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JP4569219B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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JP4569219B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は金融機関に設置され、特に貨幣の取込み状態の検知可能な自動取引装置に関する。
金融機関の自動取引装置(ATM)や貨幣計数機、更にはハガキ等を取り扱う郵便物仕分装置においては、投入される紙葉類を装置内に取込み各種の処理を行う。これらの紙葉類の中で、特に紙幣は疲労や老朽化、更にはテープ類などの付着物により、装置内に取込む前に紙幣が搬送に支障がないかを判別するものがある(例えば、特許文献1)。これは、しわや折れの有無、疲労や老朽化の程度、硬さ、テープ類などの付着物の有無、濡れ、破れ等の状態を総合的に紙幣の特徴量として表現し、その特徴量の算出方法を開示している。
また、交通機関の自動券売機における釣銭、または金融機関のATMを利用しての出金取引時には紙幣が紙幣出金口に排出される。この紙幣出金口をカメラにより撮影し、その映像を顧客操作画面に表示したり、記録装置に記録するものがある(例えば、特許文献2)。特に出金された紙幣の一部が残った場合、その紙幣を装置内に「取忘紙幣」として取込むが、当然現金不一致になる。これらの行為を故意に発生させる犯罪を防止するため、カメラを備え、出金時の映像を画面に表示する。更に、CCDカメラにより紙幣の集積状態を監視することなどが開示されている(例えば、特許文献3)。
以上記載したように、金融機関のATM等により取り扱う紙幣の入出金処理にあたり、カメラ映像を用いて監視することが考えられている。
特開2003−44897号公報(第4頁、段落0012) 特開2003−331339号公報(第2頁、段落0005〜0009) 特開平9−128595号公報(第7頁〜8頁、段落0066〜0075)
異物投入による故障や現金過不足に係わるトラブルが機器側の問題であるか、又は顧客操作によるものであるのかをカメラ映像により監視するものであるが、カメラ撮影、特に照明手段については開示されていない。ATMにおいては紙幣出金口を明るくして、顧客操作を誘導するものはあるが、それらの照明手段はカメラ撮影について配慮されていない。即ち、紙幣出金口が閉鎖されている状態では、先の照明は不要であり消灯状態としているので、この暗い状態にてカメラ撮影するには赤外線式のような高価なカメラを採用する必要がある。
また、取扱う紙幣の中に4つ折れ紙幣や異物(レシートなど)が投入されると、光学系のセンサでは識別できない場合が多く、取込動作を行うと機器故障となる可能性がある。これらの対策としては、センサ類を多用することで改善することは可能であるが、回路部品増や価格増になるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するために考えられたもので、カメラ画像の採取のときに顧客操作誘導用の照明手段を利用するとともに、カメラ画像を採取,解析した結果、異常を検出したとき、その事象に応じた最適な処置を自動的に行える自動取引装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、顧客と取引するための媒体を取込む接客部と、該接客部の内部の画像を取得可能な画像取得部と、前記接客部内に前記媒体が存在しない状態を初期情報として記憶する記憶部とを配し、前記接客部に前記媒体が取込み可能な状態において、前記画像取得部を作動させ、前記媒体の取込状態情報を取得し、前記初期情報と比較して異常と判断した時には、当該異常事象毎に最適な処理を指示する制御部を設けた。
入金貨幣の受入れと、出金貨幣を集積し顧客に引渡しを行うための接客部を有する自動取引装置において、前記接客部の近傍には、該接客部内の映像取得可能な画像取得部と、前記接客部内に前記貨幣の存在しない状態を初期情報として記憶する記憶部を配し、取引の進行に従って、前記画像取得部を作動させ、該画像取得部が取得した情報と前記初期情報と比較して、貨幣の受入れ,または貨幣の集積,および引渡し状態を判定する制御部を有する。
本願発明は、装置内部をカメラ撮影する場合に、可視光線を利用して撮影できるので、安価なカメラを採用できるという効果がある。また、カメラ画像により貨幣の受入れ,または貨幣の集積,および引渡し状態等を判定し、その事象毎に最適な処理を行うので、機器故障や現金トラブルを低下させることができるという効果がある。
以下、図面に従って実施の形態を説明する。図2は本発明の自動取引装置の外観図であり、図3は本発明の自動取引装置の概略機構側面図である。図において、1は自動取引装置(以後、ATMとする)であり、金融機関が管理し維持するホストコンピュータと通信回線を介して接続されている。更にホストコンピュータ(図示せず)は利用者の口座番号,氏名および預貯金残高情報等の顧客情報が記憶された記憶装置(図示せず)を有している。ATM1は金融機関の営業店舗やコンビニエンスストア,ガソリンスタンド,スーパーマーケット等に設置されている。
11は顧客操作表示部であって、顧客が取引操作入力するための取引誘導表示部11aと、操作入力するためのタッチパネル11bで構成される。12は貨幣入出金部(以後、紙幣入出金部とする)であり、顧客により入金される媒体としての貨幣(以後、紙幣Mとする)を真偽鑑別,計数し、搬送して金種別のカセット部に収納し、又は顧客に支払われる紙幣Mを金種別のカセット部より繰出すものである。13はカード処理部であって、金融機関毎のコード(番号)や利用者の口座番号,氏名等の顧客情報が記憶された顧客識別カード(以後、キャッシュカードとする)から前記情報を読み出す機能を有する。このカード処理部13の前面側に接続されたカード挿入返却口により、キャッシュカードが挿入され、また取引終了時に返却が行なわれる。
