JP4569308B2 - ピンミラーカッタの取付機構 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構においては、アダプタ部側段付き部の径方向内周側を向く壁面に、2つの固定キーと、駆動手段により壁面から出没自在に設けられる2つの可動キーが配設されており、これらのキーがカッタ本体に形成されたキー用凹部と嵌合可能とされることにより、カッタ本体の回転方向への移動が拘束されている。
また、このピンミラーカッタの取付機構においては、カッタ本体側段付き部と嵌合されるアダプタ部側段付き部の周囲に設けられ、カッタ本体に形成されたカッタ押え用凹部と嵌合可能とされた複数のカッタ押えとを備えている。
このカッタ押えは、アダプタ部側段付き部の径方向へ移動可能に取り付けられると共に、駆動手段によりアダプタ部側段付き部の壁面から出没自在とされており、このカッタ押えにより、カッタ本体の軸方向への移動が拘束されている。
この特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構は、かかる構成とすることでカッタ本体のアダプタ部への着脱の自動化を図っている。
また、特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構にあっては、カッタ本体は、中心軸線から延びるカッタ本体の半径線に関して平行にクランプされるため、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることが困難であり、カッタ本体のアダプタ部への取付誤差が生じ、ひいてはピンミラーカッタによる加工誤差が生じるおそれがあった。
また、この発明は、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることができ、取付誤差や加工誤差を生じないピンミラーカッタの取付機構を提供することを第2の目的とする。
この発明によれば、ハンドリング装置に形成された複数の雄ネジ部が、カッタ本体に形成された複数の雌ネジ部と螺合されるので、ハンドリング装置とカッタ本体とは位置ズレを生じることなく確実に連結される。
また、カッタ本体の剛性の低下を防止するため、前記カッタ本体には、前記カッタ本体の半径方向に突出される複数の位置決め凸部を回転方向に間隔をおいて形成し、前記雌ネジ部の少なくともその一部が前記位置決め凸部に形成されることが望ましい。
また、本発明のピンミラーカッタの取付機構によれば、径方向及びピンミラーカッタの回転方向での位置決めが確実に為されるので、カッタ本体のアダプタ部への着脱の自動化を高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
図1は本実施形態により取り付けられたピンミラーカッタの一部を示す平面図、図2は図1のA−A線視断面に後述するハンドリング装置41のピックアップ部42が装着された図、図3は図1のB−B線視断面に後述するハンドリング装置41のピックアップ部42が装着された図、図4は図1のC−C線視断面図、及び図5は図1のD−D線視断面図である。
また、カッタ本体2の内周部には、切刃を有する複数のインサート4が、内周部の周面と両側面側とに回転方向に間隔を置いて千鳥状に配設されている。
他方、アダプタ部3側には、段付き部Jとは逆にアダプタ部3の一方の側面3aから他方の側面3bに向けて一段後退する段付き部Kが環状に形成されており、これら段付き部Jと段付き部Kとは、嵌合可能且つ面接触により係合可能とされている。
また、円周方向に間隔を置いて複数箇所(図1では1つのみ記載)に設けられたクランパ5が取付ボルト6によりアダプタ部3に取り付けられており、カッタ本体2は、これらクランパ5を介してアダプタ部3に固定されている。
なお、この状態においてピンミラーカッタ1の駆動も可能であるが、さらにカッタ本体2をアダプタ部3に強固に固定する場合には、適宜の締結手段が用いられる。
他方、アダプタ部3の内周部には、前記段付き部Kの一方の側面3a側に、前記位置決め凸部7に対応して、やはり本実施の形態においては45°回転対称で8箇所(図1では1つのみ記載)に、外方に向けて凹む位置決め凹部8が形成されており、この位置決め凹部8は、上述したカッタ本体2の位置決め凸部7と係合可能な形状とされている。
カッタ本体2に形成された位置決め凸部7は、中心軸線P(図1参照)に直交するように形成された位置決め凸部底面7aから立ち上がり形成される回転方向Rに対して後方側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、回転方向Rに対して前方側の第2の位置決め凸部側壁面7cとを備えている。
第1の位置決め凸部側壁面7bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凸部側壁面7cは、位置決め凸部底面7aからカッタ本体2の一方の側面2a側に向かうに従い回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
