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JP4539629B2 - 体腔挿入用医療装置 - Google Patents
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JP4539629B2 - 体腔挿入用医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、経皮的経管的に体腔内に導入され、診断や治療などに使用される体腔挿入用医療装置に関し、特にループ構造を有する体腔挿入用医療装置に関する。
従来、血管などの脈管において狭窄あるいは閉塞が生じた場合、血管の狭窄部位あるいは閉塞部位を拡張して、血管末梢の血流を改善するために行う血管成形術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty、PTCA: Percutaneous Transluminal Coronary Angioplastyなど)は、多くの医療機関において多数の術例があり、この種の症例における手術としては一般的になっている。さらに、拡張した狭窄部の状態を保持するためのステントなども、近年多く用いられるようになってきた。
PTA、PTCAに用いられるバルーンカテーテルは、主に血管の狭窄部位あるいは閉塞部位を拡張するために、ガイドカテーテルとガイドワイヤーとのセットで使用される。このバルーンカテーテルを用いた血管成形術は、まずガイドカテーテルを大腿動脈から挿入して大動脈を経て冠状動脈の入口に先端を位置させた後、バルーンカテーテルを貫通させたガイドワイヤーを血管の狭窄部位あるいは閉塞部位を越えて前進させ、その後バルーンカテーテルをガイドワイヤーに沿って前進させ、バルーンを狭窄部位あるいは閉塞部位に位置させた状態で膨張させて、狭窄部位あるいは閉塞部位を拡張する手順で行い、そしてバルーンを収縮させて体外に除去するのである。このバルーンカテーテルは、血管の狭窄部位あるいは閉塞部位の治療だけに限定されず、血管内への挿入、並びに種々の体腔、管状組織への挿入を含む多くの医療的用途に有用である。しかしながら、これらのPTAやPTCAの問題点として、高度な石灰化病変などにおける拡張不良や血管の解離などが挙げられている。
このような拡張不良や血管の解離を防ぐ手段として、通常のバルーンカテーテルのバルーン上に刃やワイヤーなどの細長い要素を装着したカテーテルが使用されることがある。これらの細長い要素はバルーン上に直接固定されているものもあるが、特許文献1のように、細長い要素がバルーンの遠位部及び近位部に接合されている構造の方が、カテーテルの柔軟性などの観点から有利である。特許文献1に開示されているカテーテルの細長い要素は、バルーンと直接接合されていないため、バルーンが接合されているカテーテルの中心となる軸と細長い要素の間にループ構造を有する。このようなループ構造を有する医療装置は、ループ構造を有さない医療装置と比較して、柔軟性などの医療装置の性能をより向上するといった効果がある反面、体腔内の突起物に対する引っかかりや他の医療装置に対する引っかかりといった不具合の発生の可能性、引っかかりが生じた後の危険度が上昇する、といったデメリットも存在する。体内でループ構造部分にステント等が引っかかると抜去不能といった事態に陥ることもあり、このような状態で無理に医療装置に力を加えると、体内に留置されたステントを破壊する、医療装置が破断して先端部分が体内に残留してしまう、という可能性もある。特許文献1のカテーテルでは、これらの状況を回避することが不可能であった。
また、特許文献2では、バルーンの外表面に直接接合されていない電極により、病変組織へ切り込みを入れることができるカテーテルが開示されている。このカテーテルは、特許文献1と同様に電極とカテーテルの中心軸との間にループ構造を有する。しかし、特許文献2のカテーテルでも、前述したループ構造へのひっかかりに伴う問題を回避することが不可能であった。
また、特許文献3では、特許文献1や特許文献2のカテーテルとはやや使用の目的が異なる、心内膜や肺静脈に損傷を与えるためのカテーテルが開示されている。このカテーテルはカテーテル先端にバルーンを有していないが、金属の電極や温度センサーによるループ構造を有している。このカテーテルについても、先端にループ構造を有していることから前述のようなループ構造へのひっかかりに伴う問題が発生することが考えられるが、それらの状況を回避することが不可能であった。
特表2005−517474号公報 特表平3−510145号公報 特表2003−514605号公報
これらの状況を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、医療装置上に存在するループ構造部分が特定の解除部位で解除されることにより、より安全に使用することが可能となる体腔挿入用医療装置を提供することにある。
本発明は、遠位端と近位端とを有する第一軸と、遠位部及び近位部にて前記第一軸に接合されることによって当該第一軸との間でループ構造を形成するとともに当該第一軸の半径方向に離れる方向に拡張可能な第二軸と、を有する体腔挿入用医療装置であって、特定の解除部位で前記ループ構造が解除可能であることを特徴とする体腔挿入用医療装置である。これらの構造によれば、ループ構造部分が特定の解除部位で解除されることにより、医療装置をより安全に使用することが可能となる。
また、前記解除部位は、前記第二軸上に一箇所のみ存在することが好ましく、前記解除部位は、前記第二軸の遠位部近傍であることがさらに好ましい。これらの構造によれば、ループ構造が解除されて医療装置を体内から抜去する際に、第二軸が何かに引っかかることなく安全に抜去することが可能となる。
また、前記解除部位の断面積が、当該解除部位以外の部位の断面積と比較して小さいことが好ましい。この構造によれば、体内でループ構造部分にひっかかりが生じた際に、前記断面積が小さい箇所は他の箇所よりも解除しやすいことから、確実にループ構造解除部位でループ構造を解除することが可能となり、医療装置をより安全に使用することが可能となる。
また、前記解除部位において隣接する前記第二軸のそれぞれの部材が異なる材料で形成されていることが好ましい。この構造によれば、体内でループ構造部分にひっかかりが生じた際に、前記異なる材料同士で形成されている箇所は他の箇所よりも解除しやすいことから、確実にループ構造解除部位でループ構造を解除することが可能となり、医療装置をより安全に使用することが可能となる。
また、前記第二軸の遠位部近傍における断面積が、遠位部に近づくに従って徐々に大きくなることが好ましい。この構造によれば、ループ構造解除部位に応力を集中させることができ、正確にループ構造解除部位でループを解除することが可能となる。
また、前記解除部位は、前記第二軸の遠位部の一箇所のみであることが好ましく、前記解除部位において隣接する前記第一軸と前記第二軸のそれぞれの部材が異なることがさらに好ましい。この構造によれば、ループ構造が解除されて医療装置を体内から抜去する際に、第二軸が何かに引っかかることなく、さらに安全に抜去することが可能となる。
また、前記解除部位において隣接する前記第一軸と前記第二軸のそれぞれの断面積が異なることが好ましい。この構造によれば、ループ構造に引っかかりが発生した際、第二軸遠位部に応力が集中し、確実に第二軸遠位部でループ構造が解除されることが可能となる。
また、前記第二軸は、ブレードを備えており、前記解除部位が、前記第二軸のブレードより遠位側に存在することが好ましい。この構造によれば、通常のバルーンカテーテルで拡張不良を引き起こす病変に対して効果的に拡張を実施することができ、さらに、安全に治療を実施することが可能となる。
また、前記第二軸の少なくとも一部に第二軸X線不透過部分が備えられていることが好ましく、前記ループ構造が解除されたことがX線透視下で確認可能なように、前記第二軸X線不透過部分が、前記解除部位の遠位側と近位側とに存在することがより好ましく、前記ループ構造が解除されたことがX線透視下で確認可能なように、前記解除部位近傍の前記第一軸上の少なくとも一部に第一軸X線不透過部分が備えられていることがさらに好ましい。これらの構造によれば、ループ構造部分の状態をX線透視下で確認することが可能となり、ループ構造部分の異常を検出でき、医療装置をより安全に使用することが可能となる。
