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JP4544755B2 - ボンディングヘッド及び部品装着装置 - Google Patents
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JP4544755B2 - ボンディングヘッド及び部品装着装置 - Google Patents

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  • Manipulator (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を回路基板に装着するボンディングヘッド、及び該ボンディングヘッドを備えた部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、上記ボンディングヘッドの平行調整装置の一例として球面軸受けが採用されている。該球面軸受けは、ボンディングヘッドの押圧ツールをボンディングステージ等の対象物に倣わすことで平行調整可能であるので、平行調整を容易にすることができる。
以下図を参照しながら、平行調整部に球面軸受けを採用したボンディングヘッドの一例について説明する。図9は従来のボンディングヘッドの斜視図であり、図10はその断面図である。図9及び図10において、1がボンディングヘッドである。2は、球面部であり、凸形状の球面部を有したブロック3と、凹形状の球面部を有したブロック4とが接触する構成となつている。5は、吸引溝であり、ブロック4に設けられており吸引用通路6を通じて空気を吸引することでブロック4に対してブロック3が吸引保持される。7は、マグネットであり、ブロック4に設けられており、マグネット7の磁力によりブロック3はブロック4に引き寄せられている。8は、冷却フィンでありブロック3に接続されている。9は、ホルダで上記冷却フィン8に結合されている。そしてホルダ9は、下端に押圧ツール10を備えるとともにヒータ11及び熱電対12が同一方向からホルダ9に挿入されている。よってホルダ9は、熱電対12により温度監視されながらヒータ11により加熱される。ここで押圧ツール10の下面中央のa点が球面部2の球の中心となつている。13は電子部品であり、熱硬化性の接着剤14を介して回路基板15上に装着されている。16はボンディングステ一ジで回路基板15を載置している。
【0003】
以上のように構咸されたボンディングヘッドについて、以下にその動作について説明する。
まず始めにボンディング動作について説明する。
予め前工程において、電子部品13は、接着剤14を介して回路基板15上に仮位置決めされている。そして図中には記されていない外部の搬送装置により、上記電子部品13が仮位置決めされた回路基板15は搬送され、ボンディングステージ16上に載置され固定される。次にボンディングヘッド1は、図中に示されていない外部の駆動装置により下降し、押圧ツール10により電子部品13を押圧する。このとき、ヒータ11の加熱によりホルダ9を介して押圧ツール10は加熱されており、押圧ツール10の熱が電子部品13を介して接着剤14に伝わる。よって接着剤14の硬化が進み、電子部品13と回路基板15の接合が完了する。このとき、高い接合品質を得るためには、電子部品13と回路基板15との間で高い平行度を確保していることが重要であり、そのためには押圧ツール10とボンディングステージ16との間の平行度が重要である。
【0004】
次に平行調整動作について、図10を用いて説明する。該平行調整動作は、生産する物品の品種により押圧ツール10の交換が必要となったときに行なわれる。又、該平行調整動作は、ボンディングステージ16上にワーク、即ち、電子部品13及び回路基板15が装着されていない状態で行なわれる。尚、図10には、上記ワークが描かれているが平行調整動作中にはワークは存在しない。
平行調整動作前において、吸引用通路6から空気が吸引され、吸引溝5における空気の吸引力によりブロック4に対してブロック3が吸引保持される。まず、吸引用通路6に圧縮空気を供給しブロック3の吸引保持を解除する。このとき、マグネット7によりブロック3を保持する力が働いているのでブロック3が落下することはなく、球面部においてブロック3とブロック4の間に数〜数十ミクロンの隙間が発生する。そして、このときブロック3は、上記a点を中心に容易に回転可能な状態になる。一方、上述のようにホルダ9には、ヒータ11及び熱電対12がb方向に沿って同方向に設けられているので、ヒータ11及び熱電対12の重量、並びに配線17、配線18の抗力の影響により、ホルダ9にはc方向の回転モーメントが発生する。よって、回転可能な状態となっているボンディングヘッド下部19は、図11に示すように傾いた状態になる。
