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JP4577370B2 - センサ装置およびその製造方法 - Google Patents
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JP4577370B2 - センサ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、露出したセンシング部からの信号を外部に取出すための端子を含む封止領域が絶縁材料によって封止されてなるセンサ装置およびその製造方法に関する。
従来、この種のセンサ装置の製造方法として、モールド材による被覆領域の境界にゴム製の緩衝部材を組付け、その緩衝部材を型締め時に変形させ、センサチップと支持部材との間に形成された溝部を埋めることにより、射出成型時のモールド材が溝を通じてセンシング部の方へ漏れないようにした製造方法が提案されている(特許文献1)。
特開2007−33411号公報(第53段落、図1)。
しかし、前述した従来の方法では、緩衝部材自体が微小であるため、緩衝部材および緩衝部材を組付ける部分の寸法に対して高い精度が要求されるので、センサ装置の歩留まりを高め難いという問題がある。また、緩衝部材の組付けにも高い精度が要求されるため、製造効率の向上を図り難いという問題がある。
そこでこの発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、センサ装置の歩留まりを高めることのできるセンサ装置およびその製造方法を実現することを目的とする。また、センサ装置の製造効率を向上させることのできるセンサ装置およびその製造方法を実現することを目的とする。
(請求項1または請求項20に係る発明)
この発明は、上記の各目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、センシング部(32)と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子(34a〜34f)とが基板(30a)上に配置されたセンサチップ(30)が、前記センシング部を露出させた状態で収容部材(40)に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部(70)と電気的に接続するための導電部材(60)とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域(50a)がモールド材(50)によって被覆されてなるセンサ装置(100)の製造方法であって、前記収容部材であって、前記センサチップを、表面に形成された開口部(45a)を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間(43)を形成した状態で収容するための収容部(41)が形成されており、かつ、接着剤(80)によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部(44)が、前記被覆領域の境界部分(50b)に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さ(d2)が前記センサチップの厚さ(d1)よりも深い収容部材を用意し、前記接着部、または、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面に前記接着剤を配置する接着剤配置工程と、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面を前記接着剤を介して前記接着部に配置するセンサチップ配置工程と、前記センサチップ配置工程によって前記接着部の上に配置された前記センサチップの表面を押圧し、前記センサチップと前記収容部材とによって押し出されて前記隙間に流入した前記接着剤の表面と、前記収容部材の表面と、前記センサチップの表面とが前記境界部分において面一となるようにする押圧工程と、前記端子と前記導電部材とを電気的に接続する配線工程と、前記押圧工程および配線工程を終えて製造された物を型締めし、前記被覆領域に対応する部分に対してモールド材による射出成型を行い、前記被覆領域を前記モールド材によって被覆するモールド工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項20に記載の発明では、センシング部(32)と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子(34a〜34f)とが基板(30a)上に配置されたセンサチップ(30)が、前記センシング部を露出させた状態で収容部材(40)に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部(70)と接続するための導電部材(60)とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域(50a)がモールド材(50)によって被覆されてなるセンサ装置(100)であって、前記収容部材には、前記センサチップを、表面に形成された開口部(45a)を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間(43)を形成した状態で収容するための収容部(41)が形成されており、かつ、接着剤(80)によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部(44)が、前記被覆領域の境界部分(50b)に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さ(d2)が前記センサチップの厚さ(d1)よりも深くなっており、前記センサチップと前記収容部材とによって押圧されて前記隙間に押し出された前記接着剤が前記隙間に流入しており、前記収容部材の表面と、前記隙間に押し出された前記接着剤の表面と、前記センサチップの表面とが前記境界部分において面一になっていることを特徴とする。
請求項1または請求項20に係る発明では、収容部の接着部に配置されたセンサチップの表面を押圧すると、センサチップの裏面と接着部との間に配置された接着剤が押し出され、センサチップの側面と収容部との間に形成された隙間に流入する。そして、その隙間に流入した接着剤の表面と、収容部材の表面と、センサチップの表面とが、モールド材による被覆領域の境界部分において面一になる。
従って、請求項1または請求項20に係る発明によれば、モールド材によって被覆領域を射出成型するときに、型と上記各表面との間に隙間が形成されないため、被覆領域以外の領域にモールド材が漏れ出すおそれがない。
つまり、従来のような緩衝部材を用いなくてもモールド材の漏れを阻止することができるため、センサ装置の歩留まりを高めることができる。また、製造効率を向上させることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に記載の発明では、センシング部(32)と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子(34a〜34f)とが基板(30a)上に配置されたセンサチップ(30)が、前記センシング部を露出させた状態で収容部材(40)に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部(70)と電気的に接続するための導電部材(60)とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域(50a)がモールド材(50)によって被覆されてなるセンサ装置(100)の製造方法であって、前記収容部材であって、前記センサチップを、表面に形成された開口部(45a)を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間(43)を形成した状態で収容するための収容部(41)が形成されており、かつ、接着剤(80)によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部(44)が、前記被覆領域の境界部分(50b)に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さ(d2)が前記センサチップの厚さ(d1)よりも深い収容部材を用意し、前記接着部、または、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面に前記接着剤を配置する接着剤配置工程と、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面を前記接着剤を介して前記接着部に配置するセンサチップ配置工程と、前記センサチップ配置工程によって前記接着部の上に配置された前記センサチップの表面を押圧し、前記センサチップと前記収容部材とによって押し出された前記接着剤を前記隙間に流入させる押圧工程と、前記端子と前記導電部材とを電気的に接続する配線工程と、前記押圧工程および配線工程を終えた前記センサチップおよび収容部材の各表面のうち、少なくとも前記境界部分が含まれるようにフィルム(94)を配置するフィルム配置工程と、前記押圧工程、配線工程およびフィルム配置工程を終えて製造された物を型締めし、前記被覆領域に対応する部分に対してモールド材による射出成型を行い、前記被覆領域を前記モールド材によって被覆するモールド工程と、を有することを特徴とする。
モールド材による被覆領域の境界部分において、センサチップまたは収容部材の表面に微小な凹凸が形成されていると、モールド材によって被覆領域を射出成型するときに、型と上記表面との間に隙間が形成され、その隙間からモールド材が漏れ出すおそれがある。