以上の如く、本発明の体腔挿入用医療装置は、第一軸と第二軸との間にループ構造を形成し、このループ構造部分が特定の解除部位で解除されることにより、体腔挿入用医療装置をより安全に使用することが可能となる。
以下に本発明に係る体腔挿入用医療装置について、実施形態に基づいて説明する。本発明は、遠位端と近位端とを有する第一軸と、遠位部及び近位部にて前記第一軸に接合されることによって当該第一軸との間でループ構造を形成するとともに当該第一軸の半径方向に離れる方向に拡張可能な第二軸と、を有する体腔挿入用医療装置であって、特定の解除部位で前記ループ構造が解除可能であることを特徴とする体腔挿入用医療装置を提供する。これらの構造によれば、ループ構造部分が特定の解除部位で解除されることにより、体腔挿入用医療装置をより安全に使用することが可能となる。
なお、第一軸とは、医療装置の概ね中心に存在する軸であり、第二軸の遠位部及び近位部と接合されている部分を含む軸のことである。例えば、第二軸を有するバルーンカテーテルの場合、バルーンを含むカテーテル本体全てが第一軸である。詳細については、後述する実施形態において説明する。なお、ループ構造とは、遠位部と近位部を有する第二軸の一部が医療装置の第一軸から半径方向に離れており、その第二軸の一部の近位側及び遠位側で医療装置の第一軸と第二軸が接合されている、第一軸と第二軸で形成された閉じられた部分のことである。
以下で説明する各実施形態における第一軸と第二軸との接合は、当業者に周知の方法を用いることができ、例えば溶着または接着、溶接などが挙げられる。第一軸と第二軸とは、別種類の部材とする場合のほか、同一部材である両者を一体的に成形してもよい。
体腔挿入用医療装置の複数の実施形態として、以下、バルーンカテーテルを例示する。体腔挿入用医療装置の実施形態は、バルーンカテーテルに限らず、体腔へ挿入するその他の医療器具、例えばフィルターデバイスや温度センサー付きカテーテルなどであってもよい。
1.第1実施形態
(1)体腔挿入用医療装置
本発明に係る体腔挿入用医療装置の一実施様態(第1実施形態)の先端部を図1〜3に示す。医療装置101は、第一軸102、第二軸103、拡張手段としてのバルーン104、X線不透過部分105(105A)、拡張ルーメン106、ガイドワイヤールーメン107を備えているカテーテルである。第一軸102は第二軸103を除いた、バルーン104、拡張ルーメン106、ガイドワイヤールーメン107を含むカテーテル本体のことである。第二軸は複数の用途に使用されるものであり、それらの用途は後述する。以下の各実施形態では、説明の便宜上、第二軸を1つのみ備える形態を例示するが、これに限らず、第二軸が2以上備える形態を採用してもよい。
図1〜図3はカテーテルの先端部であり、図1はバルーン104が拡張した状態、図2、図3はバルーン104が収縮した状態である。図3はループ構造がループ構造解除部位110で解除された状態である。
本実施様態では、第一軸102と第二軸103が、第二軸遠位部108及び第二軸近位部109でそれぞれ接合されており、第一軸102と第二軸103により形成されるループ構造を有している。医療装置101はガイドワイヤールーメン107を有しているため、体腔内に先に挿入されたガイドワイヤーに沿って簡単に体腔内に挿入することが可能である。
(2)第二軸
医療装置101の第二軸103は、その用途によって種々の構成を有することが可能である。例えば、通常のバルーンカテーテルによって拡張不良の生じた病変で使用するための、拡張を補助するための機能を求める場合には、第二軸103は金属製のワイヤーであることが好ましい。そのワイヤーの形状は特に問わず、断面が円形である円柱状のワイヤーでもよいし、断面が三角形である三角柱形状のワイヤーでもよい。さらに、後述の実施様態に示されるように、第二軸103上にブレードを有していてもよい。ブレードは、ブレードに接合されている支持部分を有していてもよく、その場合ブレードと支持部分により第二軸が構成され、支持部分が第一軸と接合される。また、このように第二軸がブレードと支持部分で構成される場合、第二軸の全長にわたって支持部分が存在し、支持部分の表面にブレードが配置されていてもよいし、第二軸の中央付近はブレードのみで構成され、その両端に支持部分が存在していてもよい。
第二軸103に電流を流し、病変部を切断する機能を求める場合には、第二軸103はステンレス製またはタングステン製のワイヤーで構成されていることが好ましい。第二軸103を体腔の内壁に接触させることで体腔内の温度などを計測する機能を求める場合には、第二軸103に温度センサーを有することが好ましい。
また、第二軸103の少なくとも一部がゴムやバネのような弾性材料で構成されていることが好ましい。この構造により、バルーン104収縮時のバルーン104表面と第二軸103の間隔が狭くなり、体内へ挿入した医療装置101をより安全に体外へ引き戻すことが可能となる。この場合、弾性材料は第二軸103の遠位部にあってもよいし、近位部にあってもよい。また、第二軸103の全長が弾性材料により構成されていても構わない。求める機能によっては、第二軸103の少なくとも一部が樹脂により構成されていても構わない。
(3)ループ構造解除
本発明に係る医療装置のようにループ構造を有するものについては、体内でループ構造部分にステント等が引っかかると抜去不能といった事態に陥る可能性がある。このような状態で無理に医療装置に力を加えると、体内に留置されたステントを破壊する、医療装置が破断して先端部分が体内に残留してしまう、という可能性もある。このような事態を避けるために、医療装置101は第二軸103上に特定のループ構造解除部位110を備えることを特徴としている(図3参照)。この構造により、もしループ構造部分にステント等が引っかかった場合にも、ループ構造解除部位110でループ構造が解除されるため、ステント等の引っ掛かりを解除することが可能となる。このことにより、医療装置101が体内から抜去不能となることがなく、より安全に治療を実施することが可能となる。
ループ構造の「解除」とは、第一軸と第二軸で形成された閉じられた部分が、第一軸上、または第二軸上の特定の解除部位で開かれることである。また、ループ構造の「解除」は、第一軸および/または第二軸が分離する概念を含み、一方または両者が切断によって分離する場合のほか、着脱可能な解除部位が分離する場合もこの「解除」の概念に含まれる。好適な実施形態では、第一軸および/または第二軸を引っ張る力が、医療装置本体が破断する力よりも小さく、ループ構造部分に引っかかりが生じていない、通常の使用時にかかる力よりも大きい力の時に「解除」される。解除するループ構造は、実施形態として後述するように所定の力によって解除される材料、または所定の力によって解除される形状(例えば凹凸形状、鍵および鍵穴形状、互いに引っかけられるフック形状、ループ形状とフック形状との組み合わせ)、または材料と形状との組み合わせによって達成される。
また、ループ構造解除部位110は、第二軸103上に一箇所のみ存在することが好ましい。第一軸102は医療装置101の概ね中心に存在する軸であり、第一軸102でループ構造を解除すると、医療装置101の中心軸が破断されることとなる。そのため、ループ構造を解除後、より安全に体内から医療装置101を抜去するためには、第二軸103上にループ構造解除部位110が存在することが好ましい。また、医療装置101は第一軸102上にバルーン104を有しており、バルーン104は一般的な拡張圧に耐える必要があるため、このようなバルーン104付近にループ構造解除部位110を設定することは工程上困難である。そのため、製造容易の観点からも第二軸103上にループ構造解除部位110を有することが好ましい。さらに、第一軸102は医療装置の概ね中心に存在する軸であるため、術者が医療装置を体内から抜去しようとして体内でループ構造部分に引っかかりが生じた際にも、第二軸103に力がかかりやすい。このことからも、第二軸103上にループ構造解除部位110を有することが好ましい。ループ構造が解除されると、ループ構造部分に引っかかっていたステント等に対する引っかかりは解除される。ループ構造解除部位110が一箇所のみ存在することにより、ループ構造が解除された後、第二軸103上の他の部分が切断され、第二軸103の一部が体内に残留することを防止することが可能となる。これらの構成により、医療装置を体内からスムーズに抜去することができ、医療装置をより安全に使用することが可能となる。
