JP4573406B2 - 電子メールの送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールを、効率的に読み書きできるように表示する電子メールの送受信装置及び、その表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子メールにおいては、メール作成時に受信したメールの引用を容易に行うことができる。引用部には、その行頭に引用識別子として”>”等の特定の記号を付与することにより、通常部と区別できるようにしている。また、”Munetaka Yasunou wrote”等と、引用元の記述者が分かるようにしている場合もある。この引用部を表示するときに、加工することなく表示すれば、メールの一覧性を損なう恐れがある。特に、小型の表示装置に、メールの内容を表示する場合は、メール全体を表示させることが難しくなる。
【0003】
これに対し、一覧性を高めるために引用部を加工する一例が、特開平10−207794号公報に記載されている。この表示方法では、引用部全体を、引用部1行目の網掛け表示や、アイコンで縮小表示することによって、一覧性を高めるよう工夫している。また、タッチ入力や、キー操作によって、縮小表示を解除したり、元の縮小表示モードに戻ったりする方法についても記述してある。しかしながら、上記の工夫では、引用部を一括して縮小/伸張表示することしかできない。
【0004】
図4は、複数の引用部のあるメールであって、縮小/伸張表示されていないメールの表示画面の例を示す図である。そして、図11は、図4に示すメールを、上記公報に記載された方法で縮小/伸張表示した表示画面を示す図である。
【0005】
このように、図4のように引用部が、複数に分かれている場合、図11に示すように、一括して全体を縮小/伸張表示することしかできない。引用部の中には、内容が薄く、縮小表示しても、文脈理解に影響を与えない部分もあれば、文脈の理解に欠かせない伸張表示すべき部分もあるが、それを、操作者の意図通りに区別して、縮小/伸張表示することができない。また、引用部と、通常部を区別するのに、行頭の引用識別子のみを使用しているため、引用元の記述者を表す”Munetaka Yasunou wrote”等の行を、通常部と判断してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、操作者の意図通りに、引用部を縮小/伸張表示できるようにすることを目的とする。また、引用元の記述者を表す行を、引用部と同じ扱いで、縮小表示できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の技術手段は、メールを送受信する送受信部と、前記送受信部を介して送受信するメールを表示する表示部と、メールが表示された前記表示部の表示画面内の所定位置を指示する指示部と、前記指示に基づいて前記表示画面におけるメールの表示を制御する制御部を備え、 前記指示部により表示画面内に指示された指示位置が当該表示画面に表示された引用識別子が付された引用メールを表示する行上に位置するか否かを判定し、引用メールを表示する行上に位置すると判定した場合は、判定した行の前の行および後ろの行それぞれに連続して引用識別子が付されているかを判定し、連続で引用識別子が付されている行を縮小表示範囲として決定し、決定した縮小表示範囲の先頭行のみを表示するように縮小表示することを特徴とする。
【0011】
第2の技術手段は、縮小表示内容として縮小する範囲のメールの行数を表示することを特徴とする。
【0012】
第3の技術手段は、縮小表示内容が表示された行を指示することにより縮小された表示が元の表示に伸張されることを特徴とする。
【0013】
第4の技術手段は、メールを送受信する送受信部と、前記送受信部を介して送受信するメールを表示する表示部と、メールが表示された前記表示部の表示画面内の所定位置を指示する指示部と、前記指示に基づいて前記表示画面におけるメールの表示を制御する制御部を備えた電子メールの送受信装置におけるメールの表示において、前記指示部により表示画面内に指示された指示位置が当該表示画面に表示された引用識別子が付された引用メールを表示する行上に位置するか否かを判定するステップと、引用メールを表示する行上に位置すると判定した場合は、判定した行の前の行および後ろの行それぞれに連続して引用識別子が付されているかを判定し、連続で引用識別子が付されている行を縮小表示範囲として決定するステップと、決定した縮小表示範囲の先頭行のみを表示するように切替えるステップを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電子メールの表示方法及び表示切替方法の実施形態を、図面に基づいて、以下に説明する。