しかし、請求項2に係る発明では、センサチップおよび収容部材の各表面のうち、少なくとも上記境界部分が含まれるようにフィルムを配置した状態で型締めするため、型締め時の圧力によって凹凸がフィルムによって埋まり、隙間のない状態になる。
従って、請求項2に係る発明によれば、モールド材によって被覆領域を射出成型するときに、型と上記各表面との間に隙間が形成されないため、被覆領域以外の領域にモールド材が漏れ出すおそれがない。
つまり、従来のような緩衝部材を用いなくてもモールド材の漏れを阻止することができるため、センサ装置の歩留まりを高めることができる。また、製造効率の向上させることができる。
また、上記境界部分において上記各表面間に段差が存在することによって凹凸が形成されている場合であっても、上記と同様にその凹凸をフィルムによって埋めることができるため、上記の隙間からモールド材が漏れ出すおそれがない。
(請求項3に係る発明)
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のセンサ装置の製造方法において、前記フィルム配置工程は、前記境界部分(50b)を含む領域から前記センシング部(32)が配置されている方の前記センサチップ(30)および収容部材(40)の表面全体を前記フィルム(94)で覆う工程であることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、上記境界部分を含む領域からセンシング部が配置されている方のセンサチップおよび収容部材の表面全体をフィルムで覆うため、そのフィルムが緩衝材の役割をするので、型締め時における型の接触によってセンサチップおよび収容部材の表面が損傷するおそれがない。
(請求項4または請求項21に係る発明)
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記隙間(43)に押し出された前記接着剤(80)が流入可能な流入部(41a,41b)が、前記隙間を形成する前記収容部(41)の側壁(42a,42b)に形成されてなることを特徴とする。
請求項21に記載の発明では、請求項20に記載のセンサ装置(100)において、前記隙間(43)に押し出された前記接着剤(80)が流入可能な流入部(41a,41b)が、前記隙間を形成する前記収容部(41)の側壁(42a,42b)に形成されてなることを特徴とする。
請求項4または請求項21に係る発明によれば、隙間に押し出された接着剤が流入可能な流入部が、隙間を形成する収容部の側壁に形成されてなるため、余分な接着剤を流入部に流入させることができるので、隙間内における接着剤の流れを制限したり、余分な接着剤が隙間からセンサチップおよび収容部材の少なくとも一方の表面にはみ出したりするおそれがない。
(請求項5に係る発明)
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のセンサ装置の製造方法において、前記接着剤(80)は、前記押圧工程を終えたときに、前記隙間(43)に押し出された前記接着剤が前記流入部(41a,41b)に流入する容積であることを特徴とする。
上記境界部分における隙間の容積にばらつきが存在すると、上記境界部分における隙間を埋めるために必要な接着剤の容積が異なってくる。そこで、最小の隙間の容積に合わせて接着剤の量を設定すると、接着剤が不足し、上記境界部分における隙間の表面がセンサチップおよび収容部材の各表面よりも低くなるおそれがある。
しかし、請求項5に係る発明によれば、接着剤は、押圧工程を終えたときに、隙間に押し出された接着剤が流入部に流入する容積、つまり、上記境界部分における隙間を埋めてもなお余った接着剤が流入部に流入する容積に設定されているため、上記境界部分における隙間の容積にばらつきが存在する場合であっても接着剤によって隙間を確実に埋めることができる。
従って、センサチップおよび収容部材の大きさを高精度に制御する必要がないため、センサ装置の歩留まりをより一層高めることができる。また、製造効率をより一層向上させることができる。
(請求項6または請求項22に係る発明)
請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5に記載のセンサ装置の製造方法において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の側面(36a〜36d)のうち、前記端子(34a〜34f)が配置された一の側面(36c)の両端に連続する両側面(36a,36b)と前記収容部(41)の側壁との間に形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記両側面と対向する各側壁(42a,42b)にそれぞれ形成されてなることを特徴とする。
請求項22に記載の発明では、請求項21に記載のセンサ装置(100)において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の側面(36a〜36d)のうち、前記端子(34a〜34f)が配置された一の側面(36c)の両端に連続する両側面(36a,36b)と前記収容部(41)の側壁との間に形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記両側面と対向する各側壁(42a,42b)にそれぞれ形成されてなることを特徴とする。
隙間が、センサチップの側面のうち、端子が配置された一の側面の両端に連続する両側面と収容部の側壁との間に形成されている場合は、押圧工程によって押し出された接着剤は、センサチップの両側面に沿って流れる。
そこで、請求項6または請求項22に係る発明によれば、上記両側面と対向する各側壁にそれぞれ流入部が形成されてなるため、センサチップの両側面に沿って流れる接着剤をそれぞれ対応する流入部に流入させることができる。
従って、センサチップの両側面に沿って流入する接着剤の量が偏ってしまい、接着剤が隙間からセンサチップおよび収容部材の少なくとも一方の表面にはみ出すおそれがない。
(請求項7または請求項23に係る発明)
請求項7に記載の発明では、請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の前記端子(34a〜34f)が配置されている側の側面(36c)と前記収容部(41)の側壁(42c)との間にさらに形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁(42a,42b)に形成されてなることを特徴とする。
請求項23に記載の発明では、請求項21または請求項22に記載のセンサ装置(100)において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の前記端子(34a〜34f)が配置されている側の側面(36c)と前記収容部(41)の側壁との間にさらに形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁(42c)に形成されてなることを特徴とする。
請求項7または請求項23に係る発明によれば、センサチップの端子が配置されている側の側面と収容部の側壁との間にさらに形成された隙間に流入した接着剤を、上記側面と対向する側壁に形成された流入部に流入させることができる。
従って、上記隙間に流入した接着剤が、その隙間からセンサチップおよび収容部材の少なくとも一方の表面にはみ出すおそれがない。
(請求項8または請求項24に係る発明)
請求項8に記載の発明では、請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の前記端子34a〜34f)が配置されている側の側面(36c)と前記収容部(41)の側壁(42c)との間にさらに形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁(42a,42b)には形成されていないことを特徴とする。
請求項24に記載の発明では、請求項21または請求項22に記載のセンサ装置(100)において、前記隙間(43)は、前記センサチップ(30)の前記端子(34a〜34f)が配置されている側の側面(36c)と前記収容部(41)の側壁との間にさらに形成されており、前記流入部(41a,41b)は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁(42c)には形成されていないことを特徴とする。
請求項8または請求項24に係る発明によれば、センサチップの端子が配置されている側の側面と対向する側壁には流入部が形成されていないため、導電部材によって端子を外部と電気的に接続する際に流入部が接続の障害になるおそれがない。
(請求項11または請求項25に係る発明)
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記センシング部(32)は、気体の流量に対応した信号を出力するものであり、前記押圧工程により、前記センサチップ(30)および収容部材(40)の各表面が面一になることを特徴とする。
請求項25に記載の発明では、請求項20ないし請求項24のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記センシング部(32)は、気体の流量に対応した信号を出力するものであり、前記センサチップ(30)および収容部材(40)の各表面が面一になっていることを特徴とする。
センシング部が、気体の流量に対応した信号を出力するものである場合は、センシング部を通過する気体の流れが乱れないことが望ましい。
そこで、請求項11または請求項25に係る発明によれば、押圧工程により、センサチップおよび収容部材の各表面が面一になるため、センサチップおよび収容部材の各表面間に段差が生じてしまい、センシング部を通過する気体の流れが乱れてしまうおそれがない。