2.第2実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第2実施形態)の先端部を図4〜5に示す。医療装置201は図1〜3に示した医療装置101と同様に、第一軸202、第二軸203、拡張手段としてのバルーン204、X線不透過部分205(205A)、拡張ルーメン206、ガイドワイヤールーメン207を備えているカテーテルである。第一軸202は第二軸203を除いた、バルーン204、拡張ルーメン206、ガイドワイヤールーメン207を含むカテーテル本体のことであり、第一軸202と第二軸203が、第二軸遠位部208及び第二軸近位部209でそれぞれ接合されている。
図4はバルーン204が収縮した状態、図5はループ構造がループ構造解除部位210で解除された状態である。医療装置201のループ構造解除部位210は、第二軸遠位部209近傍(または、医療装置201を体腔から抜き取る方向の後方側)に存在する。抜去の方向は、図4〜6の場合は例えば医療装置201が図の左へ向かう方向であるものとする(以下の各実施形態も同様)。この構造により、ループ構造が解除されて医療装置201を体内から抜去する際に、第二軸203が何かに引っかかることなく安全に抜去することが可能となる。なお、ここで言う「遠位部近傍」とは、冠動脈に使用するカテーテルの場合、第二軸遠位部(第一軸と第二軸の遠位側の接合部)から約5mmまでの範囲であり、これは一般的な医療装置の場合、第二軸遠位部から近位側へ第二軸の全長の1/3ほど移動した位置までの範囲に対応する。ループ構造解除部位210の断面積は、ループ構造解除部位210以外の部分の断面積と比較して小さいことが好ましい。この構造により、体内でループ構造部分にひっかかりが生じた際に、確実にループ構造解除部位210でループ構造を解除することが可能となり、医療装置をより安全に使用することが可能となる。断面積を小さくする方法は特に限定されないが、ループ構造解除部位210付近の第二軸203を樹脂で構成する場合、段差のついた金型を使用して成形する、樹脂を一部だけ引き伸ばす、などの方法により、このようなループ構造解除部位210を作製することが可能となる。また、ループ構造解除部位210付近の第二軸203を金属で構成する場合、段差のついた部材を使用する、第二軸203の一部を精密な工具で削る、レーザーなどで成形する、などの方法を使用することも可能である。
また、バルーン204を拡張後収縮した際に、ループ構造部分で引っかかりが発生する可能性を低減するために、第二軸203の少なくとも一部に弾性材料を使用することが好ましいことは第1実施形態の項目で前述したとおりである。この弾性材料をループ構造解除部位210付近、及びその遠位側に使用することで、医療装置201の先端部をより柔軟に構成することが可能となり、医療装置201を体腔内に挿入する際の抵抗が少なく、より安全に治療を実施することが可能となる。さらに、この構造によれば、ループ構造解除位置210でループ構造が解除された後、ループ構造解除位置210よりも遠位側に残った第二軸が非常に柔軟となるため、医療装置201を体内から抜去する際に、何かに引っかかることなくさらに安全に抜去することが可能となる。上述した「第二軸203の少なくとも一部に弾性材料を使用する」場合とは、第二軸203全体を弾性材料とする場合のほか、ループ構造解除位置よりも遠位側の第二軸遠位部分のみを弾性部材とし、その他の第二軸部分を金属その他の材料とする場合も含まれる。第二軸近位部分を金属とすることで病変の拡張を容易にする一方、ループ構造解除後に残る上記第二軸遠位部分を弾性部材とすることで、医療装置を体内から除去する際の引っかかりを抑制できる。
3.第3実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第3実施形態)の先端部を図6〜7に示す。医療装置301は図1〜3に示した医療装置101と同様に、第一軸302、第二軸303、拡張手段としてのバルーン304、X線不透過部分305(305A)、拡張ルーメン306、ガイドワイヤールーメン307を備えているカテーテルである。第一軸302は第二軸303を除いた、バルーン304、拡張ルーメン306、ガイドワイヤールーメン307を含むカテーテル本体のことであり、第一軸302と第二軸303が、第二軸遠位部308及び第二軸近位部309でそれぞれ接合されている。
図6はバルーン304が収縮した状態、図7はループ構造がループ構造解除部位310で解除された状態である。医療装置301のループ構造解除部位310は、第2実施形態と同様に、第二軸遠位部309近傍に存在することで、安全に抜去することが可能となる。さらに、医療装置301は、ループ構造解除部位310で隣接している第二軸303のそれぞれの部材が、異なる材料で成形されている。この構造により、体内でループ構造部分にひっかかりが生じた際に、確実にループ構造解除部位310でループ構造を解除することが可能となり、体腔内挿入用医療装置をより安全に使用することが可能となる。異なる材料の接合は当業者に周知の方法を用いることができ、例えば溶着(樹脂同士)または接着(樹脂同士、樹脂と金属、金属同士)、溶接(金属同士)などが挙げられる。異なる材料とは、樹脂と金属のように全く異なる材料でもよいし、樹脂同士または金属同士でも、それぞれの構成要素や性質が異なっているものであればよい。例えば樹脂同士の場合、ポリアミドエラストマーとポリウレタンのように、モノマーの構造式が異なる樹脂同士でもよく、同じポリアミドエラストマー同士でショア硬度の違うグレード同士でもよい。モノマーの構造式が異なる樹脂同士を完全に溶着することは通常困難であるが、敢えてこのような樹脂同士を溶着することで、その界面の接合強度をコントロールでき、ループ構造解除部位310を形成することが可能である。
また、このときの接合強度は樹脂の素材や性質、組み合わせにより自由に設定可能であり、例えば一方にやや粘着性の高い樹脂を使用することで、異なる樹脂同士でも強固に溶着することも可能となる。これらは、同じポリアミドエラストマー同士でショア硬度の違うグレード同士を使用するときでも同様のことが言える。例えば、極端にショア硬度の違うグレードを使用することで、その溶着界面の接合強度を意図的に弱くすることも可能であり、最適なループ構造解除部位310を作製することが可能となる。この場合、ショア硬度の低いグレード(柔軟な樹脂)は、ループ構造解除部位310よりも遠位側に存在することが好ましい。この構造により、医療装置301を体腔内に挿入する際の抵抗が少なく、より安全に治療を実施することが可能となるとともに、医療装置301を体内から抜去する際に、何かに引っかかることなくさらに安全に抜去することが可能となる。また、金属同士の場合、ステンレス鋼とNi−Ti合金のように全く異なる金属同士でもよく、同じステンレス鋼でSUS304とSUS440のように構成要素が異なるステンレス鋼同士でもよい。金属同士の場合も樹脂同士の場合と同様に、通常の溶接方法では困難な異なる金属の溶接を敢えて使用することで、最適なループ構造解除部位310を作製することも可能である。異なる材料として樹脂と金属を使用する場合は、接着剤を使用して接着することが可能であるが、この場合も接着剤の種類や量、接着しろ長さなどを設定することで、最適なループ構造解除部位310を作製することが可能となる。前述した樹脂同士、金属同士の場合にも、このように接着剤を使用して接着することが可能である。
また、医療装置301は第二軸303上にブレード311を備えており、通常のバルーンカテーテルによって拡張不良が生じた病変で使用し、拡張不良を解消する機能を有している。ブレード311はどのような材質で構成されていても構わないが、病変部への拡張効果、及び製造方法の容易さの観点からステンレス鋼で構成されていることが好ましい。ブレードの枚数、位置、長さ等も特に限定されず、病変部の拡張性の観点からブレードは複数存在することが好ましく、3枚以上のブレードが半径方向に均等に配置されていることがさらに好ましい。第二軸303上のブレード311とその他の部分との接合方法は特に限定されず、当業者に周知の方法(溶着、接着など)により接合される。また、ブレード311近傍の第二軸303は、ブレード311が病変部に深く入り過ぎないように、または、医療装置301を体腔内で移動させる際に正常な内壁を傷つけないように、保護材としての役割を有していてもよい。この場合、ブレード311近傍の第二軸303は軟らかい樹脂のシートから作製されることが好ましく、さらに好ましくはショア硬度が35D以下の樹脂から作製される。
