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JP4560675B2 - 他の容器を係合可能にした包装用容器 - Google Patents
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JP4560675B2 - 他の容器を係合可能にした包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、同じフランジ凸部及びフランジ凹部を有した他の容器を係合可能にした包装用容器に関するものである。
近年、コンビニエンスストア等の販売店では、お弁当や惣菜等の食品が、合成樹脂製で多種多様な包装用容器に入れて大量に販売されている。このようにして使用されている包装用容器としては、所謂「トレー」形状のものと、本体と蓋体とからなるものとの二種類に大別できるが、いずれの形式の容器であっても使い捨てされるものであるから、安価である必要がある。
合成樹脂製の包装用容器を安価にするには、大量生産することは勿論、材料費をできるだけ押さえたり、形状等を工夫して機能を向上させて相対的に付加価値を高めること等が種々検討されてきている。さらには、特許文献1に示されている「半導体結晶用容器」のように、本体と蓋体とを同じ型で成形できるようにすることにより型代を節約して、結果的に製造された容器を安価にすることも提案されている。
ところで、コンビニエンスストア等の販売店で利用されている包装用容器は、非常に大量に使用されるものであり、販売店側で惣菜等を詰めた後に包装されるものである。このため、使用される前の包装用容器は、なるべくデッドスペースが生じないように多数が積み重ねられるようにして、運搬や保管が効率的に行えるようにしておかなければならないものである。
また、本体とこれに嵌合される蓋体とからなる包装用容器については、蓋体の本体に対する嵌合が簡単に行えると同時に、嵌合状態を確実に維持できるものとなっている必要がある。本体に嵌合した蓋体が簡単に開いてしまうと、中身がこぼれ出てしまうからである。
特開平8−31924号公報、要約、代表図、図3、段落0010、段落0013
特許文献1に記載された発明は、使用数が非常に少ないと考えられる「半導体結晶用容器」を対象としているものであるが、本発明が対象としている容器についても適用できる技術内容を含んでいるものと考えられる。
つまり、この特許文献1に記載された発明は、当該文献の要約の記載からすると、「一体的に成形した同一寸法の箱型容器を上部容器及び下部容器として半導体結晶を収納する容器の提供」を目的としてなされたもので、容器の安価な提供を目指しているからである。そして、この特許文献1に記載された発明は、図13及び図14に示すように、「ポリエチレンテレフタートにより容器2を箱型に成形し、この容器2の上縁3に係合突起4、ガイド凸部5および6、ガイド凹部7および8、係合凹部9を設け、箱型容器内部の内壁23、23にウェーハ1を載置する弧状円筒部11を下方に膨出させて設け、この弧状円筒面の外周より高く起立する立脚部14および15を設け、この容器2同志を、ガイド凸部とガイド凹部同志が嵌合し、係合突起4と係合凹部9とが係合するように、一方の容器の内部にウェーハを収納して他方の容器を被蓋する」という構成を有したものである。
この特許文献1の容器によれば、「一体的に成形した同一寸法の箱型容器を上部容器及び下部容器」とするのであるから、当該特許文献1の段落0006に記載されているように、「上部容器と下部容器の二個の金型を用意する必要もなく、また、別途ウェーハキャリヤ用の金型を用意する必要はなく経済的であり、容器の保管も一種類の容器を保管すればすむため、煩雑さがない」といった作用あるいは効果が期待できると考えられる。
しかしながら、この特許文献1の容器によると、当該特許文献1の段落0010に記載されているように、「(直径がほぼ9.5mmの)係合突起4」と、「(右方の長辺側の中央付近には底面が前記係合突起4より深く、幅が前記係合突起4の径より小さい、ほぼ8.8mmの小判型の)凹部9」とを設けておいて、これらの係合突起4と凹部9とを利用して上部容器と下部容器の係合を行うものである。
つまり、この特許文献1の容器によると、当該特許文献1の段落0013に記載されているように、「ウェーハ1が載置された容器2のガイド凹部7及びガイド凸部5とがそれぞれ対応するように空の容器2を上縁3と外縁10との稜線25、26同志を合わせ、矢印24の方向に空の容器2を回動させると、容器2の四隅にL字型に設けられた対応するガイド凸部5とガイド凹部7は嵌合し、係合突起4の円周中央膨出部が、それよりやや狭い幅の係合凹部9を幅方向に押し広げるようにして侵入し、係合突起4と係合凹部9は係合」するものである。
しかしながら、この特許文献1に記載された容器を、コンビニエンスストア等の店舗で販売される食品を入れるものとして採用しようとすると、以下のような不具合が予測される。まず、第一に、積み重ねが困難であることであり、第二に、係合操作の困難性である。
