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JP4565309B2 - 境界梁ダンパー - Google Patents
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JP4565309B2 - 境界梁ダンパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物内の空間を阻害することなく、合理的にRC造構造物における振動を抑制することの可能な境界梁ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、超高層RC集合住宅は、高品質化のために天井を高く、しかも天井から梁型を出さない構造とすることが一般的になりつつある。階高を抑えつつ、天井高を確保するためには、梁成を小さく抑える必要がある。
【0003】
その解決策の一つとして、RCコアウォールを用いた構造が一般に採用されている。RCコアウォールの採用は、建物の耐震性能を高めるとともに、RCコアウォールに境界梁タイプの制震ダンパーを組み込むことで、建物のエネルギー吸収能力を向上させるといった効果をもたらすものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなRCコアウォールに境界梁タイプの制震ダンパーを組み込むといった手法は、施工が困難であるとともに、コスト高となる場合が多い。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、ローコストで施工性がよく、建築物内の空間を阻害することなく、合理的にRC造構造物における振動を抑制することの可能な境界梁ダンパーを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の境界梁ダンパーは、隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、隣り合う前記鉛直部材の側部には互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、該ブラケットの上部及び下部で前記鉛直部材に直交する方向に各々配置され、ブラケットの主筋をなす複数の梁鉄筋が、隣り合う前記鉛直部材間のスパンより部材長が長く、対をなす前記ブラケットどうしを連結するように配設されて、その両端部が前記鉛直部材内に埋設されることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の境界梁ダンパーは、前記梁鉄筋には頭部付き鉄筋が用いられることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の境界梁ダンパーは、隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、隣り合う前記鉛直部材の側部には、互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、該ブラケットの主筋がブラケットの上部及び下部に配されるとともに、該主筋の鉛直部材側の端部が鉛直部材内に埋設されて、ブラケットの向かい合う端面にはブラケットどうしを連結するように制震ダンパーが設けられて、該制震ダンパーは、上下フランジよりも降伏点の低い鋼材をウェブに用いたH形鋼と、該H形鋼の両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、該対をなす鋼板の他方の面の中央部に複数固定されたスタッドジベルと、より構成され、前記ブラケットの端面に前記鋼板の他方の面が面同士で接合されるとともに、前記ブラケットの主筋の一方の端部が鋼板の他方の面に固着されて、前記主筋の他方の端部が、前記鉛直部材内に達していることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、複数の短鉄筋が用いられ、該短鉄筋は、対向する前記ブラケット同士を連結するように複数本が平行に配列されて、その端部がブラケット内に埋設されることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、軟鋼よりなる鋼板パネルと、該鋼板パネルの両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、該鋼板の他方の面の端部で前記鋼板パネルと平行な面を形成するように設けられた対をなす連結板と、より構成されるパネルダンパーが用いられ、該パネルダンパーの対をなす連結板が、前記ブラケットの両側面を挟み込むように配置されて、該連結板及び前記ブラケットの両側面を貫通するボルトにより緊結されることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記鋼板及び前記スタッドジベルに代わって、隣り合う鉛直部材同士を連結する方向に中心軸を向けた鋼管と、該鋼管の内周面に沿うように複数配置されてその両端部が鋼管より突出する鋼管内鉄筋と、前記鋼管の中空部を埋設するコンクリートと、より構成される鋼管コンクリートダンパーが用いられ、前記鋼管内鉄筋の端部が前記ブラケット内に埋め込まれるとともに、前記鋼管の両端部が、各々前記ブラケットの端面に面同士で接合されることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、向かい合うように