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JP4576217B2 - 製膜装置及び製膜装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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JP4576217B2 - 製膜装置及び製膜装置のメンテナンス方法 - Google Patents

製膜装置及び製膜装置のメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、製膜装置に関し、特に新たな構造を有する製膜装置に関する。
光に反応して発電する太陽電池が知られている。その一つとして、アモルファスシリコンや微結晶シリコン等の発電層を大型の基板に製膜した薄膜シリコン系太陽電池が知られている。このような太陽電池を製造する製膜装置として、例えば、以下のような技術が知られている。
特開2001−127133号公報には、クラスタ型真空処理システムが開示されている。このクラスタ型真空処理システムは、複数の処理室に基板を次々に搬送して処理する。共通搬送室と、複数の真空処理室と、ロード室と、アンロード室と、少なくとも3つの搬送台車とを具備する。共通搬送室は、中央に位置する。複数の真空処理室は、この共通搬送室の周囲に配置され、共通搬送室に対してゲート弁を介してそれぞれ連通可能に設けられ、基板を真空雰囲気下でそれぞれ処理する。ロード室は、前記共通搬送室に対してゲート弁を介して連通可能に設けられ、基板が搬入される。アンロード室は、前記共通搬送室に対してゲート弁を介して連通可能に設けられ、基板が搬出される。少なくとも3つの搬送台車は、前記真空処理室、前記共通搬送室、前記ロード室、前記アンロード室の相互間で基板を搬送する。
特開2001−120985号公報には、縦型基板処理装置が開示されている。この縦型基板処理装置は、基板を立てかけた状態で真空処理する。製膜室に夫々配置された製膜ユニット及び基板加熱用ヒータを有する。前記製膜ユニットは、製膜ユニット温度制御ヒータと、ガス吹出し型ラダー電極と、排気ガスカバーと、ヒータカバーと、排気手段とを有する。製膜ユニット温度制御ヒータは、中央部に立てかけて配置されていう。ガス吹出し型ラダー電極は、この製膜ユニット温度制御ヒータの両側に製膜ユニットカバーを介して配置されている。排気ガスカバーは、前記温度制御ヒータ、製膜ユニットカバー及びラダー電極を該ラダー電極のガス吹き出し部を除いて囲む。ヒータカバーは、前記ラダー電極の背面側に配置され、前記基板を支持する。排気手段は、前記排気ガスカバー内を排気する。
これらの装置は、大型基板に対応するために、製膜室内の各製膜ユニットが大型である。そのため、製膜装置が大型となり、多くのスペースが必要である。製膜ユニットは大型なので重量があり、メンテナンス作業に時間と労力がかかる。また、製膜室内でメンテナンス作業を行う必要があるため、製膜とは直接関係の無い作業スペースを設ける必要がある。そのため、製膜には不必要な領域のために、製膜室が更に大型化し、結果として製膜装置も大型化してしまう。メンテナンス作業を容易にすることのできる技術が望まれる。製膜装置の小型化が可能な技術が求められる。
特開2001−127133号 特開2001−120985号
従って、本発明の目的は、大型の製膜室のメンテナンス作業を効率的に行うことが可能な製膜装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、製膜室を小型化し、装置全体を小型化可能な製膜装置を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
従って、上記課題を解決するために、本発明の製膜装置は、基板(8)に膜を製膜する、製膜室(6)と移動機構(20)とを具備する。製膜室(6)は、製膜のときの放電用の一方の電極(2)を備える製膜室本体(6b)と放電用の他方の電極(3)を備える製膜室用蓋(6a)とを備える。製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)は、鉛直方向に対して所定の角度傾いている。製膜室用蓋(6a)は、製膜室本体(6b)の開口部をふさぐ。移動機構(20)は、製膜室用蓋(6a)を製膜室本体(6b)から離れる第1方向(X)へ移動させる第1方向移動機構(21)及び第1方向(X)と直交する第2方向(Y)へ製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)が相互に重ならない位置まで移動させる第2方向移動機構(22)を備えている。製膜室用蓋(6a)を所定の方向(X、Y)へ移動させて、製膜室用蓋(6a)を開ける又は閉める。移動機構(20)が製膜室用蓋(6a)を開けるとき、製膜室用蓋(6a)と製膜室本体(6b)とは分離する。
