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JP4548606B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents
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Description

本発明は、画像データに位置情報を埋め込んで紙面に印刷および紙面上の画像データから位置情報を抽出することにより各種情報処理等を行う画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
近年のコンピュータおよびネットワークの発達は著しく、文字データのみならず画像データ、音声データ等、多種のデータがコンピュータ内、ネットワーク内で扱われるようになってきている。これらのデータに付加情報を加えて、より取り扱い容易にするとともに、その価値を高めるための技術がある。
その代表的な技術が電子透かしである。電子透かし技術とは、人間の知覚(視覚、聴覚)特性を利用し、静止画、動画、オーディオ等のデジタルコンテンツに対して、コンテンツとは別の情報を、人間に知覚できないように埋め込む技術をいう。この電子透かしを用いる技術には、画像データに位置情報を埋め込んで紙面に印刷し、ペン型のスキャナ等を用いて紙面上の絶対位置を検出するものがある。
ここで、電子透かし埋め込み技術、電子透かし応用技術については非特許文献1、特許文献1、に記載されている。また、画像データに位置情報を埋め込み、位置情報を検出する技術としては、特許文献2、特許文献3に記載されている。
特開2001−223880号公報 特開2000−330718号公報 特開2002−240387号公報 特許庁総務部技術調査課技術動向班、"標準技術集 電子透かし"、[online]、2003年3月28日、特許庁、[平成17年6月21日検索]、インターネット<URL:http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/denshi_sukashi/index.htm>
しかしながら、従来の発明においては、情報の埋め込みを行う機器の構成や状態を踏まえた情報の埋め込みが行われていないため、機器の構成や状態によっては情報の埋め込みができなかったり、情報の埋め込みに伴う印刷用の画像データの増大による印刷の生産性の低下や、情報を埋め込まない場合に比べての画質の低下が生じる可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、画像データに対する画像処理の手段およびパラメータを選択する画像処理選択手段と、画像処理選択手段によって選択された画像処理の手段およびパラメータを用いて出力画像データを生成する出力画像データ生成手段と、出力画像データに埋め込むべき情報を基に位置符号画像データを生成する位置符号生成手段と、出力画像データと位置符号画像データとを合成する画像データ合成手段とを備える画像処理装置において、画像処理選択手段が、出力画像データと位置符号画像データとで画像処理の手段およびパラメータを別個に設定するものである。
このような本発明では、画像データに位置符号画像データを埋め込むにあたり、その画像データと位置符号画像データとで画像処理の手段およびパラメータを別個に設定できることから、各々の画像データの特徴に応じて最適な処理手段を設定することができる。
また、本発明は、画像データに対する画像処理の手段およびパラメータを選択する選択ステップと、選択ステップによって選択された画像処理の手段およびパラメータを用いて出力画像データを生成する出力画像データ生成ステップと、出力画像データに埋め込むべき情報を基に位置符号画像データを生成する位置符号生成ステップと、出力画像データと位置符号画像データとを合成する画像データ合成ステップとを有する画像処理プログラムにおいて、選択ステップでは、出力画像データと位置符号画像データとで画像処理の手段およびパラメータを別個に設定するものである。
このような本発明では、画像データおよび位置符号画像データを埋め込む画像処理プログラムにおいて、画像データと位置符号画像データとで画像処理の手段およびパラメータを別個に設定できることから、各々の画像データの特徴に応じて最適な処理手段を設定することができる。