第1の位置決め凹部側壁面8bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凹部側壁面8cは、第2の位置決め凸部側壁面7cと等しい角度で位置決め凹部底面8aからアダプタ部3の一方の側面3a側に向かうに従い、回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
また、第1の位置決め凸部側壁面7bと第1の位置決め凹部側壁面8b、及び第2の位置決め凸部側壁面7cと第2の位置決め凹部側壁面8cとがそれぞれ密着して係合するように構成されている。
従って、本実施の形態においては、この雌ネジ部9も45°回転対称で8箇所(図1では1つのみ記載)に配設されることとなる。
なお、図1においては、雌ネジ部9は全体が位置決め凸部7内に配されているが、カッタ本体2の剛性が確保できれば、雌ネジ部9の一部がカッタ本体2の段付き部Jとオーバーラップしても構わない。
クランパ5は、図1に示されるように、平面視において円板の周縁部を直線状に切り欠いた切欠部5aを有する略半月状に形成されたフランジ部5bを備えており、このフランジ部5bは、カッタ本体2の外周側に一方の側面2aから凹設して形成された凹部2cと、アダプタ部3の内周側に一方の側面3aから凹設して形成された凹部3cとにより画成される円状凹部11内に配設されている。
更に、クランパ5には、上面5dからボス部5cに向けてザグリ穴5eが凹設されると共に、このザグリ穴5eの中心からボス部5cの中心を貫通する貫通孔5fが形成されている。
なお、取付ボルト6には、止め輪21が、取付ボルト6がクランパ5から抜けないようにするために、クランパ5とアダプタ部3との間に配置されている。
アダプタ部3の他方の側面3bからは、先端部22aが前記凹部3cに突出するようにストッパ部材22がねじ込まれて取り付けられ、このストッパ部材22の先端部22aは溝部5hに収容されており、これによりクランパ5は、クランパ5の軸線を中心とする所定角度内に回動範囲を規制され、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられることにより、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させない位置から、アダプタ部3の回転方向と逆方向(矢印S方向)に回転されてフランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させた位置(図1に実線で示す位置)まで回転可能とされている。
下穴5mのザグリ穴5e側の開口端側には円柱状の付勢部材23が嵌挿されている。
また、バネ24が、付勢部材23とネジ穴5kに螺合されたスクリュー25との間に圧縮して介装されており、付勢部材23を取付ボルト6の頭部6aに付勢している。
ピックアップ部42は、後端が、ハンドリング装置41の図示しない本体側に回転可能且つ進退可能に支持されて前記中心軸線Pと平行に延びるシャフト43と、このシャフト43の先端に設けられ、前記ガイド穴10に嵌挿可能な外径とされた円柱状のガイド軸44と、このガイド軸44の後端から連設され、前記雌ネジ部9と同じネジ径の雄ネジ部45とを備えている。
なお、前記ガイド穴10への嵌挿を容易とするために、ガイド軸44の先端外周部にはテーパ面44aが形成されている。
なお、ガイド軸44の先端から雄ネジ部45までの長さL1は、前記雌ネジ部9の深さL2よりも長く設定されている。
次に、カッタ本体2側の段付き部Jが、アダプタ部3側の段付き部Kと相対するように配置され、カッタ本体2の中心軸線Pとアダプタ部3の加工機による回転軸線を一致させると共に、位置決め凸部7の回転方向Rの位置を、図示しないインデックス手段により、突出したガイド軸44の中心線がガイド穴10の中心線と一致するように係合される位置決め凹部8に相対させる。
従って、これらガイド軸44のガイド穴10への嵌合により、カッタ本体2は、その中心軸線Pがアダプタ部3の回転軸線と正確に一致させられると共に、回転方向Rにも位置決めされてアダプタ部3に取り付けられる。
前述したように、取付ボルト6が緩められた状態にあるときは、ストッパ部材22の先端部22aは溝部5hの他端に当接されており、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられており、フランジ部5bは、付勢部材23の付勢力を受けてアダプタ部3の径方向内側から突出させない位置で停止されている。
ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの一端に当接されると、取付ボルト6が更に回転方向Sに回転されても、クランパ5は、それ以上は回動されず、また、付勢部材23の付勢力により、回転方向Sとは逆の方向に戻されることもない。
