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JP4559638B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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JP4559638B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、他の性能を犠牲にすることなく排水性能を有効に高めることができる空気入りタイヤ、特に高性能タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気入りタイヤ、特に、操縦安定性能の向上等を目的として偏平率を小さくした、いわゆる高性能タイヤのトレッドパターンとしては、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝と、前記周方向溝からトレッド端に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝とを組み合わせて形成するのが一般的である。
【0003】
かかるタイヤにおいて、排水性能をさらに向上させるための手段としては、周方向溝や傾斜溝の溝幅を広げるなどして溝面積比率(ネガティブ率)を高めるのが有用である。
【0004】
即ち、上記トレッドパターンを有するタイヤにおいては、周方向溝が主にタイヤの前後方向に排水する役割を担い、傾斜溝が主にタイヤ側方に排水する役割を担うことから、かかる溝のネガティブ率を高めることによって、タイヤの前後方向と側方への排水効率が高まり、この結果として、タイヤ全体としての排水性能の向上が期待できるのである。
【0005】
また、排水性能を高めるための他の手段としては、傾斜溝を、タイヤ周方向に対して小さい角度で傾斜する、いわゆるハイアングル溝にすること、及び、傾斜溝をタイヤ赤道側からそれぞれのトレッド端側に向かって順次接地域に入る方向に配設して、トレッド部に方向性パターンを形成するのが有用である。
【0006】
しかしながら、これらの排水性能を高めるための手段はいずれも、他の性能を確保する点から自ずと限界があった。
【0007】
発明者は、トレッド部に少なくとも1本の周方向溝を配設するとともに、前記周方向溝からトレッド端に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝を配設したタイヤについて、他の性能を犠牲にすることなく、排水性能をさらに高めるための詳細な検討を行なったところ、以下の知見を得た。
【0008】
即ち、タイヤ前後方向への排水を促進する周方向溝とタイヤ側方への排水を促進する傾斜溝とは、排水する方向が大きく異なるため、これらの溝が交差する部分において、周方向溝に沿う水の流れと傾斜溝に沿う水の流れが合流又は分岐する時に衝突してこれらの流れに乱れが生じ、また、空気を巻きこんで気泡も発生しやすくなり、双方のスムーズな流れが阻害される結果として、排水効率が低下する傾向にあることが判明した。
【0009】
また、タイヤ負荷転動時におけるタイヤの排水機構は、経時的に変化すること、より具体的に言えば、タイヤの接地直前は、周方向溝によるタイヤ前方への排水が主であり、また、接地直後(接地時も含む。)は、周方向溝によるタイヤ前後方向の排水よりもむしろ、傾斜溝によるタイヤ側方への排水が主になることを見出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、周方向溝内に適正形状の擬似陸部を配設することにより、他の性能を犠牲にすることなく排水性能を有効に高めることができる空気入りタイヤ、特に高性能タイヤを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも1本の周方向溝と、前記周方向溝に開口し、この開口位置からトレッド接地端に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝とを配設してなる空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝内に、前記周方向溝の前記傾斜溝が開口していない側の第1溝壁に隣接配置された複数の擬似陸部を設け、該擬似陸部は、タイヤ幅方向を含む平面で切断したときの断面積が、特定のタイヤ周方向に向かうにつれて漸増し、かつこれを形成した周方向溝に開口する傾斜溝側に向かって高さが漸減する傾斜表面を有し、前記周方向溝内を流れる水の流れを傾斜溝内へ方向転換させることを特徴とする。
【0012】
さらに、擬似陸部は、(1)断面積が大きい側の端部が、傾斜溝の周方向溝への開口部と近接するように周方向溝に配置すること、(2)前記第1溝壁に固設するか、或いは第1溝壁とは分離して配置すること、及び/又は、(3)周方向溝に開口する傾斜溝に最も近接する部分が、周方向溝の溝底からの高さを周方向溝の最大深さの10〜60%の範囲とすること好ましい。
【0013】
