JP4551699B2 - 流体制御弁 - Google Patents
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Description
<従来技術1>
このようなダイアフラム弁の透過ガスへの対策を試みる流体制御弁として、特許文献1の流体制御弁101が存在する。
図2に示すように、流体制御弁101は、主にカバー121、バルブブロック122、弁本体131から構成されている。ここで特徴として、バルブブロック122にはパージ用気体の流入部151及び流出部152が形成されている。そして、この流入部151及び流出部152は、ダイアフラム弁体133の上部側の空間141(バルブブロック122とダイアフラム弁体133により形成)と連通している。
そこで、このような構成を有する流体制御弁101では、パージ用気体を流入部151から流入し、このパージ用気体とともに空間141に存在する透過ガスを流出部152から外部へ排出させるものとしている。
また、同様な流体制御弁として、図3に示すような特許文献2の流体制御弁201も存在する。この流体制御弁201も、従来技術1の流体制御弁101と同様に、パージ用気体を第一気体流通部251から流入し、このパージ用気体とともにアクチュエータ部241に存在する透過ガスを第二気体流通部252から外部へ排出させるものとしている。
一方、ダイアフラム弁体のシール性を確保するための流体制御弁として、図4に示すような特許文献3の流体制御弁301が存在する。
この流体制御弁301は、ダイアフラム弁体333の周縁突出部322の内側側面に形成される環状突起323を有している。そして、ダイアフラム弁体333をボディ331に取り付けたとき、この環状突起323はシール溝321につぶされる。これにより、制御対象の液体や気体などに対するダイアフラム弁体333のシール性を確保するものとしている。
また、図5に示すように、従来より汎用されている流体制御弁として、流体制御弁401が存在する。この流体制御弁401は、生産ラインの省スペース化などの要請からコンパクト化を実現させるため、各構成部品に強化ガラス繊維を含む材料を使ってその強度を高めている。
従来技術1、2では、別途パージ用気体の流入部151、251及び流出部152、252を形成しなければならない。そのため、流体制御弁が大型化してしまうおそれがある。また、作業者がパージ用気体を流入する作業が必要になり、手間がかかってしまう。特に、作業者が適切なタイミングでパージ用気体を流入できなかった場合には、透過ガスの性質によっては、バルブブロック122やアクチュエータ241などの材質の成分と反応し、かかる構成部品を腐食させて、もはや手遅れとなってしまうおそれがある。
また、従来技術3では、ダイアフラム弁体333の周縁部の肉薄部分333aから透過するおそれのあるガス(制御対象に由来するガス)がある場合に対しては対応がなされていない。
さらに、従来技術4では、ダイアフラム弁体433の周縁部の肉薄部分433aを透過するおそれのあるガス(制御対象に由来するガス)が、強化ガラス繊維と反応する性質を有するもの(例えば、フッ酸)である場合には、ダイアフラム弁体433の上部側に配設された構成部品、例えばシリンダ422やピストンロッド423などに含まれる強化ガラス繊維と反応し、かかる構成部品を腐食させてしまうおそれがある。そのため、流体制御弁のユーザーが使用する制御対象(例えば、薬液)によってその都度、特注品としての流体制御弁を設計しなければならない。
(1)カバーとシリンダとピストンとからなる駆動機構部と、上部ロッドと下部ロッドとからなる動力伝達部と、弁本体とダイアフラム弁体と弁座とからなる弁機構部とを有する流体制御弁において、前記シリンダを、その内壁面で前記ピストンを案内する円筒部分と、前記シリンダに内包され、前記上部ロッドを案内するとともに、前記ダイアフラム弁体の先端部を弁本体に押さえる弁本体カバーとに分割し、前記シリンダの円筒部分は、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成することにより強度を確保してコンパクト化を図るものであり、前記弁本体カバーは、前記ダイアフラム弁体と前記上部ロッドと前記下部ロッドとともに空間を形成し、前記空間に接続される排気ポートが設けられ、前記ダイアフラム弁体の先端部を押さえる部分の外周部と、前記弁本体の内面との間に設けられたシール部材によりシールされ、かつ、前記上部ロッドの案内部分でOリングによりシールされて、前記空間に透過したガスが前記空間の外部に漏洩しないようにしたものであるとともに、前記上部ロッドと前記下部ロッドと前記弁本体カバーは、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて形成されるものであることを特徴とする。