したがって、本発明によれば、生産性および画質に対する影響を抑えながら、コピー、スキャナ、プリンタ、FAX等の複数の機能に対する任意の画像データに重複のない一意に特定できる位置等の情報が埋め込まれた印刷物を出力することが可能となる。また、プリントアウトの生産性および画質に対する影響を抑えながら、本来情報の埋め込みを想定していない機種を含む多様な構成の複合機やプリンタを用いて、任意の画像データに重複のない一意に特定できる位置等の情報が埋め込まれた印刷物を出力することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置を適用する画像情報処理システムの構成例を示す模式図である。この画像情報処理システムでは、一台以上のクライアント2と、一台以上の複合機(画像形成装置)1とからなり、各々がネットワークNを介して繋がっている。また、必要に応じて1台以上のサーバ3もネットワークNに接続されている。
本実施形態に係る画像処理装置は、(1)画像データに対する画像処理の手段およびパラメータを選択する画像処理選択手段、(2)画像処理選択手段によって選択された画像処理の手段およびパラメータを用いて出力画像データを生成する出力画像データ生成手段、(3)出力画像データに埋め込むべき情報を基に位置符号画像データを生成する位置符号生成手段、(4)出力画像データと前記位置符号画像データとを合成する画像データ合成手段、を備えており、上記画像処理選択手段が、出力画像データと位置符号画像データとで画像処理の手段およびパラメータを別個に設定する点に特徴がある。
ここで、本実施形態の画像処理装置を実現する上記(1)〜(4)の構成は、図1に示す画像情報処理システムにおけるクライアント2に組み込む構成や、複合機1に組み込む構成、また複合機1およびクライアント2の各々に分担させて組み込む構成が考えられる。なお、以下の説明では、上記(1)〜(4)の構成をクライアント2に組み込む例を中心として説明する。
図2は、複合機の構成を示すブロック図である。すなわち、複合機は、通信手段11、画像データ入力手段12、位置情報発行手段13、機器構成取得手段14、画像処理選択手段15を備えた構成となっている。
通信手段11は、出力する画像データや各種の指示をクライアント2と複合機の間でやり取りする手段であり、例えば、ネットワークN等を介して情報の授受を行うデータ転送装置によって実現する。
画像データ入力手段12は、入力画像から画像データを取得して、位置情報を埋め込むべき画像データとしてあるいは埋め込まれた位置情報を読み出すべき画像データとして入力するものである。
入力画像データとしては、例えば、印刷物からスキャンした画像データ、FAX等により受信した画像データ、デジタルカメラで撮影した画像データ、またはアプリケーションソフトウェアで作成したファイルがある。
画像データ入力手段12は、例えば、フラットヘッドスキャナ、ハンディスキャナ、あるいはペン型スキャナ等のスキャナ装置とその制御手段、FAX受信装置とその制御手段、磁気ディスクやメモリカード等のリード/ライト装置とその制御手段、ネットワーク等を介してデータの授受を行うデータ転送装置、またはアプリケーションソフトウェアで作成したファイルをビットマップ画像にラスタライズする手段によって実現する。
位置情報発行手段13は、任意の領域を一意に特定できる領域を所定の基準で選択し、印刷する紙面上の基準となる一点または印刷する紙の大きさや位置情報の解像度に応じた紙面全面分の位置情報を発行する。
ここで、位置情報発行手段13は、次のように位置情報を発行する。例えば、十分に広い領域を縦方向にxステップ(x=0, 1, 2, ... x)、横方向にyステップ(y=0, 1, 2, ... y)に分割された領域XYを仮定し、A4サイズの用紙において所定の分解能で位置情報を取得するには縦mステップ、横nステップの領域が必要であるとする(図4参照)。
画像データ入力手段12により入力された画像データをA4サイズの用紙に印刷する際、位置情報発行手段13は、領域XYにおいて縦mステップ、横nステップの空き領域を抽出し、その位置情報を後述する位置符号生成手段24に発行する。
機器構成取得手段14は、画像データを出力する複合機1の自構成の情報を取得する手段である。複合機の構成の情報とは、例えば、機種名、充填されている色材の種類、等である。取得した情報は必要に応じてクライアントに伝えられる。
画像データ出力手段15は、出力が指示された画像データあるいは位置情報が埋め込まれた画像データを所定の形式で出力するものである。そのため、画像データ出力手段15は、例えば、プリンタ装置とその制御手段によって実現される。すなわち、画像データ出力手段15からは、例えば、紙に印刷された文書として出力される。
図3は、クライアントの構成を示すブロック図である。すなわち、クライアント2は、通信手段21、画像処理選択手段22、出力画像データ生成手段23、位置符号生成手段24、画像データ合成手段25、画像データ分離手段26、位置符号復号手段27を備えた構成となっている。このうち、画像処理選択手段22、出力画像データ生成手段23、位置符号生成手段24、画像データ合成手段25が本実施形態の画像処理装置の主要構成である。
