JP4537774B2 - リードフレームの製造方法 - Google Patents
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Description
非絶縁型ではベースを封止樹脂から外部に露出させるためベースを放熱板として働かせ放熱性を高めることができるが、ベースが封止樹脂で包まれるフルモールド型に比較してベースと封止樹脂の接合強度、密着性の低下が深刻になりやすい。
特許文献3に記載の半導体装置にあっては、半導体素子固定領域を囲むように設けられた溝(同文献符号20)によりダイボンド材の成分の染みだしを抑止するとともに(同文献段落0048,0049)、ベースと封止樹脂との接着性を向上せんとしている(同文献段落0050)。
特許文献5に記載のリードフレームの製造方法にあっては、ベースの表面に設けた窪みの開口がその窪みの内部より狭くなるように機械加工し、樹脂との密着性を向上せんとした。
フルモールド型においても、樹脂部及びベースを貫通する貫通孔が設けられ、ボルト挿通孔として用いられたものがあった(特許文献6,7)。
窪みをプレス加工する場合には、素材を圧縮変形させるから、大きく、かつ、深い窪みを形成することに限界があり、1つの窪みへの樹脂の充填量は少量となるから、接合強度を高めるために多数の窪みを形成しなければならない。むやみに多数の窪みを設けても、樹脂封止工程前にダイボンド材などが窪みに充填されると樹脂との接合については全く効果が無い。
特許文献5記載のリードフレーム製造方法のように、初期ディンプルをプレス加工して形成する場合には、初期ディンプルの周縁が圧縮により加工硬化しており、第二ディンプルの機械加工が難しくなる場合がある。また、2回のプレス工程を要するから、生産性の高い設計が望まれる。
以上のことより、ベース及び封止樹脂の強度、ベースと封止樹脂との接合強度が十分に得られないおそれがあり、ベースの表面積の利用効率が低下するおそれがある。また、リードフレームの生産性が低下するおそれがある。
表面にダイボンディング領域が設けられ、前記表面上の前記ダイボンディング領域外において貫通孔が打ち抜き加工され、
前記表面上で前記ダイボンディング領域と前記貫通孔とを隔てる長溝がプレス加工され、前記長溝と前記貫通孔との間の部分が前記貫通孔側に変形することにより前記貫通孔の開口が狭められてなるベースを含むリードフレームである。
長溝と貫通孔との間の変形した部分を封止樹脂で被覆することにより、ベース裏面を露出させた非絶縁型パッケージに適用してもベースと封止樹脂との接合面に沿った外部から半導体ダイまでの経路が長く取れ、これと上述の接合強度、密着性の向上とが相俟ってパッケージの密閉性が向上する。接合強度、密閉性の観点より貫通孔内面の全面を封止樹脂で被覆することが好ましい。さらには、貫通孔内に空隙を残さず充填することが好ましい。
ベースの貫通孔は、打ち抜き加工により簡単に任意の大きさに形成することができ、貫通孔の縁も加工硬化が少なく2次加工しやすい。貫通孔形成後に長溝をプレス加工する場合、貫通孔に近接する位置に長溝をプレス加工することにより、長溝と貫通孔との間の肉を貫通孔側へ変形させ、貫通孔の開口を狭めることもできる。これにより長溝の加工と、長溝と貫通孔との間の部分の加工を同時に行うことができるから、リードフレームの生産性が向上する。
貫通孔は1つでも2つ以上でもよいが、1つでも大きくすることにより高い接合強度が得られる。
長溝は、ダイボンディング工程においては半田、樹脂ペーストなどのダイボンド材の流れを止めることができ、ダイボンディング領域と貫通孔とを隔てているから、ダイボンド材の貫通孔内への流入を防ぐ。貫通孔には底がないため、仮に、ダイボンド材が貫通孔内へ流入しても溜まりにくい。長溝がダイボンド材などで埋まらない限り、樹脂封止工程において長溝に封止樹脂が充填されるため、樹脂封止後、長溝は封止樹脂とベースの接合強度、密着性の向上を助ける。
ベースの貫通孔は、取付用のボルト挿通孔としても利用することでき、そのようにすれば、簡素な構造で機能・性能のよいパッケージを生産性良好に作製することができる。なお、ボルト挿通孔とは、ボルトの軸部を挿し通すことができる貫通孔をいう。
ダイボンド材停止溝は、ダイボンディング領域を包囲する閉じた環状であることが好ましい。ダイボンド材の停止性が良いからである。一部途切れていても中心から遠い角部などであれば、十分な停止性が得られる。
前記第1プレス工程の後、前記ベースとなる部分の表面に、前記貫通孔とこれに隣接するダイボンディング領域とを隔てる長溝をプレス加工するとともに、前記長溝を加工する加工圧力によって、前記長溝と前記貫通孔との間の前記ベースとなる部分の構成部材を前記貫通孔側に変形させて前記貫通孔の開口を狭める第2プレス工程とを備えるリードフレームの製造方法である。