特許文献1の容器について、その多数の積み重ねが困難であるのは、「直径ほぼ9.5mmの係合突起4」と、「右方の長辺側の中央付近には底面が前記係合突起4より深く、幅が前記係合突起4の径より小さい、ほぼ8.8mmの小判型の凹部9」とが設けてあるからである。つまり、この特許文献1の容器を積み重ねようとすると、その係合突起4や凹部9が邪魔となって大きなデッドスペースを形成するため、大量の容器をデッドスペースなしで保管や運搬をすることができない、ということになるからである。
また、この特許文献1の容器について、その係合操作が困難であるのは、係合突起4及び凹部9が存在しているからである。つまり、これらの係合突起4や凹部9は、上述したように、「係合突起4の円周中央膨出部が、それよりやや狭い幅の係合凹部9を幅方向に押し広げるようにして侵入」して係合するのであるから、所謂「無理嵌め」をしなければならないからである。このような「無理嵌め」は、お弁当や惣菜を大量に販売する際の前準備としては大変な作業となり、大きな負担となる。
そこで、本発明者等は、多数の積み重ねが簡単にできて、嵌合操作も簡単に行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、製造型の省略をすることができて、多数の積み重ねと嵌合操作とを簡単に行うことのできる包装用容器を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「開口を形成するフランジ11に対して部分的に突出する複数のフランジ凸部12と、フランジ11に対して部分的に凹むとともに、各フランジ凸部12をそれぞれ嵌合し得る複数のフランジ凹部13とを形成した包装用容器10であって、
各フランジ凸部12の少なくとも一部に係合突条12aを形成するとともに、フランジ凹部13の少なくとも一部に、各係合突条12aに係合し得る係合凹条13aを形成したことを特徴とする包装用容器10」
である。
すなわち、この請求項1に係る包装用容器10は、合成樹脂シートに対して圧空または真空成形することにより形成されるものであるが、その二つを互いの開口側で合わせれば、一方の包装用容器10に形成してあるフランジ凸部12が、他方の包装用容器10に形成してあるフランジ凹部13に嵌合して、本体と蓋体とからなる嵌合型の容器とすることができるものである。そして、二つの包装用容器10の嵌合状態が確実に維持できるようにするために、この請求項1に係る包装用容器10では、フランジ凸部12の少なくとも一部に係合突条12aを形成するとともに、フランジ凹部13の少なくとも一部に、係合突条12aに係合し得る係合凹条13aを形成したものである。
勿論、この請求項1に係る包装用容器10は、そのフランジ11に、係合突条12aを有するフランジ凸部12と、係合凹条13aを有するフランジ凹部13とが形成してあれば、他の部分の形状が異なる二種類のものであっても構わない。つまり、側壁14や底面15の形状が異なる二種類の包装用容器10や、深さが異なる二種類の包装用容器10について、それぞれのフランジ11に、係合突条12aを有するフランジ凸部12と、係合凹条13aを有するフランジ凹部13とが形成してあれば、両者の嵌合が行えるのである。
二つの包装用容器10を嵌合するためには、上述したように、一方の包装用容器10に形成してあるフランジ凸部12を、他方の包装用容器10に形成してあるフランジ凹部13に挿入するのであるが、そのとき、フランジ凸部12に形成してある係合突条12aがフランジ凹部13に形成してある係合凹条13aに係合する。この包装用容器10は、合成樹脂シートにより一体成形したものであるから、フランジ凸部12やフランジ凹部13は可撓性を有しているため、その係合突条12a及び係合凹条13aが係合し合うときには互いに撓んで係合を円滑に完了させる。換言すれば、フランジ凸部12とフランジ凹部13とが互いに対向するようにしながら、二つの包装用容器10をその開口側で互いに突き合わせて押し込めば、両者の嵌合あるいは係合が簡単になされるのである。
また、二つの包装用容器10を嵌合する場合には、フランジ凸部12はフランジ11から突出しているし、フランジ凹部13はフランジ11に対して凹んでいるから、両者の嵌合する場所が一目瞭然となっている。勿論、二つの包装用容器10が嵌合し終わった場合に、その嵌合状態が確実であるか否かは、両フランジ凸部12及びフランジ凹部13の状態を見るだけで、容易に視認できるものとなっている。
このような包装用容器10を合成樹脂シートから圧空または真空成形しようとすると、フランジ凸部12側の係合突条12aやフランジ凹部13側の係合凹条13aは、所謂「アンダーカット部」となる。しかしながら、これらの係合突条12aや係合凹条13aは、包装用容器10同士の係合が行えれば十分なものであるから、その大きさや深さについては、「型抜き」を困難にする程のものにする必要はない。このため、アンダーカット部である係合突条12aや係合凹条13aは、合成樹脂シートの可撓性を利用することにより簡単に型抜きできるものであり、当該包装用容器10の製造を困難にはしないものである。