平行に配置された一方の鋼板、及び他方の鋼板と、該一方の鋼板の一方の面に対して面が直交するように固定された固定プレートと、該固定プレートを介して略中央部を一方の鋼板に固定される円筒管と、該円筒管の端部を各々覆うように一方の端部近傍の面が固定された対をなす捻りプレートと、該対をなす捻りプレートの他方の端部近傍同士を連結する鋼棒と、該鋼棒を前記他方の鋼板の一方の面に係止する係止部材と、より構成される捻りダンパーが用いられ、該捩りダンパーを構成する一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面が、前記ブラケットの端面に面同士で接合されるとともに、一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面には該複数の鉄筋がその端部を固定され、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることを特徴としている。
【0013】
請求項8記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、前記ブラケットの端面に他方の面を固定された対をなす鋼板と、該鋼板に一定の間隔をあけて平行となるように一方の端部を固定されて、面を鉛直軸に直交する方向に向けた対をなす側部プレートと、該対をなす側部プレート間に両側端部が各々挟まれるように配置された連結プレートと、該連結プレートと前記側部プレートを連結する複数のコイルバネと、より構成されるコイルバネダンパーが用いられ、該コイルバネダンパーを構成する対をなす鋼板の他方の面には、複数の鉄筋がその端部を固定されるとともに、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることを特徴としている。
【0014】
請求項9記載の境界梁ダンパーは、前記ブラケットの主筋には、頭部付き鉄筋が用いられることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る境界梁ダンパーの実施形態について、図1 から図7 を用いて説明する。
【0016】
本発明の境界梁ダンパー1 は、隣り合う鉛直部材間のスパンが短いような部位において、短スパン梁として有効に用いられるものである。設置例としては、RCコアウォール2 を用いた超高層RC集合住宅において、RCコアウォール2 同士、RCコアウォール2 と柱、もしくは柱と柱を連結するような短スパン梁として用いている。本実施の形態では、RCコアウォール2 同士に適用されている場合を例に挙げて詳述する。
【0017】
ここで、該境界梁ダンパー1 が架け渡されるRCコアウォール2 は、鉄筋コンクリート等によりなるもので、境界梁ダンパー1 が設けられる位置には同様に主筋3 aと、あばら筋3 bと、コンクリート3 cより構成される鉄筋コンクリートからなるブラケット3 が設けられている。前記主筋3 aは、該ブラケット3 の上端部及び下端部近傍で、前記RCコアウォール2 に直交する方向を向いているとともに、ブラケット3 の幅方向に複数本平行に配設され、RCコアウォール2 側の端部はいずれもRCコアウォール2 の内部にまで達している。
【0018】
なお、前記主筋3 aは、図2 (a)に示すようにブラケット3 の上端部及び下端部近傍にそれぞれ個別に配設しても良いが、図4 (a)に示すようにブラケット3 の部材高さと略同程度の幅を有するU字形に加工された複数本の鉄筋をブラケット3 の幅方向に平行に配設してもよい。
また、前記主筋3 aに用いられる鉄筋は、その両端部にコブ状の頭部が設けられた頭部付き鉄筋を用いても良い。なお、頭部付き鉄筋における両端部の形状はこれにこだわるものではなく、鉄筋径より断面の大きい部位が両端部に設けられる等、固まったコンクリートの中から抜けにくい端部を有する鉄筋であればよい。
【0019】
(本発明の第1の実施の形態)
図1 に境界梁ダンパー1 の第1の実施の形態を示す。図1 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 を複数本の梁鉄筋4 で連結し、該梁鉄筋4 の端部4 aをRCコアウォール2 の内部にまで埋め込む構造である。該梁鉄筋4 は、径の太い太径鉄筋を用いており、前記ブラケット3 の上端部近傍、及び下端部近傍でブラケット3 の幅方向に複数本平行に配設されている。
【0020】
これら、第1の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、前記梁鉄筋4 が主筋3 aの機能を兼ね備えているため、主筋3 aは配設されておらず、梁鉄筋4の外周に前記あばら筋3 bが配設されている。なお、上述するように、すべての主筋3 aを梁鉄筋4 に置き換えて対向するブラケット3 を連結する構造にこだわることはなく、前記ブラケット3 に主筋3 aをある一定の間隔で配設した上で、これに平行するとともに該主筋3 aどうしの間に前記梁鉄筋4 を配設し、該梁鉄筋4 により対向するブラケット3 どうしを連結する構成としても良い。
【0021】
このような構成により、第1の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震等が発生した際に、前記ブラケット3 より露出した部分の梁鉄筋4 が曲げ降伏し、エネルギー吸収を図るものである。
【0022】
