JP4556591B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents
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また、複数の異なる波長のレーザ光を使用する際の装置構成を容易且つ信頼性の高いものとして半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
また、第1の半導体レーザ素子は電流狭窄層を有することで第2の半導体レーザ素子と直接、又は共晶材料を介して接合する場合であっても半導体層の最上面が全面接合することはない。そのため、第1の半導体レーザ素子と第2の半導体レーザ素子との半導体層材質が異なる場合であっても、それらの格子定数差の影響を受けることなく2つの半導体レーザ素子の発光点を一定距離に保つことができる。
図1は実施形態1に係る半導体レーザ装置10の構造を模式的に示す断面図である。この半導体レーザ装置は、図2に示す上下の半導体レーザ素子が共晶材30を介して接合したものである。第1の半導体レーザ素子100と第2の半導体レーザ素子200は窒化物半導体からなり、窒化物半導体基板の上面に形成されたものである。
(第1の工程)
まず、窒化物半導体基板101を形成する。これは、窒化物半導体から成る単体基板、その他に窒化物半導体と異なる材料であるサファイアやSiC、GaAs等から成る支持基板を有するものであってもよい。該基板の主面は例えば(0001)面、(11−20)面、又は(1−100)面とする。尚、本明細書において、面指数を表す括弧内のバー(−)は、後ろの数字の上に付すべきバーを表すものとする。
前記窒化物半導体基板の単位面積当たりの転位数が1×107/cm2以下、好ましくは1×106/cm2以下となる。これらの転位測定はCL観察やTEM観察等で行う。
次に、オフ角を有する窒化物半導体基板の第1の主面上に窒化物半導体層10を成長させる。本実施形態では、以下の各層をMOCVD法により、減圧〜大気圧の条件で成長させる。前記窒化物半導体層10は、前記窒化物半導体基板の第1主面上にn側窒化物半導体層、活性層、p側窒化物半導体層の順で積層されている。尚、n側窒化物半導体層及びp側窒化物半導体層は多層膜である。
n側窒化物半導体層120としてはAlxGa1−xN(0<x≦0.5)、好ましくはAlxGa1−xN(0<x≦0.3)である。このAlを含有する第1のn側窒化物半導体層11はラテラル成長させて形成することが好ましい。ラテラル成長させる具体的な条件としては、反応炉内での成長温度を1000℃以上、圧力を600Torr以下とする。また、第1のn側窒化物半導体層11はクラッド層として機能させることもできる。膜厚は0.5〜5μmである。次に第2のn側窒化物半導体層12を形成する。該第2のn側窒化物半導体層は光ガイド層として機能するAlxGa1−xN(0≦x≦0.3)である。膜厚は0.5〜5μmである。
窒化物半導体基板上に窒化物半導体層10を積層したウェハーを半導体成長装置の反応容器から取り出す。次に、n側窒化物半導体層をエッチングにより露出させる。n側窒化物半導体層の露出面は特に限定するのもではないが本実施形態では第1のn側窒化物半導体層まで露出する。これによって、応力緩和の効果があるが、該工程は省略することが可能である。エッチングにはRIE法を用いCl2、CCl4、BCl3、SiCl4ガス等によりエッチングする。
次に、前記リッジ部の側面に第1の領域と第2の領域とを有する電流狭窄層150を形成する。この電流狭窄層150とは半導体層よりも屈折率が小さく、絶縁性の材料から選ばれるものである。本実施形態では窒化物半導体層を用いているため電流狭窄層の具体例としては、ZrO2、SiO2、その他にはV、Nb、Hf、Ta、Al等の酸化物やAlNである。以下に前記電流狭窄層150の製造工程を示す。
次に、露出したp側半導体層の上面とp電極を被覆するように電流狭窄層150を形成する(図5d)。次に、該電流狭窄層150に第2のマスク23を形成する(図5e)。第2のマスク23は開口部を有するパターン形状とする。この開口部から電流狭窄層を部分的にエッチングすることで電流狭窄層を所望の形状とし、その後、第2のマスクを除去する(図5f)。該電流狭窄層にはリッジストライプ部から順に第1の領域aと第2の領域bとを有し、更に第1の領域aと第2の領域bとの間には段差部cを形成する(図6)。第1の領域aは第2のマスク23間の開口部幅で調整されるが、第1の領域aは0.5μm以上30μm以下、好ましくは1.0μm以上10μm以下とする。これによって、リッジ部の幅が狭い場合であっても、半導体レーザ素子同士の接合時にリッジ部の劣化を抑止することができる。また第2の領域bは30μm以上、好ましくは50μm以上とする。これによって半導体レーザ素子同士の接合時に生じる衝撃を吸収することができる。
更に第1の領域aと第2の領域bとの段差となる段差部cは0.5μm以上30μm以下、好ましくは0.5μm以上10μm以下とする。これによって、半導体レーザ素子同士の接合時に生じる衝撃を前記電流狭窄層150で吸収することができる。段差部cが0.5μmより小さければリッジ部にかなりの衝撃を与えることになる。また、段差部cが上記範囲より大きくなると半導体レーザ素子の発光点間距離が遠くなり好ましくない。リッジ部の底面から電流狭窄層の上面までの高さdは、段差部cとリッジ部の高さや電極52によって決まるが、100μm以下とすればよい。
その後、前記窒化物半導体基板101の第2の主面にn電極51を形成する。窒化物半導体基板の第2の主面にn電極をCVDやスパッタ、蒸着等で形成する。該電極は、少なくともTi、Ni、Au、Pt、Al、Pd、W、Rh、Ag、Mo、V、Hfから成る群より選ばれる少なくとも1つを有する。また前記電極における多層構造の最上層はPtまたはAuであることで電極からの放熱性を向上させることが可能となり好ましい。n電極の膜厚としては10000Å以下、好ましくは6000Å以下とする。n電極を多層構造とする場合には、具体的には第1の層をV、又はTi、Mo、W、Hf等とする。ここで第1の層の膜厚は500Å以下とする。また第1の層をWとすれば300Å以下とすることが良好なオーミック特性を得ることができ好ましい。第1の層をVとすれば耐熱性が向上するため好ましい。ここで、Vの膜厚は50Å以上300Å以下、好ましくは70Å以上200Å以下とすることで良好なオーミック特性を得ることができる。