通信手段21は、位置情報、複合機の構成に関連する情報および出力する画像データをクライアント2と複合機1との間でやり取りする手段であり、例えば、ネットワークN等を介して情報の授受を行うデータ転送装置によって実現する。
画像処理選択手段22は、複数の画像処理の手段を有し、複合機の構成に関連する情報を基に画像処理の手段やパラメータを選択する。ここで、画像処理の手段やパラメータとは、例えば、不可視の色材で位置符号画像データ生成する手段や可視の色材で位置符号画像データ生成する手段や符号画像データの濃度を決めるパラメータであり、可逆符号化あるいは非可逆符号化による画像符号化方式および圧縮符号化の圧縮率を決めるパラメータであり、使用する色材に応じて最適化された複数の色空間変換テーブルであり、画像の内容や出力機器の機能性能に応じた画像解像度変換のことである。
出力画像データ生成手段23は、画像データ入力手段によって得られた入力画像データを、画像処理選択手段22によって選択された画像処理手段およびパラメータを用いて、実際に出力を行う複合機1で受け付けられる出力画像データに変換する。
位置符号生成手段24は、位置情報発行手段13から発行された位置情報に基づいて位置符号画像データを生成するものである。位置情報発行手段13から発行される位置情報としては、例えば、印刷する紙面上の基準となる一点のみ、または印刷する紙の大きさや位置情報の解像度に応じた紙面全面分の位置情報がある。
位置情報発行手段14から発行された位置情報が基準となる一点のみであった場合には、位置符号生成手段24は、印刷する紙の大きさや位置情報の解像度に応じて紙面全面分の位置情報を生成する。
また、紙面全面分の位置情報が得られた位置符号生成手段24は、例えば、二次元バーコード等、文字情報や数値情報を画像情報として表現できる手段を用いて、位置情報から位置符号画像データを生成する(図5参照)等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。
画像データ合成手段25は、入力画像データと位置符号画像データとを合成する処理を行う。合成は、例えば、入力画像データから特定の階調あるいは色調を除去するとともに位置符号画像データを特定の階調あるいは色調によって表現するよう補正して画像データとして合成、あるいは入力画像データと位置符号画像データを各々光学的特性の異なった印刷材料で同一紙面上に印刷することで、紙面上に合成する(図6参照)等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。ここで、光学的特性の異なった印刷材料とは、例えば、赤外光や紫外光の吸収率、反射率、透過率等や可視光の吸収率、反射率、透過率等が著しく異なったインクやトナーのことである。
画像データ分離手段26は、入力画像データと位置符号画像データが合成された画像から位置符号画像データを分離する。分離は、例えば、入力画像データと位置符号画像データが合成された画像データから特定の階調あるいは色調を分離して位置符号画像データを取り出す、あるいは特定の光学的特性をもった印刷材料のみに対応した画像データ入力手段を別途用意して位置符号画像データのみを取り出す(図7参照)等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。ここで、特定の光学的特性をもった印刷材料のみに対応した画像データ入力手段とは、例えば、赤外光の吸収率の高い印刷材料に対応し、可視光の吸収率、反射率、透過率等に対応した情報を取り込まないスキャナやカメラのことである。
位置符号復号手段27は、位置符号画像データから位置情報を復号する処理を行う。例えば、二次元バーコード等で印刷された位置符号を復号して位置情報を取り出すことが考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。ある時点において得られた位置情報が複数の場合は、例えば、入力画像データの重心にある位置情報を代表値として抽出あるいは得られた位置情報の総てを取り出して保持する(図8参照)。
また、上記構成の他、クライアント2には必要に応じて画像データ入力手段が設けられている。画像データ入力手段は、例えば、フラットヘッドスキャナ、ハンディスキャナ、あるいはペン型スキャナ等のスキャナ装置とその制御手段、FAX受信装置とその制御手段、磁気ディスクやメモリカード等のリード/ライト装置とその制御手段、ネットワーク等を介してデータの授受を行うデータ転送装置、またはアプリケーションソフトウェアで作成したファイルをビットマップ画像にラスタライズする手段によって実現する。