上述する構成によれば、第1の実施の形態において、境界梁ダンパー1 の構造は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 を複数本の梁鉄筋4 で連結するのみであるため、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0023】
また、前記梁鉄筋4 について、両端部にコブ上の頭部が付いた頭部付き鉄筋を用いることにより、前記RCコアウォール2 への埋め込み長さをより短くしながら定着強度を確保することができ、材料費の低減を図ることが可能となる。
【0024】
(本発明の第2の実施の形態)
図2 に境界梁ダンパー1 の第2の実施の形態を示す。図2 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 をH形鋼6 を用いたH形鋼ダンパー5 により連結する構造である。
該H形鋼ダンパー5 は、前記H形鋼6 と、該H形鋼6 をブラケット3 に緊結するための対をなす鋼板7 と、該鋼板7 に固定されるスタッドジベル8 と、より構成される。
【0025】
前記H形鋼6 は、上下フランジ6 aが高張力鋼よりなり、ウェブ6 bが上下フランジ6 aよりも降伏点の低い鋼材である極軟鋼よりなるもので、地震等が生じた際に、このウェブ6 bがせん断変形を起こしてエネルギー吸収することにより、ダンパーの機能を果たすものである。なお、第2の実施の形態の境界梁ダンパー1 では、ウェブ6 bに極軟鋼を用いたH形鋼6 を用いているが、上下フランジ6 aに高張力を用いていることを考慮すればこれに限ることなく、ウェブ6 bに一般鋼を適用しても良い。
【0026】
該H形鋼6 の両端部には、前記鋼板7 の一方の面7 aが溶接等の緊結手段により固定されている。該鋼板7 の他方の面7 bにおける中央部付近には、複数のスタッドジベル8 が溶接等の手段により緊結されており、さらに、他方の面7 bの上端部及び下端部近傍には、前記ブラケット3 の内部で前記H形鋼6の上下フランジ6 aの幅方向に複数本配列された主筋3 aの端部が、溶接等により固定されている。
【0027】
これらH形鋼ダンパー5 は、前記鋼板7 の他方の面7 bと前記ブラケット3 の端面3 aが面同士で突き合わされるようにして固着されており、他方の面7 bに取り付けられたスタッドジベル8 は、ブラケット3 内に埋設されている。
【0028】
このような構成により、第2の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震等が発生した際に、前記H形鋼6 のウェブ6 bのせん断力はスタッドジベル8 によりブラケット3 に伝達され、前記上下フランジ6 aに発生する引張り力は前記鋼板7 に固着された前記主筋3 aによりに伝達されることとなる。
【0029】
上述する構成によれば、第2の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 をウェブ6 bに降伏点の低い鋼材を用いたH形鋼6 で連結するのみであるため、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0030】
(本発明の第3の実施の形態)
図3 に境界梁ダンパー1 の第3の実施の形態を示す。図3 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 を、該ブラケット3 の端面3 dおよび側面3 eを覆うように設けられるパネルダンパー9 により連結する構造である。
前記パネルダンパー9 は、パネルダンパー本体10 と、該パネルダンパー本体10 を前記ブラケット3 に緊結するための対をなす鋼板7 と、前記鋼板7 の両側端部に設けられた対をなす連結板11 と、より構成されている。
一方、前記ブラケット3 には、該連結板11 どうしを連結する雌ネジ12 及びボルト13 が設けられている。
【0031】
前記パネルダンパー本体10 は、極降伏点鋼よりなる制震装置である。該パネルダンパー本体10 の両側端部には、前記鋼板7 の一方の面7 aが溶接等により固着されている。また、該鋼板7 における他方の面7 の両側部には、前記パネルダンパー本体10 と平行となる方向に面を向けて、連結板11 が溶接等により固定されている。該連結板11 には、格子状に複数の孔11 aが設けられて、該孔11 aを貫通するボルト13 を介して、向かい合う連結板11 は各々前記ブラケット3 の側面3 eに設けられた雌ネジ12 に緊結されることにより、前記ブラケット3 に固定される。
【0032】
このような前記ブラケット3 の側面3 eに設けられた前記雌ネジ12 は、前記ブラケットの幅方向で、連結板11 に設けられた格子状の複数の孔11 aに嵌合するような位置に複数本があらかじめ埋め込まれている。該雌ネジ12 の部材長は、前記ブラケット3 の幅と略同一に設けられており、雌ネジ12 の両端部は両端面3 eと略同一面に位置している。
【0033】
前記パネルダンパー9 をブラケット3 に取り付ける際には、前記鋼板7 における他方の面7 がブラケット3 の端面3 dと面同士で接するとともに、向かい合う連結板11 の向かい合う面が、各々ブラケット3 の側面3 eに面同士で接する状態で、前記雌ネジ12 と連結板11 の孔11 aの位置が合うように、パネルダンパー9 をブラケット3 に配置し、前記雌ネジ12 にボルト13 を嵌合させて固定する。
【0034】
