JP4565624B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
ネットワーク化は、PC(Personal Computer)、複写機等の画像処理装置相互間でそれぞれが取得した画像データの共有を可能にし、配信機能及びキャプチャ機能として実現している。また、画像蓄積については、原稿を読み取り、得た画像データを転写紙へ出力するだけでなく、機器内部のハードディスク(HDD:Hard Disc Drive)に蓄積するようにしている。これは、予め決められたフォーマットでデータを蓄積することで、必要な時にプリント出力したり、再コピーしたりすることに用いられる。また、上記で述べた配信機能を利用する場合も、蓄積画像に対し外部PC等からの配信要求があり、これに応じてデータの配信が行われ、配信の対象となる蓄積データもMFPの各機能の利用により生じるデータに及んでいる。
このように、機器内部のHDDに様々なデータを保存することになると、予期せぬトラブルへの対応も求められることになり、蓄積データのバックアップが必要になってきている。
蓄積データのバックアップに関する従来技術として、例えば、下記特許文献1の記載を示すことができる。この従来例では、MFPの外部にサーバ装置を設け、サーバ装置によって、MFPから送られてくる複写に用いた文書データを、ユーザIDや処理日時とともに、バックアップデータとしてファイル蓄積する。サーバ装置は、蓄積データの同一性を無駄なく処理し、ファイル検索や、文書データの再利用を容易にするための機能などを用意して、ファイルの管理を行う。
しかしながら、上記のような方法によってバックアップしたデータも、バックアップ元、或いはバックアップ元と同じ蓄積画像フォーマットのデータを用いて出力が可能なMFP機が故障でダウンしていると、バックアップデータをリストアできず、プリント出力ができなかった。また、トナー等の現像材が消耗したために、リストアできてもプリント出力ができない場合もあった。
このようなトラブルが起きた状況でも、バックアップしたデータを利用できるようにする、という要求があるが、これまで、この要求に応えることが可能な提案がなされていない。なお、上記特許文献1においても、こうした課題に対する認識は示されていない。
本発明は、HDD等の記憶装置に蓄積した画像データを複数の利用先に出力し、蓄積した画像データのバックアップを可能とした従来の画像処理装置(例えば、MFPカラー複写機等)において発生する、バックアップを行ったデータ元の機器に障害が起きると、バックアップデータの利用ができなくなる、という問題に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、蓄積した画像データのバックアップを可能とするために付加した蓄積手段の蓄積データを、バックアップしたデータ元の機器以外でも、復元し、利用することができるようにすることにある。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、色空間を変換する機能を持つ手段であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、ガンマ変換をする機能を持つ手段であることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、データ圧縮形式を変換する機能を持つ手段であることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、フィルタ処理を行う機能を持つ手段であることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、中間調処理を行う機能を持つ手段であることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載された画像処理装置において、前記第1の画像蓄積手段に蓄積された画像データをネットワークへ送信可能とするネットワークインターフェースを備え、前記第2の画像蓄積手段が前記ネットワークインターフェースを介して受けとった画像データを蓄積する手段であることを特徴とするものである。
また、本発明によると、バックアップデータとして用いることができるように第2の画像蓄積手段に蓄積した画像に対し、解像度変換(請求項2)、色空間の変換(請求項3)、ガンマ変換(請求項4)、データ圧縮形式の変換(請求項5)、フィルタ処理(請求項6)、中間調処理(請求項7)を施し、利用先の使用に適したデータとすることにより、第2の画像蓄積手段に蓄積した画像の利用性を向上させることを可能とし、バックアップを行ったデータ元の機器に障害が起きると、バックアップデータの利用ができなくなってしまう、という従来技術の問題を、他の機器を利用するといった方法によって、解決することができる。
さらに、画像データ及び属性データの変換・処理条件を入力操作の指示に従って捕捉することにより、各データ個別に最適化を図ることが可能になる(請求項8)。
また、第2の画像蓄積手段を装置本体から独立させることにより、機能の拡張を図ることが可能になる(請求項9)。
なお、以下に示す実施形態は、いずれも、HDD等の記憶装置に蓄積した画像データを基に、プリント出力を行うほか、ネットワーク上への配信出力を可能とし、蓄積画像データをネットワーク間で共有することを可能にする画像処理装置(例えば、MFPカラー・モノクロ複写機等)において、バックアップデータの蓄積を可能とする第2の画像蓄積手段を設け、第2の画像蓄積手段に蓄積した画像の利用性を向上させるための変換・処理を蓄積画像データに施す手段を備えた前記画像処理装置に関する。
下記では「実施形態1」「実施形態2」として分説する。「実施形態1」は、第2の画像蓄積手段に蓄積した画像データそのもの対し、画像の利用性を向上させるための変換・処理を施すようにした点を特徴とする。また、もう一方の「実施形態2」は、第2の画像蓄積手段に蓄積した画像データに付随する属性データを利用先で用いる属性データへ変換するようにした点を特徴とする。
本例は、本発明の画像処理装置に係わる実施形態として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリンタ機能及び蓄積画像データの配信機能等の多機能を搭載したデジタル複写機(MFP機)へ実施した例を示す。
先ず、実施の対象となるMFP機に蓄積した画像をネットワーク上に共有し、データを相互に利用することが可能な複数のMFP機よりなる画像処理システムを想定し、想定したシステムにおける、蓄積したバックアップデータの利用関係について、説明する。
図1は、複数のMFP機よりなる本例の画像処理システムの構成を示し、蓄積データの利用関係を説明するための図を示す。同図に示すように、フルカラーの複写機A,A’,B、とモノクロの複写機Cによりシステムを構成しており、それぞれ内部に画像データ蓄積用のHDD5を備えている。フルカラーの複写機AとA’は、同じC,M,Y,K(C:Cyan、M:Magenta、Y:Yellow、K:Black)の蓄積形式を採用しているが、複写機Bはこれとは違うR,G,B(R:Red、G:Green、B:Blue)の蓄積形式である。モノクロの複写機Cはもちろんフルカラーの複写機とは互換性が無いGrayscaleの蓄積形式である。バックアップデータを蓄積するHDD Dとして、HDD5bを用いる。HDD5bは、図1に示すようにネットワーク上で共通に用いるような構成でも良いし、例えばフルカラーの複写機A内に搭載するような構成でも良い。
