JP4559580B2 - 折り畳み式ラベルとその使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信販売(以下、「通販」という)等の料金収集代行サービス等に好適に使用される折り畳み式ラベル及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のEDI化に伴って、配送伝票の1pt(パート)化が急速に進展し、実用化されている。また、一方で、家にいながら買い物が楽しめる点から、インターネットやカタログ等を利用した通販も、順調に市場が拡大している。
【0003】
通販は、家にいながら買い物ができるという利便性を有しているが、この利便性を確保するためには、当然のごとく、
(1)商品を届ける
(2)代金を支払う
という2つの作業が必要になる。
【0004】
このうち、(1)の「商品を届ける」には、運送会社、特に、個人向けには、宅配業者の配送網を活用すればよく、(2)の「代金を支払う」ためには
(a)郵便振込、
(b)銀行振込、
(c)クレジットカードでの引き落とし、
といった方法で広く行われてきた。
【0005】
しかし、これらの方法では、前記(c)以外の方法では、結局、外出する必要が生じるので、家にいながらショッピングができるという利便性は、いくぶん薄まることになる。また、(c)の「クレジットカードでの引き落とし」や、(b)の「銀行振込」でも、インターネットバンキング等であれば、利便性は確保されるが、セキュリティ性に対して、不安や抵抗を持つ人も少なくなく、広がりに制約があった。
【0006】
このため、通販業者に代わって、宅配業者が商品を届ける際に、代金も回収するというサービスが実施されている。この代金回収代行サービスの開発によって、通販業者のみならず、通販を利用する顧客に対しても、利便性が増加したと言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
さて、一方で、宅配業者は、EDI化によって、処理業務の負荷低減が可能になるため、前述のとおり、EDI化を進展させているが、実は、代金回収代行サービスについては、1pt配送伝票は、利用されていない。
【0008】
この理由は、以下の通りである。代金回収代行サービスでは、一般に、配送伝票として必要な『配達票』、『貼付票』に加え、『入金票』と『領収証』、場合によっては『売上票』が必要になる。これは、代金を回収するという他社の金銭を扱う業務上、必要とされているものである。
このとき、『配達票』と『貼付票』の記載内容は、もちろん公開されていて構わないが、『入金票』と『領収証』については、簡単には見られないように、秘匿したいという要望がある。
【0009】
これは、以下のような理由によるところが大きい。
(a) 領収金額の多寡によって、例えば、荷物が盗難などに遭う危険性が高くなる。
(b) 領収金額が多くなると、配達のドライバ自体が強盗などに襲われる可能性がある。
【0010】
しかし、1pt配送伝票は、1枚又は2枚を擬似接着させたものであり、プリンタもドットインパクト式に限らず、NIP、サーマルプリンタ等が利用できるために、従来の多pt配送伝票のように袋状にして、内包しておくことが困難であった。
つまり、代金回収代行サービスにおいて、1pt配送伝票が利用されてこなかった理由は、『入金票』と『領収証』などに記載された金額欄を秘匿することができなかったことによる。
【0011】
本発明の目的は、前述した課題を解決して、1pt型の帳票であっても、金額欄などの秘匿情報記載領域を隠蔽することができる折り畳み式ラベルとその使用方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部(11a,11b)と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する少なくとも1つの秘匿情報帳票部(11c,11d)とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層(15)が形成された折り畳み式ラベルであって、前記秘匿情報帳票部よりも面積が大きい前記公開情報帳票部の部分(11b−1)の裏面に形成され、被着物に貼付する封入用接着部と、前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが背中合わせに前記粘着剤層で貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層(12)とを備え、前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、を特徴とする折り畳み式ラベルである。
