JP4568480B2 - 情報表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、画像や文字などの情報を表示できる情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図30は空間光変調素子を使った画像表示装置の一例を示す図である。
同図において符号1は光源、2は拡散板、3はコンデンサレンズ、4は空間光変調素子としての液晶パネル、5は投影レンズ、6はスクリーン、7は液晶パネルユニット、8は光源ドライブ部、9は液晶パネルドライブ部をそれぞれ示す。
【0003】
光源ドライブ部8によって駆動されて光源1から出た光は、拡散板によって均一光とされ、液晶パネル4に入射する。液晶パネル4は、液晶パネルドライブ部9によって駆動され、画像情報にしたがった明暗のパターンを表示し、入射した光をそのパターンによって変調して投影レンズ5に入射させる。投影レンズ5は、液晶パネル4に表示された明暗のパターンをスクリーン6上に投影し結像させる。このようにして、空間光変調素子としての液晶パネル上に表示された画像がスクリーン上に拡大投影されて表示される。
【0004】
一般に、液晶表示素子の素子サイズは、CCD等の撮像素子の素子サイズに比べて大きい。そのため、同じ画面サイズでは、撮像素子に比べて液晶表示素子の画素数は小さくなる。したがって、撮像素子を使って得た画像を、同じ精細度で液晶表示素子で表示するためには、より大きい画面サイズが必要になるが、歩留まりが悪くなるため、撮像素子と同等の画素数を持った液晶パネルを作るのは難しい。
【0005】
その問題の解決策の1つとして、画素ずらし表示して空間光変調素子の画素数よりもみかけの画素数を増やす画像表示方法装置が多数出願されている。液晶素子中の透過光が偏光する作用を利用して画素ずらしする技術も公知である(例えば、特許文献1、特許文献2 参照。)。
【0006】
図31は画素ずらしの一例を示す図である。投影される画像の各画素は密に並んでいるのではなく上下とも互いに所定の間隔を空けて表示される。同図は上下、左右とも1回の画素ずらし、すなわち1回のシフトが行われる例で示してある。上下と左右のシフトの順の組合せは幾つかあるが、例えば、同図(a)で示される表示状態から、同図(b)で示される表示状態に移行する。同様に順次同図(c)、(d)のように表示状態が変化した後、再び同図(a)の表示状態に戻り以下繰り返す。
【0007】
表示状態が1サイクルしたときすべての画素を重ね合わせると、互いの画素は重複せず、且つ、隙間ができないように並んでいる。すなわち、表示面における画素の大きさは、表示画素ピッチの2分の1の大きさに設定されている。2回のシフトで画像形成する場合の表示画素サイズは、表示画素ピッチの3分の1に設定される。空間光変調素子の構成要素としての画素サイズと画素ピッチにおいても、上記と同じ関係が必要になる。
【0008】
画素ずらし素子に圧電素子を使用した画像表示装置において、画素ずらし動作中に照明光をOFFにすることにより画素ずらし中の表示問題を解決している例もある(例えば、特許文献3 参照。)。しかし、光源のオンオフはランプによる高速なオンオフ動作が難しく、他の半導体光源でもオンオフ動作には過渡状態を伴う上、一斉に遮光するので光量ロスが大きい。
【0009】
空間光変調素子の1つの動作例を説明する。
空間光変調素子を構成する各画素の画像信号を画素列単位(あるいは画素行単位)で線順次に更新していく。更新開始から終了までの時間をみると、先に更新開始した画素列が更新終了している時刻において、末尾列は更新が終了していない状態になっている。また、列の全画素の表示情報更新が終わり次第、順次画像表示を開始するようになっている。したがって、先頭列の更新が終わって画像が表示されはじめている時刻において、末尾列では画像の表示は開始されていない。
【0010】
このような表示方法において画像ずらし表示をする場合、画素が移動しているところが表示されると、画素がつながってみえてしまうので画像にボケが生じる。よって、画像更新中に遮光処理をして画素ずらしをするようにし、画素が移動している状態が表示されないようにすることが好ましい。
【0011】
ここで問題になるのは、画素ずらしをするタイミングを、たとえば先頭列の更新タイミングに合わせると、先頭列については画素ずらしによって移動する画素は表示されないが、末尾列では、画像の更新表示が開始される前に画素の移動が開始されることになり、そのときには遮光がなされていないので、移動中の画素が見えてしまう。あるいは逆に、末尾のアドレスの更新タイミングに画素移動タイミングを合わせると今度は先頭アドレスの画素移動が見えてしまう。いずれにしても移動中の画素の像が表示されないようにしなければならない。
【0012】
図32は行列状に配列された空間光変調素子の一部を示す図である。
図33はハニカム状に配列された空間光変調素子の一部を示す図である。
両図において符号11は空間光変調素子、12は画素列を示す。
通常のフレーム周波数よりも高速に画素をずらして表示すると、視覚的には画素が増倍してみえるという効果がある。ずらして表示する際に、移動して表示する個々の画素の情報を異ならせることによって、表示画像の情報密度を倍増することができる。このような画素像をずらして表示する技術は、画素ずらし、あるいは、ウォブリングと称されていることが多い。
【0013】
図32、33に示すように、行列状あるいはハニカム状に配列され、独立に変調可能な、複数の画素から構成される空間光変調素子を用いて、前記の各画素の像を投影表示する際に、前記画素の像を投影する光学装置にウォブリング技術や画素ずらし技術を用いることによって、画素の像をずらして投影し、見かけの表示画素数を空間光変調素子が有する画素数よりも多くする技術が知られている。
【0014】
【特許文献1】
特許第2813041号明細書(第2頁)
【特許文献2】
特開平7−36054号公報(第3〜4頁、第6図)
【特許文献3】
特開2001−356411(第8頁、第4図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
画素ずらし表示における問題は、画素が移動しているときに画素の像が表示されていると像がつながってぼけることである。したがって、移動している画素は表示されないように処理することが望ましい。非表示にするには、画素からの光が投影面に至らないようにすることが必要である。
【0016】
上述の処理に最もよく使用されるのはランプ光源であるが、ランプ光源を高速にオンオフ動作させることが難しい。通常の表示装置のフレーム周波数は60Hz程度であるから、ランプ光源をこれよりも高速にオンオフ動作させることは困難である。しかし、光学的手段によってランプ照明光を遮光する方法によれば、実効的にランプ光源をオンオフさせたのと同じ効果を得ることができる。しかしこれだけでは移動している画素を非表示にすることができない。
【0017】
それは、画素ずらし表示を行う場合には、空間光変調素子上の全画素の表示情報が同時に更新表示されない場合があるからである。すなわち、画素情報が画素列単位で線順次に更新される場合においては、情報が表示される期間、情報が更新される期間、および、更新された情報が表示される期間の各々が、全ての画素については一致しない。このため、単に照明光を遮光するだけでは、移動中の画素が表示されてしまうか、あるいは、必要以上に遮光してしまうという問題が残っていた。
【0018】
図34は、画素列の情報更新タイミングと、情報更新期間の関係を示す模式図である。
同図は、縦軸に画素列位置、横軸に時間をとり、画素列の情報更新期間を斜線で示したもので、情報更新すべき画素列が図の上から下に移行すると情報更新するタイミングが遅延していく様子を示している。先頭画素列の情報更新開始時刻はT1、同終了時刻はT2であり、末尾列の情報更新開始時刻はT3、同終了時刻はT4である。T3>T1であり、T4>T2なる状態である。斜線T1−T3は画素列の先頭画素が情報更新開始をするタイミングを結ぶ線である。