製膜室用蓋(6a)と製膜室本体(6b)とが分離されるので、作業者は製膜室(6)の外の領域で、製膜室用蓋(6a)及び製膜室本体(6b)のメンテナンス作業を実行することができる。それにより、製膜室(6)内にメンテナンス作業用の領域を設ける必要がなくなる。
加えて、個々に分離された製膜室用蓋(6a)と製膜室本体(6b)とが第2方向(Y)に相互に重ならない位置まで移動できるので、製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)の開口部の正面に広い空間が確保できる。これにより、製膜室用蓋(6a)と製膜室本体(6b)に対して別々にメンテナンス作業が出来、作業を効率化することができる。
放電用の各電極に対して別々にメンテナンス作業が出来、作業をより効率化することができる。
製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)とは、鉛直方向に対して所定の角度傾いているので、大型基板(8)に伴う製膜室(6)の大型化を抑えると共に、基板(8)の保持をより容易にすることができる。
上記の製膜装置において、第1方向(X)は、その開口に対して法線方向であることが好ましい。
このようにすることにより、他の方向に比較して少ない移動量でメンテナンス作業を行う領域を確保できる。
上記の製膜装置において、第1方向移動機構(21)は、第1方向(X)へ延びる第1軌道(26)と、製膜室用蓋(6a)を第1軌道(26)上で移動可能に支持する第1支持部(25+24)とを含むことが好ましい。
第1軌道(26)上で移動させるので、製膜室用蓋(6a)を安定的かつ容易に移動させることができる。
上記の製膜装置において、第2方向(Y)は、その開口部の開口面と平行な方向であることが好ましい。
開口面と平行な方向にすることで、他の方向に比較して製膜室用蓋(6a)の移動に必要な領域を狭くすることができる。
上記の製膜装置において、第2移動機構(22)は、第2方向(Y)へ延びる第2軌道(28)と、第1方向移動機構(21)を第2軌道(28)上で移動可能に支持する第2支持部(27)とを含むことが好ましい。
第2軌道(28)上で移動させるので、製膜室用蓋(6a)を安定的かつ容易に移動させることができる。
上記の製膜装置において、製膜室本体(6b)は、製膜室本体(6b)における製膜室用蓋(6a)と反対側の側面にもうけられた複数の扉(19)を有することが好ましい。
製膜室本体(6b)の開口部とは反対側の面からメンテナンス作業を行うことができ、メンテナンス作業を効率化できる。
上記課題を解決するために、本発明のパラレル型製膜装置は、中央搬送装置(9)と複数の製膜装置(1)とを具備する。中央搬送装置(9)は、基板(8)を搬送する搬送装置(図示されず)が移動する。複数の製膜装置(1)は、ゲート弁(図示されず)を介して中央搬送装置(9)に接続されている。その搬送装置により基板(8)の授受を行う。複数の製膜装置(1)は、上記各段落のいずれか一つに記載されている。複数の製膜装置(1)の各々は、互いに隣接する様に中央搬送装置(9)に接続されている。
少ない占有面積で複数の製膜装置(1)を設置でき、in−situで多層膜を製膜することが出来る。大型の製膜室のメンテナンス作業を効率化でき、製膜室を小型化できる。
上記課題を解決するために、本発明の製膜装置のメンテナンス方法は、(a)製膜のときの放電用の一方の電極(2)を備える製膜室本体(6b)と、製膜室本体(6b)の開口部をふさぐとともに放電用の他方の電極(3)を備える製膜室用蓋(6a)とを備え、製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)のそれぞれが鉛直方向に対して所定の角度傾いて設けられた、基板(8)に膜を製膜する製膜室(6)において、製膜室用蓋(6a)を移動可能に保持する移動機構(20)の第1方向移動機構(21)を用いて製膜室用蓋(6a)を第1方向(X)へ移動して、製膜室本体(6b)から製膜室用蓋(6a)を分離するステップと、(b)第1方向(X)へ移動された製膜室用蓋(6a)を、移動機構(20)の第2方向移動機構(22)を用いてにより第1方向(X)と直交する第2方向(Y)へ製膜室本体(6b)及び製膜室用蓋(6a)が相互に重ならない位置まで移動するステップとを具備する。
