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JP4545458B2 - 鋼帯の外観展開図の情報参照方法 - Google Patents
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Description

本発明は、冷延鋼板、ブリキ鋼板、亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼板等の鋼帯を外観検査し、その結果を外観展開図の展開図情報として記録し入力する際に表示する画面上において現在検査中の長手方向位置を効率的に表示して入力を容易にすることを可能とする鋼帯の外観展開図の情報参照方法に関する。
なお、以下では、一例として、ブリキ鋼板を製造する工程のうち、錫めっき工程での外観検査における外観展開図について説明するが、本発明がこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
ブリキ鋼板は、まず、原板となる熱間圧延鋼板が冷間圧延工程(TCM:Tandem Cold Mill)で圧延され、次に、連続焼鈍工程(CAL:Continuous Annealing Line)で焼鈍を行い、錫めっき工程(ETL:Electrolytic Tinning Line)において錫めっきされる。
このようなブリキ鋼板の製造においては、当該工程における品質保証の一環として鋼板表面をオペレータが目視で検査する外観検査が重要な位置を占めている。
外観検査において、オペレータはコンピュータ端末を用いて欠陥情報の入力を行う。
入力にあたって、オペレータは、画面上の外観展開図を表示したエリアに、マウスや電子ペン等の入力手段を用いて記録を行う。
特許文献1では、この外観展開図を利用した品質情報管理方法が開示されており、鋼材の製造時に発生する品質情報を、その鋼材を更に加工する下流側の他の製造者および/または顧客が共有できるようにしている。そして、その共有を可能とするため、鋼材を製造するそれぞれの工程において、データベース上に外観展開図の情報を蓄積するとしている。
ここで、外観展開図とは、欠陥記録装置の画面上に表示され、欠陥等の品質情報を2次元的に示すものであり、 特に製品上のどの位置に対応するかの外観を展開して示す図である。典型的な例としては、 コイル形態の薄板製品(帯材)の外観展開図があり、欠陥がコイルの端部からどのくらいの距離にあるかを、コイル表裏およびコイル幅方向位置も含めて指し示すことができるものである。
なお、コイル形態とした薄板製品は、通常の大きさが幅1m前後に対して長さが数千mもあるため、外観展開図の全体をディスプレイに表示することを容易にするため、短辺に対する長辺の比を圧縮して表示する。
従来、オペレータは、検査ラインにおいて走行する鋼帯表面に欠陥や不具合を発見した時にその記録をコンピュータ端末の例えばタブレット画面上の外観展開図に入力するに際し、検査ラインの機側に設置されたLED装置あるいはタブレット画面上に表示された数字を見て当該鋼帯の長手方向位置(すなわち、トップからの距離(m))を即座に確認し、その数字に基づいて外観展開図の対応位置を判断し、実際の記録を行っていた。
特開2003-84822号公報
特許文献1に記載のように、品質情報を管理するコンピュータシステムの導入により、鋼帯の外観展開図の情報を複数の工程で共有することが可能となり、オペレータの検査負荷を大きく軽減できるようになった。
しかしながら、欠陥の情報をコンピュータ端末に入力する方法には大きな問題があった。
従来の方法では、鋼帯の長手方向位置をLED装置やタブレット画面などの表示画面上に表示される数字で確認する必要があり、欠陥や不具合の情報を外観展開図の枠内に入力しようとする場合に、その確認した数字に対応する外観展開図の位置を速やかに決定することが必要になる。すなわち、オペレータは、表示された数字の読み取り、外観展開図に入力すべき位置の決定を即座に行い、実際の入力を行う必要があり、短時間のうちに非常に面倒な作業を強いられていたのである。また、その入力の精度や速さは、オペレータの個人差に大きく影響され、かつオペレータの負荷も大きかった。
その結果、外観展開図への入力精度が悪くなるという問題があり、またその入力のために外観検査自体がおろそかになるという問題があった。