前記n電極は、矩形状に形成される。n電極は前記第2の主面側に、後工程である窒化物半導体基板をバー化するためのスクライブ工程においてスクライブラインとなる領域を除く範囲にパターン形成される。更にメタライズ電極(省略可能)もn電極と同様のパターン形状でn電極上に形成されると、スクライブし易くなり劈開性が向上する。メタライズ電極としてはTi−Pt−Au−(Au/Sn)、Ti−Pt−Au−(Au/Si)、Ti−Pt−Au−(Au/Ge)、Ti−Pt−Au−In、Au/Sn、In、Au/Si、Au/Ge等を用いることができる。
n電極51を形成した後、ストライプ状のp電極52に垂直な方向であって、半導体層の共振面を形成するためにウェハーをバー状に分割する。ここで、共振面は、M面(1−100)やA面(11−20)とする。ウェハーをバー状に分割する方法としては、ブレードブレイク、ローラーブレイク、又はプレスブレイクがある。
第2の半導体レーザ素子のリッジ部幅は1.0μm〜30.0μmであって、好ましくは第1の半導体レーザ素子のリッジ部幅よりも幅が広いものとする。第2の半導体レーザ素子200における電流狭窄層160はリッジ側面及び窒化物半導体層の露出面に形成されていればよい(図2)。第2の半導体レーザ素子の共振器長は第1の半導体レーザ素子よりも共振器長が100μm程度短いものとする。例えば、第1の半導体レーザ素子の共振器長を700μmとすれば、第2の半導体レーザ素子の共振器長は600μmである。これによってワイヤーボンディングする領域を確保する。
(第1工程)
第1の半導体レーザ素子100と第2の半導体レーザ素子200とは共晶材料を介して接合される。該共晶材料にはAuとSnとの合金、AgとSnとの合金、ビスマス系合金等を用いる。共晶温度は500℃以下として圧着で接合させる。また膜厚は1μm〜10μmである。
次に第1の半導体レーザ素子の基板の第2主面に圧着によって共晶材を介してヒートシンク部材に設置する。ヒートシンク部材にはGaNやAlN等の窒化物、その他にはSiC、Cu、Al等を用いる。共晶材はAuとSnとの合金、AgとSnとの合金、ビスマス系合金等を用い、実装温度は500℃以下とする。
次に、第1の半導体レーザ素子の開口部にワイヤーボンディングを行う。また、第2の半導体レーザ素子のn電極側にもワイヤーボンディングを行う(図7)。また、第2の半導体レーザ素子の基板に凹凸を形成して空冷機能を持たせることもできる(図8)。
図3は実施形態2に係る半導体レーザ装置の構造を模式的に示す断面図である。この半導体レーザ装置は、図4に示す上下の半導体レーザ素子が共晶材30を介して接合したものである。第1の半導体レーザ素子300と第2の半導体レーザ素子400は窒化物半導体からなり、窒化物半導体基板の上面に形成されたものである。
本実施形態は異なる発振波長をした2波長集積半導体レーザ装置である。第1の半導体レーザ素子をInAlGaN系400nm帯半導体レーザとする。第2の半導体レーザ素子をInGaAlP系650nm帯半導体レーザとする。半導体レーザ素子はそれぞれ独立に駆動することができる。
本実施形態における第2の半導体レーザ素子は次のように形成する。先ずGaAs基板上にn側InGaAlPクラッド層、InGaAlP光ガイド層、InGaAlP活性層、InGaAlP光ガイド層、p側InGaAlPクラッド層、p側InGaPコンタクト層を順次積層する。その他の構成や条件は実施形態1と同様とする。GaN系半導体は熱伝導性に優れているため、InGaAlP系650nm帯半導体レーザを前記第1の半導体レーザ素子の上に形成されていても、特に発熱の問題もなく良好に動作することができる。
Claims (7)
- 第1の半導体レーザ素子と該第1の半導体レーザ素子上にある第2の半導体レーザ素子とのリッジストライプ部の上面同士が互いに向かい合ってなる半導体レーザ装置であって、
前記第1の半導体レーザ素子は、リッジストライプ部の両側に電流狭窄層を有しており、
該電流狭窄層にはリッジストライプ部から離れるに従って順に高さが異なる第1の領域と、第2の領域とを備えており、該第2の領域は前記リッジストライプ部の上面よりも高い半導体レーザ装置。 - 前記第1の半導体レーザ素子における電流狭窄層の第1の領域は、前記リッジストライプ部の上面と略同じ高さである請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第2の半導体レーザ素子におけるリッジストライプ部の幅は、前記第1の半導体レーザ素子におけるリッジストライプ部の幅よりも広い請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第1の半導体レーザ素子の共振器は、第2の半導体レーザ素子の共振器よりも長い請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第1の半導体レーザ素子の発光点と、前記第2の半導体レーザ素子の発光点との距離は、10μm以下である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子とは、共晶材を介して接合している請求項1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第1の半導体レーザ素子は、基板上に半導体層を有している請求項1乃至6に記載の半導体レーザ装置。
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