また、擬似陸部の傾斜表面は、(I)実質平面状であるか或いは実質曲面状であること、加えて、前記傾斜表面が実質曲面状である場合には、(II)その曲率中心が傾斜表面よりもタイヤ径方向外側にあるか、或いはその曲率中心が傾斜表面よりもタイヤ径方向内側にあること、(III)タイヤ接地面上に投影するとき、その形状が略三角形状又は略台形状であること、(IV)基準辺に対向する斜辺が、リブ状陸部の側壁に近い側から離れる側に向かって順次接地域内に入ること、(V)基準辺と斜辺とをタイヤ接地面上に投影するとき、これらの長さが実質的に等しくかつこれらのなす角度(α)が20°以下の範囲であり、傾斜表面が二等辺三角形状となること、(VI)基準辺と斜辺との交点位置を、傾斜表面で最もタイヤ径方向内側に配置すること、(VII)斜辺をタイヤ接地面上に投影したときの形状が、曲率中心がタイヤ幅方向外側にある曲線状であること、及び/又は、(VIII)基準辺が、第1溝壁の最大高さ位置と実質同一高さ位置にあるか、或いは第1溝壁の最大高さ位置よりもタイヤ径方向内側にあることが好ましい。
【0014】
さらに、トレッド部に、1対の周方向溝を配設して、これら周方向溝間にリブ状陸部を区画形成することが好ましく、このリブ状陸部は、(i)タイヤ周方向に連続して配設すること、(ii)幅中央位置がパターンセンター位置と実質上一致すること、及び/又は、(iii)前記傾斜表面とリブ状陸部の踏面又はこの踏面に対して平行に配置した仮想平面との交角(θ)は、タイヤ幅方向断面で見て120〜150°の範囲であることがより好適である。
【0015】
さらにまた、周方向溝、傾斜溝、及び/又はトレッド端の配設によって区分される陸部のタイヤ赤道側の角部を鋭角に形成し、かつ、前記角部は、前記擬似陸部の後に接地域に入る位置に配設することが好ましく、また、前記角部は、(a)擬似陸部の、断面積が最大となる断面と、傾斜表面の斜辺との交点位置と同一タイヤ円周上又は前記斜辺の延長線上に配置すること、(b)前記角部に面取り、より好ましくはなだらかな曲面状の面取りを施してなること、及び/又は、(c)前記擬似陸部と前記角部との間を連結することがより好適である。
【0016】
また、周方向溝に開口する傾斜溝は、特定タイヤ周方向に向かうにつれて前記周方向溝から離隔するように配設することが好ましく、加えて、1対の周方向溝のそれぞれに開口しそれぞれのトレッド接地端に向かって延びる傾斜溝はいずれも、周方向溝側からトレッド接地端側に向かって順次接地域内に入る方向に配設し、これによってトレッド部に方向性パターンを形成することがより好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に従う空気入りタイヤのトレッドパターンを示したものであり、図中1はトレッド部、2はタイヤ赤道面、3及び4は周方向溝、5及び6はトレッド接地端、7a及び7bは傾斜溝、11は擬似陸部、12は傾斜表面である。
【0018】
この図に示すトレッドパターンを有する空気入りタイヤは、トレッド部1、好ましくはトレッド中央域に、タイヤ周方向(タイヤ赤道面2に平行な方向)に沿って延びる少なくとも1本(図1では2本)の周方向溝3,4と、前記周方向溝3,4にそれぞれ開口し、これら開口位置7a,7aからそれぞれのトレッド接地端 5,6に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝7a,7bを配設したものである。
【0019】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、周方向溝3,4内に適正形状の擬似陸部11を配設すること、より具体的には、前記周方向溝3,4に、該溝3,4内を流れる水の前記傾斜溝7a,7b内への円滑な流入を促進する擬似陸部11を形成することにあり、この構成を採用することによって、他の性能を犠牲にすることなく排水性能を有効に高めた空気入りタイヤを開発することに成功したのである。以下に、この発明を完成するまでに至った経緯について作用の説明とともに説明する。
【0020】
発明者は、トレッド部に少なくとも1本の周方向溝3,4を配設するとともに、前記周方向溝3,4からトレッド接地端5,6に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝7a,7bを配設したタイヤについて、排水性能をさらに高めるための詳細な検討を行なった結果、タイヤ負荷転動時におけるタイヤの排水機構が、経時的に変化すること、より具体的に言えば、タイヤの接地直前は、周方向溝3,4によるタイヤ前方への排水が主であり、また、タイヤの接地直後は、周方向溝3,4によるタイヤ前後方向の排水よりもむしろ、傾斜溝7a,7bによるタイヤ側方への排水が主であるという知見を得たことについては既に前述した通りである。
【0021】
そこで、発明者は、上記排水機構を考慮した上で、排水性能の向上を図るため鋭意検討を行なった結果、周方向溝3,4に、該溝3,4内を流れる水の前記傾斜溝7a,7b内への円滑な流入を促進する擬似陸部11を形成することによって、特に、接地直後における周方向溝3,4内を流れる水が、配設角度の異なる傾斜溝7a,7b内へスムーズに流れ込むことができ、接地直後における傾斜溝7a,7bによるタイヤ側方への排水効率が顕著に高められ、これによって、タイヤの排水性能を有効に向上できることを見出し、この発明を完成することに成功したのである。