【0005】
次に、ボンディングヘッド1は、図中に記されていない外部の駆動装置により下降し、押圧ツール10はボンディングステージ16に押さえつけられる。このとき押圧ツール10の押圧面は、ボンディングステージ16に倣おうとしてブロック3は上記a点の回りに回転する。該回転後、吸引溝5から空気を吸引することでブロック4に対してブロック3は吸着保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述のようなボンディングヘッド1では、押圧ツール10をボンディングステージ16に倣わせるとき、ヒータ11、熱電対12の配線17、18の抗力や、ヒータ11、熱電対12の重量の影響により、抵抗が発生し十分に倣わすことができないという問題が生じていた。その結果、ボンディング動作時において、回路基板15に対する電子部品13の平行度が十分ではなくなり、電子部品13と回路基板15との各電極における接触状態にバラツキが生じ、高い接合品質でボンディングを行なうことができないという問題が生じていた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置可能なボンディングヘッド、及び該ボンディングヘッドを備えた部品装着装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様におけるボンディングヘッドは、ボンディングステージの載置面上に載置された回路形成体上の部品に接触する平坦な押圧面を有する押圧部と、該押圧部を揺動自在に支持する支持部とを備え、上記押圧面を上記部品に接触させて上記部品を上記回路形成体へ押圧するボンディングヘッドであって、
上記押圧部に配置した凸状ブロック、及び上記支持部に配置した凹状ブロックにより構成した球面軸受けと、
上記凹状ブロックに設けられ、上記凸状ブロックと上記凹状ブロックとを吸引により固定する吸引溝と、
上記凹状ブロックに設けられ、上記吸引溝の吸引動作を中止したときに上記凸状ブロックを摺動可能に支持する上記球面軸受けの摺動面に配置したマグネットとを備え、
上記押圧部の揺動に起因する、上記支持部に対する上記押圧部の傾斜を防止して上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する傾斜防止部材をさらに備え、該傾斜防止部材は、上記押圧部に備わる部材であって、上記押圧面を加熱する加熱体と、該加熱体からの熱を検出する加熱体温度制御用熱検出器とを有し、上記加熱体により生じる上記押圧部の揺動と上記熱検出器により生じる上記押圧部の揺動とを相殺する方向から上記加熱体及び上記熱検出器が装填された加熱用部材である、ことを特徴とする。
【0010】
又、上記加熱用部材は、上記押圧面にて押圧される上記部品の厚み方向に直交する方向でかつ互いに直交する2方向において、当該加熱用部材の中心軸を中心として対称形にて構成してもよい。
【0012】
又、押圧禁止箇所が上記部品に存在するとき、上記押圧面は、上記押圧禁止箇所に対応して非押圧部を有するように構成してもよい。
【0013】
又、上記傾斜防止部材は、上記押圧部に備わり、上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部に生じさせる重りにて構成してもよい。
【0014】
又、上記傾斜防止部材は、上記支持部に備わり、上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部に与える付勢機構にて構成してもよい。
【0016】
又、本発明の第2態様の部品装着装置は、上記第1態様のボンディングヘッドと、
部品を載置した回路形成体をボンディングステージの載置面上への搬入及び該載置面からの搬出を行なう移載装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0017】
又、上記第2態様において、上記部品の厚み方向に上記ボンディングヘッドを移動させる駆動装置と、該駆動装置の動作制御を行う制御装置とをさらに備え、上記制御装置は、上記部品に接触する平坦な押圧面を上記部品に接触させて上記部品を上記回路形成体へ押圧する押圧動作に比して、上記押圧面を上記載置面に接触させて上記押圧面と上記載置面とを平行状態にする平行調整動作のときに上記ボンディングヘッドをより大きな力にて上記厚み方向に移動させる動作制御を上記駆動装置に対して行なうように構成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態であるボンディングヘッド及び該ボンディングヘッドを備えた部品装着装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。又、この明細書で回路形成体とは、樹脂基板、紙−フェノール基板、セラミック基板、ガラス・エポキシ(ガラエポ)基板、フィルム基板等の回路基板、単層基板若しくは多層基板などの回路基板、部品、筐体、又は、フレーム等、回路が形成されている対象物を意味する。尚、本実施形態では、回路形成体の一例として回路基板を例に採り、又、部品の一例として上記回路基板に実装される電子部品を例に採る。