【0019】
ここで、画素ずらし期間は情報更新期間中であることが好ましく、情報更新完了後に画素表示が移動していると画像がずれてみえることになる。そこで、画素表示移動開始時刻をT5、同終了時刻をT6として図34に図示する。
以下、説明の都合上、先頭画素列の情報更新開始時刻から末尾列の情報更新開始時刻までの時間T3−T1を更新移行時間、情報更新に要する時間を更新所要時間と名付ける。
【0020】
画素表示移動期間が情報更新期間中であるようにするには、T5>T3、かつT6<T2の関係を満たすようにすればよいことがわかる。しかし、画素表示移動期間において照明光が空間光変調素子の画素を照射しているので、画素の像は表示される。
画素の像が表示されないようにするためには、画素表示移動期間中には照明光が画素を照明しないように遮光してしまえばよい。
【0021】
図35は時刻T5〜T6の期間は全ての画素が照明されないように遮光する状態を示す図である。
同図において時刻T5〜T6の遮光されている領域をハッチングして示した。
この方法によって画素移動期間中の遮光は達成される。しかし、情報更新期間中の領域で遮光されていない領域が残っている。その領域を別のハッチングで示す。この領域では表示情報がないので、その状態の画素が照明されると所望しない表示が為されてしまうことがある。
【0022】
すなわち、液晶表示が明の状態から暗の状態に変化するときは比較的素早く液晶素子が応答するので問題ないが、逆の場合は応答遅れがあってやや時間がかかる。したがって、暗の状態から、或る階調の明の状態に変わるとき、所定の階調まで変わりきらない内に画像表示が開始されると、表示後もまだ階調の変化が続くことになる。しかも、応答遅れは素子個々で若干の差があるため、最終的に同じ階調を示すべき画素同士でも瞬時的な明るさのムラが出る。
【0023】
図36は図35の斜線領域も遮光した状態を示す図である。
斜線T1−T3も、斜線T2−T4もともに遮光領域に含まれている。
遮光開始時刻はT1であり、遮光終了時刻はT4である。図36において遮光領域はハッチングされている。同図のように遮光すれば情報更新中の画素が表示されないようにすることができる。
【0024】
図36における遮光時間はT4−T1であり、遮光期間中は全ての画素は消灯した状態になる。この遮光方式の問題点は、遮光によって画面が暗くなる時間が長い、ということである。図36において画素の先頭列では時刻T2で表示情報の更新は完了しているが遮光されているので表示されない。表示される時刻はT4である。従ってT4−T2なる時間の表示がカットされることになる。同様に画素の末尾列では時刻T3で表示情報の更新が開始されるが、時刻T1で遮光が開始されるのでT3―T1なる時間の表示がカットされることになる。
【0025】
ところで、更新移行時間と、更新所要時間との関係は、使用する液晶素子の種類によって種々異なる。図34ないし33に示した線図では、前者が後者より短い場合を示しているが、その逆もあり得る。その場合の問題点について述べる。
【0026】
図37は、画素列の情報更新タイミングと、情報更新期間の、図34とは異なる関係を示す模式図である。
同図において符号は図34に準ずる。
同図において、更新移行時間は、更新所要時間より長くなっている。すなわち、先頭列が情報更新を終えた時刻T2時点で、何列か後の画素列までは情報更新を開始しているが、末尾列はまだ情報更新を開始していない状態である。したがって、この液晶素子ではすべての画素列が同時に情報更新中という状況が発生しない。
【0027】
このような液晶素子に対して、時刻T5からT6までの時間帯で画素ずらしを行おうとすると、同図に示すように、表示中の画素列に対してまで画素ずらしが行われてしまう。画素ずらし開始のタイミングをどこに合わせてもその状況は変わらない。
【0028】
図38は図37において画素ずらし領域を遮光する状態を説明するための図である。
図38において、遮光領域をハッチングして示してある。
この図からも明らかなように、画像表示中の画素が遮光される他に、情報更新中の画素列の一部が遮光されないままになっている。
【0029】
図39は情報更新中の画素がすべて遮光される状態を示す図である。
情報更新中の画素領域すべてを遮光しようとすれば、図36に示した状態と実質同じになってしまう。
ここで、説明の都合上、図34〜36で示した更新移行時間より更新所要時間の方が長いタイプの空間光変調素子をAタイプと呼び、図37〜39で示した更新移行時間より更新所要時間の方が短いタイプの空間光変調素子をBタイプと呼ぶことにする。
【0030】
ここまでは、画素ずらしが全画面同時に行われる方式に対応した問題の解決について述べてきたが、画素ずらしの新たな方法の提案がなされている。それは、空間光変調素子の画素列数にほぼ対応した列数を有する光路偏向素子を用い、空間光変調素子の画素列の情報更新に同期させて、光路偏向素子の作動列を移動させていく方式である。この方式によれば、画素ずらしは、情報更新中の画素列に対して画素列単位で行われ、情報更新時間中に画素ずらしが完了するようになっている。
【0031】
このような方式を用いた画像表示装置においても、情報更新中の画素列を遮光するために、光源系のオンオフを行う限り、全画面同時遮光となるので、これまでに説明したもろもろの不具合を避けることができない。
上記のように画素ずらしにも2通りあるので、それらを区別するときは、全画像を同時に画素ずらしを行う方式を同時シフト方式と呼び、画素列単位で画素ずらしを行う方式を逐次シフト方式と呼ぶことにする。
【0032】
本発明は、画素ずらし表示をする、しないに拘わらず、空間光変調素子において、画素列によって情報更新のタイミングがずれている場合においても、情報更新中の画素列の像が表示されないように、光利用効率、および、遮光精度が高い状態で遮光可能な、遮光領域移動手段をもつ情報表示装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、独立に変調制御可能な複数の画素から構成され、各画素の画像信号が画素列単位あるいは画素行単位で線順次で更新される空間光変調素子の画像を表示する情報表示装置において、少なくとも情報更新中の画素領域が表示されないように、該画素領域を遮光する遮光手段を有する。
この遮光手段はライトバルブであって、少なくとも前記画素領域を帯状に遮光する遮光領域を、画像信号の線順次の更新のタイミングに応じて移動させる遮光領域移動手段を有する。
【0034】
空間光変調素子は2次元状に配列され、遮光手段は、情報更新中の画素領域が移動するのに同期して、前記遮光領域を移動させる遮光領域移動手段を有することができる。
遮光領域移動手段は、情報更新中の画素領域のみが遮光されるように、遮光領域を移動させることができ、空間光変調素子の情報更新される画素は、2次元状に配列された複数画素のうちの画素列単位であり、情報更新の開始される位置が隣接する画素列へ順次的に移動することができる。
【0035】
空間光変調素子の情報更新の開始される画素列は同時的に複数画素列であることができ、この場合、同時的に情報更新の開始される複数の画素列が互いに隣接していることもできるし、同時的に情報更新される画素列が離散配置されていることもできる。
【0036】
遮光領域移動手段は、類似の技術として、正多角形の中心を回転軸とした回転プリズムを有することも考えることができる。
【0037】
遮光領域移動手段の類似形態としては、遮光領域と透過領域が円周方向に交互に周期構成された遮光部材の回転手段や、照明光束透過領域に螺旋状の遮光領域を設けた遮光部材の回転手段であることが考えられ、この場合、遮光領域内側の曲線は、前記遮光部材の回転中心からの距離をr、円周方向角度をθ(rad)、係数をkとするとき、r=kθを満たす螺旋形状を成す形状であることができる。
【0038】
