以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る遊技機について遊技領域の釘を省略して示す正面図、図2は同遊技機の電気制御を簡略に示すブロック図である。
図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤3の縁に内側ガイドレール4と外側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設されている。また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。なお、大当たりになると大入賞口15が開放され、遊技球が入賞し易い大当たり遊技(特別遊技とも称される)が実行される。符号22a,22bは風車、F1は外枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。
また、前記遊技機1の前面側には、枠飾り右ランプ35a、枠飾り上ランプ35b、枠飾り左ランプ35c、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置53等がそれぞれ組み付けられている。
前記表示装置9は、文字又は図柄の少なくとも何れかを表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部45が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部42となっている。
前記特別図柄表示部42は、本発明の表示手段に相当し、複数の図柄を変動表示した後に停止表示して遊技の当たりを示す大当たり図柄及び遊技の外れを示す外れ図柄を少なくとも表示する表示手段に相当する。本実施例の特別図柄表示部42は、複数の図柄として複数の特別図柄が表示可能とされ、前記特別図柄を変動表示させた後、遊技の当否(大当たりの当否)を判定する当否判定手段による判定結果が当たりの場合には大当たり図柄で停止表示し、判定結果が外れの場合には外れ図柄で停止表示するように、表示制御手段によって制御される。本実施例の特別図柄表示部42は、横に並ぶ3つの表示領域に分割された左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域を備え、左側表示領域には左特別図柄(左判定図柄)が、中央表示領域には中特別図柄(中判定図柄)が、右側表示領域には右特別図柄(右判定図柄)が、それぞれ当否判定結果表示用の特別図柄(判定図柄)として、変動表示及び停止表示可能とされている。また、前記特別図柄表示部42には、前記特別図柄(判定図柄)に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ変動および停止表示される特別図柄(判定図柄)は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。
本実施例における大当たり図柄は、前記特別図柄表示部42に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が‘0,0,0’となる0のぞろ目、‘1,1,1’となる1のぞろ目、‘2,2,2’となる2のぞろ目、‘3,3,3’となる3のぞろ目というように、各数値のぞろ目に設定され、その他の特別図柄で停止表示される態様が外れ図柄に設定されている。
さらに、この実施例の遊技機1は、前記大当たり図柄として、遊技の当たりの中でも遊技者に与える有利さが大の当たりであることを示す特典大当たり図柄と前記有利さが小であることを示す通常大当たり図柄とがある。なお、前記遊技者に与える有利さの大小は、相対的なものである。本実施例では、前記特別図柄表示部42に特典大当たり図柄が停止表示された場合には特典大当たり遊技が行われ、それに対して通常大当たり図柄が停止表示された場合には通常大当たり遊技が行われる。
前記特典大当たり遊技は、本実施例では通常大当たり遊技の発生に加え、大当たり遊技終了後に確率変動が生じ、次回の大当り発生確率が平常時の通常遊技状態(低確率状態、1/300の確率)よりも高い確率変動状態(高確率状態、1/100の確率)に移行し、次回の大当りまで高確率状態が継続するようになっている。それに対して、通常大当たり遊技では、大当り遊技終了後、前記通常遊技状態(低確率状態)とされ、その状態が次回の大当りまで継続するようになっている。本実施例では、前記特典大当たり図柄は、‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’の奇数のぞろ目とされ、また前記通常大当たり図柄は、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の偶数のぞろ目とされている。
前記特別図柄表示部42における特別図柄の変動表示態様は、特別図柄の変動時間や変動方法、リーチの有無等を異ならせた複数のものが設けられている。前記リーチは、前記特別図柄表示部42で特別図柄が変動表示開始後、確定停止表示される前段階において、当たり停止表示態様で表示されやすい可変表示態様になったと遊技者に思わせる変動状態を言う。前記リーチの表示態様として、前記特別図柄表示部42の各表示領域の内、最終停止図柄を表示する表示領域だけを残して、残りの2つの表示領域で特別図柄を特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように停止表示する表示態様を挙げることができる。この例では、前記特別図柄表示部42で特別図柄が変動表示開始した後、確定停止表示される前段階において、中央表示領域だけを残して、残りの2つの表示領域で特別図柄を特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように停止表示する場合がリーチとして設定されている。
前記普通図柄表示部45は、記号或いは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部45に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。前記普通図柄表示部45における停止表示図柄が小当たり図柄、本実施例では奇数で停止表示されることにより、小当たりの当否判定結果が小当たり(普通図柄当たり)であることを示す。
前記始動入賞口10は本発明の入球口に相当するものであって、特別図柄表示部42の真下に設けられ、2つの可動片10a,10bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞(入球)し難い狭小開放状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞(入球)し易い拡開開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口10の可動片10a,10b間が入賞領域(入球可能領域)に相当する。前記始動入賞口10の拡開開放は、前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動開始した後に小当たり図柄(本実施例では奇数)で確定停止表示されて小当たり(普通図柄当たり)が成立した時に行われる。
