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JP4546406B2 - 折り畳み式車椅子のシート構造 - Google Patents
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この発明は、背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子に係り、特に、背もたれシートの下端側の中央部位に外側向きの膨らみ部を形成すると共に膨らみ部の下面側をガイドベルトの上面側に付着することで、車椅子を折り畳む場合に背もたれシートが座面シート側に向けて折り曲げられるのを防いで、車椅子をスムーズに折り畳むことができるようにする折り畳み式車椅子のシート構造に関するものである。
折り畳み式車椅子は、背もたれシートの下端側と座面シートの後端側とが連続した一体型のタイプと、背もたれシート下端側と座面シートの後端側とが分離した分割型のタイプとがある。
折り畳み式車椅子は折り畳み時に座面シートの中央が上向きの山形状に折り曲げられるが、一体型のタイプは分割型タイプに比べて背もたれシートと座面シートとが連続している分、座面シートの折り曲げに引きずられて背もたれシート側が座面シート側にまき込まれ易く、その結果、車椅子をスムーズに折り畳むことができず、再度やり直ししなければならない不便さがあった。
特開2005−118144
背もたれシートは軽量化のために、柔軟性のある軽い素材で作られていることにより、分割型タイプの折り畳み式車椅子においても、時々、車椅子の折り畳み時に、座面シート側にまき込まれることがあり、その結果、スムーズに折り畳むことができず、再度やり直ししなければならないこともあった。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子において、背もたれシートの下端側の中央部位に外側向きの膨らみ部を形成すると共に膨らみ部の下面側をガイドベルトの上面側に付着することにより、車椅子の折り畳み時に背もたれシートが座面シート側にまき込まれるのを防いで座面シート側と反対側の外側向きに確実に折り曲げて、車椅子をスムーズに折り畳むことのできる折り畳み式車椅子のシート構造を提供することにある。
以上の目的を達成するために、この発明は、背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子において、背もたれシートの下端側と座面シートの後方延長側とが交わる部分であって背もたれシートの下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート側と反対側の外側向きに突出すると共に座面シートに着座したお尻の一部が乗る膨らみ部を形成し、膨らみ部の下面側にガイドベルトを座面シートの左右側から後方に延びる側部フレームの座面シートより後方に位置する左右の側部フレーム間に張設すると共に、背もたれシートの膨らみ部の下面側を折り畳み時に自重で下向きに撓む上記ガイドベルトの上面側に面ファスナーを介して付着した手段よりなるものである。
ここで、背もたれシートは上下に分割され、分割された最も下部の最下部背もたれシートの下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート側と反対側の外側向きに突出する膨らみ部を形成したものでもよい。
以上の記載より明らかなように、この発明に係る折り畳み式車椅子のシート構造によれば、背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子において、背もたれシートの下端側の中央側に座面シート側と反対側の外側向きの膨らみ部を形成することにより、車椅子の折り畳み時には背もたれシートを外側向きに折り曲げ易くすることができる。
その一方で、背もたれシートは柔軟性のある軽量素材で作られているため、それでも車椅子の折り畳み時に座面シート側にまき込まれることが考えられる。しかし、背もたれシートの膨らみ部の下面側は左右のフレーム間に張設されたガイドベルトの上面側に付着されており、車椅子の折り畳み時にはガイドベルトは通常下向きに撓むため、背もたれシートの膨らみ部の下面側は下向きに撓むガイドベルトに引っ張られて下向きに移動し、背もたれシートの膨らみ部の前端側が前方の座面シート側に移動するのが阻止されて座面シート側にまき込まれるのを防ぐことができる。これにより、車椅子の折り畳み時には背もたれシートを外側向きの膨らみ部によって外側向きに確実に折り曲げることができる。
また、車椅子の折り畳み時に稀にガイドベルトが上向きに撓むときは、上向きに撓むガイドベルトが邪魔になって背もたれシートが前方の座面シート側に向けて内側向きに折れ曲がるのを防ぐことができる。
このように、背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子において、背もたれシートの下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート側と反対側の外側向きに突出する膨らみ部を形成し、膨らみ部の下面側にガイドベルトを座面シートの後方の左右のフレーム間に張設すると共に、背もたれシートの膨らみ部の下面側を上記ガイドベルトの上面側に面ファスナーを介して付着したことにより、車椅子の折り畳み時に背もたれシートが座面シート側にまき込まれるのを防いで座面シート側と反対側の外側向きに確実に折り曲げることができ、車椅子をスムーズに折り畳むことができる。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は折り畳み式車椅子の背もたれシート及び座面シートの部分斜視図、図2は折り畳み時における折り畳み式車椅子の背もたれシート及び座面シートの部分斜視図、図3は折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び座面シートの部分斜視図、図4は折り畳み時における折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び座面シートの部分斜視図、図5は折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び背もたれシートが装着されていない場合の部分斜視図、図6は最下部背もたれシート又は背もたれシートに形成された膨らみ部の部分断面図、図7は折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート又は背もたれシートの取り付け前における側面図である。