この場合、遮光領域外側の曲線は、cを定数とするとき、r=kθ+cを満たす螺旋形状であることができ、定数cが、遮光部材の半径方向における、遮光領域の幅であることもできる。を特徴とする。
空間光変調素子は縮小光学系を含むこともできる。
この場合、縮小光学系は画素像の大きさが画素の配列ピッチの整数分の1になるよう設定されていることができる。
【0039】
請求項1記載の発明では、光束の進行方向に向けて順に、照明光源、照明光の不要成分を除去するフィルタ、インテグレータ光学系から成る照明光学系を有し、さらにその後段に偏光ビームスプリッタを配置し、該偏光ビームスプリッタと前記照明光源との間の光束中に直線偏光板を配置し、該直線偏光板で直線偏光化された照明光は、前記偏光ビームスプリッタで反射され、該偏光ビームスプリッタの後段に配置した色分解プリズムによりRGB成分に色分解され、各色の照明光は該色分解プリズムの後段に近接配置された3枚の空間光変調素子を照明し、該3枚の空間光変調素子によって変調・反射され、該各反射光は前記色分解プリズムで合成され、前記偏光ビームスプリッタを透過して投影光学系に至り、該投影光学系によって前記空間光変調素子の各画素が投影表示される。
【0040】
偏光ビームスプリッタと前記投影光学系の間に、画素ずらし手段を配置でき、偏光ビームスプリッタの後段に中継結像レンズを配置し、前記空間光変調素子の表示画像を、前記画素ずらし手段近傍に結像させることができる。
【0041】
請求項1記載の発明では、遮光領域移動手段を持つ遮光手段であるライトバルブが、3枚の空間光変調素子と色分解プリズムとの各間に、各空間変調素子に近接して、それぞれ配置されることを特徴とする。
【0042】
類似の技術として、遮光領域移動手段が、透明部材からなり、所望の幅と間隔で遮光マスク部を周期的に設けた無端ベルトを、駆動ローラ、および支持ローラで保持して、連続的に移動させる装置であることができる。
また、前述の縮小光学系を含む空間光変調素子は透過型であることができ、透過型の空間光変調素子の基板側に、凸レンズ面を外にした補助マイクロレンズを密着させ、該補助マイクロレンズの焦点位置を、前記縮小光学系の焦点の内、前記基板に近い側の焦点位置に一致させた構成であることができる。
【0043】
また類似の情報表示装置として、少なくとも、光束の進行方向に向けて順に、照明光源、照明光の不要成分を除去するフィルタ、インテグレータ光学系から成る3原色別の3個の照明光学系と、さらに該照明光学系の後段に配置され前記3原色別に対応する3枚の透過型空間光変調素子と、該3枚の透過型空間光変調素子からの光束を合成する色分解プリズムと、該合成された光束をスクリーンに投影する投影光学系とを有し、前記照明光学系は前記3枚の透過型空間光変調素子を照明し、該3枚の透過型空間光変調素子によって変調された照明光は前記色分解プリズムでカラー画像用光束に合成され、前記投影光学系に至り、該投影光学系によって前記透過型空間光変調素子の各画素が前記スクリーンに投影表示される構成のものを考えることができる。
【0044】
上記において、遮光領域移動手段が、前記インテグレータ光学系の後段に隣接して配置されることができ、遮光領域移動手段が、ライトバルブからなり、前記3枚の透過型空間光変調素子と、前記色分解プリズムとの間に、それぞれ配置されることができる。
遮光領域移動手段が、前記画素ずらし手段の直前に配置されることもできる。
【0045】
【実施の形態】
以下の説明では、空間光変調素子は特に断らない限り2次元配列のものを例にとるものとする。
図1に示す、画像表示装置の一例に即して説明する。
同図において符号10は遮光装置を示す。その他の符号は図30に示した符号と同様である。なお、液晶パネルドライブ部9は遮光装置ドライブ部を兼ねるものとする。
液晶パネル4と遮光装置10は光の進行方向に関して前後関係を逆にしても遮光の効果はほとんど同じなので、どちらにしても良い。
【0046】
液晶パネルドライブ部9は、液晶パネル4の表示の制御を行うが、情報更新の制御に同期して、情報更新の画素列の位置に対応する遮光装置10の所定の領域を遮光する制御も同時に行う。
情報更新の画素列と遮光領域との関係について以下に詳しく述べる。
【0047】
図2、3、4に即して、遮光領域による遮光を説明する。
情報更新は画素列単位で行われるものとする。
図2は先頭画素列が情報更新を始めて間もないある瞬間を示し、図3は画像全体に遮光領域がかかった別のある瞬間を示し、図4は遮光領域の末尾列が情報更新を終了する少し前の瞬間を示している。
図2ないし4において符号11は空間光変調素子、12は複数の画素列からなる情報更新領域、13は遮光領域、Aは移動方向の矢印をそれぞれ示す。各図において、画素列等は実際の比率より大きく描いてある。以下の図においても同様である。
【0048】
この例は、Aタイプの空間光変調素子にどちらかのシフト方式を適用した場合、あるいはどちらのシフト方式も適用しない場合、および、Bタイプの空間光変調素子に同時シフト方式を適用した場合に対応している。空間光変調素子11の画素列が現在情報更新中であるとする。このとき、空間光変調素子11には全体的に光源からの光が入射しているが、遮光領域13が図示しない遮光手段によって矢印A方向に移動しながら光が遮られていく。遮光領域13は情報更新領域12に含まれる画素列より多めに遮光するように構成されており、当該画素列に隣接する画素列の一列もしくは複数列まで遮光する。遮光領域13のうち、情報更新領域12に対応する部分を有効領域と呼ぶ。
【0049】
図2において、画像表示中の空間光変調素子11で、例えば上側の画素列から画素列単位の情報更新が行われている。或る瞬間において先頭の画素列が情報更新を開始したとする。その開始の直前に先頭画素列を含む複数列に対応する領域を遮光領域13によって光を遮断することにより、情報更新中の画素列の過渡状態を投影画面上に表示させないようにする。同図において、情報更新中の画素列が複数列になっても、先頭列が情報更新を終了していないので、遮光領域13は複数の画素列を遮光している。
情報更新位置が移動するにしたがって、遮光領域も矢印A方向に移動していく。このような移動を便宜上走査と呼ぶことにする。
【0050】
図3において、情報更新領域12が末尾列に達した後の状態を示す図である。
情報更新領域12は全画素列に拡がり、それに対して遮光領域13も画像全体を含む領域になっている。画素ずらしが必要な場合は、画像全体が遮光されているこの期間に行われる。逆に、画素ずらしが終了するまでは画像全体が遮光された状態にしておく。
このようにして先頭の画素列が情報更新を終えると、遮光領域13の上端縁が画像領域の上端部にかかり始め、先頭画素列から順次画像表示可能な状態にしていく。
【0051】
図4において、末尾列が情報更新動作に入ったとき、先頭列から何列かは既に情報更新が終了しているが、それより下、同図に情報更新領域12として示した「末尾列に至る何列か」はまだ情報更新中である。遮光領域13は情報更新中の画素列の最上位列より若干上の列まで遮光している。したがって、末尾列が情報更新を終えた後わずかな時間差をもって遮光領域13は画像領域から離れることになる。
【0052】
以上のように、情報更新開始より早めに遮光開始をし、情報更新終了より遅めに遮光終了をするのは、遮光領域13の端部の移動の位置精度を緩やかにするためである。上記位置精度を高く保てる構成であれば、情報更新開始と遮光開始、および情報更新終了と遮光終了を、ほぼ同時のタイミングで行っても良い。その方が、少しでも画像表示時間を長くできるので、光の利用効率が上がり、明るい画像を提供できる。
【0053】
上記のような遮光を行う手段としては、例えば、ライトバルブと呼ばれる光シャッターがある。液晶を用いたライトバルブも利用できる。空間光変調素子と同様の液晶素子であるが、ライトバルブの場合は、中間の階調を持たせない明、暗の2値制御であるため、暗から明への変化を急激に立ち上げることができる。
光シャッターなどの場合、遮光できる領域は、空間光変調素子11の領域と同じ範囲だけであるが、理解を容易にするため、固定サイズの遮光領域13が移動するかのように示した。