また、前記遊技盤3の背面には、始動入賞口10に入賞(入球)した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサとも称され、本発明の検出手段に相当する。)が入賞球用通路に設けられている。また、前記特別図柄表示部42で特別図柄の変動表示中に、前記始動入賞口10に遊技球が入賞しても、直ちに新たな特別図柄の変動表示を開始することができないため、特別図柄の変動表示を一旦保留し、その後の特別図柄の変動表示によって保留の数を減らすようになっている。なお、本実施例では、前記特別図柄用保留数の上限値は4個に設定されている。また、前記特別図柄用保留数は、前記特別図柄表示部42の上部両側に設けられた特別図柄変動数保留記憶表示器51の点灯数で表示される。
前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21は、前記遊技盤3の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部45で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4回保留数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄用保留数を減らすようになっている。前記普通図柄用保留数は、前記遊技領域6の右下部に設けられた普通図柄変動数保留記憶表示器47の点灯数で表示される。さらにまた、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口15は、前記遊技盤3の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板16を備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板16が閉じた状態とされ、当該大入賞口15内の一部には、該大入賞口15が開いた際に開口して入賞可能にする特定領域入賞口52を有する。さらに、前記特定領域入賞口52には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口52には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、前記大入賞口15内の略中央には、大入賞口15に入賞し、かつ前記特定領域入賞口52に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記発射装置53は、操作レバー54の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置53により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設されたガイドレール4,5によって遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される。なお、この例の遊技機1は、プリペイドカードユニット56が接続されている。
また、前記遊技機1の裏側には、遊技を制御するための複数の制御回路や装置が設けられている。図2のブロック図は同遊技機の電気制御を簡略に示すものであり、前記制御回路として、主制御回路70、表示制御回路90、発光体制御回路88、音声制御回路120、払出制御回路110、発射制御回路100、電源回路87等が示されている。なお、各制御回路はそれぞれ制御基板に設けられ、さらに各制御基板は、それぞれケースに収納されて前記遊技機1の裏側に取り付けられている。
前記主制御回路70は、プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM73、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備えたワンチップマイクロコンピュータ71、該ワンチップコンピュータ71と表示制御回路90等を結ぶI/O(入出力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、バッファゲート79、インターフェイス80等により構成され、本発明における数値更新手段、数値取得手段、更新小範囲ブロック指定手段、一更新小範囲ブロック内数値更新手段、他の更新小範囲ブロック内数値更新手段、記憶手段、ブロック分け数値更新制御手段、全範囲数値更新制御手段、更新モード変更制御手段等として機能する。なお、前記ブロック分け数値更新制御手段は、前記更新小範囲ブロック指定手段と、前記一更新小範囲ブロック内数値更新手段と、前記記憶手段と、前記他の更新小範囲ブロック内数値更新手段により構成される。
前記CPU72は、制御部、演算部、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、遊技の制御に利用する数値(乱数値)の更新、さらには表示制御回路90や発光体制御回路88等のサブ制御回路や他の制御装置に対する制御信号(コマンド)等をプログラムに従って生成する。
前記RAM73は始動入賞口検出スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、前記CPU72で更新される各種数値(乱数値)用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びに前記CPU72の作業領域、前記始動入賞口10や普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21への遊技球の入球や通過数を記憶する記憶領域、さらには後述のように一更新小範囲ブロック内で数値更新を所定回数繰り返した場合の繰り返し回数である所定回数を記憶する記憶領域を備え、本発明の記憶手段に相当する。また、前記ROM74には、遊技上の制御プログラムや、制御データ、制御信号(コマンド)が書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値(当たり数値)、特典大当たり図柄を選択する数値等が記憶されている。
その他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、遊技機1の電源投入時に各種制御情報を初期化する初期リセット回路と、ワンチップマイクロコンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御用プログラムを定期的(この例では4msec毎)に実行させる定期リセット回路が設けられている。