本発明は、このように従来面倒であった欠陥の入力を簡便にすることを可能とし、オペレータの負荷を大きく軽減するものである。
本発明は 外観検査において、コンピュータ端末の外観展開図に欠陥情報を入力する場合に、当該外観展開図に、現在検査中の鋼帯の長手方向位置を常時、グラフィカルポインタで表示するようにしたことを特徴とする。
本発明者らは、オペレータの入力作業を綿密に検証し、可能な限りすばやく、かつ負荷を最小限にして欠陥情報の入力を行えるようにするにはどうすればよいかを検討し、長さ情報の把握のためには数字を表示することが必要であるという従来の既成概念を打ち破り、グラフィカルポインタを用いてグラフィカルに表示する方法を見出したのである。
オペレータは、欠陥や不具合の入力に際し、そのグラフィカルポインタを参照しながらその位置にあわせて入力することができ、電子ペンや画面上ポインタのマウス操作等の入力手段での入力を容易に行うことができる。なお、入力に際しては、グラフィカルポインタの表示個所を入力の起点および/または終点とすることができ、また、上からなぞって入力することもできる。
グラフィカルポインタとしては、特に限定するものではないが、例えば、薄い線や点線等の表示、「↓(矢印)」や「▼(三角形状)」等の数字ではない表示を好適に用いることができる。
すなわち、本発明は、オペレータが目視で検査する鋼帯の外観検査により見出した欠陥の情報を、欠陥記録装置の画面上に表示された外観展開図にオペレータが前記欠陥を発見した位置とともに入力して記録する際の鋼帯の外観展開図の情報参照方法において、前記鋼帯の外観検査を実施する位置の鋼帯の長手方向における相対位置を測定する工程と、前記外観展開図において、前記の測定する工程により測定した相対位置にグラフィカルポインタを表示する工程と、を具備してなり、オペレータが欠陥の情報の入力を行うに際し、1〜20秒毎に移動する該グラフィカルポインタの表示位置を参照しながら入力できるようにすることを特徴とする鋼帯の外観展開図の情報参照方法である。
本発明によって、鋼帯に発生する欠陥を、コンピュータ端末の表示画面上の外観展開図に入力して記録することが簡便にできるようになり、以下に記載の効果を達成することができた。
1. オペレータが記録するための入力の時間が短縮され、外観検査自体に当てられる時間を増加できるようになり、検査率を向上した。
2. オペレータが欠陥の外観展開図への入力位置を的確に把握することができるようになり、入力の正確性が高まり、記録精度の向上と記載ミスの削減を実現した。
本発明を実施するための最良の形態を、図4の錫めっき工程を例にあげて説明する。
錫めっき工程では、アンコイラ2で巻き戻された鋼帯10を、まず、電気めっき槽3でめっき処理し、次に、外観検査工程4において、鋼帯表面の外観検査を行う。外観検査工程4で検査を行うオペレータ12は、検査入力タブレット11での入力作業を通じ、外観検査工程4で見つけた欠陥を判別し、スポット的に発生する欠陥、あるいは連続的に発生する欠陥のそれぞれの欠陥に応じて検査入力タブレット11のタブレット画面への入力を行う。なお、以下では、タブレット画面に表示してなる外観展開図上への入力に電子ペンを用いるとして説明する。しかしながら、本発明において、外観展開図は、タブレット画面以外の画面を用いてもよいし、入力は、ポインティングデバイスとして電子ペン以外の、例えば、画面上のポインタをマウスなどで操作して入力する方法でもよいことは言うまでもない。
上述のように入力した結果は、例えば、電気めっき槽3の近傍に設置された表示装置13に表示され、また、ここでは図示しない下工程等の各所に設置の表示装置に表示される。
図3に、錫めっき工程での外観検査工程において設置される検査入力タブレット11の検査結果入力画面21の例を模式的に示す。
この検査結果入力画面21には、現在検査中の鋼帯について、その命令情報が命令情報表示部22に表示され、また、オペレータの欠陥入力エリアとして、表面と裏面それぞれの外観検査の結果を入力する外観展開図25が用意されている。オペレータは、検査結果入力設定部24に表示の操作ボタン等を適宜選択して操作し、外観展開図25に所要の欠陥データを入力する。なお、画面制御用入力部23は、オペレータの氏名等の一般情報を入力したり、画面を切換えたりする領域である。
