JP4540601B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents
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Description
ところで、近年においては、成人用の使い捨ておむつも広く使われるようになっており、使い捨ておむつの使用を人に知られたくない場合やいかにも使い捨ておむつという外観のものを使用したくないという要求がある。また、幼児用の使い捨ておむつにおいても、使い捨ておむつのデザイン的な側面に対する要求も高まっている。
しかし、レッグ開口部の周縁部に弾性部材を固定し、脚周りへのフィット性を高めた使い捨ておむつにおいては、弾性部材が前記2枚のシート間からはみ出すことを防止する必要性から、該2枚のシートは、該弾性部材の固定位置よりも外方まで延出させていたため、弾性部材の固定位置よりも外方まで延出した部分が、波打った状態で脚周りに配され、着用時における外観が、下着のパンツやショーツ等とは大きく異なり、一目見れば、使い捨ておむつであることが判る外観を呈していた。
しかし、下着の内面側に折り返した部分によって、着用者が、肌触りの悪さを感じたり、違和感ないし不快感をいだく恐れがある。
吸収性本体5は、裏面シート側の面が接着剤を介して外包材10に固定されている。
複数本の前記レッグ弾性部材81は、図3に示すように、外包材10を構成する2枚のシート11,12間に、図示しない接着剤を介して伸張状態で固定されている。尚、本実施形態のおむつ1は、図2に示す展開図において左右対称の形態を有している。
より具体的には、外包材10を構成する2枚のシート11,12の両方が、複数本のレッグ弾性部材81のうちの最も外側に位置するレッグ弾性部材81cに沿って折り返されており、両シート11,12の折り返し部分11a,12aにより前記折り返し部83が形成されている。折り返し部83を形成する、シート11の折り返し部分11aとシート12の折り返し部分12aとの間は、図示しない接着剤により接合されており、シート12の折り返し部分12aと、該部分12aに相対向する該シート12の他の部分との間は接着剤84により接合されている。
折り返し部83は、シート11,12を、レッグ弾性部材81cに沿って折り返して形成したものであるため、レッグ開口部8の周縁端82とレッグ弾性部材81cとは近接している。レッグ開口部8の周縁端82とレッグ弾性部材81cとの間の距離(周縁端82の法線方向の距離)L1は、レッグ開口部の周辺の外観を下着のパンツやショーツに近い外観とする観点から、レッグ開口部8の全周長の50%以上(好ましくは70%以上)の長さに亘る範囲において、5mm以下であることが好ましく、2mm以下であることがより好ましい。
レッグ開口部8の周縁端82の法線方向において、折り返し部83の先端縁83aの位置とカバー部材85のおむつ内方側の端部85aの位置との間の距離L2は、5mm以上、特に15mm以上であることが好ましく、折り返し部83の先端縁83aの位置とカバー部材85のおむつ外方側の端部85bの位置との間の距離L3は、5mm以上、特に15mm以上であることが好ましい。また、折り返し部の幅L4(先端縁83aと周縁端82との間の距離)は、例えば5〜40mmとすることができ、10〜30mm程度であることが好ましい。
これらの好ましい数値範囲は、レッグ開口部8の全周長の50%以上(好ましくは70%以上)の長さに亘る範囲において満たされていることが好ましい。カバー部材85は、おむつ1におけるように、レッグ開口部8の全周に亘って積層されていることが好ましいが、該レッグ開口部8の周縁部が全周の一部において直接肌に触れないような場合は、その部分には、配さなくても良い。
本発明において、伸長性シートとは、少なくとも1方向の最大伸度が100%以上であるシート(長さが2倍以上に伸びるシート)を意味する。伸長性シートが伸縮性を有するとは、該シートを、最大伸度が100%以上である1方向に、伸度100%迄伸長させた後、収縮させたときの伸長回復率(100%伸長時の伸長回復率)が、少なくとも70%以上であることを意味する。最大伸度が100%以上である方向を複数有する場合、そのうちの何れか1方向のみにおいて伸長回復率が70%以上である場合も伸縮性である。