前記主制御回路70から出力される制御信号(コマンド)は、前記I/Oバス75や出力ポート77、ドライバ78を介して種々のサブ制御回路や装置を制御する。すなわち、前記ドライバ78には始動入賞口10、大入賞口15、情報出力回路83等が接続され、前記出力ポート77には表示制御回路90、発光体制御回路88が接続され、前記I/Oバス75には音声制御回路120が接続されている。なお、前記情報出力回路83には、ホストコンピュータであるホール用の管理装置84が接続され、大当たり情報や図柄確定情報、確率変動情報等の各種遊技情報が出力される。
前記表示制御回路90は、表示制御手段として機能し、前記主制御回路70から変動表示態様、特別図柄の変動表示開始、普通図柄の変動表示開始、停止図柄、図柄の停止、その他各種遊技状態の制御信号(コマンド)を受信し、受信した制御信号に基づいて所定の表示制御処理を行うサブ制御回路(サブ制御手段)であって、この表示制御回路90に接続されている前記特別図柄表示部42、前記普通図柄表示部45、前記発光体制御回路88、前記音声制御回路120等の制御を行う。
前記表示制御回路90は、図3に示す構成からなり、前記特別図柄表示部42で特別図柄を変動表示及び停止表示させたり、他の画像を表示させたり、前記普通図柄表示部45で普通図柄を変動表示及び停止表示させたりするための表示制御プログラム等の制御データを記憶する制御データROM92、主制御回路70から送られた変動表示態様や停止表示態様、遊技状態等を一時記憶する制御データRAM93、遊技画像(特別図柄、他の図柄、他の画像(文字、キャラクター、背景等を含む))データ等を記憶する画像データROM96、前記主制御回路70からの制御信号(コマンド)により、前記制御データROM92及び制御データRAM93の制御データに従って演算及び制御等する表示制御用CPU(制御部、演算部、各種制御部、演算部、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他に遊技の制御に使用する乱数の生成を行う共に、受信データの判断手段として機能する。)91、前記表示制御用CPU91からの指令に基づいて画像データROM96から必要な画像データ等を読み出し、前記特別図柄や背景等のマップデータを生成するVDP94、該VDP94で生成したデータを格納するVRAM95及び初期リセット回路98からなる。前記表示制御回路90のVDP94からのRGB制御データは、前記特別図柄表示部42や普通図柄表示部45等へ送信(出力)され、前記特別図柄表示部42や普通図柄表示部45では画像や特別図柄あるいは普通図柄の変動及び停止表示を行う。
前記発光体制御回路88は、発光体制御手段として機能し、前記主制御回路70及び前記表示制御回路90からの受信コマンドにしたがい前記枠飾り右ランプ35a、枠飾り上ランプ35b、枠飾り左ランプ35cの発光を制御する。
前記音声制御回路120は、前記スピーカ38から発する音声を制御し、また前記払出制御回路110は、遊技媒体払出装置(図示せず)による遊技媒体(賞品球や貸球)の払い出しを制御し、また発射制御回路100は前記発射装置53を制御し、さらに電源回路87は、外部から供給される電源を遊技機1に適した電圧、電流に変換する。
また、前記主制御回路70のインターフェィス80には、始動入賞口検出スイッチ、普通図柄変動開始スイッチ、特定入賞球検出スイッチ、入賞球数カウントスイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等が接続され、各検出スイッチ等から出力される検出信号が前記インターフェイス80を介して主制御回路70のワンチップマイクロコンピュータ71に送信されるようになっている。
前記主制御回路70に設けられる複数の乱数用カウンタ(数値用カウンタ)として、この実施例では表1に示すものがある。なお、乱数用カウンタは表1のものに限定されることなく、適宜の乱数用カウンタを設けてもよい。表1の乱数用カウンタは、遊技に利用する数値を決定するためのものであり、それらの内容について次に示す。
ラベル−TRND−Aは、遊技の当否(当たり外れ)、すなわち遊技者にとって有利な遊技である大当たり遊技への移行となる大当たり(遊技の当たり外れ)を判定する当否判定手段(大当たり当否判定手段)に用いられる大当たり決定用乱数値(本発明における遊技の当たり外れを示す大当たり決定用数値)のカウンタである。前記ラベル−TRND−Aの大当たり決定用乱数値Q1の更新範囲は、更新数値の最小値が‘0’、最大値が‘299’に設定されている。前記大当たり決定用乱数値Q1の更新は、通常の全範囲(‘0’〜‘299’)で数値の更新が行われる場合と、前記更新範囲の最小値‘0’〜最大値‘299’間が複数の更新小範囲ブロックに分割されて各更新小範囲ブロック別に数値の更新が行われる場合がある。
全範囲数値更新においては、最小値の‘0’から始まり、所定時間(この例では4msec)ごとに1ずつ加算され、数値が‘299’に至ると、次の‘1’加算により最大値‘299’を超えると、次に‘0’に書き換えられて前記加算を繰り返すようになっている。すなわち、最小数値(本実施例では‘0’)に所定数値(本実施例では‘1’)を加算した後、該加算結果に前記所定数値(本実施例では‘1’)を加算することを順次行い、前記加算によって前記最大数値(本実施例では‘299’)を超える場合には再び前記最小数値(本実施例では‘0’)に至り、再び順次所定数値(本実施例では‘1’)の加算が行われる、所定数値順次加算方法で数値更新が行われる。なお、本実施例では、最大数値に至った後、常に最小数値から加算されるのではなく、後述のように大当たり決定用乱数値の初期値乱数更新処理で更新された数値(‘0’〜‘299’)から取得された数値が初期値に設定され、該設定初期値から加算が行われる。
ブロック別数値更新においては、該当する更新小範囲ブロックにおける最小数値に所定数値(本実施例では‘1’)を加算した後、該加算結果に前記所定数値(本実施例では‘1’)を加算することを順次行い、前記加算によって前記該当する更新小範囲ブロック内の最大数値を超える場合には再び前記該当する更新小範囲ブロック内の最小数値に至り、再び順次所定数値(本実施例では‘1’)の加算が行われる、加算方法により数値更新が行われる。本実施例では、ブロック別数値更新の場合には、‘0’〜‘99’の一更新小範囲ブロック(最小数値‘0’,最大値‘99’)と、‘100’〜‘299’の他の更新小範囲ブロック(最小値‘100’、最大値‘299’の二つに分割され、該当する更新小範囲ブロックにおいて、前記加算方法で数値更新が行われる。
前記ラベル−TRND−Aの更新数値は、数値取得条件の成立に起因して取得され、予め決定されている大当たり数値(当たり数値)、この実施例では前記通常遊技状態時(低確率状態時、1/300)には‘7’と対比され、前記確率変動状態時(高確率状態時、1/100)には‘7’,‘17’,‘201’と対比されて遊技の当否(当たりか外れか)が判断される。本実施例では、前数値取得条件の成立は、遊技球が前記始動入賞口(入球口)10に入球(入賞)して前記始動入賞口検出スイッチによって検出された場合に設定されている。