なお、本発明では、前記ブラケット3 の幅と略同一の部材長を有する雌ネジ12 を用いているが、これにこだわるものではなく、部材長の短い雌ネジを前記ブラケット3 の両側面3 eに各々埋め込んでも良い。また、雌ネジ12 の代わりに前記ブラケット3 の両側面3 eに図示しない雄ネジを埋め込み、ナットを用いて固定しても良い。
【0035】
このような構成により、第3の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震等が発生した際に、前記パネルダンパー9 に発生する曲げモーメント及びせん断力は前記ボルト12 を介して前記ブラケット3 に伝達される。
【0036】
また、前記パネルダンパー9 が損傷した際には、前記ボルト13 をはずし、前記ブラケット3 をからパネルダンパー9 ごとを取り外し、新たなパネルダンパー9 を同様の手段により据え付ければよい。
【0037】
上述する構成によれば、第3の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 を前記パネルダンパー9 により連結する構造であり、その取り付けは前記ブラケット3 の幅方向に設けられた雌ネジ12 へのボルト13 締めで行われるため取りはずしが容易で、パネルダンパー9 が損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0038】
(本発明の第4の実施の形態)
図4 に境界梁ダンパー1 の第4の実施の形態を示す。図4 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 を複数の短鉄筋14 により連結する構造である。
前記短鉄筋14 は、断面径の太い太径鉄筋を用いており、前記ブラケット3 の幅方向及び高さ方向に格子を形成するように、ブラケット3 の端面3 dどうしを連結するように複数本配設されている(図4 (b)参照)。このとき、前記ブラケット3 は、第1から第3の実施の形態に比べてその部材長を長く設定し、前記短鉄筋14 が露出する長さTを極力短くしている。
【0039】
このような構成により、第4の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震等が発生した際に、前記ブラケット3 同士を連結する短鉄筋14 がせん断降伏することによりエネルギー吸収を図るものである。
【0040】
上述する構成によれば、第4の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 を短鉄筋で連結するのみであるため、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、部材にかかる費用が押さえられるため、コストを削減することが可能となる。
【0041】
(本発明の第5の実施の形態)
図5 に境界梁ダンパー1 の第4の実施の形態を示す。図5 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 を鋼管コンクリートダンパー15 により連結する構造である。
該鋼管コンクリートダンパー15 は、隣り合う前記ブラケット3 同士を連結する方向に中心軸Aを向けた鋼管16 と、該鋼管16 の内部に配設される鋼管内鉄筋17 と、前記鋼管16 内の中空部を埋設するコンクリート18 と、より構成されている
【0042】
前記鋼管16 は、一般に用いられている普通鋼材よりなるもので、前記ブラケット3 の端面3 dの面積内に収まる程度の外径を有している。該鋼管16 の内側には、内周面に沿うように複数本の前記鋼管内鉄筋17 が均等な間隔を保持して配設されている。該鋼管内鉄筋17 は、普通鋼材による棒鋼で、その長さは前記鋼管16 よりも長く、鋼管16 の両端部より同じ長さ分が突出するように配設されている。該鋼管内鉄筋17 は、前記鋼管16 の内空部を充填する前記コンクリート18 により固着されている。
【0043】
このような鋼管コンクリートダンパー15 は、前記鋼管16 の上端部及び下端部を対をなす前記ブラケット3 の端面3 dに各々面同士で接合するようにして固定されており、鋼管16 の両端部より突出した前記鋼管内鉄筋17 の両端部は、前記ブラケット3 の内部に収められている。
【0044】
このような構成により、第5の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震等が発生した際に、前記鋼管コンクリートダンパー15 における鋼管16 の効果によりせん断破壊を防止し、前記鋼管内鉄筋17 が曲げ降伏することにより、エネルギー吸収を図るものである。
【0045】
上述する構成によれば、第5の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 を鋼管コンクリートダンパー15 で連結するのみであるため、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0046】
(本発明の第6の実施の形態)
図6 に境界梁ダンパー1 の第6の実施の形態を示す。図6 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 を捻りダンパー19 により連結する構造である。