次に、本実施形態の画像処理装置が適用される画像情報処理システムでの処理手順を説明する。なお、この処理手順は本実施形態に係る画像処理プログラムの処理として実現される。
図10は、クライアントを中心とした位置情報埋め込み処理手順を説明するフローチャートである。なお、以下の説明で図示されない符号は図2、3を参照するものとする。
ユーザは、クライアント2の画像データ入力手段により、印刷物からスキャンされた画像データ、FAX等により受信した画像データ、デジタルカメラで撮影した画像データまたはアプリケーションソフトウェアで作成したファイル等の位置情報を埋め込みたい画像データを入力する(ステップS11)。
クライアント2の通信手段21は、出力させようとしている複合機1に任意の領域を一意に特定できる位置情報および複合機1の構成情報の発行を求める(ステップS12)。
複合機1の位置情報発行手段13は、紙面に印刷すべき位置情報の一部または全部をクライアント2に発行する。この際、クライアント2は印刷に必要な分の位置情報を逐次複合機1に請求する。あるいは、クライアント2は所定枚数分の位置情報を複合機1に請求し、位置情報蓄積手段に蓄積しておいて印刷に使用し、足りなくなった場合、再び所定枚数分の位置情報を複合機1に請求してもよい。
なお、発行する位置情報は紙や紙面上の位置を一意に特定できるものとし、複数の紙で重複する位置情報は発行しない。本実施例では、印刷に使用する位置情報を発行するのは、印刷を実施する複合機自身であることを想定しているが、ネットワークNを介して繋がっている他の複合機1が発行した位置情報を取得して使用してもよいし、ネットワークNを介して繋がっている位置情報発行手段を有するサーバ3が発行した位置情報を取得して使用してもよい。
同時に、複合機1の機器構成取得手段14は機種名や充填されている色材の種類を収集し、クライアント2に発行する。あるいは、複合機起動時もしくはクライアント起動時や初回通信時に発行し、変更が生じた場合のみ通知し、情報を発行してもよい。
クライアント2は、発行された位置情報および機器構成情報を通信手段21を通じて受け取り、位置符号生成手段24により位置符号画像データを生成し、画像処理選択手段22により、出力させようとしている複合機1の構成に関連する情報を基に、確実に情報を埋め込むことが出来る画像処理の手段やパラメータを選択し、出力画像データ生成手段23は選択された画像処理手段およびパラメータを用いて、実際に出力を行う複合機1で受け付けられる出力画像データに変換する(ステップS13)。
例えば、Yの色材によって形成される画像データに情報を埋め込む複合機1においてはY版に位置符号画像データを形成する必要があり、YMCKとは別の色材、例えば、赤外光吸収あるいは紫外光吸収の色材によって形成される画像データに位置情報を埋め込む複合機においては文字・図形・写真等の画像データとは別に赤外光あるいは紫外光吸収の色材用の版を生成して位置符号画像データを形成する必要がある。位置符号画像データを生成すべき版は複合機個々に異なる可能性があり、例えば赤外光吸収の色材を独立に充填できない機種の場合にはK版に位置符号画像データを形成し、本来K版に生成するはずの画像データはYMC版に形成することが考えられる。具体的な方法は上記に限らない。
また、出力画像データを生成して複合機1に転送する際には、転送時間を削減する為に画像データを一旦圧縮符号化して転送することが一般的である。精細な画像からなる位置符号画像データを非可逆圧縮符号化すると折角埋め込んだ情報が失われる危険がある。そのため、情報が埋め込まれた版については情報が失われないよう非可逆圧縮符号化のパラメータを設定あるいは可逆符号化をしなくてはならない。
印刷する画像全体として転送時間を抑えるため、位置符号画像データについては可逆圧縮方式であるJBIGや非可逆圧縮方式であるJPEGを低圧縮率で使用し、それ以外は高圧縮率となるよう、例えば、JPEGを使用して高圧縮率となるよう量子化テーブル、スケーリングファクタあるいは色差成分の間引き等のパラメータを設定する。あるいは、もし位置符号画像データが二値画像であれば、位置符号画像データを二値化した上でMMR、JBIG等により符号化してもよい。具体的な方法は上記に限らない。また、同様の目的で、例えば、位置符号画像データについては高解像度もしくは解像度変換なしで、それ以外は解像度変換を実施して低解像度画像データに変換してもよい。
また、画像データ全体に位置符号を埋め込んだ場合、例えば、Y版に情報が埋め込まれた場合には印刷した画像全体の色調が黄色くなる可能性があり、また、主に赤外光や紫外光を吸収し可視光を反射もしくは透過する色材も完全に不可視とは限らず、特定の色調に引きずられる可能性があるので、専用の色空間変換テーブル等を用いて色調を補正する必要がある。そのため位置符号画像データに対応した、例えば、Y版が薄くなるように設定したテーブル等、複数の色空間変換テーブルを有し、実際に使用する色材に応じて選択する。具体的な方法は上記に限らない。