ラベル−TRND−R1は、前記ラベル−TRND−Aを用いる当否判定手段による当否判定結果が外れとなる場合において、前記特別図柄の変動表示態様がリーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用乱数値のカウンタである。前記ラベル−TRND−R1の乱数値Q2は、数値更新範囲が、最小数値‘0’と最大数値‘49’に設定され、前記所定数値順次加算方法によって数値更新が行われる。すなわち、最小数値‘0’から始まって、所定時間(4msec)ごとに1ずつ加算され、数値が‘49’に至ると、次に‘0’に書き換えられて前記加算を繰り返す数値更新が行われる。当該ラベル−TRND−R1の更新数値は、前記数値取得条件の成立に起因して、すなわち前記始動入賞口10への入球(入賞)が前記始動入賞口検出スイッチによって検出された時に取得され、大当たりの当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値、本実施例では‘24’,‘49’と対比されてリーチ有無が判断される。なお、この実施例では、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり当否判定結果が大当たりとなる場合には、必ずリーチが成立するようになっているので、このラベル−TRND−R1は使用されない。
ラベル−TRND−AZ1は、大当たり成立時、前記特別図柄表示部42の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域に確定停止して揃う当たり大当たり図柄(確定大当たり停止図柄組合せ)を決定するのに用いられる大当たり図柄決定用乱数値(本発明における大当たり図柄決定用数値)のカウンタである。このラベル−TRND−AZ1の乱数値Q3は、数値更新範囲が、最小数値‘0’と最大数値‘9’に設定され、前記所定数値順次加算方法によって数値更新が行われる。すなわち、最小数値‘0’から始まって所定時間(4msec)ごとに‘1’ずつ加算され、最大数値‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて前記加算を繰り返すようになっている。ラベル−TRND−AZ1の更新数値は、前記数値取得条件の成立に起因して、すなわち前記始動入賞口10への入球(入賞)が前記始動入賞口検出スイッチによって検出された時に取得される。前記ラベル−TRND−AZ1の数値には、各数値に対応する大当たり図柄が予め割り当てられている。実施例においては、前記ラベル−TRND−AZ1の乱数値が‘0’の場合には‘0,0,0’となる0のぞろ目、‘1’の場合には‘1,1,1’となる1のぞろ目、‘2’の場合には‘2,2,2’となる2のぞろ目、‘3’の場合には‘3,3,3’となる3のぞろ目というように、各数値のぞろ目が大当たり図柄となっている。
なお、前記大当たり図柄決定用乱数値(Q3)の取得数値は、前記大当たり遊技終了後に確率変動状態となる特典大当たりか否かの判定にも利用される。本実施例では、大当たり図柄決定用乱数値における‘1’,‘3’等の奇数の数値は、前記特典大当たり用の数値とされると共に、特典大当たりであることを示す特典大当たり図柄を選択する特典大当たり図柄選択用数値に設定されている。それに対して、大当たり図柄決定用乱数値における‘0’,‘2’等の偶数の数値は、前記大当たり遊技終了後の確率が通常確率となる通常大当たりであることを示す通常大当たり図柄を選択する通常大当たり図柄選択用数値に設定されている。
ラベル−TRND−B1〜B3は、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、前記特別図柄表示部42に確定停止表示する外れ図柄(外れ図柄組合せ)の決定に用いられるものである。前記ラベル−TRND−B1の乱数値Q4は左側表示領域の左特別図柄、ラベル−TRND−B2の乱数値Q5は右側表示領域の右特別図柄、ラベル−TRND−B3の乱数値Q6は中央表示領域(最終停止図柄表示領域)の中特別図柄(最終停止特別図柄)にそれぞれ対応する。
前記ラベル−TRND−B1の乱数値は、数値更新範囲が、最小数値‘0’と最大数値‘9’に設定され、前記所定数値順次加算方法によって数値更新が行われる。すなわち、最小数値‘0’から始まって所定時間(4msec)ごとに‘1’ずつ加算され、最大値‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、前記ラベル−TRND−B2の乱数値は、‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B1の乱数値が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。さらに、前記ラベル−TRND−B3の乱数値は、‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B2の乱数値が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。これによって、ラベル−TRND−B1〜B3の各数値範囲が同一であっても、当該ラベル−TRND−B1〜B3の乱数値が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
前記ラベル−TRND−B1〜B3の各乱数値が‘0’の場合には0、‘1’の場合には1、‘2’の場合には2というように、前記ラベル−TRND−B1〜B3の各乱数値が、遊技の外れ時に前記特別図柄表示部42の左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域に表示される確定停止外れ図柄として設定されている。そして、前記数値取得条件の成立に起因して、すなわち、前記始動入賞口検出スイッチによって入球(入賞)が検出されるごとにラベル−TRND−B1〜B3から取得される乱数値の組合せによって、外れ時に前記特別図柄表示部42の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域に表示される外れ図柄が定まる。
取得されたQ1〜Q6の乱数値については、それぞれ最大4個、前記主制御回路70のRAM73における該当領域に格納され、順次使用される。
ラベル−TRND−Hは、前記普通図柄表示部45に停止表示する普通図柄(小当たり判定図柄)を決定するとともに小当たり(普通図柄の当たり)を判定するもので、数値更新範囲が、最小数値‘0’と最大数値‘9’に設定され、前記所定数値順次加算方法によって数値更新が行われる。すなわち、最小数値‘0’から始まって所定時間(4msec)ごとに‘1’ずつ加算され、最大値‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。このラベル−TRND−Hの乱数値Q7は、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、最大4個まで前記主制御回路70のRAM73の普通図柄数値記憶領域に格納される。
