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JP4569303B2 - 対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法 - Google Patents
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JP4569303B2 - 対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法 - Google Patents

対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法 Download PDF

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Description

本発明は対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法に係り、特に管制部と航空無線標識所間のデジタル回線を使用してプレストゥトーク制御方式にて通信する対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法に関する。
図4はアナログ専用回線を使用した従来の対空無線システムの一例のブロック図を示す。この従来の対空無線システムは、アナログ専用回線23、24で接続されて互いに通信可能とされた管制部22と対空無線標識所31とからなる。管制部22は、管制官用のマイクロホン17と、プレストゥトークスイッチ18と、増幅器19と、変調器20とからなり、増幅器19と変調器20は対空無線制御装置21を構成している。一方、対空無線標識所31は、アナログ専用回線23、24に接続された増幅器25及び復調器26と、対空無線機30とからなる。増幅器25及び復調器26は対空無線制御装置27を構成している。
次に、この従来の対空無線システムの動作について説明する。管制部22の管制官用のマイクロホン17より入力された音声信号は対空無線制御装置21内の増幅器19で増幅された後、アナログ専用回線23を経て対空無線標識所31に伝送される。対空無線標識所31に伝送された音声信号は対空無線制御装置27内の増幅器25で更に増幅された後、対空無線機音声ライン28を通じて対空無線機30に入力される。
また、管制部22のプレストゥトークスイッチ18は、管制官が通話するときにオン(ON)とされ、通話終了時にオフ(OFF)とされる。プレストゥトークスイッチ18がオンのとき出力されるON信号と、オフのときに出力されるOFF信号とからなるプレストゥトーク信号は、対空無線制御装置21内の変調器20で所定の方式で変調された後、アナログ専用回線24を経て対空無線標識所31に伝送される。対空無線標識所31に伝送されたプレストゥトーク信号は、対空無線制御装置27の復調器26に供給されて復調された後、対空無線機とのプレストゥトーク制御ライン29を通じて対空無線機30に入力される。
また、従来、デジタル専用回線を使用した対空無線システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。図5は従来のデジタル専用回線を使用した対空無線システムの一例のブロック図を示す。この従来の対空無線システムは、デジタル専用回線39で接続されて互いに通信可能とされた管制部38と対空無線標識所47とからなる。管制部38は、管制官用のマイクロホン32と、プレストゥトークスイッチ33と、コーデック(CODEC)34と、変換器35とからなり、コーデック34と変換器35は対空無線制御装置37を構成している。一方、対空無線標識所47は、デジタル専用回線9に接続されたCODEC42及び検出器41と、対空無線機46とからなる。検出器41及びCODEC42は対空無線制御装置43を構成している。
次に、この従来の対空無線システムの動作について説明する。管制部38の管制官用のマイクロホン32より入力された音声信号は対空無線制御装置37内のCODEC34で所定の方式でデジタル信号に符号化された後、多重化装置36で他のデジタル信号と多重化された多重化信号とされ、更にデジタル専用回線39を経て対空無線標識所47に伝送される。対空無線標識所47に伝送された音声信号は多重化装置40により他のデジタル信号と分離され、対空無線制御装置43内のCODEC42で元のアナログ音声信号に復号された後、対空無線機音声ライン44を通じて対空無線機46に入力される。
一方、管制部38内のプレストゥトークスイッチ33をオンしたときに出力されるON信号とオフしたときに出力されるOFF信号とからなるプレストゥトーク信号は、対空無線制御装置37内の変換器35を通してデジタル信号に符号化され、多重化装置36で他のデジタル信号と多重化され、デジタル専用回線39を経て対空無線標識所47に伝送される。対空無線標識所47に伝送されたプレストゥトーク信号は多重化装置40で他のデジタル信号と分離され、対空無線制御装置43内の検出器41で復号され、対空無線機とのプレストゥトーク制御ライン45を通じて対空無線機46に入力される。
