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JP4547566B2 - 釣竿 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣竿に関し、詳細には、釣糸ガイドを取り付けた釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、釣竿に設けられる釣糸ガイドとして、例えば特開平9−107850号に開示されている構成が知られている。この釣糸ガイドは、ガイドリング保持部と、その下方に位置する竿挿通固定部とが合成樹脂によって一体的に形成されていると共に、ガイドリング保持部の外周に、側面視で竿挿通固定部後方側に向けて下方に傾斜する側壁面を形成した構成となっている。
【0003】
そして、竿挿通固定部を、ガイドリング保持部よりも後方に位置させており、これにより側壁面を長くして傾斜を緩やかにし、ガイドリング保持部への糸絡みを容易に解除できるようにすると共に、竿挿通固定部を、強度を勘案した必要最小限の長さにして竿の撓みに影響を与えないようにしている。また、竿挿通固定部の外周面を、軸方向における中央部の径が一番大きい緩やかな弧を描くように形成しており、これにより竿挿通固定部の端面に釣糸が引っ掛からないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した構造の釣糸ガイドを穂先竿先端に取り付けた釣竿は、ガイドリング保持部が前方に突出してしまうため、釣糸がガイドリング保持部に引っ掛かり易くなってしまう。また、竿挿通固定部は、釣竿の外周面に対して全面が密着する構成であるため、穂先先端の撓み性に影響を及ぼしてしまう。
【0005】
この発明は、上記問題点に基づいて成されたものであり、穂先竿先端部に、竿の撓みに影響を与えず、かつ糸絡みのし難い釣糸ガイドを備えた釣竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の釣竿は、釣糸を案内するガイドリングを保持するガイドリング保持部と、穂先竿先端を挿通させて固定する竿挿通固定部とを有し、前記ガイドリング保持部が竿挿通固定部の一端に立設されており、ガイドリング保持部外周面に、側面視で上方部が竿挿通固定部の他端側に向けて傾斜した壁面が形成されると共に、竿挿通固定部長さがガイドリング保持部の竿挿通固定部中心からの高さよりも短い釣糸ガイドを穂先竿先端部に設けたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る釣竿の一実施の形態について添付図面を参照して具体的に説明する。
【0008】
図1は、リールRが装着される元竿3、所定本数の中竿5a,5b及び穂先竿7を備えて構成された釣竿1を示している。各竿の所定位置には、リールRから繰出される釣糸をガイドする釣糸ガイド9a〜9fが装着されていると共に、穂先竿7の先端には、穂先用の釣糸ガイド(トップガイド)10が装着されている。この場合、釣竿1は、振り出し式、並継式であっても良く、中竿の継合本数及び釣糸ガイドの数、配置間隔については、限定されることはない。
【0009】
穂先竿7の先端に装着されるトップガイド10は、図2乃至図5に示すように構成されている。
【0010】
トップガイド10は、合成樹脂等によって一体形成されており、穂先竿7の先端部が挿通固定されるように、軸方向に延出する筒状の空洞部11を有する竿挿通固定部12と、この竿挿通固定部の一端から略垂直方向に立設されたガイドリング保持部13とを備えている。
【0011】
ガイドリング保持部13は、図4に示すように、正面視で略リング形状を成しており、その内周部分に、釣糸が挿通するように、セラミック等で形成されたガイドリング15が保持されている。また、ガイドリング保持部13は、その外周面に、側面視で上方部が竿挿通固定部12の他端側の外周に向けて傾斜した壁面13aが形成されている。
【0012】
この場合、壁面13aは、図5に示すように、釣糸が通過できるよう竿挿通固定部12の上方が開放した状態で対向配置されており、各傾斜面13bに沿って釣糸を滑らせ、釣糸が絡まないようにしている。また、壁面13aの元竿側端部は、竿挿通固定部12の他端側外周面に沿うようにして終端している。
【0013】
本実施の形態では、竿挿通固定部12の一端側(先端側)が閉塞されていると共に、この閉塞部分に穂先竿7の径よりも小さい孔部12aが形成されている。このように、竿挿通固定部12の一端を閉塞することで、装着時において穂先竿に対する位置合わせが容易になり、また、孔部が形成されていることで、空気抜きとなって竿径の小さい中実竿の挿入が行いやすくなる。もちろん、竿挿通固定部12の一端は閉塞することなく開口されていても良い。
【0014】
上記した構成では、竿挿通固定部12の軸方向の長さをできるだけ短くして、竿の撓みに影響を与えないようにしている。具体的には、その長さLを、ガイドリング保持部13の、竿挿通固定部12の中心からの高さHよりも短くなるようにして、穂先竿の接触長さを短くしている。実際に竿挿通固定部12の軸方向の長さLは、4〜7mmの範囲であれば、所定の固定力が確保されて、かつ撓み性を損なうことがない。
【0015】