(請求項12または請求項26に係る発明)
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし請求項11のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記収容部(41)の側壁には、前記センサチップ(30)を収容する位置を特定するための位置決め部(47a,47b)が形成されており、前記センサチップ配置工程は、前記位置決め部を基準にして前記センサチップを配置する工程であることを特徴とする。
請求項26に記載の発明では、請求項20ないし請求項25のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記収容部(41)の側壁(42a,42b)には、前記センサチップ(30)を収容する位置を特定するための位置決め部(47a,47b)が形成されてなることを特徴とする。
請求項12または請求項26に係る発明によれば、収容部の側壁に形成された位置決め部を基準にしてセンサチップを収容部材の接着部に配置することができるため、センサチップの配置を容易化することができる。
(請求項または請求項27に係る発明)
請求項に記載の発明では、請求項4ないし請求項のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記収容部(41)の側壁のうち、前記境界部分(50b)に対応する箇所と前記流入部(41a,41b)との間には、前記隙間(43)を流れる前記接着剤(80)の流れを制限する制限部(47a,47b)が形成されてなることを特徴とする。
請求項27に記載の発明では、請求項20ないし請求項26のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記収容部(41)の側壁のうち、前記境界部分(50b)に対応する箇所と前記流入部(41a,41b)との間には、前記隙間(43)を流れる前記接着剤(80)の流れを制限する制限部(47a,47b)が形成されてなることを特徴とする。
請求項または請求項27に係る発明によれば、隙間内を流入部に向かう接着剤の流れを制限部によって制限することができるため、接着剤が隙間内を表面に向かって流れ易くなる。
従って、接着剤が上記境界部分において隙間の上端にまで確実に充填されるため、境界部分における隙間を確実になくすことができる。
(請求項10または請求項28に係る発明)
請求項10に記載の発明では、請求項に記載のセンサ装置の製造方法において、前記制限部(47a,47b)は、前記センサチップ(30)を収容する位置を特定するための位置決め部を兼用しており、 前記センサチップ配置工程は、前記位置決め部を基準にして前記センサチップを配置する工程であることを特徴とする。
請求項28に記載の発明では、請求項27に記載のセンサ装置(100)において、前記制限部(47a,47b)は、前記センサチップ(30)を収容する位置を特定するための位置決め部を兼用していることを特徴とする。
請求項10または請求項28に係る発明によれば、制限部が位置決め部を兼用しているため、制限部および位置決め部をそれぞれ別個独立して形成する必要がないので、センサ装置の製造効率をより一層高めることができる。
(請求項13または請求項29に係る発明)
請求項13に記載の発明では、請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記境界部分(50b)に対応する前記センサチップ(30)の一端の裏面は、前記収容部材(40)の接着部(44)のみに接着されてなることを特徴とする。
請求項29に記載の発明では、請求項20ないし請求項28のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記境界部分(50b)に対応する前記センサチップ(30)の一端の裏面は、前記収容部材(40)の接着部(44)のみに接着されてなることを特徴とする。
請求項13または請求項29に係る発明によれば、境界部分に対応するセンサチップの一端の裏面は、収容部材の接着部のみに接着されており、上記一端の裏面以外は収容部の底部から離間してなるため、センサチップの接着面積を小さくすることができる。
従って、センサチップおよび収容部材がそれぞれ異なる熱膨張係数の材料によって形成されている場合であっても、センサチップに作用する熱応力を小さくすることができるので、センサチップに反りや歪みが発生したり、割れが発生したりするおそれが少ない。
特に、センシング部が気体の流量を検出するものである場合は、センシング部を通過する気体の流れが乱れてしまい、気体流量の検出精度が低下するおそれが少ない。
また、センシング部と外部の制御回路とを電気的に接続する電路がセンサチップ上に形成された構造のセンサ装置の場合は、センサチップの反りや歪みに起因してピエゾ抵抗効果が発生し、上記電路を流れる電気信号が変化して検出精度が低下するおそれがある。
しかし、請求項13または請求項29に係る発明によれば、センサチップの反りや歪みを小さくすることができるため、ピエゾ抵抗効果によって検出精度が低下するおそれが少ない。
(請求項14または請求項30に係る発明)
請求項14に記載の発明では、請求項1ないし請求項12のいずれか1つの記載のセンサ装置の製造方法において、前記収容部(41)の底部は、前記接着部(44)以外の部分が開口形成されてなることを特徴とする。
請求項30に記載の発明では、請求項20ないし請求項29のいずれか1つの記載のセンサ装置(100)において、前記収容部(41)の底部は、前記接着部(44)以外の部分が開口形成されてなることを特徴とする。
請求項14または請求項30に係る発明によれば、収容部の底部は、接着部以外の部分が開口形成されてなるため、センシング部の表面および裏面が晒される環境を共通にすることができる。
(請求項15または請求項31に係る発明)
請求項15に記載の発明では、請求項1ないし請求項14のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記接着剤(80)は、熱硬化型であり、前記押圧工程は、前記接着剤を介して前記接着部(44)の上に配置されたセンサチップ(30)の表面を押圧するとともに、前記接着剤を加熱して硬化させる内容を含む工程であることを特徴とする。
請求項31に記載の発明では、請求項20ないし請求項30のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記接着剤(80)は、熱硬化型であることを特徴とする。
請求項15または請求項31に係る発明によれば、接着剤を介して接着部の上に配置されたセンサチップの表面を押圧することにより、接着剤をセンサチップおよび収容部材によって押し出し、隙間に流入させることができとともに、接着剤を加熱して硬化させることができる。
(請求項16または請求項32に係る発明)
請求項16に記載の発明では、請求項1ないし請求項15のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記接着剤(80)は、フィルム状であることを特徴とする。
請求項32に記載の発明では、請求項20ないし請求項31のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記接着剤(80)は、フィルム状であることを特徴とする。
請求項16または請求項32に係る発明によれば、接着剤はフィルム状であるため、取り扱い易く、センサチップの裏面または接着部への配置を容易化することができる。
(請求項17または請求項33に係る発明)
請求項17に記載の発明では、請求項1ないし請求項16のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記基板(30a)は、シリコン基板であることを特徴とする。
請求項33に記載の発明では、請求項20ないし請求項32のいずれか1つに記載のセンサ装置(100)において、前記基板(30a)は、シリコン基板であることを特徴とする。
請求項17または請求項33に係る発明によれば、基板はシリコン基板であるため、絶縁層および導電層などの形成および加工を容易化することができる。また、シリコン基板は熱伝導率が高いため、基板の表面を加熱することにより、基板の裏面に配置された熱硬化型の接着剤を瞬時に硬化させることができる。
(請求項18に係る発明)
請求項18に記載の発明では、請求項1ないし請求項17のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、前記押圧工程は、前記接着剤(80)が接着し難い性質の押圧面(90a)を有する押圧部材(90)により前記センサチップ(30)の表面を押圧する工程であることを特徴とする。
請求項18に係る発明によれば、接着剤が接着し難い性質の押圧面を有する押圧部材によりセンサチップの表面を押圧するため、接着剤が押圧面に付着するおそれがない。また、センサチップおよび収容部材が接着剤を介して押圧部材に接着されてしまうおそれもない。
(請求項19に係る発明)
請求項19に記載の発明では、請求項18に記載のセンサ装置の製造方法において、前記押圧面(90a)は平坦であることを特徴とする。
請求項19に係る発明によれば、押圧部材の押圧面は平坦であるため、センサチップの表面を押圧したときに、被覆領域の境界部分における隙間から表面にはみ出した接着剤の表面と、センサチップおよび収容部材の表面とを面一にすることができる。
また、押圧部材によってセンサチップの表面を押圧する場合において、押圧部材の押圧面が収容部材の表面に接触したときに押圧を中止すれば、センサチップおよび収容部材の各表面を面一にすることができる。
