JP4565857B2 - 窒素酸化物の除去方法および窒素酸化物の除去装置 - Google Patents
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また、固体吸着剤が、除去工程を行う除去部と再生工程を行う再生部とを含むので、窒素酸化物吸着手段を複数設ける必要はなく、窒素酸化物吸着手段を複数設けることに起因する不都合は生じない。
また、固体吸着剤を含む窒素酸化物吸着手段に気体を供給することにより気体中に含まれる窒素酸化物を除去するので、窒素酸化物を含む気体中に二酸化炭素や酸素などのガスが共存していても共存するガスに起因する問題が生じることはない。
また、上記の窒素酸化物の除去方法によれば、窒素酸化物の濃度にかかわらず、窒素酸化物を効率よく除去することができる。したがって、上記の窒素酸化物の除去方法は、従来の窒素酸化物の除去方法では窒素酸化物を効率よく除去することが困難であった気体、例えば、道路トンネル内、地下駐車場内、都市内幹線道路近傍などの大気が採取された気体である場合にも好ましく適用できる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、前記回転容器を回転させるだけで、容易に固体吸着剤と前記固体吸着剤に前記再生剤を供給する供給位置との配置を変更することができ、容易に前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することができる。
一般に、固体吸着剤における窒素酸化物の除去機能は、固体吸着剤が乾燥状態であるときに十分に発揮される。このため、除去工程によって低下した固体吸着剤の除去機能は、再生剤によって固体吸着剤が吸着した窒素酸化物を除去しても、固体吸着剤が乾燥状態となるまで完全には回復しない。
これに対し、上記の窒素酸化物の除去方法では、除去工程を行っている除去部と、再生工程を行っている再生部との間が仕切られるので、再生部を構成する固体吸着剤のみに再生剤が供給されるようにすることができ、除去部を構成する固体吸着剤が再生剤で濡れることを防ぐことができる。よって、窒素酸化物の除去機能を十分に発揮することができ、気体中に含まれる窒素酸化物を効果的に除去することができる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、固体吸着剤に前記再生剤を供給する供給位置を変更するだけで、容易に前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することができる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、所定の水準以上の窒素酸化物の除去機能を確保することができ、窒素酸化物を除去した後に得られる気体の品質を向上させることができる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、窒素酸化物吸着装置と再生剤タンクとの間で再生剤を循環させるだけで、容易に再生工程を行うことができるものとなり、より一層効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することができる。
二酸化窒素、三酸化二窒素、四酸化二窒素、五酸化二窒素は、いずれも一酸化窒素と比較して固体吸着剤に吸着されやすい。したがって、上記の前処理工程を含む窒素酸化物の除去方法とすることで、たとえ、気体中に含まれる窒素酸化物に一酸化窒素が含まれていたとしても、一酸化窒素が含まれていない場合と同様に、効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することが可能となる。
気体中に水が含まれていると、固体吸着剤の表面で窒素酸化物の水和反応が生じ、窒素酸化物が亜硝酸または硝酸となる。このため、固体吸着剤による窒素酸化物の吸着量が増大し、窒素酸化物が固体吸着剤により一層吸着されやすくなり、より一層効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することができる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、固体吸着剤が、大きな比表面積を有するものとなるので、窒素酸化物が固体吸着剤により一層吸着されやすくなり、より一層効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することができる。
特に、固体吸着剤として好ましく適用される大きな比表面積を有する炭素系材料の一例として、活性炭を挙げることができる。