【0019】
図1及び図2に示すように、本実施形態のボンディングヘッド121は、大きく分けて押圧部110と、該押圧部110を揺動自在に支持する支持部111とを備え、ボンディングステージ16の載置面16a上に載置された回路基板15上の電子部品13を回路基板15へ押圧する。尚、上記押圧部110と上記支持部111とは、いわゆる球面軸受けを構成する球面部122にて連結される。又、上記電子部品13は、熱硬化性の接着剤14を介して回路基板15上に載置されている。尚、図2、さらには後述の図4〜図6では、以下に説明する、吸引給気装置141、駆動装置142、移載装置143、及び制御装置180の図示を省略している。
上記支持部111は、上記球面部122を構成する、凹形状の球面124aを有した凹状ブロック124を有する。該凹状ブロック124内には、上記球面124aに開口する吸引溝125、該吸引溝125に連通する吸引用通路126、及び球面124aに露出するように埋設されているマグネット127が設けられている。又、吸引用通路126には、制御装置180にて動作制御される吸引給気装置141が接続されている。
【0020】
上記押圧部110は、大きく分けて、凸状ブロック123と、冷却フィン128と、加熱用部材129と、押圧ツール130とを備える。
上記凸状ブロック123は、上記凹状ブロック124の上記球面124aに対応した球面であって、上記球面124aとともに上記球面部122を構成する凸状の球面123aを有する。よって、上記凹状ブロック124と凸状ブロック123とは、球面部122にて互いに接触する。そして上記吸引給気装置141にて吸引用通路126及び吸引溝125を介して吸引動作が行なわれているときには、マグネット127による磁力とともに、凸状ブロック123は凹状ブロック124に固定される。即ち、押圧部110は、支持部111に固定される。一方、上記吸引動作を停止したときには、マグネット127による磁力のみにて凸状ブロック123は凹状ブロック124に支持されるので、凸状ブロック123は凹状ブロック124に対して球面部122にて滑動可能となり、上記球面124aに沿って揺動可能となる。
【0021】
冷却フィン128の一端は、上記凸状ブロック123に結合され、他端は加熱用部材129に結合されている。
本実施形態において、加熱用部材129は、傾斜防止部材の一例に相当する。
ここで傾斜防止部材とは、上記押圧部110の揺動に起因する、上記支持部111に対する押圧部110の傾斜を防止して上記押圧ツール130の押圧面130aと上記載置面16aとを平行又はほぼ平行状態に設定する部材である。上記加熱用部材129には、上記電子部品13に対向し上記電子部品13に接触する上記押圧面130aを有する上記押圧ツール130が着脱可能に取り付けられ、さらに、加熱体の一例であり、熱硬化性の接着剤14を硬化させるために上記押圧面130aを加熱するヒータ131と、上記加熱体からの熱を検出する熱検出器の一例である熱電対132とが相対する方向から挿入されている。
【0022】
加熱用部材129に対するヒータ131及び熱電対132の装填方向は、上述の相対する方向に限定されるものではなく、上記加熱体により生じる押圧部110の揺動と、上記熱検出器により生じる押圧部110の揺動とを相殺する方向から上記加熱体及び上記熱検出器を加熱用部材129に装填すればよい。
尚、ヒータ131及び熱電対132は、それぞれ配線137、138を介して制御装置180に接続され、加熱用部材129は熱電対32により温度監視されながらヒータ131により加熱される。
又、上記球面123a及び上記球面124aを構成する球の中心は、上記押圧面130aの倣い動作時に該押圧面130aが水平方向に位置ずれしないようにするため、押圧面130a上に存在する。
【0023】
又、以上のように構成されたボンデイングヘッド101には、例えば支持部111に取り付けられ当該ボンディングヘッド101を電子部品13の厚み方向144方向へ移動させ、電子部品13を回路基板15へ押圧し実装させる、上記制御装置180にて動作制御される駆動装置142が設けられる。