14はテンキー部であって、顧客操作表示部11に表示する取引進行画面指示に従って、顧客が例えば、暗証番号などを入力する部位である。このテンキー部14は顧客操作表示部11に設けても良いが、図示するように顧客操作表示部11が傾斜しているため、背後にいる顧客から暗証番号などを読み取ることを困難にするため、略水平かつ、顧客身体の陰になるように設けている。15はレシート処理部であり取引明細の印字を行ない顧客に発行されるレシートの発行処理を行うものである。
16は紙幣Mの投入及び抜取り操作口に設けた外部シャッタとしての筐体シャッタであり、ATM1の筐体側に開閉可能に装備されている。この筐体シャッタ16は図示せぬモータ等により矢印A方向に回動して開閉できる。17は紙幣入出金部12に装備された内部シャッタとしての紙幣機シャッタであり、紙幣Mの投入及び抜取り操作を制限するものである。この紙幣機シャッタ17は図示せぬモータ等により矢印B方向に略水平に移動して開閉できる。なお、紙幣機シャッタ17は中央部より二分割されており、図示する左右方向に移動開閉できる例を記載している。また、筐体シャッタ16および紙幣機シャッタ17の開閉位置を検知する図示せぬセンサが配置されている。
18は接客部であり、顧客が投入した紙幣Mを受取り、分離して紙幣入出金部12内に取り込むと共に、顧客に出金する紙幣Mを集積し、取出可能にする引渡口として機能する。この接客部18に紙幣Mを投入する際、及び紙幣Mを引き取るためには、前述した筐体シャッタ16および紙幣機シャッタ17を開状態とする必要があることはいうまでもない。19は入金される紙幣Mや出金される紙幣Mの真偽鑑別,計数する認識部であり、20は前記した金種別の保管庫としてのカセット部である。21は入出金処理する紙幣Mを一時的に保管する一時保留部である。22は以上の各部間を搬送される紙幣Mの搬送路であり、分岐点には図示しない搬送方向の切替手段を有するが、本願発明に関係しないので説明は省略する。
23は以上の各部を制御するための制御部であり、制御プログラムが記憶されたRAMやROM又はハードディスクなどで構成された記憶部としてのメモリ部23a、更にはホストコンピュータとの接続口であるインターフェース部も有している。24は接近検知器であって、顧客がATM1に近づいたことを検知できるものである。なお、ATM1の機能を提供するには他にも各部に電力を供給する電源部を始め、多々の機能・構成が備えられているが、本発明に関係しないため記載は省略する。
図4に示す本発明の接客部の構成を説明する。接客部18は図4(a)に示すように略長方体(6面)形状しており、少なくとも一面(図では上面)が開口状態になっていて、紙幣Mの挿脱が可能になっている。他の一面、例えば底面には紙幣Mを分離し、紙幣入出金部12内に取込む分離手段が構成されている。他の壁面は紙幣のガイド体を構成する。2は画像取得部としてのカメラであり、接客部18の内部を撮影できる位置に設けられている。3は照明手段としての照明用LEDであり、図4(b)に示すように接客部18内を照明できる白色系の可視光源である。なお、カメラ2および照明用LED3は接客部18の側壁等に設けた穴や切り込み部にレンズや光照射面が対応させてあり、紙幣機シャッタ17の開閉時に干渉することはない。
28は投入された紙幣を1枚ずつ繰出す繰出ローラであり、バックアップ29が投入された紙幣Mを繰出ローラ28に所定の押圧力で押し付ける。30はフィードローラであって、繰出ローラ28が繰出した紙幣Mを機器内部に取り込むための搬送ローラである。31はフィードローラ30に対向配置されている分離ローラであって、複数枚の紙幣Mが一度に取り込まれないようにするためのローラであり、機器内部への取込み時には回転しないように制御される。この繰出ローラ28へのバックアップ29の押し付けにより媒体押圧手段を構成する。
4aは第1のハンド検出器であって、筐体シャッタ16の開閉動作に影響されない位置に配された光学センサである。この第1のハンド検出器4aは発光素子と受光素子を対向して設けられ、その素子間に生じる光軸を顧客の手や紙幣等が遮ることにより、受光素子の出力が変化することで、「ハンド有り」を検出する。4bは第2のハンド検出器であって、紙幣機シャッタ17の上部に配された光学センサである。4cは紙幣受取検出器であり、出金される紙幣Mが抜き取られる過程において、ON/OFF信号を検出することで、少なくとも顧客による抜取り操作が実行されたことを検出する。4dは第1の残留検出器であって、図示するように紙幣Mの略中央部を光軸が通過するように配置してある。4eは第2の残留検出器であって、紙幣Mの下端部を光軸が通過するように配置してある。なお、各検出器4c,4d,4eも第1のハンド検出器4aと同様な光学センサとする。
次に、本発明の実施例1の入金動作を説明する。
図1は入金動作を示すフローチャートであり、図5,6に示す接客部の工程図、更に図7に示す画面表示例の説明図も用いて説明する。なお、Sはステップを示す。
ATM1による入金取引を希望する顧客が近づくと、接近検知器24がこれを検知して、顧客操作表示部11を待機画面から取引選択画面に切り替える。顧客が図示しない「お預入れ」ボタンを押下すると制御部23は入金取引モードになる。制御部23は紙幣入出金部12やカード処理部13を稼動可能な状態にする。
S1.制御部23は入金処理が選択されると内部シャッタとしての紙幣機シャッタ17を開く。
S2.続いて、照明用LED3を点灯し、接客部18内を明るくする。
S3.制御部23は照明用LED3を点灯した後に画像取得部としてのカメラ2により撮影を開始する。制御部23はカメラ2により撮影された画像をメモリ部23aに連続的に記憶する。同時に制御部23は画像の取込、解析を開始する。
S4. 外部シャッタとしての筐体シャッタ16を開く。この状態を図5(a)に示す。