請求項2の発明は、表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部(11a,21a,31a、11b,21b,31b)と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する少なくとも1つの秘匿情報帳票部(11c,21c,31c、11d,21d,31d)とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層(15)が形成された折り畳み式ラベルであって、前記公開情報帳票部は、貼付票(11a,21a,31a)、配達票(11b,21b,31b)が含まれ、前記秘匿情報帳票部は、入金票(11c,21c,31c)、領収証(11d,21d,31d)が含まれており、前記貼付票、前記配達票、前記入金票、前記領収証がこの順に配置されており、前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記配達票と前記入金票とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記配達票と前記入金票とを剥離可能にする剥離層(12)を備え、前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、を特徴とする折り畳み式ラベルである。
請求項3の発明は、表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部(41a,41b)と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する秘匿情報帳票部(41d)とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層(15)が形成された折り畳み式ラベルであって、前記公開情報帳票部は、貼付票(41a)、配達票(41b)が含まれ、前記秘匿情報帳票部は、領収証(41d)が含まれており、前記貼付票、前記配達票、前記領収証がこの順に配置されており、前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記配達票と前記領収証とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記配達票と前記領収証とを剥離可能にする剥離層(12)を備え、前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、を特徴とする折り畳み式ラベルである。
【0014】
請求項4の発明は、表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部(11a,11b、41a,41b)と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する秘匿情報帳票部(11c,11d、41d)とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層(15)が形成された折り畳み式ラベルであって、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせたときに、前記秘匿情報帳票部側に露出する前記粘着剤層により形成される封入用接着部(11b−1,41b−1)と、前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層(12)とを備え、前記封入用接着部によって被着物に貼付されることにより、前記秘匿情報帳票部が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、を特徴とする折り畳み式ラベル(10,40)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の折り畳み式ラベルであって、少なくとも一部に表面から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する第2の秘匿情報帳票部(11d)を備え、前記公開情報帳票部(11a,11b)、前記秘匿情報帳票部(11c)、前記第2の秘匿情報帳票部(11d)の順に連接されていること、を特徴とする折り畳み式ラベル(10)である。
【0015】
請求項6の発明は、表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部(21a,31a、21b,31b)と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する秘匿情報帳票部(21c,31c)及び第2の秘匿情報帳票部(21d,31d)とが、前記公開情報帳票部、前記秘匿情報帳票部、前記第2の秘匿情報帳票部の順で一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせたときに、前記秘匿情報帳票部側に露出する前記公開情報帳票部の裏面の前記粘着剤層により形成される封入用接着部(21b−1,31b−1)と、前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層(12)とを備え、前記封入用接着部を前記第2の秘匿情報帳票部の表面に貼付して前記秘匿情報帳票部及び第2の秘匿情報帳票部が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、を特徴とする折り畳み式ラベル(20,30)である。
請求項7の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、前記秘匿情報帳票部(21c,31c,41d)には、切り欠き又は貫通孔が設けられ、前記封入用接着部は、前記切り欠き(cc)又は前記貫通孔(fh)から露出する前記粘着剤層(15)により形成されること、を特徴とする折り畳み式ラベルである。