前記第1プレス工程の後、前記ベースとなる部分の表面に、前記貫通孔に隣接するダイボンディング領域からのダイボンド材の流出を止めるダイボンド材停止溝の全部又は一部をプレス加工するとともに、前記ダイボンド材停止溝を加工する加工圧力によって、前記貫通孔に近接する側の前記ダイボンド材停止溝の一部と前記貫通孔との間の前記ベースとなる部分の構成部材を前記貫通孔側に変形させて前記貫通孔の開口を狭める第2プレス工程とを備えるリードフレームの製造方法である。
前記ベースに付着して前記半導体ダイを封止する封止樹脂とを備え、
前記ベースの裏面が前記封止樹脂から露出し、
前記ベースの前記表面から前記裏面まで打ち抜かれた貫通孔が前記半導体ダイのダイボンディング領域外に形成され、
前記表面上に前記ダイボンディング領域と前記貫通孔とを隔てる長溝が形成され、
前記ベースの前記長溝と前記貫通孔との間の部分が前記貫通孔側に変形することにより前記貫通孔の開口が狭められ、
前記封止樹脂が前記間の部分を被覆してなる樹脂封止型半導体装置である。
長溝と貫通孔との間の変形した部分を封止樹脂が被覆しているので、ベースと封止樹脂との接合面に沿った外部から半導体ダイまでの経路が長く取れ、これと上述の接合強度、密着性の向上とが相俟ってパッケージの密閉性が向上する。接合強度、密閉性の観点より貫通孔内面の全面を封止樹脂で被覆することが好ましい。さらには、貫通孔内に空隙を残さず充填することが好ましい。
ベースの裏面が封止樹脂から露出しているので、ベースが放熱板として機能し放熱性が向上する。
ベースの貫通孔は、打ち抜き加工により簡単に任意の大きさに形成することができ、貫通孔の縁も加工硬化が少なく2次加工しやすい。貫通孔形成後に長溝をプレス加工する場合、貫通孔に近接する位置に長溝をプレス加工することにより、長溝と貫通孔との間の肉を貫通孔側へ変形させ、貫通孔の開口を狭めることもできる。これにより長溝の加工と、長溝と貫通孔との間の部分の加工を同時に行うことができるから、リードフレームの生産性が向上する。
貫通孔は1つでも2つ以上でもよいが、1つでも大きくすることにより十分な接合強度が
得られる。
長溝は、ダイボンディング工程においては半田、樹脂ペーストなどのダイボンド材の流れを止めることができ、ダイボンディング領域と貫通孔とを隔てているから、ダイボンド材の貫通孔内への流入を防ぐ。貫通孔には底がないため、仮に、ダイボンド材が貫通孔内へ流入しても溜まりにくい。長溝がダイボンド材などで埋まらない限り、樹脂封止工程において長溝に封止樹脂が充填されるため、樹脂封止後、長溝は封止樹脂とベースの接合強度、密着性の向上を助ける。
ダイボンド材停止溝は、ダイボンディング領域を包囲する閉じた環状であることが好ましい。ダイボンド材の停止性が良いからである。一部途切れていても中心から遠い角部などであれば、十分な停止性が得られる。
まず、図1及び図2を参照して本実施形態のリードフレームにつき説明する。図1は、本実施形態のリードフレームの平面図(c)、最小単位の平面図(a)及び側面図(b)である。図2は、図1(a)におけるA−A断面図である。
図1(c)に示すように、本実施形態のリードフレーム1は、多数のベース2,2,・・・を連結部5でレール3に連結した構成を有する。レール3には、パイロットホール4が穿設されている。ベース2,2,・・・は、各2本の連結部5を介してレール3に連結保持され、レール3に沿って一直線状に並んでいる。
図1(a)に示すように、ベース2の表面には、ダイボンディング領域9が設けられ、その周囲にダイボンド材停止溝7(7T,7L,7R,7B)が形成されている。ダイボンド材停止溝7は4本の直線溝7T,7L,7R,7Bから構成される。
なお、ダイボンド材の流出を防ぐためには、ダイボンド材停止溝はダイボンディング領域9を囲む閉じた環状にすることが好ましい。本実施形態のように4本の直線溝7T,7L,7R,7Bで構成する場合は、斜めの線や曲線部が無いため、プレス成型用の金型を作製しやすい等の利点がある。
貫通孔6は、打ち抜き加工されたものであり、後加工された抜け止め部11を除き、表面12及び裏面13に垂直で、表面12から裏面13まで一定断面で連続する孔である。
長溝10は必ずしも直線状である必要な無く、貫通孔6との間隔を一定とした結果、曲線や曲線と直線の継ぎ合わせとなっても良い。抜け止め部11を加工しやすい厚みにするため、長溝10と貫通孔6との間隔はある程度狭く設定する。
なお、貫通孔6の両側には複数本の条溝8が設けられている。
次に、リードフレーム1の製造方法につき説明する。リードフレーム1は、銅又は銅合金等の金属シートをプレス加工し、その表面にニッケルメッキ等を施して作製する。