なお、「上部側」とは駆動機構部側をいうものとする。
まず、流体制御弁1の構成を説明する。
流体制御弁1は、図1に示すように、主な機構として弁機構部、動力伝達機構部、駆動機構部から構成される。
弁機構部は、弁本体31とダイアフラム弁体33から構成され、弁本体31には弁座34が配設され、さらにポート35、ポート36が形成されている。ダイアフラム弁体33は、その周縁部の肉薄部分33bを介した先端部33aが、弁本体31と後述する駆動機構部の弁本体カバー32との間で挟み込まれるように配設されている。
動力伝達機構部は、上部ロッド24、下部ロッド25から構成される。そして、上部ロッド24と弁本体カバー32とダイアフラム弁体33により空間41が形成されている。この空間41は、上部ロッド24と弁本体カバー32との間のOリング24aによって駆動機構部とは遮断されている。また、弁本体カバー32には排気ポート28が形成されている。
駆動機構部は、主にシリンダー22、ピストン23、カバー21及び弁本体カバー32から構成される。
駆動機構部の供給ポート27からエアを出し入れすることにより、ピストン23を上下させて、ダイアフラム弁体33と弁座34を当接および離間させる。これにより、ポート35とポート36を遮断させたり、連通させたりすることで、ポート35またポート36から供給する液体や気体の流量を制御する。
しかし、本発明の流体制御弁1では、ダイアフラム弁体33の上部の空間41を形成する上部ロッド24、下部ロッド25、弁本体カバー32は強化ガラス繊維を含んでいないため、蓄積したガスが強化ガラス繊維と反応して、これらの部材が腐食するなどのおそれはない。また、蓄積したガスは排気ポート28により集中排気することができる。
しかし、本発明の流体制御弁1では、上部ロッド24、下部ロッド25、弁本体カバー32といったガスと直接触れる必要最低限の部品にのみ限定して強化ガラス繊維を含まない材料を使用しているので、コンパクト化を図りつつ強度を十分に確保することができる。
本発明の流体制御弁1は、カバー21とシリンダ22とピストン23と弁本体カバー32とからなる駆動機構部と、上部ロッド24と下部ロッド25とからなる動力伝達部と、弁本体31とダイアフラム弁体33と弁座34とからなる弁機構部とを有する流体制御弁において、前記シリンダを、その内壁面で前記ピストンを案内する円筒部分と、前記シリンダに内包され、前記上部ロッドを案内するとともに、前記ダイアフラム弁体の先端部を弁本体に押さえる弁本体カバーとに分割し、前記シリンダの円筒部分は、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成することにより強度を確保してコンパクト化を図るものであり、前記上部ロッドと前記下部ロッドと前記弁本体カバーは、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて形成されるものであるので、ダイアフラム弁体33を透過するガスの種類によっては、このガスと直接触れる動力伝達部の部品(上部ロッド24、下部ロッド25)及び弁本体カバー32が腐食するおそれがなく、流体制御弁のユーザーに対する設計自由度が向上し、また、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて形成される部品は必要最低限のものに限定されているので、従来より有している流体制御弁の強度は維持され、そのコンパクト化を実現することができる。
実施例2の流体制御弁2の基本的な構成および作用は、前記の実施例1の流体制御弁1と同じである。構成上の相違点としては、上部ロッド24と下部ロッド25と弁本体カバー32が、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて外層を形成する2色成形品である点である。ここで2色成形とは、2つの材質からなる部品を形成する射出成形の一種であって、サンドイッチ射出成形ともいう。一般的な方法としては、まず成形型に外層部を形成する樹脂を射出しその形状を形成する。次に、内部を形成する樹脂を射出してその形状を形成する。そして、さらに外層部を形成する樹脂を射出して内部を形成する樹脂を覆うかたちで形成するという方法である。
流体制御弁2に関していえば、図6に示すように、流体制御弁2における上部ロッド24と下部ロッド25と弁本体カバー32のハッチングを施した部分の材質を、例えば、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂とし、その部分の外層部を強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて形成するものとしている。なお、外層部の厚みは1mm〜2mm程度とすることができるので、上部ロッド24と下部ロッド25と弁本体カバー32の強度を確保しつつ、そのコンパクト化を図ることができる。