また、この際、情報埋め込み時のユーザからの要求、例えば、情報埋め込み強度や画質への影響等への要求も画像処理選択手段による選択結果に反映させてもよい。
なお、本来情報の埋め込みを想定していない複合機やプリンタについても、情報埋め込み強度や画質への影響等を考慮の上、画像処理選択手段により情報を埋め込むことが出来る画像処理の手段やパラメータを選択する。例えば、モノクロプリンタでの出力に情報を埋め込むよう指示があった場合、クライアントは、例えば、入力画像データをディザ(Dither)法や誤差拡散法等を使って二値画像に変換すると共に、位置符号画像データへの影響が少なくなるよう、例えば、位置符号の存在する部分については白抜きした画像データを生成し、MMR、JBIG等により符号化する。具体的な方法は上記に限らない。
次に、クライアント2の画像データ合成手段25は、入力画像データと位置符号画像データを合成する(ステップS14)。ただし、アプリケーションソフトウェアで作成したファイル等の場合には、クライアントでビットマップ画像データに展開せずに、そのままもしくはページ記述言語(PDL:Page Description Language)に変換して位置符号画像データとパッケージするだけでもよい。
クライアント2は通信手段21により、入力画像データと位置符号画像データが合成された画像データを複合機1に転送する(ステップS15)。
複合機1は、通信手段11により転送されてきた画像データを画像データ出力手段15により出力する(ステップS16)。ただし、アプリケーションソフトウェアで作成したファイル等の場合で、そのままもしくはページ記述言語(PDL:Page Description Language)に変換されて位置符号画像データとパッケージされて転送されてきた場合には、複合機でビットマップ画像データに展開した上で位置符号画像データと合成して、画像データ出力手段15により出力する。
上記の実施形態では、本発明の画像処理装置の構成(画像処理選択手段22、出力画像データ生成手段23、位置符号生成手段24、画像データ合成手段25)がクライアント2に設けられ、クライアント2から送られた画像データに対して複合機1が処理を施す場合を中心として説明したが、これらの構成が複合機1に設けられていてもよい。この場合の複合機1の処理手順を以下に説明する。
図10は、複合機を中心とした位置情報埋め込み処理手順を説明するフローチャートである。なお、以下の説明で図示されない符号は図2、3を参照するが、この例では、図3に示される画像処理選択手段22、出力画像データ生成手段23、位置符号生成手段24、画像データ合成手段25が複合機1に設けられているものとする。
先ず、ユーザは、クライアント2の画像データ入力手段により、印刷物からスキャンされた画像データ、FAX等により受信した画像データ、デジタルカメラで撮影した画像データまたはアプリケーションソフトウェアで作成したファイル等の位置情報を埋め込みたい画像データを入力する。クライアント2の通信手段21は、出力させようとしている複合機1に画像データを転送し、印刷を指示する(ステップS21)。
複合機1の位置情報発行手段13は、紙面に印刷すべき位置情報を発行する。なお、発行する位置情報は紙や紙面上の位置を一意に特定できるものとし、複数の紙で重複する位置情報は発行しない。本実施形態では、印刷に使用する位置情報を発行するのは、印刷を実施する複合機1自身であることを想定しているが、ネットワークNを介して繋がっている他の複合機1が発行した位置情報を取得して使用してもよいし、ネットワークを介して繋がっている位置情報発行手段を有するサーバ3が発行した位置情報を取得して使用してもよい。
同時に、出力させようとしている複合機1の機器構成取得手段14は自身の機種名や充填されている色材の種類を収集する。あるいは、複合機1の起動時もしくはクライアント2の起動時や初回通信時に収集し、変更が生じた場合のみ収集し直してもよい。
発行された位置情報および収集された機器構成情報を基に、位置符号生成手段24により位置符号画像データを生成し、画像処理選択手段22により複合機1の構成に関連する情報を基に画像処理の手段やパラメータを選択し、出力画像データ生成手段21は選択された画像処理手段およびパラメータを用いて、実際に出力を行う複合機1で受け付けられる出力画像データに変換する(ステップS22)。
