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JP4563148B2 - 車両情報収集システム及び車両情報収集方法 - Google Patents
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JP4563148B2 - 車両情報収集システム及び車両情報収集方法 - Google Patents

車両情報収集システム及び車両情報収集方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉱山などの作業現場において、その作業現場にて使用するするダンプトラックなどの車両と端末装置との間で無線LANによる送受信を行い、前記車両の車両情報を端末装置により収集することのできる車両情報収集システム及び車両情報収集方法に関するものである。
一般に、鉱山などの作業現場では、油圧ショベルなどの作業機械やダンプトラックなどの運搬車両が使用されている。このような作業機械や運搬車両に対して、保守管理や故障箇所の早期発見のために、稼働時間、エンジン回転、油圧などの項目についての点検が定期的に施される。そして、点検結果に基づいて稼働時間や燃費などを正確に把握したり、またオイル交換などのメンテナンスが行われる。
作業機械や車両を点検する方法の一つとして、例えば国際公開第01/071109号パンフレット(特許文献1)には、作業機械稼動状況を遠隔地の管理局で把握できる作業機械の稼動データ送信方法が開示されている。この特許文献1に記載の稼動データ送信方法によれば、作業機械や車両に備えられた制御装置に同作業機械や車両の稼働データを所定時間間隔で記憶させておき、記憶した稼働データは、制御装置から所定の時期に所定の通信手段を介して遠隔地に設置された管理局に自動送信(定時送信)される。これにより、作業現場から離れた管理局で、その作業機械の稼働状況を確実に把握でき、作業機械の精度の高い保守管理を実現させることができるとしている。
上記特許文献1において、作業機械の稼働データを制御装置から通信する通信手段としては、人工衛星を利用する人工衛星通信、携帯電話などの電話通信、無線機による無線通信を用いることができるとしている。しかしながら、通信手段として無線通信を利用する場合、無線による通信距離は通常数百メートルと短い。そのため、例えばダンプトラックなどのような広い作業現場を自由に走行する車両の場合、無線では車両と管理局との通信を常に確保することができず、車両情報を安定して取得することが難しかった。
一方、通信手段として携帯電話通信や人工衛星通信を利用する場合、無線通信のように通信距離が短いことによる車両と管理局との送受信が妨げられるという問題は解消される。しかしながら、携帯電話通信回線や人工衛星通信は通信コストが高く、経済性に劣るという問題があった。また、携帯電話通信回線の場合、鉱山のような作業現場などでは、岩陰などの電波の届きにくい場所で作業を行っていると、電波が届かずに管理局との通信ができなくなるという欠点があった。さらに、人工衛星通信の場合は送信できる情報量が少なく、メンテナンスなどに必要な情報を十分に取得するには莫大な通信コストが掛かるため、結果的に管理局で得られる情報量が少なくなるといった欠点があった。
上記のような問題に対して、例えば特開2002−198887号公報(特許文献2)には、作業機械や車両が作業する状況に対応して管理局との通信ができるようにした作業機械用の通信制御方法が開示されている。この特許文献2に記載されている通信制御方法は、管理局と作業機械や車両との間に複数の異なる方式の通信手段を予め用意しておき、複数の異なる方式の通信手段のうち通信回線が接続された1つの通信手段を選択し、選択された通信手段により基地局と作業機械や車両との間で通信を行うものである。
また特許文献2では、作業機械と管理局間の通信手段として、特定小電力無線通信回線、携帯電話通信回線および人工衛星通信回線の複数の通信回線を備えるとしている。これら複数の通信回線の中で通信コストが安価な通信手段から、作業機械と管理局との通信接続を一つずつ試みていき、通信が確保された通信手段を用いて作業機械からのデータ送信や管理局からのデータ要求を行うことができる。そのため、作業機械と管理局間の通信の確実性及び経済性の両面で最適化を図ることができるとしている。