このようなブレード311を有する医療装置301の場合、ループ構造解除部位310はブレード311より遠位側(または、医療装置301を体腔から抜き取る方向の後方側)に存在することが好ましい。この構造により、ループ構造解除後、ブレード311が何かに引っかかることなく体内から抜去することが可能となる。さらに、ブレード311の近位側により硬い樹脂や金属を使用することで、ループ構造が解除された後、第二軸303上の他の部分が切断され、第二軸303の一部またはブレード311が体内に残留することを防止することが可能となる。ループ構造解除部位310は、ブレード311と第二軸303の接合部分に存在しても構わない。ただし、ブレード311より遠位側に樹脂部分を有し、その樹脂部分にループ構造解除部位310を設けることにより、ループ構造解除後、より安全に体内から抜去することが可能となる。
医療装置301は、第一軸302上に第一軸X線不透過部分305Aを有しているが、第一軸X線不透過部分305Aをブレード311の両端の位置と合わせることにより、X線透視下においてより正確に治療を実施することが可能となる。
4.第4実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第4実施形態)の先端部を図8〜10に示す。医療装置401は図6〜7に示した医療装置301と同様に、第一軸402、第二軸403、拡張手段としてのバルーン404、X線不透過部分405(405A)、拡張ルーメン406、ガイドワイヤールーメン407、ブレード411を備えているカテーテルである。第一軸402は第二軸403を除いた、バルーン404、拡張ルーメン406、ガイドワイヤールーメン407を含むカテーテル本体のことであり、第一軸402と第二軸403が、第二軸遠位部408及び第二軸近位部409でそれぞれ接合されている。
図8はバルーン404が収縮した状態であり、図9は図8を第二軸403側から見た図である。図10はループ構造がループ構造解除部位410で解除された状態である。医療装置401のループ構造解除部位410は、第2実施形態と同様に、第二軸遠位部409近傍に存在することで、安全に抜去することが可能となる。さらに、医療装置401は、第二軸403の遠位部近傍における断面積が、遠位部に近づくに従って徐々に大きくなっている。この構造により、ループ構造解除部位410に応力を集中させることができ、正確にループ構造解除部位401でループを解除することが可能となる。特に後述する実施形態(第7実施形態)のような構造で、ループ構造解除部位における意図した接合強度が確保できない場合(第二軸遠位部における樹脂が非常に軟らかい場合など)、本実施形態のような構造とすることで、ループ構造解除部位の接合強度を向上させることが可能となり、より安全に医療装置を使用することが可能となる。
5.第5実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第5実施形態)の先端部を図11〜12に示す。医療装置501は図1〜3に示した医療装置101と同様に、第一軸502、第二軸503、拡張手段としてのバルーン504、X線不透過部分505(505A、505B)、拡張ルーメン506、ガイドワイヤールーメン507を備えているカテーテルである。第一軸502は第二軸503を除いた、バルーン504、拡張ルーメン506、ガイドワイヤールーメン507を含むカテーテル本体のことであり、第一軸502と第二軸503が、第二軸遠位部508及び第二軸近位部509でそれぞれ接合されている。
図11はバルーン504が収縮した状態、図12はループ構造がループ構造解除部位510で解除された状態である。医療装置501のループ構造解除部位510は、第2実施形態と同様に、第二軸遠位部509近傍に存在することで、安全に抜去することが可能となる。
医療装置501は第二軸503上に第二軸X線不透過部分505Bを有する。この構造により、ループ構造部分の状態をX線透視下で確認することが可能となり、ループ構造部分の異常を検出でき、医療装置501をより安全に使用することが可能となる。医療装置501はバルーン504を有するカテーテルであり、通常体内でバルーン504を拡張する際には造影剤を含む流体を拡張液として使用し、拡張ルーメン506を通じてバルーンに拡張液を注入する。そのため、第二軸503上に第二軸X線不透過部分505Bを有することでバルーン504と第二軸503との位置関係を確認することができ、ループ構造部分の状態をX線透視下で確認することが可能となる。
また、医療装置が非常に蛇行した体腔や非常に細い体腔に挿入された場合、体内へ挿入した医療装置を操作する際に大きな抵抗を示すことがある。この場合、ループ構造部分に引っかかりが生じても、術者が気づかない可能性があるため、ループ構造が解除されたことがX線透視下で確認可能であることが好ましい。X線透視下で確認する方法は特に限定しないが、第二軸503のループ構造解除部位511の遠位側と近位側にそれぞれ第二軸X線不透過部分505Bが存在することが好ましい。さらに、ループ構造が解除される前は、遠位側と近位側のそれぞれの第二軸X線不透過部分505Bは隣接していることがより好ましい。言い換えると、第二軸X線不透過部分は、ループ構造の解除にともなって当該解除部位において2つに分離することが好ましい。この構造により、ループ構造が解除された際に、第二軸X線不透過部分505BがX線透視下で2つに分離し、より確実にループ構造が解除されたことが確認できる。また、非常に細い体腔内に医療装置が挿入された場合、ループ構造が解除されて生じる第二軸の変化が微小であり、X線透視下でループ構造が解除されたことを確認しにくい場合がある。そのため、ループ構造が解除された後、第二軸X線不透過部分の少なくとも一部が、医療装置の軸方向に移動することがさらに好ましい。この構造により、分離した第二軸X線不透過部分505B間の間隔が広がり、より確実にループ構造が解除されたことがX線透視下で確認できる。第二軸X線不透過部分505Bを移動させる方法は特に限定されない。例えば、第二軸503の少なくとも一部に弾性材料を使用し、その弾性材料が医療装置501の軸方向に常に引き伸ばされた状態とすることで、ループ構造が解除された際に、弾性材料が引き伸ばされる元の状態に戻り、分離した第二軸X線不透過部分505B間の間隔を広げることが可能となる。
6.第6実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第6実施形態)の先端部を図13〜14に示す。医療装置601は図6〜7に示した医療装置301と同様に、第一軸602、第二軸603、拡張手段としてのバルーン604、X線不透過部分605(605A、605B)、拡張ルーメン606、ガイドワイヤールーメン607、ブレード611を備えているカテーテルである。第一軸602は第二軸603を除いた、バルーン604、拡張ルーメン606、ガイドワイヤールーメン607を含むカテーテル本体のことであり、第一軸602と第二軸603が、第二軸遠位部608及び第二軸近位部609でそれぞれ接合されている。
図13はバルーン604が収縮した状態、図14はループ構造がループ構造解除部位610で解除された状態である。医療装置601のループ構造解除部位610は、第二軸遠位部609に存在する。この構造により、ループ構造が解除されて医療装置601を体内から抜去する際に、第二軸603が何かに引っかかることなく、さらに安全に抜去することが可能となる。なお、ここで言う「遠位部」とは、第2実施形態に上述したように、第二軸の第一軸と接合されている遠位側の端部に対応する。また、医療装置601は医療装置501と同様に、第二軸603上に第二軸X線不透過部分605Bを有する。この構造により、ループ構造部分の状態をX線透視下で確認することが可能となり、ループ構造部分の異常を検出でき、医療装置601をより安全に使用することが可能となる。