そして、ピックアップ部42を回転させながら後退させることにより、カッタ本体2の雌ネジ部9とピックアップ部42の雄ネジ部45との螺合が外されると共にガイド軸44がガイド穴10から抜け出て一連の取付手順が完了する。
更にピックアップ部42が前進されると、ガイド軸44がガイド穴10により支持された状態で雌ネジ部9と雄ネジ部45とが螺合され、カッタ本体2は、ピックアップ部42に螺着されて取り外し可能な状態とされる。
取付ボルト6が締め付け状態にあるときは、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの一端に当接されている状態(図1に点線で示された状態)となっている。
取付ボルト6が緩められるときは、取付ボルト6は、回転方向S(図1参照)と逆方向に回転され、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの他端に当接されるまでは、バネ24によって、付勢部材23の先端が取付ボルト6の頭部6aに付勢されているため、クランパ5は、取付ボルト6と共に回転方向Sと逆方向に回動される。
従って、取付ボルト6が緩められている状態では、クランパ5は、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられて、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させない位置で停止される。
このとき、位置決め凹部8の幅は後退方向に広く形成されているので、カッタ本体2を、スムーズにアダプタ部3から取り外すことができる。
また、カッタ本体2に、中心軸線P回りに45°ずつ回転対称となる8箇所に円弧板状の位置決め凸部7を形成し、雌ネジ部9の全体を位置決め凸部7内に形成したので、カッタ本体2の剛性の低下を防止することができる。
更に、ハンドリング装置41のガイド軸44の先端外周部にテーパ面44aを形成したので、ガイド軸44をアダプタ部3のガイド穴10へ容易に挿通させることができ、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を一層容易に行うことができる。
また、カッタ本体2側の第2の位置決め凸部側壁面7cの傾斜面と、アダプタ部3側の第2の位置決め凹部側壁面8cの傾斜面とが係合されることにより、カッタ本体2側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、アダプタ部3側の第1の位置決め凹部側壁面8bとが当接されるので、カッタ本体2は、回転方向Rの方向に一層精度良く位置決めされる。
更に本実施の形態によれば、クランパ5のフランジ部5bに、バネ24により取付ボルト6の方向へ付勢された付勢部材23を設けているので、クランパ5の自由な回動が規制されるので、カッタ本体2とアダプタ部3との着脱の自動化に一層好適である。
また、本発明は、上述の実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
Claims (1)
- 円環状をなすと共に切刃が配列されたカッタ本体が、ハンドリング装置により搬送されて加工機の回転駆動させられるアダプタ部に着脱手段により着脱自在に装着され、これらカッタ本体とアダプタ部とを前記カッタ本体の中心軸線回りに一体回転させることによって前記切刃で切削を行うピンミラーカッタの取付機構において、
前記着脱手段は、
前記カッタ本体に前記中心軸線を挟んだ位置に貫通形成され、且つ、前記ハンドリング装置に設けられた雄ネジ部と螺合可能とされた複数の雌ネジ部を備えており、
前記アダプタ部には、前記中心軸線に平行な中心線方向に前記雌ネジ部よりも小径な複数のガイド穴が形成されると共に、これらガイド穴は、前記カッタ本体と前記アダプタ部とが取り付けられた状態で、前記雌ネジ部と同軸に配置されており、
前記ハンドリング装置は、前記中心軸線を挟んだ位置に設けられた複数のピックアップ部を備えており、
このピックアップ部は、先端に前記ガイド穴と嵌挿可能に設けられたガイド軸と、このガイド軸の後端に同軸に連設された前記雄ネジ部とを少なくとも備えており、
前記ピックアップ部の前記雄ネジ部が、前記雌ネジ部に向けて回転しつつ進退自在とされることにより、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが着脱自在とされると共に、前記ガイド軸と前記ガイド穴とが嵌挿可能とされることを特徴とするピンミラーカッタの取付機構。
Priority Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
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