図2ないし4に示す構成は、空間光変調素子が1次元の場合にも適用できる。
すなわち、遮光領域の上下方向の幅を空間光変調素子の上下の幅に対応させて、所望の遮光時間を確保できる程度に狭くすればよい。
【0054】
図5、6は、この発明の遮光形態例を説明するための図である。
両図において符号22は複数の画素列からなる情報更新領域、23は遮光領域をそれぞれ示す。
この例は、Bタイプの空間光変調素子に逐次シフト方式を適用する場合に対応するものである。
図5は或る複数の画素列が情報更新中である状態を示している。このとき遮光装置10は情報更新領域22を含むライン状の領域、即ち帯状の領域を遮光領域23としている。
【0055】
情報更新の開始列は常に1列のみの構成と、2列、あるいは3列などの複数列が同時に情報更新を開始する構成が作れる。後者の構成を並列更新と呼ぶことにするが、詳細は後述する。ただし、情報更新開始は常に1列でも、その列の情報更新が終了しない内に次の列が情報更新を開始するので、情報更新中の画素列は、先頭列の情報更新開始の頃と、末尾列の情報更新終了の頃以外は常時複数列になる。
【0056】
帯状の遮光領域23は、情報更新中の画素列に隣接する画素列の、一列または複数列まで遮光するように構成しても良いし、情報更新中の画素列のみを遮光するように構成しても良い。それぞれの構成によって得られる効果は、前述の実施形態において示した効果と同様である。図6は情報更新領域22が下方の画素列に移動した状態を示しており、帯状の遮光領域23もそれに同期して走査し、情報更新中の画素列を遮光している。
前述の隣接画素列の並列更新の場合は、空間光変調素子の情報更新列の選択は画素列の飛び越しを行うが、遮光領域に関しては、遮光幅を対応する大きさに広げるだけで済む。
【0057】
参考例として、更新所要時間が、更新移行時間の2分の1以下の場合は、情報更新の開始画素列を2段にすることにより、全画像の更新時間を短縮することができる。情報更新の開始を複数段で同時に行う方式を、並列更新と呼ぶことにする。この場合、表示画素列数は偶数であるものとする。
【0058】
図7、図8は、参考例として2段の並列更新の場合を説明するための図である。
図7は情報更新開始後間もない時点での状態を示す。図8は情報更新終了少し前の状態を示す。
両図において符号24は複数の画素列からなる1段目の情報更新領域、25は同じく2段目の情報更新領域、26は1段目の情報更新領域24に対応した遮光領域、27は2段目の情報更新領域25に対応した遮光領域をそれぞれ示す。
【0059】
2段の並列更新の場合は、全画素列を上半分と下半分の2つのブロックに分け、それぞれのブロックに対し1段ずつ情報更新開始の列を割り当てる。どの画素列から情報更新を開始するかは任意であるが、例えば、1段目の情報更新開始列が上端から順に下方へ向かって移動する場合、2段目の情報更新開始列は画像中央部付近から下方へ向かって移動するようにすることができる。同時に情報更新される画素列がこのように離れている場合を離散配置と呼ぶことにする。
【0060】
このようにすると、空間光変調素子の情報更新の制御も比較的容易にできることと、遮光領域の走査も1方向への連続移動なので制御が簡略化できる。
1段目と2段目に割り当てる情報更新すべき画素列は、全画素列を2等分して列数を同じにしてあるので、1段のみで情報更新する場合の半分の時間で情報更新が終わる。
それぞれの画素列の情報更新位置の移動に同期させて、遮光領域26、遮光領域27を順次走査させることによって、情報更新中の画像が表示されることがなくなる。遮光領域26と27の間は光透過領域としているが、光量損失を我慢すれば、両者の間も遮光領域として遮光領域を一体化することで装置構成が簡略化できる。
【0061】
2段の例を取って説明したが、基本的には3段以上の複数段についても同様なことができる。これを一般的に言えば、n、mを任意の正の整数として、空間光変調素子の画素列の列数をn×m列とし、段数をn段に分け、同時に情報更新する列数を各段から1列ずつ計n列とするとき、1つの段は画素列m列ずつのブロックに分かれ、m回の情報更新をすれば、1列ずつの情報更新に比べてn分の1の時間で、各ブロックが同時に情報更新を終了することができる。遮光領域もそれに合わせてn個のブロックに分けて走査する。
【0062】
図9、10、11はさらに他の遮光形態例を説明するための図である。
図9はプリズムのA面が光束に正対する少し前の状態を示す。図10はA面が正対した状態から少し回転した状態を示す。図11はプリズムがほぼ45°回転した状態を示す。本実施形態はBタイプの空間光変調素子に逐次シフト方式を適用する場合に対応している。
各図において符号41は回転プリズム、42は遮光マスク、43は空間光変調素子上の遮光領域、A、B、C、Dは回転プリズムの面、Rはプリズムの回転方向をそれぞれ示す。
【0063】
回転プリズムは横断面が正多角形のものを用いる。正四角形か正六角形が最も使いやすい。この方式はかつて8ミリシネのフィルム連続送り用として用いられた方式である。
図では正四角形を用いる例で示す。正四角形の中心を通り、紙面に垂直な方向に回転軸を採る。照明すべき空間光変調素子11の大きさが、1辺の長さdの正方形であると仮定する。このとき、回転プリズム41の大きさは、1辺の長さが例えばdの2倍より大きいDとし、厚さはほぼdに等しくする。遮光マスクの大きさと、Dの大きさは1フィールドの時間に対する遮光時間の比との関係で定める。
【0064】
図9に示すように、回転プリズム41の左側から照明光束Lが来るものとする。照明光束Lの大きさは、上下方向は回転プリズムの対角線にほぼ等しくし、幅方向は上記dに等しくしておく。照明光束の中心を便宜上光軸Xと呼ぶことにする。回転プリズム41の材質として高屈折率のガラスを用いた場合、回転プリズム41のA面が光軸に正対した状態から、回転により45°傾いたとき、対向するC面から出射する出射光束Laのシフト量はほぼdに等しくなるようにできる。ただし、光軸に対してA面が傾いている場合、隣接するB面、またはD面が光束の中に入っているので、光束は分割される。
本実施形態の場合もプリズムの各面に反射防止膜を設けることが必要である。
【0065】
図9は、A面に入った遮光マスク43の陰が、空間光変調素子11の上方から降りてくるように移動し、先頭列を遮光し始めた状態を示している。A面より先行するD面に入った光束はその面と対向するB面から出射するので、同図に光束Ldで示すように空間光変調素子11の下方へ降りていくように移動する。このとき、光束Ldはすでに空間光変調素子11からはずれかけている。A面とD面の境目の角部近傍に入射した光束Lは分割され、面によって異なる方向へ屈折されるので、それぞれの出射光は互いに離れた位置から出て行く。逆にA面とD面の互いに離れた特定の位置に入射した光が、B面とC面の境目の角部で隣接して出て行き、照明光束としてLaとLdはあたかも一体の光束のように両者は連続している。
【0066】
回転プリズムがさらに回転して、A面が光軸に正対して後さらに若干傾いたとき、図10に示すように、B面は、傾きの方向は逆であるが、光軸と平行な状態から若干傾いた状態になっている。このとき、光束Lは2分される。
空間光変調素子11は、A面を通った光束により下半分に遮光領域43が移動し、また、B面を通った光束Lbは、D面から出射するが、空間光変調素子11よりかなり上方を通過し、照明には寄与していない。
【0067】
図11は回転プリズム41がさらに回転し、A面、およびB面が光軸と45°の角度になった状態を示している。このとき遮光マスク42の陰はA面とB面の境目の角部で2分割され、互いに入れ替わるように交叉して、空間光変調素子11の上下に離れた位置を通るように出射する。したがって、空間光変調素子11上に遮光領域43は形成されず、このような時間帯はすべての画素列の表示期間になっている。
【0068】
