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JP4554191B2 - 直流電源装置の電圧補正回路 - Google Patents
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Description

本発明は、出力コードを有するACアダプタ等の直流電源装置の電圧補正回路に関する。
ACアダプタの場合、多くは1〜2m程の長い出力コードを伴っている。低電圧、大電流(1〜2A)のACアダプタでは、出力電流による電圧降下が大きい。負荷である電子機器の動作状態によって出力コードの電圧降下が変動し、負荷への印加電圧が変動するという不都合が生じる。
出力電流を流した場合には、出力コードの直流抵抗分によって、必ず電圧降下が発生する。通常、ACアダプタのような電源は、ある一定の電圧精度を求められるため、この出力コードの電圧降下の影響を極力抑える必要がある。
図3は従来例1におけるACアダプタの概要を示す外観図である。ACアダプタ本体12からプラグ15間に設けられる出力コード17になるべく太い電線を使用して、直流抵抗分による電圧降下の削減を図っている。
図4は従来例2のACアダプタにおける電圧調整を説明するブロック図である(特許文献1)。端子T1,T2からのAC入力電圧はトランスTで適切な電圧に変換され、整流回路23で整流され、電圧調整回路24で電圧調整され、出力電圧は出力コード27を介して負荷に印加される。この負荷電圧は、出力プラグ部において電圧検出用電線29を用いて電圧検出される。電圧検出回路25からの出力によって電圧調整回路24で電圧調整し、負荷電圧を一定に保持するようにしている。
上記の説明のように、通常ACアダプタのような電源はある一定の電圧精度を求められるため、なるべく太い電線のコードを使用するか、コードを4芯として出力プラグ部にて電圧検出を行うかによって、この出力コードの電圧降下分を抑えるようにしていた。そのいずれの場合でも、コードのコストアップと太いコードによる外観のアンバランスを招いていた。
これらを解決する手段として、出力ラインに低抵抗を入れ、電流による電圧降下を利用して、設定抵抗の分圧を補正し、出力コードによる電圧降下分を補償していた。図5は従来例3における直流電源装置の安定化回路図であり、従来例1,2の問題点に対する対策例である(特許文献2)。端子T1,T2からのAC入力は、整流回路33で整流され、平滑回路34で平滑される。レギュレータQ2によって調整された出力電圧は、端子T3,T4を経て出力コード37から端子T5,T6の負荷38に印加される。負荷38への印加電圧は、端子T3,T4の出力電圧よりも出力コード37の電圧降下分だけ低くなる。電圧降下は出力コード37の抵抗Roと出力電流Ioとの積である。したがって、端子T3,T4の出力電圧は、出力コード37の電圧降下分だけ高く設定されている。
差動アンプIC2には、基準電圧EによるV2と、直列に接続された抵抗R6,R7,R8のうち抵抗R6と抵抗R7との接続点の電圧V1とが入力される。抵抗R8は出力電流検出用である。出力電流Ioの増減により変動する抵抗R8における電圧により、電圧V1も変動する。差動アンプIC2の出力Vcにより、レギュレータQ2の出力電圧を補正する。この場合、抵抗R8の抵抗値は、出力コード37の抵抗Roが考慮されている。
実開平5−60187 特開平7−104870
しかし、従来例における検出用抵抗を用いている直流電源装置では、その分工数がアップする、検出用抵抗によるコストアップが発生する、大電流による発熱対策を必要とする等の課題があった。
本発明は上記のことに鑑みて提案されたものであり、その目的は、検出用抵抗によるコストアップ、発熱対策を解消した直流電源装置の電圧補正回路を提供することにある。
