11との通信用の無線機23及びケーブル24のつちの一方を装備したデータ収集車2を備えるとともに、建設土木機械である杭圧入引抜機1に設けられたコントローラ11(機械制御手段)、データ収集装置22との通信用の無線機12及びケーブル13のうちの一方を備える。
具体的には、騒音計、振動計、傾斜計、沈下計、水平移動計、雨量計、風速計、風向計、温度計、湿度計等であるが、これ以外にも、建設土木機械が作業を行う工事現場の状態を把握可能なものであれば、その他の測定手段を用いることができる。例えば、後述する監視カメラ等の撮像手段や、工事の種類や工事が行われる場所を考慮して、土圧計や潮位計や水位計や水流の速度計など、様々な測定手段を用いるものとしても良い。
なお、前記構造物とは、例えば、ビル等の建築物、橋、鉄道等であり、建設土木機械が関与する工事の対象となるものであっても良いし、直接工事の対象となっておらず、工事現場内や工事現場近傍にある構造物であっても良い。
なお、以下の処理用にデータ収集装置22には、各測定器21もしくは測定器21の種類毎に、予め設定されて入力された第1の閾値としての警告値と、第2の閾値としての停止値とが各種メモリ等の半導体記憶装置やハードディスク、CD、DVD、MO等の光・磁気記憶装置等に記憶されているとともに、以下の処理を行うためのプログラムが記憶されている。なお、警告値及び停止値は、測定信号がアナログの場合に、測定信号のレベルで設定されているものとし、デジタル変換する前の測定信号と比較されるものとしても良し、警告値及び停止値は、デジタルの測定データと比較されるものであっても良い。
そして、測定データが警告値より低い場合には、測定データが正常な状態を示すものと判定する(ステップS3)。一方、測定データが警告値より高い場合には、次ぎに測定データを停止値と比較する(ステップS4)。そして、測定データが停止値より低い場合には、測定データが警告を行う状態を示すものと判定する(ステップS5)。一方、測定データが停止値より高い場合には、測定データが建設土木機械の動作を停止もしくは制限させる状態を示すものと判定する(ステップS6)。
また、データ収集装置22から送信される判定信号が杭圧入引抜機1をリモートコントローラから制御する際に、リモートコントローラから送信される制御信号(指令信号)となっており、データ収集装置22がリモートコントローラとして機能するものとしても良いし、この際に指令信号である判定信号をリモートコントローラがコントローラ本体に中継するものとなっていても良い。また、リモートコントローラに、警告を行う状態や停止もしくは制限を行う状態を示す判定信号が入力した場合に、警告を行う表示装置や発声装置が設けられていても良い。すなわち、リモートコントローラが本発明の警告実行手段として機能しても良い。
すなわち、指令信号が受信された場合(ステップS11)に、指令信号が警告を行う状態であることを示す判定信号の場合(ステップS12)に、警告灯の点灯、状態表示器15での警告の表示等の警報を行うように、警告灯及び状態表示器に制御信号を出力する(ステップS13)。
なお、杭圧入引抜機1は、電源の供給や油圧の供給が遮断された場合に、クランプ1aやチャック1eが杭を掴んだ状態に保持するようになっており、杭圧入引抜機1が転倒するようなことはない。
第2の実施形態においては、測定器21であり、かつ、撮像手段としての監視カメラ21aを使用するとともに、状況監視手段としてのデータ収集装置22に画像認識を行う画像認識手段としての機能を持たせ、監視カメラ21aからの測定信号としての画像データの画像認識結果に基づいて上述の警告停止判定処理を行う。また、建設土木機械として前記杭圧入引抜機1に杭を供給するクレーン4が用いられ、クレーン4に前記コントローラ11が備えられているものとなっている。第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、説明の無い部分は、第1の実施形態と同様の構成を有するものとする。
そして、この例においては、クレーン4のジブ41の作業半径内(工事現場内もしくは工事現場近傍)に既存の建築物5(構造物)があるものとし、監視カメラ21aの撮影範囲内にクレーン4と建築物5の少なくともクレーン4側の部分が入るようになっている。