長さ50mm、幅25mmのサンプル片を用意し、テンシロン装置を用いて、チャック間隔L0にサンプル片を固定し、300mm/minの速度で100%伸長時の長さL2(L2=L0×2)まで伸長させた後、引張速度と同様の速度で戻し始めて応力が0になった時のサンプル片の長さを伸長回復後の長さL1とする。次式から100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(L2−L1)/(L2−L0)〕 × 100
伸縮性を有する伸長性シートとしては、(1)弾性繊維の集合体からなる弾性繊維シートの両面に、伸長可能な繊維集合体が一体化されてなるシート、(2)ネット状の弾性シートの少なくとも片面に、伸長可能な繊維集合体が自然状態で一体化されてなるシート、(3)弾性繊維の集合体のみからなる弾性不織布シート等を好ましく用いることができる。
弾性繊維の集合体からなる弾性繊維シートとしては、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体(SBS)、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の弾性原料を、これらは一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。この原料を(溶融して)スパンボンド法、メルトブローン法、スピニングブローン法等により不織布化したもの等が挙げられる。
伸長可能な繊維集合体としては、各種製法による繊維ウエブや不織布に、特定方向に延びるスリットを分散させて多数形成して、前記特定方向に直交する方向に伸長可能としたもの等が挙げられる。
繊維シートと伸長可能な繊維集合体との一体化方法としては、これらを積層して水流交絡等により繊維を交絡させる方法、接着剤や熱ロール等を用いてパターンを有して部分接合させる方法、非弾性繊維層の構成繊維の一部が弾性繊維層に入り込んだ状態が好ましく、繊維交点の熱融着によって接合する方法が挙げられる。このようなシートをおむつの外面や外面と内面の両方に用いることにより、伸びがよく、布地のように柔らかく、しなやか且つ肌触りがなめらかなパンツ型おむつが実現できる。また、弾性繊維シートは繊維が細いほうが好ましく、製法としてはスピニングブローン法が好ましい。
ネット状の弾性シートとしては、弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる基盤目状のシート、弾性フィルムをスリットしてなる多数の弾性体を基盤目状に配してなる基盤目状のシート等が挙げられる。
伸長可能な繊維集合体としては、前記(1)のシートにおけるものと同様のものを用いることができる。弾性シートと伸長可能な繊維集合体との一体化方法としては、前記(1)のシートにおける一体化方法と同様の方法を用いることができる。弾性シートにネット状の弾性シートを用いることにより、外面の強度が高く、おむつ着脱時の外面の破けを引き起こしづらい。ただし、ネット状弾性シートは凹凸がなく平坦な方が、肌触りの面で好ましい。
前記(3)のシートとしては、前記(1)のシートの弾性繊維の集合体からなる弾性繊維シートを用いることができる。このようなシートを用いることで、のびがよく、はかせやすいパンツ型おむつが実現できる。
また、カバー部材85に用いられる不織布としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド(S)とメルトブローン(M)を組合わせた不織布(SMS、SMMS等)、エアスルー不織布、スパンレース不織布等が挙げられるが、同様の観点からエアスルー不織布が特に好ましい。
また、カバー部材85として用いるシート材は、同様の観点から、おむつ(使い捨て着用物品)の外面を形成するシート材より風合いの良いシート材を用いることが好ましい。
シート材の風合いの比較は、例えば以下に示す方法によりバルクソフトネスを測定して行う。バルクソフトネスが小さい方が大きい方より風合いが良い。