S5. 顧客が入金する紙幣Mを接客部18内に投入(矢印C方向)すると、図5(b)に示すように第1の残留検出器4dおよび第2の残留検出器4eが紙幣Mを検出する。
S6. 制御部23は第1のハンド検出器4aおよび第2のハンド検出器4bがOFFとなるのを待つ。即ち、紙幣Mを掴んだ手が第1のハンド検出器4aおよび第2のハンド検出器4bをONし、続いて紙幣Mを離した手が引き抜かれることにより、OFFとなることを監視する。
S7. 制御部23は紙幣Mが投入され、接客部23内に載置されている取込状態情報としての画像を取込み解析する。予め採取してある初期情報としての初期画像(初期テンプレートとも称す)と比較すると相違する部位が抽出できる。その相違する部位を中心に解析を進め、その相違画像が予想される紙幣サイズ内であり、かつ紙幣画像であるか否かを判定する。即ち、最終画像として紙幣Mの投入状態を解析する。
S8. 解析の結果、異常がなければステップS9に進み、異常があればステップS10に進める。ここでの異常とは、投入した紙幣Mの全てまたは一部が斜めであったり、図5(c)に示すように2つ折れ紙幣Maであったり、更には異物N(買物レシートなど)混入などが想定される。なお、正常と認識しても、複数枚の紙幣Mの中に例えば2つ折れ紙幣Maやコーナ折れ紙幣Mbが混入されていてもカメラ2からの画像からは認識できないときもある。但し、膨らみの程度や紙幣間に隙間がある場合など異常とすることもできる。
S9. 顧客の投入した紙幣Mが不揃いではないこと、かつ折れなどがなく、紙幣入出金部12内に取り込んでも問題ないと判断したら、筐体シャッタ16を閉じる。
S10. ステップS8で「異常有り」と判定された場合には、例えば図7(a)に示すように不揃いのため揃え直すように報知して、修正等を行って再投入させるように誘導する。図7(a)では文言110と接客部内画像111と紙幣揃え図112を表示する。この時の接客部内画像111は実写画像でもよいが図ではCG(コンピュータグラフィック)画像とする。
顧客により異常紙幣の抜取りが行われるのを待つが、所定時間が経過しても解消されない場合には警報等を発生する。この警報としては、図6(a)に示すように照明用LED3の点滅を行って気づかせる。そして、カメラ2による画像取込み、解析を再び行う。照明用LED3の点滅以外でも顧客操作を誘導するものであればよいので、取引誘導表示部11aに文言表示することや音声案内することなどを併用する。
S11. 図6(b)に示すように紙幣機シャッタ17が閉じて、バックアップ29を作動させ、繰出ローラ28に紙幣Mを押し付ける。
S12. 図6(c)に示すように図示せぬモータ等を回転させて繰出ローラ28およびフィードローラ30により紙幣Mを矢印G方向に取込む。紙幣Mを1枚ずつ分離し搬送路22内に取込み、認識部19により金種,真偽鑑別を行い一時保留部21に収納する動作を続け、第1の残留検出器4dおよび第2の残留検出器4eが紙幣Mを検出しなくなるまで続ける。
S13. 接客部18内に紙幣Mが無くなると、制御部23は分離,繰出動作を終了させる。
S14. 制御部23は照明用LED3を消灯する。
S15. カメラ2の撮影を終了する。
なお、ステップS13により分離され搬送されて認識部19を通過した紙幣Mが、損券または偽券と判断したとき、その紙幣Mを接客部18に戻すことになる。この場合は、投入された紙幣Mの全てを取り込んだあと、返却紙幣有りとして顧客に取り扱えない紙幣が混入されていた旨を報知して、除去または修正等を行って再投入するように誘導する。
以上説明したように、入金紙幣の投入操作や抜取り操作にあたり、接客部内を照明して誘導するが、この照明用LEDをカメラ撮影時にも点灯することにより、筐体シャッタおよび紙幣機シャッタが閉じられている状態であっても適度の照度を得ることができる。よって、高価な赤外線カメラ等を採用する必要がない。
次に本実施例1における出金動作を説明する。
図8は出金動作を示すフローチャートであり、図7に示す画面表示例及び図9,10に示す接客部の工程図も併用して説明する。なお、Sはステップを意味するのは前記入金動作と同じである。
ATM1による出金取引を希望する顧客が近づくと、接近検知器24がこれを検知して、顧客操作表示部11を待機画面から取引選択画面に切り替える。顧客が図示しない「お引出し」ボタンを押下すると、制御部23は出金取引モードに各部を設定し、紙幣入出金部12やカード処理部13を稼動可能な状態にする。
カード処理部13に挿入されたキャッシュカードの情報から顧客口座が特定され、暗証番号による本人確認、更に引出金額の入力が行われ、預金残高以内の出金であると判断されると、紙幣入出金部12が動作を開始する。なお、この状態では筐体シャッタ16および紙幣機シャッタ17は閉じていることは言うまでもない。
S21. 制御部23はバックアップ29を出金開始位置に移動させ、出金すべき紙幣(金種)の収納されているカセット部20から紙幣Mの繰出しを行い、認識部19により金種,真偽等の判定を行う。認識部19による判定で、顧客への出金可能と判断された紙幣Mは接客部18に送り込まれる。
S22. 制御部23は紙幣Mの繰出しが開始されると照明用LED3を点灯して、接客部18の内部を明るくする。
S23. 制御部23はカセット部20からの紙幣繰出し動作に並行して、カメラ2による撮影を開始する。このカメラ2により撮影された画像はメモリ部23aに連続的に記憶される。
S24. 制御部23は少なくとも紙幣1枚が接客部18に取り込まれる毎に、画像を取込み、予め記憶されている紙幣集積時のテンプレートと比較、解析する。この解析により、例えば図9(a)で示すような立位で集積されるべき紙幣がコーナ折れ(Mb)してしまったこと、図9(b)に示すように紙幣の半折れ(Ma)が発生していること、更には、図9(c)に示すMc部のような斜めに集積され紙幣機シャッタ17に突き当たっていることなどの事象を認識できる。