フルカラーの複写機AのHDD Aに蓄積してある画像データをバックアップ用のHDD Dにバックアップする。これはフルカラー複写機AのHDD Aに蓄積されている画像データそのものなので、当然複写機Aには書き戻すことができる。また、フルカラー複写機A’もフルカラー複写機Aと同じ蓄積形式であるCMYKを採用しているので、バックアップ用HDD Dのバックアップデータは、フルカラー複写機A’にも書き戻すことが可能である。
別の蓄積画像形式であるRGBを採用しているフルカラー複写機Bには、そのままでは書き戻すことが出来ない。そのため、フルカラー複写機Aの蓄積形式からフルカラー複写機Bの蓄積形式へ、CMYK→RGB変換を行い、データを書き戻す。同様に、モノクロ複写機Cもバックアップデータを書き戻して出力することはできない。そのため、フルカラー複写機Aの蓄積形式からモノクロ複写機Cの蓄積形式へと蓄積形式の変換を行い、データを書き戻す。フルカラーカラーの画像データをモノクロの複写機に書き戻す際には、色のデータが必要ないためCMYKからGrayへと色変換が行われることとなる。
なお、ここでは説明のために複写機を例にとって説明したが、プリント出力を行うほか、ネットワーク上への配信出力を可能とし、蓄積画像データをネットワーク間で共有することを可能にする画像処理装置であれば、機器の種類は問わない。
“コピー時の処理”‥‥CMYK蓄積方式
先ず、図2を参照して、デジタル複写機の各部の構成及び原稿を複写する際の処理、即ち、原稿画像の読み取り、読み取り画像の蓄積、蓄積画像を用いた印刷出力、という過程で行なわれるコピー時の処理フロー(図2中一点鎖線にて示す)に沿い、その概要を説明する。
原稿を読み取る場合、読み取りユニット1のスキャナによって、セットされた原稿は、R,G,B(R:Red、G:Green、B:Blue)に色分解された600dpi各色8ビットの画像データとして読み取られる。ここで、スキャナ画像データを600dpi各色8ビットとしたが、これに限るものではない。
読み取られた画像データは、スキャナ補正部2に送られ、各種の補正や変換等が施される。図3は、スキャナ補正の構成例を示す図で、同図に示すように、ここでは、スキャナγ21、画質モードに対応したフィルタ22の処理、色補正26及び変倍24の各処理が行われる。600dpi8ビットの RGBの色信号はフィルタ22の処理でエッジは強調、絵柄部は平滑化され、色補正26の処理により、600dpi8ビットのCMYKの色信号へと変換される。コピーのモードがモノクロモードの時にはKデータのみが有用なデータとなる。なお、スキャナ補正部2、後述するプリンタ補正部7などのエンジン部にある処理部は、エンジンコントローラ12によって制御される。
プリンタコントローラ4は、コピー機能を始め、各機能アプリの動作を実行するコントローラとしてMFP機全体を制御する。従って、動作に必要なデータを格納するためのメモリ11を制御下に持ち、ここをワークメモリ及び制御データ、各種の管理情報等を格納するメモリとし、また、各種の入力パスを通して入力される画像データ及びその属性データを蓄積するHDDを制御下におき、そこに蓄積されるデータの管理(後述するHDDのバックアップに係わる処理を含む)を行う。また、プリンタコントローラ4にユーザによる機能の選択や動作条件の設定等の入力操作を行う操作部(図示せず)が接続されており、ユーザによる設定入力を受け付ける。
この後、半導体メモリ11に格納された画像データと属性データは随時大容量の記憶装置であるHDD (1)5に書き込まれる。HDD (1)5への画像データの蓄積は、データをプリントアウトする時に用紙が詰まり、出力が正常に終了しなかった場合でも再び原稿を読み直すのを避けるためや、複数の原稿画像データを並べ替える電子ソートを行うためである。また、この外に、読み取った原稿を蓄積しておき、必要なときに、再印刷したり、ネットワーク配信をする、といった再出力の機能をサポートする。
なお、ここではCMYK画像データに対し非可逆の圧縮を施すとしたが、汎用バスI/F15の帯域が十分に広く、蓄積するHDD (1)5の容量が大きければ非圧縮の状態でデータを扱っても良い。その方が非可逆な圧縮による画像劣化を防ぐことができる。また、可逆な圧縮方式を使っても良いが、その場合にはブロック圧縮後の符号長が一定にならないため、ブロックごとに画像を回転しにくく、多くの場合において外部に回転用のメモリが必要となる。
また、本例のコピーのスキャナ読み取り解像度は600dpiなのでコピー時の蓄積解像度は600dpiである。
プリンタ補正7から出力されたデータは、レーザ書き込みユニット8にてLD(レーザダイオード)用データに変換し、作像ユニット9により潜像、現像、転写、定着を経て、転写紙に出力される。
図5は、図1に示した本実施形態のCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機A及びA’における蓄積データのバックアップ時の処理フローを説明するための図である。なお、図5は、図2に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
蓄積データのバックアップ時の処理について、図5中に破線にて示す処理フローに沿い、説明すると、HDD (1)5には、上述のように、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された600dpi 2ビットのCMYK(またはK)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報が蓄積されている。
バックアップ時に、HDD (1)5内の2ビットのCMYK圧縮画像データは、圧縮したまま、一旦半導体メモリ11に展開され、バックアップ用のHDD (2)5bに書き出される。このとき、属性情報も圧縮画像データと合わせてHDD (2)5bに書き出される。このバックアップ動作は、操作部(図示せず)からユーザーの入力操作による指示や予め定められたタイムスケジュールに従い起動され、蓄積画像の総データサイズ、蓄積画像の画像数などの変動が検知されたときに、蓄積画像データを随時バックアップする。なお、プリンタコントローラ4の処理に余裕がある場合は、HDD (1)5に書き出すのに合わせて随時HDD (2)5bにもバックアップデータを書き出すという処理方法をとるようにしても良い。
また、バックアップデータには、HDD (1)5で使用される蓄積形式についての情報も付随して記録する。これは画像データ毎に付加しても良いし、このHDD (1)5からのバックアップデータに対して一つ付加しても良い。これにより、バックアップデータを書き戻す際に、HDD (2)5bにバックアップされている蓄積形式が何であるか知ることができる(蓄積形式によって施される、バックアップデータに対する変換・処理については後述)。さらに、それぞれのバックアップデータの蓄積形式が分かるので、複数の蓄積形式のデータを混在させてバックアップすることも可能になる。
