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JP4560428B2 - 三方活栓用グリップ - Google Patents
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本発明は、医療現場において用いられる三方活栓に取り付けられる三方活栓用グリップの構造に関する。
近年、人体の機能を検査する装置としてさまざまなものが開発されている。その中の1つに、患者の循環器の機能を診断するための循環器X線診断装置がある。この循環器X線診断装置では、X線診断に必要な処置を施すための器具の1つとして、造影剤を患者に注入するための医療用インジェクタヘッドが装備されている。また、造影剤を患者に注入する場合には、医療用インジェクタヘッド側に接続されるチューブ、および、患者側に接続されるカテーテルが用いられるが、患者への造影剤の注入、生理食塩水の注入等の切換に、三方活栓と呼ばれる器具が用いられる。
この三方活栓は、通常3つのポートを有し、切換コックを操作することで、各ポートの連通の遮断状態、選択する2つのポートの連通状態、および、全てのポートの連通状態が選択可能に設けられている。また、各ポートとチューブとの連結には、相互に螺合することで、両者の連結を可能とする構造が採用されている。このような三方活栓の構造を開示するものとしては、下記特許文献1が挙げられる。
ここで、医療現場において、三方活栓を用いる場合には、三方活栓を一方の手(通常は左手)で保持し、他方の手(通常は右手)で、切換コックを操作することで、流路の連結状態が選択されるが、三方活栓そのものは複雑な略T字形状を有していることから握り難いとい問題がある。また、三方活栓は高圧に耐え得るように作られていることに起因して、切換コックを回転させるのが硬いという問題もある。また、三方活栓にカテーテルが連結され、検査時にカテーテルの位置を操作する場合には、三方活栓を片手に保持しながら三方活栓に設けられたロータを同じ手の指で回転操作させるが、現状の三方活栓においては握り難く、また操作作業が困難であるとの問題がある。さらに、造影剤の注入時には、チューブに高圧が印加されるが、通常チューブにはねじれが発生しており、高圧が印加すると、チューブ自体が元の状態に復元しようとするために、操作中にチューブがねじれ、三方活栓に対してチューブが軸方向周りに回転して、三方活栓からチューブが外れるおそれもある。
特開2003−33441号公報
本願発明の課題は、医療現場において用いられる三方活栓において、握り難い点、切換コックを回転させ難い点、および、三方活栓からチューブが外れるおそれがある点にある。したがって、本発明の目的は、既存の三方活栓に対して、三方活栓を握り易くするとともに、切換コックの回転操作性を向上させ、また、三方活栓からチューブが外れることを防止することが可能な、三方活栓用グリップを提供することにある。
この発明に基づいた三方活栓用グリップにおいては、三方活栓に取り付けられる、三方活栓用グリップであって、切換コックよりも第1ポート側の第1管路に着脱可能に嵌合される第1嵌合部と、上記切換コックよりも第2ポート側の上記第1管路に着脱可能に嵌合される第2嵌合部と、上記第1嵌合部および上記第2嵌合部が設けられる補助グリップ部とを有している。なお、三方活栓は、一端に第1ポート、他端に第2ポートを有する第1管路と、第3ポートを有し上記第1管路に対して交差するように入力する第2管路と、上記第1管路と上記第2管路との交差領域に設けられ、選択される少なくとも2つのポートを連通するための切換コックとを有している。
また、上記三方活栓用グリップにおいて他の形態としては、上記三方活栓の上記第2ポートに着脱可能に連結されるチューブをさらに有し、上記チューブに着脱可能に嵌合される第3嵌合部が上記補助グリップ部に設けられている。
また、上記三方活栓用グリップにおいて他の形態としては、上記チューブを、上記補助グリップ部とともに挟持して、上記チューブを固定保持するためのキャップをさらに備えている。
また、上記三方活栓用グリップにおいて他の形態としては、当該三方活栓用グリップに対して、上記第1管路の軸方向周りの回転を阻止するための回転阻止領域をさらに備えている。
この発明に基づいた三方活栓用グリップによれば、三方活栓を保持する補助グリップ部を有することで、三方活栓とともにこの補助グリップ部を手で握ることが可能となり、三方活栓のみの場合の握り難さを改善することが可能となる。また、三方活栓の握り難さが改善されることで、しっかりと三方活栓を一方の手で保持できるようになることから、他の手における切換コックに十分な回転トルクを与えることが可能となり、切換コックの回転操作性を向上させることが可能となる。
