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JP4579700B2 - 門扉の転倒防止装置、該転倒防止装置を備えた門扉、および前記転倒防止装置の施工方法 - Google Patents
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JP4579700B2 - 門扉の転倒防止装置、該転倒防止装置を備えた門扉、および前記転倒防止装置の施工方法 - Google Patents

門扉の転倒防止装置、該転倒防止装置を備えた門扉、および前記転倒防止装置の施工方法 Download PDF

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本発明は、引戸門扉や伸縮門扉などの移動門扉における転倒防止装置、この転倒防止装置を備えた門扉、および転倒防止装置の施工方法に関し、特に、氷結を防止する機能の付いた、寒冷地で好適に用いられる転倒防止装置に関する。
扉体を間口方向に移動させることによって間口を開放したり閉じたりする門扉として、引戸門扉や伸縮門扉などが知られている。この種の移動式の門扉では、強風等によって扉体が転倒するのを防止するために、転倒防止装置が取り付けられることが多い。
従来の転倒防止装置として、例えば、図5に示すような構造のものがある。図5において、扉体111の移動経路上には基礎コンクリートが打設されている。この基礎コンクリートには、一側壁が内側に迫り出すことによって断面が略L字形状とされた溝115aを有するレール115が敷設されている。一方、扉体111の底部には、移動用の車輪113を有する移動用機構が取り付けられており、レール上を車輪113が移動することによって、扉体111が間口を開放したり閉じたりする。移動用機構には、断面略L字形状の係合金具125が、先端部をレール115の溝115aの迫り出した部分の下方に進入させて固定されている。このようにして係合金具125をレール115の溝115aに係合させることによって、車輪113の浮き上がりが抑制され、結果的に扉体111の転倒が防止される。
また、特許文献1および特許文献2には、例えばピンで構成される転倒防止具を扉体に設けるとともに、この転倒防止具に係合し、転倒防止具を抜け止め状態で案内する受け具を地面あるいは基礎コンクリートに設け、これによって扉体の転倒を防止することが開示されている。
特開平9−41852号公報 特開平11−141253号公報
しかしながら、上述した従来の転倒防止装置は、新規に門扉を施工する際に敷設することを前提としており、既存の門扉に対して後付けで施工することは考慮されていない。したがって、既存の門扉に対して転倒防止装置を付加する場合には、基礎から改修する必要があり、大掛かりな回収作業が必要であった。
また、特に寒冷地において、気温が氷点下となる環境になると、転倒防止装置に侵入した水によって、転倒防止装置の係合構造部が氷結してしまうことがある。係合構造部分が氷結すると、扉体の開閉動作が行えなくなってしまう。このことは、溝付きのレールを用いた場合に特に顕著である。また、積雪があった場合も、扉体を移動可能とするためには除雪や融雪作業が必要となる。
このような氷結や積雪による問題を解消するために、図6に示すように、基礎コンクリート全体に、ヒータ線131を埋設し、扉体の移動領域全体を加熱することが考えられる。しかし、この方法は、設置費用および電気代といったランニングコストが嵩んでしまう。また、既存の門扉に対してこのようなヒータ線を適用しようとした場合、大掛かりな改修工事が伴う。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、既存の門扉に対しても簡易に設置することのできる転倒防止装置、この転倒防止装置を備えた門扉、および転倒防止装置の施工方法を提供することを主たる目的とする。