例えば、Y(黄)の色材によって形成される画像データに情報を埋め込む複合機1においてはY版に位置符号画像データを形成する必要があり、Y(黄)M(マゼンタ)C(シアン)K(ブラック)とは別の色材、例えば、赤外光吸収あるいは紫外光吸収の色材によって形成される画像データに位置情報を埋め込む複合機1においては文字・図形・写真等の画像データとは別に赤外光あるいは紫外光吸収の色材用の版を生成して位置符号画像データを形成する必要がある。
位置符号画像データを生成すべき版は複合機個々に異なる可能性があり、例えば赤外光吸収の色材を独立に充填できない機種の場合にはK版に位置符号画像データを形成し、本来K版に生成するはずの画像データはYMC版に形成することが考えられる。なお、具体的な方法は上記に限らない。
また、出力画像データを生成して複合機1に転送する際には、転送時間を削減するために画像データを一旦圧縮符号化して転送することが一般的である。精細な画像からなる位置符号画像データを非可逆圧縮符号化すると折角埋め込んだ情報が失われる危険がある。そのため、情報が埋め込まれた版については情報が失われないよう非可逆圧縮符号化のパラメータを設定あるいは可逆符号化をしなくてはならない。
印刷する画像全体として転送時間を抑えるため、位置符号画像データについては可逆圧縮方式であるJBIG(Joint Bi-level Imaging Group)や非可逆圧縮方式であるJPEG(Joint Photographic Experts Group)を低圧縮率で使用し、それ以外は高圧縮率となるよう、例えば、JPEGを使用して高圧縮率となるよう量子化テーブル、スケーリングファクタあるいは色差成分の間引き等のパラメータを設定する。あるいは、もし位置符号画像データが二値画像であれば、位置符号画像データを二値化した上でMMR、JBIG等により符号化してもよい。なお、具体的な方法は上記に限らない。また、同様の目的で、例えば、位置符号画像データについては高解像度もしくは解像度変換なしで、それ以外は解像度変換を実施して低解像度画像データに変換してもよい。
また、画像データ全体に位置符号を埋め込んだ場合、例えば、Y版に情報が埋め込まれた場合には印刷した画像全体の色調が黄色くなる可能性があり、また、主に赤外光や紫外光を吸収し可視光を反射もしくは透過する色材も完全に不可視とは限らず、特定の色調に引きずられる可能性があるので、専用の色空間変換テーブル等を用いて色調を補正する必要がある。そのため位置符号画像データに対応した、例えば、Y版が薄くなるように設定したテーブル等、複数の色空間変換テーブルを有し、実際に使用する色材に応じて選択する。なお、具体的な方法は上記に限らない。
次に、画像データ合成手段25は、入力画像データと位置符号画像データとを合成する処理を行う(ステップS23)。そして、複合機1は、合成された画像データを画像データ出力手段15により出力する(ステップS24)。
次に、本実施形態における画像情報処理システムでの位置情報読み取り処理手順を図11のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明で図示されない符号は図2、3を参照するものとする。
ユーザは、クライアント2の画像データ入力手段により、印刷物からスキャンされた画像データ、デジタルカメラで撮影した画像データ、またはアプリケーションソフトウェアで作成したファイル等の、位置情報が埋め込まれた画像データの全部もしくは一部を入力する(ステップS31)。なお、複合機1の画像データ入力手段12で位置情報が画像データの全部もしくは一部を取り込んでもよく、この場合には、取り込んだ画像データを通信手段11を介してクライアント2へ転送する。
次に、クライアント2の画像データ分離手段26は、入力画像データと位置符号画像データとが合成された画像から位置符号画像データを分離する(ステップS32)。
次いで、クライアント2の位置符号復号手段27は、位置符号画像データから位置情報を復号する。例えば、二次元バーコード等で印刷された位置符号を復号して位置情報を取り出す(ステップS33)。
そして、クライアント2は、復号した位置情報に基づいて、例えば、紙に印刷された文書、CRTディスプレイや液晶ディスプレイに出力されたデータあるいはHTML等により整形されたファイル、または各制御手段への指示、例えば、所定のファイルの総てあるいは一部の表示、印刷の許可あるいは禁止等として出力する(ステップS34)。
なお、本実施形態ではクライアント2で画像データを入力して複合機1で出力する例を示したが、複合機1で読み取った画像データを用いて自装置もしくはサーバ3から取得した位置符号画像データを出力画像データに埋め込んで画像データ出力手段15から印刷出力するようにしてもよい。この場合でも、先に説明したクライアント2で行う処理と同様に、位置符号画像データと出力画像データとの画像処理の手段やパラメータを別個に設定して処理することになる。