また、上記三方活栓用グリップの他の形態によれば、チューブに着脱可能に嵌合される第3嵌合部が補助グリップ部に設けられることで、三方活栓とチューブとが、本三方活栓用グリップにより固定されるため、チューブに高圧に起因するねじれ方向の回転力が加わっても、三方活栓からのチューブの外れを防止することが可能となる。
また、上記三方活栓用グリップの他の形態によれば、チューブを固定保持するためのキャップをさらに備えることで、三方活栓用グリップ、三方活栓、および、チューブの一体性が向上し、三方活栓の操作性能の向上を図ることが可能となる。
また、上記三方活栓用グリップの他の形態によれば、三方活栓用グリップに対して、第1管路の軸方向周りの回転を阻止するための回転阻止領域をさらに備えることで、三方活栓用グリップの三方活栓からの脱落を防止するとともに、三方活栓に対するチューブの軸方向周りの回転も制限されることから、より確実に三方活栓からのチューブの外れを防止することが可能となる。
以下、本発明に基づいた三方活栓の取り付けられる三方活栓用グリップの構造について、まず、図1から図3を参照して説明する。なお、図1は、三方活栓100の構造を示す全体斜視図であり、図2は、三方活栓100に本実施の形態における三方活栓用グリップ400を取り付けた状態を示す第1全体斜視図であり、図3は、三方活栓100に本実施の形態における三方活栓用グリップ400を取り付けた状態を示す第2全体斜視図である。
まず、図1を参照して、三方活栓100の概略構成について説明する。三方活栓100は、一端に第1ポート120、他端に第2ポート130を有する第1管路110と、第3ポート150を有し第1管路110に対して交差するように入力する第2管路140とを有している。また、第1管路110と第2管路140との交差領域C1には、各ポートの連通の遮断状態、選択する2つのポートの連通状態、および、全てのポートの連通状態を切換選択するための切換コック160が設けられている。第1ポート120には、連結されるカテーテル200の先端部に設けられた連結螺合部210に対して回転しながら螺合することで、カテーテル200と第1ポート120との連結を可能とし、また、検査時にカテーテル200の位置をコントロールするためのロータ120Aが設けられている。
第2ポート130および第3ポート150には、連結されるチューブ300の先端部に設けられた回転可能なロータ310に対して螺合可能な連結螺合部130A,150Aがそれぞれ設けられている。なお、各ポートの連結構造は、要求される性能に応じて変更されるものであり、図1に示す構造に限定されるものではない。
次に、図2を参照して、三方活栓用グリップ400の構造について説明する。本実施の形態における三方活栓用グリップ400は、三方活栓100の切換コック160よりも第1ポート120側の第1管路110Aに対して着脱可能に嵌合される第1嵌合部420と、切換コック160よりも第2ポート130側の第1管路110Bに着脱可能に嵌合される第2嵌合部430とを有している。また、この第1嵌合部420および第2嵌合部430は、第1管路110に対して略並行に伸びる補助グリップ部410に設けられている。この補助グリップ部410は、人間工学的な観点から、三方活栓用グリップ400を手で保持した場合に、手のひらの形状に沿うように、その外表面が波状の凹凸が設けられている。
また、本実施の形態における補助グリップ部410には、三方活栓100の第2ポート130に連結されるチューブ300に対して着脱可能に嵌合される第3嵌合部440が設けられている。また、チューブ300の回転や振れを防止し、チューブ300の補助グリップ部410への固定を強固にするため、チューブ300を、補助グリップ部410とともに挟持するためのキャップ450をさらに備えている。図3は、このキャップ450を補助グリップ部410に装着し、チューブ300を固定した状態を示す図である。
ここで、図4および図6を参照して、第1〜第3嵌合部420,430,440の形状、および、キャップ450の補助グリップ部410への装着構造について説明する。なお、図4および図5は、三方活栓用グリップ400を横断面で見た場合の図である。第1〜第3嵌合部420,430,440は、いずれも上方からチューブ300を挿入するための開口部を備える略環状形状を有し、各嵌合部420,430,440の弾性力に基づき、第1管路110A,第2管路110B、および、チューブ300を固定している。
また、キャップ450は、ドーム形状を有し、内部にはチューブ300を上方から押さえ付けるためのリブ450cが設けられている。補助グリップ部410には、開口部からなる係合領域410a,窪みからなる係合領域410bが形成されており、キャップ450の端部に設けられた係合爪450a,450bが、弾性力に基づき係合領域410a,410bに係合することで、キャップ450が補助グリップ部410に固定保持される。
(回転阻止領域)
