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JP4573755B2 - 成形装置 - Google Patents
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この発明は、成形装置、特に、射出圧縮成形用の射出成形機に係り、型締めされた金型内のキャビティー中に溶融成形材料を射出し、キャビティー内の成形材料が固化する前に、金型の一部をなす入れ子金型部を前進させて成形材料に圧縮力を付与する、射出圧縮成形用の成形金型を備えた成形装置に関するものである。
一般に、射出成形加工とは、加熱・溶融した成形材料を、その材料の融点以下(実際は変形・成形性などを考慮して温度は決まる)の金型に注入することで、金型に熱量を放出・硬化し、金型キャビティーの形状を転写させ取り出す工程を含む加工態様を言う。
この工程の中で成形材料は金型に流入してから、スプール,ランナー,ゲートを通って、製品形状を作るキャビティー内へと進み、場合によってはキャビティー充填完了部分から伸びたオーバーフローへ入り流動を停止する。この状態で冷却され凝固するわけであるが、キャビティー流入する前のそれぞれの部位を通過中も熱を金型に奪われ粘度が高くなる。薄肉の部位を有する成形品を成形する場合、成形材料はその流動抵抗によって薄肉以外の部位から先に充填しやすく、薄肉の部位は充填タイミングが遅延する傾向と合わせて、キャビティー内流動中の成形材料の熱量放出で粘度が高くなり、その流動抵抗で成形材料が薄肉の部位に完全に充填しないショートや、薄肉以外の部位へ分流した成形材料が再び薄肉の部位で合流するウェルドライン、その他、ガスやけや金型表面形状の転写不良等の成形不具合が、薄肉の部位に発生しやすい。これらの成形不具合は、製品外観上の意匠性を損なうだけでなく製品自体の強度を落とす主な原因になっていた。
そこで、従来は、成形品の肉厚差による成形材料の流動抵抗差を縮めるために、固定側金型と可動側金型とで形成されるキャビティの容積を、成形品の容積よりも大きく設定した状態で溶融樹脂を射出し、キャビティ内の樹脂が固化する前に、可動側金型の一部をなすコア金型部を前進させ、キャビティの容積を成形品形状に見合った大きさまで狭めると共に、コア金型部の前後進駆動源として圧縮用電動サーボモータを用い、その駆動力をトグルリンク機構を介してコア金型部に伝達するよう構成された成形機で成形する技術が行われている(例えば、特許文献1参照)。
この技術によれば、キャビティの容積を成形品の容積よりも大きく設定した状態で射出を行うようにしているので、極めて薄い部位を有する成形品の場合でも、低い射出圧力で充填可能であり、また、圧縮用の駆動源として圧縮用サーボモータを用い、その駆動力をトグルリンク機構を介してコア金型部に伝達するようにしているので、小さな推進力でほぼ型締め力に匹敵する大きな力を得ることができ、さらに、圧縮用サーボモータによって、コア金型部の位置を精度良く制御できるとされている。
また、成形金型内にコア金型部すなわち入れ子を前後進させる油圧機構を入れ子の背面に設け、あらかじめ入れ子を後退させてキャビティの隙間を拡大しておき、樹脂の充填を見計らって油圧機構を駆動して入れ子を前進させ、充填した樹脂を板厚方向に圧縮する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この技術によれば、特殊な成形機と金型を導入する必要がなく、汎用の成形機で成形できるとされている。
特開平9−267367号公報 特開平7−241891号公報
ところが、この形式のものは、駆動源としてサーボモータ又は油圧駆動装置を、成形機からの信号を取得し動作させる機構を必要とし、特殊仕様の成形機を必要とする。また、油圧駆動装置は、油圧源を個別に設ける必要があり、コア部の駆動タイミング調整が非常に困難である。
この発明は、簡潔な構成で成形ばらつきなく安定した射出圧縮成形が行える成形装置を得ようとするものである。
この発明に係る成形装置では、成形材料を充填して成形品を成形する成形用構成体の一部を構成する移動可能な成形用ブロック部材を有し、前記成形用ブロック部材の移動により前記成形用構成体に充填される成形材料の一部を所望の厚さまで圧縮する成形装置本体を備えたものにおいて、前記成形用構成体により成形品を成形する成形圧力に応動する圧力応動部材を設け、成形圧力に応動する前記圧力応動部材により前記成形用ブロック部材を駆動するものであって、前記成形用構成体への成形品材料流入口に連接する成形材料流路での成形圧力に応動する圧力応動部材と、前記圧力応動部材が受ける圧力を増幅して前記成形用ブロック部材に伝達し前記成形用ブロック部材を駆動するリンク機構とを設けたものである。