S25. このようにして、カセット部20から支払うべきすべての紙幣Mが接客部18に取り込まれる。なお、バックアップ29は紙幣Mが10枚集積される毎に矢印F方向に当該紙幣10枚の厚さに相当する分だけ移動制御される。
S26. 前記したように接客部18に集積した紙幣Mの画像の解析結果(テンプレートとの比較結果)を所定の判定値と比較する。
S27. 制御部23は、例えば、図9(a)のコーナの折れ紙幣Mbは「出金可」とし、図9(c)の紙幣機シャッタ17に接触する場合は後述するステップS36に進める。また、図9(b)の半折れ紙幣Maなどは顧客への支払いには問題なしとしても、顧客が取り忘れた場合に紙幣入出金部12に取込動作を行った場合に障害となるか否かを予め実験的に決めて「出金不可」とする。
S28. 内部シャッタとしての紙幣機シャッタ17を開く。
S29. 外部シャッタとしての筐体シャッタ16を開く。なお、この時点においても照明用LED3は点灯しており、図7(b)に示す画面表示を行う。
S30. 図示しないセンサが筐体シャッタ16の開状態を検出したら、カメラ2の画像の変化を追跡開始する。更に制御部23は、集積されている紙幣Mの抜き取りを監視する。
S31. 顧客の手が紙幣Mを抜取る際に第1のハンド検出器4aおよび第2のハンド検出器4bがONし、紙幣抜き取りによりOFFするのを監視する。顧客が紙幣Mを掴み出すと、手と紙幣Mがなくなる際に紙幣受取検出器4cの光軸を遮るので、紙幣Mの抜取り操作が行われたことが認識できる。また、手を挿入し、引っ込めた場合には紙幣Mが接客部18内に残っていることになるため、第1の残留検出器4dおよび第2の残留検出器4eが紙幣Mを検出し続けている。
S32. 筐体シャッタ16を閉じる。図示しないセンサで筐体シャッタ16が閉じられたことを検出できなかったら、シャッタ障害発生として処理する。この場合には障害発生として装置を停止させるが、この時点のカメラ2の画像をメモリ部23aに格納する。
S33. 図示しないセンサが筐体シャッタ16の閉じられたことを検出したら紙幣機シャッタ17を閉じる。
S34. 制御部23はカメラ2による撮影を終了する。
S35. 照明用LED3を消灯する。
次に、ステップS27おいて「異常あり」と判断された場合を説明する。
例えば出金紙幣が不揃いであり、紙幣機シャッタ17を開くと紙幣Mが引き込まれて紙幣捲き込み事故になることがある。これらは軽易な異常であり修正可能と判断する。
S36. この場合、第1の方法としてバックアップ29による押圧と開放を数回繰り返して集積している紙幣Mに振動を与え、揃えること。第2の方法として、バックアップ29で紙幣Mを繰出ローラ28側に押圧したまま、紙幣機シャッタ17を開くことなどである。
S37. 紙幣機シャッタ17を開いても問題なし、即ち、復旧できたと判断された場合には、ステップS28に移行する。問題有りのときには制御部23は出金動作時に障害発生として、最終画像をメモリ部23aに記憶して取引を中止する。この時点で保守部門に連絡するとともにカメラ画像を送信する。顧客操作表示部11に「申し訳ありません、お取引ができなくなりました、カードをお返ししますので他のATMをご利用ください」と表示する。カード処理部13から顧客にはキャッシュカードを返却する。
ステップS30において、紙幣Mの抜取りが所定時間内に行われないとき、図7(c)の画面表示を所定時間行ってカメラ2よりの画像により残留物の抜取りを監視する。そして、紙幣Mの取忘れ有りと判断する。
制御部23は顧客操作表示部11に「紙幣のお取り忘れがあります」と点滅表示を行う。更に、図10(a)に示す照明用LED3を点滅させる。また、接近検知器24により顧客がATM1より離れていないかを確認する。ここで、接近検知器24はOFFとなると、即ち、顧客がATM1より離れたことを検出すると、制御部23は取忘発生と判断する。
顧客がATM1より離れてしまったので、出金紙幣の取忘れが発生したとして、図10(b)に示したように制御部23は筐体シャッタ16を閉める。図示しないセンサが筐体シャッタ16の閉を検出したら、それまでの画像に時刻情報等を付加してメモリ部23aに記憶する。この記録画像を解析して、例えば、ポケットティッシュペーパや封筒、パンフレットであることなどを認識できる場合もある、このような場合には取引中止となるがそれらの行為を行った顧客の取引は記録される。異物ではない場合に、制御部23は図10(c)に示すようにバックアップ29を矢印E方向に動作して、紙幣Mを図示しない取忘取込部まで取り込む。
以上説明したように、接客部内をカメラ画像により監視し、紙幣の投入状態や出金紙幣の集積状態を解析する。この際に、照明用LEDを顧客操作誘導以外のカメラ撮影用の照明手段として利用するので、専用の照明手段を必要としない。よって、装置の大型化、コストアップ要因とはならないという効果がある。更に、筐体シャッタおよび紙幣機シャッタの開による外光が差し込むが、照明用LEDの照光方向も同方向なので影の影響や明るさの変化を少なくできる。なお、メモリ部に格納した画像情報は異常時以外は消去してもよいが、問題顧客や高額取引時などの条件下においては一定期間だけ保存することがよい。
次に本発明の実施例1の変形例を説明する。
上記した実施例1では、カメラ2を図4に示すように接客部18の側方に配設している。本実施例2ではカメラ2を回動可能に取り付けたものである。例えば、外部シャッタとしての筐体シャッタ16に取り付けたもので、図11に示す変形例の説明図に従って説明する。
カメラ2は筐体シャッタ16に取り付けられ、上部回転支点を中心に振り子状に回動できる。なお、照明用LED3は特に説明しないが表面側16aを鏡面とすることで外光反射できるので、必須の構成要件ではない。