請求項8の発明は、請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、前記公開情報帳票部(11b,21b,31b,41b)を表面側から見て前記封入用接着部より内側に、開封予定線(m1,m2,m3)が形成されていること、
を特徴とする折り畳み式ラベル(10,20,30,40)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、前記各帳票部(11a,11b,11c,11d、21a,21b,21c,21d、31a,31b,31c,31d、41a,41b,41d)の連接する部分に切り取り予定線(hc1,hc2,hc3)が設けられていること、を特徴とする折り畳み式ラベル(10,20,30,40)である。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルを使用する折り畳み式ラベルの使用方法において、前記秘匿情報帳票部を所定の方向に折り畳んで、少なくとも秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付すること、を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法である。
【0017】
請求項11の発明は、請求項4又は請求項5に記載の折り畳み式ラベルを使用する折り畳み式ラベルの使用方法において、前記秘匿情報帳票部(11c,41d)を前記公開情報帳票部(11b,41b)の裏面側へ折り畳んで前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせ、前記封入用接着部(11b−1,41b−1)を前記秘匿情報帳票部側に露出させ、前記封入用接着部を被着物に貼付することにより前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部により被覆した隠蔽状態として、前記被着物に貼付すること、を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法である。
請求項12の発明は、請求項11に記載の折り畳み式ラベルの使用方法において、前記秘匿情報帳票部(11c)に連接され、表面から視認可能に秘匿情報が印刷された第2の秘匿情報帳票部(11d)を備えている場合には、前記第2の秘匿情報帳票部を前記秘匿情報帳票部の表面側へ折り畳むこと、を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法である。
【0018】
請求項13の発明は、請求項6に記載の折り畳み式ラベルの使用方法において、前記第2の秘匿情報帳票部(21d,31d)を前記秘匿情報帳票部(21c,31c)の表面側へ折り畳み、前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部(21b,31b)の裏面側へ折り畳んで前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせ、前記封入用接着部(21b−1,31b−1)を前記秘匿情報帳票部側に露出させ、前記封入用接着部を前記第2の秘匿情報帳票部の表面に貼付して前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部により被覆した隠蔽状態とし、前記公開情報帳票部の前記秘匿情報帳票部が貼り合わせられる領域及び前記封入用接着部以外の領域の前記粘着剤層により被着物に貼付すること、を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第1実施形態を示した図、図2は、第1実施形態に係る折り畳み式ラベルの層構造を示した図である。
この折り畳み式ラベル10は、図1(a)に示すように、1pt配送伝票を例にしたものであり、上側から順に、配送荷物(被着物)に貼付され、荷札となる貼付票11aと、配達先で受領印をもらって、配送業者が持ち帰る配達票11bと、配送業者又は料金収集代行サービスの委託者(通販業者など)の経理処理等に用いる入金票11cと、配達先で料金と引き換えに渡す領収証11dとが連接されている。
【0020】
この折り畳み式ラベル10は、図2に示すように、帳票基材11の裏面に、 剥離層12、樹脂層13、情報表示層14、粘着剤層15を、順次積層して設け、さらに、粘着剤層15を保護するために、剥離紙16が設けられている。
【0021】
帳票基材11は、配送必要事項を表示をするためのものであり、シート状物からなり、一般用紙、上質紙、感圧紙や感熱紙等の機能性用紙、複写用紙、クラフト紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、発泡PET、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであってもよい。帳票基材11の厚さは、通常、20〜200μm程度が好ましい。
【0022】
剥離層12は、帳票基材11の剥離される帳票部を、配送途中に剥離可能とする層である。この剥離層12は、帳票基材11の裏面の一部(剥離される帳票部)に、シリコーンアクリレートを主成分とするUVインキによって、パターン状にオフセット印刷、活版印刷等によって、厚さ、1.5〜15μm程度に印刷されている。
【0023】