本実施形態においては、第1プレス工程と第2プレス工程の2回のプレスにより作製する。第1プレス工程においては、プレス金型によって素材の金属シートをプレスし主に不要部分を打ち抜き除去する。第1プレス工程においては、図1(a)(c)に示した貫通孔6は必ず穿設する。また、その他の外形や孔部を形成する。貫通孔6以外の外形や孔部は次の第2プレス工程において加工しても良い。
断面逆三角状に限らず、所望の抜け止め部11の形状が得られるように、その形状に対応したプレス型を適用すればよい。例えば、直線溝7Tのうち長溝10に対応する部分が、その他の部分に対応する部分より貫通穴側に余計に膨らんだプレス金型を適用してもよい。
次に、本実施形態の樹脂封止型半導体装置につき図3、図4を参照して説明する。図3は、本実施形態の樹脂封止型半導体装置の平面図(a)及び側面図(b)である。図4は本実施形態の樹脂封止型半導体装置の回路図である。
本実施形態の半樹脂封止型導体装置20は、それぞれ単体ダイオードが構成された2つの半導体ダイ21,22を上述したリードフレーム1を用いて組み立て樹脂封止したものである。図4の回路図に示すように、2つの半導体ダイ21,22のカソードKを接続した回路を構成している。
リード23,24はそれぞれ、半導体ダイ21,22の表面のアノード端子A1,A2に接続している。
半導体ダイ21,22及びこれに接続するリード23,24の内端部が封止樹脂25により樹脂封止されている。封止樹脂25はベース2の表面12、側面及び貫通孔6の内面に付着し接合している。
ベース2の裏面13は封止樹脂25から露出している。実装時にベース2裏面をヒートシンクなどに密着させるためである。
また、ベースの上端も露出している。これは図1に示した連結部5を樹脂封止後に切り離すためである。
また、貫通孔6内に封止樹脂25が嵌合していることにより、図中に示す水平方向Hに関するベース2と封止樹脂25の機械的な接合強度が向上している。
以上のような機械的接合に加え、封止樹脂25はベース2に接着しているので、これによっても接合されている。貫通孔6を設けたことにより接着面積が大きくなる場合は、それにより接合強度が向上する場合がある。
また、貫通孔6内に封止樹脂25が嵌合していることにより、図中に示す水平方向Hに関するベース2と封止樹脂25の機械的な接合強度が向上している。
以上のような機械的接合に加え、封止樹脂25はベース2に接着しているので、これによっても接合されている。貫通孔6を設けたことにより接着面積が大きくなる場合は、それにより接合強度が向上する場合がある。
図6に示す構造にあっては、貫通孔6内に貫通孔26による空洞があるため、機械的接合強度が低下するが、これに比較して図5に示す構造にあっては、強い機械的接合強度を発揮する。
図6に示す構造にあっては、貫通孔6内に貫通孔26が通るので、機械的接合強度を得るために貫通孔6を大きくする必要が生じるが、図5に示す構造にあっては、同等の機械的接合強度を得るために貫通孔6は小さくて済む。
対岸のF部にも樹脂を形成することにより、貫通孔6に樹脂が嵌合するから、さらに機械的接合強度が向上する。
さらに好ましくは、貫通孔6の内面に沿って一周連続して樹脂を形成することで嵌合度合いが良くなる。
さらに好ましくは、貫通孔6の内面の全面に樹脂を被着させることで接合強度が高まる(図5、図6の構造)。
また、貫通孔6内の樹脂を中空構造でなく中実構造とすることで樹脂部の機械的強度、ひいては接合強度が高まる(図5の構造)。
さらに好ましくは、貫通孔6内を樹脂で満たすことで接合強度が高まる(図5の構造)。
また、抜け止め部11以外に、さらに追加して抜け止め構造を採用してもよい。本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。
本発明のリードフレームをフルモールド型に適用しても熱応力を軽減することができるという効果ある。
貫通孔6及び長溝10をプレス加工した後に、抜け止め部11を曲げ加工しても同様のものが得られる。但し、加工精度が厳しくなる。長溝10と抜け止め部11を同時にプレス加工しない場合は、貫通孔6と長溝10を同時にプレス加工することでプレスの回数を抑えられる。
Claims (1)
- ベースとなる部分に貫通孔を打ち抜き加工する第1プレス工程と、
前記第1プレス工程の後、前記ベースとなる部分の表面に、前記貫通孔に隣接するダイボンディング領域からのダイボンド材の流出を止めるダイボンド材停止溝の全部又は一部をプレス加工するとともに、前記ダイボンド材停止溝を加工する加工圧力によって、前記貫通孔に近接する側の前記ダイボンド材停止溝の一部と前記貫通孔との間の前記ベースとなる部分の構成部材を前記貫通孔側に変形させて前記貫通孔の開口を狭める第2プレス工程とを備えるリードフレームの製造方法。
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