また、接続されているネットワークの環境が十分整っているならば、ネットワークを通じて外部のHDD又は記憶装置にバックアップすることも可能で、ネットワーク上で共有するようなシステム構成をとると、蓄積データを他の複写機から利用することが可能になる。
図6は、図1に示した本実施形態のCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機A及びA’におけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図6は、図2に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図6中に破線にて示す処理フローに沿い、説明すると、HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータは、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された600dpi 2ビットのCMYK(またはK)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されている。
リストア時には、始めにHDD (2)5bからバックアップデータの蓄積形式についての情報を読み出し、書き戻し先であるHDD (1)5から読み出した対応するデータの蓄積形式と照らし合わせ、データ形式の差異を判別する。蓄積形式についての情報は、例えば、蓄積画像の属性データに示された情報を読み出すことにより取得が可能である。
ここで、バックアップしたデータと書き戻す先のデータの蓄積形式に差異があるかを判別した結果、蓄積形式が同じ場合には、蓄積データのバックアップ時の処理(図5)で示したバックアップ手順の逆の手順で、そのまま書き戻せば良い。この例では先ほどバックアップしたデータをそのまま書き戻すので、これに該当する。各種属性情報も同じくそのまま書き戻すことが出来るが、ユーザーの選択により書き戻す際に属性情報を変更できるようにしておいても良い。
蓄積形式に差異があるかを判別した結果、差異がある場合は、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。例えば、蓄積画像の圧縮形式がCMYKの可逆な圧縮方式の場合(符号長が一定でない)、圧縮方法を変更しないと、書き戻すことができない。このケースについては、後記で例示する。
図7は、図1に示したRGBの蓄積方式を採用するMFPカラー機Bにおける画像データ処理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図7を参照して、コピー時の処理フロー(図7中一点鎖線にて示す)に沿い、デジタル複写機の各部の構成及び画像データ処理について、その概要を説明する。
原稿を読み取る場合、読み取りユニット1のスキャナによって、セットされた原稿は、R,G,B(R:Red、G:Green、B:Blue)に色分解された400dpi各色8ビットの画像データとして読み取られる。ここで、スキャナ画像データを400dpi各色8ビットとしたが、これに限るものではない。
読み取られた画像データは、スキャナ補正部2に送られ、各種の補正や変換等が施される。図8は、スキャナ補正の構成例を示す図で、同図に示すように、ここでは、スキャナγ21、画質モードに対応したフィルタ22の処理及び変倍24の各処理が行われる。コピーのモードがモノクロモードの時にはGデータのみが有用なデータとなる。なお、スキャナ補正部2、後述するプリンタ補正部7などのエンジン部にある処理部は、エンジンコントローラ12によって制御される。
プリンタコントローラ4は、コピー機能を始め、各機能アプリの動作を実行するコントローラとしてMFP機全体を制御する。従って、動作に必要なデータを格納するためのメモリ11を制御下に持ち、ここをワークメモリ及び制御データ、各種の管理情報等を格納するメモリとし、また、各種の入力パスを通して入力される画像データ及びその属性データを蓄積するHDDを制御下におき、そこに蓄積されるデータの管理(後述するHDDのバックアップに係わる処理を含む)を行う。また、プリンタコントローラ4にユーザによる機能の選択や動作条件の設定等の入力操作を行う操作部(図示せず)が接続されており、ユーザによる設定入力を受け付ける。
この後、半導体メモリ11に格納された画像データと属性データは随時大容量の記憶装置であるHDD (1)5に書き込まれる。HDD (1)5への画像データの蓄積は、データをプリントアウトする時に用紙が詰まり、出力が正常に終了しなかった場合でも再び原稿を読み直すのを避けるためや、複数の原稿画像データを並べ替える電子ソートを行うためである。また、この外に、読み取った原稿を蓄積しておき、必要なときに、再印刷したり、ネットワーク配信をする、といった再出力の機能をサポートする。
なお、ここではRGB画像データに対し非可逆の圧縮を施すとしたが、汎用バスI/F15の帯域が十分に広く、蓄積するHDD (1)5の容量が大きければ非圧縮の状態でデータを扱っても良い。その方が非可逆な圧縮による画像劣化を防ぐことができる。また、可逆な圧縮方式を使っても良いが、その場合にはブロック圧縮後の符号長が一定にならないため、ブロックごとに画像を回転しにくく、多くの場合において外部に回転用のメモリが必要となる。さらに、YuvやLabといった色空間に変換して圧縮してもよい。この方が、画質的に有利な場合がある。
また、本例のコピーのスキャナ読み取り解像度は400dpiなのでコピー時の蓄積解像度は400dpiである。
プリンタ補正7から出力されたデータは、レーザ書き込みユニット8にてLD(レーザダイオード)用データに変換し、作像ユニット9により潜像、現像、転写、定着を経て、転写紙に出力される。
図10は、図1に示した本実施形態のRGBの蓄積方式を採用するMFPカラー機Bにおける蓄積データのバックアップ時の処理フローを説明するための図である。なお、図10は、図7に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
蓄積データのバックアップ時の処理について、図10中に破線にて示す処理フローに沿って説明すると、HDD (1)5には、上述のように、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された400dpi 2ビットのRGB(又はG)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報が蓄積されている。
バックアップ時に、HDD (1)5内の400dpi 2ビットのRGB圧縮画像データは、圧縮したまま、一旦半導体メモリ11に展開され、バックアップ用のHDD (2)5bに書き出される。このとき、属性情報も圧縮画像データと合わせてHDD (2)5bに書き出される。このバックアップ動作は、操作部(図示せず)からユーザーの入力操作による指示や予め定められたタイムスケジュールに従い起動され、蓄積画像の総データサイズ、蓄積画像の画像数などの変動が検知されたときに、蓄積画像データを随時バックアップする。なお、プリンタコントローラ4の処理に余裕がある場合は、HDD (1)5に書き出すのに合わせて随時HDD (2)5bにもバックアップデータを書き出すという処理方法をとるようにしても良い。