樹脂層13は、帳票基材11又は剥離層12の裏面に形成され、帳票基材11の一部が剥離されたときに、粘着剤層15の粘着性を発現させないための目止め層である。この樹脂層13は、UVインキや、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂等を印刷又はコーティング等によって形成することができる。樹脂層13の厚さは、特に限定はされないが、通常3〜20μm、好ましくは5〜10μm程度である。
【0024】
情報表示層14は、帳票基材11の剥離される帳票部を剥離したときに表れ、受取人や荷扱い者等に対するメッセージ等を表示する層である。なお、この情報表示層14は、用途等によっては省略してもよい。
【0025】
粘着剤層15は、このラベル10を配送荷物に貼付するための層であり、この実施形態では、粘着剤層15の一部に剥離層12が形成されておらず、その部分では、帳票基材11に対して、強接着性を発現する。この粘着剤層15は、アクリル系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、シリコーンゴム系接着剤などが好適に用いられる。粘着剤層15の塗布量・塗布厚は、特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜50g/m2 であり、塗布厚は0.1〜50μmである。荷物等の被着体に対する粘着剤層15の接着力は、剥離層12と樹脂層13との接着力よりも大きい必要があり、荷物等の被着体に応じて、適宜、調整するとよい。
【0026】
剥離紙16は、粘着剤層15の下に配置されている基材であり、使用前に、粘着剤層15を保護する層である。剥離紙16は、紙、織物、プラスチックフィルムなどから形成されており、この上面、すなわち、粘着剤層15の側の面には、シリコーン系離型剤などにより剥離処理がなされている。剥離紙16の厚さは、特に限定はされないが、通常20〜200μm、好ましくは40〜100μm程度である。
【0027】
この折り畳み式ラベル10は、オフセット印刷機を用いて、帳票基材11となるベース用紙の表面に各帳票部11a〜11dを印刷し、裏面に剥離層12を同一の印刷機で見当合わせをして正確に印刷する。次に、剥離層12の上に樹脂層13をコーティングし、さらに、オフセット印刷機で情報表示層14を印刷してから、粘着剤層15を形成する粘着加工を行う。最後に、剥離層16となるセパレータ紙と貼り合せることによって、製造することができる。
【0028】
入金票11cと領収証11dには、剥離紙16まで貫通したハーフカットhc4で区切られた部分があり、配達票11bには、このサイズに合わせたミシン目m1が設けられている。また、各帳票部11a〜11dの間は、ハーフカットhc1〜hc3が形成されている。
なお、貼付票11aは、配送荷物の紛失防止のために、剥離構造を持たない方が一般的には好ましいが、配達票11b、入金票11c及び領収証11dは、剥離可能である方が望ましい。
【0029】
次に、本実施形態の折り畳み式ラベル10の使用方法について説明する。
図1(b)に示すように、折り畳み式ラベル10の帳票基材11を、剥離紙16から剥がすと、ハーフカットhc4で区切られた部分(ハッチング部分)11c−1,11d−1は剥離紙16上に残っている。
【0030】
図1(c)に示すように、この折り畳み式ラベル10を、配送荷物に貼り付けるときには、まず、最下部の領収証11dの粘着剤層15によって貼る。
次いで、中央の配達票11bと入金票11cの2片の裏面を、矢印Aに示すように背中合せに折り曲げて、それぞれの粘着剤層15で貼り合せる。
【0031】
その後に、図1(d)に示すように、その中央の2片(配達票11bと入金票11c)を、矢印Bで示すように、領収証11dの上に重ね合わせて、領収証11dの両側の短い部分を通して、配達票11bの両側のサイズの大きい部分11b−1の裏面の接着剤層(封入用接着部)によって、配送荷物に貼り付ける。
この状態では、秘匿情報帳票部である入金票11cと領収証11dは、公開情報帳票部である配達票11bの下に折り畳まれて、隠蔽状態で貼り合わされることとなる。
【0032】
一方、配送荷物が配達先に届いたときには、図1(e)に示すように、中央の2片を(配達票11bと入金票11c)切り取って、配達票11bに捺印をもらう。配送荷物には、貼付票11aと領収証11dが貼付されたままであるが、配送荷物の受領者は、必要に応じて、領収証11dを荷物から剥がして、保管することができる。
【0033】
切り取った中央の2片(配達票11bと入金票11c)は、配送業者が持ち帰るものであり、図1(f)に示すように、中央の2片を剥離して、それぞれ処理することができる。
【0034】
以上のように、第1実施形態によれば、入金票11cと領収証11dとは、折り畳まれて、配達票11bに被覆されるので、金額欄などの秘匿情報記載領域を隠蔽することができる。
【0035】
また、貼付票11a,配達票11b,入金票11c及び領収証11dが、この順に連接されているので、配送業者側が持ち帰る中央の配達票11b,入金票11cを背中合せに貼り合わされて、同時に、切り取ることができ、また、配達先に残る配達票11b,領収証11dが荷物に貼り付けられたままであり、必要に応じて、領収証11dを剥がせばよいので、各票の配置が極めて合理的で、使い勝手がよい、という利点がある。
【0036】
(第2実施形態)
図3は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第2実施形態を示す図である。
