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JP4572066B2 - プロジェクタ - Google Patents
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本発明は、パソコンやカメラやテレビ等の画像データをスクリーンに投影するプロジェクタに関し、特に、スクリーンにテストパターンを投影し、このテストパターンの画像を読み取ることで投影画像のひずみ補正やオートフォーカスなどの処理を行うプロジェクタに関する。
近年、液晶プロジェクタやDLP(Digital Light Processing)プロジェクタが携帯性に優れた小型で且つ軽量な装置であるため、さまざまなシーンでの利用が急増している。
このような携帯性の有るプロジェクタは、据え置き型のCRTプロジェクタと異なり、スクリーンとプロジェクタとの位置関係を変化させながら表示するといった環境が想定される。この場合、スクリーンとプロジェクタとの位置関係に応じて画像を調整する必要がある。具体的には、スクリーンとプロジェクタの距離に応じて画面の大きさや焦点距離を調整する必要がある。また、スクリーンの傾きや湾曲に応じて画面形状を補正する必要がある。
従来は、上記のようなオートフォーカスや画像の歪み補正を行う場合、テストパターンを赤、緑、青の光でスクリーンに投影し、スクリーン上のテストパターン(投影画像)を撮像し、撮像したテストパターンを既知のテストパターンに基づいて分析し、焦点距離や画像歪みを修正していた(例えば特許文献1および2参照)。
特開2000−28901号公報(段落番号[0002]〜[0003]参照) 特許第2538435号公報
しかし、テストパターンの画像は本来は不要な画像であり、R、G、Bの可視光による画像であるため、スクリーンに投影されると本来の画像の視認の妨げとなり、煩わしい。
このため、投影されたテストパターンをオートフォーカスや画像歪み補正の処理に利用する場合、入力信号による映像の表示を中止し、スクリーンにテストパターンのみを表示する。
したがって、従来のプロジェクタでは、テストパターンを使用してのオートフォーカスや画像歪み補正を、本来の映像を表示しながら常時行うことは不可能であった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、入力信号による映像を表示しながらも、テストパターンを使用したオートフォーカスや画像歪み補正の処理を常時可能とするプロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、白色光を発する光源と、
前記光源からの白色光が入射する不可視光除去フィルタと、
前記不可視光除去フィルタを通過した光を通し、回転するカラーホイールと、
前記カラーホイールを通過した光を反射してドットマトリックス方式の画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段で形成した画像をスクリーンに拡大投影する投影レンズと、
スクリーン上に投影された映像を集光する集光レンズと、
前記集光レンズで集光した映像のうち不可視光のみを通す不可視光透過フィルタと、
前記不可視光透過フィルタを通った不可視光の像を撮像する撮像素子とを備え、
前記画像が不可視光を含むテストパターンを有する画像になるように、前記不可視光除去フィルタは該テストパターンを透過する不可視光透過部を有し、
前記カラーホイールの外周部は、光の三原色のうちの赤を透過する赤透過部と、光の三原色のうちの緑を透過する緑透過部と、光の三原色のうちの青を透過する青透過部とに分かれており、赤透過部および青透過部のいずれか一方は不可視光も透過するものである。
上記のとおりの構成では、光源からの白色光が不可視光除去フィルタを介して、回転するカラーホイールに入射する。画像形成手段が、カラーホイールを通過した光を反射してドットマトリックス方式のカラー画像を形成する。この反射されたカラー画像が投射レンズによりスクリーンに投影される。カラーホイールの赤透過部を不可視光も透過する部分とした場合、この赤透過部に不可視光除去フィルタを通った光が通過した際のスクリーン上のカラー画像には、不可視光除去フィルタの不可視光透過部を透過した不可視光が含まれている。このスクリーン上のカラー画像が集光レンズで集光され、不可視光透過フィルタを通り、不可視光の像が撮像素子により撮像される。
撮像素子で撮像された不可視光の像に基づいてオートフォーカス処理を実施したり、画像歪み補正処理を実施したりすることができる。
前記不可視光除去フィルタとしては、複数の前記不可視光透過部から構成されたパターンを有するものが好ましい。前記画像形成手段はDMDを適用することができる。また、前記不可視光には赤外光または紫外光を採用することができる。
本発明によれば、カラー画像をスクリーンに投射しながらも、赤外光または紫外光に代表される不可視光でテストパタンを投射し、不可視光を撮像素子で取り込むことにより、テストパタンを使用したオートフォーカスや画像歪み補正などの処理を実施することができる。
さらに、本発明では、テストパタンとして複数の不可視光透過部を形成した赤外光除去フィルタを光源とカラーホイールの間に配置し、通常どおりカラーホイールの外周を3分割する色領域のうちの赤透過部および青透過部のいずれか一方を、不可視光も透過する領域にした。この構成により、従来のカラーホイールを用いたDLPプロジェクタと同様に3枚の画像(赤外を含む赤(R)の画像、緑(G)の画像、青(B)の画像)を合成して1枚のカラー画像に構成できるので、従来のカラーホイールを用いたDLPプロジェクタと比べても映像輝度をあまり低下させないで、赤外光によるテストパターンを投射することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態であるDLPプロジェクタの概略構成を示す模式図、図2は図1に示した赤外光除去フィルタの構成図、図3は図1に示したカラーホイールの構成図である。
