JP4575189B2 - シールドフレキシブルプリント配線板のシールドフィルム及びそれを用いたシールドフレキシブルプリント配線板 - Google Patents
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図7において、シールドFPC30は、基体フィルム31とシールドフィルム35とを接着させたものである。基体フィルム31は、ベースフィルム32上にプリント回路33と絶縁フィルム34を順次設けたものである。シールドフィルム35は、カバー層36と、その片面に設けられたシールド層37を有する。前記シールド層37は、金属層37b又は金属層37bと導電性接着剤層37aからなる。
近年配線密度のいっそうの高密度化が求められるようになり、このグランド線33bの幅を小さくすることが切実に求められている。一方、電子機器の高速化にともない、電磁波シールド性のより高いシールド構造が求められる。即ち、小型化・高密度化により、接地可能なグランド線の制約を受ける中で接地を強化することが求められている。
本発明者らは、例えば、シールドFPCが筐体に収納された後、前記筐体とシールドFPCのグランド線及びシールド層を接続することによって接地を強化することに着目した。
本発明のシールドFPCは、上記本発明のシールドフィルムを用いたシールドFPCである。
そして、本発明は、上記課題を達成するために以下のような幾つかの特徴を主に有している。本発明において、以下の主な特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。
異方導電性樹脂層の場合、具体的には、イ、成層された状態のままで、厚み方向には導電性を有するが面方向には導電性がない異方導電性樹脂層(以下区別する必要がある場合は、「A型異方導電性樹脂層」という)、ロ、成層された状態のままでは厚み方向にも面方向にも導電性はないが、所定の条件下で厚み方向に対して導電性となる異方導電性樹脂層(以下、区別する必要がある場合は「B型異方導電性樹脂層」という)が含まれる。
さらに、電磁波シールドの機能は接地された導電体面によって生ずるので、本明細書において、シールド層とは、接着剤層が面方向に導電性を有する導電性接着剤層である場合は、金属層と導電性接着剤層とを併せて指すものとし、その他の場合は金属層のみを意味するものとする。
さらに、高密度配線のFPCにおいて、前述のようにグランド線を設けず、接着剤として導電性のないものを使う場合においても、前述の通り、カバー層の所望の位置の表面部分をその近傍のグランド部材に接続するだけで効果的なシールドが得られる。
なお、前記「その近傍のグランド部材」とは、例えば、シールドFPCが使用される機器の筺体など接地電位にある部分をいう。
また、例えば、シールドFPCが使用される機器の筺体等のグランド部材は、従来のプリント回路のなかのグランド線に比し、面積を広くすることができ、しかも他の接地回路を経由することなく直接近傍のグランド部材に接続されるので、接地インピーダンスが小さく、したがってシールド層の電磁波シールド効果も大きくなる。
上記構成のシールドフィルム、及びそれを用いたシールドFPCによれば、前記カバー層は厚み方向に加圧すると抵抗が減少して導電性がよくなり、電気的導通性が向上する異方導電性樹脂層であるので、前記カバー層の所望の位置の表面部分を加圧又は加熱・加圧するだけで、前記カバー層の表面の所望の位置において前記シールド層に導通するので、グランド部材に近い位置を選んで接続することができる。しかも、加圧等の条件下にない部分では厚み方向にも導電性がないため、加圧等の条件下にある前記所望の位置との絶縁性は保持され、電気的独立性が保持される。
上記構成のシールドフィルム、及びそれを用いたシールドFPCによれば、前記電極が前記シールド層に接続された前記プリント回路の所定のパターン線との通電を確実にする。
図1は、本実施形態のシールドFPCの説明図であり、一部切り欠き平面図、図2は図1のA−A拡大断面図である。
前記基体フィルム1は、ベースフィルム2と、前記ベースフィルム2上のプリント回路3と、前記ベースフィルム2上で前記プリント回路3を被覆する絶縁フィルム4とを有する。前記プリント回路3は、信号線3aやグランド線3b等の複数の導電性のパターン線によって構成されている。