なお、以下に示す各実施形態では、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、末尾に共通した符号を付して、重複する図面や説明を適宜省略する。
【0037】
第2実施形態の折り畳み式ラベルは、図3(a)に示すように、配達票21bの左右下側の角部にミシン目m2が形成されており、また、入金票21cの左右上側の角部にコーナカットccが形成されている。
従って、第1実施形態と同様にして、図3(b)に示すように、中央の配達票21bと入金票21cの2片の裏面を、それぞれの粘着剤層で貼り合せる。
その後に、その中央の2片を、領収証21dの上に重ね合わせて、配送票21bのミシン目m2の外側(三角片21b−1)の裏面に形成された粘着剤層(封入用接着部)によって、入金票21cのコーナカットccの部分を通して、領収証21dに貼り合せる。
【0038】
そして、荷物が配達先に届いたときには、図3(c)に示すように、ハーフカットhc2(hc3)とミシン目m2の部分で、中央の2片を分離する。
【0039】
第2実施形態によれば、入金票21cは、コーナカットccを除いた全面、領収証21dは、全面を有効に利用でき、しかも、左右の三角片の部分で、確実に固定することができる。
【0040】
(第3実施形態)
図4は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第3実施形態を示す図である。
第3実施形態の折り畳み式ラベルは、図4(a)に示すように、入金票31dの左側にファイル孔fhが形成されている。また、配達票31bの左側に、ファイル孔fhに対応した丸形状のミシン目m3が形成されている。
【0041】
中央の2片を、領収証31dの上に重ね合わせて、配送票31bの丸形状のミシン目m3の内側(丸片31b−1)の裏面に形成された粘着剤層(封入用接着部)によって、入金票31cのファイル孔fhの部分を通して、領収証31dに貼り合せる。そして、荷物が配達先に届いたときには、図4(c)に示すように、ハーフカットhc2(hc3)と丸形状のミシン目m3の部分で、中央の2片を分離する。
【0042】
第3実施形態によれば、ファイル孔fhで封入用接着部を形成したので、配達票31bと入金票31cを、荷物から切り取って分離した後に、両片にファイル孔fhが形成でき、後の帳票整理に特に有用である
【0043】
(第4実施形態)
図5は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第4実施形態を示す図である。
第4実施形態の折り畳み式ラベル40は、図5(a)に示すように、第2実施形態のミシン目m2と、コーナカットccを形成したタイプであるが、入金票を省いた3片タイプの例である。
【0044】
この場合には、図5(a)に示すように、領収証41dを、配達票41bの裏側に矢印Cのように折り畳む。その後に、配達票41bを、領収証41dの上に重ね合わせて、配送票41bのミシン目m2の外側(三角片41b−1)の裏面に形成された粘着剤層(封入用接着部)によって、入金票41cのコーナーカットccの部分を通して、荷物に貼り合せる。
【0045】
1pt配送伝票は、EDI化が前提であるので、例えば、システム的に配達票での代用が可能であれば、必ずしも、入金票は必要でない可能性がある。第4実施形態は、このような用途に好適に使用できる。
【0046】
(第5実施形態)
図6は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第5実施形態を示す図である。
第5実施形態の折り畳み式ラベル50は、図6(a)に示すように、第5実施形態の領収証の部分に、剥離される帳票部となる入金票51c及び領収証51dを並列して設けた例である。
第5実施形態によれば、荷物を届ける際に、いろいろな所を複雑に切り取る作業が必要ないので、業務の効率化が図れ、宅配業者から歓迎される、という利点がある。
【0047】
(第6実施形態)
図7は、本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第6実施形態を示す図である。
第6実施形態の折り畳み式ラベル60は、図7(a)に示すように、第1実施形態と同様な1pt配送伝票(単位帳票)10を、複数備えたカット紙に適用した例である。
【0048】
第6実施形態によれば、カット紙プリンタは、SOHOや家庭で使用される程度の小型インクジェットプリンタ、レーザビームプリンタ(NIP)、熱転写プリンタ、昇華転写プリンタ、ドットインパクトプリンタ等から、コピー複合機や大型専用プリンタまであるので、トレイ形状やフィード方向から最適な形態とすることができる。従って、本実施形態の配置には、限定されない。
また、もちろん、カット紙形状でなくとも、複数の1pt配送伝票10を連続帳票として併設してもよい。
【0049】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 各実施形態の折り畳み式ラベルは、各片(帳票部)の長さや大きさを適宜調整してもよく、また、例えば、ノベルティ,クジ,手荷物預かり証などの用途に応じて、種々の応用が可能である。
【0050】
(2) 2つ折りして重ね合わせられる2片(配達票,入金票)は、天地サイズが等しいほうがよい。しかし、配達票が少なくとも、入金票及び/又は領収証の金額欄を隠蔽すればよく、入金票及び/又は領収証が全て配達票で覆われていてもよいし、一部がはみ出していてもよい。