この発明の成形装置によれば、簡潔な構成で成形ばらつきなく安定した射出圧縮成形が行える成形装置を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1について説明する。図1は実施の形態1における成形装置の構成を示す断面図である。
図1において、成形装置本体MAを構成する成形金型は衝合面Dを境として第1の型1と第2の型2から構成されている。
第1の型1は、溶融成形材料の金型流入口3と、金型流入口3から衝合面Dに至る第1の成形材料流路4が配設されている。また、第1の型1の衝合面Dには、成形品MPの底面部の外側を規定するキャビティ5aが形成されている。
一方、第2の型2は、衝合面Dにおいて、第2の成形材料流路6と、成形品MPの側面部と底面部の内側を規定するキャビティ15bと、第3の成形材料流路7と、オーバーフロー8が形成されている。なお、第2の型2には、成形品MPの底面部のうち圧縮部位CPの内側を形成する入れ子ブロック9が組み込まれており、キャビティ5bの一部を成している。
上記のように構成された第1の型1と、第2の型2を衝合面Dで密接させることにより、金型流入口3から、第1の成形材料流路4,第2の成形材料流路6,キャビティ流入口10,キャビティ5,キャビティ流出口11,第3の成形材料流路7,オーバーフロー8が直列に連結され、成形材料が充填する流路が構成される。また、キャビティ5aとキャビティ5bが一体になることで、成形品MPの外形を規定するキャビティ5が構成される。
ただし、上記の入れ子ブロック9は、圧縮部位CPを成形工程中で圧縮するために、キャビティ5を圧縮する方向に摺動できるようになっており、第2の成形材料流路6に設けた圧力伝達用分岐部12により、成形材料が充填されるとともに成形圧力が増加し圧力伝達ロッド13が押し下げられ、リンク支柱14で支えられたリンクロッド15を介して圧縮用駆動ロッド16を動かし、入れ子ブロック9を駆動させる。
なお、キャビティブロック9の初期位置は、圧縮部位CPの厚さが側面部と同等もしくはそれ以上で規定されているが、初期位置の状態で成形材料が十分に充填できれば、この限りではない。
また、この実施の形態では、圧縮部位CPは平面状であるが、形状は特に限定されるものではない。
このような構成によれば、成形材料の流動挙動から圧縮のタイミングを直接取り出すことかでき、特殊な成形機や装置を用いることなく、成形ばらつきによる圧縮タイミングのずれをなくすことができるので、良好な射出圧縮成形を可能にする。
この発明による実施の形態1によれば、成形材料を充填して成形品MPを成形する第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体の一部を構成する入れ子ブロック9からなる移動可能な成形用ブロック部材を有し、前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材の移動により前記第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体に充填される成形材料の一部を所望の厚さまで圧縮する成形装置本体MAを備えたものにおいて、前記成形用構成体MAへのキャビティ流入口10からなる成形品MP材料流入口に連接する成形材料流路6での成形圧力に応動する圧力伝達ロッド13からなる圧力応動部材と、前記圧力伝達ロッド13からなる圧圧力応動部材が受ける圧力を増幅して前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材に伝達し前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材を駆動するリンク支柱14で支えられたリンクロッド15からなるリンク機構とを設けたので、成形圧力に応動して成形用ブロック部材を圧力増幅させて駆動するリンク機構による簡潔な構成で成形ばらつきなく安定した射出圧縮成形が行える成形装置を得ることができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図2および図3について説明する。図2は実施の形態2における成形装置の構成を示す断面図である。図3は実施の形態2におけるアクチュエータの詳細構成を示す断面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図2はこの発明の実施の形態2に係る成形金型の概観を説明する断面図である。この構成は、実施の形態1と同じ成形方法を実施するものであるが、図1に示す実施の形態1の圧縮用駆動ロッド16と入れ子ブロック9の間に、後述する油圧増圧アクチュエータ17を追加し、より大きな圧縮力を実現させたものである。