また、前記ラベル−TRND−Hの乱数値には、各数値に対応する普通図柄(小当たり判定図柄)が予め割り当てられている。実施例においては、ラベル−TRND−Hの乱数値が‘1’のときは普通図柄表示部45に停止表示する普通図柄(小当たり判定図柄)が‘1’となる等、ラベル−TRND−Hの乱数値がそのまま普通図柄表示部45に停止表示する普通図柄(小当たり判定図柄)として割り当てられている。
なお、この実施例では、普通図柄の当たり確率は1/2となっており、具体的には、前記ラベル−TRND−Hの取得乱数値が奇数である場合、小当たりを形成し、普通図柄も当たり図柄で停止させ、前記始動入賞口10の入球可能領域拡大(拡開開放)行うようになっている。また、前記ラベル−TRND−Hの取得乱数値がその他の場合には小当たりとならず、普通図柄も外れで停止して、前記始動入賞口10が前記入球可能領域狭小状態のままとされる。
ここで、前記遊技機1が行う遊技について説明する。前記遊技機1では、電源投入時の初期設定により通常遊技状態(低確率状態)に設定され、前記発射装置53によって遊技領域6へ向けて発射された遊技球が、前記種々の入賞口(始動入賞口10を含む。)に入賞(入球)すると所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。
前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21の何れかを遊技球が通過し、前記普通図柄変動開始スイッチで遊技球が検出されると、前記主制御回路70へ入球信号が送られ、それに伴って、前記主制御回路70のラベル−TRND−Hの乱数値(Q7)が取得され、その取得乱数値が主制御回路70のRAM73の普通図柄数値記憶領域に一旦格納される。そして、当該格納された数値に基づいて小当たり(普通図柄の当たり)の判定が行われ、その判定に基づき前記主制御回路70から前記表示制御回路90へ制御信号(コマンド)が送信(出力)される。さらに、前記送信された制御信号に基づいて前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動を開始し、前記小当たり(普通図柄当たり)の場合には前記普通図柄表示部45で普通図柄が小当たり図柄で停止、この例では奇数で停止し、始動入賞口10の可動片10a、10bが拡開して、前記入球可能領域拡大状態になり、遊技球が入球し易くなる。そして、前記始動入賞口10に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
また、前記始動入賞口10に遊技球が入球し、前記始動入賞口検出スイッチによって入球遊技球(入賞球)が検出されると、前記主制御回路70へ入球(入賞)信号が送られ、それに伴って、前記主制御回路70のラベル−TRND−A,ラベル−TRND−R1,ラベル−TRND−T1,ラベル−TRND−AZ1,ラベル−TRND−B1〜B3等の各種乱数値(Q1〜Q6等)が取得され、その取得乱数値が前記主制御回路70におけるRAM73の該当する記憶領域に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、リーチ有無の決定、大当たり図柄、外れ図柄の決定等が行われ、前記特別図柄表示部42で左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が、前記決定された変動表示態様に応じて上下方向に変動を開始する。
前記特別図柄は所定時間変動した後に停止表示される。この例では、前記特別図柄表示部42の左表示領域、中央表示領域、右表示領域で前記特別図柄が同時に変動を開始し、前記左表示領域、右表示領域、中央表示領域の順で特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表示される。その際、前記ラベル−TRND−R1の取得乱数値によっては、特別図柄がリーチ状態で変動表示され、前記リーチ状態を経た後に前記特別図柄が最終停止して確定表示されることがある。なお、リーチ後に再抽選の図柄変動が行われ、その後に特別図柄が最終停止することもある。
前記特別図柄表示部42における特別図柄の停止表示態様が前記大当たり図柄、本実施例ではぞろ目であると、大当たりになり、大当たり遊技状態に移行する。前記大当たり遊技状態になると、前記大入賞口15の開閉板16が開いて前記遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、前記大入賞口15へ入賞(入球)可能とし、該大入賞口15への入賞があると、賞球払出装置(図示せず)により所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板16は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。
また、前記大入賞口15の開放中又は大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、前記特定領域入賞口への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高15回又は13回)、前記開閉板16の開放を繰り返すようになっている。
前記大当たりの際に、前記特別図柄の停止表示態様が前記特典大当たり図柄である‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の何れかの奇数のぞろ目であるときには、大当たり遊技終了後に、次回の大当たり発生時まで、大当たりの当たり確率が通常遊技状態(低確率状態、1/300)よりも高い確率変動状態(高確率状態、1/100の確率)に移行する。
次に、前記遊技を制御する主制御回路70が実行する処理について説明する。前記主制御回路70のCPU72は、所定の割り込み時間(この例では4msec)ごとに、前記主制御回路70のROM74に記憶されている各プログラムに従いメイン処理Mと割り込み処理Wを行う。図4はメイン処理Mのフローチャートである。
メイン処理Mでは、まず今回電源が投入されたか否か判断され(S11)、今回電源投入された場合には、初期設定処理(S12)が行われる。
初期設定処理(S12)では、スタックの設定、割り込み時間(この例では4msec)の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。このメイン処理Mは割り込み時間ごとに繰り返し行われるが、初期設定処理(S12)については、電源投入時のみに必要な処理であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されずに次の大当たり決定用乱数値の初期値乱数更新処理(S13)に移る。