従って、特に、センシング部が、気体の流量を検出するものである場合は、センサチップの表面と収容部材の表面との間に段差が形成されないため、センシング部を通過する気体の流れが乱れるおそれがないので、検出精度を高めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する発明の実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
この発明を実施するための最良の形態について図を参照して説明する。以下の各実施形態では、この発明に係るセンサ装置として熱式流量センサ装置を例に挙げて説明する。図1は、熱式流量センサ装置の概略説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。図2は、図1に示す熱式流量センサ装置に備えられたセンサチップの説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図3は、図1に示す熱式流量センサ装置に備えられた収容部材の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図4は、センサチップおよび収容部材間に形成された隙間を示す平面図である。
(主要構成)
最初に、この実施形態に係る熱式流量センサ装置の主要構成について図1を参照して説明する。
熱式流量センサ装置100は、気体の流量を検出するセンサチップ30と、このセンサチップ30を収容する収容部材40と、ワイヤボンディングによってセンサチップ30と電気的に接続された導電部材としての複数のワイヤ60と、各ワイヤ60と電気的に接続された複数のリード70と、少なくとも各ワイヤ60の接続領域をモールド材によってモールドしたモールド部50とを備える。
図2に示すように、センサチップ30は、半導体基板30aを用いて構成されており、薄肉の板状に形成されている。半導体基板30aの表面30bであって一端側の側面36dの近傍には、気体の流量を検出するセンシング部32が配置されており、他端側の側面36cの近傍には、センシング部32などと電気的に接続された端子としての複数のパッド34が、側面36cに沿って配置されている。
各パッド34は、ワイヤ60によって各リード70と電気的に接続されており、各リード70は、センシング部32から取込んだ信号に基く制御を行う図示しない制御回路と電気的に接続される。
センシング部32の裏面には、空洞部35が形成されており、その空洞部35の基板表面には、薄い絶縁膜から構成される薄肉部(メンブレン)31が形成されている。
この実施形態では、絶縁層および導電層などの形成および加工が容易であるなどの理由から、半導体基板30aとしてシリコン基板を用いる。また、形成が容易であるなどの理由から、空洞部35は、半導体基板30aの裏面をエッチングすることにより形成し、それにより、薄肉部31を形成する。さらに、寸法安定性や耐水性・耐薬品性および電気絶縁性に優れているという理由から、モールド部50はエポキシ樹脂によって射出成型する。さらに、製造効率を高めることができるなどの理由から、収容部材40は、リード70と同一の材料を加工(エッチングなど)することにより形成されている。
図3に示すように、収容部材40は、略枠状に形成されている。収容部材40には、センサチップ30を収容するための収容部41が形成されている。収容部41の上面には開口部45aが形成されており、底面には開口部45bが形成されている。収容部41の底部の他端には、センサチップ30の裏面の他端を接着するための接着部44が形成されている。
接着部44は、収容部41の他端側の側壁42cの下端から収容部41の一端側に向けて開口部45bへ突出している。接着部44の表面44aは、センサチップ30の裏面の他端と対応した形状に形成されている。
つまり、図1(b)に示すように、センサチップ30は、収容部41に収容され、その裏面の他端を接着剤80によって接着部44の表面44aに接着すると、接着されている部分以外の部分が収容部41内で浮いた状態、いわゆる片持ちの状態(他端が固定され、一端が自由端の状態)になる。
このため、センサチップ30の接着面積を小さくすることができるため、センサチップ30と接着部44との間に熱膨張係数差が存在する場合であっても、センサチップ30に作用する熱応力を小さくすることができるので、センサチップ30に反りや歪みが発生したり、割れが発生したりするおそれが少ない。
従って、センシング部32を通過する気体の流れが乱れてしまい、気体流量の検出精度が低下するおそれが少ない。また、センサチップ30の反りや歪みに起因してピエゾ抵抗効果が発生し、気体流量の検出精度が低下するおそれもない。
開口部45aの上端から接着部44の表面44aまでの深さd2は、センサチップ30の厚さd1よりも深くなっている。また、深さd2は、センサチップ30の裏面の他端を接着剤(図1において符号80で示す)を介して接着部44の表面44aに配置したときに、センサチップ30の表面が収容部材40の表面から突出する深さに設定されている。
また、図1(b),(c)に示すように、深さd2は、接着部44の表面44aに配置された接着剤80が、センサチップ30の表面を押圧することによって押し潰されたときにセンサチップ30の表面と収容部材40の表面とが面一になる深さに設定されている。
収容部41は、センサチップ30を表面の開口部45aを介して裏面から収容できる大きさに形成されている。図4に示すように、収容部41は、収容部41に収容されたセンサチップ30の各側面と自身の各側壁との間に隙間43が形成される大きさに形成されている。
センサチップ30の長手方向の側面36aのうち、パッド34に近い方の側面、つまり接着部44と交差する側面と、その側面と対向する収容部41の側壁42aとの間には、隙間43aが形成されている。側面36aの反対側の側面36bのうち、パッド34に近い方の側面、つまり接着部44と交差する側面と、その側面と対向する収容部41の側壁42bとの間には、隙間43bが形成されている。
センサチップ30の長手方向の側面36aのうち、センシング部32に近い方の側面と、その側面と対向する収容部41の側壁42aとの間には、隙間43eが形成されている。側面36aの反対側の側面36bのうち、センシング部32に近い方の側面と、その側面と対向する収容部41の側壁42bとの間には、隙間43fが形成されている。
センサチップ30の各側面のうち、パッド34が配置されている側の側面36cと、その側面36cと対向する収容部41の側壁42cとの間には、隙間43cが形成されている。センサチップ30の各側面のうち、センシング部32が配置されている側の側面36dと、その側面36dと対向する収容部41の側壁42dとの間には、隙間43dが形成されている。
収容部41を構成する側壁のうち、収容部41に収容されたセンサチップ30の長手方向の側面36a,36b、つまり、パッド34が配置された側の側面36cの両端に連続する長手方向の両側面36a,36bとそれぞれ対向する側壁42a,42bには、接着剤80が流入可能な逃げ部41a,41bがそれぞれ形成されている。換言すると、モールド部50の被覆領域50aの境界部分50b(図1(a))と交差する各側壁42a,42bに逃げ部41a,41bがそれぞれ形成されている。
逃げ部41a,41bは、収容部41に収容されたセンサチップ30の表面30bを押圧したときに、センサチップ30の他端の裏面と接着部44の表面44aとによって押し出され、隙間43に流入した接着剤80が流入可能な空間である。逃げ部41a,41bは、隙間43に流入した接着剤80がセンシング部32の近傍に到達しないようにすることのできる位置に形成されている。また、逃げ部41a,41bは、隙間43に流入した余剰の接着剤80が逃げ部を超えてセンシング部32の近傍へ進むことのできない十分な容積に形成されている。
また、各逃げ部41a,41bは、側壁42a,42bからそれぞれ窪んで形成されている。図1(a)に示す例では、隙間43に流入した接着剤80が各逃げ部41a,41bに流入している。また、図1(b)に示すように、接着剤80は、接着部44の先端からはみ出している。
この実施形態では、各逃げ部41a,41bは、それぞれ平面視円弧状の内壁を有し、収容部41を挾んで対称の位置に形成されている。
さらに、収容部41の側壁42aのうち、隙間43aと逃げ部41aとの間には、絞り部47aが逃げ部41aに隣接して形成されており、隙間43bと逃げ部41bとの間には、絞り部47bが逃げ部41bに隣接して形成されている。つまり、接着剤80が、隙間43a,43bからそれぞれ逃げ部41a,41bへ流れる流路の途中に絞り部47a,47bが形成されている。
絞り部47a,47bは、隙間43a,43bからそれぞれ逃げ部41a,41bに向けて流れる接着剤80の流れを絞る。つまり、接着剤80の流れを制限することにより、逃げ部41a,41bへ流れる接着剤80の量を少なくし、隙間43a,43b,43cへ流れる量を多くする。これにより、接着剤80が隙間43a,43b,43cの内部を上昇し、それら隙間の上端にまで達する。
また、絞り部47a,47bは、センサチップ30を収容部41へ収容する際に収容位置を位置決めする位置決め部としても機能する。絞り部47a,47bを基準にしてセンサチップ30を収容部41へ収容すれば、隙間43a,43b,43cの各幅の誤差を小さくすることができる。
この実施形態では、絞り部47a,47bは、それぞれ収容部41へ突出するように形成されており、それぞれ平面視円弧状の外壁を有し、収容部41を挾んで対称の位置に形成されている。