図3はこの発明の実施の形態2に係るアクチュエータの詳細構成を示す断面図である。このアクチュエータ17は、圧縮用駆動ロッド16と入れ子ブロック9の間に配置される。
実施の形態2におけるアクチュエータ17には、温度を設定された温度に保持するために、温度調整穴28が配設されており、成形金型の外部に配設された媒体供給装置(図示せず)に接続され、温度調整回路を構成している。この媒体供給装置は、水の温度を設定された温度に維持する機能を有している。そこで、媒体供給装置から温度調整用媒体としての水が温度調整回路に流通され、アクチュエータ17が設定された温度に保持される。
アクチュエータ17は、リンク15からの力を受ける圧縮用駆動ロッド16と、圧縮用駆動ロッド16よりも断面積の大きい受圧ロッド18と、受圧ロッド18と連結し、キャビティブロック9に力を伝達する伝達ロッド19、これらのロッド16,17,19を覆い、保持するアクチュエータ筐体20と、アクチュエータ筐体20と圧縮用駆動ロッド16および受圧ロッド18の間に画成される密閉空間内に流体媒体を密封させた圧力伝達部21と、圧力伝達部21内の密閉性を保持するためのパッキン22と、圧縮用駆動ロッド16と受圧ロッド18および受圧ロッド18に連結された伝達ロッド19を、動作完了後に初期位置に後退させるための戻しばね23,24とから構成されている。
ここで、アクチュエータ17の各部品の機能と動作を説明する。第2の成形材料流路6に設けた圧力伝達用分岐部12により、成形材料が充填されるとともに成形圧力が増加し圧力伝達ロッド13が押し下げられ、リンク支柱14で支えられたリンクロッド15を介して圧縮用駆動ロッド16を動かし、圧力伝達部21に伝える。圧力伝達部21には、機械油が充填されており、圧縮用駆動ロッド16の駆動力を、圧縮用駆動ロッド16と圧力伝達部21が接する伝達面25の投影面積で除した圧力が発生する。受圧ロッド18は圧力伝達部21と接する受圧面26に突起27が付いており、アクチュエータ筐体20との間に隙間を作ることで、圧力伝達部21の機械油が受圧面26全体に行き渡るようになっている。圧力伝達部21の圧力を受圧面26で受けることで、圧力伝達部21の圧力と受圧面26の投影面積を乗じた力が発生し、圧縮用駆動ロッド16と伝達ロッド19は同方向に前進する。同時に伝達ロッド19は、入れ子ブロック9を駆動させる。したがって、アクチュエータ17によって、成形機に付属した成形品離型機構の限られた力でも、受圧面26に対する伝達面25の投影面積比で倍増された力でキャビティブロック9を駆動させることができる。
このような構成によれば、成形材料の流動挙動から圧縮のタイミングを直接取り出すことかでき、特殊な成形機や装置を用いることなく、成形ばらつきによる圧縮タイミングのずれをなくすことができるうえ、成形材料の成形圧を増大させ、より大きな圧縮力を発生させることができ、良好な射出圧縮成形を可能にする。
この発明による実施の形態2によれば、成形材料を充填して成形品MPを成形する第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体の一部を構成する入れ子ブロック9からなる移動可能な成形用ブロック部材を有し、前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材の移動により前記第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体に充填される成形材料の一部を所望の厚さまで圧縮する成形装置本体MAを備えたものにおいて、前記成形用構成体MAへのキャビティ流入口10からなる成形品材料流入口に連接する成形材料流路6での成形圧力に応動する圧力伝達ロッド13からなる圧力応動部材と、前記圧力伝達ロッド13からなる圧力応動部材が受ける圧力を増幅して前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材に伝達し前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材を駆動する増圧機能を備えた油圧アクチュエータ17からなる液圧アクチュエータとを設けたので、成形圧力に応動して成形用ブロック部材を圧力増幅させて駆動する液圧アクチュエータによる簡潔な構成で成形ばらつきなく安定した射出圧縮成形が行える成形装置を得ることができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図4について説明する。