広いメンテナンス作業領域を確保でき、大型の製膜室のメンテナンス効率を向上することができる。
本発明により、製膜装置において、大型の製膜室のメンテナンス作業を効率的に行うことができる。また、製膜室を小型化し、装置全体を小型化することが可能となり、メンテナンス作業を効率的に行うことができる。
以下、本発明の製膜装置の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明の製膜装置の実施の形態の構成について説明する。図1は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す概念図である。製膜装置1は、製膜室6と移動機構20と台15とを具備する。なお、図中に矢印100でXYZ方向を示す。ガス供給に関する構成は省略している(以下同じ)。
製膜室6は、所望の真空度において、その内部で基板に膜を製膜する。製膜室6は、基本的に直方体構造であり、台15上に保持されている。製膜室6は、製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとを備える。製膜室本体6bは、図中AAで示される線の右側の部分である。製膜室用蓋6aは、左側の部分である。製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとは、放電を用いて基板8に製膜を行うとき(以下、「製膜時」ともいう)には、一体となり真空容器を形成する(図1)。AAで示される面は、例えばOリングでシールされる。
製膜室6のメンテナンス作業を行うとき(以下、「メンテナンス作業時」ともいう)には、移動機構20により製膜室用蓋6aがX方向へ分離し、互いに離れる(後述)。したがって、作業者は、製膜室6の外側の領域を用いて、製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとに対して別々にメンテナンス作業を行うことができる。すなわち、製膜室6が大きい場合であっても、容易にメンテナンス作業を行うことができる。また、製膜室6内にメンテナンス作業用の領域を設ける必要がなくなり、製膜室6を小さくすることができる。
製膜室本体6aは、基板テーブル2、均熱板5、均熱板移動機構11、保持部14、高真空排気用ポンプ31、弁32、弁34、低真空排気用ポンプ35を備える。
基板テーブル2は、基板8を保持可能な保持手段(図示されず)を有する金属製の板である。製膜時、一方の電極(例示:接地側)となる。基板テーブル8は、均熱板5に保持され、一方の面を均熱板5の表面に密接している。そして、製膜時に他方の面を基板8の表面と密接する。均熱板5及び基板8と密接することで、熱的にも密接し、均熱板5と基板8との間の熱交換を容易に行うことができるようにする。それにより、均熱板5により基板8の温度を所望の温度にし、基板8全体を均一な温度にすることができる。
均熱板5は、全体が概ね均一な温度を有し、接触している基板テーブル2の温度を均一化する機能を有する。全体が概ね均一な温度になるように、熱伝導性の良い材料で製造されている。加えて、基板テーブル2を所望の温度に加熱、冷却、保温する温度調整機能を有する。所望の温度となるように、高温又は低温に制御された熱媒体が流れる構造又はヒータを含む。それにより、板状の部材(例示:基板テーブル2、基板8)の表面が均熱板5の表面に接触したとき、均熱板5が熱の経路となり、その部材の温度分布を緩和し、その部材を概ね均一な所望の温度に保つことができる。
均熱板移動機構11は、駆動部11aと支持部11bとを含む。駆動部11aは、製膜室本体6bの側面(図1の右側)の外側に設けられている。支持部11bは、駆動部11aと結合し、シール手段(図示されず)を介して製膜室6の内部へ延びる。均熱板5(及び基板テーブル2)を製膜室6の側面(図1の右側)に対して略平行となるように保持する。
駆動部11aの駆動により、支持部11bが製膜室本体6bの側面(図1の右側)に垂直な方向に、製膜室6内に出入りする。製膜時、支持部11bが製膜室6へ入り、均熱板5(及び基板テーブル2)を、他方の電極(高周波電力投入側)としてのラダー電極3へ近づける。基板8の製膜室6搬入又は搬出のとき(以下「基板搬送時」ともいう)やメンテナンス作業時、均熱板5(及び基板テーブル2)を、ラダー電極3から遠ざける。