このようにして、回転プリズム41の連続回転により、空間光変調素子11は基本的に常時照明されていて、遮光領域43が、回転プリズム41の回転1回につき1度、上方から下方へ向けて移動して部分的な遮光を行う。必要があれば遮光マスクを複数設けて、前述の多段の並列更新に対応させることもできる。
遮光マスクの幅と、回転プリズムの1辺の長さDは、画像表示装置の1フィールドの時間に対する遮光時間の比との関係で定めると述べたが、これは、同時シフト方式を採用する場合でも同じことがいえる。
【0069】
図9ないし11における遮光マスクの幅、すなわち上下方向の大きさをdより大きくすることによって、図3に示すような遮光状態を作り出すことができる。
遮光領域が空間光変調素子の上端あるいは下端を外れているとき、空間光変調素子全体が照明光束の領域中にあるように、Dを選べば所望の表示期間を確保することができる。
したがって、図9ないし11に示した実施形態は、Aタイプの空間光変調素子を用いる場合、および、Bタイプの空間光変調素子に同時シフト方式を適用した場合にも対応している。
【0070】
図12はさらに他の遮光形態例を説明するための図である。
同図において符号50は遮光部材、51は遮光マスク部、52は光透過領域、53は照明光束透過領域をそれぞれ示す。照明光束透過領域53は空間光変調素子11の有効領域と実質同等である。同図はBタイプの空間光変調素子に逐次シフト方式を適用した場合に対応している。
遮光部材として、図では円板で表してあるが、多角形であっても一向に差し支えない。以下の図でも同様である。
遮光マスク部51と光透過領域52は遮光部材50の円周方向に周期性を持って交互に配置されている。遮光部材50の矢印A方向の回転に伴い、遮光マスク部51が照明光束透過領域53を上から順に遮光していく。
【0071】
同図(a)は遮光マスク部51の上端縁51aが照明光束透過領域53の左上端53aにさしかかったところを示し、このとき遮光マスク部51の下端縁51bが照明光束透過領域53の右上端53dを覆っていなければならない。
【0072】
同図(b)は遮光マスク部51の幅の中央部が照明光束透過領域53のほぼ中央にさしかかったところを示している。このときは、所定の画素列数以上の画素列が遮光されていることになる。
【0073】
同図(c)は遮光マスク部51の下端縁51bが照明光束透過領域53の左下端53bを超えたところを示す。このとき遮光マスク部51の上端縁51aが照明光束透過領域53の右下端53cを覆っていなければならない。遮光マスク部51は、1列、または複数列の所定の画素列数を覆うだけの幅が必要である。
また、図12は照明光束透過領域53にかかる遮光マスク部51が1個である例を示しているが、前記並列更新に対応させて、離間して2つ以上設けるように変形することもできる。
【0074】
図13は遮光マスク部の移動に伴う画素列の遮光の様子を示す図である。
同図において符号54は単一の画素列を示す。
この図では、画素列54は空間光変調素子のほぼ中央部より上側の画素列であるとする。遮光マスク部51の下端縁51bが矢印Aの方向へ回転移動すると、同図(a)に示すように、画素列54は左端から順に遮光されてゆき、同図(b)を経て、同図(c)に示すように、画素列のすべての画素が遮光される。
画素列54が空間光変調素子のほぼ中央部より下側の画素列である場合には、遮光マスク部51の下端縁51bの傾斜方向が図13に示した下端縁51aの傾斜方向とは逆になるので、画素列は右端から順に遮光される。
【0075】
図12において、遮光部材50の直径をもっと大きくして、遮光マスク部の幅も大きくし、遮光マスク部51が照明光束透過領域53を同時にすべて覆えるようにすることによって、Aタイプの空間光変調素子を用いる場合や、Bタイプの空間光変調素子に同時シフト方式を適用した場合にも対応できる。なお、光透過領域52と遮光マスク部51の回転方向における角度比率は、画像表示の1フィールド内の、表示期間と遮光時間の関係で定める。
図9ないし13に示す構成も空間光変調素子が1次元の場合に適用できる。
【0076】
図14はさらに他の遮光形態例を説明するための図である。
同図において、符号55は遮光部材、56は遮光領域としての螺旋状の遮光マスク部をそれぞれ示す。矢印Aは回転方向を示している。
遮光部材55の遮光マスク部56以外の部分は光透過領域である。
図15は遮光部材の螺旋状の遮光マスク部による照明光束透過領域中の遮光状態を示す図である。符号56aは遮光マスク部のうち照明光束透過領域にかかっている部分によるライン状遮光部を示す。
【0077】
両図とも、Bタイプの空間光変調素子に逐次シフト方式を適用した場合に対応している。ライン状遮光部56aは、上下の端縁が曲線になっているので、直線状に並んだ画素列を一部しか覆えない無効部分がある。そのため、ライン状遮光部56aには上記無効部分を加味した所定の幅が与えられており、それによって、複数の画素列が同時に遮光される。
【0078】
螺旋の方程式として、ここでは円の中心からの動径の半径をrとし、動径の移動角を時計回りにθ(単位:ラジアン)とし、kを定数としたとき、r=kθという式を満足するように定めるものとする。遮光マスク部は上記のように幅を有するので、幅の外側を規定する方程式と、内側を規定する方程式は相異なる。上記方程式を内側の曲線を規定する方程式であるものとする。
【0079】
このとき、外側の曲線の方程式は、cを定数として、r=kθ+cとする。cは遮光マスク部56の半径方向の幅になる。cの値は遮光すべき複数の画素列の幅と、螺旋の曲率と、機構的誤差に対する余裕度とから適宜定める。なお、仮に角度の定数としてαを、α=c/kと置くと、上記方程式は、r=kθ+kα=k(θ+α)と変形できるので、外側の曲線は、内側の曲線を角度αだけ位相をずらせたものになる。
【0080】
図14で分かるように、ライン状遮光部56aをとってみると、その両端は中心からの距離が異なるので、ライン状遮光部56aを円弧と見なした場合の中心、いわゆる瞬時中心は遮光部材55の回転中心Oから外れた位置O’にある。ただし、O’は実際の位置より離して表示してある。したがって、照明光束透過領域の左右方向の中心線を遮光部材の半径方向に一致させると、遮光マスクのラインが照明光束透過領域の上下の辺に対して傾くことになる。
【0081】
これを防ぐためには、照明光束透過領域の左右方向の中心線を、瞬時中心O’からライン状遮光部56aの中点を通る直線L1に一致させると良い。瞬時中心O’からライン状遮光部56aの中点を通る直線L1と回転中心Oとの距離δは、螺旋の選ぶ部分によってもほとんど変わらないので、、螺旋の最外周部におけるライン状遮光部56aに対するδ0ですべてを代用しても良い。
図15に示した照明光束透過領域55は、左右方向の中心線L2から回転中心Oまでの距離が上記δ0になるように設定されている。
【0082】
遮光部材55の矢印A方向への回転に伴う光透過領域と遮光マスク部の関係は同図の(a)から(d)に向かって変化する。同図(a)ないし(d)は遮光マスク部56の始点56sが、照明光束透過領域53の右上端53dに一致した時点を回転角度の初期位置0°として100°回転するごとの状態を示している。
本実施形態では同図(d)に示す末尾列の遮光が終了すると、直ちに同図(a)に戻り、先頭列の遮光を開始する構成になっている。これは画素列の情報更新が休みなく連続的に行われる場合に対応している。そのため、図14では螺旋を形成する遮光マスク部56の、始点56sから終点56eで示す範囲の中心角はおよそ330°にしてあるが、どの画素列も画像を更新しない時間帯を設ける場合は上記中心角をもっと小さくする。
【0083】
螺旋の方程式を前記のように定めたので、遮光部材55の等速回転に伴い、固定半径に対する螺旋の交点の移動は等速になる。照明光束透過領域53の左右の辺に平行な半径は前述のように偏心量δ0があるが、この値はあまり大きくないので、照明光束透過領域53の左右の辺に対する速度もほぼ等速と見なせる。
【0084】
この構成によれば、遮光部材55を時計回りに回転させた場合、照明光束透過領域53にかかるライン状遮光部56aは逐次的に上から下へ走査される。