図4は実施の形態3における成形装置の構成を示す断面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図4はこの発明の実施の形態3に係る成形金型の概観を説明する図である。この構成は、実施の形態1および実施の形態2と同じ成形方法を実施するものであるが、成形材料の成形圧を圧縮タイミング信号としてだけ用い、圧縮力には外部油圧ポンプを使ったシリンダーを用いることで、さらに大きな圧縮力を実現させたものである。
図4において、圧力伝達ロッド13の下に圧力センサー29を設け、入れ子ブロック9の下に油圧シリンダー30を設ける。圧力センサー29で成形材料の流動挙動から圧縮のタイミングを直接取り出し、外部油圧ポンプからの油圧を受ける油圧シリンダー30の制御を行う。
すなわち、成形品MPを成形するための成形装置本体MAにおける成形動作の開始に応じて第1の成形材料流路4および第2の成形材料流路6を介してキャビティ流入口10からキャビティ5へ成形材料が供給されると、成形材料が充填されるとともに成形圧力が増加し、圧力伝達ロッド13が押し下げられて圧力センサー29が作動する。圧力センサー29の作動により外部油圧ポンプを備えた油圧ユニット(図示せず)へ圧力センサー29から指令信号が伝達され、油圧ユニットは外部油圧ポンプから油圧シリンダー30へ油圧を供給する。油圧シリンダー30は供給された油圧によって油圧シリンダー30に設けられた油圧ピストンを介して入れ子ブロック9を駆動し、圧縮部位CPに対する圧縮動作を行わせる。
このような構成によれば、従来の射出開始信号からの制御より正確に圧縮タイミングを押えることができ、特殊・高機能な成形機・制御装置を必要としない、射出圧縮成形が可能になる。
この発明による実施の形態3によれば、成形材料を充填して成形品MPを成形する第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体の一部を構成する入れ子ブロック9からなる移動可能な成形用ブロック部材を有し、前記入れ子ブロック9からなる成形用ブロック部材の移動により前記第1の型1と第2の型2で構成される成形金型からなる成形用構成体に充填される成形材料の一部を所望の厚さまで圧縮する成形装置本体MAを備えたものにおいて、前記成形用構成体へのキャビティ流入口10からなる成形品材料流入口に連接する成形材料流路6での成形圧力に応動して圧力センサー29を作動する圧力伝達ロッド13からなる圧力応動部材を設け、前記圧力応動部材の成形圧力に対する応動動作による圧力センサー29の作動に応じて油圧シリンダー30へ油圧を導出する外部油圧ピストンを備えた油圧ユニット(図示せず)で構成される液圧装置からの圧力を前記油圧シリンダー30に設けた油圧ピストンを介して前記成形用ブロック部材に伝達し前記成形用ブロック部材を駆動するようにしたので、成形圧力に応動する成形用ブロック部材の作動により圧力を導出する液圧装置を用いた簡潔な構成で成形ばらつきを吸収し圧縮のタイミングを逃すことなく安定した射出圧縮成形が行える成形装置を得ることができる。
この発明による実施の形態においては、次の(1)項から(3)項までに記載した構成が示されている。
(1)成形金型における製品を形成するために構成されたキャビティー5部分に、入れ子ブロック9を配置し、成形品MPの厚さ方向に駆動可能な構造にしておき、成形材料が充填中もしくは充填直後に、入れ子ブロック9を駆動させ、成形品MPを所望の厚さまで圧縮する成形装置において、製品を形成する部分に成形材料が到達する直前の成形材料流路6で構成されるランナー部に、成形圧力を受けると稼動可能な圧力伝達ロッド13からなるピンを設け、リンク機構15を用いて成形材料流路6で構成されるランナー部の圧力を増幅させて入れ子ブロック9に伝達させる事で入れ子ブロック9を駆動させることを特徴とする成形金型。
(効果)
この構成により特殊な成形機(超高速射出成形機、油圧圧縮ビルトイン成形機等)や装置を必要とせず、成形ばらつきに左右されずに、安定した射出圧縮成形が行える。
(2)上記成形金型の成形材料流路6で構成されるランナー部に配置された圧力伝達ロッド13からなる稼動ピンが受ける圧力を、両端に稼動可能なロッド16,18を備えた密閉空間内に流体媒体を密封し、それぞれのロッド16,18の流体媒体から受ける受圧面積を変化させた油圧増圧アクチュエータ17を介して入れ子ブロック9に伝達させる事で入れ子ブロック9を駆動させることを特徴とする成形金型。