国際公開第01/071109号パンフレット 特開2002−198887号公報
しかしながら、上記特許文献2は、複数の異なる方式の通信手段を備えるものであるため設備コストへの負担が大きく、さらに通信装置自体も複雑になるといった問題があった。また、広い作業現場を自由に走行する車両と管理局との通信を行う場合、無線通信回線による通信は、無線の通信範囲が狭いことから殆ど利用できない。このため、結果的に携帯電話通信回線や人工衛星通信回線による通信を行うことになる。したがって、車両と管理局との通信を行うときに特許文献2のような通信制御方法を用いたとしても、通信コストの問題は根本的に解消されておらず、車両情報を低コストで安定して取得可能なシステムの開発が要望されていた。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、広い作業現場を自由に走行する車両であっても、同車両の車両情報を低コストで簡便に且つ安定して取得・収集することができる車両情報収集システム及び車両情報収集方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両情報収集システムは、鉱山などの通信障害が多い限られた作業現場において任意の方向に走行する複数の車両と、無線LANによる通信が可能な範囲内に配設された端末装置との間で無線LANによる送受信を行うことにより車両情報を収集する車両情報収集システムであって、前記端末装置は、前記複数の車両が共通に通過する前記作業現場内の少なくとも1箇所のポイント領域をカバーし、同カバーする領域内で車両との通信が可能な場所に配設され、且つ車両情報要求を取得したい車両の近傍に移動可能であり、前記カバーする領域内にある車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うID要求送信手段と、応答された車両IDを受信した情報取得対象車両が情報取得を求めた車両であるか否かの判別を行う判別手段と、同判別手段により情報取得対象車両として判別された車両に対して車両情報を要求するユニキャスト送信を行う情報要求送信手段と、応答された車両情報を受信して保存する記憶手段とが設けられてなり、前記複数の各車両には、前記端末装置からの車両ID要求に応答して自己の車両IDを端末装置に向けて送信するID送信手段と、前記端末装置からの車両情報要求に応答して自己の車両情報を端末装置に向けて送信する情報送信手段とが設けられてなる、ことを特徴とすることを最も主要な特徴とするものである。
このような本発明の車両情報収集システムにおいて、前記判別手段は、前記端末装置で受信した車両IDが、予め設定された所定時間内に車両情報が取得された車両IDであるか否かを判断することを必要とする。さらに、本発明では、前記端末装置は、特定の設置位置に配するだけでなく、車両情報を取得したい車両の近傍へと移動可能としている。また、前記複数の各車両は、前記自己の車両IDを設定され、且つ、前記自己の車両情報を記憶する車両側記憶手段を有してなることが好ましい。
また、本発明の車両情報収集方法は、鉱山などの通信障害が多い限られた作業現場において任意の方向に走行する複数の車両と、無線LANによる通信が可能な範囲内に配設された端末装置との間で無線LANによる送受信を行うことにより車両情報を収集する車両情報収集方法であって、前記端末装置を前記複数の車両が共通に通過する前記作業現場内の少なくとも1箇所のポイント領域をカバーし、同カバーする領域内で車両との通信が可能な場所に配設すること、前記端末装置を車両情報を取得したい車両の近傍へと移動可能にすること、前記端末装置から前記カバーする領域内にある車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うこと、前記車両ID要求を受信した車両は、自己の車両IDを前記端末装置に向けて送信すること、前記端末装置で受信した車両IDに基づいて、受信した情報取得対象車両が情報取得を求めた車両であるか否かの判別を判別手段により行うこと、前記情報取得対象車両として判別された車両に向けて、車両情報を要求するユニキャスト送信を行うこと、前記車両情報要求を受信した車両は、自己の車両情報を前記端末装置に向けて送信すること、及び、前記車両情報を受信して保存すること、を最も主要な特徴とするものである。
