JP4579137B2 - エネルギー変動費推定装置およびエネルギー変動費推定プログラム - Google Patents
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Description
また、省エネ効果計算装置では、省エネ手段適用シミュレーションを用いて省エネ手段非適用/適用時の実績データに基づきエネルギー変動費の差を示す差分算出式を作成し、この差分算出式を使用して、運転実績データに対し省エネ手段を仮想的に適用した場合の仮想適用時コスト、省エネ手段を仮想的に適用しない場合の仮想非適用時コストを求め、これら運転実績データ、仮想適用時コスト、仮想非適用時コストに基づきエネルギー変動費削減効果を求めている(例えば、特許文献2参照)。
また、省エネ効果計算装置は、省エネ対策前後に省エネ手段適用シミュレーションを実施し、それぞれ実績変動費とシミュレーション結果から得られる変動費の差を用いて、変動費削減効果を算出するための差分近似式を作成して変動費削減効果を計算する装置であるが、変動費を一度に総変動費として求め、電力または蒸気などのユーティリティ毎に分けて推定することができないという問題がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置が対象とするプラントの構成図である。
この発明の実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置は、エネルギー供給システムが配備されているプラントが時間的に後先する2つの期間で稼動されたとき、後の期間において先の期間の稼動条件でプラントを稼動すると仮定するときのエネルギー変動費を推定する。
このプラントは、図1に示すように、電力、中圧蒸気、低圧蒸気を使用し、そのためのエネルギー供給システムが配備されている。
なお、実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置は、2つの期間の間で省エネ対策が実施されているプラントに関して後の期間において省エネ対策を実施しないと仮定する場合のエネルギー変動費を推定する。そして、推定したエネルギー変動費から、省エネ対策の変動費削減効果を算出する。以下の説明において、先の期間を省エネ対策前、後の期間を省エネ対策後と呼んで説明を進める。
ボイラ12は、燃料11を使用して高圧蒸気13を発生させ、その高圧蒸気13を抽気背圧タービン15、抽気復水タービン21にそれぞれ高圧蒸気14、高圧蒸気20として配分して入力する。
抽気背圧タービン15は、高圧蒸気14の持つ熱エネルギーの一部を発電機16で発電力17に変換し、低圧蒸気19を排気する。また、抽気背圧タービン15では、発電力17を減少して代わりに中圧蒸気18を抽気することができる。
抽気復水タービン21は、高圧蒸気20の持つ熱エネルギーの一部を発電機22で発電力23に変換し、排気された蒸気を復水器24で水に復水する。また、抽気復水タービン21では、発電力23を減少して代わりに中圧蒸気25、低圧蒸気26を抽気することができる。
実績運用データベース41には、プラントにおけるエネルギー供給システムに係わる設備の運転や買電などに関する情報(ボイラ12、タービン15、21などの稼動状態、燃料流量、給水量、蒸気流量、復水流量、蒸気圧力、蒸気温度、脱硫・脱硝に伴う薬品使用量、発電量、買電量など)が保存されている。
デマンドデータベース42には、プラントにおける電力、中圧蒸気、低圧蒸気の使用量に関する情報が保存されている。
設備特性データベース43には、ボイラ12、タービン15、21などの設備の設計値や実測データに基づいて算出された、エネルギー供給システムに係わる設備の入出力特性に関する情報が保存されている。
単価データベース44には、燃料単価、買電単価など、単価に関する情報が保存されている。
実プラント計算機モデル定式化手段46は、実プラント計算機モデル同定手段45が同定した実プラント計算機モデル、または実プラント計算機モデル修正手段56が修正した実プラント計算機モデルを実プラント計算機モデル式に定式化する。
変動費算出手段49は、単価データベース44の情報と最適運用計画48を用いて実プラント計算機モデル変動費50を算出する。
原単価算出手段51は、デマンドデータベース42の情報、最適運用計画48および実プラント計算機モデル変動費50などの情報を用いて、最適運用計画48におけるユーティリティ毎の実プラント計算機モデル原単価52を算出する。
実プラント計算機モデル修正手段56は、実プラント計算機モデル同定手段45が同定した実プラント計算機モデルと最適運転率55を用いて、実プラント計算機モデルがより実績運用を反映したものになるように実プラント計算機モデルを修正する。