例えば、順次入力される画像データ中の監視領域6,7の各画素の色(輝度)の時間経過に伴う変化を認識するようになっており、予め設定された数以上の画素において、予め設定された範囲以上の色値の変化(例えば、画像データがRGBで示される場合にRGB毎の値の変化)や輝度の変化が合った場合に、監視領域に侵入物があったものとする。なお、杭(鋼管矢板10)の色やジブ41の色と背景の色との差から杭やジブ41をより正確に認識するものとしても良い。また、その他の周知の画像認識方法により杭やジブ41を認識するようにしても良い。
ここでは、例えば、クレーン4のジブ41が第2の監視領域に侵入して警告を示す判定信号がデータ収集装置22から送信された場合に、コントローラ11の制御によりクレーン4の図示しない警告灯や状態表示器や発声器において、警告灯の点灯、警告の表示、警告音の発声等により警報が行われる。これによりクレーン4のオペレータは、ジブ41をそれ以上建築物5に近づけるような操作をしないように指示された状態となる。
なお、クレーン4の動作を完全に停止するのではなく、ジブ41の建築物5に近づく方向への移動を制限し、ジブ41の建築物5から遠ざかる方向への移動を可能としても良い。この場合には、ジブ41を建築物5から離す操作が可能となり、ジブ41を監視領域の外に出すことが可能となる。そして、この場合に、データ収集装置22において、監視領域6,7にジブ41等の侵入物が無くなったことが認識され、正常な状態と判定される。そして、正常な状態と判定された場合に、データ収集装置22が指令信号として正常な状態を示す判定信号を送信する。そして、コントローラ11は、動作の制限を示す判定信号が受信されて建設土木機械の動作を制限した後に正常を示す判定信号が入力した場合は、動作を制限する制御を解除して、建設土木機械を通常通り制御するものとしても良い。
以上のように第2実施形態の作業環境監視システムによれば、建築物5にクレーン4のジブ41が接触するような事態を確実に防止できる。
2 データ収集車(車両)
11 コントローラ(機械制御手段、警報実行手段)
15 状態表示器(警報実行手段)
21 測定器(測定手段)
21a 監視カメラ(撮像手段、測定手段)
22 データ収集装置(状態監視手段、画像認識手段)
Claims (4)
- 建設土木機械を動作させる場合に周囲の状態を監視する作業環境監視システムであって、
前記建設土木機械が動作する建設土木工事現場の近傍に配置される車両と、
前記車両に装備、搭載され、前記建設土木機械の周囲の状態を測定するとともに前記状態の測定結果を示す測定信号を出力する測定手段と、
前記車両に装備、搭載され、前記測定信号が示す状態が設定された正常な状態か、設定された前記建設土木機械の動作を停止もしくは制限させる状態かを判定するとともに、判定結果を示す判定信号を出力する状態監視手段と、
前記判定信号が建設土木機械の動作を停止もしくは制限させる状態を示す場合に、建設土木機械の動作を停止もしくは制限させる機械制御手段と、
を備え、
前記測定手段は、騒音、振動の作業環境を測定する作業環境測定手段と、地盤又は構造物の変位を測定する変位測定手段と、気象状況を測定する気象測定手段とのうちの少なくとも一つであることを特徴とする作業環境監視システム。 - 前記測定手段は、前記車両から降ろされて任意の位置に設置可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の作業環境監視システム。
- 前記状態監視手段は、前記正常な状態及び前記建設土木機械を停止もしくは制限させる状態の判定以外に、警報を行う状態か否かの判定を行い、
前記判定信号が設定された警報を行う状態を示す場合に、前記建設土木機械に係わる作業に従事する作業従事者に警報を行う警報実行手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業環境監視システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業環境監視システムを用いて、建設土木工事現場における建設土木機械の周囲の作業環境を監視し、監視結果に基づいて建設土木機械の動作を制御することを特徴とする作業環境監視工法。
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