また、このような構成においては、さらに、竿挿通固定部12の多端側(元竿側)の内周部、すなわち空洞部11の内周部に、穂先竿の外周径よりも大きい大径部20を形成し、この大径部内に柔軟部材22を充填させることが好ましい。このような大径部を形成することで、竿挿通固定部12の内径縁部において、穂先竿が撓んだ際の当たりが緩和され、穂先竿の損傷を防止することができる。なお、使用される柔軟部材22としては、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂を用いることで釣糸ガイドの固定力を高めることができる。
【0016】
この構成において、大径部20は、図5に示すように、穂先竿の撓み方向を考慮して上下方向に形成すると共に、固定部内部の当たりの緩和を考慮して、図3に示すように、端面に向かって次第に拡径するような形状にするのが好ましい。すなわち、図5に示すように、端面における形状が、上下方向が長軸となる楕円形状とすることが好ましい。なお、大径部については、竿挿通固定部12の内径縁部において、穂先竿が撓んだ際の当たりが緩和されるのであれば良く、例えば、穂先竿の断面形状より大きい円形状であっても良い。
【0017】
また、前記柔軟部材22は、竿挿通固定部12の他端側外周Pと穂先竿表面との間に、段差が無いように連ねて延設しておくことが好ましい。このような柔軟部材による延設部22aを形成することで、壁面13aの端部領域及び竿挿通固定部12の端部への釣糸の引っ掛かりが防止でき、糸絡みが更にし難くなる。なお、この場合、柔軟部材22が安定した状態で形成されるように、図3に示すように、糸部材25を巻回して、柔軟部材を含浸させることが好ましい。
【0018】
上記した構成のトップガイド10を装着した釣竿によれば、微妙な当たりを感知する穂先竿の撓み性に影響を与えることなく、かつ糸絡みのし難い構成にすることができる。特に、舟竿の場合、穂先竿における釣糸ガイドは、その数も多く配設間隔が短くなって、撓み性に影響を与えることから、上記した構成のトップガイドを装着していることが好ましい。
【0019】
図6は、本発明の別の実施形態を示す図であり、穂先竿部分のみを示す図である。この実施形態では、上記した実施の形態と略同様な構成の釣糸ガイド10´を、穂先竿7の所定の位置に設けた構成を示している。
【0020】
この場合、釣糸ガイド10´の竿挿通固定部12は、その空洞部11が閉塞されること無く貫通しており、この部分に穂先竿7が挿通固定されている。また、竿挿通固定部12のガイドリング側の端部においても、図5に示すような大径部20aが形成されており、ここに柔軟部材22が充填されている。このように、竿挿通固定部12の両端側において、大径部20,20aを形成することで、撓み性に影響を与えることが少なくなると共に、釣糸ガイドの固定力を向上することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、穂先竿先端部に、竿の撓みに影響を与えず、かつ糸絡みのし難い釣糸ガイドを備えた釣竿が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図。
【図2】図1に示す釣竿のトップガイドの部分を拡大して示す側面図。
【図3】図2に示すトップガイドの断面図。
【図4】図3のトップガイドをA方向から見た図。
【図5】図3のB−B線に沿った断面図。
【図6】本発明の別の実施形態を示す図。
【符号の説明】
1 釣竿
7 穂先竿
10,10´ 釣糸ガイド(トップガイド)
12 竿挿通固定部
12a 孔部
13 ガイドリング保持部
13a 壁面
15 ガイドリング
20,20a 大径部
22 柔軟部材

Claims (3)

  1. 釣糸を案内するガイドリングを保持するガイドリング保持部と、穂先竿先端を挿通させて固定する竿挿通固定部とを有し、
    前記ガイドリング保持部が竿挿通固定部の一端に立設されており、ガイドリング保持部外周面に、側面視で上方部が竿挿通固定部の他端側に向けて傾斜した壁面が形成されると共に、竿挿通固定部長さがガイドリング保持部の竿挿通固定部中心からの高さよりも短い釣糸ガイドを穂先竿先端部に設け
    前記竿挿通固定部の一端は閉塞され、かつその閉塞部分に、挿通される竿径よりも小さい孔部を形成したことを特徴とする釣竿。
  2. 釣糸を案内するガイドリングを保持するガイドリング保持部と、穂先竿先端を挿通させて固定する竿挿通固定部とを有し、
    前記ガイドリング保持部が竿挿通固定部の一端に立設されており、ガイドリング保持部外周面に、側面視で上方部が竿挿通固定部の他端側に向けて傾斜した壁面が形成されると共に、竿挿通固定部長さがガイドリング保持部の竿挿通固定部中心からの高さよりも短い釣糸ガイドを穂先竿先端部に設け、
    前記竿挿通固定部の他端側の内周部に、挿通固定される竿材外周径より大きい大径部を形成し、この大径部内に柔軟部材を充填させたことを特徴とする釣竿。
  3. 前記柔軟部材は、前記竿挿通固定部の他端側外周と竿材表面との間に、段差が無いように連ねて延設されていることを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
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