保持部14は、製膜室本体6bを鉛直方向(Z方向)に対してθ=7°〜12°傾けて台15上部に保持する。より好ましくは約10°傾ける。それにより、基板テーブル2の基板8に接する表面が、鉛直方向(Z方向)に対して7°〜12°(より好ましくは約10°)上に向くようする。基板8を立たせて搬送や製膜などを行う方が、寝かせて行う場合に比較して、狭い作業領域で作業することができるので好ましい。そして、基板8を保持する場合、上述のように基板8を垂直から僅かに傾けることは、基板8の自重を利用して少ない手間で基板を保持することが出来て好ましい。これにより、基板テーブル2での基板8の保持及び密接が容易となる。
高真空排気用ポンプ31は、製膜室6内の気体を排気する。高真空排気用の真空ポンプである。高真空排気用ポンプ31は、ターボ分子ポンプに例示される。弁32は、高真空排気用ポンプ31と製膜室6との経路を開閉する。低真空排気用ポンプ35は、製膜室6内の気体を排気する。粗引き排気用の真空ポンプである。低真空排気用ポンプ35は、ドライポンプに例示される。弁34は、低真空排気用ポンプ35と製膜室6との経路を開閉する。なお、高真空排気用ポンプ31と低真空排気用ポンプ35の位置は、上下逆でも良い。
上述のように、製膜室6を小さくできるので、各真空ポンプの容量を小さくすることができる。それにより、製膜室6の上部にもポンプを設けることができる。すなわち、高真空用と粗引き用とを上下に分けて取り付けることができる。それにより、上方のスペースを有効に利用でき、製膜装置の設置面積を小さくすることができる。
製膜室用蓋6aは、ラダー電極3、防着板4、支持部7、高周波ケーブル12、マッチングボックス13を備える。
ラダー電極3は、梯子状に形成された金属棒である。製膜時、一方の電極である基板テーブル2(例示:接地側)に対する他方の電極(例示:高周波電力投入側)となる。ラダー電極3と基板テーブル2との間の放電で発生するプラズマにより基板8に膜が製膜される。
高周波ケーブル12は、一方をラダー電極3に、他方をマッチングボックス13に、それぞれ電気的に接続されている。マッチングボックス13から供給されるRF電力をラダー電極3へ供給する。マッチングボックス13は、図示されないRF電源からRF電力を供給される。そして、高周波ケーブル12とラダー電極3とのインピーダンス整合をとって、高周波ケーブル12経由でRF電力をラダー電極13へ供給する。
支持部7は、製膜室用蓋6aの側面(図1の左側)から内側へ垂直に延びている。防着板4に結合し、ラダー電極3における基板テーブル2と反対側の空間を覆うように防着板4を保持する。それと共に、ラダー電極3と絶縁的に結合し、製膜室6の側面(図1の左側)に対して略平行となるようにラダー電極3を保持する。
防着板4は、接地されプラズマの広がる範囲を抑えることにより、膜が製膜される範囲を制限する。図1の場合、製膜室6の内側における防着板4の後ろ側(基板8と反対の側)の壁に膜が製膜されないようにしている。
台15は、上面に設けられた移動機構20を介して製膜室用蓋6aを保持している。同様に、上面に設けられた保持部14を介して製膜室本体6bを保持している。内部に低真空排気用ポンプ35を含む領域を有する。なお、台15は無くてもよく、その場合、移動機構20は、例えば部屋の底面上に設ける。低真空排気用ポンプ35は、例えば製膜室用蓋6aの移動の妨げにならない製膜室本体6bの側方に設ける。
移動機構20は、製膜室用蓋6aをX方向及びY方向へ移動する。X方向移動機構21とY方向移動機構22とを備える。
X方向移動機構21は、製膜室用蓋6aをX方向へ移動する。X方向移動機構21は、保持部24とスライダ25とレール26とを含む。保持部24は、製膜室用蓋6aを鉛直方向(Z方向)に対して製膜室本体6bと同じ角度θに傾けて保持する。スライダ25は、保持部24を介して製膜室用蓋6aを移動可能に支持している。スライダ25は、レール26に案内されて、レール26上の所定の範囲をX方向へ移動する。レール26は、Y方向移動機構22のスライダ27上部表面に、X方向に延伸するように設置されている。
Y方向移動機構22は、製膜室用蓋6aをY方向へ移動する。Y方向移動機構22は、スライダ27とレール28とを含む。スライダ27は、X方向移動機構21を介して製膜室用蓋6aを移動可能に支持している。スライダ27は、レール28に案内されて、レール28上の所定の範囲をY方向へ移動する。スライダ27がY方向へ移動することにより、製膜室用蓋6aがY方向へ移動する。レール28は、台15上部表面に、Y方向に延伸するように設置されている。