また本発明は、上記目的に加え、さらに、氷結や積雪によって扉体が動かなくなることを簡易な構成で防止できる、転倒防止装置、この転倒防止装置を備えた門扉、および転倒防止装置の施工方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため本発明の転倒防止装置は、扉体の脚部に移動用手段を有し、移動用手段が基礎上を移動することによって間口を開閉する門扉の転倒防止装置であって、移動用手段の移動経路に沿って、基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、一部を隙間に進入させて脚部に固定された係合部材とを有する。
また、本発明の門扉は、基礎上を移動することによって間口を開閉する扉体と、扉体の脚部に設けられた、扉体を基礎上で移動させるための移動用手段と、移動用手段の移動経路に沿って、基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、一部を隙間に進入させて脚部に固定された係合部材とを有する。
上記のとおり構成された本発明の転倒防止装置および門扉では、基礎上にカバー部材を設置するともに扉体の脚部に係合部材を固定し、係合部材の一部を、カバー部材と基礎との間の隙間に進入させているので、これによって扉体の上下の動きが規制され、扉体の転倒が防止される。さらに、移動用手段の移動経路に沿って加熱手段が配置されているので、気温が氷点下になるような環境においても転倒防止装置の氷結が防止される。
加熱手段としては、ヒータを用いることができる。基礎が移動用手段を案内するレールを有している場合、加熱手段およびカバー部材は、レールに隣接し、かつレールに沿って配置される。また、基礎の上に、カバー部材との間で、加熱手段を収容し、かつ上記隙間を形成する下プレートをレールに沿って配置してもよく、この場合は、下プレートのレール側の縁部をレールと接触させるのが好ましい。このことによって、加熱手段からの熱を、下プレートからレールへ効率よく伝えることができる。
本発明の転倒防止装置の施工方法は、扉体の脚部に移動用手段を有し、動用手段が基礎上を移動することによって間口を開閉する門扉用の、転倒防止装置の施工方法であって、基礎上に、基礎との間に隙間を有して、かつ移動用手段の移動経路に沿って、カバー部材を設置する工程と、脚部に、一部を隙間に進入させて係合部材を固定する工程とを有する。また、基礎上に、移動用手段の移動経路に沿って加熱手段を設置する工程をさらに有してい
上記のように、本発明の転倒防止装置の施工方法は、全ての構成部材が基礎上に設置される。従って、転倒防止装置付きの門扉を新規に設置する場合も、既存の門扉に対して転倒防止装置を後付けする場合も、基礎に手を加えることなく、あるいは最小限の改修のみで転倒防止装置を施工できる。
本発明によれば、基礎上にカバー部材を設置するとともに門扉の脚部に係合部材を固定するだけの極めて簡単な構成で、扉体の転倒を防止することができる。しかも、これらの構造は基礎の上に設置されるので、その施工を既存の門扉に対しても簡易かつ最小限の作業で行うことができる。さらに、加熱手段を付加することで、転倒防止装置の氷結を防止し、寒冷地においても扉体の開閉を支障なく行うことができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による門扉の図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。本実施形態の門扉1は、コンクリートスラブまたは整地された地盤からなる基礎2上に敷設された互いに平行な2本のレール15と、レール15上を移動することで間口を開閉する複数の扉体11とを有する。この門扉1は両開き型の引戸門扉であり、隣り合う扉体11同士は、互いに間口方向に出入り自在に連結されている。各扉体11は、扉体11をレール15に沿って移動させるための移動用手段である車輪13を備えた脚部12を有しており、車輪13をレールに沿って移動させることで扉体11の開閉動作がなされる。各脚部12は2本のレール15を跨ぐように配置され、車輪13は2本のレール15に対応して各脚部12に2つずつ設けられている。
間口方向両端部において、2本のレール15の間には、それぞれ基礎2から突出した一対のストッパ16a、16bが、間口方向に間隔をおいて設置されている。各ストッパ16a、16bは、扉体11の脚部12に当接するのに十分な高さを有しており、各扉体11のうち間口方向両端に位置する2つの扉体11の脚部12の移動範囲がこれらストッパ16a、16bで規制されることで、扉体11全体の移動範囲が規制される。