該捻りダンパー19 は、向かい合うように平行に配置された一方の鋼板20 と、他方の鋼板21 と、前記一方の鋼板20 に固定される固定プレート22 と、該固定プレート22 を介して一方の鋼板20 に固定される円筒管23 と、一方の端部が円筒管23 の端部に固定された対をなす捻りプレート24 と、該対をなす捻りプレート24 を連結する鋼棒25 と、該鋼棒25 を前記他方の鋼板7 に係止する係止部材26 と、より構成される。
【0047】
前記一方の鋼板20 は、他方の面20 bがブラケット3 の端面3 dに固着されて、一方の面20 aには、前記固定プレート22 の一方の端部が固定されてお互いの面同士が垂直を形成している。このとき、固定プレート22 は、鉛直軸と直交する方向に面を向けている。該固定プレート22 の他方の端部近傍には、前記円筒管23 の外径と同様の大きさの孔22 aが設けられ、該孔22aに円筒管23 がその外周面中央部まで嵌合されて溶接等により固着されている。
【0048】
該円筒管23 は、中空鋼管であり伸び性能が良好な極軟鋼が使用されている。なお、用いる鋼材は、これに限ることなく他の鋼材を用いても良い。該円筒管23 の両端部には、各々前記捻りプレート24 の一方の端部24 a近傍の面が固着されており、該捻りプレート24 の他方の端部24 bは、前記他方の鋼板21 に向けて延びている。
【0049】
一方、前記他方の鋼板21 は、他方の面21 bがブラケット3 の端面3 dに固着されて、一方の面21 aには、他方の鋼板21 に向けて延びている対をなす前記捻りプレート24 の他方の端部24 bの間に挟まれる位置に、前記鋼棒25 を係止する係止部材26 が固定されている。該係止部材26 には、前記捻りプレート24 の面と直交する方向に、前記鋼棒25 の外径と同じ幅を有する溝26 aが設けられて、該溝26 aに鋼棒25 がはめ込まれて、回転、及び溝の深さ方向の移動が自在な状態に配置されている。
【0050】
該鋼棒25 の両端部は、前記捻りプレート24 の他方の端部24 b近傍の面に各々固定されている。つまり、前記捻りプレート24 は、一方の端部24 aは前記固定プレート22 により一方の鋼板20 に固定された円筒管23 により固定されているが、他方の端部24 bは前記鋼棒25 が移動できる方向に同じく移動自在となっている。
【0051】
このような捻りダンパー19 は、前記一方の鋼板20 と他方の鋼板21 に図示しない複数の孔が設けられて、前記ブラケット3 の端面3 dに設けられた雌ネジ12 に前記孔を嵌合させてボルト13 により緊結することで固定される。また、前記他方の鋼板21 が設けられる側のブラケット3 は、前記一方の鋼板20 が設けられる側のブラケット3 に比べて雌ネジ12 の数量が多く、ブラケット3 への固着強度をより強化する構成となっている。
【0052】
このような構成により、第6の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震が発生した際に、前記一方の鋼板20 が他方の鋼板21 に対して相対的に変位することにより、その変位量が前記鋼棒25 と一体となった捻りプレート24 の他方の端部24 bに回転運動として伝えられる。次に、この運動が該捻りプレート24 の一方の端部24 aに固定された前記円筒管23 に捻りモーメントを加えることにより、該円筒管23 がせん断降伏を有する捻り変形により塑性化して、変形エネルギー吸収を図るものである。
【0053】
上述する構成によれば、第6の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 を捻りダンパー19 で連結するのみであるため、従来の鋼材ダンパーを適用した場合に比べて、前記ブラケット3の断面を小さくできるとともに低コストで作成することができる。また、捻りダンパー19 の取り付けは、あらかじめ前記ブラケット3 に埋め込まれた雌ネジ12 に対してボルト13 の緊結によりブラケット3 に固定できるため取りはずしが容易で、捻りダンパー19 が損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0054】
(本発明の第7の実施の形態)
図7 に境界梁ダンパー1 の第7の実施の形態を示す。図7 の境界梁ダンパー1 は、隣り合うRCコアウォール2 に設けられたブラケット3 をコイルバネダンパー27 により連結する構造である。
該コイルバネダンパー27 は、対をなす鋼板7 の一方の面7 aに一方の端部30 aを固定され、該鋼板7 に対して直角で、ある一定の間隔を設けて平行に配置された対をなす側部プレート30 と、該側部プレート30 の他方の端部30 bにコイルバネ28 を介して挟まれるように配置された連結プレート29と、より構成されている。
【0055】
前記コイルバネ28 は、従来より免震装置として適用されているもので、本発明では前記連結プレート29 の両側面で、各々表裏面の同軸となる位置に一方の端部が固定されている。該コイルバネ28 の他方の端部は、前記鋼板に固定された対をなす側部プレート30 の向かい合う面にそれぞれ固定される。つまり、前記連結プレート29 はその端部を前記コイルバネ28 を介して側部プレート30 に連結されている。なお、前記対をなす鋼板7 には、図示しない複数の孔が設けられている。
【0056】
このようなコイルバネダンパー27 は、前記対をなす鋼板7 の他方の面7 bに前記ブラケット3 の端面3 dが面同士で突き合わされ、前記対をなす鋼板7 の図示しない複数の孔が、前記ブラケット3 の端面3 dに設けられた雌ネジ12 に位置を合わされてボルト13 により緊結することで固定される。
【0057】