図1は、本発明が適用されるメール機能を有する端末の構成の一実施例を示すブロック図である。この図において、1は、端末全体を制御する中央制御部(CPU)、2は、中央制御部1の動作を規定するソフトウェアモジュール、3は、送受信するメール等を表示する表示部、4は、メールを送受信するための送受信部、5は、メールデータを入力するためのデータ入力部、6は、メールの縮小/伸張位置を入力するためのポインティングテバイス、7は、メールのデータを格納するためのデータ格納部である。なお、メールを入力する機能のない端末においては、データ入力部5は必要ない。
【0016】
図2及び図3は、本発明に係る電子メールの表示方法及び表示切替方法の処理手順の一例を示すフローチャート図である。ここで、図2のフローチャートを参照して、本発明の動作を説明する。
【0017】
まず、ポインティングデバイス6によってメール表示画面に指示されたポイントを検出して(ステップS21)、中央制御部1が、ポイント位置(指示位置)の行位置、桁位置を計算する(ステップS22)。ここで、行位置を変数R、桁位置を変数Cとする。中央制御部1は、次にデータ格納部7に格納されたデータを元に、その位置が引用識別子上か否かを判断し(ステップS23)、引用識別子上であれば、何かしらの縮小表示を行うので、次図(図3)のステップS31へ移行する。
【0018】
引用識別子上でない場合、中央制御部1は、続いて、引用元の記述者を示す表示範囲上、もしくは、その右側の表示範囲上であるか否かを判断し(ステップS24)、その範囲上であれば、何かしらの縮小表示を行うので、次図(図3)のステップS36へ移行する。ポイント位置が、引用識別子上、及び引用元の記述者を表す範囲上及びその右側の範囲上でない場合、中央制御部1は、データ格納部7に格納されているデータの中を、指示された前記ポイント位置から行頭の桁に向かって引用識別子を探す(ステップS25)。
【0019】
次いで、引用識別子が見つかったか否かを判断し(ステップS26)、見つかったなら、何かしらの縮小表示を行うので、ここで桁位置Cを、見つかった引用識別子の位置に変えておいて(ステップS27)、次図(図3)のステップS31へ移行する。ステップS26において、引用識別子が見つからなかったら、指示位置が縮小表示に切り替えるメールの表示範囲に入っていないので処理を終了する(ステップS28)。
【0020】
次に、図3のフローチャートを参照して、縮小表示するメール部分を判断する処理について説明する。図2のステップS23で指示されたポイント位置が引用識別子上の場合、及びステップ26、ステップS27で引用識別子が探索されて図3へ移行した後の処理で、まず、前述のように行位置R、桁位置Cの位置は、引用識別子上にあるので、引用識別子の記号が例えば”> ”(全角記号)等のように、複数バイト記号の場合は、中央制御部1は、前記桁位置Cを、当該引用識別子(記号)内で行頭側に変更する(ステップS31)。次に、中央制御部1は、桁位置Cをそのままに行位置だけを、R−1、R−2、...と、当該桁位置Cが引用識別子である間行位置をデクリメント(上方に移動)する(ステップS32)。
【0021】
前記桁位置Cにおいて引用識別子が付された行が連続しなくなった場合は、さらに、そこが引用元の記述者を示す表示範囲であるか否かを判断し(ステップS33)、そうであるなら、行位置を、さらに、1デクリメントする(ステップS34)。こうして縮小表示するメール部分の文頭側の行位置が決定される(ステップS35)。
【0022】
次に、同様に、中央制御部1は、前記桁位置Cはそのままに、行位置だけをR+1、R+2、...と、該当位置が引用識別子である間行位置を、インクリメント(下方に移動)する(ステップS36)。こうして当該桁位置Cに連続して引用識別子が探索される行の範囲までインクリメントし、縮小表示するメール部分の文末側の行位置が決定される(ステップS37)。
このように、ポイントされた指示位置の行について、S25、S26で引用識別子が探索されると、S27、S31で当該引用識別子の行における位置を示す桁位置Cが特定され、S32〜S37で当該行の前後の行で前記桁位置Cに引用識別子が付された行の連続する範囲が特定され、縮小表示する範囲が決定される。
【0023】