二つの包装用容器10を互いに嵌合すれば、図6に示すように、惣菜等の収納空間が形成されるのである。また、上側の包装用容器10の各フランジ凸部12の直ぐ外側には、図6の(イ)に示すように、所定の空間が出来上がるが、この空間は、袋に入れたドレッシング等の調味料の収納空間にもなる。
互いに嵌合し合った二つの包装用容器10は、次のようにすれば簡単に開くことができる。この包装用容器10は、合成樹脂シートを材料にして一体成形したものであるから、各係合突条12a及び係合凹条13aも可撓性を有するだけでなく、これらが形成してあるフランジ凸部12及びフランジ凹部13自体も可撓性を有している。このため、両包装用容器10を、両者の各フランジ11を引き剥がすか、あるいは後述する最良形態のものに形成してある指掛け16等を利用して引き剥がせば、簡単に開くことができるのである。このとき、両者を互いに反対方向にねじれば、各フランジ凸部12が隣接するフランジ凹部13を押し広げるか自身が撓もうとするから、その開放がより簡単に行える。
また、この包装用容器10は、これを使用する前には、その多数が積み重ねておかれるものであるが、図7または図12に示すように、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13の位置を同一にすれば、デッドスペース、つまり無駄な空間は殆ど生じない。そして、フランジ凸部12側の係合突条12aや、フランジ凹部13側の係合凹条13aは、図7の(イ)及び(ロ)、あるいは図12の(イ)及び(ロ)に示すように、各包装用容器10のブロッキング(きっちりと嵌り込んで離しにくくなること)を防止してもいる。
従って、この請求項1に係る包装用容器10は、その二つを互いに嵌合し合えるものとして一つの型で成形することができて安価に提供することができるだけでなく、嵌合操作を簡単に行うことができ、その多数の積み重ねも大きなデッドスペースを生じることなく行えるものとなっている。また、使用者にとってみても、同一の包装用容器10の二つを容器本体と蓋体とすることができるので、容器の保管場所を少なくできるとともに、同じものを使用することができるのであるから、蓋と本体とを間違えることもないし、両者を互いに反対方向にねじれば、各フランジ凸部12が隣接するフランジ凹部13を押し広げるか自身が撓もうとするから、その開放がより簡単に行え、係合突条12aや係合凹条13aによって、各包装用容器10の積み重ね時におけるブロッキングも防止できる。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器10について、
「フランジ11を多角形状のものにするとともに、このフランジ11の各辺を形成する部分にフランジ凸部12及びフランジ凹部13を形成したこと」
である。
この請求項2の包装用容器10では、図1あるいは図8に示すように、その平面的に見たフランジ11の外形を多角形状にしたもので、フランジ11に複数の直線的な辺を形成するようにしたものである。そして、この請求項2の包装用容器10は、図1に示すように、そのフランジ11の各辺を形成する部分にフランジ凸部12及びフランジ凹部13を形成するようにしたのである。
これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13の形状は、フランジ11の幅内で半円形や波形のように自由に決定できるのであるが、図1に示すように直線的なものとして形成すれば、成形不良の発生を抑えることができて、包装用容器10全体が与える意匠的な印象をスッキリしたものとすることができる。勿論、このような包装用容器10を成形する型も直線的な部分の多い安価なものとすることができる。
従って、この請求項2の包装用容器10は、上記請求項1のそれと同様な効果を発揮する他、意匠的にも優れたものとすることができる。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器10について、
「フランジ11を多角形状のものにするとともに、このフランジ11の各角部にフランジ凸部12及びフランジ凹部13を折れ曲がったものとして形成したこと」
である。
この請求項3の包装用容器10でも、図1あるいは図8に示すように、その平面的に見たフランジ11の基本的外形形状を多角形状にしたもので、フランジ11に複数の直線的な辺を形成するようにしたものである。そして、この請求項3の包装用容器10は、図8に示すように、請求項2のそれとは異なって、そのフランジ11の各角部にフランジ凸部12及びフランジ凹部13を形成するようにしたのである。
これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13をフランジ11の各角部に形成すると、これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13は、直線的ではなく、ほぼ「ヘ」字状に折れ曲がったものとなる。このように、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13が折れ曲がったものとなると、それ自体の剛性が高くなり、包装用容器10全体としての剛性も高めることになる。
また、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13が折れ曲がったものであると、嵌合し合った二つの包装用容器10を開放する際に、両者を反対側にねじるようにしてやれば、各フランジ凸部12がフランジ凹部13を押し広げるように作用することになるから、係合突条12aと係合凹条13aとの係合は簡単に外すことができる。
従って、この請求項3の包装用容器10は、上記請求項1のそれと同様な効果を発揮する他、嵌合された後の開放が簡単に行えるものとなるだけでなく、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13を折れ曲がったものとしてあるから、それ自体の剛性が高くなっており、嵌合し合った二つの包装用容器10を開放する際に、両者を反対側にねじるようにしてやれば、各フランジ凸部12がフランジ凹部13を押し広げるように作用することになるから、係合突条12aと係合凹条13aとの係合は簡単に外すことができるのである。
以上の課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装用容器10について、
「フランジ11に凸条または凹条11aを形成したこと」
である。
すなわち、この請求項4の包装用容器10は、図1または図8に示すように、そのフランジ11に凸条または凹条11aを形成したものであり、これにより、フランジ凸部12自体の剛性を高めたものである。図1及び図8に示したものでは、凸条11aを形成したものであるが、この凸条11aに代えて凹条11aを形成してもよいことはいうまでもない。
また、この凸条または凹条11aは、例えば図6の(ロ)に示したように、嵌合容器の外側であってフランジ11の上面にて凹むものとすることもできるから、この凸条または凹条11a内に、上側の包装用容器10から流れてきた結露水の貯留することができる。つまり、この凸条または凹条11aは、結露水の貯留箇所ともすることができる。
従って、この請求項4の包装用容器10は、上記請求項1〜請求項3のそれと同様な機能を発揮する他、フランジ11自体の剛性が簡単に高められるため、剛性の高いものとなるのである。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装用容器10について、
「包装用容器10の底面15に、当該底面15から外方に突出する底面凸部15aを形成したこと」
である。
すなわち、この請求項5の包装用容器10は、その底面15側の形状に工夫を凝らしたものであり、その底面15に、当該底面15から外方に突出する底面凸部15aを形成したものである。
この底面凸部15aは、例えば図5に示すように、その下面が陳列棚や机の表面に向かって突出するものとなるから、当該包装用容器10の「脚」となるものである。この底面凸部15aは、当該包装用容器10を棚や机上に置いたときにその安定を図るだけでなく、底面15を棚表面等から浮かすことになるから、冷蔵陳列棚内の冷気の通りをよくすることにもなる。しかも、この底面凸部15aは、帯ラベルがズレないようにする役割も果たすものである。
従って、この請求項5の包装用容器10は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装用容器10と同様な機能を発揮する他、載置時の安定化が図られ、また通気の良好なものとなっている。
上記課題を解決するために、請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項5に記載の包装用容器10について、
「底面15に、当該底面15から内方に凹むとともに、他の包装用容器10の底面凸部15aと重なる底面凹部15bを形成したこと」
である。
すなわち、この請求項6の包装用容器10は、脚であった底面凸部15aに隣接する位置に底面凹部15bを形成したもので、この底面凹部15bは他の包装用容器10の底面凸部15aと重なることになるものである。
このような底面凹部15bを有した包装用容器10は、図5に示すように、蓋体となった包装用容器10の上に重ねたときに、その底面凹部15bの下面が下側にある包装用容器10の底面凸部15aに丁度かさなり、同様に、下側になっている包装用容器10の底面凸部15aが上側の底面凹部15bに重なることになるのである。これにより、二つの包装用容器10を使用して構成した容器上に、別の二つの包装用容器10によって構成した別の容器を重ねたとき、各底面凸部15a及び底面凹部15bが互いに重なり合って、両容器の積み重ね時における安定性が確保されることになるのである。