前記シールドフィルム5は、前記基体フィルム1の少なくとも片面を被覆する。図2において、絶縁フィルム4側の片面を被覆している。
前記カバー層6は、直接シールド層7に貼り付けられることを可能にするために、接着性や粘着性を有するものが好ましい。
前記カバー層6は、フィルム状樹脂層6aと、複数の導電性粒子6bとを基本的に有する。複数の導電性粒子6bは、前記フィルム樹脂層6a中に略均等に拡散配置されている。
前記導電性粒子6bが前記フィルム状樹脂層6aに含まれている割合は、フィルム状樹脂層6aを100重量部とした場合に、約1重量部から約300重量部の範囲の割合である。異方導電性樹脂の場合は、前記フィルム状樹脂層6aに含まれる前記導電性粒子6bの割合は、フィルム状樹脂層6aを100重量部とした場合に、約1重量部から約30重量部であり、好ましくは、約5重量部から約20重量部の範囲の割合である。
第2の実施形態のシールドFPCも平面図は、図1と同様であり、図3は、図1の第2の実施形態のA−A拡大断面図である。図3において、図2の第1の実施形態と異なるところは、カバー層6の各導電性粒子6bがフィルム樹脂層6a内に完全に埋め込まれている点と、カバー層6の所望の位置の表面部分8が所定の条件、たとえば所定の圧力以上で加圧するか、所定の温度・圧力で加熱・加圧することによって少し窪んでいて厚み方向に所望の導電性を有する点である。
また、所望の位置の表面部分8とその周囲とは、電気的導通性はないので、カバー層6の選択した所望の位置の表面部分8を所定の電位を有する他の部材と接続しても前記カバー層6全体が前記所定の電位とならない。すなわち、前記カバー層6の選択した所望の位置の表面部分8とその周囲との電気的独立性が保たれている。
前記「その近傍のグランド部材」とは、例えば、シールドFPCが使用される機器の筺体など接地電位にある部分をいう。
上記構成のシールドフィルム5、及びそれを用いたシールドFPC10,20によれば、前記電極9の部分において前記カバー層を介して前記シールド層7が接続されるので、前記電極9をグランド部材に接続するだけで、シールド層7は確実に接地される。
導電性接着剤層7aで構成される層 約5〜30μm
金属層7bで構成される層 約0.05〜35μm
カバー層 約1〜50μm
先ず、試験例1として、カバー層6を構成するB型異方導電性樹脂層に関して、一定の荷重下における異方導電性樹脂層の厚みTに対する抵抗の変化を測定した。
図4において、符号11はB型異方導電性樹脂層、12は金属層、13a,13bは荷重をかねた電極となる2つの電極端子、14は抵抗測定装置を示している。
前記金属層12上に異方導電性樹脂層11が接着されている。前記両電極端子13a,13bはそれぞれ抵抗測定装置14の電流入出力端子にそれぞれ接続されている。
前記金属層12として、Cu箔を用いる。
電極端子13a,13bは、それぞれL×Lmm2の正方形の底面を有する四角柱である。両電極端子13a,13bは距離Lだけ離れている。ここで、Lは約10mmである。
前記両電極端子13a,13bによって異方導電性樹脂層11の表面をそれぞれ所定の荷重Wで異方導電性樹脂層11の厚み方向に加圧する。そして、異方導電性樹脂層11の抵抗を測定する。
カバー層6を構成する異方導電性樹脂層に関して、厚みT0別に、所定の温度・圧力で加熱・加圧する前と後の抵抗を測定した。
図6(a)は加熱・加圧前、図6(b)は加熱・加圧後を示している。図6(a)、図6(b)において、符号14は抵抗測定装置、15a,15bは電極となる第1、第2金属層、16は異方導電性樹脂層を示している。
前記第1金属層15a上に異方導電性樹脂層16が接着されている。前記第1、第2金属層15a、15bは抵抗測定装置14の電流入出力端子にそれぞれ接続されている。異方導電性樹脂層16を第1,第2金属層15a,15bとの間に挟む。そして、加熱・加圧前後の異方導電性樹脂層16の抵抗を測定する。
前記導電性粒子はAuでメッキされたボールである。その平均粒径は、約4.6μmである。