なお、実プラント計算機モデル同定手段45、実プラント計算機モデル定式化手段46、最適運用計画立案手段47、変動費算出手段49、原単価算出手段51、最適運転率算出手段53および実プラント計算機モデル修正手段56は、例えばパーソナルコンピュータなどを含む一般的なコンピュータを用いて構成することができる。
デマンドデータベース61には、プラントにおける電力、中圧蒸気、低圧蒸気の使用量に関する情報が保存されている。
設備特性データベース62には、エネルギー供給システムに係わる設備の設計値または実測データに基づいて算出された、エネルギー供給システムに係わる設備の入出力特性に関する情報が保存されている。
単価データベース63には、燃料単価、買電単価など、単価に関する情報が保存されている。
変動費算出手段66は、単価データベース63の情報と最適運用計画65を用いて実プラント計算機モデル変動費68を算出する。
原単価算出手段67は、デマンドデータベース61の情報、最適運用計画65および実プラント計算機モデル変動費68などの情報を用いて、最適運用計画65におけるユーティリティ毎の実プラント計算機モデル原単価69を算出する。
基準変動費算出手段73は、デマンドデータベース61の情報と基準原単価72を用いて基準変動費74を算出する。
変動費削減効果算出手段75は、省エネ対策後の実績変動費76と基準変動費74の差から変動費削減効果77を算出する。
次に、図4を参照して、実プラント計算機モデルおよび最適運転率を決定する手順について説明する。
(ステップS1)
実績運用データベース41の情報、デマンドデータベース42の情報、単価データベース44の情報を用いて省エネ対策前の実績原単価RSi54を算出する。ただし、iは各ユーティリティ(電力、中圧蒸気、低圧蒸気)を区別する指数である。
図5は、熱量換算エネルギー使用量に基づく自家発変動費配賦方式の概念図を示す。
(1)原単位に基づく配賦方式
この方式では、エネルギー供給システムから電力、中圧蒸気、低圧蒸気を供給し、電力については買電も可能な場合、プラントにおける自家発総変動費81(総変動費から買電費82を除いたもの)を、自家発電熱量、中圧蒸気熱量、低圧蒸気熱量の比で式(1)、(2)、(3)に基づいて配賦する。なお、各熱量合計は式(4)から求められる。
中圧蒸気費84=自家発総変動費81×中圧蒸気熱量÷各熱量合計・・・(2)
低圧蒸気費85=自家発総変動費81×低圧蒸気熱量÷各熱量合計・・・(3)
各熱量合計=自家発電熱量+中圧蒸気熱量+低圧蒸気熱量・・・(4)
次に、電力原単価(円/kWh)86、中圧蒸気原単価(円/kg)87、低圧蒸気原単価(円/kg)88を式(5)、(6)、(7)を用いて算出する。
中圧蒸気原単価=中圧蒸気費÷プラント中圧蒸気使用量・・・(6)
低圧蒸気原単価=低圧蒸気費÷プラント低圧蒸気使用量・・・(7)
この方式では、上述の原単位に基づく配賦方式と同様に、自家発総変動費を、自家発電熱量、中圧蒸気熱量、低圧蒸気熱量の比で配賦し、中圧蒸気熱量、低圧蒸気熱量は、原単位(例えば、620kcal/kg、600kcal/kg)にそれぞれ、プラント中圧蒸気使用量、プラント低圧蒸気使用量を乗じたものとするが、自家発電熱量は式(8)に示すように、エネルギー供給システムへの投入熱量からプラントで使用する蒸気の熱量を除いたものとする。
(ステップS2)
省エネ対策前における実績運用データベース41の情報を用いて、実プラント計算機モデル同定手段45により実プラント計算機モデルの同定を行う。ここでは、例えば、各設備の接続状態(ボイラ12から発生した高圧蒸気は、抽気背圧タービン15、抽気復水タービン21に入力されるなど)、実績運用におけるボイラ12、抽気背圧タービン15、抽気復水タービン21の入出力値(燃料流量、蒸気発生量、入力蒸気量、抽気量、排気量、復水量、発電量など)の取りうる範囲、デマンドや単価に対する運用方針などを同定する。
(ステップS3)
ステップS2で同定した実プラント計算機モデル、あるいはステップS8で修正された実プラント計算機モデルに基づいて、実プラント計算機モデル定式化手段46により実プラント計算機モデルを実プラント計算機モデル式に定式化する。図1のプラントに対して実プラント計算機モデルを構築する場合、以下のように定式化を行う。ここでは、変動費最小化を目的とする実プラント計算機モデルを構築することを考える。ただし、(t)という表記はtの関数という意味ではなく、時刻tにおける値であることを意味する。
燃料11使用量:F1(t)
高圧蒸気13発生量:Sh1(t)
高圧蒸気14入力量:Sh2(t)
中圧蒸気18抽気量:Sm2(t)
低圧蒸気19排気量:Sl2(t)
発電力17電力量:E2(t)
高圧蒸気20入力量:Sh3(t)
中圧蒸気25抽気量:Sm3(t)
低圧蒸気26抽気量:Sl3(t)
復水器24復水量:Sr3(t)
発電力23電力量:E3(t)
買電力27電力量:Eb(t)
電力需要28:Ed(t)