従って、この請求項6の包装用容器10は、上記請求項5のそれと同様な機能を発揮する他、積み重ね時の安定性を十分確保できるものとなっているのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項7に係る発明の採った手段は、上記請求項6に記載の包装用容器10について、
「フランジ凸部12の下側に底面凹部15bを形成するとともに、フランジ凹部13の下側に底面凸部15aを形成したこと」
である。
すなわち、この請求項7の包装用容器10では、底面15に底面凸部15aと底面凹部15bとを形成したことは上記請求項6のそれと同様であるが、これらの底面凹部15b及び底面凸部15aの形成位置を、フランジ凸部12及びフランジ凹部13のそれぞれの下側と限定したものである。
このようにすることによって、図3及び図5、あるいは図10及び図11に示すように、底面凸部15aの上側にはフランジ凹部13が位置し、また底面凹部15bの上側にはフランジ凸部12が位置することになって、側壁14は略同一幅で横方向に連続することになる。側壁14が、当該包装用容器10の全ての位置で同一幅となっていることは、合成樹脂シートから当該包装用容器10を成形するにあたって、この側壁14の肉厚を均等にすることができることを意味し、包装用容器10の成形自体を安定的に行えるようにしていることを意味している。つまり、高さの低い包装用容器10も、高い包装用容器10も安定して成形できるのである。
従って、この請求項7の包装用容器10は、上記請求項6のそれと同様な機能を発揮する他、その製造を安定的に行えるものとなっているのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「開口を形成するフランジ11に対して部分的に突出する複数のフランジ凸部12と、フランジ11に対して部分的に凹むとともに、各フランジ凸部12をそれぞれ嵌合し得る複数のフランジ凹部13とを形成した包装用容器10であって、
各フランジ凸部12の少なくとも一部に係合突条12aを形成するとともに、フランジ凹部13の少なくとも一部に、各係合突条12aに係合し得る係合凹条13aを形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、二つを互いに嵌合し合えるものとして一つの型で成形することができて安価に提供することができるだけでなく、嵌合操作を簡単に行うことができ、その多数の積み重ねも大きなデッドスペースを生じることなく行える包装用容器10を提供することができる。また、この包装用容器10は、使用者にとってみても、同一の包装用容器10の二つを容器本体と蓋体とすることができるので、容器の保管場所を少なくできるとともに、同じものを使用することができるのであるから、蓋と本体とを間違えることもないし、両者を互いに反対方向にねじれば、各フランジ凸部12が隣接するフランジ凹部13を押し広げるか自身が撓もうとするから、その開放を簡単に行え、係合突条12aや係合凹条13aによって、各包装用容器10の積み重ね時におけるブロッキングも防止できるものとなっている。」
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である包装用容器10につてい説明するが、この最良形態の包装用容器10は、図1〜図7に示した実施例1に係る包装用容器10Aと、図8〜図12に示した実施例2の包装用容器10Bとに分かれるので、以下では、これらの実施例1及び2の順に説明していくこととする。勿論、両実施例に係る包装用容器10は、合成樹脂シートに対して真空または圧空成形することにより、一体的に形成したものである。
さて、図1には、本発明の第1実施例に係る包装用容器10Aの平面図が示してあり、この包装用容器10Aは、図1〜図4にも示したように、底面15の周囲から立ち上がる側壁14の上端が開口するようにしたものであり、この開口部には、図1に示したように、フランジ11が一体的に形成してある。この実施例1に係る包装用容器10Aは、その平面的に見た全体形状を正八角形にしたものであり、フランジ11自体の外形も正八角形となっている。そして、このフランジ11の各辺には、図2にも示したように、当該フランジ11自体の剛性を高めるための凸条または凹条11aが形成してある。この凸条または凹条11aは、図1に示したように、各辺毎に分断されたものであってもよいが、フランジ11の全体に連続したものであっても、また反対に点線状態で形成したものであってもよい。
この包装用容器10Aのフランジ11を構成している各辺には、図1〜図4に示したように、外側面に係合突条12aを形成したフランジ凸部12と、内側に係合凹条13aを形成したフランジ凹部13がそれぞれ形成してある。これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13は、別の包装用容器10A側のそれに嵌合されて両包装用容器10Aの一体化を図るためのものであるため、多角形状のフランジ11の各辺に部分的に形成してある。