この画面に対し、オペレータは、外観検査で見出した欠陥を、電子ペン20を用いて外観展開図25に入力する。この際に、図1に示すように、本発明では、外観検査を実施する位置の鋼帯の長手方向における相対位置、例えばトップ位置からの距離を、所定のロールに設けたパルスジェネレータなどを用いて測長することにより測定し、グラフィカルポインタ27を外観展開図25のこの相対位置に表示する。この測定する工程と、表示する工程によって、オペレータがそのグラフィカルポインタ27を参照しながら外観検査により見出した欠陥の情報を入力できるようにしておき、オペレータの入力を容易にする。なお、図1では、▼(三角)と点線を組み合わせてグラフィカルポインタ27を構成しており、現在検査中の長手方向の相対位置を示している。
このグラフィカルポインタ27は、例えば 鋼帯の全長が16000mであるとして、現在検査中の長手方向位置がトップ位置から8000mであれば 外観展開図25の左側のトップ位置から全体の 8000m/16000m = 50% の位置に表示される。そして、そのグラフィカルポインタ27は、経時に従って左から右へと移動し、検査中の位置を常時リアルタイムで表示する。
グラフィカルポインタの位置を移動させていくサイクルタイムについては、細かくするほど指示位置の精度が向上する。実際には、表示に関わるコンピュータの負荷と、表示画面の画素精度等から考えて、1秒〜20秒毎とすれば十分である。
このように、外観展開図25にグラフィカルポインタ27を表示することで、オペレータは、例えば鋼帯のトップ位置から2540mの位置で欠陥を発見した場合、LED装置等に表示される2540mの数字をいちいち読み取る必要がなく、グラフィカルポインタ27が表示されている位置に欠陥情報を入力することができる。その結果、読み取り間違いを防止でき、入力作業を極めて簡便に行うことが可能となるのである。
入力した欠陥情報は、直ちに画面上に反映され、表示がなされる。画面上に表示された欠陥のいくつかの例を図2に示す。ここで、26aで示す「耳」あるいは「ロール疵」は連続欠陥の例である。
また、26bは、「穴」などのスポット欠陥等を示す。なお、「SK」等と表示した記号は、約600種に分類される欠陥の名称を記号化して示したものであり、欠陥近くに記載されている数字は、その欠陥の大きさや長さなどの数値情報を表示するものである。画面上への表示の有無や、表示内容については、オペレータが適宜切換えられる。
これらの表示は、欠陥記録装置の画面上に表示された外観展開図25において、オペレータが入力した情報として表示される。そして、鋼帯のトップ(TOP)とエンド、オペレータ側(OP)とドライブ側(DR)、表と裏は、工程に応じて適宜切換えられる。
以上、説明したように、オペレータは、単純な作業を行うだけで正確に欠陥情報の入力を完了することができ、検査業務の負荷が軽減される。その結果、オペレータは、外観検査作業自体に注力できるようになり、外観検査の質を向上することができる。
本発明における外観展開図への欠陥の入力の様子を示す模式図である。 外観展開図に表示される欠陥の例を示す模式図である。 検査結果入力画面の一例を示す模式図である。 本発明を適用する一例である錫めっき工程を示す模式図である。
符号の説明
1 錫めっき工程(ETL:Electrolytic Tinning Line)
2 アンコイラ
3 電気めっき槽
4 外観検査工程
5 コイラ
10 鋼帯
11 検査入力タブレット
12 オペレータ
13 表示装置
15 コンピュータシステム
20 電子ペン
21 検査結果入力画面
22 命令情報表示部
23 画面制御用入力部
24 検査結果入力設定部
25 外観展開図
26a 連続欠陥
26b スポット欠陥
27 グラフィカルポインタ

Claims (1)

  1. オペレータが目視で検査する鋼帯の外観検査により見出した欠陥の情報を、欠陥記録装置の画面上に表示された外観展開図にオペレータが前記欠陥を発見した位置とともに入力して記録する際の鋼帯の外観展開図の情報参照方法において、
    前記鋼帯の外観検査を実施する位置の鋼帯の長手方向における相対位置を測定する工程と、
    前記外観展開図において、前記の測定する工程により測定した相対位置にグラフィカルポインタを表示する工程と、
    を具備してなり、
    オペレータが欠陥の情報の入力を行うに際し、1〜20秒毎に移動する該グラフィカルポインタの表示位置を参照しながら入力できるようにすることを特徴とする鋼帯の外観展開図の情報参照方法。
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