図1を参照すると、本実施形態のプロジェクタ10は、白色光を発する高圧水銀ランプなどの光源1と、光源1からの白色光が入射する赤外光除去フィルタ2と、赤外光除去フィルタ2を通った光が入射するカラーホイール3と、カラーホイール3を通った各色光が周期的に入射し、ドットマトリックス方式の画像を形成する画像形成手段であるDMD4と、DMD4で形成した画像をスクリーン9に拡大投影する投影レンズ5と、スクリーン9上に投影された画像を集光する集光レンズ6と、集光レンズ6を通った光のうち赤外光のみを通す赤外光透過フィルタ7と、赤外光透過フィルタ7を通った赤外光の像を撮像するCCDなどの撮像素子8とを備える。
図示していないが、光源1とカラーホイール3の間、ならびにカラーホイール3とDMD4の間の光路に収束レンズが配置されている。
スクリーン9はプロジェクタ10から離れた位置に設置されている。
投影レンズ5および集光レンズ6はスクリーン9に対面する位置に配置される。
カラーホイール3は回転駆動されるディスク形の色フィルタである。
DMD4は、数十万〜数百万個敷き詰められた、画像データに基づく入力信号のオン/オフに応じて±10度に傾くミクロンサイズのマイクロミラーを備えたものである。画像データに基づいて各マイクロミラーがスクリーンに向けての反射光をスイッチング(オン/オフ)することで、投影画像が形成される。光源からの白色光を、回転するカラーホイールを通してDMD4に入射させることで、投影画像はカラーとなる。このとき、一つのマイクロミラーが、投影画像の一画素分を担当し、時分割方式でR、G、Bの各色を受け持つ。例えば毎秒60フレームのカラー画像を表示するため、その3倍の周期でカラーホイールを回転させ、R、G、Bを時分割で表示する。すなわち、1/180秒単位で、R、G、Bの各画像をスクリーンに投影する。この場合、実際のカラー合成は人間の脳で処理される。なお、DMD4への入力信号となる画像データはパソコンやデジタルビデオ等から出力される。
本発明では、光源1からDMD4までの光路上に配置されたカラーホイール3と、光源1との間に赤外光除去フィルタ2が配置される。
赤外光除去フィルタ2は、図2に示すように、スクリーン9に5つのスポットをテストパタンとして表示するための5つの赤外光透過部22を有し、赤外光透過部22以外は赤外光を通さない赤外光非透過部21である。赤外光透過部22は光源1からの、赤外光を含む光を透過する部分である。
本発明のカラーホイール3は赤外光除去フィルタ2からDMD4までの光路上に配置される。この光路に、回転するカラーフィルタ3の外周部が横切る。カラーフィルタ3の外周部は、図3に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色のうちの赤(R)を透過するとともに赤外光も透過する、赤外および赤透過部31と、緑(G)を透過する緑透過部32と、青(B)を透過する青透過部33とに均等に分かれている。
次に、図1〜図4を参照し、本発明のプロジェクタの作用を説明する。図4は図1のプロジェクタの作用を説明するための図である。
光源1からの白色光のうち赤外光のほとんどが赤外光除去フィルタ2により除去され、赤外光除去フィルタ2の赤外光透過部22においては赤外光が透過する。
赤外光除去フィルタ2を通過した光は、カラーホイール3を経てDMD4に入射する。このとき、カラーホイール3に入射する光には赤外光除去フィルタ2の、点在する複数の赤外光透過部22を透過した赤外光が含まれる。そしてカラーホイール3が回転しているため、DMD4には、赤(R)と赤外を含む光と、緑(G)の光と、青(B)の光が周期的に入射する。
カラーホイール3を透過した光はDMD4に反射されカラー映像となってプロジェクタ外のスクリーン9上に投射される。
オートフォーカスや画像歪み補正などの処理を実施しない時(通常時)は、例えば図4の(a)に示すような、スクリーン9に反射投影される映像101がDMD4のパネル上に形成される。
オートフォーカスや画像歪み補正などの処理は、カラーホイール3の、赤外および赤透過部31を、赤外光除去フィルタ2を通った光が通過している期間に実施される。この期間では図4の(b)に示すような、スクリーン9に反射投影される映像102がDMD4のパネル上に形成される。このような映像はパソコンやデジタルビデオ等の入力部からの画像データに基づいて形成される。
図4の(b)にて黒表示内に白スポット102aが描かれている部分には、赤外光除去フィルタ2の赤外光透過部22を透過した赤外光が照射されており、それ以外には赤外光は赤外光除去フィルタ2の赤外光非透過部21により照射されていない。赤外光除去フィルタ2の赤外光透過部22を透過した赤外光のみに着目すると、DMD4のパネル上には図4の(c)に示すようなスポット(図中の白ぬき部分)が投射されていることになる。
したがって、この期間でスクリーン9上に投影された映像は集光レンズ6により集光され、この映像のうちの赤外光のみが赤外光透過フィルタ7を通って撮像素子8に撮像される。撮像素子8上には複数のスポット状の赤外光が点在してテストパタンを形成している。本実施形態では図4(b)中に符号102aで示す5つのスポットによりテストパタンを形成している。テストパターンの構成は本実施形態に限られず、矩形や格子状、あるいは垂直線と水平線の組み合わせ等のテストパターンとしてもよい。