前記第1、第2金属層15a,15bとして、Cu箔を用いる。
異方導電性樹脂層16を所定の温度と荷重Wを加えた状態で異方導電性樹脂層16の厚み方向に加熱・加圧する。ここでは、160℃、20kgf/cm2で、30分加圧して第2金属層15bを異方導電性樹脂層16に接着する。加熱・加圧後の異方導電性樹脂層16の厚みT1 は、加熱・加圧前の厚みT0より小さい。 そして、異方導電性樹脂層11の抵抗を測定する。
いずれも加圧力が加わると抵抗が小さくなり、電気的導通性が向上していることが解る。
したがって、これをカバー層6とするシールドフィルム20及びそれを用いたシールドFPC20によれば、カバー層の所望の位置の表面部分をその近傍のグランド部材に接続するだけで、容易に接地をすることができ、しかも他の部分との電気的独立性が保たれる。
2 ベースフィルム
3 プリント回路
3b 所定のパターン線
4 絶縁フィルム
5 シールドフィルム
6 カバー層
7 シールド層
7b 金属層
7a 導電性接着剤層
9 電極
10 シールドフレキシブルプリント配線板(第1の実施形態)
20 シールドフレキシブルプリント配線板(第2の実施形態)
Claims (6)
- ベースフィルム上にプリント回路と絶縁フィルムを順次設けてなる基体フィルムと、
前記基体フィルムの少なくとも片面を被覆するシールドフィルムとを有するシールドフレキシブルプリント配線板のシールドフィルムであって、
前記シールドフィルムは、金属層、該金属層を前記基体フィルムに接着する接着剤層、及び、該金属層を被覆するカバー層を有し、
前記カバー層は、
フィルム状樹脂層と該フィルム状樹脂層中に均等に拡散配置された複数の導電性粒子とを有しており、
前記各導電性粒子が前記フィルム樹脂層から一部露出し、又は、所定の条件下で前記各導電性粒子が前記フィルム樹脂層から一部露出し、該露出位置の少なくとも厚み方向に対して所望の導電性を有する異方導電性樹脂層であることを特徴とするシールドフレキシブルプリント配線板のシールドフィルム。 - 前記カバー層は、所望の位置の表面部分に設けられた電極が所定の圧力以上で加圧される条件下で、前記表面部分の位置において厚み方向に対して所望の導電性を有し、厚み方向に垂直な方向に対しては導電性がない異方導電性樹脂層であることを特徴とする請求項1に記載のシールドフレキシブルプリント配線板のシールドフィルム。
- 前記接着剤層が少なくとも厚み方向に対して導電性を有する接着剤層であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のシールドフレキシブルプリント配線板のシールドフィルム。
- ベースフィルム上にプリント回路と絶縁フィルムを順次設けてなる基体フィルムと、
前記基体フィルムの少なくとも片面を被覆するシールドフィルムとを有するシールドフレキシブルプリント配線板であって、
前記シールドフィルムは、金属層、該金属層を前記基体フィルムに接着する接着剤層、及び、該金属層を被覆するカバー層を有し、
前記カバー層は、
フィルム状樹脂層と該フィルム状樹脂層中に均等に拡散配置された複数の導電性粒子とを有しており、
前記各導電性粒子が前記フィルム樹脂層から一部露出し、又は、所定の条件下で前記各導電性粒子が前記フィルム樹脂層から一部露出し、該露出位置の少なくとも厚み方向に対して所望の導電性を有する異方導電性樹脂層であることを特徴とするシールドフレキシブルプリント配線板。 - 前記カバー層は、所望の位置の表面部分に設けられた電極が所定の圧力以上で加圧される条件下で、前記表面部分の位置において厚み方向に対して所望の導電性を有し、厚み方向に垂直な方向に対しては導電性のない異方導電性樹脂層であることを特徴とする請求項4に記載のシールドフレキシブルプリント配線板。
- 前記シールドフィルムの接着剤層が導電性接着剤層又は異方導電性接着剤層であり、前記基体フィルムのプリント回路のグランド線と接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のシールドフレキシブルプリント配線板。
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