遮光部材55の直径をもっと大きくして、遮光マスク部56の螺旋の幅を広げることで、照明光束透過領域53を一時的に全部覆うこともできる。ただし、画像表示期間を確保する場合は、螺旋を形成する範囲の中心角を図14の例より小さくする必要がある。
遮光部材55は透明円板に遮光マスク部56を設けることもできるし、例えば金属のような不透明な円板に光透過領域のみをくりぬいたものにすることもできる。
【0085】
図16は照明光束透過領域を一時的に全部覆うことのできる遮光部材の構成を示す図である。
図において符号57は遮光部材、58は螺旋状の遮光マスク部をそれぞれ示す。この図においても、照明光束透過領域の左右方向の中心線は、回転中心Oからδ0だけずらしてあるが図示は省略した。
【0086】
遮光マスク部58の内側の曲線は、A点の半径方向を角度の基準として、A点から時計回りにB点までr=kθ+r0の方程式に従う。r0は回転中心Oから照明光束透過領域53に最も近い距離に等しいか、それより前述の余裕の範囲で若干小さくしておく。B点における半径r1は、回転中心Oから照明光束透過領域53に最も遠い距離に等しいか、それより前述の余裕の範囲で若干大きくしておく。
【0087】
外側の曲線は内側の曲線を、例えば、180°位相をずらせた構成になっている。
遮光マスク部58の内側の曲線のA点から反時計回りにC点までは、半径r0の円弧になっている。同様に外側の曲線のB点から反時計回りにD点までは、半径r1の円弧になっている。したがって、内側の曲線のA点から反時計回りに外側の曲線のD点までは、遮光マスク部58は、c0=r1−r0に等しい一定幅になっている。
【0088】
この例の場合、外側の曲線の方程式はr=k(θ+π)+r0=kθ+kπ+r0となる。kπ=cとおくと、cは内側と外側の曲線の間隔になる。A点における外側の曲線の半径r2はθ=0とおいて、r2=kπ+r0となる。図16において、A点からB点までの角度はπ=180°より小さいので、r1はr2より小さい。すなわち、c0はcより小さくなる。したがって、上記両曲線の間隔が、遮光領域の最大幅になるとは限らない。
【0089】
本来は遮光部材57が動いて、照明光束透過領域53は固定であるが、理解を容易にするため、逆の関係で図には示した。
符号53−1は照明光束透過領域53に遮光マスク部58が先頭列からかかり始めた位置、同53−2は遮光マスク部58が末尾列にかかる直前、同53−3は先頭列が遮光領域から外れて表示可能になった位置、同53−4は末尾列が遮光領域から外れる直前の位置、同53−5は照明光束透過領域53に遮光マスク部58が全くかかっていない位置をそれぞれ示す。
【0090】
上記の一定幅の区間では、照明光束透過領域53はすべての画素列が遮光される。同時シフト方式で画像シフトを行う場合は、この区間が照明光束透過領域53にかかっているときに行う。全画像遮光に必要な時間に合わせて上記一定幅の区間の長さ、すなわち対応する中心角を設定する。
遮光部材57のC点から反時計回りにB点までは、遮光マスク部58が途切れている。この区間は、照明光束透過領域53が何も遮光されない区間であり、これまで説明してきた表示期間に当てる。表示期間として必要な時間に合わせてこの区間に対応する中心角を定める。
【0091】
図17はさらに他の遮光形態例を説明するための図である。
同図において符号59は遮光部材、60は螺旋状の遮光マスク部をそれぞれ示す。遮光部材59の遮光マスク部60以外は光透過領域である。
この形態例では照明光束透過領域53に複数のライン状遮光部がかかっている。これは前述の並列更新の3段の遮光領域に対応した構成である。
照明光束透過領域53の左右方向の中心線を回転中心Oからδ0だけずらすのは前記実施形態と同様である。
【0092】
この構成の場合、常時3本のライン状遮光部60a、60b、60cが照明光束透過領域53の中にあり、遮光部材57の矢印A方向の回転に伴って、ライン状遮光部60a、60b、60cは上から下へ移動する。ただし、過渡的に4本のライン状遮光部がかかることがある。すなわち、一番下のライン状遮光部の有効領域が照明光束透過領域53を外れると、一番上から次のライン状遮光部の有効領域が出てくるが、前述の遮光マスク部の曲線部による無効部分が、照明光束透過領域53の上下端にかかる場合である。図17(a)はそのような状態を示している。
【0093】
照明光束透過領域53に、同時にかかるライン状遮光部を2本になるよう構成することももちろん容易である。
この実施形態ではAタイプの空間光変調素子や、Bタイプの空間光変調素子に同時シフト方式を適用した場合には対応できない。
【0094】
図18はさらに他の遮光形態例を示す図である。
同図において符号61は遮光部材、62、63、64は螺旋状の遮光マスク部を示す。
遮光マスク62、63、64は互いに同形で、相互に120°位相がずらしてある。
【0095】
照明光束透過領域53に対する遮光部材61の使い方は前述の実施形態における遮光部材57の使い方とほぼ同じである。両者の異なるところは、遮光領域が1段分を移動するのに要する遮光部材の回転角である。遮光部材57は1回転を必要とするのに対し、遮光部材61は3分の1回転で済む。したがって、遮光部材60の単位時間当たりの回転数は遮光部材57の3分の1で済むことになり、回転機構の構成が楽になる。
図14ないし18に示す構成も空間光変調素子が1次元の場合に適用できる。
【0096】
図19は本発明を適用した画像表示装置に類似の形態を示す一部省略図である。
同図において符号65は照明ランプ、66は光学フィルタ、67、68はフライアイレンズアレイの対による照明分布均一化手段、69は遮光装置としての遮光部材、70は遮光部材の回転軸、71は遮光領域、72は直線偏光フィルタ、73は偏光ビームスプリッタ(以下PBSと称す)をそれぞれ示す。この図では色合成部、および投影光学系は図示を省略されている。
同図では遮光装置として、図17で示した遮光部材69で代表して示してあるが、画像表示装置に用いられる空間光変調素子のタイプや、シフト方式などの構成にあった遮光装置であれば、これまで説明したどの遮光装置を用いても良い。この点は以後の説明においても同様である。
【0097】
遮光領域71の左側、すなわち光源側の面は反射面になっている。よって前記反射面を照射する光は反射されて、同図の左方向に戻され、照明ランプ65に至るようにした。照明ランプ65に戻された光はランプ65のリフレクタで再度反射されて再び同図の右方向に向かう。すなわち照明光となる。これにより、遮光された光を失うことなく照明光として再度利用できる光学系手段が得られる。これにより、遮光位置を移動させる手段によって、情報更新、あるいは画素ずらしによる画像ブレを回避する際に付随する遮光損失を低減する効果が得られる。
【0098】
図20はさらに他の類似形態例を示す図である。
同図において74は色分解プリズム、75は空間光変調素子、76は画素ずらし手段、77は投影光学系である。同図の配置構成において、画素ずらし手段76は、PBS73と投影光学系77の間に設けられている。
同図は図18の構成にさらに色合成光学系を付加した構成を示している。
【0099】
遮光装置69を透過した光束は、直線偏光フィルタ72で特定方向の直線偏光に整えられ、PBS73に入る。PBSの反射面では光束はすべて反射され、色分解プリズム74に入射する。色分解プリズム74の直交した色分解反射面を経た光束は、3色に分離されて対応する各空間光変調素子75にそれぞれ至る。各空間光変調素子75において、色別の画像情報によって変調されて反射された色別の光束は、空間光変調素子75を出るまでに偏光方向を90°回転させられる。PBS73に戻った光束は、偏光方向が90°変わっているため今度はすべて透過し、画素ずらし手段76によって所定の シフト量を与えられて投影光学系に至る。
【0100】