また、バックアップデータには、HDD (1)5で使用される蓄積形式についての情報も付随して記録する。これは画像データ毎に付加しても良いし、このHDD (1)5からのバックアップデータに対して一つ付加しても良い。これにより、バックアップデータを書き戻す際に、HDD (2)5bにバックアップされている蓄積形式が何であるか知ることができる(蓄積形式によって施される、バックアップデータに対する変換・処理については後述)。
また、接続されているネットワークの環境が十分整っているならば、ネットワークを通じて外部のHDD又は記憶装置にバックアップすることも可能で、ネットワーク上で共有するようなシステム構成をとると、蓄積データを他の複写機から利用することが可能になる。
図11は、図1に示した本実施形態のRGBの蓄積方式を採用するMFPカラー機Bにおけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図11は、図7に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図11中に破線にて示す処理フローに沿い、説明すると、HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータは、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された400dpi 2ビットのRGB(又はG)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されている。
リストア時には、始めにHDD (2)5bからバックアップデータの蓄積形式についての情報を読み出し、書き戻し先であるHDD (1)5から読み出した対応するデータの蓄積形式と照らし合わせ、データ形式の差異を判別する。蓄積形式についての情報は、例えば、蓄積画像の属性データに示された情報を読み出すことにより取得が可能である。
ここで、バックアップしたデータと書き戻す先のデータの蓄積形式に差異があるかを判別した結果、蓄積形式が同じ場合には、蓄積データのバックアップ時の処理(図10)で示したバックアップ手順の逆の手順で、そのまま書き戻せば良い。この例では先ほどバックアップしたデータをそのまま書き戻すので、これに該当する。各種属性情報も同じくそのまま書き戻すことができるが、ユーザーの選択により書き戻す際に属性情報を変更できるようにしておいても良い。
蓄積形式に差異があるかを判別した結果、差異がある場合は、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。例えば、蓄積画像の圧縮形式がRGBの可逆な圧縮方式の場合(符号長が一定でない)、圧縮方法を変更しないと、書き戻すことができない。このケースについては、後記で例示する。
図12は、図1に示した本実施形態のCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機A及びA’におけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図12は、図6に示したものとブロック構成は同じである。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図12中に破線にて示す処理フローに沿い、説明する。この処理フローと、上述した“バックアップデータのリストア時の処理”(図6参照)との違いは、HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータはスキャナ補正の施された400dpi 2ビットのRGB(又はG)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されているのに対し、機器内部の蓄積形式が600dpi2ビットのCMYKであり、バックアップデータとリストア先の蓄積の形式が一致していない点である。
この場合は蓄積形式の色空間と解像度に差異があるので、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。
圧縮伸張ブロック16は、DSP(Digital Signal Processor)などでプログラマブルにしておくと、より自由度が広がる。読み出したHDD (2)5bの蓄積形式を認識し、対応するコードを埋め込む方法をとることも可能になる。
蓄積形式を表すコードは、データバックアップ時にバックアップ用のHDD (2)5bに書き出しておくと便利である。機器のファームウェアにコードを埋め込んで、使う時に用いることもできるし、また必要に応じてネットワークから該当のコードをダウンロードすることも可能になる。
図13は、本実施形態の画像フォーマット変換ユニット10内の構成例を示す。
図13に示すように、ここでは、書き戻し先に適合する画像フォーマットとするための処理手段として、色空間の変換を行う色変換回路102、画像の解像度変換を行う解像度変換回路101、フィルタ処理を行うフィルタ処理106、γ処理を行うγ処理103、中間調処理を行う中間調処理105の各手段を備える。
圧縮・伸張ブロック16で伸張された400dpi8ビットのRGB画像データは色変換回路102によって、バックアップされているRGBデータから、実際に書き戻し先の本体側が求める色空間CMYKのデータへと変換される。変換された400dpi8ビットのCMYK画像データは、解像度変換回路101で同じく実際に書き戻し先の本体側が求める600dpiの8ビットCMYKの画像データへと解像度変換が行われる。
これ以降の処理フローで行われる、フィルタ処理106、γ処理103、中間調処理105については、バックアップデータ、本体内部のデータとも既に行われているか、あるいは出力時に行うと処理の位置が同じなので、特に処理を行わずにスルーしても構わない。ただし、双方とも全く同じ処理とは限らないので、その間を埋める程度の処理を入れることは可能である。事前にスルーさせることが分かっている場合は、必要な回路のみで構成してもよいが、汎用性は低下してしまう。
各種属性情報が全く同じである場合には、そのまま書き戻すことができる。異なる場合、例えば、画質モードの意義に差異がある場合には、属性情報の変換も必要となる。予め異なる属性情報の対応がプリンタコントローラ4で分かっていれば、それに従って適合する表現への変更を、例えば対応テーブルを用いて行う。ただし、対応テーブルが膨大になるので、全てをカバーするのは現実的ではない。その際には、ネットワークを介して、対応のデータベースにアクセスし、属性情報を変換すると良い。また、この変換法則でかばーし切れない属性情報を書き戻す際には、ユーザーが操作入力によって指示する属性情報の対応関係に従うようにする。