医療装置601は、第一軸602の第二軸遠位部608と接合している部分にも第一軸X線不透過部分605Aを有しており、この構造により、第二軸遠位部608でループ構造が解除されたことを、より確実にX線透視下で確認することが可能となる。
また、第二軸603の一部に弾性材料を使用している場合、ループ構造部分に引っかかりが生じても、弾性材料が抵抗無く伸びると術者が引っかかりに気が付かない可能性がある。この場合、第二軸X線不透過部分605Bが、弾性材料を使用している部分の少なくとも一部であることが好ましく、弾性材料の全長にわたって存在することがより好ましい。これらの構造により、術者の手元で引っかかりを確認できなくても、X線透視下でループ構造部分の引っかかりを確認することができ、より安全に治療を実施することが可能となる。
7.第7実施形態
本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第7実施形態)の先端部を図15〜18に示す。医療装置701は図6〜7に示した医療装置301と同様に、第一軸702、第二軸703、拡張手段としてのバルーン704、X線不透過部分705(705A、705B)、拡張ルーメン706、ガイドワイヤールーメン707、ブレード711を備えているカテーテルである。第一軸702は第二軸703を除いた、バルーン704、拡張ルーメン706、ガイドワイヤールーメン707を含むカテーテル本体のことであり、第一軸702と第二軸703が、第二軸遠位部708及び第二軸近位部709でそれぞれ接合されている。
図15および16はバルーン704が収縮した状態、図17および18はループ構造がループ構造解除部位710で解除された状態である。医療装置701のループ構造解除部位710は、第6実施形態と同様に第二軸遠位部709に存在することで、さらに安全に抜去することが可能となる。また、医療装置701は医療装置601と同様に、第二軸703上に第二軸X線不透過部分705B、第一軸702の第二軸遠位部708と接合している部分に第一軸X線不透過部分705Aを有する。この構造により、ループ構造部分の状態をX線透視下で確認することが可能となり、ループ構造部分の異常を検出でき、医療装置701をより安全に使用することが可能となる。
医療装置701は、ループ構造解除部位710において隣接する第一軸702と第二軸703の断面積が異なっている(図16、17参照)。この構造により、ループ構造に引っかかりが発生した際、第二軸遠位部708に応力が集中し、確実に第二軸遠位部708でループ構造が解除されることが可能となる。第二軸703のブレード711の遠位側部分における断面積は第二軸遠位部708までほぼ一定であり、第二軸703の第二軸遠位部708における断面積と、第二軸遠位部708と隣接する第一軸702における断面積が極端に異なることがさらに好ましい。この構造により、より確実に第二軸遠位部708でループ構造が解除されることが可能となる。
第二軸遠位部708における第一軸702と第二軸703との接合方法は特に限定されないことは前述の通りである。ただし、接着剤を使用する場合、接着剤は流動性を有しているため、接着剤が硬化する前に流れてしまい、極端な断面積の変化を生じさせるためにやや製造上の困難を伴うことがある。よって、このような断面積の極端な変化による応力集中により、ループ構造解除部位710の位置を設定する場合には、樹脂同士を溶着することが好ましい。樹脂同士の溶着を使用する場合にも、溶着時に樹脂が過剰に流れないように、形状付けされた芯材を使用して溶着するか、形状付けされた金型を使用して一体成形することがさらに好ましい。
8.第8実施形態
これまで第二軸を拡張する手段としてのバルーンを有するカテーテルについて説明してきたが、本発明に係る医療装置における拡張手段はこれに限定されるものではない。本発明に係る体腔挿入用医療装置の別の一実施様態(第8実施形態)の先端部を図19〜22に示す。医療装置801は、第一軸802、第二軸803、X線不透過部分805(805A、805B)、センサー部分812を有している。図19はループ構造部分が拡張した状態、図20及び図21はループ構造部分が収縮した状態、図22はループ構造解除部位810でループ構造が解除された状態であり、第一軸802と第二軸803が、第二軸遠位部808及び第二軸近位部809でそれぞれ接合されている。医療装置801のループ構造部分の拡張手段及び収縮手段は特に限定されない。例えば、図19及び図20に示すように、第一軸802と第二軸803の第二軸近位部809が医療装置801本体に対して相対的に移動可能となっていることで、第二軸近位部809を移動させてループ構造部分を拡張、収縮する手段を有していてもよい。第二軸近位部809を移動させる手段は特に問わないが、例えば第二軸近位部809に接合された移動要素813が医療装置801の手元端まで伸びており、その移動要素813を術者が操作することでループ構造部分の拡張、収縮することができる構造となっていてもよい。移動要素813は、例えば医療装置801本体の外側に被せられ、医療装置801本体に対して相対的に移動可能なチューブから構成されることが可能である。このチューブの遠位端は近位側接合部809と接合され、近位端は医療装置801の手元端まで伸びていることで、ループ構造を拡張、収縮させることが可能となる。移動要素813の別の例としては、近位側接合部809と接合された金属ワイヤーを使用することも可能である。この金属ワイヤーは、医療装置801本体の外側、または内側を通って手元端まで伸びていることで、ループ構造を拡張、収縮させることが可能となる。
また、第二軸803が超弾性金属、または形状記憶金属からなり、ループ構造部分が拡張した状態に形状付けされていてもよい。この場合、図21に示すように、医療装置801を体内に挿入する際、及び医療装置801を体内から抜去する際に、シース814を被せてループ構造部分を収縮状態にすることも可能である。これらの拡張手段を有する医療装置801の第二軸803には、図19〜22に示すように、体腔内の温度や圧力を計測するセンサー部分812を有していてもよいし、血栓を捕捉するためのフィルター(図示せず)を有していてもよい。センサー部分812およびフィルターは、当業者に周知の部材を採用すればよい。
医療装置801に備えられたこれらの機能を発現するためには、ループ構造部分の拡張状態をX線透視下で確認できることが好ましい。第二軸803が超弾性金属などで形成されている場合には、第二軸803に白金コイルを巻きつける、X線不透過物質を練りこんだ樹脂で覆うなどの方法により、第二軸X線不透過部分805Bを形成することが可能である。
また、第二軸803の近位側部分に超弾性金属などを使用し、遠位側部分、特に第二軸遠位部808に、X線不透過物質を練りこんだ弾性材料の樹脂を使用して第二軸X線不透過部分805Bを形成することで、ループ構造部分のX線透視下における視認性、及び医療装置801の先端部における柔軟性を向上させることが可能となる。さらに、図22に示すように、ループ構造部分にステント等が引っかかった際に、ループ構造解除部位810を第二軸803の遠位側に存在する樹脂部分に有することにより、より安全に治療を実施することが可能となる。このループ構造解除部位810は、医療装置を体内から抜去する際の安全性の観点から、第二軸遠位部808近傍であることが好ましいことは前述のとおりである。
以下に本発明に係る医療装置について、バルーンを有するカテーテルの先端部を使用した実施例と比較例について詳説するが、以下の実施例は本発明を何ら限定するものではない。
実施例1では、解除部位は特に固定していない。実施例2では、解除部位として、第二軸遠位部近傍に断面積が小さい部分を有する。実施例3では、解除部位として、第二軸遠位部近傍に樹脂溶着部を有する。実施例4では、解除部位として、第二軸遠位部に断面積が極端に変化する部分を有する。実施例5では、解除部位として、第二軸遠位部近傍に断面積が変化する部分を有し、第二軸遠位部近傍に第二軸X線不透過部分を有する。実施例6では、解除部位として、第二軸遠位部に断面積が極端に変化する部分を有し、第二軸全長に第二軸X線不透過部分を有する。比較例1では、解除部位を有さない。
(実施例1)