又、以上のように構成されたボンデイングヘッド101と、上記接着剤14を介して電子部品13を載置した回路基板15をボンディングステージ16の載置面16a上への搬入及び該載置面16aからの搬出を行なう移載装置143とを備えて部品装着装置201を構成することもできる。移載装置143には、上記回路基板15及び電子部品13を保持する保持部1431と、該保持部1431を上記厚み方向144に直交する2方向に移動させる駆動部1432とを備える。
【0024】
以上のように構成されたボンデイングヘッド101について、以下にその動作を説明する。尚、電子部品13を回路基板15へ加熱しながら押圧して実装するボンデイング動作については、上述の従来技術におけるボンディング動作と同じであるのでここでの説明は省略する。
よって以下には、ボンディングステージ16の載置面16a上に回路基板15等が存在しないときに実行され、上記載置面16aと上記押圧ツール130の押圧面130aとを平行にする平行調整動作について説明する。
上記平行調整動作は、生産物の品種の切換えにより上記押圧ツール130を交換したときに行なわれ、ボンディングステージ16上に回路基板15等が載置されていない状態で行われる。
【0025】
平行調整動作前には、吸引給気装置141により吸引用通路126を介して空気が吸引され、吸引溝125における空気の吸引力により凹状ブロック124に対して凸状ブロック123が吸引保持されている。
平行調整動作開始により、まず、吸引給気装置141により吸引用通路126へ圧縮空気を供給し凸状ブロック123の吸引保持動作を解除する。このときマグネット127により凸状ブロック123を持ち上げる力を働かせているので凸状ブロック123が落下することはなく、球面部122において凸状ブロック123と凹状ブロック124との間に、数〜数十μmの隙間が発生する。そして、このとき凸状ブロック123つまり押圧部110は、上記球面123a及び上記球面124aを構成する球の中心を中心に容易に回転可能な状態、つまり固定されている支持部111に対して押圧部110は揺動可能な状態になる。
【0026】
上述のように加熱用部材129に対してヒータ131及び熱電対132は相対する方向に引き出されているので、上記揺動可能な状態においても、ヒータ131、熱電対132の重量、並びに配線137、138の抗力の影響により加熱用部材129に生じる回転モーメントはわずかであり、押圧ツール130の押圧面130aと、上記載置面16aとは略平行な状態を維持可能である。
【0027】
次にボンディングヘッド101は、上記駆動装置142により上記厚み方向144に下降し、押圧ツール130の押圧面130aは,ボンディングステージ16の載置面16aに押圧される。該押圧により、押圧ツール130の押圧面130aは、上記載置面16aに倣うので、即ち押圧面130aと、載置面16aとが平行状態になろうとし、押圧部110は、上記球面123a及び上記球面124aを構成する球の中心を中心として回転する。よって、球面部122にて、凹状ブロック124と凸状ブロック123との相対位置が変化する。尚、このような、押圧面130aを載置面16aに押圧することで押圧面130aと載置面16aとを平行状態に設定しようとする動作を平行調整動作とする。
次に、上述のように押圧面130aと載置面16aとが平行状態にあるとき、吸引給気装置141にて吸引溝125から空気を吸引し、支持部111に押圧部110を吸着保持する。よって、押圧面130aと載置面16aとが平行状態にて、押圧部110は支持部111に固定される。
【0028】
上記平行調整動作のとき、制御装置180は、上記駆動装置142に対して、押圧面130aが電子部品13を回路基板15に押圧するときに比べてより強い力にて押圧面130aを載置面16aに押圧するように動作制御する。このような動作制御により、押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力に対抗して押圧部110は揺動することが可能となるので、押圧面130aと載置面16aとの平行状態をより容易に達成することができる。
【0029】
以上説明したように本実施形態のボンディングヘッド101によれば、加熱用部材129においてヒータ131及び熱電対132を相対向する方向にて配線137、138と接続するようにしたことから、上記ヒータ131によって加熱用部材129に作用する揺動力と、上記熱電対132によって加熱用部材129に作用する揺動力とは互いに反対方向に作用することから相殺される。よって、支持部111に対して押圧部110が揺動可能な状態になったときであっても、加熱用部材129は、上記厚み方向144に直交する方向に対してほとんど傾斜していない。よって、上記平行調整動作の際に、加熱用部材129を有する押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力は、従来に比べると小さい。したがって、押圧面130aと載置面16aとを確実に平行状態とすることができる。よって、ボンディング動作時の回路基板15に対する電子部品13の平行度を十分に確保でき、高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0030】