直線偏光フィルタ72は必須要素ではない。PBSに入射する光束が無偏光である場合でも、前記特定の偏光方向だけが反射し、その他は透過する。したがって、透過光が反射その他で迷光になることがないように吸収してやれば、直線偏光フィルタ72は省略し得る。
空間光変調素子75として、偏光方向を90°回転させない方式のものを用いる場合は、各空間光変調素子75の前面、もしくは、PBS73と色分解プリズム74との間に1/4波長板を挿入しておけばよい。
【0101】
本実施形態を逐次シフト方式に適用する場合、照明光束が完全に平行光束である場合は画素ずらしが精度良く行える。しかし、実際の照明光学系では、なかなか精度の良い平行光束は得られない。空間光変調素子75で画像情報を担った光束が平行光以外の光束を含んでいると、画素ずらし手段76で画素ずらしするべき複数の画素列以外の画素列からの光束の一部まで画素ずらしを行ってしまい、画像の解像力を低下させることになる。そこで、空間光変調素子75と画素ずらし手段76の間を精度の良い平行光束にすることを考える。
【0102】
図21はさらに他の類似形態例を説明するための図である。
同図において、符号78はマイクロレンズアレイ素子を示す。
図21は図20における空間光変調素子75と色分解プリズム74の間にマイクロレンズアレイ素子78を配置したものである。
マイクロレンズアレイ素子78は空間光変調素子75のすべての画素に個別に対応した微小レンズの集合体である。色分解プリズム74を経てマイクロレンズアレイ素子78に入射する光束は、概ねマイクロレンズアレイ素子78の面に垂直な平行光ではあるが、その平行から外れた光束も含まれている。
【0103】
マイクロレンズアレイ素子78は、その面に垂直に入射する光束を集光して空間光変調素子75の光反射面に導き、変調を受けた後の反射光を、上記の面から垂直方向に出射させる。このとき、上記平行から外れた光束は空間光変調素子75の光反射面に正しく導かれず、したがって、変調された反射光としては出てこない。
【0104】
画素ずらし手段76へ入射する光束は、上記のように、マイクロレンズアレイ素子78の面に垂直な方向に揃っているため、逐次シフト方式における画素ずらし手段のずらし動作の列と、空間光変調素子75の情報更新画素列とが正しく対応し、画像の解像力低下を招くことがない。
この類似形態例では、遮光装置69と空間光変調素子75がかなり離れているので、前記したように平行光束に乱れがあると情報更新中の画素列を正しく遮光できなくなる虞があるが、遮光領域を大きめに設定することで、解像力の低下を招くことはない。
【0105】
図22は発明の実施の1形態を示す図である。
同図において、符号79はライトバルブを示す。
図22は、図20における空間光変調素子75と色分解プリズム74の間に遮光装置としてのライトバルブ79を配置し、遮光部材69を割愛したものである。空間光変調素子75の画素サイズは前述のように、画素ピッチの2分の1かそれ以下であるから、ライトバルブ79が空間光変調素子75に密着できなくても、十分近接させれば、空間光変調素子75の各画素からの光束がけられることはない。
前期実施形態に示したようなマイクロレンズアレイ素子78を、ライトバルブ79の直前に重ねれば、両者の効果が同時に得られる。
【0106】
図23はさらに他の類似形態例を示す図である。
同図において、符号80は中継結像レンズ、Iは中間結像された像を示す。
図23は、空間光変調素子75上の、遮光領域を移動させる手段として、照明光を遮光するのではなく、空間光変調素子75からの画素を投影表示する投影光束内に配置する構成である。遮光領域を遮光すべき画素領域に精度良く一致させるため、空間光変調素子75上の画素をレンズなどの結像光学系で、同図の像Iとして一回中間結像させる。
【0107】
たとえば、空間光変調素子75と画素ずらし手段76の間に中継結像レンズ80を挿入し、空間光変調素子上の画素の像を中間像Iとして結像させる。中間像Iにおいて、照明光束は空間光変調素子75を構成する画素単位に空間的に分離・集光された状態になるので、画素ずらし手段76の画素ずらしの動作列と精度良く対応させることができる。画素ずらし手段76の直近に配置された遮光装置69の遮光領域も遮光すべき画素の位置と精度良く対応させることができる。光束の進行方向に見て、画素ずらし手段76と遮光装置69はこの順に示してあるが、遮光装置69の遮光領域に余裕を持たせてある場合は、両者の前後関係は、どちらを前にしても構わない。
【0108】
図24は他の類似形態例を示す図である。
同図において符号81は遮光装置としてのライトバルブである。
図24は投影光束内に遮光装置を設ける別なる構成として、空間光変調素子75の画素列に対応したライトバルブ81を、画素ずらし手段76の直前に近接配置した構成である。ライトバルブ81は光シャッターとして機能させる。
ライトバルブ81に入射する光束は、画素ずらしが行われる前の光束であるから、空間光変調素子75の像Iに近接して置かれれば、前述と同じ理由により、画素列の光束がけられることはない。
【0109】
図25はさらに他の類似形態例を示す一部省略図である。
同図において符号82は遮光装置、83は遮光ベルト、84は遮光マスク部、85は駆動ローラ、86は支持ローラをそれぞれ示す。
遮光装置82は、可撓性の透明部材に、所望の幅と間隔で遮光マスク部を周期的に設けた無端ベルトを、図示しない駆動軸に連結された駆動ローラ85と、複数の支持ローラ86で保持して、矢印A方向に連続的に移動させる装置である。支持ローラ86にはベルト張力調整機構を付けても良い。
【0110】
遮光ベルト83の遮光マスク部84は平行光束を横切るように上から下へ走査される。遮光マスク部84は、図示しない照明光束透過領域の幅を遮光することができる長さと、複数の画素列を同時に遮光できる幅とを有している。この構成は、図5ないし8に示した形態例に対応できる。また、遮光マスク部の幅を、全画素同時に遮光できるだけの大きさにすれば、図2ないし4に示した遮光例にも対応できる。
【0111】
図26は本発明に用いられる画素ずらし対応の空間光変調素子の構成を示す図である。
同図において符号90は空間光変調素子、91は基板、92は画素、93はマイクロレンズアレイ94、95は透明接着層、96はガラス板、97は画素像をそれぞれ示す。
マイクロレンズアレイ93は、その光軸が画素92の中心に一致するように、個別対応に設けられている。
【0112】
画素92はマイクロレンズアレイ93の焦点距離の2倍よりやや遠くにおかれている。それによって、画素像97は画素92自身の2分の1ではなく、画素92の配列ピッチの丁度2分の1の大きさで、ガラス板96の中に結像するようになっている。すなわち、マイクロレンズアレイ93の上記配置は空間光変調素子にとって縮小光学系になっている。縮小率は上記に限らず、画素像の大きさが画素の配列ピッチの3分の1、あるいは4分の1のように、一般的に整数分の1になるようにすることもできる。これをいくつにするかは、画素ずらしのシステムとの関わり合いで決めることになる。
画素92の大きさを画素ピッチの整数分の1に構成しておけば、上記の縮小光学系が不要になることは明らかであるが、そのような構成にすると、光束の利用効率が極端に落ちるので、一般的には行われていない。
【0113】
マイクロレンズアレイ93の焦点距離を上記のように設定すると、前面側から入射する平行光に近い光束は、マイクロレンズの焦点位置にほぼ収束したのち発散するので、光束は画素92の全面を照射する。
空間光変調素子90は、図20ないし24に示すような光学系に用いることができる。ただし、投影光学系77や中継結像レンズ80の物体面を画素像97の有る平面に合わせておく必要がある。
空間光変調素子90は反射型の例として説明したが、これが透過型の空間光変調素子であっても、それに対応した光学系を構成することによって、本発明を適用できることは明らかである。
【0114】
図27は透過型空間光変調素子を用いるときの光学系の一例を示す図である。
同図において符号87は補助マイクロレンズ、98は補助マイクロレンズを含む透過型空間光変調素子、Lは入射平行光、L’は出射平行光をそれぞれ示す。
