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JP4540602B2 - 鉄筋連結具 - Google Patents
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Description

本発明は、コンクリート構造物の補強用として使用される鉄筋を連結する際に使用する鉄筋連結具に関する。
コンクリート構造物を構築する際に使用される鉄筋を連結する手段として、従来、様々な方式の接続器具が開発されている(例えば、特許文献1,2参照。)。特許文献1記載の「接続具」は、2本の鉄筋の端部をそれぞれ連結部材の両端に差し込み、連結部材の両端外周に螺合されたナットを締め付け、鉄筋端部を連結部材に固定することによって鉄筋同士を接続する。特許文献2記載の「鉄筋接続器」は、2本の鉄筋の端部をそれぞれスリーブの両端に差し込み、鉄筋外周のネジ山を利用してスリーブに螺着するとともに鉄筋に螺合させたナットを締め付けて、鉄筋端部をスリーブに固定することによって鉄筋同士を接続する。
特開平7−173884号公報 実用新案登録第3099015号公報
特許文献1記載の「接続具」は、鉄筋の端部を連結部材の両端に差し込み、2つのナットをスパナなどの工具を用いて締め付けなければならないので、作業が面倒であり、作業時間も長くなる。また、特許文献2記載の「鉄筋接続器」も同様に、鉄筋の端部をスリーブの両端にねじ込んだ後、2つのナットをスパナなどの工具を用いて締め付けなければならないので、作業が面倒であり、作業時間も長くなる。
本発明が解決しようとする課題は、ねじ締め工具を用いることなく鉄筋を短時間で簡単に連結することができる鉄筋連結具を提供することにある。
本発明の鉄筋連結具は、鉄筋の外周に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有する鉄筋把持部と、前記鉄筋把持部から軸心方向に延設された係合部と、前記係合部から前記軸心と交差する方向に突設された係止用突起と、当該鉄筋連結具と同形の他の鉄筋連結具の前記係止用突起を着脱可能に係止させるため前記係止用突起と前記鉄筋把持部との間の前記係合部に設けられた係止孔または係止凹部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の鉄筋連結具を二つ用意し、これらの鉄筋連結具の鉄筋把持部に、連結しようとする二本の鉄筋の端部をそれぞれ螺着させ、二つの鉄筋連結具をそれぞれの鉄筋の端部に固定した後、各々の鉄筋把持部から軸心方向に延設された係合部同士を対向させ、一方の鉄筋連結具の係止用突起を他方の鉄筋連結具の係止孔または係止凹部に係止することによって係合部同士を互いに繋ぎ合わせれば、二本の鉄筋は二つの鉄筋連結具によって連結される。鉄筋の端部は、その外周に形成されている雄ネジ部を、鉄筋把持部の雌ネジ部に螺合させるだけで鉄筋把持部に固定され、係止用突起は係止孔または係止凹部に挿入または嵌入させるだけで係合部に固定することができる。従って、ねじ締め工具を用いることなく鉄筋を短時間で簡単に連結することができる。
ここで、前記係止用突起が前記係止孔から離脱するのを防止するためのストッパを前記係止用突起に設け、前記ストッパが通過可能な着脱孔を前記係止孔に隣接して開設し、前記係止用突起が通過可能な連通部を前記着脱孔と前記係止孔との間に設けることが望ましい。このような構成とすれば、二つの鉄筋連結具の係止用突起をそれぞれ他方の着脱孔に挿入した後、鉄筋連結具を動かすことにより、着脱孔内にある係止用突起を連通部を経由して係止孔へ移動させれば、係止用突起は係止孔に嵌入され、ストッパで離脱不能に係合される。従って、連結作業は容易でありながら、さらに確実な連結状態を得ることができる。
この場合、前記着脱孔を閉塞する挿入具を備えれば、係止用突起と係止孔との係合によって互いに連結された二つの鉄筋連結具同士が、誤って係止用突起が着脱孔に移動することによって離脱することがなくなるので、安定した連結状態を得ることができる。