図6は従来のデジタル専用回線を使用した図5の対空無線システムのデジタル専用回線上のタイミングチャートの一例を示す。ここでは、1回線に1つの音声信号とプレストゥトーク信号を伝送する場合を示す。デジタル専用回線39では図6(A)に示すように、プレストゥトーク信号用タイムスロット48a、・・・、48nと、音声信号用タイムスロット49a、・・・、49nとが交互に割り当てられる。
プレストゥトークスイッチ33から出力されるプレストゥトーク信号は通話の最初と最後に変化するだけである。すなわち、プレストゥトークスイッチ33がオンとなった直後の1タイムスロットの期間にプレストークオン制御信号が図6(D)に50で示すように出力され、プレストゥトークスイッチ33がオフとなった直後の1タイムスロットの期間にプレストークオフ制御信号が図6(D)に52で示すように出力される。
また、図6(B)に示すように、プレストゥトークスイッチ33がオンとなっている期間、同図(C)に模式的に示すようにマイクロホン32から管制官の音声信号が出力される。従って、実際のデジタル専用回線39上のデータは、図6(D)に示すように、プレストゥトークオン制御信号50と、音声信号のタイムスロット51a、・・・、51nと、プレストゥトークオフ制御信号52とからなり、プレストゥトーク信号用タイムスロットのほとんどは無信号となるため回線コストに無駄が生じる。
更に、音声信号をデジタル化して、多重化するためにはタイムスロット分の時間だけのデータを蓄積してから次のタイムスロットに送出する必要があり、音声終了のタイミング51n−1では、音声データの最後の部分をデジタル化できないため、音声データの最後の部分はプレストゥトークオフ制御信号52の後の音声終了のスロット51nで伝送される場合がある。同様に、デジタル専用回線39上のタイムスロットと、音声およびプレストゥトーク信号のタイミングによって、プレストゥトークオン制御信号50が音声データよりも後に伝送される場合がある。
なお、管制センターとの間で送受信音声の伝達を行う通信装置を備えた対空無線機制御装置が知られており(例えば、特許文献2参照)、これに航空管制官がプレストークスイッチをオンすることにより発生されるトーン信号(プレストゥトークオン信号)に、航空管制官の音声信号を重畳して管制卓に無線送信する方式(例えば、特許文献3参照)と、基準タイミング信号を基準とする受信側の復調器の復調時間と、基準タイミング信号を基準とする送信側の変調器の変調時間が対応するように、受信側で復調信号をコーデックする回路の処理のタイミングと、送信側で変調器の出力信号をコーデックする回路の処理のタイミングを調整する従来の方法(例えば、特許文献4参照)を適用して、トーン信号に重畳されている音声信号のコーデックの処理のタイミングを調整する方法が考えられる。
特開2000−196514号公報 特開平4−321326号公報(第2頁) 特開平9−121185号公報(第2頁) 特開平8−265209号公報(第3−4頁)
しかるに、図4に示した従来の対空無線システムは、管制部22と対空無線標識所31との間の通信にアナログ専用回線23、24を使用しているため、同一アナログ専用回線上にプレストゥトーク信号と音声信号とを重畳することが困難であり、そのため、音声回線とは独立したプレストゥトーク信号はブレストゥトークスイッチ18のオン、オフ情報として伝送されており、プレストゥトーク制御ライン29が必要となり回線費用が増大するという問題がある。
また、図4及び図5に示した従来の対空無線システムは、いずれも現在使用している対空無線機30、46の入出力が、管制部22、38と航空無線標識所31、47間の通信が音声とプレストゥトーク制御が独立したアナログ入出力であるため、図5のように管制部38と航空無線標識所47間の通信にデジタル専用回線39を使用した場合にも、プレストゥトーク制御方法は音声回線とは非同期で独立して伝送されることとなり、その結果、音声の遅延時間分プレストゥトークスイッチ18、33のオン、オフとタイミングがすれ、音声の話し始めもしくは話し終わりが切れるという問題がある。
更に、図4及び図5に示した従来の対空無線システムは、いずれも現在使用している対空無線機30、46の入出力が、管制部22、38と航空無線標識所31、47間の通信が音声とプレストゥトーク制御が独立したアナログ入出力であるため、図5に示した従来の対空無線システムのように、管制部38と航空無線標識所47間の通信にデジタル専用回線39を使用してプレストゥトーク信号と音声信号とを多重化して伝送する場合でも、一例として64kbpsのデジタル回線を使用した場合は、プレストゥトーク信号に32kbps、音声データであるADPCMデータに32kbpsを割り当てており、情報量の少ないプレストゥトーク回線に32kbpsを割り当てるため回線コストに無駄が生じるという問題がある。