補助マイクロレンズ87は、図26に示す空間光変調素子90の基板91の側に、凸レンズ面を外にして密着して設けられている。
図の左側から入射する入射平行光Lは、補助マイクロレンズ87によってそれ自身の焦点位置に収束する。このとき、収束光は収束の途中で画素92を過不足なく照射する関係になるよう設定されている。そして、補助マイクロレンズの焦点位置がマイクロレンズ93の左側の焦点位置に一致するよう設定されている。
【0115】
このように設定すると、入射平行光は画素を照射した後、焦点位置で一旦収束するが、そのまま発散光となりマイクロレンズ93から出射する。出射光束L’はマイクロレンズ93の焦点位置からの発散光なので、出射後は平行光となる。
画素91とマイクロレンズ93の関係は図26に示したように定められているので、画素91の縮小像97は図26に示したのと同じ関係で、画素ピッチの2分の1の大きさに結像する。出射平行光L’は縮小像である画素像97を丁度包含する光束になっている。
したがって、このあとに画素ずらし素子を置けば、スクリーン上で図31に示したような縮小像が得られる。
【0116】
図28は透過型空間光変調素子を単色の画像投影装置に適用した例を示す図である。この構成では、図20等に示した直線偏光フィルタ72や偏光ビームスプリッタ73は不要になる。
フライアイレンズ67、68による照明分布均一化手段を経て平行光となった照明光は遮光部材69を経由したのち透過型空間光変調素子98の補助マイクロレンズ87に入射する。照明光は所定の屈折を受け出射する。
透過型空間光変調素子98から出た光束L’は画素ずらし素子76に入射し、これまで説明してきたような画素ずらし処理を受けて、投影光学系77に入射する。投影レンズの焦点合わせは、透過型空間光変調素子98の出射側端面近傍にできる縮小された画素像97が、スクリーン上に丁度拡大結像するように調節しておく。
【0117】
図29は透過型空間光変調素子をカラー画像投影装置に適用した例を示す図である。
この構成では画像表示素子毎に対応する色別の照明光源が必要になる。色分解プリズム74に対し、3方向から65R、65G、65Bの3原色の照明光源で照らされた透過型空間光変調素子98は、色別情報で光束を変調する。縮小光学系で画素ピッチの整数分の1に縮小分離された画素情報を含む3色の光束は、色分解プリズム74で合成され、カラー画像となって遮光部材69を経由して画素ずらし素子76に入射する。投影レンズ77の作用は図28に示した単色投影装置の場合と同様である。
【0118】
空間光変調素子が透過型になっても、画素ずらしの時点での像の流れを表示させないようにする課題は同じなので、遮光領域移動手段の設置位置に関しても、共通な構成要素に関連した配置に関しては、基本的に反射型の空間光変調素子において示した構成が適用できる。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、画像表示装置の情報更新中は画像表示をしないようにすることができる。また、画素ずらしを行う装置においても、画素ずらし中の画像を表示しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像表示装置の一例を示す概略図である。
【図2】画像領域の遮光を説明するための模式図である。
【図3】画像領域の遮光を説明するための模式図である。
【図4】画像領域の遮光を説明するための模式図である。
【図5】画像領域の遮光の別例を説明するための図である。
【図6】画像領域の遮光の別例を説明するための図である。
【図7】画像領域の遮光の別例(2段の並列更新の場合)を説明するための図である。
【図8】画像領域の遮光の別例(2段の並列更新の場合)を説明するための図である。
【図9】画像領域の遮光の他の例を説明するための図である。
【図10】図9の例を説明するための図である。
【図11】図9の例を説明するための図である。
【図12】画像領域の遮光の他の例を説明するための図である。
【図13】遮光マスク部の移動に伴う画素列の遮光の様子を示す図である。
【図14】画像領域の遮光の他の例を説明するための図である。
【図15】図14の螺旋状の遮光マスク部による照明光束透過領域中の遮光状態を示す図である。
【図16】照明光束透過領域を一時的に全部覆うことのできる遮光部材の構成を示す図である。
【図17】画像領域の遮光の他の例を説明するための図である。
【図18】画像領域の遮光の他の例を説明するための図である。
【図19】この発明の情報表示装置の類似形態を説明するための図である。
【図20】他の類似形態例を示す図である。
【図21】他の類似形態例を説明するための図である。
【図22】他の類似形態例を示す図である。
【図23】他の類似形態例を示す図である。
【図24】この発明の情報表示装置の実施の他の1形態を示す図である。
【図25】他の類似形態例を示す一部省略図である。
【図26】本発明に用いられる画素ずらし対応の空間光変調素子の構成を示す図である。
【図27】透過型空間光変調素子を用いるときの光学系の一例を示す図である。
【図28】透過型空間光変調素子を単色の画像投影装置に適用した例を示す図である。
【図29】透過型空間光変調素子をカラー画像投影装置に適用した例を示す図である。
【図30】空間光変調素子を使った画像表示装置の一例を示す図である。
【図31】画素ずらしの一例を示す図である。
【図32】行列状に配列された空間光変調素子の一部を示す図である。
【図33】ハニカム状に配列された空間光変調素子の一部を示す図である。
【図34】画素列の情報更新タイミングと、情報更新期間の関係を示す模式図である。
【図35】時刻T5〜T6の期間は全ての画素が照明されないように遮光する状態を示す図である。
【図36】図35の斜線領域も遮光した状態を示す図である。
【図37】画素列の情報更新タイミングと、情報更新期間の、図34とは異なる関係を示す模式図である。
【図38】図37において画素ずらし領域を遮光する状態を説明するための図である。
【図39】情報更新中の画素がすべて遮光される状態を示す図である。
【符号の説明】
11 空間光変調素子
12 画素、画素列
13 遮光領域
31、32 プリズム
41 回転プリズム
42 遮光マスク
50 遮光部材
51 遮光マスク部
53 照明光束透過領域
80 中継結像レンズ
Claims (1)
- 独立に変調制御可能な複数の画素から構成され、各画素の画像信号が画素列単位あるいは画素行単位で線順次で更新される空間光変調素子の画像を表示する情報表示装置において、
少なくとも情報更新中の画素領域が表示されないように、該画素領域を帯状に遮光する遮光手段を有し、
前記遮光手段はライトバルブであって、少なくとも前記画素領域を遮光する遮光領域を、前記線順次の更新方向に、前記画素信号の線順次の更新のタイミングに従って移動させる遮光領域移動手段を有し、
光束の進行方向に向けて順に、照明光源、照明光の不要成分を除去するフィルタ、インテグレータ光学系から成る照明光学系を有し、
さらにその後段に偏光ビームスプリッタを配置し、該偏光ビームスプリッタと前記照明光源との間の光束中に直線偏光板を配置し、
該直線偏光板で直線偏光化された照明光は、前記偏光ビームスプリッタで反射され、
該偏光ビームスプリッタの後段に配置した色分解プリズムによりRGB成分に色分解され、
各色の照明光は該色分解プリズムの後段に近接配置された3枚の空間光変調素子を照明し、該3枚の空間光変調素子によって変調・反射され、
該各反射光は前記色分解プリズムで合成され、前記偏光ビームスプリッタを透過して投影光学系に至り、該投影光学系によって前記空間光変調素子の各画素が投影表示され、
前記ライトバルブは3枚で、前記3枚の空間光変調素子と前記色分解プリズムとの各間に、各空間光変調素子に近接して、それぞれ配置されることを特徴とする情報表示装置。
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