次に、図6を参照して、この三方活栓用グリップ400に対して、三方活栓100の第1管路110の軸方向周りの回転を阻止するための回転阻止領域の構成について説明する。なお、図6は、三方活栓用グリップ400を横断面で見た場合の断面図である。
三方活栓100の交差領域C1には切換コック160を収容するためのコック管110cが設けられ、このコック管110cの内部に、切換コック160の切換軸部102が収容されている。この切換軸部102には開口流路102hが形成されている。切換軸部102の下端部には、軸方向の内方に向かう凹部領域102gが設けられている。また、補助グリップ部410には、上方に延びる柱状部材460が設けられ、この柱状部材460が凹部領域102gに嵌合するように嵌め入れられている。
(作用・効果)
以上、本実施の形態における三方活栓用グリップ400によれば、第1管路110に対して略並行に伸びる補助グリップ部410を有することで、図7に示すように、三方活栓100とともにこの補助グリップ部410を手で握ることが可能となり、三方活栓100のみの場合の握り難さを改善することを可能とする。また、三方活栓100の握り難さが改善されることで、しっかりと三方活栓100を左手で保持できるようになることから、右手における切換コック160に十分な回転トルクを与えることが可能となり、切換コック160の回転操作性を向上させることができる。さらに、図8に示すように、検査時にカテーテル200の位置を操作する場合には、三方活栓100を保持した本三方活栓用グリップ400を片手(右手)に保持しながら三方活栓100に設けられたロータ200を同じ手の指で回転操作させる場合にも、三方活栓100の握り難さが改善されていることで、しっかりと三方活栓100を右手で保持することができる。
また、チューブ300に着脱可能に嵌合される第3嵌合部440が補助グリップ部410に設けられることで、三方活栓100とチューブ300とが、本三方活栓用グリップ400により固定されるため、三方活栓100からのチューブ300の外れを防止することができる。また、チューブ300を固定保持するためのキャップ450をさらに備えることで、三方活栓用グリップ400、三方活栓100、および、チューブ100の一体性が向上し、三方活栓100の操作性能の向上を図ることができる。
さらに、三方活栓用グリップ400に対して、第1管路110の軸方向周りの回転を阻止するための回転阻止領域(450,102g)をさらに備えることで、三方活栓用グリップ400の三方活栓100からの脱落を防止するとともに、三方活栓100に対するチューブ300の軸方向周りの回転も制限されることから、より確実に三方活栓100からのチューブ300の外れを防止することができる。
(他の実施の形態)
この発明に基づいた、他の実施の形態における三方活栓用グリップの形状について、図9〜図14を参照して説明する。まず、図9および図10を参照して、三方活栓用グリップ600の構造について説明する。基本的構造は上述した三方活栓用グリップ400と同じであり、人間工学的な観点から、三方活栓用グリップを手で保持した場合の握りやすさの観点から、外形形状を異ならせている。なお、図9は、三方活栓100を装着した状態での三方活栓用グリップ600の外観を示す全体斜視図であり、図10は、三方活栓100を取り外した状態での三方活栓用グリップ600の外観を示す全体斜視図である。
両図を参照して、この三方活栓用グリップ600は、上述した三方活栓用グリップ400と同様に、補助グリップ部610とキャップ650とを有している。補助グリップ部610は、三方活栓用グリップ600を手で保持した場合に、手のひらの形状に沿うように、その外表面が波状の凹凸部領域611と、指側においても、握り心地を改善するため、該表面が緩やかな凸部領域615とを有している。また、キャップ650も、凸部領域615に連続する外形形状を有している。
また、補助グリップ部610には、上述した三方活栓用グリップ400と同様に、三方活栓100の切換コック160よりも第1ポート120側の第1管路110Aに対して着脱可能に嵌合される第1嵌合部620と、切換コック160よりも第2ポート130側の第1管路110Bに着脱可能に嵌合される第2嵌合部630と、三方活栓100の第2ポート130に連結されるチューブ300に対して着脱可能に嵌合される第3嵌合部640とが設けられている。なお、回転阻止領域として、本実施の形態においては、コック管110cを外周面から全体的に受け入れる凹部領域660が設けられている。
以上、この三方活栓用グリップ600においても、上記三方活栓用グリップ400と同様の作用効果を得ることができる。なお、三方活栓用グリップの外形形状には様々な形態を採用することができる。図11に示す三方活栓用グリップ700においては、中央領域が大きく外方に膨らむ膨出領域710,715を有し、また、キャップ750も、膨出領域710,715に連続する外形形状を有している。図12に示す三方活栓用グリップ800においては、小判型の側部領域810,815を有し、また、キャップ850も、側部領域810,815に連続する外形形状を有している。図13に示す三方活栓用グリップ900においては、バイオリン型の側部湾曲領域910,915を有し、また、キャップ950も、側部湾曲領域910,915に連続する外形形状を有している。