図2は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す概念図である。各符号の示す各構成は、図1で説明したとおりである。なお、図中に矢印100でXYZ方向を示す。この図は、図1の製膜装置1の製膜室6における製膜室用蓋6aが、移動機構20によりX方向の正の側(図中左側)へ移動した状態を示す。この図のように、製膜室用蓋6aは、メンテナンス作業時に製膜室本体6bから分離することができる。
移動機構20について更に説明する。図3は、本発明の移動機構20の実施の形態の構成を示す斜視図である。
二本のレール28は、台15上部表面に、互いに平行かつY方向に略平行な方向へ延伸するように設けられている。二本のレール28上に、二つのスライダ27が、製膜室用蓋6aのY方向の幅よりも小さい間隔で移動可能に設置されている。スライダ27は、二本のレール28に案内されてY方向(D2方向)へ移動する。スライダ27は電動であり、例えば製膜室用蓋6aの側面に取り付けられたスイッチ(図示されず)で動作する。
レール26が、二つのスライダ27の各々の上部表面に、X方向に略平行な方向へ延伸するように設けられている。各レール26上に、スライダ25が移動可能に設けられている。スライダ25は、レール26に案内されてX方向(D1方向)へ移動する。製膜室用蓋6aの下方部分は、二つのスライダ25の各々の上部表面に保持されている。スライダ25は電動であり、例えば製膜室用蓋6aの側面に取り付けられたスイッチ(図示されず)で動作する。
このようなスライダ25とレール26、及び、スライダ27とレール28は、例えば、LMガイド(登録商標)として市販されているものを使用することができる。
図4は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す斜視図である。なお、図中に矢印100でXYZ方向を示す。
製膜室本体6bにおける製膜室用蓋6aとは反対側の側面には、複数の扉19が設けられている。扉19は、図示されない蝶番とロック機構を有する。そして、通常はロック機構でロックされ閉じられている。シール部分は例えばOリングシールを用いている。メンテナンス作業時に開かれる。これにより、基板テーブル2を取り外すことなく、基板テーブル2の下側(扉19のある側)の領域のメンテナンス作業を行うことができる。同様の扉(図示されず)は、製膜室用蓋6aにおける製膜室本体6bとは反対側の側面にも設けられていても良い。防着板4を取り外すことなく、防着板4の下側(扉のある側)の領域のメンテナンス作業を行うことができる。
他の各符号の示す各構成は、図1で説明したとおりである。
製膜室用蓋6aは、通常、図中に示される位置B1にあり、製膜室本体6bと一体で製膜室6を構成している。メンテナンス作業時には、製膜室用蓋6aが、X方向移動機構21により矢印D1で示すようにX方向へ移動し、位置B2へ達する。位置B2が位置B1に対して充分に離れている(X方向移動機構21のレール26が充分に長い)場合、その状態で、製膜室用蓋6a又は製膜室本体6bのメンテナンス作業を行うことも可能である。この場合、台15のY方向の領域を狭くすることができる。
製膜室用蓋6aは、更に、Y方向移動機構22により矢印D2で示すようにY方向へ移動し、位置B3へ達する。その状態でメンテナンス作業が行われる。この場合、位置B2と位置B1とはY方向の移動の妨げにならない程度に僅かに離れていれば良い。すなわち、台15のX方向の領域を狭くすることができる。また、製膜室本体6bの開口部の正面(位置B3の製膜室用蓋6aの横)には広い空間が確保できるので、製膜室本体6bのメンテナンス作業を容易に行うことができる。一方製膜室用蓋6aの開口部の正面(製膜室本体6bの横)にも広い空間が確保できるので、製膜室用蓋6aのメンテナンス作業を容易に行なうことが出来る。
メンテナンス作業を製膜室6の外側でできるので、製膜室6内にメンテナンス作業に必要な領域を確保せずに済む。それにより、製膜室6(真空容器)の小型化、製膜装置全体の小型化、真空排気速度の向上、製膜室内部の不純物の低減等の効果を得ることが出来る。また、製膜室本体6bと製膜室用蓋6aとが完全に分離するので、それぞれを独立にメンテナンスすることが出来、作業を容易に行える他、作業時間を短縮することができる。
次に、本発明の製膜装置の実施の形態における動作について説明する。