【0022】
以下に、この発明の具体的構成について詳細に説明する。
擬似陸部11は、周方向溝3,4内を流れる水が配設角度の異なる傾斜溝7a,7b内に円滑に流入することを促進することが可能な周方向溝3,4内の位置に配設することが必要である。
【0023】
前記周方向溝3,4内を流れる水の傾斜溝7a,7b内への円滑な流入を促進するため、擬似陸部11の形状は、具体的には、擬似陸部11の断面積Sが特定のタイヤ周方向24に向かうにつれて漸増するように形成する
【0024】
ここで、「擬似陸部の断面積」とは、図2aに示すように、擬似陸部11をタイヤ幅方向25を含む平面で切断したときの断面積Sを意味し、また、「特定のタイヤ周方向」とは、タイヤ周方向のうちのいずれか1方を意味し、より好適には、タイヤのトレッド部1が順次接地する方向(図1では矢印24の方向)とする。
【0025】
図1に示す擬似陸部11のI−I線、II−II線及びIII−III線で切断したときの断面を図2a〜2cに示す。このように、この発明では、擬似陸部11を、その断面積Sが特定のタイヤ周方向24に向かうにつれて漸増するように形成する
【0026】
また、擬似陸部11の断面形状は、例えば、図3〜図5に示すような形状等にしてもよく、種々の態様が考えられる。
【0027】
さらに、擬似陸部11は、その断面積Sが大きい側の端部22、より具体的には、前記端部22の、周方向溝3,4に開口する傾斜溝7a,7bに最も近接した位置23が、傾斜溝7a,7bの周方向溝への開口部7a,7bと近接するように周方向溝3,4に配置すれば、タイヤの接地直後における周方向溝3,4内を流れる水が、配設角度の異なる傾斜溝7a,7b内へ円滑に流れ込むことができる。
【0028】
さらにまた、擬似陸部11は、これを形成する周方向溝3,4の、傾斜溝7a,7bが開口していない側の第1溝壁26a,26bに隣接配置すれば、図1の斜線で示すように、周方向溝3,4内にストレート状溝部27を確保することが可能になり、これにより、周方向溝3,4内での排水効率が高められる。
【0029】
加えて、擬似陸部11を周方向溝3,4内に配設することに伴う周方向溝3,4の溝容積の減少によって、タイヤ前方への過大な排水量を制限し、進行前方の水量の増加を防ぐことができ、これは、ハイドロプレーニング現象の発生を抑制するのに有利に作用する。
【0030】
尚、図1では、後述するリブ状陸部8の剛性を補強して、乾いた路面における操縦安定性能を向上させるため、擬似陸部11は、リブ状陸部8の側壁に、傾斜溝7a,7bの開口位置7a,7bの配設間隔に応じて鋸歯状に配設するとともに、前記第1溝壁26a,26bに固設した場合を示したが、ショルダー摩耗を抑制する必要がある場合には、擬似陸部11と前記第1溝壁26a,26bとの間にサイプ等を配設し、これらを分離することによって、センター陸部の剛性を相対的に下げてもよい。
【0031】
また、擬似陸部11の、これを形成した周方向溝3,4に開口する傾斜溝7a,7bに最も近接する部分(図1では前記位置23)は、周方向溝3,4の溝底20からの高さが10%未満だと、ほとんどが周方向への流れとなり、傾斜溝7a,7bへの導入効果が小さくなる傾向があり、また、前記高さが60%よりも大きいと、周方向への流れが制約を受け、前方への排水性不定により、ハイドロプレーニング現象の発生限界速度が低下するおそれがあることから、周方向溝3,4の最大深さの10〜60%の範囲にすることが好ましく、この構成を採用すれば、タイヤの接地前の周方向前方への流れと、タイヤの接地後の傾斜溝7a,7bへの流れを高い次元で両立させることができる。
【0032】
さらに、擬似陸部11は、上述したように、前記第1溝壁26a,26b側から周方向溝3,4内に突出する形状とすることによって、周方向溝3,4内を流れる水は、擬似陸部11を通じて、傾斜溝7a,7b内への水の流れに方向転換を余儀なくされることになる。
【0033】
そのため、前記周方向溝3,4内を流れる水の傾斜溝7a,7b内への円滑な流入をより一層促進する必要がある場合には、擬似陸部11の表面は、これを形成した周方向溝3,4に開口する傾斜溝7a,7b側に向かって高さが漸減する傾斜表面12にする
【0034】
擬似陸部11の傾斜表面12は、図2a〜2c等に示すように、前記第1溝壁26a,26bに対向して隣接配置された1辺である基準辺12aと、その基準辺12aに対向する斜辺12bとを有する場合の他、図4a〜4c及び図5a〜5cに示すように、周方向溝の溝底20と連続的(例えば円弧状)に連結されてそれらの境界線、即ち前記斜辺が明らかでないように形成することもできる。
【0035】
尚、ここでいう「斜辺」とは、図1及び図6bに示すように傾斜表面12をタイヤ接地面に投影したときの平面図において、斜辺12bが基準辺12aに対して傾斜している場合の他、図6aに示すように、前記平面図においては斜辺12bが基準辺12aと平行であるが、傾斜表面12をタイヤ赤道面2に投影したときの側面図において、斜辺12bが基準辺12aに対して傾斜している場合、即ち、斜辺12bと基準辺12aとがねじれの位置関係にある場合も含まれる。