強塩基性物質であるアルカリ金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物は、固体吸着剤の吸着した窒素酸化物を効率良く除去することができる。このため、塩基性物質をアルカリ金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物とすることで、より一層効率よく再生工程を行うことができ、より一層効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することができる。
亜硫酸塩は、常温でも効率よく窒素酸化物を窒素ガスまで還元することができる。このため、還元性物質を亜硫酸塩とすることで、より一層効率よく再生工程を行うことができ、より一層効率よく気体中に含まれる窒素酸化物を除去することができる。
このような窒素酸化物の除去方法とすることで、還元性物質が酸素などによって劣化することを防ぐことができ、再生剤の寿命を長くすることができる。
前記固体吸着剤が、前記窒素酸化物を吸着して除去する除去工程を行う除去部と、前記窒素酸化物の除去機能を再生する再生工程を行う再生部とを含むことを特徴とする。
このような窒素酸化物の除去装置は、上述した窒素酸化物の除去方法を行う場合に好適に使用することができ、窒素酸化物吸着手段を複数設けることなく、除去工程と再生工程とを同時に行うことができ、気体中に含まれる窒素酸化物を連続的に効率よく除去することができる。
このような窒素酸化物の除去装置とすることで、前記回転容器を回転させるだけで、容易に前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することができる除去装置となる。
このような窒素酸化物の除去装置とすることで、除去工程を行っている除去部と、再生工程を行っている再生部との間が仕切られるので、再生部を構成する固体吸着剤のみに再生剤が供給されるようにすることができ、除去部を構成する固体吸着剤が再生剤で濡れることを防ぐことができる。よって、窒素酸化物の除去機能を十分に発揮することができる。
このような窒素酸化物の除去装置とすることで、固体吸着剤に前記再生剤を供給する供給位置を変更するだけで、容易に前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することができる。
図1および図2は、本発明の窒素酸化物の除去方法の一例を説明するためのフローチャートである。また、図3は、本発明の窒素酸化物の除去装置の一例を説明するための概略図である。また、図4は、図3に示された窒素酸化物の除去装置を構成する窒素酸化物吸着装置の内部構造を説明するための図であり、窒素酸化物吸着装置を上方から見た概略図である。なお、図4においては、図面を見やすくするために、固体吸着剤の記載を領域Aのみとし、領域B、領域C、領域Dについては省略してある。
図3および図4に示す窒素酸化物の除去装置は、窒素酸化物を除去するために採取された大気を窒素酸化物酸化装置2に供給する供給ライン1と、窒素酸化物酸化装置2と、窒素酸化物吸着装置(特許請求の範囲における「窒素酸化物吸着手段」に相当する。)4に窒素酸化物酸化装置2を通過した大気を供給する大気供給ライン3と、窒素酸化物を吸着する窒素酸化物吸着装置4と、窒素酸化物吸着装置4を通過した大気を浄化大気として放出する大気排出ライン5とを備えている。
回転容器40は、図4に示すように、中心軸45を中心として矢印の方向に回転可能なものであり、窒素酸化物センサーが所定濃度以上の濃度を検知することにより90度ずつ回転し、窒素酸化物センサーが所定濃度以上の濃度を4回検知することにより、1周するようになっている。
また、再生剤供給管73を形成する材料としては、特に限定されないが、金属、FRP、PCVなどが例示できる。
以下に説明する方法によって窒素酸化物が除去される窒素酸化物を含む大気としては、特に限定されないが、例えば、数ppm以下の窒素酸化物濃度が問題となっている道路トンネル内や地下駐車場内から採取される大気、あるいは都市幹線道路近傍などから採取される大気などが挙げられる。また、窒素酸化物を含む大気としては、湿度が60%以上、より好ましくは80%以上であることが望ましい。
窒素酸化物吸着装置4を再生するには、まず、再生剤タンク6から再生剤供給ライン7を介して、領域Bに再生剤を供給(S11)し、領域Bに配置されている固体吸着剤4aから窒素酸化物を除去(S12)する。再生剤による窒素酸化物の除去は、固体吸着剤4aに再生剤供給管73を介して再生剤供給口74から再生剤を散布する方法によって行われる。
続いて、使用済みの再生剤を、再生剤戻りライン8を介して固体吸着剤4aの再生剤タンク6に戻す(S13)ことにより、窒素酸化物吸着装置4の再生が終了する。
また、回転容器40内を仕切る仕切板の数は、特に限定されないが、再生部を構成する固体吸着剤4aのみに再生剤が供給されるものを容易に得るために、隣り合う仕切板によって形成される角度を、全て回転容器40を回転させる角度と同じ角度にすることが望ましい。