このような構成により、第7の実施の形態における境界梁ダンパー1 は、地震が発生した際に、前記対をなす鋼板7 が相対的に変位することにより、前記コイルバネ28 が変形してエネルギー吸収を図るものである。
【0058】
上述する構成によれば、第7の実施の形態において、隣り合うRCコアウォール2 に設けられた向かい合うブラケット3 をコイルバネダンパー27 で連結するのみであるため、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。また、部材にかかる費用が押さえられるため、コストを削減することが可能となる。さらに、コイルバネダンパー27 の取り付けは、あらかじめ前記ブラケット3 に埋め込まれた雌ネジ12 に対してボルト13 の緊結によりブラケット3 に固定できるため取りはずしが容易で、コイルバネダンパー27 が損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の境界梁ダンパーによれば、隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、隣り合う前記鉛直部材の側部には互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、該ブラケットの上部及び下部で前記鉛直部材に直交する方向に各々配置され、ブラケットの主筋をなす複数の梁鉄筋が、隣り合う前記鉛直部材間のスパンより部材長が長く、対をなす前記ブラケットどうしを連結するように配設されて、その両端部が前記鉛直部材内に埋設されることから、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0060】
請求項2記載の境界梁ダンパーによれば、前記梁鉄筋には頭部付き鉄筋が用いられることから、前記RCコアウォールへの埋め込み長さをより短くしながら定着強度を確保することができ、材料費の低減を図ることが可能となる。
【0061】
請求項3記載の境界梁ダンパーによれば、隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、隣り合う前記鉛直部材の側部には、互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、該ブラケットの主筋がブラケットの上部及び下部に配されるとともに、該主筋の鉛直部材側の端部が鉛直部材内に埋設されて、ブラケットの向かい合う端面にはブラケットどうしを連結するように制震ダンパーが設けられて、該制震ダンパーは、上下フランジよりも降伏点の低い鋼材をウェブに用いたH形鋼と、該H形鋼の両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、該対をなす鋼板の他方の面の中央部に複数固定されたスタッドジベルと、より構成され、前記ブラケットの端面に前記鋼板の他方の面が面同士で接合されるとともに、前記ブラケットの主筋の一方の端部が鋼板の他方の面に固着されて、前記主筋の他方の端部が、前記鉛直部材内に達していることから、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0062】
請求項4記載の境界梁ダンパーによれば、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、複数の短鉄筋が用いられ、該短鉄筋は、対向する前記ブラケット同士を連結するように複数本が平行に配列されて、その端部がブラケット内に埋設されることから、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。また、部材にかかる費用が押さえられるため、コストを削減することが可能となる。
【0063】
請求項5記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、軟鋼よりなる鋼板パネルと、該鋼板パネルの両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、該鋼板の他方の面の端部で前記鋼板パネルと平行な面を形成するように設けられた対をなす連結板と、より構成されるパネルダンパーが用いられ、該パネルダンパーの対をなす連結板が、前記ブラケットの両側面を挟み込むように配置されて、該連結板及び前記ブラケットの両側面を貫通するボルトにより緊結されることから、取りはずしが容易で、パネルダンパーが損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0064】
請求項6記載の境界梁ダンパーによれば、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記鋼板及び前記スタッドジベルに代わって、隣り合う鉛直部材同士を連結する方向に中心軸を向けた鋼管と、該鋼管の内周面に沿うように複数配置されてその両端部が鋼管より突出する鋼管内鉄筋と、前記鋼管の中空部を埋設するコンクリートと、より構成される鋼管コンクリートダンパーが用いられ、前記鋼管内鉄筋の端部が前記ブラケット内に埋め込まれるとともに、前記鋼管の両端部が、各々前記ブラケットの端面に面同士で接合されることから、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。
【0065】