このような本発明の車両情報収集方法において、前記車両情報の要求をユニキャスト送信する前に、前記端末装置で受信した車両IDが、予め設定された所定時間内に車両情報を取得した車両IDであるか否かの判断を行うことが好ましい。
上記本発明の車両情報収集システムによれば、車両との通信を行う端末装置が、例えば給油場、人の乗り降りが行われるピット、食事、トイレなどの複数の車両が必ず通過するポイントのうちの少なくとも1箇所のポイント領域をカバーするように配設される。このように端末装置が配設されることにより、端末装置と端末装置のカバーする領域内を通過する車両との間で無線LANによる送受信が可能な状態にすることができる。
また、この端末装置には、上記のようなID要求送信手段、判別手段、情報要求送信手段、及び記憶手段が設けられている。一方、各車両には、ID送信手段及び情報送信手段が設けられている。これにより、広い作業現場を自由に走行する車両と端末装置との間で送受信を行うときに、通信手段として通信範囲が比較的狭い無線LANを用いても、端末装置が車両が必ず通過するポイント領域をカバーしているので、端末装置によって車両の車両情報を確実に取得することができる。
すなわち、本発明は、車両と端末装置との通信を、通信コストを掛けずに大量のデータの送受信が可能な無線LANにより行って車両の車両情報を確実に取得できる。このため、情報取得が求められている特定の車両についての車両情報を低コストで必要なだけ十分に収集することができる。しかも、例えば少なくとも一日一回は、各車両の車両情報を端末装置により入手することができる。
また、本発明の車両情報収集方法によれば、複数の車両が通過するポイントのうちの少なくとも1箇所のポイント領域をカバーするように配設した端末装置から車両IDを要求するブロードキャスト送信を行う。続いて、車両ID要求を受信した車両からの車両IDの送信、端末装置で受信した車両IDに基づく情報取得対象車両の判別、情報取得対象車両として判別された車両に向けて車両情報を要求するユニキャスト送信、車両情報要求を受信した車両からの車両情報の送信、端末装置で受信した車両情報の保存、という手順で端末装置と車両との間で無線LANによる送受信を行う。このようにして端末装置と車両との間で送受信を行うことにより、情報取得が求められた車両の車両情報を低コストで簡便に且つ安定して取得・保存しておくことができる。
さらに、本発明では、車両情報の要求をユニキャスト送信する前に、端末装置に設けられた判別手段により、受信した車両IDが、予め設定された所定時間内に車両情報を取得した車両IDであるか否かの判断を行うことができる。このように端末装置で受信した車両IDについて所定時間内における車両情報取得の有無を判断することにより、所定時間内に同一車両に対する車両情報の取得が繰り返し行われることを防ぐことができ、車両情報の収集を効率的に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明するが、本発明はこれに基づいて何ら限定されるものではない。ここで、図1は、本実施形態に係る車両情報収集システムの具体的な態様の一例を模式的に示す模式図である。また、図2は、端末装置における処理手順を示すフローチャートであり、図3は、車両における処理手順を示すフローチャートである。さらに、図4は、端末装置と車両との通信の流れを説明する説明図である。
先ず、本実施形態に係る車両情報収集システムは、例えば鉱山などの広い作業現場において、所定範囲内を任意の方向に走行するダンプトラックなどの複数の車両と端末装置との間で無線LANによる送受信を行って、複数の車両の中から特定の車両の車両情報を取得できる車両情報収集システムである。
本実施形態の車両情報収集システムにおいて、車両と送受信を行う端末装置は、例えば、燃料の給油を行う給油場、人の乗り降りが行われるピット、食堂、及びトイレなどの全ての車両が一日一回は通過するであろう複数のポイントのうちで少なくとも1箇所のポイント領域をカバーするように設置される。端末装置がこのようなポイント領域をカバーするように設置されることにより、端末装置と端末装置がカバーする領域内を通過する車両との間で無線LANにより送受信が可能な状態にすることができる。