【0051】
(3) 配達票に粘着剤層が設けられていれば、入金票は、粘着剤層がなくてもよい。また、配達票であっても、封入用接着部以外の粘着剤は、必ずしも必要ではない。つまり、配達票の封入用接着部と、貼付票の略全面を除いて、粘着剤層はなくてもよい。
【0052】
(4) 台紙ごと切り取る部分(重ね合せられる配達票と入金票の2片)は、剥離紙(下紙)まで貫通したミシン目、帳票基材(上紙)だけ剥離する部分(荷物に残る貼付票)は、上紙のみカットしたハーフカットが望ましい。また、配達票の封入用接着部の内側に設けるミシン目m1,m2,m3は、下紙まで貫通したミシン目が望ましい。
【0053】
(5) 配達票の封入用接着部は、一方であってもよく、また、その形状も問わない。
(6) 各片の配置は、横型であっても構わない。
(7) 代金を領収する際に、宅配業者が確認することになるので、完全な秘匿性は必要ない。
(8) 剥離構造は、実施形態で説明した積層方式以外にも、後糊方式、圧着方式、圧着後に剥離可能な擬似接着剤や溶融樹脂をフィルムにラミネートして剥離面を作製したもの等を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、折り畳み式ラベルに必要事項を印字した後に、被着物へ貼り込む際に、折り畳む作業を合わせて行うことによって、秘匿情報記載欄を隠蔽状態で内包することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第1実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る折り畳み式ラベルの層構造を示す図である。
【図3】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第2実施形態を示す図である。
【図4】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第3実施形態を示す図である。
【図5】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第4実施形態を示す図である。
【図6】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第5実施形態を示す図である。
【図7】本発明による折り畳み式ラベル及びその使用方法の第6実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 折り畳み式ラベル
11 帳票基材
11a 貼付票
11b 配達票
11c 入金票
11d 領収証
12 剥離層
13 樹脂層
14 情報表示層
15 粘着剤層
16 剥離紙
Claims (13)
- 表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する少なくとも1つの秘匿情報帳票部とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、
前記秘匿情報帳票部よりも面積が大きい前記公開情報帳票部の部分の裏面に形成され、被着物に貼付する封入用接着部と、
前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層とを備え、
前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する少なくとも1つの秘匿情報帳票部とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、
前記公開情報帳票部は、貼付票、配達票が含まれ、
前記秘匿情報帳票部は、入金票、領収証が含まれており、
前記貼付票、前記配達票、前記入金票、前記領収証がこの順に配置されており、
前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記配達票と前記入金票とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記配達票と前記入金票とを剥離可能にする剥離層を備え、
前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する少なくとも1つの秘匿情報帳票部とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、
前記公開情報帳票部は、貼付票、配達票が含まれ、
前記秘匿情報帳票部は、領収証が含まれており、
前記貼付票、前記配達票、前記領収証がこの順に配置されており、
前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記配達票と前記領収証とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記配達票と前記領収証とを剥離可能にする剥離層を備え、
前記秘匿情報帳票部は、所定の方向に折り畳まれて、少なくとも前記秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する秘匿情報帳票部とが、一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、