図14は、図1に示した本実施形態のCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機A及びA’における蓄積データのバックアップ時の処理フローを説明するための図である。なお、図14は、図13に示したものとブロック構成は同じである。
このバックアップ時の処理について、図14中に破線にて示す処理フローに沿い、説明する。通常は、本体に蓄積されたデータ形式そのままにバックアップを行うが、予め蓄積形式の違う機械に書き戻すことが分かっているならば、上述した変換・処理をバックアップ時に行っても良い。この場合はユーザーの操作入力による変換・処理の指示が必要となる。
この場合も、機器内部の蓄積形式が600dpi2ビットのCMYKであるのに対し、バックアップデータが400dpi2ビットのRGBであり、データの蓄積形式の色空間と解像度に差異があるので、蓄積形式の変換を行ってバックアップを行う。
HDD (1)5にはスキャナ補正の施された600dpi2ビットのCMYK(又はK)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報が蓄積されている。まず、HDD (1)5内の600dpi2ビットのCMYK圧縮画像データは、圧縮したまま一旦半導体メモリ11に展開され、次いで圧縮伸張ブロック16で圧縮CMYKデータを伸張する。圧縮伸張ブロック16は、複数のアルゴリズムの圧縮伸張器を備えており、ユーザーの指示により使用するアルゴリズムを決定し、データ伸張を行う。これにより、600dpi2ビットのCMYK圧縮画像データは600dpi8ビットのCMYK画像データに復号される。このとき、該当するアルゴリズムが存在しない場合は、プリンタコントローラ4にエラーとして返す。この場合は、バックアップデータを書き戻すことはできない。
圧縮伸張ブロック16は、DSPなどでプログラマブルにしておくと、より自由度が広がる。読み出したHDD (2)5bの蓄積形式を認識し、対応するコードを埋め込む方法をとることも可能になる。
蓄積形式を表すコードは、データバックアップ時にバックアップ用のHDD (2)5bに書き出しておくと便利である。機器のファームウェアにコードを埋め込んで、使う時に用いることもできるし、また必要に応じてネットワークから該当のコードをダウンロードすることも可能になる。
画像フォーマット変換ユニット10によって、本体内部の蓄積形式である600dpi8ビットCMYKからバックアップ用の400dpi8ビットRGBに変換された画像データは、再び圧縮伸張ブロック16で固定長の400dpi2ビットRGB圧縮画像データへと圧縮され、一旦半導体メモリ11に展開された後、バックアップ用のHDD (2)5bへバックアップされる。なお、画像フォーマット変換ユニット10での変換・処理は、バックアップデータのリストア時の処理(図13に関する説明、参照)に準ずるため、ここでは、説明を省略する。
図15は、図1に示したGrayscaleの蓄積方式を採用するMFPモノクロ機Cにおける画像データ処理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図15を参照して、コピー時の処理フロー(図15中一点鎖線にて示す)に沿い、デジタル複写機の各部の構成及び画像データ処理について、その概要を説明する。
原稿を読み取る場合、読み取りユニット1のスキャナによって、セットされた原稿は、Gに色分解された600dpi8ビットの画像データとして読み取られる。ここで、スキャナ画像データを600dpi8ビットとしたが、これに限るものではない。
読み取られた画像データは、スキャナ補正部2に送られ、各種の補正や変換等が施される。図16は、スキャナ補正の構成例を示す図で、同図に示すように、ここでは、スキャナγ21、画質モードに対応したフィルタ22の処理及び変倍24の各処理が行われる。なお、スキャナ補正部2、後述するプリンタ補正部7などのエンジン部にある処理部は、エンジンコントローラ12によって制御される。
プリンタコントローラ4は、コピー機能を始め、各機能アプリの動作を実行するコントローラとしてMFP機全体を制御する。従って、動作に必要なデータを格納するためのメモリ11を制御下に持ち、ここをワークメモリ及び制御データ、各種の管理情報等を格納するメモリとし、また、各種の入力パスを通して入力される画像データ及びその属性データを蓄積するHDDを制御下におき、そこに蓄積されるデータの管理(後述するHDDのバックアップに係わる処理を含む)を行う。また、プリンタコントローラ4にユーザによる機能の選択や動作条件の設定等の入力操作を行う操作部(図示せず)が接続されており、ユーザによる設定入力を受け付ける。
この後、半導体メモリ11に格納された画像データと属性データは随時大容量の記憶装置であるHDD (1)5に書き込まれる。HDD (1)5への画像データの蓄積は、データをプリントアウトする時に用紙が詰まり、出力が正常に終了しなかった場合でも再び原稿を読み直すのを避けるためや、複数の原稿画像データを並べ替える電子ソートを行うためである。また、この外に、読み取った原稿を蓄積しておき、必要なときに、再印刷したり、ネットワーク配信をする、といった再出力の機能をサポートする。
なお、ここではGrayscale画像データに対し非可逆の圧縮を施すとしたが、汎用バスI/F15の帯域が十分に広く、蓄積するHDD (1)5の容量が大きければ非圧縮の状態でデータを扱っても良い。その方が非可逆な圧縮による画像劣化を防ぐことができる。また、可逆な圧縮方式を使っても良いが、その場合にはブロック圧縮後の符号長が一定にならないため、ブロックごとに画像を回転しにくく、多くの場合において外部に回転用のメモリが必要となる。
また、本例のコピーのスキャナ読み取り解像度は600dpiなのでコピー時の蓄積解像度は600dpiである。
プリンタ補正7から出力されたデータは、レーザ書き込みユニット8にてLD(レーザダイオード)用データに変換し、作像ユニット9により潜像、現像、転写、定着を経て、転写紙に出力される。
図18は、図1に示した本実施形態のGrayscale蓄積方式を採用するMFPモノクロ機Cにおける蓄積データのバックアップ時の処理フローを説明するための図である。なお、図18は、図15に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
蓄積データのバックアップ時の処理について、図18中に破線にて示す処理フローに沿って説明すると、HDD (1)5には、上述のように、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された600dpi 2ビットのGrayscale圧縮画像データと、文字や写真といった画質モードなどの属性情報が蓄積されている。
バックアップ時に、HDD (1)5内の600dpi 2ビットのGrayscale圧縮画像データは、圧縮したまま、一旦半導体メモリ11に展開され、バックアップ用のHDD (2)5bに書き出される。このとき、属性情報も圧縮画像データと合わせてHDD (2)5bに書き出される。このバックアップ動作は、操作部(図示せず)からユーザーの入力操作による指示や予め定められたタイムスケジュールに従い起動され、蓄積画像の総データサイズ、蓄積画像の画像数などの変動が検知されたときに、蓄積画像データを随時バックアップする。なお、プリンタコントローラ4の処理に余裕がある場合は、HDD (1)5に書き出すのに合わせて随時HDD (2)5bにもバックアップデータを書き出すという処理方法をとるようにしても良い。