接着剤80は、センサチップ30の他端の裏面と接着部44の表面44aとによって押し出されたときに、少なくとも被覆領域50aと接する隙間43a,43b,43cの各上端にまで達する容量のものを用いる。つまり、製造時の押圧工程において押圧装置によってセンサチップ30の表面を押圧した際に、被覆領域50aの境界部分50bにおいて、センサチップ30の表面と、収容部材40の表面と、隙間43a,43b,43cに充填された接着剤80の各表面とが面一となるようにする(図1(b),(c))。
つまり、被覆領域50aにおいて、センサチップ30、接着剤80および収容部材40の各表面に段差が形成されないようにする。これにより、モールド材を被覆領域50aへ射出し、モールド部50を成型する際に、モールド成型に用いる型の下面と、上記各表面との間に上記段差による隙間が形成されないようにすることができる。このため、その隙間からモールド材が漏れ出し、その漏れ出したモールド材がセンサチップ30または収容部材40の表面に付着するおそれがない。
従って、従来用いた緩衝部材が不要であるため、熱式流量センサ装置100の歩留まりを高めることができる。また、製造効率の向上を図り易い。
この実施形態では、接着剤として、容量、寸法および形状の制御が容易であり、かつ、接着面への配置が容易であるなどの理由から、フィルム状の接着剤を用いる。特に、フィルム状の接着剤として、熱硬化速度が速く、かつ、絶縁の機能を有するなどの理由から、エポキシ樹脂製の非導電性フィルム(NCF(Non-Conductive Film))を用いる。この非導電性フィルムは、環境温度下において軟化状態にあるが、硬化温度に達すると硬化する性質の接着層を接着面に有する。
また、図1(b)に示すように、被覆領域50a以外の領域においても、センサチップ30および収容部材40の各表面が面一になっている。このため、センシング部32を流れる気体の流れが乱れるおそれがないため、気体の流量の検出精度を高めることができる。
(センサチップの構成)
次に、センサチップ30の構成について図5を参照して説明する。図5は、センサチップ30の構成を示す平面図である。
センサチップ30の薄肉部31には、気体流(図中F1で示す白抜き矢印)の上流側に対してヒータ32aが形成されており、下流側にはヒータ32bが形成されている。この薄肉部31および一対のヒータ32a,32bによってセンシング部32が構成されている。
また、センサチップ30には、熱式流量センサ装置100が置かれた環境温度を測定するための温度計37a,37bと、配線層33a〜33fを構成する抵抗体とが形成されている。
薄肉部31は半導体基板30aに比べて非常に薄く形成されているため、薄肉部31の熱容量は低く抑えられ、薄肉部31では半導体基板30aとの熱的な絶縁が確保される。また、ヒータ32a,32bは、薄肉部31に形成されているため、センシング部32は、高感度に機能する。
この実施形態では、シリコン基板の表面上には、例えばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜により構成された絶縁膜が形成されている。そして、その絶縁膜の表面に、シリコン層に不純物を熱拡散させたことによって形成された半導体層がパターニングされている。そして、その半導体層により、ヒータ32a,32bと、温度計37a,37bと、配線層33a〜33fを構成する抵抗体とが形成されている。
つまり、上記のように構成されたシリコン基板、絶縁膜および半導体層は、シリコン基板を支持基板、絶縁膜を埋め込み層(BOX層)、半導体層をSOI層とするSOI基板を用いて構成されている。
さらに、上記の半導体層は、BPSG(Boron-doped Phospho-Silicate Glass)、などからなる絶縁膜によって覆われ、この絶縁膜の所定部位に形成されたコンタクトホールを通じて、アルミニウムなどで構成された各パッド34a〜34fに電気的に接続されている。
また、上記の絶縁膜の表面において、シリコン基板のほぼ全域を覆うようにシリコン窒化膜が形成され、センサチップ30の表面が保護されている。このシリコン窒化膜における各パッド34a〜34fと対応する部位には、開口部が形成されており、この開口部を通じて各パッド34a〜34fに対してワイヤ60によるワイヤボンディングが行われることで、各リード70と電気的に接続されるようになっている。
(動作)
ヒータ32a,32bは、リード70によって電気的に接続された図示しない制御回路によって駆動され、例えば温度計37a,37bによって測定される環境温度よりも200℃高い温度となるように制御される。具体的には、制御回路からパッド34b,34cおよび配線層33b,33cを通じてヒータ32aに電流が流されると共に、パッド34d,34eおよび配線層33d,33eを通じてヒータ32bに電流が流される。これにより、所定の線幅で構成された各ヒータ32a,32bが加熱され、これに伴ってヒータ32a,32bの温度が上昇する。
このとき、気体の流れによって、ヒータ32a,32bの熱が奪われる。気体の流量によって熱の奪われ方に差が生じる。ヒータ32a,32bが常に一定の温度になるように、制御回路側で電流を調整する。このときの電流値の変化を信号として取込み、それに基づいて気体の流量を算出する。また、気体の流れる方向によって、2本のヒータ32a,32bで熱の奪われ方に差が生じる。つまり、下流側に比べて上流側の方が熱の奪われ方が激しく、より多くの電流が必要になってくる。この両者の差から、流量と同時に、流れの方向を検知することができる。各温度計37a,37bは基準となる環境温度の検出用として利用される。
例えば、図5においてF1で示す白抜き矢印の方向から気体が流れてくるとする。ここで、上述したように、ヒータ32a,32bのうちヒータ32aは多く熱を奪われるため、制御回路がヒータ32aの温度(抵抗値)を一定に保とうとヒータ32aへの通電量を大きくする。逆に、ヒータ32aの発熱によって暖められた気体がヒータ32bの上を通過するため放熱量が減り、ヒータ32bへの通電量を小さくする。
従って、制御回路は、ヒータ32aおよびヒータ32bへの通電量に基づいて、気体の流量および流れの方向を検出することが可能となる。
なお、ここで言うヒータ32a,32bとは、温度によって抵抗値が変化する発熱抵抗体であり、感温抵抗体の機能を兼ね備えている。つまり、温度をヒータ32a,32bの抵抗値に置き換えて一定に保っている。このため、センサチップ30に発生する応力による抵抗値変化(ピエゾ抵抗効果)が生じると、温度が正しく保てなくなり、誤差要因となる。
しかし、前述のように、センサチップ30は、その他端のみが収容部材40に接着固定されており、接着部以外の部分は収容部41の空間内に露出した状態であり、その露出した部分はどこにも接触していないため、ピエゾ抵抗効果は殆ど発生しない。
従って、精度の高い流量検出を行うことができる。
(製造方法)
次に、上記構成の熱式流量センサ装置100の製造方法について図を参照して説明する。図6は、製造工程の流れを示す工程図である。図7は、図6の工程3を示す説明図であり、(a)は接着剤が配置された収容部材の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図8は、図6の工程3,4を示す説明図であり、(a)は押圧部材によってセンサチップを押圧するところを示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図9は、図6の工程4を示す説明図であり、(a)は押圧部材によってセンサチップを押圧した状態を示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図10は、図6の工程5を示す説明図であり、(a)はセンサチップにリードを配線した状態を示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図11は、図6の工程7〜工程11を示す説明図であり、(a),(b)は工程7の縦断面図、(c)は工程8の縦断面図、(d)は製造された熱式流量センサ装置100の縦断面図である。図12は、図6の工程6,7において収容部材の表面の傷がフィルムによって埋まる過程を示す説明図であり、(a)は収容部材の表面に形成された傷を示す縦断面図、(b)は収容部材の表面にフィルムを配置した状態の縦断面図、(c)はフィルムによって傷が埋まった状態の縦断面図である。
まず、前述の収容部材40を用意する(工程1)。続いて、図7に示すように、工程1によって用意した収容部材40の接着部44の表面44aに接着剤80を配置する(工程2)。この実施形態では、ICチップなどを回路基板上に配置する場合に用いる吸着コレットなどを用いて接着剤80を接着部44の表面44aに配置する。接着剤80は、接着部44の表面44aよりも小さい面積に形成されている。また、接着剤80は、収容部41の側壁42a,42b,42cとの間にそれぞれ隙間46a,46b,46cが形成されるように接着部44の表面44aに配置する。
また、接着剤80と、収容部41の側壁42a,42b,42cとの間に形成される各隙間の幅が均等になるように接着剤80を配置する。つまり、後の工程4においてセンサチップ30の表面30bを押圧したときに、接着剤80が隙間43a,43b,43cの内部にそれぞれ均等に充填されるようにする。
続いて、図8に示すように、接着部44の表面44aに配置された接着剤80の上にセンサチップ30を配置する(工程3)。つまり、センサチップ30のパッド34a〜34fが配置された側の端部の裏面が接着剤80の上に接着されるようにセンサチップ30を配置する。このとき、位置決め部材を兼用する絞り部47a,47bを目印にしてセンサチップ30の配置位置を決定すれば、センサチップ30を収容部41へ容易に配置することができる。また、隙間43a,43b,43cの各幅の誤差を小さくすることができる。