中圧蒸気需要29:Smd(t)
低圧蒸気需要30:Sld(t)
所内電力需要31:Ei(t)
所内中圧蒸気需要32:Smi(t)
所内低圧蒸気需要33:Sli(t)
エネルギー変動費Ocostを式(9)を用いて算出する。
高圧蒸気量に関するバランス制約式、中圧蒸気量に関するバランス制約式、低圧蒸気量に関するバランス制約式、電力量に関するバランス制約式は、式(10)、(11)、(12)、(13)である。
Sm2(t)+Sm3(t)=Smd(t)+Smi(t)・・・(11)
Sl2(t)+Sl3(t)=Sld(t)+Sli(t)・・・(12)
E2(t)+E3(t)+Eb(t)=Ed(t)+Ei(t)・・・(13)
抽気背圧タービン15に関するバランス制約式、抽気復水タービン21に関するバランス制約式は、式(14)、(15)である。
Sh3(t)=Sm3(t)+Sl3(t)+Sr3(t)・・・(15)
ボイラ12の入出力特性に関する制約式、抽気背圧タービン15の入出力特性に関する制約式、抽気復水タービン21の入出力特性に関する制約式、所内電力需要31の需要特性に関する制約式、所内中圧蒸気需要32の需要特性に関する制約式、所内低圧蒸気需要33の需要特性に関する制約式は、式(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21)である。
E2(t)=f2(Sh2(t),Sm2(t))・・・(17)
E3(t)=f3(Sh3(t),Sm3(t),Sl3(t))・・・(18)
Ei(t)=f4(Sh1(t))・・・(19)
Smi(t)=f5(Sh1(t))・・・(20)
Sli(t)=f6(Sh1(t))・・・(21)
燃料11使用量の限界値に関する制約式、高圧蒸気13発生量の限界値に関する制約式、高圧蒸気14入力量の限界値に関する制約式、中圧蒸気18抽気量の限界値に関する制約式、低圧蒸気19排気量の限界値に関する制約式、発電力17電力量の限界値に関する制約式、高圧蒸気20入力量の限界値に関する制約式、中圧蒸気25抽気量の限界値に関する制約式、低圧蒸気26抽気量の限界値に関する制約式、復水器24復水量の限界値に関する制約式、発電力23電力量の限界値に関する制約式、買電力27電力量の限界値に関する制約式は、式(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、(31)、(32)、(33)である。
Sh1min≦Sh1(t)≦Sh1max・・・(23)
Sh2min≦Sh2(t)≦Sh2max・・・(24)
Sm2min≦Sm2(t)≦Sm2max・・・(25)
Sl2min≦Sl2(t)≦Sl2max・・・(26)
E2min≦E2(t)≦E2max・・・(27)
Sh3min≦Sh3(t)≦Sh3max・・・(28)
Sm3min≦Sm3(t)≦Sm3max・・・(29)
Sl3min≦Sl3(t)≦Sl3max・・・(30)
Sr3min≦Sr3(t)≦Sr3max・・・(31)
E3min≦E3(t)≦E3max・・・(32)
Ebmin≦Eb(t)≦Ebmax(t)・・・(33)
ステップS3で定式化した実プラント計算機モデル式、デマンドデータベース42の情報、設備特性データベース43の情報、単価データベース44の情報に基づいて、最適運用計画立案手段47により、変動費が最小となる最適運用計画48を生成する。
なお、最適化計算には線形計画法、非線形計画法をはじめ、PSO(Particle Swarm Optimization)、GA(Genetic Algorithm)、IA(Immune Algorithm)、SA(Simulated Annealing)、TS(Tabu Search)などのメタヒューリスティクスな最適化手法を用いることができる。
(ステップS5)
ステップS4で生成した最適運用計画48、単価データベース44の情報を用いて、変動費算出手段49により実プラント計算機モデル変動費50を算出し、さらに、原単価算出手段51によりデマンドデータベース42の情報を用いて実プラント計算機モデル原単価TSi52を算出する。
燃料単価、買電単価、実プラント計算機モデル変動費50、実プラント計算機モデル原単価52は例えば図7に示すように、グラフや表としてディスプレイなどの情報出力手段により表示される。
ステップS1で算出した実績原単価RSi54とステップS5で算出した実プラント計算機モデル原単価TSi52に基づいて、最適運転率算出手段53により最適運転率Ni55を式(34)のように算出する。
実績原単価54、最適運転率55は、例えば図8に示すように、ディスプレイなどの情報出力手段により表示される。
ステップS6で算出した最適運転率Ni55が一定範囲(例えば0.98〜1.00)に収まっていればステップS9を実行する。一定範囲に収まっていなければステップS8を実行する。