なお、上述した三方活栓用グリップ400,500,600,700,800に採用される補助グリップ部410,610,710,810,910はいずれも、第1管路110に対して略並行に伸びる形態を有しているが、このような形態に限らず、図14に示すように、第1管路110から遠ざかる方向に延びる握り棒形状の補助グリップ部410Gの形態の採用も可能である。この場合、補助グリップ部410Gは、下方に延びる形態、斜め下方に延びる形態、横方向に延びる形態等の採用が可能である。
以上、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
この発明に基づいた実施の形態に用いる三方活栓の構造を示す全体斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す第1全体斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す第2全体斜視図である。 図2中IV線矢視断面図である。 図3中V線矢視断面図である。 図2中VI線矢視断面図である。 この発明に基づいた実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた第1の使用状態を示す図である。 この発明に基づいた実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた第2の使用状態を示す図である。 この発明に基づいた他の実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 この発明に基づいた他の実施の形態における三方活栓用グリップの構造を示す全体斜視図である。 この発明に基づいたさらに他の実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 この発明に基づいたさらに他の実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 この発明に基づいたさらに他の実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 この発明に基づいたさらに他の実施の形態における三方活栓用グリップを三方活栓に取り付けた状態を示す全体斜視図である。
符号の説明
100 三方活栓、102 切換軸部、102g 凹部領域、102h 開口流路、110,110A,110B 第1管路、110c コック管、120 第1ポート、120A ロータ、130 第2ポート、130A,150A 連結螺合部、140 第2管路、150 第3ポート、160 切換コック、200 チューブ、210 連結螺合部、310 ロータ、400 三方活栓用グリップ、410,410G,610,710,810,910 補助グリップ部、410a,410b 係合領域、420,620 第1嵌合部、430,630 第2嵌合部、440,640 第3嵌合部、450,650,750,850,950 キャップ、450a,450b 係合爪、450c リブ、460 柱状部材、600,700,800,900 三方活栓用グリップ、611 凹凸部領域、615 凸部領域、660 凹部領域、710,715 膨出領域、810,815 側部領域、910,915 側部湾曲領域、C1 交差領域。

Claims (1)

  1. 一端に第1ポート(120)、他端に第2ポート(130)を有する第1管路(110)と、
    第3ポート(150)を有し前記第1管路(110)に対して交差するように入力する第2管路(140)と、
    前記第1管路(110)と前記第2管路(140)との交差領域(C1)に設けられ、選択される少なくとも2つのポートを連通するための切換コック(160)とを有する三方活栓(100)に取り付けられる、三方活栓用グリップ(400)であって、
    前記切換コック(160)よりも前記第1ポート(120)側の前記第1管路(110)に着脱可能に嵌合される第1嵌合部(420)と、
    前記切換コック(160)よりも前記第2ポート(130)側の前記第1管路(110)に着脱可能に嵌合される第2嵌合部(430)と、
    前記第1嵌合部(420)および前記第2嵌合部(430)が設けられる補助グリップ部(410)と、
    を有する、三方活栓用グリップ。
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