フランジ凸部12は、図2にも示したように、フランジ11の上面から上方に突出するものであり、後述するフランジ凹部13内に嵌合されるものである。このフランジ凸部12の外側面には、図2、図4及び図7の(イ)に示したように、フランジ凸部12から外方に突出する係合突条12aが形成してあるが、この最良形態の係合突条12aは、後述するフランジ凹部13側の係合凹条13a内に強制嵌合されて係合し、当該包装用容器10Aと別の包装用容器10Aとを係合させるものであるから、フランジ11と略平行でかつフランジ凸部12の幅一杯の長さに形成したものである。
フランジ凹部13は、図2にも示したように、フランジ11の上面から凹んだ状態でフランジ11の内側に形成したものであり、前述したフランジ凹部13が嵌合されるものである。このフランジ凹部13の内側面には、図2及び図7の(ロ)に示したように、当該フランジ凹部13の内側に突出する係合凹条13aが形成してある。この最良形態の係合凹条13aは、フランジ凸部12側の係合突条12aが強制嵌合されるものであり、当該包装用容器10Aと別の包装用容器10Aとを係合させるものであるから、フランジ11と略平行でかつフランジ凹部13の幅一杯の長さに形成したものである。
以上のように構成したフランジ凸部12及びフランジ凹部13は、図1に示したように、フランジ11の各辺を形成する部分に形成してある。これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13の形状は、フランジ11の幅内で自由に決定できるのであるが、図1に示したように直線的なものとして形成すれば、包装用容器10全体が与える意匠的な印象は、スッキリしたものとなるだけでなく、このような包装用容器10を成形する型も直線的な部分の多い安価なものとなる。
また、この包装用容器10Aの底面15側に目を移してみると、当該底面15の外周部分に、当該底面15から外方に突出する底面凸部15aが形成してある。また、当該底面15の底面凸部15aとは異なる部分には、当該底面15から内方に凹むとともに、他の包装用容器10の底面凸部15aと重なることになる底面凹部15bが形成してある。
底面凸部15aは、図5に示したように、その下面が陳列棚や机の表面に向かって突出するものとなるから、当該包装用容器10Aの「脚」となるものである。また、この底面凸部15aは、当該包装用容器10Aを棚や机上に置いたときにその安定を図るだけでなく、底面15を棚表面等から浮かすから、冷蔵陳列棚内の冷気の通りをよくするものである。
一方、底面凹部15bは、図5に示したように、蓋体となった包装用容器10Aの上に重ねたときに、その底面凹部15bの下面が下側にある包装用容器10Aの底面凸部15aに丁度重なることになるものである。
つまり、これらの底面凸部15a及び底面凹部15bは、二つの包装用容器10Aを使用して構成した容器上に、別の二つの包装用容器10Aによって構成した別の容器を重ねたときに互いに重なり合うものであり、両容器の積み重ね時における安定性を確保するものである。
また、当該実施例1において、これらの底面凹部15b及び底面凸部15aの形成位置は、フランジ凸部12及びフランジ凹部13のそれぞれの下側としてある。つまりこの包装用容器10Aでは、フランジ凸部12の下側に底面凹部15bを形成するとともに、フランジ凹部13の下側に底面凸部15aが形成してある。
このようにすることによって、図3及び図5、あるいは図10及び図11に示したように、底面凸部15aの上側にはフランジ凹部13が位置し、また底面凹部15bの上側にはフランジ凸部12が位置することになって、側壁14は略同一幅で横方向に連続する。側壁14が、当該包装用容器10の全ての位置で同一幅となっていることは、合成樹脂シートから当該包装用容器10を成形するにあたって、この側壁14の肉厚を均等にすることができることを意味し、包装用容器10の成形自体を安定的に行えるようにしていることを意味している。
そして、この包装用容器10Aは、その二つ使用して互いの開口側を突き合わせて嵌合すれば、図5の実線部分で示したように、一方の包装用容器10Aを容器本体とし他方を蓋体とする嵌合容器が完成する。このときには、図6に示したように、各フランジ凸部12とフランジ凹部13とが互いに嵌合することになる。
また、図5に示したように、二つの包装用容器10Aを使用して構成した嵌合容器の上に、図5中の仮想線で示した別の嵌合容器を積み重ねれば、底面凸部15a及び底面凹部15bの作用によって安定した積み重ねがなされる。
さらに、図7に示したように、各包装用容器10Aを同じ方向と位置で積み重ねれば、つまり、上側と下側の各フランジ凸部12及びフランジ凹部13が同一位置になるように積み重ねれば、デッドスペースの小さい積み重ねが行えるだけでなく、各包装用容器10A間のブロッキングが係合突条12aまたは係合凹条13aによって回避される。