ステップS2で同定した実プラント計算機モデルとステップS6で算出した最適運転率Ni55に基づいて、実プラント計算機モデル修正手段56により実プラント計算機モデルがより実績運用を反映したものになるように修正、つまり運転制約、運用方針の追加、変更などを行い、ステップS3〜ステップS7を繰り返す。
ステップS3で定式化した最新のモデル式、ステップS6で算出した最新の最適運転率Ni55をそれぞれ最適運用計画立案手段64で用いる実プラント計算機モデル式、最適運転率71と決定して処理を終了する。
次に、図9を参照して、省エネ対策後に省エネ対策を実施しなかった場合の変動費及び変動費削減効果を算出する手順を説明する。
(ステップS21)
省エネ対策後の実績運用データベースの情報と単価データベース63の情報を用いて実績変動費76を算出する。
(ステップS22)
デマンドデータベース61の情報、設備特性データベース62の情報、単価データベース63の情報を用いて、最適運用計画立案手段64により、変動費が最小となるように最適運用計画65を立案する。
最適運用計画65は、例えば図10に示すように、プラント需要に対する各設備の運用計画、ユーティリティ毎の供給内訳としてディスプレイなどの情報出力手段により表示される。
ステップS22で生成した最適運用計画65、単価データベース63の情報を用いて、変動費算出手段66により実プラント計算機モデル変動費68を算出し、さらにデマンドデータベース61の情報を用いて、原単価算出手段67により実プラント計算機モデル原単価TCi69を算出する。
燃料単価F1cost、買電単価Ebcost(t)、実プラント計算機モデル変動費68、実プラント計算機モデル原単価69は例えば図11に示すように、グラフや表としてディスプレイなどの情報出力手段により表示される。
ステップS23で算出した実プラント計算機モデル原単価TCi69と最適運転率Ni71に基づいて、基準原単価算出手段70により基準原単価RCi72を式(35)に従って算出する。
(ステップS25)
ステップS24で算出した基準原単価RCi72とデマンドデータベース61の情報に基づいて、基準変動費算出手段73により基準変動費74の算出を行う。エネルギー使用量をWiとすると基準変動費74は式(36)に従って算出される。
以上までのステップで省エネ対策後に省エネ対策を実施しなかった場合の変動費を推定することができる。
ステップS21で算出した実績変動費76とステップS25で算出した基準変動費74とを用いて、変動費削減効果算出手段75により変動費削減効果77を式(37)に従って算出し、処理を終了する。
実施の形態1の説明において、省エネ対策前の実績データを用いてプラントを実プラント計算機モデルで同定することにより、プラントの設備の接続情報、運転制約、運用方針などの情報を実プラント計算機モデルで再現することができる。
また、実施の形態1の説明において、同定した実プラント計算機モデルを定式化することにより、実プラント計算機モデルを最適化問題として取り扱うことができる。
この発明の実施の形態2に関わるエネルギー変動費推定装置は、実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置と、後先の期間の間で省エネ対策が実施されていないことが異なり、それ以外は同様であるので、同じ部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態2において、後先の期間の間で省エネ対策が実施されていないので、外部要因は変化するが内部要因は変化しない。そして、実施の形態2に係わる実績運用データベース41、デマンドデータベース42、設備特性データベース43、単価データベース44は、過去のある時点の実績データが保存されている。また、実施の形態2に係わるデマンドデータベース61、設備特性データベース62、単価データベース63は、過去のある時点から所定の時間経過した時点の実績データが保存されている。
これらのデータを用いて算出した後の期間での基準変動費は、後の期間の実績変動費であるので、これらを比較することにより、エネルギー変動費推定装置の推定精度を検証する。
実施の形態3に係わるエネルギー変動費推定装置は、実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置に対象のプラントの管理部門との間でインターネットを介して通信を行う通信手段を追加したことが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態3に係わるエネルギー変動費推定装置は、対象のプラントの実績データがインターネットを経由して各データベースに保存され、算出された実績原単価、最適運転率、基準原単価、基準変動費、実績変動費および実績費削減効果をプラントの管理部門に提供する。