具体的には、例えば、大気供給ライン3を介して固体吸着剤に温風が供給されるものとすることができる。また、中心軸45および仕切板41、42、43、44を熱伝導性に優れた金属からなるものとし、中心軸45および仕切板41、42、43、44を電熱装置からの熱を固体吸着剤に供給するものとして機能させるようにしてもよい。
2 窒素酸化物酸化装置
3 大気供給ライン
4 窒素酸化物吸着装置
4a 固体吸着剤
5 大気排出ライン
6 再生剤タンク
7 再生剤供給ライン
8 再生剤戻りライン
9 制御装置
40 回転容器
41、42、43、44 仕切板
45 中心軸
73 再生剤供給管
74 再生剤供給口
Claims (9)
- 気体中に含まれる窒素酸化物を除去する方法であって、
前記気体に水を噴霧して加湿する加湿工程と、
窒素酸化物を吸着して除去する固体吸着剤を含む窒素酸化物吸着手段に、加湿された前記気体を供給することにより前記気体中に含まれる窒素酸化物を除去する除去工程と、
窒素酸化物センサーにより前記窒素酸化物吸着手段の前記窒素酸化物の除去機能を検知する検知工程と、
前記除去工程によって低下した前記窒素酸化物の除去機能を、塩基性物質または還元性物質を含む水溶液からなる再生剤を再生剤供給管に複数設けられた再生剤供給口から前記固体吸着剤上に散布することによって、前記固体吸着剤が吸着した窒素酸化物を除去して再生する再生工程とを含み、
前記固体吸着剤を、中心軸を中心として回転可能な回転容器に収納し、前記回転容器に、前記回転容器内を仕切る複数の仕切板を前記中心軸から側面に向かって設け、前記除去工程と前記再生工程とを同時に行うことにより、前記固体吸着剤が、前記複数の仕切板により仕切られた除去工程を行っている除去部と、再生工程を行っている再生部とを含み、前記検知工程において前記窒素酸化物の除去機能の低下が検知された場合に前記回転容器を回転させることにより、前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することを特徴とする窒素酸化物の除去方法。 - 前記固体吸着剤上に前記再生剤を散布する位置を変更することにより、前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とを交換することを特徴とする請求項1に記載の窒素酸化物の除去方法。
- 前記窒素酸化物吸着装置と前記再生剤を貯留する再生剤タンクとの間で、前記再生剤を循環させることを特徴とする請求項1または2に記載の窒素酸化物の除去方法。
- 前記気体が、道路トンネル内、地下駐車場内、都市内幹線道路近傍のいずれかの大気が採取されたものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
- 前記固体吸着剤が、炭素系材料であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
- 前記塩基性物質が、アルカリ金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
- 前記還元性物質が、亜硫酸塩であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
- 気体中に含まれる窒素酸化物を除去する装置であって、
前記気体に水を噴霧して加湿する加湿手段と、
加湿された前記気体中に含まれる窒素酸化物を吸着して除去する固体吸着剤を含む窒素酸化物吸着手段と、
前記窒素酸化物吸着手段の前記窒素酸化物の除去機能を検知する窒素酸化物センサーと、
塩基性物質または還元性物質を含む水溶液からなる再生剤を前記固体吸着剤上に散布するための複数の再生剤供給口を備える再生剤供給管を含み、前記再生剤の前記固体吸着剤上への散布により前記固体吸着剤に吸着された前記窒素酸化物を除去し、前記窒素酸化物の除去機能を再生する再生剤供給手段と、
前記固体吸着剤を収納し、中心軸を中心として回転可能な回転容器と、
前記回転容器には、前記回転容器内を仕切る複数の仕切板を前記中心軸から側面に向かって設けられ、前記固体吸着剤が、前記複数の仕切板により仕切られた前記窒素酸化物を吸着して除去する除去工程を行う除去部と、前記窒素酸化物の除去機能を再生する再生工程を行う再生部とを含み、前記窒素酸化物センサーにより前記窒素酸化物の除去機能の低下が検知された場合に前記回転容器が回転されることにより、前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とが交換されることを特徴とする窒素酸化物の除去装置。 - 前記固体吸着剤上に前記再生剤を散布する位置が変更可能なものであり、
前記位置が変更されることにより、前記除去部の少なくとも一部と前記再生部の少なくとも一部とが交換されることを特徴とする請求項8に記載の窒素酸化物の除去装置。
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