なお、本実施形態では、その他の態様として、端末装置をある一定の場所に設置しておかずに、任意に移動可能な車両などに搭載して、移動基地局として設けることもできる。また例えば、作業者が端末装置を携えて複数の車両が通過するポイントや、作業者が情報を取得したい特定の車両の近傍などに移動することによって、端末装置のカバーする領域内で車両との通信ができるように端末装置を配設することもできる。
端末装置には、端末装置のカバーする領域内にいる又はカバーする領域内で走行する車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うID要求送信手段と、車両から応答された車両IDを受信して情報取得対象車両の判別を行う判別手段と、その判別手段により情報取得対象車両として判別された車両に対して車両情報を要求するユニキャスト送信を行う情報要求送信手段と、車両から応答された車両情報を受信して保存する記憶手段とが設けられている。
この端末装置の具体的な一例としては、例えば図1に示したような端末装置1がある。図1に示した端末装置1は、CPU4、メモリ5、補助記憶手段9などを備えた本体部3に入力装置6と出力装置2とがそれぞれ接続されている。また、車両と無線LANによる送受信が行えるように無線モジュール7及びアンテナ8が備えられている。
このような構成を有する端末装置1であれば、例えばCPU4による命令に従って無線モジュール7及びアンテナ8を介して車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うことができる。また、車両から応答された車両IDを受信してメモリ5に記憶することができる。さらに、CPU4にて、その受信した車両IDが作業者により情報取得が求められている車両IDであるのか否かを判断する。例えば、メモリ5内に予め設定された所定時間内に車両情報が取得された車両IDであるか否かを判断することによって、その車両IDを有する車両が情報取得対象車両であるか否かを判別することができる。
上記端末装置1は、この情報取得対象車両であると判別された車両に対し、無線モジュール7及びアンテナ8を介して車両情報を要求するユニキャスト送信を行うことができる。また、その後車両から応答された車両情報を受信して補助記憶手段9に保存することができる。
一方、この端末装置と無線LANによる送受信を行う各車両には、端末装置からの車両ID要求に応答して自己の車両IDを端末装置に向けて送信するID送信手段と、端末装置からの車両情報要求に応答して自己の車両情報を端末装置に向けて送信する情報送信手段とが設けられている。また、上記各車両は、自己の車両IDが設定され、且つ、自己の車両情報を記憶する車両側記憶手段を有している。
具体的な一例としては、図1に示したように、各車両11には、CPU13やメモリ14などを具備し、無線モジュール15及びアンテナ16が備えられたコントローラ12が設けられる。このようなコントローラ12が各車両に設けられていることにより、端末装置1から送信された車両ID要求又は車両情報要求をアンテナ16及び無線モジュール15を介してコントローラ12で受信することができる。また、この端末装置1からの要求を各車両で受信したときに、その要求内容をCPU13で判別して自己の車両ID又は車両情報を端末装置に向けて無線で送信することができる。さらに、各車両11は、コントローラ12のメモリ14内に、自己の車両IDが予め設定され、また、例えば稼働時間、エンジン回転、油圧、及び車両異常が発生したときのエラーコーションなどの自己の車両情報が記憶される。
次に、上記の車両情報収集システムを用いて、鉱山などの広い作業現場で自由に走行する複数の車両の中から、作業者が情報取得を求めるある特定の車両情報を収集する車両情報収集方法を説明する。
本実施形態では、車両と送受信を行う端末装置が、上記のように複数の車両の全てが少なくとも1日1回は必ず通過する複数のポイントのうちから1箇所のポイント領域をカバーするような場所に設置され、端末装置のカバーする領域内で端末装置と車両とが互いに送受信できるようになっている。
先ず、作業者は、図2の端末装置のフローチャートに示したように、上記のように所定の場所に設置された端末装置に、情報を取得したい車両の車両IDを設定する(ステップS1)。例えば図1に示すような構成を有する端末装置1の場合、作業者は入力装置6から情報収集したい車両の車両IDを入力し、その車両の情報を取得するように端末装置1に命令を与える。このとき、作業者は、情報取得を行う車両として、例えば各作業者がそれぞれ担当している車両や、またその日に情報取得が必要な車両などの車両IDを任意に端末装置に設定することができる。