実施の形態4においてエネルギー変動費を推定するエネルギー変動費推定装置は、実施の形態1と同様であり、各データベースに保存されるデータが異なっている。
実施の形態4においては、先の期間のデータとして現状のデータを用い、後の期間のデータとして省エネ対策案を実施したと仮定したときに想定されるデータを用いる。
この発明の実施の形態5に係わるエネルギー変動費推定装置は、実施の形態1に係わるエネルギー変動費推定装置と最適運転率の代わりに環境変化率を用いることが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態5においては、環境変化率Viを式(38)に従って算出し、基準原単価RCiを式(39)に従って算出する。
RCi=Vi×RSi・・・(39)
Claims (12)
- 時期的に後先する2つの期間のうちの後の期間に亘って仮に先の期間の条件でエネルギー供給システムを含むプラントを運用する場合のエネルギー変動費を推定するエネルギー変動費推定装置において、
先の期間の実績運用データを保存する実績運用データベースと、
先の期間のデマンドデータを保存するデマンドデータベースと、
先の期間の設備特性データを保存する設備特性データベースと、
先の期間の単価データを保存する単価データベースと、
上記実績運用データベースから上記先の期間の実績運用データ、上記デマンドデータベースから上記先の期間のデマンドデータ、上記設備特性データベースから上記先の期間の設備データおよび上記単価データベースから上記先の期間の単価データを読み出すコンピュータと、
を備え、
上記コンピュータは、読み出した上記先の期間のデマンドデータ、上記先の期間の設備特性データおよび上記先の期間の単価データに基づき実プラント計算機モデル式を用いて変動費が最小になる先の期間の最適運用計画を立案し、
読み出した上記先の期間の単価データと立案した上記先の期間の最適運用計画とに基づいて先の期間の実プラント計算機モデル変動費を算出し、
読み出した上記先の期間のデマンドデータ、立案した上記先の期間の最適運用計画および算出した上記先の期間の実プラント計算機モデル変動費に基づいて先の期間の実プラント計算機モデル原単価を算出し、
先の期間の実績原単価で上記算出した先の期間の実プラント計算機モデル原単価を除算して最適運転率を算出し、
上記デマンドデータベースは後の期間のデマンドデータを保存し、
上記設備特性データベースは後の期間の設備特性データを保存し、
上記単価データベースは後の期間の単価データを保存し、
上記コンピュータは、
上記デマンドデータベースから上記後の期間のデマンドデータ、上記設備特性データベースから上記後の期間の設備データおよび上記単価データベースから上記後の期間の単価データを読み出すとともに、
読み出した上記後の期間のデマンドデータ、上記後の期間の設備特性データ、上記後の期間の単価データに基づいて上記実プラント計算機モデルを用いて後の期間での変動費が最小になる最適運用計画を立案し、
上記後の期間の単価データと立案した上記後の期間での最適運用計画から後の期間の実プラント計算機モデル変動費を算出し、
上記後の期間のデマンドデータ、立案した上記後の期間の最適運用計画および算出した上記後の期間の実プラント計算機モデル変動費から後の期間の実プラント計算機モデル原単価を算出し、
算出した上記後の期間の実プラント計算機モデル原単価を算出した上記最適運転率で除算して後の期間に亘って先の期間の条件でプラントを運用した場合の基準原単価を算出し、
算出した上記基準原単価に上記後の期間のデマンドデータを乗算して後の期間に亘って先の期間の条件でプラントを運用した場合の基準変動費を算出することを特徴とするエネルギー変動費推定装置。 - 上記プラントは、先の期間と後の期間の間で省エネ対策が施されたことを特徴とする請求項1に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータは、省エネ対策が施された後の期間の実績変動費と上記基準変動費との差分を求めることにより、変動費削減効果を算出することを特徴とする請求項2に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータは、上記最適運転率が所定の範囲に収まるように上記実プラント計算機モデルを修正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータは、上記プラントの管理部門にインターネットを介して上記算出された基準変動費または変動費削減効果を送信することを特徴とする請求項3または4に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータは、上記後の期間のデマンドデータ、設備特性データおよび単価データとして仮に省エネ対策を実施したとしたときに想定される値を使用して、省エネ対策前に予め変動費削減効果を算出することを特徴とする請求項3または4に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 省エネ対策後の任意の期間に亘って省エネ対策を実施しなかった場合のエネルギー供給システムを含むプラントのエネルギー変動費を推定する手順をコンピュータに実行させるエネルギー変動費推定プログラムにおいて、