上述のボンディングヘッド101において、図7に示すように、上記押圧面130aは、押圧する電子部品13の被押圧面13aの全面を超える大きさであって、上記平行調整動作の際、押圧面130aを上記載置面16aに接触させたとき押圧面130aと載置面16aとを平行状態に設定する回転力を上記押圧部110に生じさせる大きさにてなるのが好ましい。
押圧面130aをこのような大きさとすることで、上記平行調整動作の際に押圧部110に生じる回転モーメントが従来に比べて大きくなり、押圧面130aと載置面16aとの平行状態設定を容易に行なうことができる。
【0031】
又、上述のボンディングヘッド101において、図8に示すように、電子部品13の品質上の問題から、電子部品13の被押圧面13aに押圧禁止箇所13bが存在する場合、押圧面130aには、該押圧禁止箇所13bに対応してその一部を切り欠いた非押圧部130dを形成する。このような場合、上記平行調整動作の際、押圧面130aと載置面16aとを平行状態に設定する回転力を上記押圧部110に生じさせるように、非押圧部130dが存在する分、押圧面130aの面積を拡大するのが好ましい。押圧面130aをこのような大きさとすることで、上記平行調整動作の際に押圧部110に生じる回転モーメントが従来に比べて大きくなり、押圧面130aと載置面16aとの平行状態設定を容易に行なうことができる。
【0032】
以下には、上記ボンディングヘッド101の変形例について説明する。
上記配線137、138について、その被覆材料を、上記平行調整動作を許容する材質、例えばシリコーン等の軟質の材料を使用することができる。該構成により、配線137、138の硬度に起因して押圧部110の動きが制限されることは低減されるので、押圧部110の動きを滑らかにして上記平行調整動作の際に押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力をさらに小さくすることができる。よって、さらに高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0033】
又、図3に示すボンディングヘッド102を構成することもできる。該ボンディングヘッド102では、電子部品13を上記押圧面130aに吸着するため押圧面130aに開口する部品用吸引通路145を加熱用部材129及び押圧ツール130に設ける。そして部品用吸引通路145には、配管147を介して吸引装置146に接続される。該吸引装置146は制御装置180にて動作制御される。又、上記配管147には、上記平行調整動作を許容する材質、例えばシリコーン等の軟質の材料にてなるもの、又は直径の小さいものを使用する。その他の構成は、上述したボンディングヘッド101と同様である。
このような構成により、配管147の硬度に起因して押圧部110の動きが制限されることは低減されるので、押圧部110の動きを滑らかにして上記平行調整動作の際に押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力を小さくすることができる。よって、部品用吸引通路145及び配管147を設けた場合であっても、高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0034】
又、上記ボンディングヘッド101又は102において、図4の(a)、(b)に示すように、上記加熱用部材129は、上記厚み方向144に直交し、かつ互いに直交する2方向148、149に関して、対称形に近い形状とすることもでき、このように構成することで上記2方向148、149に関して加熱用部材129の重量バランスをとる。即ち、図4の(a)に示すように、上記加熱用部材129は、上記方向148に沿って配置したとき、上記押圧面130aの中心点130bを通り加熱用部材129の中心を通る中心軸130cを対称軸として上記方向148に対称となる形状とし、かつ図4の(b)に示すように、上記軸130cを対称軸として上記方向149に対称となる形状にて作製してもよい。
又、図4の(b)に示するように、ヒータ131及び熱電対132も、上記軸130cが貫通しかつ上記方向148に平行に延在するように配置される。