一方、作業現場を走行する各車両11では、自己の車両IDを予めコントローラ12のメモリ14内に設定しておくとともに、例えば稼働時間、エンジン回転、油圧、及び車両異常が発生したときのエラーコーションなどの自己の車両情報をメモリ14内に定期的に書き換えながら記憶する。さらに、図3のフローチャートに示したように、端末装置からの要求をいつでも受信できるように待機する(ステップS11)。
次に、作業者から情報取得の命令が入力された端末装置は、図2及び図4の(1)に示したように、その端末装置のカバーする領域内にある車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を行う(ステップS2)。このとき、端末装置による車両ID要求のブロードキャスト送信は所定の周期で連続的に行われる。これにより、受信待ちの状態にある車両は、端末装置のカバーする領域内にいるとき、又はカバーする領域内を走行しているときに、端末装置からの車両ID要求を確実に受信することができる。
端末装置からの車両ID要求を受信した車両は、図3に示したように、始めに端末装置からの要求を受信したことを確認し(ステップS12)、その要求の内容が、ブロードキャスト送信による車両ID要求であるのか、またはユニキャスト送信による車両情報要求であるのかを判断する(ステップS13)。そして、端末装置からの要求が車両ID要求であった場合(ステップS14)、図3及び図4の(2)に示したように、車両から自己の車両IDを端末装置に向けて送信する(ステップS15)。
上記で車両ID要求のブロードキャスト送信を行った端末装置は、車両から応答される車両IDをいつでも受信できる状態で待機している(ステップS3)。そして、車両から応答された車両IDを受信したときに、そのIDを有する車両が端末装置と無線LANで通信可能な状態にあることを確認することができる。
端末装置で受信した車両IDは、端末装置の判別手段により、作業者が設定した車両IDの一覧に存在するか否かが判断される(ステップS4)。このような判断を行うことにより、端末装置と通信可能な車両が複数存在していても、作業者により情報取得が求められた車両だけを特定することができる。
判別手段によって、受信した車両IDの中から情報取得が求められている車両IDが特定された場合、次に、同判別手段にてその特定した車両IDについて、その車両IDが予め設定された所定時間内に車両情報が取得された車両IDであるか否かの判断がなされる(ステップS5)。そして、情報取得が求められている車両IDが、所定時間内に車両情報の取得が行われていないと判別手段で確認された場合には、その車両IDを有する車両が情報取得特定車両として判別される。その後、端末装置から情報取得特定車両として判別された車両に対して車両情報の要求が行われる(ステップS6)。
一般的に、同一の車両に対して短い時間内で車両情報の取得を繰り返し行っても、車両情報の変化は短時間では殆ど見られないことが多いため、ほぼ同様の内容の車両情報が取得される。このように同一車両からほぼ同様の内容の車両情報が短時間で頻繁に送信されてくると、作業の効率化を妨げる恐れがある。したがって、本実施形態のように、判別手段によって端末装置で受信した車両IDが作業者の設定した車両IDの一覧にあることが確認された後、さらに車両情報の取得が所定時間内に行われていないことを確認する。これによって、所定時間内に同一車両に対して車両情報の取得が繰り返し行われることを防ぐことができ、情報取得が求められた車両の車両情報を効率的に収集することができる。
一方、ステップS4で判別手段にて端末装置で受信した車両IDが作業者の設定した車両IDの一覧に無いと判断された場合や、ステップS5で車両情報の取得が所定時間内に行われていることが確認された場合は、その車両IDを有する車両については端末装置から車両情報の要求は行われない。そして、端末装置は、次に受信した車両IDについて(ステップS8)、前記と同様に、作業者の設定した車両IDの一覧にあるか否か(ステップS4)、また、所定時間内に車両情報が取得されているか否か(ステップS5)の判断が行われる。