SUS440製で、厚さが0.1mm、高さが0.3mm、長さが10mmのブレードを使用した。ブレードの両端の支持部分として、遠位側支持部分は内径0.30mm、外径0.45mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度40D)を、近位側支持部分は内径0.30mm、外径0.55mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)を使用した。ブレードの両端1mmずつをそれぞれの支持部分に差し込み、接着剤で固定して、ブレードと各支持部分からなるブレード構造体(「第二軸」の概念に含まれる)を作製した。
バルーンは直管部の長手方向長さが12mm、拡張時の外径が3.0mm、近位側のスリーブ内径が0.90mm、遠位側のスリーブ内径が0.60mmであるポリアミドエラストマー製のバルーン(「拡張手段」の概念に含まれる)を使用した(ショア硬度72D)。アウターチューブは内径0.71mm、外径0.88mm、長さ1300mmであるポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)を、インナーチューブは内径0.43mm、外径0.56mm、長さ1335mmであるポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)を使用した。アウターチューブの遠位端とバルーンの近位側スリーブを、インナーチューブの遠位端と拡張体の遠位側スリーブをそれぞれ熱溶着により接合して、バルーン、アウターチューブ、インナーチューブからなるカテーテル本体(「第一軸」の概念に含まれる)を作製した。
ブレード構造体の遠位側支持部分遠位端をバルーンの遠位側スリーブに、近位側支持部分近位端をバルーンの近位側スリーブに、それぞれ接着剤を使用して接着した。アウターチューブの近位端とインナーチューブの近位端を、それぞれポリカーボネート製のハブに接着して、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(実施例2)
ブレード遠位側支持部分のポリアミドエラストマー製チューブの一部を、熱収縮チューブを使用して断面積を小さくする以外は、実施例1と同様の方法で、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(実施例3)
内径0.30mm、外径0.45mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)と、内径0.40mm、外径0.55mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度40D)を、1mmずつ重ねて熱溶着により接合した。この接合したチューブをブレード遠位側支持部分に使用する(72D側をブレード接合部に使用)以外は、実施例1と同様の方法で、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(実施例4)
内径0.30mm、外径0.55mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度40D)をブレード遠位側支持部分に使用した。このチューブのブレード接着部以外の部分を、断面が長径0.50mm、短径0.30mmの長方形になるように金型を使用して成形した。このブレード遠位側支持部分を、内径0.85mm、外径1.00mmのポリアミドエラストマー製土台用チューブ(ショア硬度40D)に1mm重ねて、熱溶着により接合した。この際に、第7実施形態に示すように、ブレード遠位側支持部分は土台用チューブとの接合部までその断面積が変化しないように、金型を使用して溶着した。その他は実施例1と同様の方法でブレード構造体を作製し、土台用チューブをバルーンの遠位側スリーブに被せ、接着剤を使用して接着した。その他は、実施例1と同様の方法で、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(実施例5)
X線不透過物質である硫酸バリウムを40重量%含んだ、内径0.30mm、外径0.55mmのポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度40D)をブレード遠位側支持部分に使用した。このチューブのブレード接着部以外の部分を、断面が長径0.50mm、短径0.30mmの長方形になるように金型を使用して成形した。さらに土台用チューブと接合する部分から2mmの部分を、第4実施形態に示すように、断面積が遠位側に向けて徐々に大きくなるように、金型を使用して成形した。このブレード遠位側支持部分を、内径0.85mm、外径1.00mmのポリアミドエラストマー製土台用チューブ(ショア硬度40D)に1mm重ねて、熱溶着により接合した。その他は実施例1と同様の方法でブレード構造体を作製し、土台用チューブをバルーンの遠位側スリーブに被せ、接着剤を使用して接着した。その他は、実施例1と同様の方法で、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(実施例6)
ブレードの遠位側支持部分、近位側支持部分に使用するチューブを、それぞれ、X線不透過物質である硫酸バリウムを40重量%含んだポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D、40D)とした。遠位側支持部分用のチューブのブレード接着部以外の部分を、断面が長径0.50mm、短径0.30mmの長方形になるように金型を使用して成形した。このブレード遠位側支持部分を、実施例4と同様の方法で土台用チューブに溶着した。また、厚さ0.30mm、高さ0.15mm、長さ8mmの、X線不透過物質である硫酸バリウムを40重量%含んだポリアミドエラストマー製シート(ショア硬度40D)をブレードの両側に接着した。その他は実施例1と同様の方法でブレード構造体を作製し、土台用チューブをバルーンの遠位側スリーブに被せ、接着剤を使用して接着した。その他は、実施例1と同様の方法で、ブレード構造体とカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(比較例1)
実施例1のブレード構造体の代わりに、φ0.30mmのステンレス製ワイヤーを使用した(「第二軸」の概念に含まれる)。実施例1と同様にしてカテーテル本体(「第一軸」の概念に含まれる)を作製し、ワイヤーの遠位端をバルーンの遠位側スリーブに、近位端をバルーンの近位側スリーブに、それぞれ接着剤を使用して接着した。アウターチューブの近位端とインナーチューブの近位端を、それぞれポリカーボネート製のハブに接着して、ワイヤーとカテーテル本体によるループ構造を有するバルーンカテーテルを3本作製した。
(評価)
37℃の生理食塩水中のポリエチレン管に配置したステントによる「ループ構造解除評価」、及びX線透視下における仔ブタの腸骨動脈を使用した「視認性評価」の2種類の評価を実施した。実施例1〜6、比較例1でそれぞれ3本作製したバルーンカテーテルのうち、2本をループ構造解除評価に、1本を視認性評価に使用した。
(ループ構造解除評価)
まず、カテーテルのハブに造影剤(イオパミロン350)50%生理食塩水の入ったインデフレーターを接続して、6atmでバルーンの拡張収縮を3回繰返し、ループ構造部分が破壊しないことを確認した。
長さ100mm、外径5mm、内径3mmのポリエチレン管の両端に、長さ5mm、外径6mm、内径5mmのシリコン管をそれぞれ被せた。ポリエチレン管の中央付近に約0.5mmの穴をあけ、外径0.3mmのステントを模擬したステンレス棒をポリエチレン管の内側に1.5mm突き出した状態で、ポリエチレン管とステンレス棒を接着剤で接着した。ステンレス棒のポリエチレン管の内側に突き出た部分を、ポリエチレン管の終端側にチューブのない表面から約30°曲げた状態とした。
37℃の生理食塩水を満たした水槽中に、血管を模擬した直線状の溝(内径6mm)の入ったプレートを配置した。この溝にポリエチレン管とシリコン管を配置し、ポリエチレン管の近位端にガイディングカテーテル(6Fr)の先端がくるように配置した。ポリエチレン管内部のステンレス棒の曲げた部分に、実施例1〜6、比較例1のバルーンカテーテルのループ構造部分を引っかけた状態で、ポリエチレン管をプレートに配置した。