前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせたときに、前記秘匿情報帳票部側に露出する前記粘着剤層により形成される封入用接着部と、
前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層とを備え、
前記封入用接着部によって被着物に貼付されることにより、前記秘匿情報帳票部が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 請求項4に記載の折り畳み式ラベルであって、
少なくとも一部に表面から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する第2の秘匿情報帳票部を備え、
前記公開情報帳票部、前記秘匿情報帳票部、前記第2の秘匿情報帳票部の順に連接されていること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 表面側から視認可能に公開情報が印刷された公開情報帳票部と、少なくとも一部に表面側から視認可能に秘匿情報が印刷された秘匿情報記載領域を有する秘匿情報帳票部及び第2の秘匿情報帳票部とが、前記公開情報帳票部、前記秘匿情報帳票部、前記第2の秘匿情報帳票部の順で一体的に連接されており、少なくとも前記公開情報帳票部の裏面に粘着剤層が形成された折り畳み式ラベルであって、
前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせたときに、前記秘匿情報帳票部側に露出する前記公開情報帳票部の裏面の前記粘着剤層により形成される封入用接着部と、
前記公開情報帳票部及び前記秘匿情報帳票部の少なくとも一方に設けられ、前記公開情報帳票部と前記秘匿情報帳票部とが前記粘着剤層で背中合わせに貼り合わされた状態で、前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部を剥離可能にする剥離層とを備え、
前記封入用接着部を前記第2の秘匿情報帳票部の表面に貼付して前記秘匿情報帳票部及び第2の秘匿情報帳票部が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、
前記秘匿情報帳票部には、切り欠き又は貫通孔が設けられ、
前記封入用接着部は、前記切り欠き又は前記貫通孔から露出する前記粘着剤層により形成されること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、
前記公開情報帳票部を表面側から見て前記封入用接着部より内側に、開封予定線が形成されていること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルにおいて、
前記各帳票部は、その連接する部分に切り取り予定線が設けられていること、
を特徴とする折り畳み式ラベル。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の折り畳み式ラベルを使用する折り畳み式ラベルの使用方法において、
前記秘匿情報帳票部を所定の方向に折り畳んで、少なくとも秘匿情報記載領域が前記公開情報帳票部に被覆された隠蔽状態で貼付すること、
を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法。 - 請求項4又は請求項5に記載の折り畳み式ラベルを使用する折り畳み式ラベルの使用方法において、
前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部の裏面側へ折り畳んで前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせ、
前記封入用接着部を前記秘匿情報帳票部側に露出させ、前記封入用接着部を被着物に貼付することにより、前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部により被覆した隠蔽状態として前記被着物に貼付すること、
を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法。 - 請求項11に記載の折り畳み式ラベルの使用方法において、
前記秘匿情報帳票部に連接され、表面から視認可能に秘匿情報が印刷された第2の秘匿情報帳票部を備えている場合には、
前記第2の秘匿情報帳票部を前記秘匿情報帳票部の表面側へ折り畳むこと、
を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法。 - 請求項6に記載の折り畳み式ラベルの使用方法において、
前記第2の秘匿情報帳票部を前記秘匿情報帳票部の表面側へ折り畳み、
前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部の裏面側へ折り畳んで前記秘匿情報帳票部と前記公開情報帳票部とを背中合わせに貼り合わせ、前記封入用接着部を前記秘匿情報帳票部側に露出させ、前記封入用接着部を前記第2の秘匿情報帳票部の表面に貼付して前記秘匿情報帳票部を前記公開情報帳票部により被覆した隠蔽状態とし、
前記公開情報帳票部の前記秘匿情報帳票部が貼り合わせられる領域及び前記封入用接着部以外の領域の前記粘着剤層により被着物に貼付すること、
を特徴とする折り畳み式ラベルの使用方法。
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