なお、車両IDについて所定時間内の車両情報取得の有無を判断する場合、その基準とされる時間については特に限定されず、作業者が必要に応じて、設定する時間を適宜変更することができる。例えば、設定する時間を24時間とすることにより、車両情報の取得を一日に一回の間隔で行うことができる。また、このような車両IDについて所定時間内に車両情報が取得されているか否かを判断することは必ずしも行われる必要はなく、例えば短い時間内での車両情報の詳細な変化を確認したい場合などでは省略することができる。
そして、判別手段によって、端末装置で受信した車両IDが、作業者の設定した車両ID一覧にあり、且つ所定時間内に車両情報が取得されていないことが確認されて、そのIDを有する車両が情報取得対象車両として判別された場合、図2及び図4の(3)に示したように、ステップS6で端末装置から情報取得対象車両と判別された車両に対して車両情報を要求するユニキャスト送信を行う。
この端末装置からの車両情報要求を受信した車両では、端末装置からの要求の内容がユニキャスト送信による車両情報要求であることが判断される(ステップS16)。そして、車両から、図3及び図4の(4)に示したように、例えばメモリ14内に記憶されている前記自己の車両情報を端末装置に向けて送信する(ステップS17)。その後、端末装置では、この車両から応答された車両情報を受信して記憶手段に保存する(ステップS7)。
上記のようにして作業者から求められた特定の車両の車両情報を取得した端末装置は、さらに、前記ブロードキャスト送信に応答した次の車両IDについて、上記と同様に車両情報対象車両であるか否かの判断が行われ、車両情報対象車両と判別された車両に対して車両情報の取得が行われる。そして、ステップS8で、端末装置で受信した車両IDについて上記作業が全て終了したら、再び端末装置から車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信が行われる。
以上のような、端末装置による車両IDを要求するブロードキャスト送信を行ってから、特定の車両の車両情報を端末装置の記憶手段に保存するまでの作業は、所定の周期で繰り返し行われる。
本実施形態では、端末装置が、複数の車両が必ず通過するポイント領域をカバーして、車両との通信が可能な場所に設置されている。そのため、上記作業を繰り返し行うことによって、作業者が情報取得を求めている車両と端末装置との間で無線LANによる送受信を確実に行うことが可能となる。したがって、本実施形態によれば、作業者が情報取得を求めた車両についての必要な車両情報を、端末装置で自動的に取得することができる。
また、本実施形態は、従来のような通信コストの高い携帯電話通信回線や人工衛星通信回線を利用しなくても、作業者が情報取得を求めた車両についての十分な車両情報を通信コストの掛からない無線LANによる送受信で確実に取得することができる。特に、車両と端末装置との送受信を無線LANにより行うことによって、大量の情報を瞬時に通信することができる。これにより、従来ではコスト上取得することが困難であった車両の詳細な情報についても端末装置で収集することが可能となり、作業現場を走行する複数の車両の中から特定の車両についての詳細な車両情報を低コストで簡便に且つ安定して得ることができる。
本実施形態では、上記のように所定の場所に設置された一つの端末装置で車両情報の収集を行うことにより、車両情報のデータベース化が容易になり、多数の車両の情報管理を容易に且つ正確に行うこともできる。また、複数車両の情報を別の機器(例えば、サーバなど)に一括して転送することも容易となる。さらに、このように一つの端末装置で多数の車両の情報管理を行えば、例えば複数車両の車両情報を端末装置の出力装置に表示することにより、リアルタイムで複数車両の稼動状況を簡便に比較することができる。これにより、例えば各車両の稼働時間などの運行状況を把握したり、車両に異常が生じている場合にその車両異常を早期に検出することが可能となる。
なお上記では、1つの端末装置が、複数の車両が通過するポイントのうちの一箇所のポイント領域をカバーするように設置されて車両情報を収集する場合について主に説明している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、作業者が端末装置とともに情報を取得したい特定の車両の近傍に移動し、端末装置のカバーする領域内でその車両と端末装置とが通信可能な状態となるように端末装置を配設して、車両情報の収集を行うことも可能である。また、必要に応じて、車両が必ず通過するポイントのうちの複数のポイント領域をカバーするように端末装置を複数台配設することもできる。