最後に、中央制御部1は、ステップS35、及びステップS37で決定した縮小表示するメール部分を縮小表示すると、同時に、その縮小がメールの、どの行からどの行まで縮小したのかを覚えておく(ステップS38)。図2におけるステップS24から、本図に示す縮小表示するメール部分を判断する処理に進む場合は、即ステップS36に移行する。この処理は、ステップS23、及びステップS27で、本図のフローチャートに進んだ場合の処理と、ほぼ同等で、縮小表示するメール部分を、文頭側に探す処理(ステップS31〜ステップS35)がないだけであるので説明は省略する。このアルゴリズムは、引用元の記述者を表す行と、対応する引用部の間に、隙間行がある場合に対応していないが、この場合に対応するようにしてもよい。
【0024】
次に、実例を挙げて、本発明の実施形態を説明する。先に上げた、図4に示す、引用部が、複数に分かれているメールを例に、従来例による縮小表示である図11と比較して、図1に示す端末の構成において、実施されうる本発明の一実施形態を説明する。図4は、受信した通常のメールを、縦13行の表示部に表示した状態を示しており、引用部が、画面の大部分を占めており、メール全文を表示することができていない。
【0025】
図11は、図4に示すメールを、先に説明した引用部を一括縮小する方法で表示した表示画面を示しており、図4とは異なり、メールの末尾まで表示できているが、2つ目の引用部にあるはずの時間の情報を表示できていない。図5は、本発明による縮小/伸張表示方法を、図4に示すメール本文に対して実施して得られた表示画面の一例を示す図である。図に示すように、図4に示すメールの1つ目の引用部を縮小表示し、2つ目の引用部を伸張表示しており、図11に示すメール文と同様、メール末尾まで表示されており、2つ目の引用部にある時間情報も表示できている。このように縮小/伸張表示を、引用部ごとに変更できる手法を、ユーザに提供することにより、一覧性と詳細表示を兼ね備えた電子メールの表示を行うことができる。
【0026】
次に、この実施形態において、本発明により、引用部の縮小/伸張表示を切り替える方法について説明する。
図6は、図4のメール本文表示画面上に、図5の表示へ切り替えるためにポインティングデバイスでポイント指示する範囲を重ね合わせた画面を示す図である。図6の実線で囲まれた範囲がポイント指示されることにより、図2のステップS21〜S26で1桁目の引用識別子“>”が探索され、S27、S31で当該1桁目の引用識別子の桁位置Cが特定され、S32〜S37で、図6に示す実線で囲まれた上記桁位置Cに引用識別子が付された行の連続する範囲が縮小範囲と判断されて図4の表示が、図5に示す縮小表示画面に切り替わる。また、図7は、図5の表示画面に、元の図4に示すメール本文表示画面へ切り替えるためのポインティングデバイスポイント範囲を重ね合わせた画面を示す図である。実線で囲まれた範囲をポイント指示することにより、図5の表示が、図4に示す伸張表示画面に切り替わる。この例では、縮小するためのポイント範囲を、表示右端の空白までに適用したが、メール本文の文字列部分や、引用識別子部分だけに限定することもできる。また、伸張するためのポイント指示する範囲を、縮小を表す部分だけとしたが、表示右端の空白までとすることもできる。そして、表示の切り替えは、ポイントの指示操作だけで完結させず、他の操作との複合操作にすることもできる。
【0034】
次に、引用元の記述者を示す範囲を規定する方法について説明する。引用元の記述者の表示は、”Munetaka Yasunou wrote”や”安納宗孝さんは書きました:”等、メールソフトや、メールソフトに対するユーザの設定によって異なる。そこで、これらの定型文の形式を辞書として端末に記憶しておいて、引用元の記述者を示す範囲を規定するようにすればよい。
【0035】
図8は、端末に記憶された定型文の形式を列挙した辞書の一例を表す図である。このとき、定型文の形式は、ユーザが追加入力できるようにしても、または、外部から送受信部を介して、ダウンロードできるようにしてもよい。形式の指定には、一例として、正規表現を用いる方法が考えられる。以上の実施態様では、引用部を縮小表示する際、範囲を示すため縮小範囲の1行目を、網掛け表示することで表してきたが、縮小範囲の1行目以外も含めたメールデータを元に縮小時の表示内容を決定してもよい。そして、どの表現を行うかを、ユーザが設定できるようにしてもよい。
【0036】