このように加熱用部材129を作製した場合には、支持部111に対して押圧部110が揺動可能な状態になったときであっても、加熱用部材129を、上記厚み方向144に直交する方向148、149に対して、傾斜させないようにすることができる。よって、上記平行調整動作の際に、加熱用部材129を有する押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力をさらに小さくできる。したがって、押圧面130aと載置面16aとを確実に平行状態とすることができ、ボンディング動作時の回路基板15に対する電子部品13の平行度を十分に確保でき、さらに高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0035】
さらに又、図5に示すボンディングヘッド103を構成することもできる。即ち、該ボンディングヘッド103では、上記加熱用部材129が延在する上記方向148に沿って上記凸状ブロック123から互いに逆向きに突出した各シャフト150aにそれぞれ重り150を取り付けて、上記押圧部110の方向148における重量バランスを上記重り150にて調整する。上記シャフト150a及び重り150は、傾斜防止部材の一例に相当するものであり、上記押圧面130aと上記載置面16aとをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部110に生じさせればよい。よって、各シャフト150aの突出方向は上述の形態に限定されず、必ずしも逆向きに突出しなくてもよく、さらにその数も図示の一対に限定されず、又、各重り150による重量も両者で一致させる必要はない。尚、その他の構成は、上記ボンディングヘッド101に同様である。
【0036】
このようにボンディングヘッド103を作製した場合には、上記厚み方向144に直交する方向に対して、上記押圧部110の重量バランスを調整することができるので、支持部111に対して押圧部110が揺動可能な状態になったときであっても、上記押圧面130aを傾斜させないようにすることができる。よって、上記平行調整動作の際に、加熱用部材129を有する押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力をさらに小さくできる。したがって、押圧面130aと載置面16aとを確実に平行状態とすることができ、ボンディング動作時の回路基板15に対する電子部品13の平行度を十分に確保でき、さらに高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0037】
さらに又、図6に示すボンディングヘッド104を構成することもできる。即ち、該ボンディングヘッド104では、上記傾斜防止部材の一例に相当するものとして、上記支持部111に備わり、上記押圧面130aと上記載置面16aとをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部110に与える付勢機構151を設けている。該付勢機構151は、支持部材1511と、付勢部材1512とを有し、支持部材1511は一端を凹状ブロック124に取り付け、他端に上記付勢部材1512を取り付けている。付勢部材1512は、上記支持部材1511を支点として付勢力を凸状ブロック123に作用させるもので、本実施形態では図示するように、例えばスプリングを使用している。勿論、付勢部材1512は、当該スプリングに限定されない。又、付勢機構151は、上述の機能を発揮する限り、その数は図示の一対に限定されるものではなく、又、各付勢部材1512の付勢力は異なる場合もある。尚、その他の構成は、上記ボンディングヘッド101に同様である。
【0038】
このようにボンディングヘッド104を作製した場合には、固定されている上記支持部111に対して、上記付勢部材1512にて、上記厚み方向144に直交する方向へ上記押圧部110を付勢することができるので、上記押圧面130aと上記載置面16aとを平行又はほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部110に与えることができる。したがって、支持部111に対して押圧部110が揺動可能な状態になったときであっても、上記押圧面130aを傾斜させないようにすることができる。よって、上記平行調整動作の際に、加熱用部材129を有する押圧部110を揺動させるときに該押圧部110の揺動を阻止しようとする抑制力をさらに小さくできる。したがって、押圧面130aと載置面16aとを確実に平行状態とすることができ、ボンディング動作時の回路基板15に対する電子部品13の平行度を十分に確保でき、さらに高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
【0039】
尚、上述した各変形例の内、ボンディングヘッド103、104における構造は、従来の図9〜図11を参照する従来のボンディングヘッドに対して適用することも可能であり、その場合には、押圧面130aと載置面16aとを確実に平行状態とすることができ、ボンディング動作時の回路基板15に対する電子部品13の平行度を十分に確保でき、さらに高い接合品質にてボンディングを行なうことができる。