さらに本実施形態の門扉1は、強風等によって扉体11が転倒するのを防止するための、2つの転倒防止装置20を備えている。各転倒防止装置20は、レール15に隣接し、かつレール15に沿って配置され、レール15の全長にわたる長さを有している。
以下に、転倒防止装置20について図2を参照して説明する。
転倒防止装置20は、基礎2上に設けられ、下プレート23、カバープレート22、下プレート23とカバープレート22ととの間に敷設されたヒータ21、および係合部材25を主要な構成要素とする。
下プレート23は、全体としてレール15の全長にわたる長さを有するように、1枚または複数枚の板部材で構成され、基礎2上に直接、レール15の長手方向と平行に設置される。下プレート23の上には、ヒータ21を覆うカバープレート22が、スペーサ24を介して設置される。カバープレート22も下プレート23と同様に、全体としてレール15の全長にわたる長さを有するように、1枚または複数枚の板部材で構成される。下プレート23とカバープレート22との間にスペーサ24を設けることで、カバープレート22は、下プレート23と間隔をあけて保持され、このカバープレート22と下プレート23との間にヒータ21が配置される。特に本実施形態では、スペーサ24は、この門扉の出入り方向に間隔をあけて2列に配置され、ヒータ21は、カバープレート22と、下プレート23とスペーサ24とで囲まれる空間内に配置されている。
また、カバープレート22は、出入り方向外側(図示左側)の縁部が、基礎2との段差を無くするように、下プレート23すなわち基礎2に向けて傾斜している。さらに、カバープレート22のレール15側の縁部である出入り方向内側の縁部(図示右側)においては、下プレート23とカバープレート22との間に、レール15側の端縁が開口した隙間27が形成されている。下プレート23およびカバープレート22は、これらを貫通して先端を基礎2中に進入させたアンカーボルトによって、基礎2に固定される。また、これによって、ヒータ21も、下プレート23とカバープレート22との間に保持される。
ヒータ21は、電熱ヒータであり、下プレート23の長手方向に沿って設置される。ヒータ21の長さは特に限定されないが、ヒータ21からの熱を効果的に利用するためには、レール15の全長にわたる長さ、またはそれに近い長さであることが望ましい。
上述した下プレート23、カバープレート22およびアンカーボルト26は、耐腐食性を有し、かつ熱伝導性が良好な材料で構成されることが好ましい。本実施形態では、このような材料として、ステンレス、特にSUS304を採用している。
一方、レール15は、山型の鋼材であり、その頂部を基礎2から突出させて敷設される。このレール15上を走行する車輪13は、レール15の頂部の形状に合致するV溝状の外周面を有している。これによって、車輪13はレール15から外れることなくレール15上を走行することができる。
転倒防止装置20の一部を構成する上述した係合部材25は、車輪13が設けられている脚部12の、カバープレート22側の側面に固定されている。係合部材25は、下端部がカバープレート22に向けて屈曲したL字形の金具であり、屈曲した先端部25aは、水平方向に延びて、下プレート23とカバープレート22との隙間27に、非接触の状態で進入している。
上述したように、基礎2上に、基礎2と隙間27を介して板部材(カバープレート22)を設け、この隙間27中に、扉体11(図1参照)の脚部12に取り付けた係合部材25の先端部25aを進入させることで、車輪13がレール15から浮き上がろうとした場合、係合部材25の先端部25aはカバープレート22の下面と接触し、係合部材25の先端部25aの上向きへの移動がカバープレート22によって規制される。これにより、レール15からの車輪13の浮き上がりが抑制され、結果的に扉体11の転倒が防止される。
ここで、本実施形態では、転倒防止装置20は各レール15に対して設けられており、それぞれが車輪13の浮き上がりを防止している。しかし、係合部材25の先端部25aは、カバープレート22と下プレート23とによって、上向きだけでなく下向きへの移動も規制される。