また、更に、特許文献2乃至4記載の各技術を組み合わせたシステムの場合も、管制部と航空無線標識所間の通信において、デジタル回線を使用してプレストゥトーク信号とデジタル音声信号とを多重化して伝送することが類推できるとしても、その多重化信号における情報量の少ないプレストゥトーク信号とデジタル音声信号の情報量の互いに割り当てに関しては全く開示、示唆されることはなく、上記の回線コストの無駄の問題が依然として存在する。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、管制部と対空無線標識所間の通信にデジタル回線を使用し、音声信号とプレストゥトーク信号を同一の回線に重畳した場合に、回線コストの無駄を削減し得る対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、管制部と対空無線標識所間の通信にデジタル回線を使用し、音声とプレストゥトーク制御タイミングにずれを生じない対空無線システム及びそのプレストゥトーク制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、管制官の音声を送信するための管制部と、対向無線機を備えた対空無線標識所とがデジタル専用回線で接続された対空無線システムにおいて、上記管制部は、管制官により操作されるプレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値のプレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換する変換手段と、プレストゥトークスイッチのオン期間に入力される管制官の音声を音声信号に変換する音声信号入力手段と、音声信号入力手段から入力された音声信号をデジタル音声信号に変調する変調手段と、デジタル音声信号と、プレストゥトークデジタル信号列とを時系列的に合成して合成デジタル信号を生成してデジタル専用回線を介して対空無線標識所へ伝送する合成手段とを有し、
上記対空無線標識所は、デジタル専用回線を介して受信した合成デジタル信号からプレストゥトークデジタル信号列を検出して、合成デジタル信号中のデジタル音声信号から分離する検出手段と、検出手段から出力されるデジタル音声信号を復調する復調手段と、検出手段から出力されるプレストゥトークデジタル信号列を、復調手段の復調動作による時間遅れと同等の時間遅延し、かつ、プレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値の遅延プレストゥトーク信号を生成する遅延変換手段と、遅延変換手段から出力された遅延プレストゥトーク信号に基づいて、復調手段から出力される復調音声信号を得る対空無線機とを有することを特徴とする。
この発明では、デジタル音声信号とプレストゥトークデジタル信号列とが時系列的に合成された合成デジタル信号をデジタル専用回線を介して対空無線標識所へ伝送するに際し、デジタル音声信号と合成するプレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換して合成するようにしたため、プレストゥトークデジタル信号列の幅はプレストゥトーク信号の幅よりはるかに狭く、よって、プレストゥトークデジタル信号列の情報量は、プレストゥトーク信号を上記の変換を行わずにそのまま符号化した場合に比べてはるかに小さくできる。
また、この発明では、対空無線標識所では伝送されて入力された合成デジタル信号からプレストゥトークデジタル信号列を検出することで、デジタル音声信号と分離するようにしたため、1本のデジタル専用回線でデジタル音声信号とプレストゥトークデジタル信号列とを伝送することができる。
ここで、上記の第1の発明における変調手段は、音声信号入力手段から入力された音声信号をデジタル変調して得た音声符号データをデジタル音声信号として出力する構成であってもよいし、音声信号入力手段から入力された音声信号をパケット圧縮方式により符号化して得た音声パケット列をデジタル信号として出力する構成であってもよい。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、管制官の音声を送信するための管制部と、対向無線機を備えた対空無線標識所とがデジタル専用回線で接続された対空無線システムのプレストゥトーク制御方法において、管制官により操作されるプレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値のプレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換する第1のステップと、プレストゥトークスイッチのオン期間に入力される管制官の音声を音声信号に変換する第2のステップと、音声信号を変調してデジタル音声信号を生成する第3のステップと、デジタル音声信号と、プレストゥトークデジタル信号列とを時系列的に合成して合成デジタル信号を生成する第4のステップと、合成デジタル信号をデジタル専用回線を介して対空無線標識所へ伝送する第5のステップと、デジタル専用回線を介して受信した合成デジタル信号からプレストゥトークデジタル信号列を検出して、合成デジタル信号中のデジタル音声信号から分離する第6のステップと、デジタル音声信号を復調する第7のステップと、第6のステップで分離されたプレストゥトークデジタル信号列を、第7のステップの復調動作による時間遅れと同等の時間遅延し、かつ、プレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値の遅延プレストゥトーク信号を生成する第8のステップとを含むことを特徴とする。