本発明により、ねじ締め工具を用いることなく鉄筋を短時間で簡単に連結することができるようになる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1(a)は本発明の実施の形態である鉄筋連結具を示す側面図、(b)は前記鉄筋連結具を示す正面図、図2は図1に示す鉄筋連結具の平面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は図1に示す鉄筋連結具の使い方を示す図、図5は図1に示す鉄筋連結具による連結状態を示す図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の鉄筋連結具10は、鉄筋11の外周に形成された雄ネジ部11aに螺合する雌ネジ部13bを内周面に有する鉄筋把持部13と、この鉄筋把持部13から軸心C方向に延設された平板状の係合部14と、係合部14から軸心Cと直角に交差する方向に突設された係止用突起15と、当該鉄筋連結具10と同形の他の鉄筋連結具10の係止用突起15を着脱可能に係止させるため係止用突起15と鉄筋把持部13との間の係合部14に設けられた係止孔16と、を備えている。係合部14の幅14wは鉄筋把持部13の最大外径と略同じサイズであり、係合部14の上面14aは、軸心Cと一致する位置に設けられている。
また、円柱状をした係止用突起15が係止孔16から離脱するのを防止するためフランジ状のストッパ15aが係止用突起15の先端に設けられ、ストッパ15aが通過可能な内径を有する着脱孔17が係止孔16に隣接して開設され、係止用突起15が通過可能な幅の連通部18が着脱孔17と係止孔16との間に設けられている。係止孔16の内径は、係止用突起15の外径より大きく、ストッパ15aの外径より小さく設定されている。さらに、鉄筋把持部13の外周には六つの平面部13aが正六角柱をなすように形成されている。
ここで、図4,図5を参照しながら、鉄筋連結具10の使い方について説明する。図4(a)に示すように、二つの鉄筋連結具10x,10yを用意し、これらの鉄筋連結具10x,10yの鉄筋把持部13の雌ネジ部13bに、連結しようとする二本の鉄筋11x,11yの端部をそれぞれ挿入して螺着させ、二つの鉄筋連結具10x,10yをそれぞれの鉄筋の11x,11y端部に固定した後、各々の鉄筋把持部13から延設された係合部14同士を、その上面14a同士が対向するように配置する。この後、二つの係合部14同士を接近させ、各々の係止用突起15をそれぞれ着脱孔17内へ挿入すると、図4(b)に示す状態となる。このとき、係止用突起15のストッパ15aが係合部14の下面14bから露出するまで、即ち、二つの係合部14の上面14a同士が接触するまで挿入する。
次に、図4(b)に示す状態を保ちながら、二つの鉄筋連結具10x,10yが離隔する方向に移動させると、二つの係止用突起15はそれぞれ着脱孔17内から連通部18を経由して係止孔16内へ移動し、図4(c)に示す状態となる。これにより、係止用突起15は係止孔16内に離脱不能に係止される。この後、二つの挿入具19をそれぞれ着脱孔17に嵌入させて各着脱孔17を閉塞すれば図5に示す状態となり、連結作業が終了する。なお、挿入具19は不要であれば省略することもできる。
このように、一方の鉄筋連結具10xの係止用突起15を他方の鉄筋連結具10yの係止孔16に差し込んで係止することによって係合部14同士を互いに繋ぎ合わせれば、二本の鉄筋11x,11yは二つの鉄筋連結具10x,10yによって連結される。鉄筋11x,11yの端部は、その外周に形成されている雄ネジ部11aを、鉄筋把持部13の雌ネジ部13bに螺合させるだけで鉄筋把持部13に固定される。また、係止用突起15は、着脱孔17および連通部18を経由して係止孔16内に挿入することにより係合部14に固定することができる。従って、スパナなどのねじ締め工具を用いることなく二本の鉄筋11x,11yを短時間で簡単に連結することができる。
前述したように、係止用突起15が係止孔16から離脱するのを防止するためのストッパ15aを係止用突起15の先端部に設け、ストッパ15aが通過可能な着脱孔17を係止孔16に隣接して開設し、係止用突起15が通過可能な連通部18を着脱孔17と前記係止孔16との間に設けている。従って、二つの鉄筋連結具10x,10yの係止用突起15をそれぞれ他方の着脱孔17に挿入した後、鉄筋連結具10x,10yを互いに離隔する方向へ動かすという簡単な作業により、着脱孔17内にある係止用突起15は連通部18を経由して係止孔16内へ移動し、それぞれのストッパ15aによって離脱不能に係合される。このため、連結作業は極めて容易でありながら、確実な連結状態を得ることができ、施工現場での作業性も良好である。
また、係止用突起15を係止孔16内へ移動させた後の着脱孔17を閉塞するための挿入具19を設けているため、係止用突起15と係止孔16との係合によって互いに連結された互いに二つの鉄筋連結具10x,10y同士が、誤って係止用突起15が着脱孔17に移動して、離脱することがなく、極めて安定した連結状態を得ることができる。さらに、鉄筋11x,11yに加わる引張力は、二つの係止用突起15と係止孔16との係合構造によって支えられるため、安定した支持力を得ることができる。