本実施形態に係る画像処理装置を適用する画像情報処理システムの構成例を示す模式図である。 複合機の構成を示すブロック図である。 位置情報の発行について示す模式図である。 クライアントの構成を示すブロック図である。 位置符号画像データについて示す模式図である。 位置情報の紙面上への合成を示す模式図である。 位置情報の分離を示す模式図である。 位置情報の取り出しについて示す模式図である。 クライアントを中心とした位置情報埋め込み処理手順を説明するフローチャートである。 複合機を中心とした位置情報埋め込み処理手順を説明するフローチャートである。 位置情報読み取り処理手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…複合機、2…クライアント、3…サーバ、11…通信手段、12…画像データ入力手段、13…位置情報発行手段、14…機器構成取得手段、15…画像データ出力手段、21…通信手段、22…画像処理選択手段、23…出力画像データ生成手段、24…位置符号生成手段、25…画像データ合成手段、26…画像データ分離手段、27…位置符号復号手段

Claims (2)

  1. 画像処理の手段およびこの画像処理に関するパラメータを、位置符合画像データの生成用と入力画像データの変換用とで別個に選択する画像処理選択手段であって、
    情報が埋め込まれた出力画像データを印刷する機器の構成に関する機器構成情報に基づいて定まる前記埋め込まれる情報を表す位置符合画像データを生成すべき版に応じて、前記埋め込まれる情報を表す位置符合画像データの生成に用いられる、画像処理の手段およびパラメータを選択し、
    前記機器構成情報に基づいて定まる前記位置符合画像データを生成すべき版に応じて、記位置符合画像データの入力画像データへの埋め込みによって生成される出力画像データにおける前記埋め込みに起因する色調変化を防止するように補正するための画像処理の手段およびパラメータであって、前記入力画像データの変換に用いられる画像処理の手段およびパラメータを選択する
    画像処理選択手段と、
    前記画像処理選択手段によって選択された、前記位置符合画像データの生成用の画像処理の手段およびパラメータを用いて、前記出力画像データが印刷される印刷媒体に対応する位置情報を基にこの印刷媒体における位置を表す情報を示す位置符号画像データを生成する位置符号画像データ生成手段と、
    前記画像処理選択手段によって選択された、前記入力画像データの変換用の画像処理の手段およびパラメータを用いて、前記入力画像データを変換する入力画像データ変換手段と、
    前記変換された入力画像データに前記生成された位置符号画像データを埋め込むことによって、前記出力画像データを生成する出力画像データ生成手段と
    を有する画像処理装置。
  2. 画像処理の手段およびこの画像処理に関するパラメータを、位置符合画像データの生成用と入力画像データの変換用とで別個に選択する選択ステップであって、
    情報が埋め込まれた出力画像データを印刷する機器の構成に関する機器構成情報に基づいて定まる前記埋め込まれる情報を表す位置符合画像データを生成すべき版に応じて、前記埋め込まれる情報を表す位置符合画像データの生成に用いられる、画像処理の手段およびパラメータを選択し、
    前記機器構成情報に基づいて定まる前記位置符合画像データを生成すべき版に応じて、記位置符合画像データの入力画像データへの埋め込みによって生成される出力画像データにおける前記埋め込みに起因する色調変化を防止するように補正するための画像処理の手段およびパラメータであって、前記入力画像データの変換に用いられる画像処理の手段およびパラメータを選択する
    選択ステップと、
    前記選択ステップによって選択された、前記位置符合画像データの生成用の画像処理の手段およびパラメータを用いて、前記出力画像データが印刷される印刷媒体に対応する位置情報を基にこの印刷媒体における位置を表す情報を示す位置符号画像データを生成する位置符号画像データ生成ステップと、
    前記選択ステップによって選択された、前記入力画像データの変換用の画像処理の手段およびパラメータを用いて、前記入力画像データを変換する入力画像データ変換ステップと、
    前記変換された入力画像データに前記生成された位置符号画像データを埋め込むことによって、前記出力画像データを生成する出力画像データ生成ステップと
    を、画像処理装置に実行させる画像処理プログラム。
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