この発明では、デジタル音声信号とプレストゥトークデジタル信号列とを時系列的に合成した合成デジタル信号を1本のデジタル専用回線を介して対空無線標識所へ伝送することができる。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明における第3のステップは、音声信号をデジタル変調して得た音声符号データをデジタル音声信号として出力するようにしてもよく、音声信号をパケット圧縮方式により符号化して得た音声パケット列を前記デジタル信号として出力するようにしてもよい。
本発明によれば、プレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換することにより、プレストゥトークデジタル信号列の情報量を、プレストゥトーク信号を上記の変換を行わずにそのまま符号化した場合に比べてはるかに小さくでき、少ない情報量としたプレストゥトーク信号をデジタル音声信号と時系列的に合成して1本のデジタル専用回線で伝送するようにしたため、従来に比べてプレストゥトーク信号に割り当てる情報量を少なくでき、1本のデジタル専用回線8でプレストゥトークデジタル信号列と音声符号データを伝送するに際し、プレストゥトーク信号用の回線コストの無駄を従来に比べて削減することができる。
また、本発明によれば、プレストゥトークデジタル信号列とデジタル音声信号とが1本のデジタル専用回線上を時系列を保って対空無線標識所へ伝送し、対空無線標識所では受信したデジタル音声信号の復調処理に要する遅延時間と同等の遅延時間を、受信したプレストゥトークデジタル信号列に付与し、かつ、プレストゥトーク信号に変換して出力するようにしたため、1本のデジタル専用回線でプレストゥトーク信号と伝送するために音声信号をデジタル信号に変調した場合においても、対空無線標識所ではプレストゥトーク信号と音声信号のタイミングずれが発生することはなく、音声の話し始めもしくは話し終わりが切れるという現象を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明になる対空無線システムの一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の対空無線システムは、デジタル専用回線8で接続されて互いに通信可能とされた管制部7と対空無線標識所16とからなる。管制部7は、管制官用のマイクロホン1と、プレストゥトークスイッチ2と、コーデック(CODEC)3と、変換器4と、デジタル専用回線8に接続された合成器5とからなり、CODEC3と変換器4と合成器5とは対空無線制御装置6を構成している。
一方、対空無線標識所16は、デジタル専用回線8に接続された検出器9と、検出器9に接続された遅延変換器10及びコーデック(CODEC)11と、対空無線機15とからなる。検出器9、遅延変換器10及びCODEC11は対空無線制御装置12を構成しており、対空無線機15に接続されている。
次に、本実施の形態の対空無線システムの動作について説明する。管制部7の管制官用のマイクロホン1より入力されたアナログ音声信号は、対空無線制御装置6内のCODEC3により変調されてデジタル信号に符号化される。一方、プレストゥトークスイッチ2のオン,オフにより論理値が変化するプレストゥトーク信号は、対空無線制御装置6内の変換器4に供給され、ここでプレストゥトーク制御用デジタル信号列に符号化される。
対空無線制御装置6内の合成器5は、CODEC3から出力された符号化された音声データと、変換器4から出力されたプレストゥトーク制御用デジタル信号列とを合成し、その合成信号をデジタル専用回線8を経て対空無線標識所16に伝送する。対空無線標識所16に伝送されたデジタル信号は、対空無線制御装置12内の検出器9に供給され、ここでプレストゥトーク制御用デジタル信号列が検出され音声データと分離される。
検出器9で分離された音声データはCODEC11でアナログ音声信号に復号された後、対空無線機音声ライン13を通じて対空無線機15に入力される。また、検出器9で検出分離されたプレストゥトーク制御用デジタル信号列は、遅延変換器10に供給されてプレストゥトーク信号に一定の遅延時間後に変換された後、プレストゥトーク制御ライン14を通じて対空無線機1に入力される。