又、ボンディングヘッド103、104における構造は、それぞれ単独で構成することもでき、又、両者を組み合わせて構成することもできる。
又、その他の変形例においても、任意に組み合わせて構成することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様のボンディングヘッドによれば、傾斜防止部材を備えたことで、支持部に対する押圧部の傾斜を防止して押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができ、部品と回路形成体とを高い接合品質にてボンディングすることができる。
【0041】
上記傾斜防止部材を、加熱体により生じる押圧部の揺動と熱検出器により生じる上記押圧部の揺動とを相殺する方向から上記加熱体及び上記熱検出器を装填した加熱用部材とすることで、支持部に対する押圧部の傾斜を防止することができ、よって押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。
【0042】
又、上記加熱体及び上記熱検出器に接続される配線の被覆材料を、上記押圧面を上記載置面に接触させたとき上記押圧面と上記載置面とを平行状態にする上記押圧部の平行調整動作を許容する材質とすることで、支持部に対する押圧部の傾斜を防止することができ、よって押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。
【0043】
又、上記加熱用部材の形状を対称形とすることで、加熱用部材の重量バランスを取ることができ、支持部に対する押圧部の傾斜を防止して押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができる。
【0044】
又、上記押圧面の大きさを、上記押圧面を上記載置面に接触させたとき上記押圧面と上記載置面とを平行状態に設定する回転力が上記押圧部に生じる大きさとすることで、上記押圧面を上記載置面に接触させたとき、上記平行状態に設定する回転力が生じるので、押圧面と載置面とをほぼ平行状態に容易に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができる。
【0045】
又、押圧禁止箇所が存在する部品に対しては、押圧面に非押圧部を設けることで、部品の品質を劣化させることなく部品の装着を行なうことができる。
【0046】
又、上記傾斜防止部材として、押圧部に重りを設けることで、押圧部の重量バランスを取ることができ、支持部に対する押圧部の傾斜を防止して押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができる。
【0047】
又、上記傾斜防止部材として、支持部に付勢機構を設けることで、押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部に与えることができ、支持部に対する押圧部の傾斜を防止して押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができる。
【0048】
又、押圧部に部品を吸着する吸引用通路を備えるとき、上記傾斜防止部材として上記吸引用通路に連通する管材を、支持部に対する押圧部の傾斜を防止する材質又は大きさとすることで、押圧面と載置面とをほぼ平行状態に設定することができる。よって、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができる。
【0049】
又、本発明の第2態様の部品装着装置によれば、上記第1態様のボンディングヘッドを備えることから、ボンディングステージに対して押圧面を従来に比して高い平行度にて設置することができ、部品と回路形成体とを高い接合品質にてボンディングすることができる。
【0050】
又、上記第2態様の部品装着装置において、さらに制御装置を備え、回路形成体への部品の押圧力に比して、平行調整動作のときに押圧面を載置面へより強い力にて押圧するように制御したことで、載置面に対して押圧面をより容易にほぼ平行状態に設定することができる。よって、部品と回路形成体とを高い接合品質にてボンディングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるボンディングヘッドの断面図である。
【図2】 図1に示すボンディングヘッドの斜視図である。
【図3】 図1に示すボンディングヘッドの第1の変形例の断面図である。
【図4】 図1に示すボンディングヘッドの第2の変形例における図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】 図1に示すボンディングヘッドの第3の変形例における正面図である。