シート材を、おむつの長手方向(図2の上下方向)に一致する長さ方向の長さが150mm、幅方向の長さが30mmとなるように、矩形状に切り出す(測定の都合上、長手方向の前後端部は、半円形や台形状などであっても良い)。切り出した矩形状のシート材62を、その長さ方向が周方向となるようにして円筒(両端部の重なり部が10mm程度)を作り、その重なり部をステープル61〔マックス(株)製No. 10−1Mの針〕を用いて10mm間隔で2箇所止着して、高さ30mmの円筒形状の測定サンプル6を得る〔図4(a)参照〕。得られた測定サンプル6を、テンシロン圧縮試験機(株式会社A&D製,「RTC−1210A」)にセットし、圧縮プレート63により、円筒の軸方向に、10mm/分の圧縮速度で圧縮する〔図4(b)参照〕。圧縮プレートの初期位置は、初期サンプル幅より若干広い32mm程度とする。測定サンプル幅(高さ)が15mmとなる位置まで圧縮し、最大応力値の平均値(n=3)をバルクソフトネスの値とする。
しかも、カバー部材85で折り返し部83を被覆してあるため、折り返し部83によって、着用者が、肌触りの悪さを感じたり、違和感ないし不快感をいだくことも防止することができる。
更に、おむつの外面を形成するシートとカバー部材85を構成するシート材の材質を異ならせることができるので、おむつの外面を形成するシートとして用い得る材料の選択の自由度が向上する。例えば、おむつの外面を形成するシートとしては破れなどを防止する目的でスパンボンド不織布等のような強度の高いシートを用いても、着用者に違和感ないし不快感をいだくことを防止できる。
例えば、上述したおむつ1における折り返し部83は、糸状又は帯状の弾性部材81cを折り曲げ部の内側に位置させ、該弾性部材81cに沿って折り返されてなるものであったが、弾性部材に変えて、弾性部材以外のものであって糸状又は帯状のもの、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系の樹脂や非弾性素材を糸状又は帯状に形成したもの等を内側に位置させ、該部材に沿って折り返されてなるものであっても良い。
カバー部材85は、長手方向の両側縁が円弧状のものに代えて、長手方向の一側縁が円弧状、他側縁が直線状のもの(矩形の一辺に凹欠部を形成した形状のもの)等であっても良い。
また、折り返し部の対向面への接合方法、カバー部材の折り返し部への接合方法は、接着剤が好ましいが、ヒートシール等の他の接合方法を用いることもできる。接着剤の塗工方法は、全面塗工でない塗工方法が好ましく、例えば、スパイラル、ドットパターン、ストライプ等のパターンで塗工することが好ましい。
2 表面シート
3 吸収性コア
5 吸収性本体
8 レッグ開口部
81 レッグ弾性部材
83 折り返し部
85 カバー部材
87 切れ目
10 外包材
11 外面を形成するシート
Claims (4)
- ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有する使い捨て着用物品であって、
一対の前記レッグ開口部それぞれの開口周縁部に、使い捨て着用物品の外面を形成するシート材及び該シート材に積層された別のシート材が、該使い捨て着用物品の内面側に折り返されて形成された折り返し部を有しており、該折り返し部の先端縁の内外に跨るようにカバー部材が積層されており、
前記レッグ開口部それぞれの開口周縁部における前記の2枚のシート材間に、レッグ部弾性部材が接着剤を介して固定されており、該2枚のシート材それぞれにおける、該レッグ部弾性部材の配置位置より外方に延出していた部分が、前記使い捨て着用物品の内面側に一体的に折り返されていることにより、該レッグ部弾性部材に近接する位置に前記レッグ開口部の開口周縁端が形成されている、使い捨て着用物品。 - 前記使い捨て着用物品の外面を形成するシートが、伸縮性シートである請求項1記載の使い捨て着用物品。
- 前記カバー部材が、前記使い捨て着用物品の外面を形成するシート材より風合いの良いシート材からなる請求項1又は2記載の使い捨て着用物品。
- 前記折り返し部は、前記レッグ開口部の周方向に複数の切れ目を有する請求項1〜3の何れか記載の使い捨て着用物品。
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