例えば図2に示す状態において、車輪13とレール15との接触部を中心とする、係合部材25の先端部25aを下向きに移動させるような反時計回りの倒れが扉体11に作用した場合であっても、この方向への扉体11の倒れは、係合部材25の先端部25aは下プレート23にぶつかることによって防止される。係合部材25の先端部25aの下方に下プレート23が存在していない場合でも、係合部材25の先端部25aは基礎2とぶつかることになり、結果的には同じである。
以上のことから、転倒防止装置20を片方のレール15側のみに設けても、転倒防止の機能を果たすことができる。ただし、扉体11の転倒をより確実に防止するためには、それぞれのレール15に対して転倒防止装置20を設けることが好ましい。
係合部材25の先端部25aの、カバープレート22の下方への進入量Lおよびカバープレート22との間隔は、車輪13がレール15から浮き上がったときに係合部材25がカバープレート22から外れないように、寸法が適宜設定される。さらに、転倒防止装置20を片方のレール15側のみに設けた場合は、扉体11が転倒防止装置20側に倒れたときに、扉体11の重心が車輪13とレール15との接触部よりも転倒防止装置20側へ移動する前に、係合部材25の先端部25aが下プレート23と接触するように、係合部材25の先端部25aの長さおよび下プレート23との間隔が適宜設定される。
さらにこの転倒防止装置20は、前述したように、ヒータ21を内蔵している。これにより、ヒータ21からの熱は、下プレート23およびカバープレート22を加熱するとともに、下プレート23やアンカーボルト26を介して基礎2中に伝わり、さらに、基礎2からレール15に伝わる。これにより、転倒防止装置20およびレール15の氷結が防止されるので、冬季など気温が氷点下になった場合でも扉体11(図1参照)の開閉動作を問題なく行うことができる。さらに、積雪があった場合でも、転倒防止装置20の周囲の雪は、転倒防止装置20によって融けるので、扉体11の開閉動作に支障はない。
以上説明したように、本実施形態によれば、扉体11の転倒を防止することに加え、可動部分の氷結を防止することができる。この際、ヒータ21の熱をより効果的に利用するためには、図2に示したように、下プレート23をレール15に接触させて設置することが好ましい。これにより、ヒータ21によって加熱された下プレート23の熱を、レール15に直接伝達させることができる。
さらに、転倒防止装置20は、レール15が敷設されている基礎2の上に下プレート23、ヒータ21、カバープレート22等を順次設置するとともに、扉体11の脚部12に係合部材25を取り付けるだけで、基礎2を作った後に、基礎2に手を加えることなく簡易かつ最小限の作業で設置することができる。
つまり、転倒防止装置20を構成する各部材は、基礎2に固定するためのアンカーボルト26を除いて全て基礎2の上に存在しているので、転倒防止装置20は、新規に門扉1(図1)を施工するときだけでなく、既存の門扉に対して後付けする場合であっても、大幅な改修工事を行うことなく簡易に設置することができる。従って、転倒防止装置20の設置を安価に行える。また、アンカーボルト26を取り外せばカバープレート22を取り外すことができ、これによって、ヒータ21が故障した場合などに、ヒータ21のメンテナンスや交換を簡単に行うことができる。
ここで、ヒータ21について詳しく説明する。本実施形態において、ヒータ21の種類は特に限定されないが、屋外で使用されることを考慮すると、常に一定の出力で発熱するのではなく、周囲の温度に応じて出力が変化できるようにすることが、電力を効率よく使用でき好ましい。そのために、例えば、図3に示すようなヒータ21を使用することができる。図3に示すヒータ21は、周囲の温度に応じて出力を自己制御するものであり、互いに間隔をあけて並列配置された2本の導線31と、これらを覆って帯状に形成された発熱抵抗体32とを有する。発熱抵抗体32は、絶縁物である放射性架橋ポリマーに導電性カーボンを混合したものであり、これにより、発熱抵抗体32の全長にわたって2本の導線31間に無数の並列回路が連続的に形成される。発熱抵抗体32は、ポリオレフィン系樹脂またはフッ素系樹脂からなる絶縁被覆33によって電気的および機械的に保護され、さらにその外側が、銅編組であるアース34を介して、樹脂からなる外装被覆35によって保護されている。