請求項1の発明は、第一のラインと第二のラインとの間に挿入された複数の直列接続の抵抗R1、R2と、前記複数の抵抗R1、R2よりも出力側かつ第一のラインと第二のラインとの間に接続されたコンデンサC2と、第二のライン上に位置しかつ上記複数の抵抗R1、R2と上記コンデンサC2との間に接続されたコイルLと、リファレンス端子が前記複数の抵抗R1、R2で分圧されている分圧点に接続され、かつ、カソード側が前記複数の抵抗R1、R2よりも入力側に接続され、かつ、アノード側が前記コンデンサC2と前記コイルLとの間に接続されている定電圧発生回路IC1と、からなり、前記コンデンサC2よりも出力側にかつ第一のラインと第二のラインからそれぞれ出力コード7を介し負荷8を接続し、前記負荷に対して前記出力コードを介して出力電圧を加え、かつ、前記出力コードで発生する電圧降下分を補償して、この出力電圧を生成する直流電源装置の電圧補正回路であって、前記コンデンサC2と前記コイルLとの組み合わせでフィルタを構成し、かつ、前記コイルの内部抵抗を前記出力電圧の補償用抵抗とすることを特徴とする直流電源装置の電圧補正回路である。
以上のように、本発明では、コンデンサとの組み合わせでフィルタを構成するコイルを出力電流が流れる負極側に設置して、コイルの内部抵抗を出力電圧の補償用抵抗として利用するので、独立して設ける検出用抵抗によるコストアップ、発熱対策を解消できるという効果がある。特に、小型であるACアダプタにおいてはその効果は大である。
また、コイルの巻線を複数の太さの線径で構成するので、コンデンサとの組み合わせでフィルタを構成するコイルとしてのインダクタンスの調整と、出力電圧の補正用抵抗としての調整とを、同時にかつ容易に行うことができる。
第一のラインと第二のラインとの間に挿入された複数の直列接続の抵抗R1、R2と、前記複数の抵抗R1、R2よりも出力側かつ第一のラインと第二のラインとの間に接続されたコンデンサC2と、第二のライン上に位置しかつ上記複数の抵抗R1、R2と上記コンデンサC2との間に接続されたコイルLと、リファレンス端子が前記複数の抵抗R1、R2で分圧されている分圧点に接続され、かつ、カソード側が前記複数の抵抗R1、R2よりも入力側に接続され、かつ、アノード側が前記コンデンサC2と前記コイルLとの間に接続されている定電圧発生回路IC1と、からなり、前記コンデンサC2よりも出力側にかつ第一のラインと第二のラインからそれぞれ出力コード7を介し負荷8を接続し、前記負荷8に対して前記出力コード7を介して出力電圧を加え、かつ、前記出力コード7で発生する電圧降下分を補償して、この出力電圧を生成する直流電源装置の電圧補正回路であって、前記コンデンサC2と前記コイルLとの組み合わせでフィルタを構成し、かつ、前記コイルLの内部抵抗を前記出力電圧の補償用抵抗とすることを特徴とする。
本発明は、交流成分を低減するフィルタにチョークコイルを使用する直流出力回路に最適である。すなわち、フィルタとしてのインダクタンスと出力電圧の補正用抵抗をチョークコイルに持たせることにより、専用の電流検出用抵抗を省くことができる。
図1は、本発明の一実施例における直流電源装置の電圧補正回路である。図において、1は直流電源装置の電圧補正回路、7は出力コード、8は負荷、C1、C2はコンデンサ、IC1は定電圧発生回路、Lはコイル(内部抵抗はRc)、R1、R2、Roは抵抗、T1〜T6、Tsは端子である。定電圧発生回路IC1は端子Tsに加えられた電圧によって動作する。コイルLとコンデンサC2とは、端子T1と端子T2との間に加えられた直流電圧のリップル成分を取り除く。つまり、コイルLとコンデンサC2とによりフィルタが構成される。
すなわち、第1のラインと第2のラインとの間に複数の直列の抵抗R1、R2が接続されている。そして、複数の抵抗R1、R2よりも出力側かつ第一のラインと第二のラインとの間にコンデンサC2が接続され、第二のライン上に位置しかつ上記複数の抵抗R1、R2と上記コンデンサC2との間にコイルLが接続されている。また、定電圧発生回路IC1のリファレンス端子が前記複数の抵抗R1、R2で分圧されている分圧点に接続され、かつ、カソード側が前記複数の抵抗R1、R2よりも入力側に接続され、かつ、アノード側が前記コンデンサC2と前記コイルLとの間に接続されている。また、コンデンサC2よりも出力側にかつ第一のラインと第二のラインからそれぞれ出力コード7を介し負荷8が接続され、負荷8に対して出力コード7を介して出力電圧を加え、かつ、前記出力コード7で発生する電圧降下分を補償して、この出力電圧を生成するように直流電源装置の電圧補正回路が構成され、コンデンサC2とコイルLとの組み合わせでフィルタを構成し、かつ、前記コイルLの内部抵抗を前記出力電圧の補償用抵抗としている。