メンテナンス作業時、まず、製膜装置1の製膜室6は、図示されないリーク弁により圧力が大気圧にされる。次に、X方向移動機構21のスイッチが作業者によりONされて、二つのスライダ25がレール26上をX方向へ所定の距離だけ移動する。これにより、製膜室用蓋6aは、位置B1からD1方向へ製膜室本体6bから離れるように移動して、位置B2へ達する。すなわち、製膜室用蓋6aは、製膜室本体6bから分離する。その後、Y方向移動機構22のスイッチが作業者によりONされて、二つのスライダ27がレール28上をY方向へ所定の距離だけ移動する。これにより、製膜室用蓋6aは、位置B2からD2方向へ製膜室本体6bから更に離れるように移動して、位置B3へ達する。すなわち、製膜室本体6bの開口部の正面(位置B3の製膜室用蓋6aの横)には広い空間が確保できる。同時に、製膜室用蓋6aの開口部の正面(製膜室本体6bの横)にも広い空間が確保できる。
以上の動作により、製膜室本体6b及び製膜室用蓋6aは、メンテナンス作業のしやすい位置へ移動される。
なお、上記動作は、作業者によるX方向移動機構21及びY方向移動機構22のスイッチのON動作により行われているが、コンピュータを用いて各スイッチの動作を制御することも可能である。例えば、スライダ25及びスライダ27の位置を検出可能なセンサを各移動機構に設けておき、それらセンサからの位置情報に基づいて、上記動作を実行するようなプログラムを実行すればよい。
次に、本発明の製膜装置の実施の形態における応用例について説明する。図5は、本発明の製膜装置の実施の形態の応用例を示す斜視図である。このパラレル型の製膜装置10は、複数の製膜装置1、コンベア41、受渡台42、基板受渡装置43、ロード室44、中央搬送室9、アンロード室45、基板受渡装置46、受渡台47、コンベア48を具備する。
複数の製膜装置1は、中央搬送室9の両側に互いに隣接するように取り付けられている。個々の製膜装置1は、図1〜図4に示す構成を有している。製膜装置1と中央搬送室9とは、ゲート弁(図示されず)で接続され、真空状態で基板8の授受を行うことができる。製膜装置1は、中央搬送室9内を移動する基板8を搬送する基板搬送装置(図示されず)から基板8を供給され、所定の膜を基板8上に製膜する。製膜後の基板8は、基板搬送装置により基板を回収される。製膜装置10は、基板8を基板搬送装置で複数の製膜装置1に搬送することで、大気暴露無しにin−situで複数の膜を製膜することが出来る。
コンベア41により搬送された基板8は、受渡台42上に載せられる。受渡台42上の基板8は、基板受渡装置43の基板移動装置51により、受渡台42から大気開放されたロード室44へ移送される。真空排気されたロード室44内の基板8は、中央搬送室9内の基板搬送装置により取り出され、所定の製膜装置1へ搬送される。その後、複数の膜を製膜された基板8は、基板搬送装置により真空排気されたアンロード室45へ搬送される。大気開放されたアンロード室45内の基板8は、受渡装置46の基板移動装置52により、アンロード室45から受渡台47の上へ移送される。受渡台47上の基板8は、コンベア48により次の装置へ搬送される。基板の搬送及び受渡しは、例えば従来の従来のクラスタ型真空処理システム(特開2001−127133号)に例示される技術を用いて実施する。
ここでは、製膜装置1が3行2列出並んでいるが、更にn行2列(nは4以上の自然数)とすることも可能である。この場合、更に多くの種類の膜を大気暴露無しにin−situで製膜することが可能となる。加えて、製膜装置1を用いているので、メンテナンス効率を向上することができる。このような製膜装置10は、複数の製膜装置1を増設する際、従来のクラスタ型真空処理システム(特開2001−127133号)に比較して、製膜装置10全体の占める面積が少なくて済み好ましい。このように本発明の製膜装置1を適用した本発明の製膜装置10は、製膜装置10の本体部分の設置面積を小さくすることとメンテナンス効率を向上することとを両立させることができる。
本発明の製膜装置の参考例について説明する。図6は、本発明の製膜装置の参考例を示す斜視図である。このシリアル製膜装置10aは、ゲート弁51を介して側方で接続された複数の製膜装置1を具備する。両側の製膜装置1は、ロード室及びアンロード室としても良い。製膜する膜が多くなる場合には、更に、製膜装置1をゲート弁51を介して継ぎ足すことが出来る。
メンテナンス作業時は、製膜室6の製膜室用蓋6aをレール26上でX方向にのみ移動させる。製膜室用蓋6aと製膜室本体6bとの距離を充分離すことで、両者を同時にメンテナンスすることが可能となる。
図5では、基板1を各製膜装置1へ移動する場合、中央搬送室9を介している。図6の場合には、製膜する積層膜の種類と順番が決まっている場合、中央搬送室を介さずに連続的に膜を成膜する場合に用いることができる。その場合、中央搬送室の領域を節約できる。