次に、図1の本発明の一実施の形態としてのデジタル回線を使用した対空無線システムにおいて、音声データの符号化に非パケット方式であるパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)又は適応差分パルス符号変調(ADPCM:Adaptive Differential Pulse Code Modulation)のCODECを使用した場合のプレストゥトーク制御方式の動作について、図2のタイムチャートを併せ参照して説明する。
管制官は通話時に管制部7内のプレストゥトークスイッチ2をオン(ON)し、マイクロホン1に音声を入力し、通話後にプレストゥトークスイッチ2をオフ(OFF)にするが、このプレストゥトークスイッチ2のオン期間は図2(A)にハイレベル、オフ期間はローレベルとなるプレストゥトーク信号が出力される。従って、マイクロホン1からは、図2(B)に模式的に示すように、プレストゥトークスイッチ2のオン期間のみ、管制官の入力音声を音響−電気変して得られたアナログ音声信号が出力される。
図1の変換器4はプレストゥトークスイッチ2から供給されるプレストゥトーク信号を、そのレベル変化のタイミングでプレストゥトーク制御用デジタル信号列に変換する。すなわち、変換器4は図2(C)に示すように、プレストゥトークスイッチ2がOFFからONとなったタイミングの直後と、ONからOFFとなったタイミングの直後にそれぞれ一定期間生成されるプレストゥトーク制御用のデジタル信号列c1,c2を出力する。
一方、CODEC3はマイクロホン1から出力された図2(B)に模式的に示すアナログ音声信号を変調してデジタル音声符号データに変換するが、変換に時間を要するため、その出力データは図2(D)にdで模式的に示すように、音声信号入力よりも約1ms遅延する。このCODEC3から出力された音声符号データdは、合成器においてプレストゥトーク制御用のデジタル信号列と合成される。
ここで、CODEC3がPCMデータを出力する場合は、そのデータ速度は64kbpsであり、ADPCMデータを出力する場合は、そのデータ速度は16kbpsから40kbpsであるため、プレストゥトーク制御用デジタル信号列が16ビット以下であれば、図2(E)に模式的に示すように、プレストゥトークON用制御用デジタル信号列c1はCODEC3から出力された音声符号データdと合成されるときに重なることはない。なお、合成器5は図2(E)に模式的に示すように、音声符号データdの最後にプレストゥトークOFF用制御用デジタル信号列c3(図2(C)のc2を遅延した信号列)を追加多重する。
合成器5から出力された図2(E)に示す時系列合成信号(デジタル信号列)は、デジタル専用回線8を通じて対空無線標識所16の検出器9に伝送される。デジタル専用回線8の伝送時の伝送遅延時間後に検出器9に入力されたデジタル信号列は、ここで図2(F)に模式的に示すように、プレストゥトーク制御用デジタル信号列c1’、c3’が検出され、プレストゥトーク制御用デジタル信号列c1’、c3’を同図(G)に示す音声符号データd’から分離する。
音声符号データd’はCODEC11にてアナログ音声信号に復号されるが、復号に時間を要するため、その出力は図2(I)にd”で模式的に示すように、同図(G)に示した入力音声符号データd’よりも約1ms遅れる。一方、遅延変換器10に入力されたプレストゥトーク制御用デジタル信号列c1’、c3’は、プレストゥトーク信号に変換されるが、そのまま変換すると音声用CODEC11の変換時間分タイミングが早まるため、音声用CODEC11の変換時間と同等の遅延時間をおいて図2(H)に示すプレストゥトーク信号として対空無線機15に入力される。
このように、本実施の形態によれば、管制部7の対空無線制御装置6において、音声符号データと合成するプレストゥトーク信号を、プレストゥトークスイッチのオン期間とオフ期間で異なる論理値の信号でなく、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換して合成するようにしたため、プレストゥトークデジタル信号列の幅はプレストゥトーク信号の幅よりはるかに狭く、よって、プレストゥトークデジタル信号列の情報量は、プレストゥトーク信号を上記の変換を行わずにそのまま符号化した場合に比べてはるかに小さくできるため、1本のデジタル専用回線8でプレストゥトークデジタル信号列と音声符号データを伝送するに際し、プレストゥトーク信号用の回線コストの無駄を従来に比べて削減することができる。
また、本実施の形態によれば、プレストゥトーク制御信号と音声符号データが1本のデジタル専用回線8上を時系列を保って伝送され、遅延変換器10により音声CODEC処理遅延時間に相当する遅延後にプレストゥトーク信号を出力するようにしたため、1本のデジタル専用回線8でプレストゥトーク信号と音声符号データを伝送することにより、プレストゥトーク信号とCODEC処理された音声信号のタイミングずれが発生しないようにできる。