大当たり決定用乱数値の初期値乱数更新処理(S13)では、前記大当たり決定用乱数値(Q1)の更新が前記全範囲数値更新で行われる場合に、更新が300回行われて1周(1サイクル)した後に戻る際の初期値用の乱数更新が行われる。この大当たり決定用乱数値の初期値乱数更新処理(S13)では、前記大当たり決定用のラベル−TRND−Aの乱数値(Q1)と同じ更新範囲‘0’〜‘299’において、‘0’から順に‘1’ずつ加算し、最大値の‘299’に至ると次に‘0’に戻って再び‘1’ずつ加算する所定数値順次加算方法による数値更新が、割り込み処理Wの行われるまでループ処理で行われる。
割り込み処理Wは、所定時間(本実施例では4ms)毎に実行施される。図5に割り込み処理Wのフローチャートを示す。この割り込み処理Wでは、出力処理(S21)、入力処理(S22)、動作タイマ減算処理(S23)、乱数更新処理(S24)、スイッチ検出処理(S25)、普通動作処理(S26)、特別動作処理(S27)、その他の処理(S28)が行われる。
出力処理(S21)では、前記各制御回路に制御信号(コマンド)を出力し、入力処理(S22)では、前回の入力処理時とデータが異なっているか確認し、異なっていればデータ入力が行われる。
動作タイマ減算処理(S23)では、普通図柄の変動時間、特別図柄の変動時間、大入賞口15の動作時間に関する処理が行われる。
乱数更新処理(S24)では、図6に示すように、前記普通図柄当たり判定・普通図柄決定用乱数値(Q7)の更新を行う普通図柄乱数値更新処理(S24−1)、前記大当たり決定用乱数値(Q1)の更新を行う大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)、前記大当たり図柄決定用乱数値(Q3)の更新を行う大当たり図柄決定用乱数値更新処理(S24−3)、前記リーチ有無決定用乱数値(Q2)の更新を行うリーチ有無決定用乱数値更新処理(S24−4)、前記外れ時における左、右、中特別図柄決定用乱数値(Q4〜Q6)の更新を行う外れ図柄決定用乱数値更新処理(S24−5)が行われる。
本実施例では、前記大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)において、前記大当たり決定用乱数値(大当たり決定用数値)の更新が、以下のように全範囲数値更新とブロック別更新とにより行われる。前記大当たり決定用乱数更新処理(S24−2)では、図7〜図9に示すように、まず現在の更新モードが通常更新モード(全範囲数値更新)か確認され(S24−2−1)、現在通常更新モード(全範囲数値更新)であれば、移行条件(本発明における数値更新範囲指定条件)が成立しているか確認される(S24−2−2)。移行条件としては、例えば、表2に示す具体例1のように、特別図柄の変動開始時に大当たりの当否判定結果が当たりになることや、具体例2のように、大当たり後の初リーチ変動態様選択などが挙げられる。なお、表2における「対象乱数値」は、遊技に使用される前記種々の数値(例えば乱数値Q1〜Q7)のうち、複数の更新小範囲ブロックに分割される乱数値を示す。また、「一更新小範囲ブロックで増加させる数値」は、一更新小範囲ブロックに他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含ませる数値を示す。例えば、具体例1,2では、本実施例のように、一更新小範囲ブロックに大当たり決定用乱数値の当たり数値が他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含まれるように設定されている。また、「遊技における体感上の効果」は、遊技者が遊技中に得られる効果である。上記のように、例えば、移行条件の成立を大当たりの当否判定結果が当たりとなり、一更新小範囲ブロックに他の更新小範囲ブロックよりも当たり数値の含まれる割合を高く設定することで、当たりが連続して発生する可能性を高くすることができる。
前記移行条件が成立していない場合、すなわちブロック更新モード(ブロック別数値更新)への移行条件が成立していない場合には、現在の通常更新モード(全範囲数値更新)が維持され、前記大当たり決定用乱数値(Q1)に‘1’加算することにより前記大当たり決定用乱数値(Q1)が更新される(S24−2−3)。次に、前記大当たり決定用乱数値(Q1)の更新が300回行われたか、すなわち更新が1周(1サイクル)行われたか確認され(S24−2−4)、300回更新された場合には、大当たり決定用乱数値(Q1)に、前記メイン処理Mの大当たり決定用乱数値の初期値更新処理(S12)における現在の更新数値が初期値データとして前記主制御回路70のRAM(記憶手段)73にセーブされる。前記S24−2−3〜S24−2−5の処理は、本発明における全範囲数値更新制御手段に相当する。なお、以下における数値等のセーブは、前記主制御回路70のRAM(記憶手段)73に記憶される。
一方、前記S24−2−2で移行条件が成立していると判断された場合、すなわちブロック更新モード(ブロック別数値更新)への移行条件が成立している場合には、現在の大当たり決定用乱数値(X)が、解除後大当たり決定用乱数値に転送されてセーブされる(S24−2−6)。前記解除後大当たり決定用乱数値は、ブロック更新モードが解除されて再び通常更新モード(全範囲数値更新)へ戻った際に、前記ブロック更新モードへ移行した時の大当たり決定用乱数値から全範囲数値更新を再開させるためのものである。なお、本実施例では、前記移行条件の成立が、更新小範囲ブロック指定手段及び一更新小範囲ブロック(数値範囲‘0’〜‘99’)の指定を兼ねている。次に、前記一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)における最小数値‘0’が、大当たり決定用乱数初期値データとして選択され(S24−2−7)、前記選択値‘0’が大当たり決定用乱数初期値データにセーブされる(S24−2−8)と共に、前記選択値‘0’が現在の大当たり決定用乱数値にセーブされる。また、ブロック更新モード時における前記一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)における最大数値‘99’が上限値として選択され(S24−2−10)、前記選択値‘99’がブロック更新モード時における上限値としてセーブされる(S24−2−11)。次に、ブロック更新モード時の更新回数が選択され(S24−2−12)、選択された更新回数(本発明における所定回数)が前記主制御回路70のRAMに記憶(セーブ)され、それと共に更新ループカウンタにセーブされて更新回数が設定される(S24−2−13)。更新ループカウンタは、更新回数を設定するためのカウンタであり、更新回数1回毎に1減算される。なお、前記更新回数は、最小数値から最大数値へ至るまでの更新を更新回数1回(1周、1サイクル)として計算される。また、前記ブロック更新モード時の更新回数選択は、例えば、5回等が挙げられる。なお、一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)が5回更新されるには、100×4ms×5回=2秒程かかる計算になる。