図1は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す概念図である。 図2は、本発明の移動機構の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す概念図である。 図4は、本発明の製膜装置の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図5は、本発明の製膜装置の実施の形態の応用例を示す斜視図である。 図6は、本発明の製膜装置の参考例を示す斜視図である。
1 製膜装置
2 基板テーブル
3 ラダー電極
4 防着板
5 均熱板
6 製膜室
6a 製膜室用蓋
6b 製膜室本体
7 支持部
9 中央搬送室
10、10a 製膜装置
11 均熱板移動機構
11a 駆動部
11b 支持部
12 高周波ケーブル
13 マッチングボックス
14 保持部
15 台
19 扉
20 移動機構
21 X方向移動機構
22 Y方向移動機構
24 保持部
25 スライダ
26 レール
27 スライダ
28 レール
31 高真空排気用ポンプ
32、34 弁
35 低真空排気用ポンプ
41、48 コンベア
42、47 受渡台
43、46 基板受渡装置
44 ロード室

Claims (8)

  1. 製膜のときの放電用の一方の電極を備える製膜室本体と放電用の他方の電極を備え、前記製膜室本体の開口部をふさぐ製膜室用蓋とを備え、基板に膜を製膜する製膜室と、
    前記製膜室用蓋を所定の方向へ移動させて、前記製膜室用蓋を開ける又は閉める移動機構と、
    を具備し、
    前記製膜室本体及び前記製膜室用蓋は、鉛直方向に対して所定の角度傾いており
    前記移動機構は、前記製膜室用蓋を前記製膜室本体から離れる第1方向へ移動させる第1方向移動機構及び前記第1方向と直交する第2方向へ前記製膜室本体及び前記製膜室用蓋が相互に重ならない位置まで移動させる第2方向移動機構を備えている製膜装置。
  2. 請求項1に記載の製膜装置において、
    前記第1方向は、前記開口面に対して法線方向である製膜装置。
  3. 請求項1又は2に記載の製膜装置において、
    前記第1方向移動機構は、
    前記第1方向へ延びる第1軌道と、
    前記製膜室用蓋を前記第1軌道上で移動可能に支持する第1支持部とを含む製膜装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製膜装置において、
    前記第2方向は、前記開口部の開口面と平行な方向である製膜装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製膜装置において、
    前記第2移動機構は、
    前記第2方向へ延びる第2軌道と、
    前記第1方向移動機構を前記第2軌道上で移動可能に支持する第2支持部とを含む製膜装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製膜装置において、
    前記製膜室本体は、
    前記製膜室本体における前記製膜室用蓋と反対側の側面にもうけられた複数の扉を有する製膜装置。
  7. 基板を搬送する搬送装置が移動する中央搬送装置と、
    ゲート弁を介して前記中央搬送装置に接続され、前記搬送装置により前記基板の授受を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の複数の製膜装置と
    を具備し、
    前記複数の製膜装置の各々は、互いに隣接する様に前記中央搬送装置に接続されているパラレル型製膜装置。
  8. (a)製膜のときの放電用の一方の電極を備える製膜室本体と、該製膜室本体の開口部をふさぐとともに放電用の他方の電極を備える製膜室用蓋とを備え、前記製膜室本体及び前記製膜室用蓋のそれぞれが鉛直方向に対して所定の角度傾いて設けられた、基板に膜を製膜する製膜室において、前記製膜室用蓋を移動可能に保持する移動機構の第1方向移動機構を用いて前記製膜室本体から離れる第1方向へ移動して、前記製膜室本体から前記製膜室用蓋を分離するステップと、
    (b)前記第1方向へ移動された前記製膜室用蓋を、前記移動機構の第2方向移動機構を用いて前記第1方向と直交する第2方向へ前記製膜室本体及び前記製膜室用蓋が相互に重ならない位置まで移動するステップとを具備する製膜装置のメンテナンス方法。
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