図11(a)に示すように、第1の位置として筐体シャッタ16が開いている状態では、カメラ2は接客部18内の大よそ半分の範囲とテンキー部14の大よそ半分の画像を記憶する。この位置では顧客による手の移動範囲を撮影することができる。よって、入金紙幣を掴んで挿入した手が、何も持たずに引き抜かれれば正常挿入操作であり、または出金紙幣を抜き取るときに何も持つことなく接近して、紙幣Mを掴んだ手が撮影され、かつ接客部18内に紙幣Mが存在しなければ正常抜取操作と判断できる。
更に、図11(b)に示すように、筐体シャッタ16の回転動作中では顧客の手元から人体腹部に向かっての画像を撮影できる。図11(c)に示す位置、即ち、第2の位置として筐体シャッタ16が閉じている状態では顧客の腹部より上半身に向かっての画像を連続画像として撮影できる。よって、紙幣の一部取り忘れや異物投入が行われた際などに証拠画像として利用できる。
また、図11(c)に示す状態にて、常時カメラ2による監視を行えば、接近検知器24の代替も可能となる。このように筐体シャッタ16等の回転部材にカメラ2を取り付けることが必須要件ではなく、独立した回転支持構造であってもよい。
次に本発明の実施例2を説明する。
上記した実施例1では、紙幣受取検出器や残留検出器等の光学センサを配設しているが、本実施例2ではカメラ画像による解析に前述の光学センサの機能をも保有させるものである。なお、接客部は説明を簡単にするため、単一のシャッタのみとした例で説明する。
図12は実施例2の自動取引装置における接客部制御ブロック図である。図13は接客部の概念斜視図であり、実施例1の図4(a)とは作図方向が略90度異なる。
2は画像取得部としてのカメラであって、接客部25の内部を撮影できる位置に設けてある。4は各種センサであって、後述するシャッタの開閉検出やバックアップ29の作動状況等を検出するものである。5は各種アクチュエータでありシャッタを移動するための駆動源となるモータやバックアップ等の動作を行うためのモータやソレノイド等である。6は解析部であって、カメラ2が撮影した接客部内の画像を解析する部位である。7はカメラ2が撮影した画像を記録する記憶部としての画像記録部であり、動作プログラムや接客部内の初期情報を記憶してある。8は入金される紙幣や出金される紙幣の真偽鑑別、計数する認識部である。9は以上の各部を制御する制御部である。
接客部25には上面に配置されているシャッタ26があり、アクチュエータ5により矢印HJ方向に動作する。図13ではシャッタ26が矢印H方向に移動して、開いている状態を示している。この状態にて上部の紙幣投入口27より紙幣Mを投入する。また出金する紙幣Mを集積する部位でもある。28は紙幣投入口27から投入された紙幣Mを1枚ずつ繰出す繰出ローラであり、バックアップ29により投入された紙幣Mを繰出ローラ28に所定の押圧力で押し付けられる。30はフィードローラであって、繰出ローラ28が繰出した紙幣Mを機器内部に取り込むための搬送ローラである。31はフィードローラ30に対向配置されている分離ローラであって、複数枚の紙幣Mが一度に取り込まれないようにするためのローラであり、取込み時には回転しないように制御される。なお、バックアップの移動機構等については特開平8−335282号公報、特開平10−69562号公報により公知であるので説明は省略している。
次に、図14に示すカメラ画像の概念図について説明する。
図14(a)は画像記録部9に記憶されている接客部内の画像であり、紙幣の存在しない状態、かつ、シャッタ26が開いている初期状態を示している。図に示すように下方には底面32があり、その端部(図では右側)には分離ローラ31が外周の一部を突出した状態で位置している。更に、壁面には繰出ローラ28が外周の一部を突出した状態で位置している。図示する左側の壁面にはバックアップ29が待機位置で静止している。図示上面は紙幣投入口27が開口状態で映っている。なお、図は概念的なもので、現実には種種の機構部品の形状による凹凸があるが省略している。
図14(b)も画像記録部9に記憶されている接客部内の画像であり、紙幣の存在しない状態、かつ、シャッタ26が閉じている初期状態を示している。この図14(a),(b)に示す2画面が初期情報として予め格納してある。なお、各壁面にはバックアップ29を移動させるための案内手段や異物除去用の穴などが適宜設けられているが省略しているのは前述した通りである。
そして、紙幣投入口27から紙幣Mが投入(矢印C方向)されると図14(c)に示すような画像となる。紙幣Mが投入された画像である図14(c)と、初期情報である図14(a)との画像比較を行うと、紙幣Mの存在する部位のみが異なることになる。この差異部分を予め取得してある紙幣画像と比較することで、投入された物体が「紙幣」であることが認識される。
次に、本発明の実施例2の入金動作を説明する。
図15は入金動作を示すフローチャートであり、図16に示す接客部の工程図も用いて説明する。なお、Sはステップを示す。
ATM1による入金取引を希望する顧客が近づくと、図示せぬ接近検知器がこれを検知して、顧客操作表示部を待機画面から取引選択画面に切り替える。顧客が図示しない「お預入れ」ボタンを押下するとATM1は入金取引モードになる。ATM制御部は紙幣入出金部やカード処理部を稼動可能な状態にする。
S51.制御部9は入金処理が選択されるとシャッタ26を開く。
S52.センサ4がシャッタ26の「開」を検出すると、カメラ2による撮影を開始する。
S53.制御部9はカメラ2により撮影された画像を画像記録部7に連続的に記憶させる。同時に解析部6は画像の取込、解析に移行する。解析プログラムにより、図14(a)に示した初期情報と採取した画像情報を比較する。
S54. 顧客が紙幣Mを投入して手を引き抜き、紙幣Mが投入されると,当該紙幣Mの載置されている部位のみが不一致となる。
S55. その不一致部を中心に解析を進め、その画像が予想される紙幣サイズ内であり、かつ紙幣画像であるか否かを判定する。
S56. 解析部6はカメラ2よりの画像解析を続け、その画面内に顧客の手が無いことを確認できたら次ステップに進める。