本発明の流体制御弁2は、カバー21とシリンダ22とピストン23と弁本体カバー32とからなる駆動機構部と、上部ロッド24と下部ロッド25とからなる動力伝達部と、弁本体31とダイアフラム弁体33と弁座34とからなる弁機構部とを有する流体制御弁において、前記シリンダを、その内壁面で前記ピストンを案内する円筒部分と、前記シリンダに内包され、前記上部ロッドを案内するとともに、前記ダイアフラム弁体の先端部を弁本体に押さえる弁本体カバーとに分割し、前記シリンダの円筒部分は、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成することにより強度を確保してコンパクト化を図るものであり、上部ロッド24と下部ロッド25と弁本体カバー32は、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて外層を形成する2色成形品であるので、ダイアフラム弁体33を透過するガスの種類によっては、このガスと直接触れる動力伝達部の部品(上部ロッド24、下部ロッド25)及び弁本体カバー32が腐食するおそれがなく、流体制御弁のユーザーに対する設計自由度が向上し、また、2色成形品の内部は強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成されているので、従来より有している流体制御弁の強度は維持され、そのコンパクト化を実現することができる。
例えば、ガスと直接触れる上部ロッド24と下部ロッド25と弁本体カバー32の表面に、耐腐食性コーティング材やPP(ポリプロピレン)を塗装することとしてもよい。
24 上部ロッド
25 下部ロッド
32 弁本体カバー
33 ダイアフラム弁体
Claims (2)
- カバーとシリンダとピストンとからなる駆動機構部と、上部ロッドと下部ロッドとからなる動力伝達部と、弁本体とダイアフラム弁体と弁座とからなる弁機構部とを有する流体制御弁において、
前記シリンダを、その内壁面で前記ピストンを案内する円筒部分と、前記シリンダに内包され、前記上部ロッドを案内するとともに、前記ダイアフラム弁体の先端部を弁本体に押さえる弁本体カバーとに分割し、
前記シリンダの円筒部分は、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成することにより強度を確保してコンパクト化を図るものであり、
前記弁本体カバーは、前記ダイアフラム弁体と前記上部ロッドと前記下部ロッドとともに空間を形成し、前記空間に接続される排気ポートが設けられ、前記ダイアフラム弁体の先端部を押さえる部分の外周部と、前記弁本体の内面との間に設けられたシール部材によりシールされ、かつ、前記上部ロッドの案内部分でOリングによりシールされて、前記空間に透過したガスが前記空間の外部に漏洩しないようにしたものであるとともに、
前記上部ロッドと前記下部ロッドと前記弁本体カバーは、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて形成されるものであることを特徴とする流体制御弁。 - カバーとシリンダとピストンとからなる駆動機構部と、上部ロッドと下部ロッドとからなる動力伝達部と、弁本体とダイアフラム弁体と弁座とからなる弁機構部とを有する流体制御弁において、
前記シリンダを、その内壁面で前記ピストンを案内する円筒部分と、前記シリンダに内包され、前記上部ロッドを案内するとともに、前記ダイアフラム弁体の先端部を弁本体に押さえる弁本体カバーとに分割し、
前記シリンダの円筒部分は、強化ガラス繊維の成分を包含する樹脂にて形成することにより強度を確保してコンパクト化を図るものであり、
前記弁本体カバーは、前記ダイアフラム弁体と前記上部ロッドと前記下部ロッドとともに空間を形成し、前記空間に接続される排気ポートが設けられ、前記ダイアフラム弁体の先端部を押さえる部分の外周部と、前記弁本体の内面との間に設けられたシール部材によりシールされ、かつ、前記上部ロッドの案内部分でOリングによりシールされて、前記空間に透過したガスが前記空間の外部に漏洩しないようにしたものであるとともに、前記上部ロッドと前記下部ロッドと前記弁本体カバーは、強化ガラス繊維の成分を包含しない樹脂にて外層を形成する2色成形品であることを特徴とする流体制御弁。
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