それに対して、前記S24−2−1で現在の更新モードが通常更新モード(全範囲数値更新)ではないと判断されると、次に現在一ブロック更新モード(一更新小範囲ブロックでの数値更新)中か否か判断され(S24−2−14)、一ブロック更新モード中であれば、大当たり決定用乱数値に‘1’加算されて更新が行われ、加算結果(更新後の数値)が、現在の一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)における大当たり決定用乱数の上限値である‘99’に達したか確認される(S24−2−16)。上限値‘99’に達していなければ、この大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)が終了し、次の割り込み処理時における大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)において、前記と同様にして一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)について数値の更新が行われる。一方、上限値‘99’に達した場合には、大当たり決定用乱数値に前記大当たり決定用乱数初期値データ‘0’が転送され(S24−2−17)、続いて前記更新ループカウンタの数値から1減算され(S24−2−18)、減算後の更新ループカウンタの数値が‘0’か確認される(S24−2−19)。減算後の更新ループカウンタの数値が‘0’に達していなければ、この大当たり決定用乱数更新処理(S24−2)が終了し、次の割り込み処理時における大当たり決定用乱数更新処理(S24−2)において、前記と同様にして一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)について数値の更新が行われる。
なお、前記S24−2−6〜S24−2−19は、本発明の一更新小範囲ブロック内数値更新手段に相当する。また、前記一更新小範囲ブロック内における数値の更新を前記選択された更新回数(所定回数)行う場合の処理時間(選択された更新回数分の処理時間、今回の実施例では2秒)は、前記特別図柄用保留数に2以上空きがある場合に、前記遊技球が前記始動入賞口10に連続して入球し、後述のスイッチ検出処理(S25)において前記始動入賞口検出スイッチで連続して検出される場合の検出時間、すなわち本実施例では大当たり決定用乱数値が連続して取得される時間よりも長くなるように設定されている。通常、前記始動入賞口10に遊技球が連続して入球した場合、遊技球の直径が11mmのため、1球目と2球目の検出間隔(距離)は11mm離れる。遊技球の落下速度にもよるが、連続して入球した場合の2球の検出は0.2秒〜0.5秒程度で行われ、そのときの乱数値が取得される。このように遊技球が前記始動入賞口10に連続して入球し前記始動入賞口検出スイッチで連続して検出される場合の検出時間(0.2秒〜0.5秒)より長く一更新小範囲ブロック内の数値更新を繰り返す処理時間(2秒)を設定することにより、前記一更新小範囲ブロックの数値範囲内から大当たり決定用乱数値が通常の更新モードよりも取得され易くなり、本実施例のように前記一更新小範囲ブロックに他の更新小範囲ブロックよりも大当たり決定用乱数値の当たり数値が割合を高くして含まれるようにした場合には、一更新小範囲ブロックで更新が繰り返されている間は通常の更新モードよりも大当たりになり易くなり、遊技のメリハリをつけることが可能となる。
それに対して、前記更新ループカウンタの数値が‘0’に達した場合には、一ブロック更新モード(一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)での数値更新)解除時の大当たり決定用乱数初期値データとして他の更新小範囲ブロック(数値範囲‘100’〜‘299’)の最小数値‘100’が選択され(S24−2−20)、前記選択値‘100’が現在の大当たり決定用乱数値にセーブされる(S24−2−21)と共に、前記一ブロック更新モード(一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)での数値更新)解除時の大当たり決定用乱数上限値として、他の更新小範囲ブロックの最大値‘299’が選択され、前記選択値‘299’が大当たり決定用乱数の上限値としてセーブされる(S24−2−23)。その後、前記主制御回路70のRAM73に記憶されている前記一更新小範囲ブロック‘0’〜‘99’の更新回数(所定回数)が選択され(S24−2−24)、前記選択値が更新ループカウンタにセーブされ、更新回数が設定される(S24−2−25)。
前記S24−2−14で一ブロック更新モード中ではないと判断された場合、すなわち他の更新小範囲ブロック(‘100’〜‘299’)における更新の場合、大当たり決定用乱数値に‘1’加算されて加算後の数値に更新され(S24−2−26)、加算結果が大当たり決定用乱数の上限値‘299’に達したか確認される(S24−2−27)。前記上限値‘299’に達していなければ、この大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)が終了し、次の割り込み処理時における大当たり決定用乱数値更新処理(S24−2)において、前記と同様にして他の更新小範囲ブロック(‘100’〜‘299’)について数値の更新が行われる。一方、前記上限値‘299’に達した場合には、大当たり決定用乱数値に前記大当たり決定用乱数初期値データ‘100’が転送され(S24−2−28)、次に前記更新ループカウンタの数値から1減算され(S24−2−29)、減算後の更新ループカウンタの数値が‘0’か確認される(S24−2−30)。減算後の更新ループカウンタの数値が‘0’でない場合、この大当たり決定用乱数更新処理(S24−2)が終了し、次の割り込み処理時における大当たり決定用乱数更新処理(S24−2)において、前記と同様にして他の更新小範囲ブロック(‘100’〜‘299’)について数値の更新が行われる。なお、前記S24−2−20〜S24−2−30は、本発明における他の更新小範囲ブロック内数値更新手段に相当する。それに対して、減算後の更新ループカウンタの数値が‘0’の場合、すなわち、前記一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘99’)と他の更新小範囲ブロック(‘100’〜‘299’)のそれぞれで数値の更新が設定回数(S24−2−13、S24−2−25で設定された所定回数)行われた場合、前記解除後大当たり決定用乱数値が現在の大当たり決定用乱数値に転送され(S24−2−31)、通常更新モード(全範囲数値更新)時の大当たり決定用乱数初期値データが大当たり決定用乱数初期値データにセーブされる(S24−2−32)と共に、通常更新モード(全範囲数値更新)時の大当たり決定用乱数上限値が大当たり決定用乱数上限値にセーブされる(S24−2−33)。この後、通常更新モード(全範囲数値更新)で数値更新が行われる。なお、前記S24−2−30〜S24−2−33及びS24−2−1〜S24−2−5は、本発明の更新モード変更制御手段に相当する。