また、バックアップデータには、HDD (1)5で使用される蓄積形式についての情報も付随して記録する。これは画像データ毎に付加しても良いし、このHDD (1)5からのバックアップデータに対して一つ付加しても良い。これにより、バックアップデータを書き戻す際に、HDD (2)5bにバックアップされている蓄積形式が何であるか知ることができる(蓄積形式によって施される、バックアップデータに対する変換・処理については後述)。
また、接続されているネットワークの環境が十分整っているならば、ネットワークを通じて外部のHDD又は記憶装置にバックアップすることも可能で、ネットワーク上で共有するようなシステム構成をとると、蓄積データを他の複写機から利用することが可能になる。
図19は、図1に示した本実施形態のGrayscale蓄積方式を採用するMFPモノクロ機Cにおけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図19は、図18に示したものとブロック構成そのものに変わりがない。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図19中に破線にて示す処理フローに沿い、説明すると、HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータは、スキャナ入力パスを通して補正、圧縮の施された600dpi 2ビットのGrayscale圧縮画像データと、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されている。
リストア時には、始めにHDD (2)5bからバックアップデータの蓄積形式についての情報を読み出し、書き戻し先であるHDD (1)5から読み出した対応するデータの蓄積形式と照らし合わせ、データ形式の差異を判別する。蓄積形式についての情報は、例えば、蓄積画像の属性データに示された情報を読み出すことにより取得が可能である。
ここで、バックアップしたデータと書き戻す先のデータの蓄積形式に差異があるかを判別した結果、蓄積形式が同じ場合には、蓄積データのバックアップ時の処理(図10)で示したバックアップ手順の逆の手順で、そのまま書き戻せば良い。この例では先ほどバックアップしたデータをそのまま書き戻すので、これに該当する。各種属性情報も同じくそのまま書き戻すことができるが、ユーザーの選択により書き戻す際に属性情報を変更できるようにしておいても良い。
蓄積形式に差異があるかを判別した結果、差異がある場合は、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。例えば、蓄積画像の圧縮形式がGrayscaleの可逆な圧縮方式の場合(符号長が一定でない)、圧縮方法を変更しないと、書き戻すことができない。このケースについては、後記で例示する。
図20は、図1に示した本実施形態のGrayscale蓄積方式を採用するMFPモノクロ機Cにおけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図20は、図19に示したものとブロック構成は同じである。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図20中に破線にて示す処理フローに沿い、説明する。HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータはスキャナ補正の施された400dpi 2ビットのRGB(又はG)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されているのに対し、機器内部の蓄積形式が600dpi2ビットのGrayscaleであり、バックアップデータとリストア先の蓄積の形式が一致していないケースである。
この場合は蓄積形式の色空間と解像度に差異があるので、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。
圧縮伸張ブロック16は、DSPなどでプログラマブルにしておくと、より自由度が広がる。読み出したHDD (2)5bの蓄積形式を認識し、対応するコードを埋め込む方法をとることも可能になる。
蓄積形式を表すコードは、データバックアップ時にバックアップ用のHDD (2)5bに書き出しておくと便利である。機器のファームウェアにコードを埋め込んで、使う時に用いることもできるし、また必要に応じてネットワークから該当のコードをダウンロードすることも可能になる。
画像フォーマット変換ユニット10内の構成例を示す図13を再び参照して、変換・処理のフローを説明すると、圧縮・伸張ブロック16で伸張された400dpi8ビットのRGB画像データは、色変換回路102によって、バックアップされているRGBデータから、実際に書き戻し先の本体側が求める色空間のGrayscaleデータへと変換される。変換された400dpi8ビットのGrayscaleデータは、解像度変換回路101で同じく実際に書き戻し先の本体側が求める600dpiの8ビットのGrayscaleデータへと解像度変換が行われる。
これ以降の処理フローで行われる、フィルタ処理106、γ処理103、中間調処理105については、バックアップデータ、本体内部のデータとも既に行われているか、あるいは出力時に行うと処理の位置が同じなので、特に処理を行わずにスルーしても構わない。ただし、双方とも全く同じ処理とは限らないので、その間を埋める程度の処理を入れることは可能である。事前にスルーさせることが分かっている場合は、必要な回路のみで構成してもよいが、汎用性は低下してしまう。
このようにして、バックアップされた400dpi8ビットのRGBデータから、蓄積可能な600dpi8ビットのCMYKデータへの変換が行われ、本体内部の使用に適したの蓄積形式である600dpi8ビットGrayscaleへと変換された画像データは、再び圧縮伸張ブロック16で固定長の600dpi2ビットGrayscale圧縮画像データへと圧縮され、一旦半導体メモリ11に展開された後、本体内部のHDD (1)5へ書き戻される。
このケースでは、スキャナ補正2をスルーさせたデータ、即ち、スキャナ入力したGデータに圧縮をかける以外には、何も処理をしない状態で、HDD (1)5にGrayscaleデータとして蓄積する。従って、プリント出力する際には、スルーさせた補正処理をプリンタ補正7で、行うようにする。図21は、そのときのプリンタ補正7の内部構成を示すブロック図で、同図に示すように、スキャナγ処理21、フィルタ処理22、変倍処理24、プリンタγ補正71、中間調処理72の各ブロックを構成要素とする。