上記コンピュータに実績運用データベースから省エネ対策前の実績運用データ、デマンドデータベースから省エネ対策前のデマンドデータ、設備特性データベースから省エネ対策前の設備データおよび単価データベースから省エネ対策前の単価データを読み出させるステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策前のデマンドデータ、上記省エネ対策前の設備特性データ、上記省エネ対策前の単価データおよび実プラント計算機モデルに基づいて省エネ対策前の最適運用計画を立案させる最適運用計画立案ステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策前の単価データと上記省エネ対策前の最適運用計画とに基づいて省エネ対策前の実プラント計算機モデル変動費を算出させる変動費算出ステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策前のデマンドデータ、上記省エネ対策前の最適運用計画および上記省エネ対策前の実プラント計算機モデル変動費に基づいて省エネ対策前の実プラント計算機モデル原単価を算出させる原単価算出ステップと、
上記コンピュータに省エネ対策前の実績原単価と上記省エネ対策前の実プラント計算機モデル原単価から最適運転率を算出させる最適運転率算出ステップと、
上記コンピュータに上記デマンドデータベースから省エネ対策後のデマンドデータ、上記設備特性データベースから省エネ対策後の設備データおよび上記単価データベースから省エネ対策後の単価データを読み出させるステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策後のデマンドデータ、上記省エネ対策後の設備特性データおよび上記省エネ対策後の単価データを用いて上記実プラント計算機モデルに基づいて省エネ対策後の最適運用計画を立案させる最適運用計画立案ステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策後の単価データと上記省エネ対策後の最適運用計画とから省エネ対策後の実プラント計算機モデル変動費を算出させる変動費算出ステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策後のデマンドデータ、上記省エネ対策後の最適運用計画および上記省エネ対策後の実プラント計算機モデル変動費から省エネ対策後の実プラント計算機モデル原単価を算出させる省エネ対策後原単価算出ステップと、
上記コンピュータに上記省エネ対策後の実プラント計算機モデル原単価と上記最適運転率から省エネ対策後の任意の期間に亘って省エネ対策を実施しなかった場合の基準原単価を算出させる基準原単価算出ステップと、
上記コンピュータに上記基準原単価から上記省エネ対策後の任意の期間に亘って省エネ対策を実施しなかった場合の基準変動費を算出させる基準変動費算出ステップと、
を有することを特徴とするエネルギー変動費推定プログラム。 - 上記コンピュータに上記最適運転率が所定の範囲に収まるように上記実プラント計算機モデルを修正させる実プラント計算機モデル修正ステップを有することを特徴とする請求項7に記載するエネルギー変動費推定プログラム。
- 上記コンピュータは上記先の期間の実績運用データと上記エネルギー供給システム内の設備の接続情報、運転制約、運用方針などの情報とに基づいて上記プラントを実プラント計算機モデルで同定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータは上記実プラント計算機モデルを実プラント計算機モデル式に定式化することを特徴とする請求項9に記載するエネルギー変動費推定装置。
- 上記コンピュータに省エネ対策前の実績運用データと上記エネルギー供給システム内の設備の接続情報、運転制約、運用方針などの情報とに基づいて上記プラントを実プラント計算機モデルで同定させる実プラント計算機モデル同定ステップを有することを特徴とする請求項7に記載するエネルギー変動費推定プログラム。
- 上記コンピュータに上記実プラント計算機モデルを実プラント計算機モデル式に定式化させる実プラント計算機モデル定式化ステップを有することを特徴とする請求項11に記載するエネルギー変動費推定プログラム。
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