次に、本発明の他の実施の形態としてのデジタル回線を使用した対空無線システムにおいて、音声データの符号化にパケット圧縮方式である共役構造代数符号励振型線形予測(CS−ACELP;Conjugate Structure - Algebraic Code Excited Linear Prediction)方式、マルチパルス最大可能量子化(MP−MLQ;Multi-Pulse Maximum Likelihood Quantization)方式、代数符号励振型線形予測(ACELP;Algebraic Code Excited Linear Prediction)方式、AMBE(Advanced Multi Band Excitation)方式等のCODECを使用した場合のプレストゥトーク制御方式の動作について、図3のタイムチャートを併せ参照して説明する。この実施の形態のシステム構成は図1と同様である。
上記の実施の形態と同様に、プレストゥトークスイッチ2からは図3(A)に示すプレストゥトーク信号が出力され、マイクロホン1からは、図3(B)に模式的に示すアナログ音声信号が出力される。図1の変換器4はプレストゥトークスイッチ2から供給されるプレストゥトーク信号を、そのレベル変化のタイミングでプレストゥトーク制御用デジタル信号列に変換し、図3(C)に示すように、プレストゥトークスイッチ2がOFFからONとなったタイミングの直後にプレストゥトークON制御用のデジタル信号列c1と、ONからOFFとなったタイミングの直後にプレストゥトークON制御用のデジタル信号列c2をそれぞれ短期間生成して出力する。
一方、CODEC3はマイクロホン1から出力された図3(B)に模式的に示すアナログ音声信号をデジタル音声符号データに変換するが、変換とパケット化に時間を要するため、その出力はパケット圧縮方式により異なるが音声入力よりも約25msから約50ms遅延して図3(D)に模式的に示す音声パケット列d1を出力する。プレストゥトーク制御用デジタル信号列に対してこの遅延時間は十分であり、プレストゥトークON制御用デジタル信号列c1と音声パケット列d1とが合成器5で合成されるときに重なることはない。
パケット化音声圧縮方式では方式により異なるが、音声パケットは10msから30msの間隔でバースト状に出力される。合成器5はCODEC3から出力される音声パケット列の最初の音声パケットの1つ前のバーストタイミングで、プレストゥトークON用制御用デジタル信号列を図3(E)にc1’で示すように出力し、続いて音声パケット列d1を出力し、続いて音声バケット列d1の最後の音声パケットの次のバーストタイミングで、c2’で示すようにプレストゥトークOFF用制御用デジタル信号列を出力する。
合成器5から出力された図3(E)に示す時系列合成信号(デジタル信号列)は、デジタル専用回線8を通じて対空無線標識所16の検出器9に伝送される。デジタル専用回線8の伝送時の伝送遅延時間後に検出器9に入力されたデジタル信号列は、ここで図3(F)に模式的に示すように、プレストゥトーク制御用デジタル信号列c1”、c2”が検出され、プレストゥトーク制御用デジタル信号列c1”、c2”を同図(G)に示す音声パケット列d1から分離する。
音声パケット列d1はCODEC11にてアナログ音声信号に復号されるが、復号に時間を要するため、パケット圧縮方式により異なるが、その出力は図3(I)に模式的に示すように、同図(G)に示した入力音声パケット列よりも約25msから約50ms遅延する。一方、遅延変換器10に入力されたプレストゥトーク制御用デジタル信号列c1”、c2”は、プレストゥトーク信号に変換されるが、そのまま変換すると音声用CODEC11の変換時間分タイミングが早まるため、音声用CODEC11の変換時間と同等の遅延時間をおいて図3(H)に示すプレストゥトーク信号として対空無線機15に入力される。
このように、本実施の形態によれば、図2と共に説明した実施の形態と同様に、管制部7の対空無線制御装置6にプレストゥトーク制御信号を符号化してプレストゥトーク制御用デジタル信号列を生成して音声符号データと重畳する機能を設けるようにしたため、音声回線と同一の1本のデジタル専用回線8でプレストゥトーク制御信号と音声信号を伝送することができると共に、回線コストの無駄を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、プレストゥトーク制御信号と音声符号データが1本のデジタル専用回線8上を時系列を保って伝送され、遅延変換器10により音声CODEC処理遅延時間に相当する遅延後にプレストゥトーク信号を出力するようにしたため、1本のデジタル専用回線8でプレストゥトーク信号と音声符号データを伝送することにより、音声をパケット圧縮した場合においても、プレストゥトーク信号とCODEC処理された音声信号のタイミングずれが発生しないようにできる。
本発明の対空無線システムの系統図 本発明の1実施例のタイミングチャート 本発明の他の1実施例のタイミングチャート 従来のアナログ専用回線を使用した対空無線システムの系統図 従来のデジタル専用回線を使用した対空無線システムの系統図 従来のデジタル専用回線を使用した対空無線システムのデジタル専用回線上のタイミングチャート