本実施例では、前記のフィルタのコイルLが持つ内部抵抗Rcを、出力電圧Voを調整するために用いている。つまり、負荷8側の端子T5,T6の印加電圧は、端子T3,T4の出力電圧Voよりも、出力コード7の電圧降下分だけ低くなる。したがって、端子T3,T4の出力電圧Voは、出力コード7の電圧降下分だけ高く設定されている。コイルLの内部抵抗Rcは、このときの設定のために用いられている。以下でその設定について述べる。
本実施例では、定電圧発生回路IC1が発生する基準電圧Vrefと、抵抗R1,R2と、コイルLの内部抵抗Rcとによって、端子T3と端子T4との間の出力電圧Voが決められる。このときの、出力電圧Voは、
Vo=(R1+R2)/R2×Vref
+(R1/R2)×Io×Rc………………………式(1)
で与えられる。式(1)では、Ioが負荷8に流れる出力電流である。
ところで、出力電流Ioが増加すると、出力コード7の抵抗Roによって、出力コード7の電圧降下が増える。増加した電圧降下によって、負荷8に加わる電圧V1が少なくなる。しかし、式(1)から、出力電流Ioが増加すると、出力電圧Voが増える。つまり、出力電流Ioの増加で発生した出力コード7による出力電圧Voの増加を補償することができる。
ところで、式(1)から、出力電流Voは、抵抗R1,R2と共にコイルLの抵抗Rcの値によって決められる。このとき、コイルLの抵抗Rcの値を調整するために、次の方法を用いる。図2は、コイルの巻線仕様の説明図である。図2に示すように、コイルLの巻線を複数の太さの線径で構成する。つまり、コイルLは、太線による巻線部分L1と、細線による巻線部分L2とで構成される。そして、コイルLのインダクタンスは、太線による巻線部分L1の巻数と、細線による巻線部分L2の巻数とによって決められ、コイルLの抵抗Rcは、太線による巻線部分L1の低い抵抗値R11と、細線による巻線部分L2の高い抵抗値R12との和で決められる。したがって、太線による巻線部分L1の巻数と細線による巻線部分L2の巻数との割合を調整することによって、フィルタとしてのインダクタンスの調整と、出力電圧Voの補償用抵抗としての調整とを、同時にかつ容易に行うことができる。
本発明の一実施例における直流電源装置の電圧補正回路である。 本発明の一実施例における直流電源装置の電圧補正回路で使用されるコイルの巻線仕様の説明図である。 従来例1におけるACアダプタの概要を示す外観図である。 従来例2のACアダプタにおける電圧調整を説明するブロック図である。 従来例3における直流電源装置の安定化回路図である。
符号の説明
1 直流電源装置の電圧補正回路
12,22,32 ACアダプタ本体
7,17,27,37 出力コード
8,38 負荷
15 プラグ
23 整流回路
24 電圧調整回路
25 電圧検出回路
29 検出用電線
33 整流回路
34 平滑回路
C1,C2, コンデンサ
E 基準電圧
IC1 シャントレギュレータ
IC2 差動アンプ
L コイル(内部抵抗Rcを含む)
Q2 レギュレータ
R1,R2,R6,R7,R8,Ro,Rc 抵抗
T トランス
T1〜T6,Ts 端子

Claims (1)

  1. 第一のラインと第二のラインとの間に挿入された複数の直列接続の抵抗(R1、R2)と、
    前記複数の抵抗(R1、R2)よりも出力側かつ第一のラインと第二のラインとの間に接続されたコンデンサ(C2)と、
    第二のライン上に位置しかつ上記複数の抵抗(R1、R2)と上記コンデンサ(C2)との間に接続されたコイル(L)と、
    リファレンス端子が前記複数の抵抗(R1、R2)で分圧されている分圧点に接続され、
    かつ、カソード側が前記複数の抵抗(R1、R2)よりも入力側に接続され、
    かつ、アノード側が前記コンデンサ(C2)と前記コイル(L)との間に接続されている定電圧発生回路(IC1)と、
    からなり、
    前記コンデンサ(C2)よりも出力側にかつ第一のラインと第二のラインからそれぞれ出力コード(7)を介し負荷(8)を接続し、前記負荷(8)に対して前記出力コード(7)を介して出力電圧を加え、かつ、前記出力コード(7)で発生する電圧降下分を補償して、この出力電圧を生成する直流電源装置の電圧補正回路であって、
    前記コンデンサ(C2)と前記コイル(L)との組み合わせでフィルタを構成し、
    かつ、前記コイル(L)の内部抵抗を前記出力電圧の補償用抵抗とすることを特徴とする直流電源装置の電圧補正回路。
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