図9,図10は、そのような引用部を縮小表示するときに、縮小表示部分を示す表示例を示す図である。図9は、図5に示されたものと同等の縮小表示を、前述の図3で説明したようにS38の処理で記憶した縮小するメールの行範囲に基づいて縮小した行数と、文字数により、縮小箇所を表した場合の例である。また、図10は、図5に示されたものと同等の内容を、縮小範囲の記述者によって、縮小箇所を表した場合の例である。
これらの表示方法を、組み合わせる方法も考えられる。以上、本発明は、電子メールの閲覧時だけでなく、メール作成時にも適用するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、一覧性と詳細表示を兼ね備えた電子メールの表示を行うことができる。具体的には、複数の引用部の縮小/伸張表示を、独立に切り替えたり、引用が複数回行われているメールの縮小/伸張表示を部分的に切り替えたりすることができる。また、引用元の記述者を表示する範囲を、引用部と同じ扱いで縮小/伸張することができる。さらに、縮小表示時の表示内容を柔軟に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるメール機能を有する端末の構成を示すブロック図である。
【図2】 ポイント位置が縮小表示に切り替えるためのポインティングデバイスポイント範囲に含まれるか否かを判断するアルゴリズムを示すフローチャート図である。
【図3】 図2のフローチャートから派生する、縮小表示するメール部分を判断する処理を示すフローチャート図である。
【図4】 複数の引用部のあるメールを縮小表示を行わずに表示した状態を示す図である。
【図5】 図4のメールを、一部だけ縮小表示した状態を示す図である。
【図6】 図4に示す表示から図5に示す表示へ切り替えるためのポイント範囲を示す図である。
【図7】 図5に示す表示から図4に示す表示へ切り替えるためのポイント範囲を示す図である。
【図8】 引用元の記述者を表示する定型文の形式を、列挙した辞書の一例を示す図である。
【図9】 縮小範囲の行数と文字数を元に、縮小時の表示を行っている状態を示す図である。
【図10】 縮小範囲の記述者を元に、縮小時の表示を行っている状態を示す図である。
【図11】 図4に示すメールを、従来技術により、一括縮小表示した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…中央制御部(CPU)、2…ソフトウェアモジュール、3…表示部、4…送受信部、5…データ入力部、6…ポインティングテバイス、7…データ格納部。
Claims (4)
- メールを送受信する送受信部と、前記送受信部を介して送受信するメールを表示する表示部と、メールが表示された前記表示部の表示画面内の所定位置を指示する指示部と、前記指示に基づいて前記表示画面におけるメールの表示を制御する制御部を備え、
前記指示部により表示画面内に指示された指示位置が当該表示画面に表示された引用識別子が付された引用メールを表示する行上に位置するか否かを判定し、
引用メールを表示する行上に位置すると判定した場合は、判定した行の前の行および後ろの行それぞれに連続して引用識別子が付されているかを判定し、連続で引用識別子が付されている行を縮小表示範囲として決定し、
決定した縮小表示範囲の先頭行のみを表示するように縮小表示することを特徴とする電子メールの送受信装置。 - 縮小表示内容として縮小する範囲のメールの行数を表示することを特徴とする請求項1に記載の電子メールの送受信装置。
- 縮小表示内容が表示された行を指示することにより縮小された表示が元の表示に伸張されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メールの送受信装置。
- メールを送受信する送受信部と、前記送受信部を介して送受信するメールを表示する表示部と、メールが表示された前記表示部の表示画面内の所定位置を指示する指示部と、前記指示に基づいて前記表示画面におけるメールの表示を制御する制御部を備えた電子メールの送受信装置におけるメールの表示において、
前記指示部により表示画面内に指示された指示位置が当該表示画面に表示された引用識別子が付された引用メールを表示する行上に位置するか否かを判定するステップと、
引用メールを表示する行上に位置すると判定した場合は、判定した行の前の行および後ろの行それぞれに連続して引用識別子が付されているかを判定し、連続で引用識別子が付されている行を縮小表示範囲として決定するステップと、
決定した縮小表示範囲の先頭行のみを表示するように切替えるステップを含むことを特徴とするメールの表示方法。
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