【0036】
そして、傾斜表面12は、その基準辺12aをトレッド部1の踏面側にし、その斜辺12bを周方向溝3,4の溝底20側にすることによって、排水を容易に行うことができ、タイヤの接地が進むにつれて周方向溝3,4内を流れる水を、擬似陸部11の傾斜表面12によって無理なく方向転換した後、傾斜溝7a,7b内により一層スムーズに流入させることができる。
【0037】
この結果、トレッド溝3,4及び7a,7bにおける流れの現象の経時的変化に応じた排水機構に適したトレッドパターンにすることができ、効率的な排水を行うことができる。
【0038】
また、前記傾斜表面12は、実質平面状に形成するか(図2〜図5)、又は実質曲面状に形成するのが乱れのないスムーズな排水を行なう点から好ましい。
【0039】
尚、傾斜表面12を実質曲面状に形成するときは、排水性を重視する場合には、前記傾斜表面12は、その曲率中心が傾斜表面12よりもタイヤ径方向外側にあるように形成することが好ましく、また、リブ状陸部8の接地性及び剛性を重視する場合には、前記傾斜表面12は、その曲率中心が傾斜表面12よりもタイヤ径方向内側にあるように形成することが好ましい。
【0040】
さらに、前記傾斜表面12は、タイヤ接地面上に投影したときの形状が略三角形状(図1)に形成するか、又は略台形状(図6b)に形成するのが、周方向溝3,4の溝容積を確保しつつ、周方向溝3,4から傾斜溝7a,7bへ水の流れをスムーズに方向転換するのに好適であるが、これらの形状だけには限定されず、図6aに示すように傾斜表面12の平面形状を矩形状に形成してもよい。
【0041】
前記傾斜表面12は、その基準辺12aに対向する斜辺12bが、リブ状陸部8の側壁側8a,8bの近い側から離れる側に向かって順次接地域内に入るように配設すれば、周方向溝3,4内を流れてきた水がスムーズに傾斜溝7a,7b内に導入されることになる。
【0042】
前記傾斜表面12の基準辺12aと斜辺12bは、これらをタイヤ接地面上に投影し、これらのなす角度αを20°以下の範囲とした場合には、周方向溝3,4の第1溝壁26a,26bから傾斜溝7a,7bの溝壁までの連続した方向、特に深さ方向への変化がスムーズになって流れの乱れをより有効に抑制することができる。尚、前記角度αは2〜15°の範囲であることがより好適である。即ち、前記角度αが2°未満だと、タイヤ側方への整流効果が不足する傾向があるからであり、15°よりも大きいと、タイヤ前方への排水能力が不足する傾向があるからである。
【0043】
前記傾斜表面12は、その基準辺12aと斜辺12bとの交点位置を、タイヤの正面視で傾斜表面12で最も下方に配置して、擬似陸部11にも方向性を付与した場合には、周方向溝3,4を流れる水の傾斜溝7a,7bへの方向転換をより一層円滑にすることができる。
【0044】
前記傾斜表面12の斜辺12bは、それをタイヤ接地面上に投影したときの形状を、曲率中心がタイヤ幅方向外側にある曲線状にすれば、溝底20へ向かうほどタイヤ側方へ流水させる傾向を徐々に強めることになる点で好ましい。
【0045】
また、周方向溝3,4の第1溝壁26a,26bと向かい合う前記傾斜表面12の基準辺12aは、図2及び図4に示すように、第1溝壁26a,26bの最大高さ位置35と実質同一高さ位置にあることが好ましいが、特に、周方向溝3,4によるタイヤ前後方向の排水性能を重視する場合には、前記基準辺12aを、図3及び図5に示すように、第1溝壁26a,26bの最大高さ位置35よりもタイヤ径方向内側に配置するか、又は基準辺12aと斜辺12bの交角αを小さく設定して、周方向溝3,4の溝容積をできるだけ確保することが好ましい。
【0046】
さらに、排水性能と操縦安定性能をバランスよく向上させる必要がある場合には、トレッド部1、好ましくはトレッド中央域に1対の周方向溝3,4を配設し、これら周方向溝3,4間にリブ状陸部8を区画形成することが好ましい。
【0047】
即ち、トレッド部1に1対の周方向溝3,4を配設すれば、ハイドロプレーニング現象の発生を十分に抑制することができ、良好な排水性が得られ、また、周方向溝3,4間にリブ状陸部8を区画形成することにより、陸部剛性を大きくして微少蛇角応答性を高め、乾いた路面での操縦安定性能を十分に確保できるからである。
【0048】
尚、周方向溝3,4は、タイヤ周方向に沿って延びる形状であればよく、図1に示すような直線状だけには限定されず、種々の形状にすることができる。
【0049】
また、リブ状陸部8は、横溝等で分断することなく、タイヤ周方向に連続させて形成すれば、陸部がスムーズに回転接地することができるので、特にノイズを低減することが可能となり、加えて、リブ状陸部8により区画される互いの周方向溝3,4を、独立した溝とすることで各周方向溝3,4内の流れを乱す因子が少なくなり、これは、排水性能の点でも有利である。
【0050】
さらに、前記リブ状陸部8の幅中央位置は、パターンセンター位置と実質上一致することが、車両に装着される左右車輪のいずれにも使用できる点で好ましい。尚、図1では、パターンセンター位置とタイヤ赤道位置2とが一致する場合を示してあるが、両位置がずれていてもよい。