S57. 制御部9は最終画像として紙幣Mの投入状態を解析部6により解析させる。
S58. 解析の結果、異常なしであればステップS59に進み、異常ありであればステップS64に進める。ここでの異常とは、投入した紙幣の全てまたは一部が斜めであったり、2つ折れ紙幣であったり、更には異物(買物レシートなど)混入などが想定される。なお、正常と認識しても、複数枚の紙幣Mの中に例えば2つ折れ紙幣やコーナ折れ紙幣が混入されていてもカメラ画像からは認識できないときもある。但し、膨らみの程度や紙幣間に隙間がある場合など異常とすることもある。
S59. 顧客の投入した紙幣Mが不揃いではないこと、かつ折れなどがなく、紙幣入出金部内に取り込んでも問題ないと判断したら、アクチュエータ5によりシャッタ26を閉じる。
S60. カメラ画像からシャッタ26の閉状態を認識する。これは図14(c)の状態から図16(a)の状態に変化したときである。
S61. シャッタ26が閉じられたら、バックアップ29を作動させ、繰出ローラ28に紙幣Mを押し付ける。そして、アクチュエータ5のなかのモータ等を回転させて繰出ローラ28およびフィードローラ30により紙幣Mを取り込む。
S62. 紙幣を1枚ずつ分離し搬送路内に取込み、認識部8により金種,真偽鑑別を行い一時保留部に収納する動作を続け、カメラ2の画像が紙幣なしとなるまで続ける。
S63. 接客部25内に紙幣Mが無くなると、制御部9は分離、繰出動作を終了させるとともにカメラ2による撮影を終了する。
S64. ステップS58において、異常有りと判定された場合には、顧客に取り扱えない紙幣が混入されていた旨を報知して、除去または修正等を行って再投入させるように誘導する。この場合には、顧客により異常紙幣の抜取りが行われるのを待つが、カメラ画像の取得および解析から所定時間が経過しても解消されない場合には警報等を発生する。この警報としては、顧客操作を誘導するものであればよいので、顧客操作表示部に文言表示することや音声案内することなどがある。なお、この場合にはカメラ画像は画像記録部7に保存しておく。
ステップS61により分離され認識部8を通過した紙幣Mを、損券または偽券と判定したとき、その紙幣を接客部25に戻すことになる。この場合は、投入された紙幣の全てを取り込んだあと、返却紙幣有りとしてカメラ2による画像解析を行い、顧客に取り扱えない紙幣が混入されていた旨を報知して、除去または修正,交換等を行って再投入させるように誘導する。このようにすれば、長手半折れ紙幣や4つ折れ紙幣であっても画像検出し、修正されれば取扱えるという効果がある。
次に本実施例2における出金動作を説明する。
図17は出金動作を示すフローチャートであり、図16に示す接客部の工程図も併用して説明する。なお、Sはステップを意味するのは前記入金動作の説明と同じである。
ATM1による出金取引を希望する顧客が近づくと、接近検知器がこれを検知して、顧客操作表示部を待機画面から取引選択画面に切り替える。顧客が図示しない「お引出し」ボタンを押下すると、ATM1は出金取引モードに各部を設定し、紙幣入出金部やカード処理部更には接客部25を稼動可能な状態にする。
カード処理部に挿入されたキャッシュカードから顧客口座が特定され、暗証番号による本人確認、更に引出金額の入力が行われ、預金残高以内の出金であると判断されると、紙幣入出金部が動作を開始する。
S71. ATM1は出金すべき紙幣(金種)の収納されているカセット部から紙幣の繰出しを行い、認識部8により金種、真偽等の判定を行う。認識部8による判定で、顧客への出金可能と判断された紙幣Mは接客部25に送り込まれる。具体的にこの動作はフィードローラ30と分離ローラ31により底面32側より接客部25内に進入してくるものである。
S72. 制御部9はカセット部からの紙幣繰出し動作に並行して、カメラ2による撮影を開始する。このカメラ2により撮影された画像は画像記録部7に連続的に記憶される。
S73. 制御部9は少なくとも紙幣1枚が接客部25に取り込まれる毎に、解析部6に画像を取込み、予め記憶されているテンプレートと比較、解析する。この解析により、例えば立位で集積されるべき紙幣が倒れてしまったこと、紙幣のコーナに折れが発生していること、更には、斜めに集積されシャッタ26に突き当たっていることなどの事象を認識できる。
S74. このようにして、支払うべきすべての紙幣Mが接客部25に取り込まれる。
S75. 前記したように接客部25に集積した紙幣Mの画像の解析結果を所定の判定値(テンプレート)と比較する。例えば、コーナの折れは「出金可」とし、シャッタ26に接触はエラーとする。これはシャッタ26の開動作により紙幣Mの巻き込み等が発生する可能性があるためである。また、折れ紙幣などは顧客への支払いには問題なしとしても、顧客が取り忘れた場合に紙幣入出金部に取込動作を行っても障害となるか否かにより予め実験的に決める。
S76. なお、ステップS74における紙幣Mの集積中もカメラ2による画像監視し、集積ジャム等が発生した場合にはステップS77に進める。紙幣の搬送スキューにより紙幣の立位が不揃いのままであるとき、即ち、軽易な場合には集積を進め、全ての紙幣の集積が終了してから最終判断する(ステップS75による)。但し、1枚ずつの集積中にフィードローラ28部で搬送ジャムとなると、次紙幣の取込みは不可能なので、即時停止する。
S77. 制御部9は出金動作時の障害発生として、最終画像を記憶して取引を中止する。顧客操作表示部に「申し訳ありません、お取引ができなくなりました、カードをお返ししますので他のATMをご利用ください」と表示する。顧客にはキャッシュカードを返却する。
S78. ステップS75による集積した紙幣のカメラ画像を解析部6が解析した結果、「異常なし」と判断されるとステップS79に進め、「異常有り」のときは前記したステップS77に移行する。
S79. 異常なしのときにはシャッタ26を開く。