この撮像素子8に入力されたテストパタンを使用してオートフォーカスや画像歪み補正などの処理が実施される。
オートフォーカスを実施する場合は、例えば撮像素子8で撮像したテストパタンに基づいてスクリーン9までの距離を測距し、その測距データに基づいて投影レンズ9の焦点を調整する(本出願人により出願した特願2003−303826号参照)。
また、画像歪み補正を実施する場合は、例えば複数のポイントからなるテストパタンを用い、撮像素子8で撮像したポイントを結ぶ直線と基準線との傾斜角度を、撮像素子8の撮像画面から解析して、その傾斜角度から投影レンズ5の光軸とスクリーン9との傾斜角度を算定し、この算定した傾斜角度に従って出力映像を制御することによりスクリーン9上の画像歪みを補正する(本出願人により出願した特願2003−143501号参照)。
このように、スクリーン6上にカラー映像を映し出しながら、赤外光除去フィルタ2を通った光がカラーホイール3の、赤外および赤透過部31を通過している期間においてオートフォーカスや画像歪み補正などの処理を実施することができる。
なお、本実施形態ではDLPプロジェクタを示したが、これ以外に液晶パネルなどのドットマトリックス表示(格子状表示)を使用するプロジェクタに適用することもできる。例えば図1に示した構成において、DMD4を反射式の液晶パネルに代えることで、上記と同様にテストパタンを利用したオートフォーカスや画像歪み補正などの処理を実施することが可能である。
また、テストパターンの表示に赤外線を使用する構成例を示したが、スクリーン上の映像の視認を妨げない不可視光を使用すればよく、紫外線でも応用できる。図1のDLPプロジェクタの場合、カラーホイール3の外周部を3分割する領域のうちの、赤外および赤透過部31を赤透過部に、青透過部33を紫外および青透過部に代え、さらに赤外光除去フィルタ2を紫外光除去フィルタに、赤外光透過フィルタ7を、紫外光のみを通す紫外光透過フィルタに代えた構成にすることが考えられる。具体的には、カラーホイール3の赤透過部は赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色のうちの青(B)を透過する領域、カラーホイール3の、紫外および青透過部は青(B)を透過するとともに紫外光をも透過する領域である。紫外光除去フィルタは、スクリーン9に複数のスポットをテストパタンとして表示するための5つの紫外光透過部を有し、この紫外光透過部以外は紫外光を通さない紫外光非透過部である。紫外光透過部は白色光源からの、紫外光を含む光を透過する部分である。
但し、紫外線や遠赤外線は温度上昇を招くおそれがあるため、出来るだけ近赤外光をテストパターン表示に使用することが好ましい。
本発明の実施の形態であるDLPプロジェクタの概略構成を示す図である。 図1に示した赤外光除去フィルタの構成図である。 図1に示したカラーホイールの構成図である。 図1のプロジェクタの作用を説明するための図である。
符号の説明
1 光源
2 赤外光除去フィルタ
3 カラーホイール
4 DMD
5 投影レンズ
6 集光レンズ
7 赤外光透過フィルタ
8 撮像素子
9 スクリーン
21 赤外光非透過部
22 赤外光透過部
31 赤外および赤透過部
32 緑透過部
33 青透過部
101、102 映像
102a 白スポット



Claims (6)

  1. 白色光を発する光源と、
    前記光源からの白色光が入射する不可視光除去フィルタと、
    前記不可視光除去フィルタを通過した光を通し、回転するカラーホイールと、
    前記カラーホイールを通過した光を反射してドットマトリックス方式の画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段で形成した画像をスクリーンに拡大投影する投影レンズと、
    スクリーン上に投影された映像を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズで集光した映像のうち不可視光のみを通す不可視光透過フィルタと、
    前記不可視光透過フィルタを通った不可視光の像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記画像が不可視光を含むテストパターンを有する画像になるように、前記不可視光除去フィルタは該テストパターンを透過する不可視光透過部を有し、
    前記カラーホイールの外周部は、光の三原色のうちの赤を透過する赤透過部と、光の三原色のうちの緑を透過する緑透過部と、光の三原色のうちの青を透過する青透過部とに分かれており、赤透過部および青透過部のいずれか一方は不可視光も透過する、プロジェクタ。
  2. 前記画像形成手段はDMDである請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記不可視光除去フィルタは、複数の前記不可視光透過部から構成されたパターンを有する、請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記撮像素子で撮像された不可視光のパターン像に基づいてオートフォーカス処理を実施する、請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記撮像素子で撮像された不可視光のパターン像に基づいて画像歪み補正処理を実施する、請求項3または4に記載のプロジェクタ。
  6. 不可視光は赤外光または紫外光である、請求項1から4のいずれかに記載のプロジェクタ。
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