このように、機器内部のHDD (1)5に蓄積される画像は、補正等の各種の処理が何もなされていない。従って、400dpiのGrayscaleデータをバックアップするときは、画像フォーマット変換ユニット10(図13参照)を通して、色変換102と解像度変換101の他にフィルタ処理106、γ変換処理103を行う。これはバックアップされている400dpiRGB画像データはスキャナγ、フィルタ処理、変倍処理が行われているからである。
リストア時の処理の際、上記におけると同様に図20に示す処理フローに従い、画像フォーマット変換ユニット10を通して、書き戻すと、スキャナγ処理が2回かかってしまう、といった不具合が生じる。この不具合を回避するために、既にかけられているスキャナγ処理を戻すようなγ処理や、過度なフィルタの強調や平滑がかからないようにするためのフィルタ処理、蓄積画像にかけられている変倍処理を打ち消すような解像度変換などが求められる。
また、プリンタ補正でこれらの処理は既に行われているものとして、画像データの属性情報を、処理がキャンセルされる条件に変更して、書き戻すようにすることにより、この不具合を回避する方法を用いることも可能である。
上記実施形態1では、蓄積した画像をネットワーク上に共有し、データを相互に利用することが可能な画像処理装置としてのカラー・モノクロMFP機を例に、蓄積画像のバックアップに用いることが可能な第2の画像蓄積手段としてのHDD (2)5bに蓄積した画像に対し、レストア先でバックアップデータの利用性を向上させるための変換・処理を施す手段としての画像フォーマット変換ユニット10を備えた当該画像処理装置について、その実施形態を示した。
しかしながら、上述の画像フォーマット変換ユニット10により蓄積画像に施される変換・処理が、データ形式の変換を伴う場合に、蓄積画像に付随する属性情報(データ)を蓄積時のままにしておくと、書き戻し先において属性データをサポートできず、属性により定まる条件に従う処理ができなくなる、という不具合が生じる。本実施形態は、こうした不具合を回避するために、属性情報(データ)についても同じようにデータを変換する手段を備えることによって、その解決を図るようにするものである。
なお、本実施形態においても、実施形態1と同様に、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリンタ機能及び蓄積画像データの配信機能等を搭載したMFPカラー機を例にする。また、実施の対象となるMFP機に蓄積した画像をネットワーク上で相互に利用することが可能な複数のMFP機よりなる画像処理システムの想定も、上記図1に示した、フルカラーの複写機A,A’よりなるシステムとする。即ち、フルカラーの複写機AとA’は、それぞれ内部に、同じCMYKの蓄積形式を採用する画像データ蓄積用のHDD5を備えており、複写機AのHDD Aに蓄積してある画像データをバックアップ可能なHDD Dの蓄積データは、複写機Aには当然に、又同じ蓄積形式であるCMYKを採用している複写機A’にも書き戻すことが可能である。
なお、ここでは説明のために複写機を例にとって説明したが、プリント出力を行うほか、ネットワーク上への配信出力を可能とし、蓄積画像データをネットワーク間で共有することを可能にする画像処理装置であれば、機器の種類は問わない。
図22〜24に示すMFPカラー機の画像データ処理システムは、蓄積画像に付随する属性情報(データ)のデータ変換を行うための手段として、プリンタコントローラ4によって利用される属性データ変換テーブル18を備えている。本実施形態で新たに付加された構成は、この属性データ変換手段だけで、これ以外の構成は、実施形態1で示したCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機として示したものと変わらない。
従って、本実施形態のCMYK蓄積方式でHDD (1)5に蓄積し、CMYK蓄積方式でHDD (2)5bにバックアップデータを蓄積する場合、バックアップデータを蓄積するまでの過程、即ちスキャナ入力処理パスを経てHDD (1)5に画像蓄積し(図22参照)、HDD (1)5の蓄積画像を第2の画像蓄積手段としてのHDD (2)5bにバックアップする過程(図23参照)、さらにバックアップデータをそのままリストアする過程(図24参照)では、画像フォーマット変換ユニット10を用いて画像のデータ形式を変換することはなく、属性データ変換テーブル18を用いることもない。
なお、バックアップデータを蓄積し、リストアする上記図22〜24に示す処理は、それぞれ実施形態1に示した、
・ 図2〜4を参照し説明した“コピー時の処理”‥‥CMYK蓄積方式
・ 図5を参照し説明した“蓄積データのバックアップ時の処理”‥‥CMYK蓄積方式
・ 図6を参照し説明した“バックアップデータのリストア時の処理”‥‥CMYK蓄積方式
と同様に行われる。従って、ここでは、上記3つの処理フローの記載を参照することとし、説明を省略する。
図25は、図1に示した本実施形態のCMYKの蓄積方式を採用するMFPカラー機A及びA’におけるバックアップデータのリストア時の処理フローを説明するための図である。なお、図25は、図24に示したものとブロック構成は同じである。
バックアップデータを書き戻す(リストア)時の処理について、図12中に破線にて示す処理フローに沿い、説明する。
HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータは、スキャナ補正の施された600dpi 2ビットのCMYK(又はK)圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されている。
ここで、バックアップしたデータと書き戻す先のデータの蓄積形式に差異があるかを判別した結果、蓄積形式が同じ場合には、蓄積データのバックアップ時の処理(図10)で示したバックアップ手順の逆の手順で、そのまま書き戻せば良い。
蓄積形式に差異があるかを判別した結果、差異がある場合は、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。
図25は、この例を示すもので、HDD (2)5bに書き出されたバックアップデータは、スキャナ補正の施された400dpi 2ビットのCMYK圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報、及びバックアップデータの蓄積形式についての情報から構成されており、機器内部の蓄積形式が600dpi2ビットのCMYKと蓄積の形式が一致していない場合である。
この場合は蓄積形式の解像度に差異があるので、蓄積形式の変換を行わないとバックアップデータを書き戻せない。HDD (2)5bにはスキャナ補正の施された400dpi2ビットのCMYK圧縮画像データと白黒やカラー、文字や写真といった画質モードなどの属性情報が蓄積されているので、先ず、これらを圧縮したまま一旦半導体メモリ11に展開し、次いで、圧縮伸張ブロック16を通すことにより、圧縮されたCMYKデータを伸張する。圧縮伸張ブロック16は、複数のアルゴリズムの圧縮伸張器を備えており、プリンタコントローラ4がHDD (2)5bに記録された蓄積形式についての情報を読み出し、使用するアルゴリズムを指示し、データ伸張を行う。これにより、400dpi2ビットのCMYK圧縮画像データは400dpi8ビットのCMYK画像データに復号される。このとき、該当するアルゴリズムが存在しない場合は、プリンタコントローラ4にエラーとして返す。この場合は、バックアップデータを書き戻すことはできない。