【0051】
さらにまた、前記傾斜表面12とリブ状陸部8の踏面(図2参照)又はこの踏面に対して平行に配置した仮想平面m(図3参照)との交角(θ)は、タイヤ幅方向断面で見て120〜150°の範囲にすることが、タイヤ前方への周方向溝3,4の溝容積の確保とタイヤ側方への整流効果の双方をバランスよく満足させることができる点で好ましい。
【0052】
周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、及び/又はトレッド端の配設によって区分される傾斜陸部16a,16bのタイヤ赤道2側の角部15を鋭角に形成し、かつ、前記角部15は、前記擬似陸部11の後に接地域に入る位置に配設することが、周方向溝3,4から傾斜溝7a,7bへの流水導入がより一層スムーズになる点で好ましく、また、前記角部15は、擬似陸部11の、断面積Sが最大となる断面と、傾斜表面12の斜辺12bとの交点位置と同一タイヤ円周上又は前記斜辺12bの延長線上(図7)に配置することが、同様な理由で好ましく、加えて、前記角部15に面取り、好適にはなだらかな曲面状の面取りを施すことが、タイヤ前方への排水体積の確保及びブロック剛性を確保する点で好ましい。
【0053】
また、前記擬似陸部11と前記角部15との間を連結すれば、周方向溝3,4内を流れる水の傾斜溝7a,7bへの分岐流動を、より積極的にかつ円滑に行わせることができる。
【0054】
尚、擬似陸部11と角部15との間を連結する手段としては、例えば、前記角部15を擬似陸部11に直接連結する場合(図8)の他に、前記角部15と擬似陸部11との間に流入促進壁を設ける場合が挙げられる。
【0055】
傾斜溝7a,7bは、周方向溝3,4とトレッド接地端5,6との間でタイヤ周方向に対して傾斜して延びる形状であればよく、例えば図1に示すように、傾斜溝7a,7bの、トレッド中央域に位置する溝部分9a,9bの、タイヤ周方向に対する角度を小さくなるように配設し、トレッド側方域に位置する溝部分10a,10bの、前記角度を大きくするように配設することが排水性を向上させる上で好ましいが、両溝部分9aと10a,9bと10bを同じ角度で配設してもよい。尚、傾斜溝7a,7bの前記角度は、トレッド中央域に位置する溝部分9a,9bで、5〜50°の範囲、トレッド側方域に位置する溝部分10a,10bで、60〜85°の範囲にすることが好ましい。
【0056】
加えて、トレッドセンターを挟んで対向配置された対をなす傾斜溝7a,7bは、トレッドセンターに対して線対称に形成しても、又は、図1のようにタイヤ周方向に相互にオフセットさせて形成してもよい。
【0057】
また、周方向溝3,4に開口する傾斜溝7a,7bは、特定タイヤ周方向24に向かうにつれて前記周方向溝3,4から離隔するように配設すれば、タイヤの接地時を含む接地直後のタイヤ側方への排水性能を有効に高めることができる。
【0058】
さらに、傾斜溝7a,7bは、各周方向溝3,4からそれぞれのトレッド接地端5,6に向かって延びる傾斜溝7a,7bはいずれも、周方向溝3,4側からトレッド接地端5,6側に向かって順次接地域内に入る方向に配設し、これによってトレッド部1に方向性パターンを形成することが、高排水性を得る上でより好適である。
【0059】
尚、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
【0060】
例えば、図1に示すように、傾斜溝7a−7a及び7b−7b間に位置する傾斜陸部16a,16bを、さらに2つのブロック陸部13aと14a,13bと14bに区分する補助溝17を配設してもよい。
【0061】
このとき、ブロック陸部13a,13bのトレッド接地端側の角部18にも同様の面取りを形成することも可能である。
【0062】
さらに、前記角部18と隣接するブロック陸部14a,14bの側縁部19に擬似陸部11の傾斜表面12と同様な傾斜表面を形成することも可能である。
【0063】
さらにまた、図8にこの発明に従う他のトレッドパターンの展開図を示すが、この図のように、同一円周上に所定の間隔をおいて形成された傾斜溝7a及び7a、7b及び7bにより区画される各傾斜陸部16a,16bは、周方向溝3,4に隣接する尖った角部15からトレッド端側に向けて次第に広幅となる延在形態を有するとともに、この傾斜陸部16a,16bの広幅部分を、トレッド接地端5、6を横切って傾斜溝7a,7bとほぼ平行に延びる横副溝29によって二股に分岐させることもできる。
【0064】
また、図8のI−I、II−II及びIII−III線上の断面を図9a〜9cに示す。
【0065】
尚、図8のトレッドパターンでは、図9cに示すように擬似陸部11の広幅側の終端位置で、周方向溝3,4の溝底をそれの最大深さの半分まで迫り上げている。この迫り上がり溝底に構成すれば、周方向溝3,4内を流れる水の、傾斜溝7a,7bへの円滑な導入に寄与することができ、また、擬似陸部11の終端位置での急激な溝容積変化を防ぎ、流れの乱れを抑えることができる。また、図1では、周方向溝3,4の溝底の迫り上がり量は、リブ状陸部8に沿って図8のIII−III線から離れるにつれて漸減し、隣接する擬似陸部11に至るまでの間に零となるように構成されているが、この構成は、必要に応じて適宜変更することができる。