続いて、センサチップ30の表面を押圧する(工程4)。センサチップ30の表面を押圧するための押圧装置は、図8に示す押圧部材90を備える。押圧部材90は、ヒータ95を内蔵しており、平坦な押圧面90aを下面に備える。押圧面90aは、接着剤80が接着し難い材質になっている。この実施形態では、金属または樹脂あるいはセラミックスなどの材料によって形成された部材の押圧面に対応する面をテフロンコーティング(テフロンは登録商標である)したものを押圧部材として用いる。また、テフロン製の押圧部材を用いても良い。
図8(b)に示すように、接着剤80の表面に配置されたセンサチップ30は、その表面30bを収容部材40の表面から突出させた状態になっている。センサチップ30の表面30bが押圧部材90によって押圧されると、接着剤80は、センサチップ30の裏面と、接着部44の表面44aとによって押し潰される。その押し潰された接着剤80は、隙間43a,43b,43cに流れ込み、各隙間内を上昇する。そして、図9に示すように、押圧部材90の押圧面90aが収容部材40の表面40aに接触したときに押圧が停止する。
図9(b)は、同図(a)に示す物を、被覆領域50aの境界部分50bの箇所で縦に切断した縦断面図である。センサチップ30の表面30bと、収容部材40の表面40aと、隙間43aに流れ込んだ接着剤80の表面80aと、隙間43bに流れ込んだ接着剤80の表面80bと、隙間43cに流れ込んだ接着剤80の表面とが面一になっている。つまり、被覆領域50aの境界部分50bにおいて、センサチップ30、収容部材40および接着剤80の各表面が面一となり、段差のない状態になる。また、隙間43a,43b,43cに流れ込んだ接着剤80の一部は、センシング部32の方に流れるが、途中の絞り部47a,47bによって流れが制限される。
このため、接着剤80は、隙間43a,43b,43cに流れ込む量が多くなり、隙間43a,43b,43cの各上端にまで達する。また、隙間43a,43b,43cを充填してもなお余った接着剤が絞り部47a,47bを超えることもあるが、その接着剤80は、逃げ部41a,41bに流れ込み、そこに貯留されるため、センシング部32の近傍まで達するおそれがない。
さらに、被覆領域50aにおいて、各隙間内を上昇した接着剤80は、押圧部材90の押圧面90aによって上昇を阻止されるため、センサチップ30または収容部材40の表面に漏れ出すおそれがない。
押圧部材90による押圧が終了すると同時に、押圧面90aがセンサチップ30の表面30bを押圧した状態でヒータ95が動作する。ヒータ95から発生した熱は、センサチップ30を通じて接着剤80に伝導し、熱硬化性の接着剤80が硬化する。センサチップ30は、熱伝導率の高いシリコン基板30aによって形成されているため、接着剤80は瞬時に硬化する。
次に、センサチップ30の各パッド34a〜34fと対応するリード70とを電気的に接続する(工程5)。この実施形態では、図10に示すように、ワイヤボンディングを用い、ワイヤ60によって各パッド34a〜34fと対応するリード70とを電気的に接続する。なお、熱式流量センサ装置の接続対象によっては、リード70に代えて回路基板を電気的に接続する場合もある。また、その場合、超音波溶着法を用い、スタッドバンプによって各パッド34a〜34fと回路基板とを電気的に接続することができる。
続いて、図10に示すように、少なくとも被覆領域50aの境界部分50bが含まれる領域(以下、フィルム被覆領域という)94aを合成樹脂製のフィルム94で覆う(工程6)。続いて、図11(a)に示すように、工程1〜工程6を終えて製造された物をモールド成型用の下型92の成型用空間(モールド材を射出してモールド部50を成型する空間)93に配置し、同図(b)に示すように、上型91を下型92と接合して型締めを行う(工程7)。
ここで、上型91の下面91aのうち、被覆領域50aに対応する部分は、成型用空間93を形成するが、それ以外の部分は、境界部分50bからフィルム被覆領域94aにおけるセンサチップ30の表面30bおよび収容部材40の表面40aに当接した状態になる。また、下型92の上面92aのうち、被覆領域50aに対応する部分は、成型用空間93を形成するが、それ以外の部分は、センサチップ30および収容部材40の各裏面のうち、上型91の下面91aが当接する領域に対応する領域に当接した状態になる。
続いて、図11(c)に示すように、成型用空間93にモールド材を射出し、モールド材によって成型用空間93の内部を充填する(工程8)。このとき、図9(b)に示したように、被覆領域50aの境界部分50bにおいて、センサチップ30の表面と、収容部材40の表面と、隙間43a,43bの上端に達した接着剤80の表面とが面一になっている。このため、それら各表面と、上型91の下面91aとの間に隙間が形成されないので、射出されたモールド材が境界部分50bを超えてセンサチップ30の表面30bまたは収容部材40の表面40aに漏れ出すおそれがない。
また、センサチップ30の側面36a,36bには、半導体基板をダイシングカットしてセンサチップ30を得る工程において凹凸が形成される場合がある。
しかし、その凹凸は接着剤80によって埋まるため、その凹凸を介してモールド材が漏れ出すおそれはない。また、収容部材40の側壁42a,42bに微小な凹凸が形成されている場合も同様である。
ここで、図12(a)に示すように、収容部材40の表面40aのうち、境界部分50bと交差する部位に凹形状の傷40bが形成されていたものと仮定する。上記の工程6では、図12(b)に示すように、フィルム94によって傷40bが覆われる。そして、型締め時の圧力により、上型91の下面91aと収容部材40の表面40aとの間に介在されたフィルム94が、押し潰され、図12(c)に示すように、フィルム94によって傷40bが埋められた状態になる。
従って、工程8において成型用空間93に射出されたモールド材が、境界部分50bを超えてセンサチップ30の表面30bまたは収容部材40の表面40aに漏れ出すおそれがない。また、センサチップ30の表面30bのうち、境界部分50bと交差する部位に傷が形成されている場合も、その傷はフィルム94によって埋められるため、モールド材が漏れ出すおそれがない。さらに、境界部分50bと交差する接着剤80の表面80aまたは表面80b(図9(b))に傷が形成されている場合も、その傷はフィルム94によって埋められるため、モールド材が漏れ出すおそれがない。
さらに、センサチップ30および収容部材40の寸法公差に起因して、境界部分50bと交差する部位において、センサチップ30の表面30bと収容部材40の表面40aとの間に段差が形成されている場合も、その段差はフィルム94によって埋められるため、モールド材が漏れ出すおそれがない。また、上型91の下面91aのうち、境界部分50bに対応する部位に傷が存在する場合も、その傷はフィルム94によって埋められるため、モールド材が漏れ出すおそれがない。
なお、凹形状の傷の他、境界部分50bに凸状の異物が存在する場合も、その異物はフィルム94によって吸収され、その異物による隙間がなくなるため、モールド材が漏れ出すおそれがない。
次に、成型用空間93に対応する型面を冷却し、成型用空間93に充填されたモールド材を硬化させる(工程9)。続いて、上型91を上昇させて型開きし(工程10)、図11(d)に示すように、成型用空間93から熱式流量センサ装置100を取出す(工程11)。
(実施形態の効果)
上記実施形態の熱式流量センサ装置100およびその製造方法によれば、モールド材によって被覆領域50aを射出成型するときに、被覆領域50aの境界部分50bに隙間が形成されないため、被覆領域以外の領域にモールド材が漏れ出すおそれがない。
従って、従来のような緩衝部材を用いなくてもモールド材の漏れを阻止することができるため、熱式流量センサ装置の歩留まりを高めることができる。また、製造効率を向上させることができる。
<他の実施形態>
逃げ部を形成する位置、逃げ部の形状、逃げ部の大きさおよび逃げ部の数は、押し出された接着剤がセンシング部32の近傍に達することがなければ、特に限定されない。図13は逃げ部の変更例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。図14〜図16も逃げ部の変更例を示す説明図である。
(第1変更例)
図13に示すように、逃げ部43gをパッド34が配列されている側の側壁42cに形成することもできる。逃げ部43gは溝状に形成されており、側壁42cから所定間隔置きに複数配置されている。各逃げ部43gは、それぞれ隙間43cに連通しており、センシング部32から遠ざかる方向へ延びている。
この構造によれば、センサチップ30および収容部材40によって押し潰され、余剰となった接着剤80をセンシング部32から遠ざかる方向へ逃がすことができる。
(第2変更例)
図14に示すように、平面視円弧状の内壁を有する複数の逃げ部43hを、パッド34が配列されている側の側壁42cに形成することもできる。この構造によっても、上述の第1変更例と同じ効果を奏することができる。
(第3変更例)
図15に示すように、溝状の複数の逃げ部43iを、収容部材40の側壁42a,42bのうち、隙間43a,43bが形成されている側の側壁からそれぞれ外方に向けて形成することもできる。この構造によっても前述の第1変更例と同じ効果を奏することができる。
(第4変更例)
図16に示すように、平面視円弧状の内壁を有する複数の逃げ部43jを、収容部材40の側壁42a,42bのうち、隙間43a,43bが形成されている側の側壁からそれぞれ外方に向けて形成することもできる。この構造によっても上述の第3変更例と同じ効果を奏することができる。
また、第1実施形態、第3変更例および第4変更例は、パッド34が配列されている側の側壁42cには逃げ部が形成されていないため、パッド34とリード70との間隔を小さくすることができる。
(第5変更例)