図において、折り畳み式車椅子1は、背もたれシート2と座面シート3が分割されたものからなる。つまり、背もたれシート2の下端と座面シート3の後端とは連結されていない。左右の側部フレーム4の外側方にはそれぞれ主車輪5が回転自在に軸支され、左右の側部フレーム4の前部側には補助車輪51がそれぞれ取り付けられている。また左右の側部フレーム4の前部側には足載せ用のフットレスト52が取り付けられている。
左右の側部フレーム4の後部側には背部フレーム6がそれぞれ上向きに取り付けられている。背部フレーム6は後方に向けて少し傾いた状態で取り付けられている。左右の背部フレーム6の上部側は後方に向けて水平状に折り曲げられて把手61が取り付けられている。左右の把手61は介護者がこの折り畳み式車椅子1を操作する場合に手で握る箇所である。
左右の側部フレーム4の上方には肘掛け41がそれぞれ設けられている。左右の各肘掛け41は、例えば側部フレーム4と背部フレーム6との間に取り付けられた肘掛け支持フレーム42により支持されている。
座面シート3の下方の左右の側部フレーム4の間には、折り畳み式車椅子1を左右方向に折り畳める構造の交差拡縮フレーム7が前後に間をあけてそれぞれ取り付けられている。交差拡縮フレーム7は一対のフレームがX状に傾斜して交差し、その交点部は回転自在に枢結されている。交差拡縮フレーム7は交点部を中心として左右幅方向に拡縮して広げたり狭めたりし、交差拡縮フレーム7の上下両端が枢結された左右の側部フレーム4の間隔を狭めることにより、折り畳み式車椅子1を折り畳むことができるようにする。
交差拡縮フレーム7の傾斜する一方のフレームの下端は例えば左側の側部フレーム4の下端側に回転自在に枢結され、上端は右側の昇降フレーム71の上部側に回転自在に枢結されている。これと傾斜して交差する他方のフレームの下端は右側の側部フレーム4の下端側に回転自在に枢結され、上端は左側の昇降フレーム71の上部側に回転自在に枢結されている。
座面シート3は左右の昇降フレーム71の上部間に取り付けられている。即ち、座面シート3の左端側は左側の昇降フレーム71の上部に固定して取り付けられている。同様に座面シート3の右端側は右側の昇降フレーム71の上部に固定して取り付けられている。
座面シート3は、折り畳み式車椅子1の折り畳み時には左右中央が上向きの山形に折れ曲がる。下向きに折れ曲がると、下方の交差拡縮フレーム7に座面シート3の一部が挟まれたりして不都合が生じるからである。
背もたれシート2は、座面シート3の後方の左右の上向きの背部フレーム6の間に取り付けられている。即ち、背もたれシート2の左端側は左側の背部フレーム6に取り付けられ、同様に背もたれシート2の右端側は右側の背部フレーム6に取り付けられている。
背もたれシート2は適宜交換されることもあるため、背もたれシート2の両端側は左右の背部フレーム6に例えばクリップなどで一時的に取り付けられ、簡単に取り外して交換容易になっていることもある。交換が予定されていない背もたれシート2の場合には左右の背部フレーム6に固定して取り付けられる。
背もたれシート2は、その下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート3側と反対側の外側向きに突出する膨らみ部21が形成されている。膨らみ部21はその中央部位が外側に向けての突出が最も大きく左右両端側に向けて徐々に小さくなっている。
背もたれシート2は、必要に応じて上下に分割されていることがある。また、上下の分割は2分割或いはそれ以上の複数分割もある。分割されている場合には、最も下部となる最下部背もたれシート2aに上記膨らみ部21が形成される。最下部背もたれシート2aの上部側の上部背もたれシート2bには上記の膨らみ部21は形成されない。
膨らみ部21は、上下に分割されていない背もたれシート2又は上下に分割された最下部背もたれシート2aを背面側つまり後ろ側から見た場合には、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの下端側はその外側つまり後ろ側に向けて突出して膨らんでいるようになっている。逆に、膨らみ部21は、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aを正面側つまり座面シート3側から見た場合には、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの下端側は向こう側に向けて引っ込んで窪んでいるようになっている。
通常の背もたれシートは左右両端側を引っ張った状態では平面状になるが、本願の背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの下端側の膨らみ部21は3次元の曲面状になっている。つまり、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの下端側の膨らみ部21は座面シート3と反対側となる外側に向けて凸面状に曲がっている。見方をかえると、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの下端側の膨らみ部21は座面シート3に向けて凹面状に曲がっている。
上下に分割されていない背もたれシート2又は上下に分割された最下部背もたれシート2aの下端側の膨らみ部21の下面側にはガイドベルト8が張設されている。ガイドベルト8は膨らみ部21と付着することで、折り畳み式車椅子1の折り畳み時に背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aが座面シート3側に向けて折り曲げられるのを防いで確実に外側向きに折り曲げられるようにガイドする機能を果たす。
ガイドベルト8はその左右両端側は、座面シート3の後方の左右の側部フレーム4に取り付けられている。ガイドベルト8は、折り畳み式車椅子1の使用時つまり、折り畳み式車椅子1が折り畳まれていないときには、左右の側部フレーム4の間に張った状態で取り付けられている。つまりガイドベルト8は左右の側部フレーム4の間に張設されている。
また、この張設されたガイドベルト8は、座面シート3に着座したお尻の一部が例えば上下に分割されていない背もたれシート2又は上下に分割された最下部背もたれシート2aの膨らみ部21に乗った場合には、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの膨らみ部21を下から支えて支持する。
ガイドベルト8は背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの膨らみ部21と常時付着して、折り畳み式車椅子1の折り畳み時に背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aが座面シート3側に折り曲げられないように、上側の膨らみ部21とその下側のガイドベルト8との間には両者を常時付着させる面ファスナー81が装着されている。つまり、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの膨らみ部21の下面側はガイドベルト8の上面側に面ファスナー81を介して付着されていて、簡単に外れることはない。なお、交換時には強制的に離すことはできる。