この状態でカテーテル近位端を手前に引き戻し、ループ構造部分の状態を観察した。ループ構造が解除され、ポリエチレン管やステンレス棒に異常なくカテーテルを抜去できた場合は○、ループ構造が解除されず、ポリエチレン管やステンレス棒に異常を生じた場合は×として、ループ構造解除性を評価した。また、ループ構造が解除された場合、そのままガイディングカテーテル内へ引き込んで、スムーズに引き込めた順番に、○、△、×の3段階で評価し、カテーテル抜去性を評価した。
(視認性評価)
仔ブタの腸骨動脈を使用し、X線透視下におけるループ構造部分の視認性について評価した。仔ブタの腸骨動脈に挿入したガイドワイヤーに沿わせて、実施例1〜6、比較例1のループ構造を有するバルーンカテーテルを挿入し、X線造影装置(OEC Series 9600、OEC MEDICAL SYSTEMS社)を使用して、仔ブタ体内におけるループ構造の状態の確認度合を評価した。
ブレード構造体(第二軸)とカテーテル本体(第一軸)との遠位側接合部分付近で故意に切断した後、腸骨動脈内までカテーテルのバルーン部分を挿入した。カテーテルのハブに造影剤(イオパミロン350)50%生理食塩水の入ったインデフレーターを接続して、バルーンの拡張収縮を3回繰返した。このときのループ構造の状態の確認度合を、よく確認できる方から順番に○、△、×の3段階で評価し、ループ構造解除時の視認性を評価した。
ループ構造解除評価の結果を表1に示す。
表1:ループ構造解除評価
Figure 0004539629

視認性評価の結果を表2に示す。
表2:ループ視認性評価
Figure 0004539629

これ以降は便宜上、カテーテル本体を「第一軸」、ブレード構造体またはワイヤーを「第二軸」と表記する。
実施例1〜6、比較例1の全てのバルーンカテーテルにおいて、最初の拡張操作でループ構造部分が破壊されることはなかった。
実施例1については、1本目、2本目ともにループ構造が解除され、ステンレス棒に変形を生じることなく、カテーテルをガイディングカテーテル先端部まで引き戻すことが可能であった。ただし、1本目は第二軸遠位部近傍で遠位側支持部分の破断によりループ構造解除が生じたのに対して、2本目は遠位側支持部分とブレードの接合部で破断した。カテーテル抜去性については、ガイディングカテーテルの入口部にバルーンカテーテルを引き込む際に、1本目、2本目ともに第二軸遠位部近傍で第二軸がガイディングカテーテル先端部に引っかかりを生じたが、第二軸の破断等は生じず、ガイディングカテーテル内に完全にカテーテルを抜去可能であった。視認性評価については、第二軸上にX線不透過部分を有しておらず、X線透視下でループ構造の状態を確認できなかった。
実施例2については、1本目、2本目ともにループ構造が解除され、ステンレス棒に変形を生じることなく、カテーテルをガイディングカテーテル先端部まで引き戻すことが可能であった。解除部位は1本目、2本目ともに第二軸遠位部近傍の断面積を小さくした部分で破断しており、意図した解除部位でループ構造を解除することが可能であった。カテーテル抜去性については、ガイディングカテーテルの入口部にバルーンカテーテルを引き込む際に、1本目、2本目ともに第二軸遠位部近傍で第二軸がガイディングカテーテル先端部に引っかかりを生じたが、第二軸の破断等は生じず、ガイディングカテーテル内に完全にカテーテルを抜去可能であった。視認性評価については、第二軸上にX線不透過部分を有しておらず、X線透視下でループ構造の状態を確認できなかった。
実施例3については、ループ構造解除評価、視認性評価ともに実施例2と同様の結果であった。解除部位は1本目、2本目ともに第二軸遠位部近傍の樹脂溶着部位であった。
実施例4については、1本目、2本目ともにループ構造が解除され、ステンレス棒に変形を生じることなく、カテーテルをガイディングカテーテル先端部まで引き戻すことが可能であった。解除部位は1本目、2本目ともに第二軸遠位部の第一軸との接合部であり、意図した解除部位でループ構造を解除することが可能であった。カテーテル抜去性については、1本目、2本目ともにガイディングカテーテル先端部でひっかかりが生じることなく、スムーズにガイディングカテーテル内にカテーテルを抜去可能であった。視認性評価については、第二軸上にX線不透過部分を有しておらず、X線透視下でループ構造の状態を確認できなかった。
実施例5については、1本目、2本目ともにループ構造が解除され、ステンレス棒に変形を生じることなく、カテーテルをガイディングカテーテル先端部まで引き戻すことが可能であった。解除部位は1本目、2本目ともに第二軸遠位部近傍の断面積変化部であり、意図した解除部位でループ構造を解除することが可能であった。カテーテル抜去性については、1本目はガイディングカテーテル先端部でひっかかりが生じることなく、スムーズにガイディングカテーテル内にカテーテルを抜去可能であった。2本目は第二軸遠位部近傍で第二軸がガイディングカテーテル先端部に引っかかりを生じたが、第二軸の破断等は生じず、ガイディングカテーテル内に完全にカテーテルを抜去可能であった。視認性評価については、X線透視下において、ループ構造が解除されていることが第二軸遠位部近傍の動きより確認された。ただし第二軸のその他の部分に関しては、どのような状態であるか確認できなかった。
実施例6については、ループ構造解除評価は実施例4と同様の結果となった。視認性評価については、X線透視下において、ループ構造が解除されていることが第二軸遠位部近傍の動きより確認された。また、第二軸のその他の部分に関しても、バルーンの拡張収縮に伴う第二軸の動きが明確に確認できた。
比較例1については、1本目、2本目ともにループ構造が解除されず、ステンレス棒が完全に伸ばされてしまった。この評価系におけるステンレス棒はステントを模擬しているが、通常のステントのストラットよりも外径が大きく、かなり硬いステンレス棒である。そのため、ステンレス棒がこのように変形させられるということは、通常のステントは大きく変形させられ破断するか、血管内壁からはずれてしまう可能性が高い。ループ構造が解除されなかったため、カテーテル抜去性については評価できなかった。視認性については、第二軸上にX線不透過部分を有しておらず、X線透視下でループ構造の状態を確認できなかった。
図1は、本発明に係る医療装置の第1実施様態の拡張状態における側面図である。 図2は、第1実施様態の収縮状態における側面図である。 図3は、第1実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図4は、第2実施様態の収縮状態における側面図である。 図5は、第2実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図6は、第3実施様態の収縮状態における側面図である。 図7は、第3実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図8は、第4実施様態の収縮状態における側面図である。 図9は、第4実施様態の収縮状態における側面図である。 図10は、第4実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図11は、第5実施様態の収縮状態における側面図である。 図12は、第5実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図13は、第6実施様態の収縮状態における側面図である。 図14は、第6実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図15は、第7実施様態の収縮状態における側面図である。 図16は、第7実施様態の収縮状態における側面図である。 図17は、第7実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図18は、第7実施様態のループ構造解除状態における側面図である。 図19は、第8実施様態の拡張状態における側面図である。 図20は、第8実施様態の収縮状態における側面図である。 図21は、第8実施様態の収縮状態における側面図である。 図22は、第8実施様態のループ構造解除状態における側面図である。
符号の説明
101 医療装置