S80. カメラ画像からシャッタ26の開状態を検出したら、カメラ2の画像の変化から顧客の手が挿入されるのを待つための監視に移行する。
S81. 制御部9は、集積されている紙幣Mの抜き取りを監視する。まず、顧客の手が紙幣Mを抜き取るために紙幣投入口27内に挿入されるのを所定時間待つ。顧客が紙幣Mを掴み出すと、手と紙幣Mがなくなるので、図14(a)にて示した初期情報と同じ画像になる。また、手を挿入し、引っ込めた場合には紙幣Mが接客部25内に残っていることになる。
S82. 接客部25内に紙幣無しの場合には、ステップS83に進めるが、紙幣有りと判断した場合には紙幣取忘信号を発生する。
S83. 紙幣なしの場合にはシャッタ26を閉じる。
S84. カメラ2からの画像が図14(b)と同一と解析されたらシャッタ26の閉じられたと判断し、出金完了とする。
S85. 制御部9はカメラ2による撮影を終了する。
S86. カメラ2からの画像からシャッタ26の閉じられたことが判断できない時、シャッタ障害発生として処理する。この場合には障害発生として装置を停止させるがカメラ2の画像を画像記録部7に格納する。更に、保守部門に障害を通知する。このとき画像情報も送信する。
次に、ステップS82における紙幣の取忘れ有りと判断された場合を説明する。
S87. 制御部9は顧客操作表示部に「紙幣のお取り忘れがあります」と点滅表示を行う。なお、音声案内手段を設け、併用することもできる。
S88. ATM1は接近検知器により顧客がATM1より離れていないかを確認する。ここで、接近検知器がOFFとなる,即ち顧客がATM1より離れたことを検出すると、取忘発生とする。また、接近検知器はON状態で、所定時間以内に顧客の手が挿入された場合にはステップS81によりカメラ2よりの画像により判定される。
S89.顧客がATM1より離れてしまったので、出金紙幣の取忘れが発生したとして、制御部9はシャッタ26を閉める。カメラ画像からシャッタ閉を解析したら、それまでの画像に時刻情報等を付加して画像記録部7に記憶する。
S90. 制御部9はバックアップ29を動作して、繰出ローラ28,フィードローラ30,分離ローラ31により紙幣Mを取忘取込部まで取り込む。接客部25内の紙幣が無くなったことをカメラ2よりの画像により確認して、残留紙幣が無い状態であれば前述したステップS85に進める。
なお、図16(c)に示すように残留物としての異物N(ポケットティッシュペーパやパンフレット)等が検出された場合には、取込動作前、および動作中であっても取込ジャム等がありうるので停止する。
次に、取忘取込動作を図18に示す動作フローチャートに従って説明する。
S91. 出金すべき紙幣Mの全てが接客部25に集積され、制御部9が集積状態も良好で支払動作に問題なしと判断すると、シャッタ26を開くとともにタイマー監視(例えば、60秒)を開始する。なお、カメラ2の画像監視も行っていることは言うまでもない。
S92. 制御部9はカメラ2よりの画像を所定のタイミングで解析し、顧客の手が挿入されることを解析部6により認識するまでタイマー時間内監視する。
S93. タイマー監視中に接近検知器により顧客がATM1より離れていないことを監視し、離れていない場合にはタイマー監視を続ける。
S94. 制御部9はタイマー監視と手の挿入(画像)を解析および接近検知器により顧客がATM1より離れていないことを検出し、タイマー監視時間(60S)が終了するまで続行する。
S95. 制御部9はカメラ2よりの画像により顧客の手が抜き取られたことを認識するのを待つ。
S96. 顧客の手が抜き取られると、次に接客部25内に残留物が存在しないかを確認する。この確認は図14(a)に示した初期情報と比較して差異のある部分を認識することになるのは前述のとおりである。
S97. ステップS95及びステップS96において、手の抜取りが検出されるまでの時間と残留物が存在する時間が所定値に到達するまで監視する。例えば30秒間だけ待ってタイムアウトになったら、ステップS98に進める。
S98. 制御部9はシャッタ26と閉じる指示を出す。シャッタ26が閉じられたことはカメラ2よりの画像により確認する。タイムアウトまたは接近検知器よりの情報により、紙幣Mまたは残留物がある場合も含まれる。
S99. 制御部9は接客部25内に残っているものは、紙幣Mであるかまたは異物Nであるかを判定する。なお、紙幣Mであることが認識できたとしても2つ折れ等が認識された場合には取り込まないで「異物」扱いとする。
S100. 接客部25内に残っているものが紙幣Mであると認識できたとき、バックアップ29を作動させて、繰出ローラ28,フィードローラ30,分離ローラ31により紙幣Mを1枚ずつ取り込む。
S101. 認識部8により金種、真偽および計数を行って、取忘紙幣収納庫に搬送する。
S102. この動作を接客部25内の紙幣Mが無くなったことをカメラ画像から認識した瞬間まで連続して行う。詳しくは、繰出ローラ28にバックアップ29により圧接されている紙幣Mが無くなった瞬間以降において、繰出ローラ28とバックアップ29が直接的に圧接状態になる。この事象下で繰出ローラ28を回転させると磨耗等の要因となり好ましくないので、出金紙幣枚数情報から取込み毎に枚数情報を減算し、最後の1枚の取込み動作で停止するよう制御する。
S103. 全ての紙幣Mの取込みが終了すると、制御部9は計数結果を集計(金種別の枚数)し、カメラ画像とともに画像記録部7に格納する。ここで、計数値と出金紙幣枚数値(金種別枚数の合計)に差異があるときが問題である。次にその場合を説明する。
通常の出金取引であれば残留物は紙幣である。しかし、悪意のある顧客またはイタズラを考えた顧客は、取引明細票を投入する場合や備品としてATMの近傍に備えてあるパンフレットやポケットティッシュペーパなどの異物Nを紙幣の抜取り時に投入することもある。また、故意に出金紙幣を数枚残して、取引処理を終了させる場合がある。この時にATMは「取忘発生」として紙幣の回収を行うことになる。後刻、悪意のある顧客が「取忘申告」を行い、出金金額の全額支払いを要求した場合にカメラ画像を再生して納得させる。