図8〜図12には、第2実施例に係る包装用容器10Bが示してある。この包装用容器10Bは、フランジ11の各角部にフランジ凸部12及びフランジ凹部13を形成したことのみが、実施例1の包装用容器10Aと異なるものである。従って、実施例1の包装用容器10Aにおいて説明したのと同じ部材あるいは部分については、図8〜図12中に同一符号を付すだけで、この実施例2の包装用容器10Bの説明とする。
これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13をフランジ11の各角部に形成すると、これらのフランジ凸部12及びフランジ凹部13は、直線的ではなく、ほぼ「ヘ」字状に折れ曲がったものとなる。このように、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13が折れ曲がったものとなると、それ自体の剛性が高くなり、包装用容器10B全体の剛性も高める。
また、各フランジ凸部12及びフランジ凹部13が折れ曲がったものであると、嵌合し合った二つの包装用容器10Bを開放する際に、両者を反対側にねじるようにしてやれば、各フランジ凸部12がフランジ凹部13を押し広げるように作用することになるから、係合突条12aと係合凹条13aとの係合は簡単に外すことができるものとなる。
さらに、フランジ11に形成した凸条または凹条11aは、二つの包装用容器10を互いに嵌合させたときに、フランジ11での「堰」のような状態になるから、収納空間内からの液体の漏れを防止する役割をも果たすことになる。
本発明の実施例1に係る包装用容器の平面図である。 同包装用容器の斜視図である。 同包装用容器の正面図である。 図1中の2−2線に沿って見た包装用容器の縦断面図である。 同包装用容器によって嵌合容器を構成し、この上に別の嵌合容器を重ねたときの正面図である。 二つの包装用容器を使用して形成した嵌合容器を示すもので、(イ)は図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図、(ロ)は図1中の2−2線に沿ってみた縦断面図である。 二つの包装用容器を積み重ねた状態を示すもので、(イ)は図1中の2−2線に沿ってみた部分断面図、(ロ)は図1中の1−1線に沿ってみた部分断面図である。 本発明の実施例2に係る包装用容器の平面図である。 同包装用容器の斜視図である。 同包装用容器の部分拡大正面図である。 同包装用容器の一部を断面にした正面図である。 二つの包装用容器を積み重ねた状態を示すもので、(イ)は図1中の2−2線に沿ってみた部分断面図、(ロ)は図1中の1−1線に沿ってみた部分断面図である。 従来の技術を示す斜視図である。 図13に示したもの二つを互いに嵌合させたときの従来技術を示す斜視図である。
符号の説明
10 包装用容器
10A 包装用容器
10B 包装用容器
11 フランジ11
11a 凸条または凹条
12 フランジ凸部
12a 係合突条
13 フランジ凹部
13a 係合凹条
14 側壁
15 底面
15a 底面凸部
15b 底面凹部
16 指掛け

Claims (7)

  1. 開口を形成するフランジに対して部分的に突出する複数のフランジ凸部と、前記フランジに対して部分的に凹むとともに、前記各フランジ凸部をそれぞれ嵌合し得る複数のフランジ凹部とを形成した包装用容器であって、
    記各フランジ凸部の少なくとも一部に係合突条を形成するとともに、前記各フランジ凹部の少なくとも一部に、前記各係合突条に係合し得る係合凹条を形成したことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記フランジを多角形状のものにするとともに、このフランジの各辺を形成する部分に前記フランジ凸部及びフランジ凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記フランジを多角形状のものにするとともに、このフランジの各角部に前記フランジ凸部及びフランジ凹部を折れ曲がったものとして形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  4. 前記フランジに凸条または凹条を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装用容器。
  5. 前記包装用容器の底面に、当該底面から外方に突出する底面凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装用容器。
  6. 前記底面に、当該底面から内方に凹むとともに、他の包装用容器の底面凸部と重なる底面凹部を形成したことを特徴とする請求項5に記載の包装用容器。
  7. 前記フランジ凸部の下側に前記底面凹部を形成するとともに、前記フランジ凹部の下側に前記底面凸部を形成したことを特徴とする請求項6に記載の包装用容器。
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