【図6】 図1に示すボンディングヘッドの第4の変形例における正面図である。
【図7】 図1に示すボンディングヘッドの押圧ヘッドの押圧面の大きさと部品の被押圧面の大きさとの関係を示す斜視図である。
【図8】 図1に示すボンディングヘッドの第5の変形例における押圧ヘッドの断面図である。
【図9】 従来のボンディングヘッドの斜視図である。
【図10】 図9に示すボンディングヘッドの断面図である。
【図11】 図9に示すボンディングヘッドのボンディングヘッド下部が傾斜した状態を示す図である。
【符号の説明】
13…電子部品、13b…押圧禁止箇所、15…回路基板、
16…ボンディングステージ、16a…載置面、
101〜104…ボンディングヘッド、110…押圧部、111…支持部、
129…加熱用部材、130a…押圧面、130d…非押圧部、
131…ヒータ、132…熱電対、137、138…配線、
142…駆動装置、144…厚み方向、145…部品用吸引通路、
150…重り、151…付勢機構、180…制御装置。

Claims (7)

  1. ボンディングステージ(16)の載置面(16a)上に載置された回路形成体(15)上の部品(13)に接触する平坦な押圧面(130a)を有する押圧部(110)と、該押圧部を揺動自在に支持する支持部(111)とを備え、上記押圧面を上記部品に接触させて上記部品を上記回路形成体へ押圧するボンディングヘッドであって、
    上記押圧部に配置した凸状ブロック、及び上記支持部に配置した凹状ブロックにより構成した球面軸受けと、
    上記凹状ブロックに設けられ、上記凸状ブロックと上記凹状ブロックとを吸引により固定する吸引溝と、
    上記凹状ブロックに設けられ、上記吸引溝の吸引動作を中止したときに上記凸状ブロックを摺動可能に支持する上記球面軸受けの摺動面に配置したマグネットとを備え、
    上記押圧部の揺動に起因する、上記支持部に対する上記押圧部の傾斜を防止して上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する傾斜防止部材(129,150,151)をさらに備え、該傾斜防止部材は、上記押圧部に備わる部材であって、上記押圧面を加熱する加熱体(131)と、該加熱体からの熱を検出する加熱体温度制御用熱検出器(132)とを有し、上記加熱体により生じる上記押圧部の揺動と上記熱検出器により生じる上記押圧部の揺動とを相殺する方向から上記加熱体及び上記熱検出器が装填された加熱用部材(129)である、
    ことを特徴とするボンディングヘッド。
  2. 上記加熱用部材は、上記押圧面にて押圧される上記部品の厚み方向(144)に直交する方向でかつ互いに直交する2方向において、当該加熱用部材の中心軸(130c)を中心として対称形にてなる、請求項1記載のボンディングヘッド。
  3. 押圧禁止箇所(13b)が上記部品に存在するとき、上記押圧面は、上記押圧禁止箇所に対応して非押圧部(130d)を有する、請求項1又は2記載のボンディングヘッド。
  4. 上記傾斜防止部材は、上記押圧部に備わり、上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部に生じさせる重り(150)である、請求項1から3のいずれかに記載のボンディングヘッド。
  5. 上記傾斜防止部材は、上記支持部に備わり、上記押圧面と上記載置面とをほぼ平行状態に設定する回転力を上記押圧部に与える付勢機構(151)である、請求項1から3のいずれかに記載のボンディングヘッド。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のボンディングヘッド(101〜104)と、
    部品(13)を載置した回路形成体(15)をボンディングステージ(16)の載置面(16a)上への搬入及び該載置面からの搬出を行なう移載装置(143)と、
    を備えたことを特徴とする部品装着装置。
  7. 上記部品の厚み方向(144)に上記ボンディングヘッドを移動させる駆動装置(141)と、該駆動装置の動作制御を行う制御装置(180)とをさらに備え、上記制御装置は、上記部品に接触する平坦な押圧面(130a)を上記部品に接触させて上記部品を上記回路形成体へ押圧する押圧動作に比して、上記押圧面を上記載置面に接触させて上記押圧面と上記載置面とを平行状態にする平行調整動作のときに上記ボンディングヘッドをより大きな力にて上記厚み方向に移動させる動作制御を上記駆動装置に対して行なう、請求項6記載の部品装着装置。
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