図17は、第5変更例の説明図であり、(a)は押圧前の接着剤を示す縦断面図、(b)は押圧後の接着剤を示す縦断面図である。図17(a)に示すように、センサチップ30と接着部44との間には、接着剤80が配置されているが、接着剤80の両端は、収容部材40の側壁42a,42bに達している。また、接着剤80の両端の表面には、接着剤80よりも薄肉の接着剤81がそれぞれ配置されている。
各接着剤81は、センサチップ30を接着剤80の表面に配置した際に、センサチップ30の両側面と収容部材40の両側壁42a,42bとの間に形成される隙間43a,43bに収まる大きさに形成されている。接着剤80の表面の両端部に接着剤81をさらに配置することにより、接着剤の厚さが、センサチップ30の裏面における厚さよりも、隙間43a,43bにおける厚さの方が厚くなっている。
そして、図17(b)に示すように、押圧部材90の押圧面90aによってセンサチップ30の表面30bを押圧すると、接着剤80が押し潰され、その押し潰された接着剤80の一部が隙間43a,43bの内部に流れ込む。これにより、各接着剤81が押圧面90aと密着するまで上昇し、隙間43a,43bが閉塞される。
このように、センサチップ30の両側面と収容部材40の両側壁との隙間43a,43bに露出した接着剤80の表面にさらに接着剤81を配置することにより、隙間43a,43bに流れ込む接着剤の不足を補い、各隙間を確実に閉塞することができる。
なお、予め接着剤80および接着剤81を一体化したものを接着部44に配置することにより、接着剤を配置する工程を1つ減らすこともできる。また、縦断面が凹形状の接着剤を使用し、その凹部の底面にセンサチップ30を配置することもできる。
(その他の変更例)
(1)接着剤をセンサチップ30の裏面のうち、接着部44の表面44aに対応する部位に接着し、センサチップ30を接着部44の表面44aに配置する方法でもよい。
(2)底面が閉塞された収容部材40を使用し、その底部の他端にセンサチップ30の他端裏面を接着してもよい。
(3)絞り部は、収容部材40の3つの側壁、さらには4つの側壁に形成することにより、センサチップ30の位置決めをより一層容易化することができ、かつ、位置決め精度をより一層高めることができる。
(4)この発明は、熱式流量センサ装置の他、圧力センサ装置、温度センサ装置、湿度センサ装置、日射センサ装置、赤外線センサ装置など、センシング部が外気に晒される必要のあるセンサ装置に適用することができる。
熱式流量センサ装置の概略説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。 図1に示す熱式流量センサ装置に備えられたセンサチップの説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 図1に示す熱式流量センサ装置に備えられた収容部材の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 センサチップおよび収容部材間に形成された隙間を示す平面図である。 センサチップ30の構成を示す平面図である。 製造工程の流れを示す工程図である。 図6の工程3を示す説明図であり、(a)は接着剤が配置された収容部材の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 図6の工程3,4を示す説明図であり、(a)は押圧部材によってセンサチップを押圧するところを示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 図6の工程4を示す説明図であり、(a)は押圧部材によってセンサチップを押圧した状態を示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 図6の工程5を示す説明図であり、(a)はセンサチップにリードを配線した状態を示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 図6の工程7〜工程11を示す説明図であり、(a),(b)は工程7の縦断面図、(c)は工程8の縦断面図、(d)は製造された熱式流量センサ装置100の縦断面図である。 図6の工程6,7において収容部材の表面の傷がフィルムによって埋まる過程を示す説明図であり、(a)は収容部材の表面に形成された傷を示す縦断面図、(b)は収容部材の表面にフィルムを配置した状態の縦断面図、(c)はフィルムによって傷が埋まった状態の縦断面図である。 逃げ部の第1変更例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 逃げ部の第2変更例を示す説明図である。 逃げ部の第3変更例を示す説明図である。 逃げ部の第4変更例を示す説明図である。 第5変更例の説明図であり、(a)は押圧前の接着剤を示す縦断面図、(b)は押圧後の接着剤を示す縦断面図である。
符号の説明
30・・センサチップ、32・・センシング部、34・・パッド(端子)、
36a〜36d・・側面、40・・収容部材、41・・収容部、
41a,41b・・逃げ部(流入部)、42a〜42d・・側壁、
43a〜43f・・隙間、44・・接着部、45a・・開口部、
47a,47b・・絞り部(位置決め部、制限部)、50・・モールド部、
50a・・被覆領域、50b・・境界部分、60・・ワイヤ(導電部材)、
70・・リード(外部)、80・・接着剤、90・・押圧部材、90a・・押圧面、
91・・上型、92・・下型、95・・ヒータ、100・・熱式流量センサ装置。

Claims (33)

  1. センシング部と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子とが基板上に配置されたセンサチップが、前記センシング部を露出させた状態で収容部材に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部と電気的に接続するための導電部材とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域がモールド材によって被覆されてなるセンサ装置の製造方法であって、
    前記収容部材であって、前記センサチップを、表面に形成された開口部を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間を形成した状態で収容するための収容部が形成されており、かつ、接着剤によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部が、前記被覆領域の境界部分に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さが前記センサチップの厚さよりも深い収容部材を用意し、
    前記接着部、または、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面に前記接着剤を配置する接着剤配置工程と、
    前記接着部に対応する前記センサチップの裏面を前記接着剤を介して前記接着部に配置するセンサチップ配置工程と、
    前記センサチップ配置工程によって前記接着部の上に配置された前記センサチップの表面を押圧し、前記センサチップと前記収容部材とによって押し出されて前記隙間に流入した前記接着剤の表面と、前記収容部材の表面と、前記センサチップの表面とが前記境界部分において面一となるようにする押圧工程と、
    前記端子と前記導電部材とを電気的に接続する配線工程と、
    前記押圧工程および配線工程を終えて製造された物を型締めし、前記被覆領域に対応する部分に対してモールド材による射出成型を行い、前記被覆領域を前記モールド材によって被覆するモールド工程と、
    を有することを特徴とするセンサ装置の製造方法。
  2. センシング部と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子とが基板上に配置されたセンサチップが、前記センシング部を露出させた状態で収容部材に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部と電気的に接続するための導電部材とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域がモールド材によって被覆されてなるセンサ装置の製造方法であって、
    前記収容部材であって、前記センサチップを、表面に形成された開口部を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間を形成した状態で収容するための収容部が形成されており、かつ、接着剤によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部が、前記被覆領域の境界部分に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さが前記センサチップの厚さよりも深い収容部材を用意し、
    前記接着部、または、前記接着部に対応する前記センサチップの裏面に前記接着剤を配置する接着剤配置工程と、
    前記接着部に対応する前記センサチップの裏面を前記接着剤を介して前記接着部に配置するセンサチップ配置工程と、
    前記センサチップ配置工程によって前記接着部の上に配置された前記センサチップの表面を押圧し、前記センサチップと前記収容部材とによって押し出された前記接着剤を前記隙間に流入させる押圧工程と、
    前記端子と前記導電部材とを電気的に接続する配線工程と、
    前記押圧工程および配線工程を終えた前記センサチップおよび収容部材の各表面のうち、少なくとも前記境界部分が含まれるようにフィルムを配置するフィルム配置工程と、
