JP4559782B2 - 体液吸収物品 - Google Patents
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〔請求項1記載の発明〕
表面シートと、トウからなる繊維集合体を含む体液透過性を有する透液材と、体液保持性を有する吸収要素とを順に備えた体液吸収物品であって、
前記表面シートと、前記体液透過性を有する透液材との間に、前記体液透過性を有する透液材と少なくとも一部が重なる位置関係で第2の表面側シートが介在され、
前記表面シート及び前記第2の表面側シートが一体でエンボス加工され、前記体液透過性を有する透液材はエンボス加工されていないことを特徴とする体液吸収物品。
表面シート及び体液保持性を有する吸収要素の各面積に対し、第2の表面側シート及び体液透過性を有する透液材の各面積が小さい請求項1記載の体液吸収物品。
トウからなる繊維集合体の構成繊維が、セルロースアセテートの繊維である請求項1または2に記載の体液吸収物品。
表面シートと、トウからなる繊維集合体を含む体液透過性を有する透液材と、体液保持性を有する吸収要素とを順に備えた体液吸収物品を製造する方法であって、
前記液吸収物品は、前記表面シートと、前記体液透過性を有する透液材との間に、前記体液透過性を有する透液材と少なくとも一部が重なる位置関係で第2の表面側シートが介在され;
前記表面シートと前記第2の表面側シートとを一体でエンボス加工する工程、
これに対し前記体液透過性を配置する工程、
前記体液保持性を有する吸収要素を配置する工程、
を順に有することを特徴とする体液吸収物品の製造方法。
〔用途〕
本発明の体液吸収物品は、尿や径血等の体液を吸収する物品一般に適用することができる。この種の体液吸収性物品としては、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等を例示することができる。特に最適には生理用ナプキンに適用されるものである。
以下、添付図面に示す生理用ナプキンへの応用例を参照しながら本発明の実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係る生理用ナプキンの展開状態での体液吸収側面を示しており、図2は図1の2―2線矢視において誇張的に示した断面を示している。この生理用ナプキンは、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、あるいは外面の不織布と不透液性シートを重ねた素材などからなる不透液性などの裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性の表面シート1とを有する。これら両シート1,2間の幅方向中央には、綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収コア4と、この吸収コア4の形状保持および拡散性向上のために、必要により設けられる前記吸収コア4を包むクレープ紙5とを含む、体液の保持性を有する吸収要素ABが介在されている。かかる体液を受け入れ吸収保持する機能を発揮する本体部が製品中央部分に構成されている。
ここで、各素材について順次説明する。
(トウからなる繊維集合体)
トウからなる繊維集合体とは、繊維で構成されたトウ(繊維束)からなる(トウを原材料として製造された)ものである。トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステル及びセルロースが好ましい。
本実施の形態において、表面シートは、体液を透過する性質を有する。したがって、表面シートの素材は、この体液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
本実施の形態において、体液保持性を有する吸収要素は、吸収した体液を保持する性質を有する。この吸収材は、その素材が、特に限定されない。例えば、綿状パルプや合成パルプなどのパルプ単体からなるものや、フラッフ状パルプ中に、粒状粉などとされた吸収性ポリマーが混入されたものなどの、公知の素材を例示することができる。また、このうちのパルプの原料繊維は、特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、溶解パルプ等の木材から得られるセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維などを例示することができる。ただし、セルロース繊維の原材料となる木材は、広葉樹より針葉樹の方が、繊維長が長いため、機能及び価格の面で好ましい。
本実施の形態において、裏面シートは、体液を透過しない性質を有する。したがって、裏面シートの素材は、この体液不透過性を発現するものであれば足り、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで体液不透過性の裏面シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
本実施の形態において、第2の表面側シート10は、体液透過性を有する。例えば、表面シート1と同様の素材や、スパンレース、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布及びスパンボンド不織布が好ましい。
本発明において、表面シートとしては、坪量が8〜40g/m 2 、厚さ0.2〜1.5mm、表面側シート10としては、坪量が15〜80g/m 2 、厚さ0.2〜3.5mmの範囲にあるのが、透液性を阻害しない条件で、エンボス加工を充分に行える点で望ましい。
本発明において、先に説明の形態の他に種々の形態を採用できる。たとえば、第2の表面側シート10として、製品の長手方向全長にわたって設けることができる。体液透過性を有する透液材20として、製品の長手方向全長にわたって設けることができる。また、第2の表面側シート10及びまたは体液透過性を有する透液材20は、製品の長手方向に間隔を置いて複数、あるいは製品の幅方向に間隔を置いて複数設ける形態(すなわち間欠配置形態)でもよい。
Claims (4)
- 表面シートと、トウからなる繊維集合体を含む体液透過性を有する透液材と、体液保持性を有する吸収要素とを順に備えた体液吸収物品であって、
前記表面シートと、前記体液透過性を有する透液材との間に、前記体液透過性を有する透液材と少なくとも一部が重なる位置関係で第2の表面側シートが介在され、
前記表面シート及び前記第2の表面側シートが一体でエンボス加工され、前記体液透過性を有する透液材はエンボス加工されていないことを特徴とする体液吸収物品。 - 表面シート及び体液保持性を有する吸収要素の各面積に対し、第2の表面側シート及び体液透過性を有する透液材の各面積が小さい請求項1記載の体液吸収物品。
- トウからなる繊維集合体の構成繊維が、セルロースアセテートの繊維である請求項1または2に記載の体液吸収物品。
- 表面シートと、トウからなる繊維集合体を含む体液透過性を有する透液材と、体液保持性を有する吸収要素とを順に備えた体液吸収物品を製造する方法であって、
前記液吸収物品は、前記表面シートと、前記体液透過性を有する透液材との間に、前記体液透過性を有する透液材と少なくとも一部が重なる位置関係で第2の表面側シートが介在され;
前記表面シートと前記第2の表面側シートとを一体でエンボス加工する工程、
これに対し前記体液透過性を配置する工程、
前記体液保持性を有する吸収要素を配置する工程、
を順に有することを特徴とする体液吸収物品の製造方法。
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