請求項7記載の境界梁ダンパーによれば、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、向かい合うように平行に配置された一方の鋼板、及び他方の鋼板と、該一方の鋼板の一方の面に対して面が直交するように固定された固定プレートと、該固定プレートを介して略中央部を一方の鋼板に固定される円筒管と、該円筒管の端部を各々覆うように一方の端部近傍の面が固定された対をなす捻りプレートと、該対をなす捻りプレートの他方の端部近傍同士を連結する鋼棒と、該鋼棒を前記他方の鋼板の一方の面に係止する係止部材と、より構成される捻りダンパーが用いられ、該捩りダンパーを構成する一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面が、前記ブラケットの端面に面同士で接合されるとともに、一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面には該複数の鉄筋がその端部を固定され、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることから、従来の鋼材ダンパーを適用した場合に比べて、前記ブラケットの断面を小さくできるとともに低コストで作成することができる。また、捻りダンパーの取り付けは、あらかじめ前記ブラケットに埋め込まれた雌ネジに対してボルトの緊結によりブラケットに固定できるため取りはずしが容易で、捻りダンパーが損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0066】
請求項8記載の境界梁ダンパーは、前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、前記ブラケットの端面に他方の面を固定された対をなす鋼板と、該鋼板に一定の間隔をあけて平行となるように一方の端部を固定されて、面を鉛直軸に直交する方向に向けた対をなす側部プレートと、該対をなす側部プレート間に両側端部が各々挟まれるように配置された連結プレートと、該連結プレートと前記側部プレートを連結する複数のコイルバネと、より構成されるコイルバネダンパーが用いられ、該コイルバネダンパーを構成する対をなす鋼板の他方の面には、複数の鉄筋がその端部を固定されるとともに、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることから、構造が合理的、かつ簡略で施工性が良いとともに、効果的に地震時のエネルギー吸収を図ることが可能となる。また、部材にかかる費用が押さえられるため、コストを削減することが可能となる。また、コイルバネダンパーの取り付けは、あらかじめ前記ブラケットに埋め込まれた雌ネジに対してボルトの緊結によりブラケットに固定できるため取りはずしが容易で、コイルバネダンパーが損傷した際にも容易に交換作業を行うことが可能となる。
【0067】
請求項9記載の境界梁ダンパーは、前記ブラケットの主筋には、頭部付き鉄筋が用いられることから、前記鉛直部材、及びブラケットへの埋め込み長さをより短くしながら定着強度を確保することができ、材料費の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る境界梁ダンパーの梁鉄筋を用いた第5の実施の形態を示す図である。
【図2】 本発明に係る境界梁ダンパーの鋼板パネルダンパーを用いた第1の実施の形態を示す図である。
【図3】 本発明に係る境界梁ダンパーの鋼板パネルダンパーを用いた第2の実施の形態を示す図である。
【図4】 本発明に係る境界梁ダンパーの短鉄筋を用いた第3の実施の形態を示す図である。
【図5】 本発明に係る境界梁ダンパーの鋼管コンクリートダンパー用いたを第4の実施の形態を示す図である。
【図6】 本発明に係る境界梁ダンパーの捩りダンパーを用いた第6の実施の形態を示す図である。
【図7】 本発明に係る境界梁ダンパーのコイルバネダンパーを用いた第7の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 境界梁ダンパー
2 RCコアウォール
3 ブラケット
3 a 主筋
3 b あばら筋
3 c コンクリート
3 d 端面
3 e 側面
4 梁鉄筋
4 a 端部
5 H形鋼ダンパー
6 H形鋼
6 a フランジ
6 b ウェブ
7 鋼板
7 a 一方の面
7 b 他方の面
8 スタッドジベル
9 パネルダンパー
10 パネルダンパー本体
11 連結板
12 雌ネジ
13 ボルト
14 短鉄筋
15 鋼管コンクリートダンパー
16 鋼管
17 鋼管内鉄筋
18 コンクリート
19 捻りダンパー
20 一方の鋼板
20 a 一方の面
20 b 他方の面
21 他方の鋼板
21 a 一方の面
21 b 他方の面
22 固定プレート
22 a 孔
23 円筒管
24 捻りプレート
24 a 一方の端部
24 b 他方の端部
25 鋼棒
26 係止部材
26 a 溝
27 コイルバネダンパー
28 コイルバネ
29 連結プレート
30 側部プレート
30 a 一方の端部
30 b 他方の端部

Claims (9)

  1. 隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、
    隣り合う前記鉛直部材の側部には互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、
    該ブラケットの上部及び下部で前記鉛直部材に直交する方向に各々配置され、ブラケットの主筋をなす複数の梁鉄筋が、隣り合う前記鉛直部材間のスパンより部材長が長く、対をなす前記ブラケットどうしを連結するように配設されて、その両端部が前記鉛直部材内に埋設されることを特徴とする境界梁ダンパー。