本発明は、鉱山などの広い作業現場において、自由に走行するダンプトラックなどの車両の車両情報を収集する際に有効に適用することができる。
図1は、本実施形態に係る車両情報収集システムの具体的な態様の一例を模式的に示す模式図である。 図2は、端末装置における処理手順を示すフローチャートである。 図3は、車両における処理手順を示すフローチャートである。 図4は、端末装置と車両との通信の流れを説明する説明図である。
符号の説明
1 端末装置
2 出力装置
3 本体部
4 CPU
5 メモリ
6 入力装置
7 無線モジュール
8 アンテナ
9 補助記憶手段
11 車両
12 コントローラ
13 CPU
14 メモリ
15 無線モジュール
16 アンテナ

Claims (5)

  1. 鉱山などの通信障害が多い限られた作業現場において任意の方向に走行する複数の車両と、無線LANによる通信が可能な範囲内に配設された端末装置との間で無線LANによる送受信を行うことにより車両情報を収集する車両情報収集システムであって、
    前記端末装置は、
    前記複数の車両が共通に通過する前記作業現場内の少なくとも1箇所のポイント領域をカバーし、同カバーする領域内で車両との通信が可能な場所に配設され、且つ車両情報要求を取得したい車両の近傍に移動可能であり、
    前記カバーする領域内にある車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うID要求送信手段と、応答された車両IDを受信した情報取得対象車両が情報取得を求めた車両であるか否かの判別を行う判別手段と、同判別手段により情報取得対象車両として判別された車両に対して車両情報を要求するユニキャスト送信を行う情報要求送信手段と、応答された車両情報を受信して保存する記憶手段とが設けられてなり、
    前記複数の各車両には、
    前記端末装置からの車両ID要求に応答して自己の車両IDを端末装置に向けて送信するID送信手段と、前記端末装置からの車両情報要求に応答して自己の車両情報を端末装置に向けて送信する情報送信手段とが設けられてなる、
    ことを特徴とする車両情報収集システム。
  2. 前記判別手段は、前記端末装置で受信した車両IDが、予め設定された所定時間内に車両情報が取得された車両IDであるか否かを判断してなる請求項1に記載の車両情報収集システム。
  3. 前記複数の各車両は、前記自己の車両IDを設定され、且つ、前記自己の車両情報を記憶する車両側記憶手段を有してなる請求項1又は2に記載の車両情報収集システム。
  4. 鉱山などの通信障害が多い限られた作業現場において任意の方向に走行する複数の車両と、無線LANによる通信が可能な範囲内に配設された端末装置との間で無線LANによる送受信を行うことにより車両情報を収集する車両情報収集方法であって、
    前記端末装置を前記複数の車両が共通に通過する前記作業現場内の少なくとも1箇所のポイント領域をカバーし、同カバーする領域内で車両との通信が可能な場所に配設すること、
    前記端末装置を車両情報要求を取得したい車両の近傍に移動可能にすること、
    前記端末装置から前記カバーする領域内にある車両に向けて車両IDを要求するブロードキャスト送信を所定の周期で行うこと、
    前記車両ID要求を受信した車両は、自己の車両IDを前記端末装置に向けて送信すること、
    前記端末装置で受信した車両IDに基づいて、受信した情報取得対象車両が情報取得を求めた車両であるか否かの判別を判別手段により行うこと、
    前記情報取得対象車両として判別された車両に向けて、車両情報を要求するユニキャスト送信を行うこと、
    前記車両情報要求を受信した車両は、自己の車両情報を前記端末装置に向けて送信すること、及び、
    前記車両情報を受信して保存すること、
    を含んでなることを特徴とする車両情報収集方法。
  5. 前記車両情報の要求をユニキャスト送信する前に、前記端末装置で受信した車両IDが、予め設定された所定時間内に車両情報を取得した車両IDであるか否かの判断を行うことを含んでなる請求項4に記載の車両情報収集方法。
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