【0066】
加えて、各傾斜陸部16a,16bには、周方向溝3,4とトレッド接地端5,6との間のほぼ中央位置に、直線状に延びて隣接する2本の傾斜溝7a及び7a、7b及び7bに開口するサイプ30を形成するとともに、このサイプ30とトレッド接地端5,6との間で、横副溝29のトレッド幅方向の内端と対応する位置から、サイプ30とほぼ平行にトレッド幅方向内側へ延びて一方の傾斜溝に開口する導水溝31を形成してもよく、これにより、傾斜陸部16a,16bのブロック化を図り、それの接地性を高める。
【0067】
ここで、導水溝31は、横副溝29から傾斜溝7a,7b側へ次第に拡開する開口幅を有し、その横断面形状は、図8の傾斜陸部16a,16b、なかでもとくに、導水溝31より幅方向内側部分の水を集めて、図8のIV−IV線に沿う断面を示す図10から明らかなように、全体としてほぼV字状をなす。また、この導水溝31の、幅方向内側の溝壁32aは、他方の溝壁32bに比し、傾斜陸部16a,16bに立てた法線nに対する大きな交角βを有し、これにより、傾斜陸部16a,16bの表面に存在する水を、導水溝31の溝壁32aからの流れのはく離を抑えつつ、傾斜溝7a,7bへ向けてのスムーズな導入を可能とする。
【0068】
このような導水溝31は、タイヤの負荷転動に当り、傾斜陸部16a,16b、なかでもとくに、その導水溝31より幅方向内側部分の水を集めて傾斜溝7a,7b内へ円滑に流下させるべく機能する。
【0069】
図11は他の実施形態を示すトレッドパターンの展開図である。これは、導水溝31の幅方向外側の溝壁32bの、陸部法線nに対する交角を他方の溝壁32aのそれより大きくするとともに、横副溝29のトレッド幅方向の内端から、導水溝31とは逆側に延びて他方の傾斜溝に達するサイプ33を、横副溝29のその内端からトレッド幅方向の外側に向けて直線状に形成したものである。
【0070】
図12はさらに他の実施形態を示す図であり、これは、横副溝29のトレッド幅方向の内端から、導水溝31とは逆側に延びて他方の傾斜溝に連通する連結溝34を、その他方の傾斜溝とほぼ直交する方向に向けて形成したものである。
【0071】
これらのいずれの実施形態においても、基本的な構成は図1に示すものと同様であるので、図11及び図12に示すものもまた、図1に関連して述べた通りの作用効果をもたらすことができる。
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能を評価したので以下で説明する。
【0072】
【実施例】
・実施例1
実施例1のタイヤは、図1に示すトレッドパターンを有し、タイヤサイズがPSR205/55R16(トレッド幅:170mm)であり、周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、擬似陸部11等の寸法等については表1にまとめて記載してある。尚、トレッド部以外のタイヤ構造については、従来の乗用車用空気入りタイヤの構造とほぼ同様とした。
【0073】
【表1】
Figure 0004559638
【0074】
・実施例2
実施例2のタイヤは、図7に示すトレッドパターンを有し、表2に示すような周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、擬似陸部11等の寸法等を有すること以外は実施例1のタイヤとほぼ同様に構成した。
【0075】
【表2】
Figure 0004559638
【0076】
・実施例3
実施例3のタイヤは、図8に示すトレッドパターンを有し、表3に示すような周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、擬似陸部11等の寸法等を有すること以外は実施例1のタイヤとほぼ同様に構成した。
【0077】
【表3】
Figure 0004559638
【0078】
・実施例4
実施例4のタイヤは、図11に示すトレッドパターンを有し、表4に示すような周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、擬似陸部11等の寸法等を有すること以外は実施例1のタイヤとほぼ同様に構成した。
【0079】
【表4】
Figure 0004559638
【0080】
・実施例5
実施例5のタイヤは、図12に示すトレッドパターンを有し、表5に示すような周方向溝3,4、傾斜溝7a,7b、擬似陸部11等の寸法等を有すること以外は実施例1のタイヤとほぼ同様に構成した。
【0081】
【表5】
Figure 0004559638
【0082】
・従来例
また、比較のため、図13に示す一般的なブロックパターンを有する従来例のタイヤについても併せて試作し、実施例と同様に性能を評価した。尚、図13のブロックパターンを構成する周方向溝101〜103及び傾斜溝104〜106の寸法等については表6に示す。
【0083】
【表6】
Figure 0004559638
【0084】
(試験方法)