スイッチ検出処理(S25)では、普通図柄変動開始スイッチ検出処理、始動入賞口スイッチ検出処理が行われる。前記普通図柄変動開始スイッチ検出処理では、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び前記普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過して普通図柄変動開始スイッチで検出されたか確認され、前記普通図柄用保留数が3個以下の場合には、前記普通図柄当たり判定・普通図柄決定用乱数値(Q7)の現在の更新数値が取得されて前記主制御回路70のRAM73に格納される。また、前記始動入賞口スイッチ検出処理では、前記始動入賞口10に遊技球が入球して前記始動入賞口検出スイッチで検出されたか確認され、前記特別図柄用保留数が3個以下の場合には、前記大当たり決定用乱数値(Q1)、前記大当たり図柄決定用乱数値(Q3)、外れ図柄決定用乱数値(Q3〜Q6)の現在の更新数値が取得されて前記主制御回路70のRAM73に格納される。
普通動作処理(S26)では、普通図柄の変動開始待機処理、普通図柄の変動処理、普通図柄の停止処理、始動入賞口の動作処理が行われる。
特別動作処理(S27)では、特別図柄の変動開始待機処理、特別図柄の変動処理、特別図柄の停止処理、大入賞口の動作処理が行われる。
その他の処理(S28)では、賞球に関する処理等、その他必要な処理が行われる。
本発明は、このように構成としたことにより、遊技に利用される数値における更新の公平性を保ちつつ、一時的に更新される数値に偏りを生じることにより取得数値にも偏りを生じさせることが可能となり、メリハリのある遊技を楽しむことを可能にし、しかも他の更新小範囲ブロックも一更新小範囲ブロックと同じ更新回数の更新を行うことで遊技内容の偏りを遊技全体として抑えることが可能になったのである。
本発明において、前記複数の更新小範囲ブロックに分割される遊技に利用する数値や前記一更新小範囲ブロックの指定を兼ねる前記移行条件(数値更新範囲指定条件)は、前記実施例のものに限られない。例えば、表2の具体例3のように、大当たり決定用乱数値と大当たり図柄決定用乱数値の両方をそれぞれ複数の更新小範囲ブロックに分割すると共に、大当たり決定用乱数値の一更新小範囲ブロックには大当たり決定用乱数値の当たり数値を他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含むようにし、また大当たり図柄決定用乱数値の一更新小範囲ブロックには特典大当たり図柄選択用数値を他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含むようにして、前記全範囲数値更新とブロック分け数値更新を行うようにし、さらに移行条件を特典大当たり遊技の発生に設定することによって、特別図柄用保留数内で特典大当たり遊技の発生可能性が増大するようにしてもよい。その場合、例えば前記ラベル−TRND−AZ1の大当たり図柄決定用乱数値(Q3)における更新範囲を、‘0’〜‘299’として、‘0’〜‘29’の数値に対しては前記特別図柄表示部42に表示される大当たり図柄を‘1,1,1’に設定し、‘30’〜‘59’の数値に対しては大当たり図柄を‘2,2,2’に設定し、‘60’〜‘89’の数値に対しては大当たり図柄を‘3,3,3’に設定し、‘90’〜‘119’の数値に対しては大当たり図柄を‘4,4,4’に設定し、以下同様に‘120’〜‘149’の数値に対して‘5,5,5’、‘150’〜‘179’の数値に対して‘6,6,6’、‘180’〜‘209’の数値に対して‘7,7,7’、‘210’〜‘239’の数値に対して‘8,8,8’、‘240’〜‘269’の数値に対して‘9,9,9’、‘270’〜‘299’の数値に対して‘0,0,0’に設定し、また、複数の更新小範囲ブロックとしては、‘0’〜‘29’を一更新小範囲ブロックに設定する一方、残りの‘30’〜‘299’を他の更新小範囲ブロックに設定し、特典大当たり図柄選択用数値(奇数のぞろ目)を含む割合を、他の更新小範囲ブロック(‘30’〜‘299’)よりも一更新小範囲ブロック(‘0’〜‘29’)の方を高くしてもよい。
また、表2の具体例4のように、リーチ有無決定用乱数値を複数の更新小範囲ブロックに分割すると共に、リーチ有無決定用乱数値の一更新小範囲ブロックにはリーチ成立数値を、他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含むようにして、前記全範囲数値更新とブロック分け数値更新を行うようにすると共に、移行条件を30秒経過に設定して30秒毎に移行するようにし、それによってリーチの発生が連続する可能性を増大させたりしてもよい。その場合、例えば前記ラベル−TRND−R1のリーチ有無決定用乱数の数値(Q2)における更新範囲を‘0’〜‘299’として、そのうち‘0’〜‘99’の数値をリーチ成立数値に設定すると共に、複数の小範囲ブロックとして‘0’〜‘99’を一更新小範囲ブロックとし、残りの‘100’〜‘299’を他の更新小範囲ブロックに設定することによって、一更新小範囲ブロック内にリーチ成立数値を他の更新小範囲ブロックよりも割合を高くして含むようにしてもよい。
さらにまた前記実施例では、複数の更新小範囲ブロックの数は2つの場合を示したが、2つに限られるものではなく、3以上としてそのうちの1つを一更新小範囲ブロックに設定し、残りを複数の他の更新小範囲ブロックとしてもよい。
また、前記実施例では、数値の更新方法として、所定数値(前記の例では‘1’)を順番に加算して更新し、設定されている最大数値(上限値)に至った後に最小値(初期値)に戻り加算を繰り返す所定数値順次加算式のものを示したが、それに限られるものではなく、例えば、該当する更新小範囲ブロック内の最大数値(上限値)から所定数値(例えば‘1’)を減算した後、該減算結果から前記所定数値を減算することを順次行い、該減算結果が、前記該当する更新小範囲ブロック内の最小数値(初期値)に至ることを更新回数1回とし、前記減算によって前記該当する更新小範囲ブロック内の最小数値より小となる場合には再び前記該当する更新小範囲ブロック内の最大数値に至り、前記更新回数1回を繰り返し単位として前記所定回数繰り返す所定数値順次減算式でもよい。
また、前記実施例では、数値取得条件の成立は、始動入賞口への入球が検出手段で検出されることとされているが、他の入球口への入球が検出されることとしてもよい。さらにまた、移行条件として表2に示されているが、その他の遊技状態を移行条件としてもよい。