符号の説明
1 マイクロホン
2 プレストゥトークスイッチ
3、11 コーデック(CODEC)
4 変換器
5 合成器
6、12 対空無線制御装置
7 管制部
8 デジタル専用回線
9 検出器
10 遅延変換器
13 対空無線機音声ライン
14 プレストゥトーク制御ライン



Claims (6)

  1. 管制官の音声を送信するための管制部と、対向無線機を備えた対空無線標識所とがデジタル専用回線で接続された対空無線システムにおいて、
    前記管制部は、
    前記管制官により操作されるプレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値のプレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換する変換手段と、
    前記プレストゥトークスイッチのオン期間に入力される前記管制官の音声を音声信号に変換する音声信号入力手段と、
    前記音声信号入力手段から入力された前記音声信号をデジタル音声信号に変調する変調手段と、
    前記デジタル音声信号と、前記プレストゥトークデジタル信号列とを時系列的に合成して合成デジタル信号を生成して前記デジタル専用回線を介して前記対空無線標識所へ伝送する合成手段とを有し、
    前記対空無線標識所は、
    前記デジタル専用回線を介して受信した前記合成デジタル信号から前記プレストゥトークデジタル信号列を検出して、前記合成デジタル信号中の前記デジタル音声信号から分離する検出手段と、
    前記検出手段から出力される前記デジタル音声信号を復調する復調手段と、
    前記検出手段から出力される前記プレストゥトークデジタル信号列を、前記復調手段の復調動作による時間遅れと同等の時間遅延し、かつ、プレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値の遅延プレストゥトーク信号を生成する遅延変換手段と、
    前記遅延変換手段から出力された前記遅延プレストゥトーク信号に基づいて、前記復調手段から出力される復調音声信号を得る前記対空無線機とを有することを特徴とする対空無線システム。
  2. 前記変調手段は、前記音声信号入力手段から入力された前記音声信号をデジタル変調して得た音声符号データを前記デジタル音声信号として出力することを特徴とする請求項1記載の対空無線システム。
  3. 前記変調手段は、前記音声信号入力手段から入力された前記音声信号をパケット圧縮方式により符号化して得た音声パケット列を前記デジタル信号として出力することを特徴とする請求項1記載の対空無線システム。
  4. 管制官の音声を送信するための管制部と、対向無線機を備えた対空無線標識所とがデジタル専用回線で接続された対空無線システムのプレストゥトーク制御方法において、
    前記管制官により操作されるプレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値のプレストゥトーク信号を、そのレベル変化時点毎に一定幅のプレストゥトークデジタル信号列に変換する第1のステップと、
    前記プレストゥトークスイッチのオン期間に入力される前記管制官の音声を音声信号に変換する第2のステップと、
    前記音声信号を変調してデジタル音声信号を生成する第3のステップと、
    前記デジタル音声信号と、前記プレストゥトークデジタル信号列とを時系列的に合成して合成デジタル信号を生成する第4のステップと、
    前記合成デジタル信号を前記デジタル専用回線を介して前記対空無線標識所へ伝送する第5のステップと
    前記デジタル専用回線を介して受信した前記合成デジタル信号から前記プレストゥトークデジタル信号列を検出して、前記合成デジタル信号中の前記デジタル音声信号から分離する第6のステップと、
    前記デジタル音声信号を復調する第7のステップと、
    前記第6のステップで分離された前記プレストゥトークデジタル信号列を、前記第7のステップの復調動作による時間遅れと同等の時間遅延し、かつ、プレストゥトークスイッチのオン・オフに応じた論理値の遅延プレストゥトーク信号を生成する第8のステップと を含むことを特徴とする対空無線システムのプレストゥトーク制御方法。
  5. 前記第3のステップは、前記音声信号をデジタル変調して得た音声符号データを前記デジタル音声信号として出力することを特徴とする請求項4記載の対空無線システムのプレストゥトーク制御方法。
  6. 前記第3のステップは、前記音声信号をパケット圧縮方式により符号化して得た音声パケット列を前記デジタル信号として出力することを特徴とする請求項4記載の対空無線システムのプレストゥトーク制御方法。
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