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
折り畳み式車椅子1を折り畳み始めると、左右の側部フレーム4の間隔が徐々に狭くなり始めて、座面シート3は左右中央から上向きに折れ曲がり始める。左右の側部フレーム4の間隔が狭くなり始めると、左右の側部フレーム4の間に張設されていたガイドベルト8も緩みだす。
ガイドベルト8は通常その自重により下向きに撓み始める。ガイドベルト8はその上面側が面ファスナー81を介してその上側の上下に分割されていない背もたれシート2又は上下に分割された最下部背もたれシート2aの膨らみ部21の下面側と付着しているため、ガイドベルト8が下向きに撓み始めると、背もたれシート2の膨らみ部21又は最下部背もたれシート2aの中央は下向きに撓むガイドベルト8によって引き寄せられて下向きに移動する。
座面シート3の後方の背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aはその下端側の膨らみ部21が下向きに移動することにより、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの中央には上下方向に折り曲げの中心線が自然に形成されることになる。しかも、下向きに移動する膨らみ部21の中央前端は、水平状態から下向きに傾くために、膨らみ部21の左右両端の前端よりも下向きに傾いて僅かに後方側に移動する。
つまり、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの左右中央の折り曲げ中心を結ぶ仮想折り曲げ中心線は、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの左右両端より僅かに後方側となるため、平面からみて後方に向けてのV字型の折れ曲げが徐々に形成され、これが拡大することにより、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aは後方の外側に向けて折れ曲がり、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aは前方の座面シート3側に向けて折り曲げられるのが防がれる。
ガイドベルト8は、折り畳み式車椅子1の折り畳み時には通常その自重で下向きに撓むが、稀に上向きに撓むことも考えられる。この場合には、上向きに撓んだガイドベルト8が背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aの膨らみ部21が前方に移動するのを邪魔するために、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aは前方の座面シート3側に向けて内側向きに折れ曲がることができず、座面シート3の反対側の外側向きに折れ曲がり、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aは前方の座面シート3側に向けて折り曲げられるのが防がれる。
このように、背もたれシート2又は最下部背もたれシート2aは座面シート3側と反対側の外側向きに確実に折り曲げられるので、背もたれシート2が座面シート3側に折り曲げられることによる再度の折り畳み作業のやり直しを不要にして、折り畳み式車椅子1をスムーズに折り畳むことができる。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み式車椅子の背もたれシート及び座面シートの部分斜視図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み時における折り畳み式車椅子の背もたれシート及び座面シートの部分斜視図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び座面シートの部分斜視図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み時における折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び座面シートの部分斜視図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート及び背もたれシートが装着されていない場合の部分斜視図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す最下部背もたれシート又は背もたれシートに形成された膨らみ部の部分断面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す折り畳み式車椅子の最下部背もたれシート又は背もたれシートの取り付け前における側面図である。
符号の説明
1 折り畳み式車椅子
2 背もたれシート
2a 最下部背もたれシート
2b 上部背もたれシート
21 膨らみ部
3 座面シート
4 側部フレーム
41 肘掛け
42 肘掛け支持フレーム
5 主車輪
51 補助車輪
52 フットレスト
6 背部フレーム
61 把手
7 交差拡縮フレーム
71 昇降フレーム
8 ガイドベルト
81 面ファスナー

Claims (2)

  1. 背もたれシートと座面シートが分割された折り畳み式車椅子において、背もたれシートの下端側と座面シートの後方延長側とが交わる部分であって背もたれシートの下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート側と反対側の外側向きに突出すると共に座面シートに着座したお尻の一部が乗る膨らみ部を形成し、膨らみ部の下面側にガイドベルトを座面シートの左右側から後方に延びる側部フレームの座面シートより後方に位置する左右の側部フレーム間に張設すると共に、背もたれシートの膨らみ部の下面側を折り畳み時に自重で下向きに撓む上記ガイドベルトの上面側に面ファスナーを介して付着したことを特徴とする折り畳み式車椅子のシート構造。
  2. 背もたれシートは上下に分割され、分割された最も下部の最下部背もたれシートの下端側にその中央部位から左右両端側に向かって徐々に突出が小さくなり且つ座面シート側と反対側の外側向きに突出する膨らみ部を形成した請求項1記載の折り畳み式車椅子のシート構造。
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