102 第一軸
103 第二軸
104 バルーン
105 X線不透過部分
105A 第一軸X線不透過部分
106 拡張ルーメン
107 ガイドワイヤールーメン
108 第二軸遠位部
109 第二軸近位部
110 ループ構造解除部位
201 医療装置
202 第一軸
203 第二軸
204 バルーン
205 X線不透過部分
205A 第一軸X線不透過部分
206 拡張ルーメン
207 ガイドワイヤールーメン
208 第二軸遠位部
209 第二軸近位部
210 ループ構造解除部位
301 医療装置
302 第一軸
303 第二軸
304 バルーン
305 X線不透過部分
305A 第一軸X線不透過部分
306 拡張ルーメン
307 ガイドワイヤールーメン
308 第二軸遠位部
309 第二軸近位部
310 ループ構造解除部位
311 ブレード
401 医療装置
402 第一軸
403 第二軸
404 バルーン
405 X線不透過部分
405A 第一軸X線不透過部分
406 拡張ルーメン
407 ガイドワイヤールーメン
408 第二軸遠位部
409 第二軸近位部
410 ループ構造解除部位
411 ブレード
501 医療装置
502 第一軸
503 第二軸
504 バルーン
505 X線不透過部分
505A 第一軸X線不透過部分
505B 第二軸X線不透過部分
506 拡張ルーメン
507 ガイドワイヤールーメン
508 第二軸遠位部
509 第二軸近位部
510 ループ構造解除部位
601 医療装置
602 第一軸
603 第二軸
604 バルーン
605 X線不透過部分
605A 第一軸X線不透過部分
605B 第二軸X線不透過部分
606 拡張ルーメン
607 ガイドワイヤールーメン
608 第二軸遠位部
609 第二軸近位部
610 ループ構造解除部位
611 ブレード
701 医療装置
702 第一軸
703 第二軸
704 バルーン
705 X線不透過部分
705A 第一軸X線不透過部分
705B 第二軸X線不透過部分
706 拡張ルーメン
707 ガイドワイヤールーメン
708 第二軸遠位部
709 第二軸近位部
710 ループ構造解除部位
711 ブレード
801 医療装置
802 第一軸
803 第二軸
805 X線不透過部分
805A 第一軸X線不透過部分
805B 第二軸X線不透過部分
808 第二軸遠位部
809 第二軸近位部
810 ループ構造解除部位
812 センサー部分
813 移動要素
814 シース

Claims (16)

  1. 遠位端と近位端とを有する第一軸と、遠位部及び近位部にて前記第一軸に接合されることによって当該第一軸との間でループ構造を形成するとともに当該第一軸の半径方向に離れる方向に拡張可能な第二軸と、を有する体腔挿入用医療装置であって、
    前記第二軸上に一箇所のみ存在する解除部位で、前記第二軸が二つに分離して、前記ループ構造が解除可能であることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  2. 遠位端と近位端とを有する第一軸と、遠位部及び近位部にて前記第一軸に接合されることによって当該第一軸との間でループ構造を形成するとともに当該第一軸の半径方向に離れる方向に拡張可能な第二軸と、を有する体腔挿入用医療装置であって、
    特定の解除部位で切断されて、前記ループ構造が解除可能であることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  3. 遠位端と近位端とを有する第一軸と、遠位部及び近位部にて前記第一軸に接合されることによって当該第一軸との間でループ構造を形成するとともに当該第一軸の半径方向に離れる方向に拡張可能な第二軸と、を有する体腔挿入用医療装置であって、
    前記第二軸は、ブレードを備え、
    前記第二軸のブレードより遠位側に存在する特定の解除部位で前記ループ構造が解除可能であることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  4. 請求項2の体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位において隣接するそれぞれの部材が異なる材料で形成されていることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかの体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位は、前記第二軸上に一箇所のみ存在することを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  6. 請求項1または5の体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位は、前記第二軸の遠位部近傍であることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  7. 請求項1〜のいずれかの体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位の断面積が、当該解除部位以外の部位の断面積と比較して小さいことを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  8. 請求項1〜のいずれかの体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位において隣接する前記第二軸のそれぞれの部材が異なる材料で形成されていることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  9. 請求項1〜のいずれかの体腔挿入用医療装置において、
    前記第二軸の遠位部近傍における断面積が、遠位部に近づくに従って徐々に大きくなることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  10. 請求項2または3の体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位は、前記第二軸の遠位部の一箇所のみであることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  11. 請求項10の体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位において隣接する前記第一軸と前記第二軸のそれぞれの部材が異なる材料で形成されていることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  12. 請求項10または11の体腔挿入用医療装置において、
    前記解除部位において隣接する前記第一軸と前記第二軸のそれぞれの断面積が異なることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  13. 請求項1、2、410のいずれかの体腔挿入用医療装置であって、さらに、
    前記第二軸は、ブレードを備えており、
    前記解除部位が、前記第二軸のブレードより遠位側に存在することを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかの体腔挿入用医療装置であって、さらに、
    前記第二軸の少なくとも一部に第二軸X線不透過部分が備えられていることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  15. 請求項14の体腔挿入用医療装置において、
    前記ループ構造が解除されたことがX線透視下で確認可能なように、前記第二軸X線不透過部分が、前記解除部位の遠位側と近位側とに存在することを特徴とする体腔挿入用医療装置。
  16. 請求項14の体腔挿入用医療装置であって、さらに、
    前記ループ構造が解除されたことがX線透視下で確認可能なように、前記解除部位近傍の前記第一軸上の少なくとも一部に第一軸X線不透過部分が備えられていることを特徴とする体腔挿入用医療装置。
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