上記各供試タイヤをJATMAで規定する標準リムに装着し、タイヤ内圧:230kPa、タイヤ負荷荷重:実車2名乗車相当の荷重条件下で、濡れた路面での排水性能、乾いた路面での操縦安定性能、及びパターンノイズを評価するための試験を行なった。
【0085】
濡れた路面での排水性能は、直進走行時の排水性能と、旋回走行時の排水性能の双方によって評価した。
【0086】
直進走行時の排水性能は、水深5mmの濡れた路面を走行させ、速度をステップ的に増加させていき、ハイドロプレーニング現象が発生したときの速度を測定し、これによって評価した。
【0087】
旋回走行時の排水性能は、水深5mmの半径80mの濡れた旋回路面を走行させ、速度をステップ的に増加させていき、ハイドロプレーニング現象が発生したときの速度を測定し、これによって評価した。
【0088】
乾いた路面での操縦安定性能は、乾いた路面状態にあるサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーによるフィーリングによって評価した。
【0089】
パターンノイズは、平滑な路面上を走行させ、100km/hから惰行させたときの車内音をテストドライバーによるフィーリングによって評価した。
【0090】
これらの評価結果を表7に示す。尚、表7中の数値は、いずれも従来例を100とした指数比で示してあり、直進走行時の排水性能、旋回走行時の排水性能、乾いた路面での操縦安定性能及びパターンノイズとも数値が大きいほど優れている。
【0091】
【表7】
Figure 0004559638
【0092】
表7の結果から、実施例1〜5のタイヤはいずれも、従来例のタイヤに比べて、濡れた路面での排水性能と乾いた路面での操縦安定性能のいずれもが優れており、しかも、パターンノイズについても従来例と同等レベル以上である。
【0093】
【産業上の利用可能性】
この発明によって、パターンノイズ等の他の性能を犠牲にすることなく排水性能を有効に高めることができる空気入りタイヤ、特に高性能タイヤを提供することが可能になった。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明に従う空気入りタイヤ(実施例1)のトレッド部の一部を展開した図である。
【図2】 図2a〜2cは、それぞれ図1に示す擬似陸部のI−I、II−II及びIII−III上の断面図である。
【図3】 図3a〜3cは、それぞれ図2とは異なる形状を有する他の擬似陸部の図2と同様の断面図である。
【図4】 図4a〜4cは、それぞれ図2とは異なる形状を有する他の擬似陸部の図2と同様の断面図である。
【図5】 図5a〜5cは、それぞれ図2とは異なる形状を有する他の擬似陸部の図2と同様の断面図である。
【図6】 図6a及び6bは、それぞれ図1とは異なる形状を有する擬似陸部11の傾斜表面12の平面図である。
【図7】 図7は、実施例2のタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。
【図8】 図8は、実施例3のタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。
【図9】 図9a〜9cは、それぞれ図8に示す擬似陸部のI−I、II−II及びIII−III上の断面図である。
【図10】 図10は、図8のIV−IV線上の断面図である。
【図11】 図11は、実施例4のタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。
【図12】 図12は、実施例5のタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。
【図13】 図13は、従来タイヤ(従来例)のトレッド部の一部を展開した図である。

Claims (27)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも1本の周方向溝と、前記周方向溝に開口し、この開口位置からトレッド接地端に向かって傾斜して延びる多数本の傾斜溝とを配設してなる空気入りタイヤにおいて、
    前記周方向溝内に、前記周方向溝の前記傾斜溝が開口していない側の第1溝壁に隣接配置された複数の擬似陸部を設け、該擬似陸部は、タイヤ幅方向を含む平面で切断したときの断面積が、特定のタイヤ周方向に向かうにつれて漸増し、かつこれを形成した周方向溝に開口する傾斜溝側に向かって高さが漸減する傾斜表面を有し、前記周方向溝内を流れる水の流れを傾斜溝内へ方向転換させることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 擬似陸部は、その断面積が大きい側の端部が、傾斜溝の周方向溝への開口部と近接するように周方向溝に配置する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 擬似陸部は前記第1溝壁に固設する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 擬似陸部は第1溝壁とは分離して配置する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 