(効果)
この構成により特殊な成形機や装置を必要とせず、成形ばらつきに左右されずに、安定した射出圧縮成形が可能で、リンク機構よりも大きな圧縮力を実現できる。
(3)上記成形金型の製品を形成する部分に成形材料が到達する直前の成形材料流路6で構成されるランナー部に、成形圧力を受けると稼動可能な圧力伝達ロッド13からなるピンをセンサーとして用いて圧縮のタイミングを感知し、外部に備えた油圧装置からの圧力を入れ子ブロック9に伝達する事で、入れ子ブロック9を駆動させることを特徴とする成形金型。
(効果)
この構成により特殊な成形機を必要とせず、従来の射出開始信号からのタイマーによる入れ子ブロック稼動制御に比べて、成形時の成形ばらつきを吸収し、圧縮のタイミングを逃すことなく、入れ子ブロックを稼動させることができる。
この発明による実施の形態における成形金型は、キャビティ5の一部を形成するキャビティブロック9を、駆動可能な構造にしておき、成形材料流路6で構成されるランナー部に成形圧力を受けると稼動可能な圧力伝達ロッド13からなるピンを設け、リンク機構15を用いて成形材料流路6で構成されるランナー部の圧力を増幅させて入れ子ブロック9に伝達させる事で、圧縮のタイミングを逃すことなく入れ子ブロック9を駆動させ、成形品を所望の厚さまで圧縮するものである。
また、リンク機構の変わりに油圧増圧アクチュエータ17を動作させることで、さらに大きな力に増大させてキャビティブロック9を駆動させるものである。
この発明による実施の形態における成形装置によれば、通常の成形では成形材料が充填しない、または充填しにくい薄肉の部位を有する成形品MPでも、あらかじめ充填可能な厚さに入れ子ブロック9を後退させておき、成形材料流路6で構成されるランナー部を通過する成形材料の圧力をリンク機構15または油圧増圧アクチュエータ17を用いて入れ子ブロック9に伝達し、大きな力に増大して圧縮することができる。また、成形材料の流動挙動から圧縮タイミングを取り出し、リンク機構15または油圧増圧アクチュエータ17を動作させるので、成形工程に連動させてタイミング良く、入れ子ブロック9を駆動させることができる。これにより、特殊な成形機や装置を必要としていた薄肉の部位を有する成形品でも、汎用の成形機で金型表面の形状を精度良く転写し、効率良く成形することができる。
この発明による実施の形態1に係る成形金型の構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態2に係る成形金型の構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態2に係るアクチュエータの詳細構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態3に係る成形金型の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 第1の型、2 第2の型、3 金型流入口、4 第1の成形材料流路、5,5a,5b キャビティ、6 第2の成形材料流路、7 第3の成形材料流路、8 オーバーフロー、9 入れ子ブロック、10 キャビティ流入口、11 キャビティ流出口
、12 圧力伝達用分岐部、13 圧力伝達ロッド、14 リンク支柱、15 リンクロッド、16 圧縮用駆動ロッド、17 油圧増圧アクチュエータ、18 受圧ロッド、19 伝達ロッド、20 アクチュエータ筐体、21 圧力伝達部、22 パッキン、23,24 戻しばね、25 伝達面、26 受圧面、27 突起、28 温度調整穴、29 圧力センサー、30 油圧シリンダー、D 衝合面。

Claims (1)

  1. 成形材料を充填して成形品を成形する成形用構成体の一部を構成する移動可能な成形用ブロック部材を有し、前記成形用ブロック部材の移動により前記成形用構成体に充填される成形材料の一部を所望の厚さまで圧縮する成形装置本体を備えたものにおいて、前記成形用構成体により成形品を成形する成形圧力に応動する圧力応動部材を設け、成形圧力に応動する前記圧力応動部材により前記成形用ブロック部材を駆動するものであって、前記成形用構成体への成形品材料流入口に連接する成形材料流路での成形圧力に応動する圧力応動部材と、前記圧力応動部材が受ける圧力を増幅して前記成形用ブロック部材に伝達し前記成形用ブロック部材を駆動するリンク機構とを設けたことを特徴とする成形装置。
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