  2. 請求項1記載の境界梁ダンパーにおいて、前記梁鉄筋には頭部付き鉄筋が用いられることを特徴とする境界梁ダンパー。
  3. 隣り合う鉛直部材間に架け渡される制震ダンパーを組み込んだ短スパンの境界梁ダンパーであって、
    隣り合う前記鉛直部材の側部には、互いに対向するように鉄筋コンクリートより構成されるブラケットが配置され、該ブラケットの主筋がブラケットの上部及び下部に配されるとともに、該主筋の鉛直部材側の端部が鉛直部材内に埋設されて、ブラケットの向かい合う端面にはブラケットどうしを連結するように制震ダンパーが設けられて、
    該制震ダンパーは、上下フランジよりも降伏点の低い鋼材をウェブに用いたH形鋼と、
    該H形鋼の両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、
    該対をなす鋼板の他方の面の中央部に複数固定されたスタッドジベルと、より構成され、
    前記ブラケットの端面に前記鋼板の他方の面が面同士で接合されるとともに、前記ブラケットの主筋の一方の端部が鋼板の他方の面に固着されて、前記主筋の他方の端部が、前記鉛直部材内に達していることを特徴とする境界梁ダンパー。
  4. 請求項3記載の境界梁ダンパーにおいて、
    前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、複数の短鉄筋が用いられ、
    該短鉄筋は、対向する前記ブラケット同士を連結するように複数本が平行に配列されて、その端部がブラケット内に埋設されることを特徴とする境界梁ダンパー。
  5. 請求項3記載の境界梁ダンパーにおいて、
    前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、軟鋼よりなる鋼板パネルと、
    該鋼板パネルの両側端部に一方の面を接合された対をなす鋼板と、
    該鋼板の他方の面の端部で前記鋼板パネルと平行な面を形成するように設けられた対をなす連結板と、より構成されるパネルダンパーが用いられ、
    該パネルダンパーの対をなす連結板が、前記ブラケットの両側面を挟み込むように配置されて、該連結板及び前記ブラケットの両側面を貫通するボルトにより緊結されることを特徴とする境界梁ダンパー。
  6. 請求項3記載の境界梁ダンパーにおいて、
    前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記鋼板及び前記スタッドジベルに代わって、隣り合う鉛直部材同士を連結する方向に中心軸を向けた鋼管と、
    該鋼管の内周面に沿うように複数配置されてその両端部が鋼管より突出する鋼管内鉄筋と、
    前記鋼管の中空部を埋設するコンクリートと、より構成される鋼管コンクリートダンパーが用いられ、
    前記鋼管内鉄筋の端部が前記ブラケット内に埋め込まれるとともに、前記鋼管の両端部が、各々前記ブラケットの端面に面同士で接合されることを特徴とする境界梁ダンパー。
  7. 請求項3記載の境界梁ダンパーにおいて、
    前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、向かい合うように平行に配置された一方の鋼板、及び他方の鋼板と、
    該一方の鋼板の一方の面に対して面が直交するように固定された固定プレートと、
    該固定プレートを介して略中央部を一方の鋼板に固定される円筒管と、
    該円筒管の端部を各々覆うように一方の端部近傍の面が固定された対をなす捻りプレートと、
    該対をなす捻りプレートの他方の端部近傍同士を連結する鋼棒と、
    該鋼棒を前記他方の鋼板の一方の面に係止する係止部材と、より構成される捻りダンパーが用いられ、
    該捩りダンパーを構成する一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面が、前記ブラケットの端面に面同士で接合されるとともに、一方の鋼板及び他方の鋼板の各々の他方の面には該複数の鉄筋がその端部を固定され、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることを特徴とする境界梁ダンパー。
  8. 請求項3記載の境界梁ダンパーにおいて、
    前記制震ダンパーには、前記H形鋼、前記スタッドジベルに代わって、前記ブラケットの端面に他方の面を固定された対をなす鋼板と、
    該鋼板に一定の間隔をあけて平行となるように一方の端部を固定されて、面を鉛直軸に直交する方向に向けた対をなす側部プレートと、
    該対をなす側部プレート間に両側端部が各々挟まれるように配置された連結プレートと、
    該連結プレートと前記側部プレートを連結する複数のコイルバネと、より構成されるコイルバネダンパーが用いられ、
    該コイルバネダンパーを構成する対をなす鋼板の他方の面には、複数の鉄筋がその端部を固定されるとともに、該鉄筋が、前記ブラケット内に埋め込まれていることを特徴とする境界梁ダンパー。
  9. 請求項3から8のいずれかに記載の境界梁ダンパーにおいて、前記ブラケットの主筋には、頭部付き鉄筋が用いられることを特徴とする境界梁ダンパー。
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