擬似陸部の、これを形成した周方向溝に開口する傾斜溝に最も近接する部分は、周方向溝の溝底からの高さが、周方向溝の最大深さの10〜60%の範囲である請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記傾斜表面は実質平面状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記傾斜表面は実質曲面状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記傾斜表面は、その曲率中心が傾斜表面よりもタイヤ径方向外側にある請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記傾斜表面は、その曲率中心が傾斜表面よりもタイヤ径方向内側にある請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記傾斜表面をタイヤ接地面上に投影するとき、その形状が略三角形状又は略台形状である請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記傾斜表面は、その基準辺に対向する斜辺が、リブ状陸部の側壁に近い側から離れる側に向かって順次接地域内に入る請求項1〜10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記傾斜表面の基準辺と斜辺とをタイヤ接地面上に投影するとき、これらの長さが実質的に等しくかつこれらのなす角度(α)が20°以下の範囲であり、傾斜表面が二等辺三角形状となる請求項1〜11のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記傾斜表面の基準辺と斜辺との交点位置を、該傾斜表面で最もタイヤ径方向内側に配置する請求項1〜12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記傾斜表面の斜辺をタイヤ接地面上に投影したときの形状が、曲率中心がタイヤ幅方向外側にある曲線状である請求項1〜13のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 周方向溝の第1溝壁と向かい合う前記傾斜表面の基準辺は、第1溝壁の最大高さ位置と実質同一高さ位置にある請求項1〜14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  16. 周方向溝の第1溝壁と向かい合う前記傾斜表面の基準辺は、第1溝壁の最大高さ位置よりもタイヤ径方向内側にある請求項1〜15のいずれか1項に記載の空気入リタイヤ。
  17. トレッド部に、1対の周方向溝を配設することにより、これら周方向溝間にリブ状陸部を区画形成する請求項1〜16のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  18. リブ状陸部をタイヤ周方向に連続させてなる請求項17に記載の空気入りタイヤ。
  19. 前記リブ状陸部の幅中央位置は、パターンセンター位置と実質上一致する請求項17または18に記載の空気入りタイヤ。
  20. 前記傾斜表面とリブ状陸部の踏面又はこの踏面に対して平行に配置した仮想平面との交角(θ)は、タイヤ幅方向断面で見て120〜150°の範囲である請求項17、18または19に記載の空気入りタイヤ。
  21. 周方向溝、傾斜溝、及び/又はトレッド端の配設によって区分される陸部のタイヤ赤道側の角部を鋭角に形成し、かつ、前記角部を、前記擬似陸部の後に接地域に入る位置に配設する請求項1〜20のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  22. 前記角部は、擬似陸部の、断面積が最大となる断面と、傾斜表面の斜辺との交点位置と同一タイヤ円周上又は前記斜辺の延長線上に配置する請求項21に記載の空気入りタイヤ。
  23. 前記角部に面取りを施してなる請求項21または22に記載の空気入りタイヤ。
  24. 前記角部の面取りをなだらかな曲面状に形成する請求項23に記載の空気入りタイヤ。
  25. 前記擬似陸部と前記角部との間を連結する請求項21〜24のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  26. 周方向溝に開口する傾斜溝は、特定タイヤ周方向に向かうにつれて前記周方向溝から離隔するように配設する請求項1〜25のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  27. 1対の周方向溝のそれぞれに開口しそれぞれのトレッド接地端に向かって延びる傾斜溝はいずれも、周方向溝側からトレッド接地端側に向かって順次接地域内に入る方向に配設し、これによってトレッド部に方向性パターンを形成する請求項1〜26のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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