次に、図6を参照して、本発明のその他の実施形態について説明する。図6(a)は本発明のその他の実施の形態である鉄筋連結具を示す平面図、同(b)は前記鉄筋連結具を示す正面図、同(c)は前記鉄筋連結具を示す底面図である。なお、図6において、図1〜図5に示す符号と同符号を付している部分は、前述した鉄筋連結具10の構成部分と同じ機能、効果を有する部分であり、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の鉄筋連結具20は、鉄筋11の外周に形成された雄ネジ部11aに螺合する雌ネジ部23bを内周面に有する鉄筋把持部23と、この鉄筋把持部23から軸心C方向に延設された係合部24と、係合部24から軸心Cと直交する方向に突設された係止用突起15と、当該鉄筋連結具20と同形の他の鉄筋連結具20の係止用突起15を着脱可能に係止させるため係止用突起15と鉄筋把持部23との間の係合部24に設けられた係止孔16と、を備えている。
鉄筋把持部23の外周面23aは円柱形状をなしており、係合部24の両側面24cはこの外周面23aと同じ曲率で連続するように形成されている。係合部24の上面24aは、軸心Cと一致する位置に設けられ、下面24bは、鉄筋把持部23の外周面23aから少し凹んだ位置に平面状に形成されている。鉄筋連結具20の使い方は、前述した鉄筋連結具10と同様であり、図4に示すような手順をとることにより、鉄筋同士を容易に連結することができる。
鉄筋連結具20の場合、鉄筋把持部23の外周面23aは円柱形状であり、これに連続する係合部24の両側面24cも同じ円柱形状の一部をなすように形成されている。従って、二つの鉄筋連結具20同士を連結したとき、二つの係合部24の両側面24cは係合部24の上面24a同士の接触部分を境にして、連続した円柱の一部を形成する。これにより、一方の鉄筋把持部23から二つの係合部24を経て他方の鉄筋把持部23に至る全体形状が比較的凹凸の少ない略円柱形状となるため、他の部材に接触して引っ掛ったり、他の部材を傷付けたりするのを回避することができる。その他の機能、効果などは前述した鉄筋連結具10と同様である。
本発明の鉄筋連結具は、コンクリート構造物に使用される鉄筋の連結手段として建設業の分野などにおいて広く利用することができる。
(a)は本発明の実施の形態である鉄筋連結具を示す側面図、(b)は前記鉄筋連結具を示す正面図である。 図1に示す鉄筋連結具の平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図1に示す鉄筋連結具の使い方を示す図である。 図1に示す鉄筋連結具による連結状態を示す図である。 (a)は本発明のその他の実施の形態である鉄筋連結具を示す平面図、(b)は前記鉄筋連結具を示す正面図、(c)は前記鉄筋連結具を示す底面図である。
符号の説明
10,10x,10y,20 鉄筋連結具
11,11x,11y 鉄筋
11a 雄ネジ部
13,23 鉄筋把持部
13a 平面部
13b,23b 雌ネジ部
14,24 係合部
14a 上面
14b 下面
14w 幅
15 係止用突起
15a ストッパ
16 係止孔
17 着脱孔
18 連通部
19 挿入具
23a 外周面
24a 上面
24b 下面
24c 側面
C 軸心

Claims (3)

  1. 鉄筋の外周に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有する鉄筋把持部と、前記鉄筋把持部から軸心方向に延設された係合部と、前記係合部から前記軸心と交差する方向に突設された係止用突起と、当該鉄筋連結具と同形の他の鉄筋連結具の前記係止用突起を着脱可能に係止させるため前記係止用突起と前記鉄筋把持部との間の前記係合部に設けられた係止孔または係止凹部と、を備えたことを特徴とする鉄筋連結具。
  2. 前記係止用突起が前記係止孔から離脱するのを防止するためのストッパを前記係止用突起に設け、前記ストッパが通過可能な着脱孔を前記係止孔に隣接して開設し、前記係止用突起が通過可能な連通部を前記着脱孔と前記係止孔との間に設けた請求項1記載の鉄筋連結具。
  3. 前記着脱孔を閉塞する挿入具を備えた請求項2記載の鉄筋連結具。
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