図19は顧客操作表示部の操作画面の説明図であり、図20は取忘取込処理時のカメラ画像の概念図である。これらの図により画像の再生を説明する。
係員は図示しない操作により、画像再生のための操作を行う。この際には当該顧客を含め他の係員や警備員等の立会いを求めるとよい。まず、取忘取込操作画面により、顧客の口座番号等を入力すると、制御部9は当該口座番号における取引において取忘取込み処理が履歴として存在するか否かを確認する。存在する場合には、図19に示すような画像表示画面を表示する。
係員は顧客立会いのもと、まず確認ボタン115を押すと画像記録部7に格納されている画像を画像表示枠116に静止画像として表示する。進むボタン117を押すと画像記録部7内の画像を再生表示する。そして停止ボタン118を押すと、その時点の画像で停止する。戻るボタン119を押すと、画像は戻り再生となる。その後、確認ボタン115を押すと、画像の表示を終了する。なお、カウンタ表示120を行うと再現画像を数回確認する場合に便利であるし、時間経過などのスケールになる。このようにして、実写画像を見せることができるので、顧客の勘違いから悪意のある顧客の操作までを解析できる。よって、イタズラなどを抑制できる。
図20(a)に示すように繰出ローラ28が矢印K方向に回転し、紙幣Mが1枚ずつ図示する下方(矢印G方向)に取り込まれる。そして最後の1枚が取り込まれる時には図20(b)に示すように紙幣画像より消え去る。更に取扱枚数が多い場合には、画像目視による紙幣計数は難しいので、取込毎に計数カウンタ表示をカウントアップするようにしてもよい。なお、画像は動画像で再生することが好ましいが、要部以外は早送りしたり、スロー再生、又はコマ送りしたりすることもできることはいうまでもない。特に紙幣の取込み速度は高速であるので、高速撮影し低速再生できるとよい。これらの概念はビデオ等の再生技術で公知であるので細部の説明は省略する。
以上の実施例は自動取引装置における入出金取引を中心に説明したがこれに限定されない。例えば、キャッシュカードや通帳の挿入方向をカメラ画像により確認することや危険物(例えば、火のついたタバコの投入等)と判定されたときなどカメラ画像から警報を発生させることなどが可能になる。更に、自動取引装置にとっても接客部内の損傷などの発見なども可能となり、保守費用の削減にも寄与できる。
本発明の実施例1における入金動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における自動取引装置の外観図である。 本発明の実施例1における自動取引装置の概略機構側面図である。 本発明の実施例1における自動取引装置の接客部を示す説明図である。 本発明の実施例1における接客部の動作を示す工程図である。 本発明の実施例1における接客部の動作を示す工程図である。 本発明の実施例1における自動取引装置の取引誘導画面表示例を示す説明図である 本発明の実施例1における出金動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における接客部の動作を示す工程図である。 本発明の実施例1における接客部の動作を示す工程図である。 本発明の実施例1の変形例における接客部の説明図である。 本発明の実施例2の自動取引装置における接客部制御ブロック図である。 本発明の実施例2の自動取引装置における接客部の斜視図である。 本発明の実施例2の自動取引装置におけるカメラ画像の概念図である。 本発明の実施例2の入金動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2の自動取引装置におけるカメラ画像の概念図である。 本発明の実施例2における出金動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における取込動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における自動取引装置の画面表示例を示す説明図である。 本発明の実施例2の自動取引装置におけるカメラ画像の概念図である。
符号の説明
1 自動取引装置(ATM)
2 画像取得部(カメラ)
3 照明用LED
6 解析部
7 画像記録部
9,18 接客部
16 外部シャッタ(筐体シャッタ)
17 内部シャッタ(紙幣機シャッタ)
23 制御部
23a 記憶部
26 シャッタ
29 バックアップ
M 媒体(紙幣)

Claims (3)

  1. 顧客と取引するための媒体を取込む接客部と、
    第1,第2の位置間を回動可能なシャッタと、
    該シャッタに固着され前記接客部の内部の画像を取得可能な画像取得部とを設け、
    前記画像取得部は、第1の位置において前記接客部の内部の画像を取得し、第2の位置においては前記接客部外を撮影することを特徴とする自動取引装置。
  2. 顧客と取引するための媒体を取込む接客部と、
    該接客部の内部の画像を取得可能な画像取得部と、
    前記接客部内に前記媒体が存在しない状態を初期情報として記憶する記憶部とを配し、
    前記接客部に前記媒体が取込み可能な状態において、
    前記画像取得部を作動させ、前記媒体の取込状態情報を取得し、
    前記初期情報と比較して異常と判断した時には、当該異常事象毎に最適な処理を指示する
    制御部を設け、
    前記画像取得部を第1,第2の位置間を回動可能なシャッタに固着し、第1の位置において前記初期情報を取得し、第2の位置においては前記接客部外を撮影可能としたことを特徴とする自動取引装置。
  3. 前記画像取得部は前記シャッタの回動中にも画像取得することを特徴とする請求項1記載
    の自動取引装置。
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