    前記押圧工程、配線工程およびフィルム配置工程を終えて製造された物を型締めし、前記被覆領域に対応する部分に対してモールド材による射出成型を行い、前記被覆領域を前記モールド材によって被覆するモールド工程と、
    を有することを特徴とするセンサ装置の製造方法。
  3. 前記フィルム配置工程は、前記境界部分を含む領域から前記センシング部が配置されている方の前記センサチップおよび収容部材の表面全体を前記フィルムで覆う工程であることを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置の製造方法。
  4. 前記隙間に押し出された前記接着剤が流入可能な流入部が、前記隙間を形成する前記収容部の側壁に形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  5. 前記接着剤は、前記押圧工程を終えたときに、前記隙間に押し出された前記接着剤が前記流入部に流入する容積であることを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置の製造方法。
  6. 前記隙間は、前記センサチップの側面のうち、前記端子が配置された一の側面の両端に連続する両側面と前記収容部の側壁との間に形成されており、
    前記流入部は、前記両側面と対向する各側壁にそれぞれ形成されてなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のセンサ装置の製造方法。
  7. 前記隙間は、前記センサチップの前記端子が配置されている側の側面と前記収容部の側壁との間にさらに形成されており、
    前記流入部は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁に形成されてなることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  8. 前記隙間は、前記センサチップの前記端子が配置されている側の側面と前記収容部の側壁との間にさらに形成されており、
    前記流入部は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁には形成されていないことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  9. 前記収容部の側壁のうち、前記境界部分に対応する箇所と前記流入部との間には、前記隙間を流れる前記接着剤の流れを制限する制限部が形成されてなることを特徴とする請求項ないし請求項8のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  10. 前記制限部は、前記センサチップを収容する位置を特定するための位置決め部を兼用しており、
    前記センサチップ配置工程は、前記位置決め部を基準にして前記センサチップを配置する工程であることを特徴とする請求項9に記載のセンサ装置の製造方法。
  11. 前記センシング部は、気体の流量に対応した信号を出力するものであり、
    前記押圧工程により、前記センサチップおよび収容部材の各表面が面一になることを特徴とする請求項ないし請求項10のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  12. 前記収容部の側壁には、前記センサチップを収容する位置を特定するための位置決め部が形成されており、
    前記センサチップ配置工程は、前記位置決め部を基準にして前記センサチップを配置する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  13. 前記境界部分に対応する前記センサチップの一端の裏面は、前記収容部材の接着部のみに接着されており、前記一端の裏面以外は前記収容部の底部から離間してなることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  14. 前記収容部の底部は、前記接着部以外の部分が開口形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つの記載のセンサ装置の製造方法。
  15. 前記接着剤は、熱硬化型であり、
    前記押圧工程は、前記接着剤を介して前記接着部の上に配置されたセンサチップの表面を押圧するとともに、前記接着剤を加熱して硬化させる内容を含む工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  16. 前記接着剤は、フィルム状であることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  17. 前記基板は、シリコン基板であることを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  18. 前記押圧工程は、前記接着剤が接着し難い性質の押圧面を有する押圧部材により前記センサチップの表面を押圧する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  19. 前記押圧面は平坦であることを特徴とする請求項18に記載のセンサ装置の製造方法。
  20. センシング部と、前記センシング部からの信号を外部に取出すための端子とが基板上に配置されたセンサチップが、前記センシング部を露出させた状態で収容部材に収容されており、かつ、前記端子と、前記端子を外部と接続するための導電部材とが電気的に接続されており、さらに、前記端子と前記導電部材との接続領域を含む被覆領域がモールド材によって被覆されてなるセンサ装置であって、
    前記収容部材には、前記センサチップを、表面に形成された開口部を介して収容するとともに前記センサチップの側面との間に隙間を形成した状態で収容するための収容部が形成されており、かつ、接着剤によって前記センサチップの裏面を接着するための接着部が、前記被覆領域の境界部分に対応する前記収容部の底部に形成されており、さらに、前記開口部の上端から前記接着部の表面までの深さが前記センサチップの厚さよりも深くなっており、
    前記センサチップと前記収容部材とによって押圧されて前記隙間に押し出された前記接着剤が前記隙間に流入しており、
    前記収容部材の表面と、前記隙間に押し出された前記接着剤の表面と、前記センサチップの表面とが前記境界部分において面一になっていることを特徴とするセンサ装置。
  21. 前記隙間に押し出された前記接着剤が流入可能な流入部が、前記隙間を形成する前記収容部の側壁に形成されてなることを特徴とする請求項20に記載のセンサ装置。
  22. 前記隙間は、前記センサチップの側面のうち、前記端子が配置された一の側面の両端に連続する両側面と前記収容部の側壁との間に形成されており、
    前記流入部は、前記両側面と対向する各側壁にそれぞれ形成されてなることを特徴とする請求項21に記載のセンサ装置。
  23. 前記隙間は、前記センサチップの前記端子が配置されている側の側面と前記収容部の側壁との間にさらに形成されており、
    前記流入部は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁に形成されてなることを特徴とする請求項21または請求項22に記載のセンサ装置。
  24. 前記隙間は、前記センサチップの前記端子が配置されている側の側面と前記収容部の側壁との間にさらに形成されており、
    前記流入部は、前記端子が配置されている側の側面と対向する側壁には形成されていないことを特徴とする請求項21または請求項22に記載のセンサ装置。
  25. 前記センシング部は、気体の流量に対応した信号を出力するものであり、
    前記センサチップおよび収容部材の各表面が面一になっていることを特徴とする請求項20ないし請求項24のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  26. 前記収容部の側壁には、前記センサチップを収容する位置を特定するための位置決め部が形成されてなることを特徴とする請求項20ないし請求項25のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  27. 前記収容部の側壁のうち、前記境界部分に対応する箇所と前記流入部との間には、前記隙間を流れる前記接着剤の流れを制限する制限部が形成されてなることを特徴とする請求項20ないし請求項26のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  28. 前記制限部は、前記センサチップを収容する位置を特定するための位置決め部を兼用していることを特徴とする請求項27に記載のセンサ装置。
  29. 前記境界部分に対応する前記センサチップの一端の裏面は、前記収容部材の接着部のみに接着されてなることを特徴とする請求項20ないし請求項28のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  30. 前記収容部の底部は、前記接着部以外の部分が開口形成されてなることを特徴とする請求項20ないし請求項29のいずれか1つの記載のセンサ装置。
  31. 前記接着剤は、熱硬化型であることを特徴とする請求項20ないし請求項30のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  32. 前記接着剤は、フィルム状であることを特徴とする請求項20ないし請求項31のいずれか1つに記載のセンサ装置。
  33. 前記基板は、シリコン基板であることを特徴とする請求項20ないし請求項32のいずれか1つに記載のセンサ装置。
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