圧縮伸張ブロック16は、DSP(Digital Signal Processor)などでプログラマブルにしておくと、より自由度が広がる。読み出したHDD (2)5bの蓄積形式を認識し、対応するコードを埋め込む方法をとることも可能になる。
蓄積形式を表すコードは、データバックアップ時にバックアップ用のHDD (2)5bに書き出しておくと便利である。機器のファームウェアにコードを埋め込んで、使う時に用いることもできるし、また必要に応じてネットワークから該当のコードをダウンロードすることも可能になる。
本実施形態の画像フォーマット変換ユニット10内の構成は、先の図13の例を再び示す。
図13に示すように、ここでは、書き戻し先に適合する画像フォーマットとするための処理手段として、色空間の変換を行う色変換回路102、画像の解像度変換を行う解像度変換回路101、フィルタ処理を行うフィルタ処理106、γ処理を行うγ処理103、中間調処理を行う中間調処理105の各手段を備える。
圧縮・伸張ブロック16で伸張された400dpi8ビットのCMYK画像データは解像度変換回路101によって、バックアップされている解像度から、実際に書き戻し先の本体側が求める600dpi8ビットCMYKの画像データへと変換される。
このようにして、バックアップされた400dpi8ビットのCMYKデータから、蓄積可能な600dpi8ビットのCMYKデータへの変換が行われ、本体内部の使用に適した蓄積形式である600dpi8ビットCMYKへと変換された画像データは、再び圧縮伸張ブロック16で固定長の600dpi2ビットCMYK圧縮画像データへと圧縮され、一旦半導体メモリ11に展開された後、本体内部のHDD (1)5へ書き戻される。
属性情報に差異がある場合、属性データを変換するための手段として備えた属性データ変換テーブル18を用い、プリンタコントローラ4によって属性データ変換テーブル18に基づいて属性情報の変換を行う。属性データ変換テーブル18には、様々な機種間における属性データの対応関係を示す情報が記憶されており、このテーブルに基づいてバックアップデータの属性データをリストアする蓄積データに変換することができる。
例えば、バックアップした蓄積画像データに対して設定された画質モードが“画質モードA”というモードなのにも関わらず、リストアする先には“画質モードA”という画質モードの設定が、存在しない場合、何らかの画質モードに変換する必要がある。この場合、属性データ変換テーブル18には、“画質モードA”は“画質モードB”で置き換えるような対応とする変換テーブルを記憶しておき、この属性データ変換テーブル18を参照することにより、レストア時に“画質モードA”から利用を可能とする“画質モードB”に属性データが変換される。
また、バックアップデータの濃度調整の幅を示す属性データが0±4(プラス側が濃度濃い)で、リストアする先の濃度調整幅の属性データが0±2(マイナス側が濃度濃い)の場合、プラスとマイナスの方向を合わせ、濃度調整の結果が合うように、それぞれの値を対応させる。この情報も属性データ変換テーブルに対応関係を記述しておくことにより、適合させることが可能になる。
このように属性データ変換テーブルをアップデートすることにより、様々な属性データの変換が可能であるが、まだ属性データ変換テーブルとしてデータ化が行われていない対応関係がでた場合には、操作部(図示せず)からの操作入力により、ユーザーが直接、変換先を指示することにより、書き戻し先における動作が可能となる。
4・・プリンタコントローラ、 5・・HDD(1)、
5b・・HDD(2)、 7・・プリンタ補正、
9・・作像ユニット、 10・・画像フォーマット変換ユニット、
14・・NIC(ネットワークインターフェースコントローラ)、
18・・属性データ変換テーブル。
Claims (9)
- 入力された画像データを蓄積する第1の画像蓄積手段と、
前記第1の画像蓄積手段に蓄積された画像データを複数の利用先に出力することが可能な出力手段と、
前記第1の画像蓄積手段に蓄積された画像データのバックアップが可能で、バックアップする画像データをその属性データとともに蓄積する第2の画像蓄積手段を有する画像処理装置であって、
前記第2の画像蓄積手段に蓄積された画像データの利用時、利用先が要求する画像データの形式を取得し、蓄積画像のデータ形式との差異を判別するデータ形式判別手段と、
前記データ形式判別手段が、データ形式の差異を判別結果として得たときに、前記第2の画像蓄積手段に蓄積された画像データを利用先のデータ形式へ変換する画像データ変換手段と、
前記第2の画像蓄積手段に蓄積された画像データの属性データを利用先で用いる属性データへ変換するための属性データ変換テーブルをwebサーバーから取得する属性データ変換テーブル取得手段と、
前記データ形式判別手段が、データ形式の差異を判別結果として得たときに、前記属性データ変換テーブル取得手段によって取得した最新の属性データ変換テーブルを用いて前記第2の画像蓄積手段に蓄積された画像データの属性データを利用先で用いる属性データへ変換する属性データ変換手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、解像度を変換する機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1又は2に記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、色空間を変換する機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、ガンマ変換をする機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、データ圧縮形式を変換する機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、フィルタ処理を行う機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段が、中間調処理を行う機能を持つ手段であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載された画像処理装置において、前記画像データ変換手段に設定される変換・処理条件のうちの少なくとも一つの条件を、入力操作により指示された条件に従って変更する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載された画像処理装置において、前記第1の画像蓄積手段に蓄積された画像データをネットワークへ送信可能とするネットワークインターフェースを備え、前記第2の画像蓄積手段が前記ネットワークインターフェースを介して受けとった画像データを蓄積する手段であることを特徴とする画像処理装置。
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