上記の構成によって、2本の導線31間に電圧を印加すると、ヒータ21が冷えた部分では、発熱抵抗体32の放射性架橋ポリマーが収縮して導電性カーボンの結合が密になる。その結果、抵抗値が減少して電流が流れやすくなり、出力が増大する。つまり発熱抵抗体32の発熱量が増大する。一方、ヒータ21が熱い部分では、放射性架橋ポリマーが膨張して導電性カーボンの結合が粗になる。その結果、抵抗値が上昇して電流が流れにくくなり、出力が減少する。つまり、発熱抵抗体32の発熱量が減少する。以上のようにして、ヒータ21は周囲の温度に応じて出力を自己制御する。
周囲の温度に応じて出力を制御するヒータ21としては、この他にも、温度センサや制御回路と組み合わせることによって、一般的な電熱線を用いることも可能である。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、レール15の外側に2つの転倒防止装置20を設置した場合を示したが、1つの転倒防止装置20を、対となる車輪13の間、すなわち2本のレール15の間に設置することもできる。この場合、係合部材25は、車輪13の内側に取り付けられるが、両側の車輪13に対して取り付けてもよいし、片側のみに取り付けてもよい。係合部材25を両側の車輪13に対して取り付ける場合は、カバープレート22は、その幅方向両側に係合部材25の先端部25aが進入する隙間27が形成される形状とされる。
加熱手段としては、転倒防止装置自体を加熱することができるものであれば、電気を利用するものに限定されない。電気以外のエネルギーを利用する加熱手段としては、ボイラ装置を利用したもの、すなわち、ボイラからの温水を循環させる配管をカバープレート22の下に引き回したものが挙げられる。
また、扉体11の形態としては、基礎2と接する脚部12を有し、脚部12に設けられた移動用手段が基礎2上を移動することにより間口の開閉を行うものであれば、上述した引戸式のものに限らず、リンク機構を利用した伸縮式のものなど、任意の扉体が本発明に適用可能である。扉体11の開閉方向についても、間口方向に直線的に移動するものに限らず、鉛直軸を中心に回動することによって開閉するものであってもよい。この場合も、転倒防止装置20は、脚部12の移動用手段の移動経路に沿って設置される。
一方、レール15について、上述した実施形態では山型のレール15を用いていたが、例えば、上面が平坦で、かつ基礎2の上面とほぼ同一面上に位置するように敷設されたレールを用いることもできる。このレールは、図2に示したレール15と置き換えることができるものであるが、このようなレールは、基礎2での段差をなくすることを目的とするものなので、その特徴を生かすためには、図4に示すように転倒防止装置50を構成するのが好ましい。
図4に示す転倒防止装置50では、基礎2は、転倒防止装置50の構成の一部を収容する凹部を有しており、その凹部に対応してレール45が敷設されている。レール45は、断面がクランク形状であり、その下側水平部45aおよび立ち上がり部45bはそれぞれ凹部の底面および側面に密着し、かつ、上側水平部45cの上面が基礎2の上面とほぼ同一面となるように、敷設される。扉体の車輪43は、レール45の上側水平部45c上を走行する。
レール45の下側水平部45aの上には、スペーサ54を介してカバープレート52が設置されている。したがって、カバープレート52は、下側水平部45aと間隔をあけて設置される。このことから明らかなように、図4に示す例では、レール45は、図2における下プレート23を兼用している。カバープレート52の上面は、基礎2の上面とほぼ同一面にある。
下側水平部45aとカバープレート52との間には、ヒータ51が設置されている。ヒータ51としては、図3に示したもののような自己制御性を有するものを好ましく用いることができるが、それに限らず、上述した各種加熱手段を用いることができる。
一方、車輪43が設けられている扉体の脚部の、カバープレート52側の側面には、係合部材55が固定されている。係合部材55は、先端部がカバープレート52に向かって屈曲したL字形の金具であり、屈曲した先端部は、カバープレート52の下方に進入している。
以上のような構成によれば、転倒防止装置50を基礎2に対してほぼ平坦に構成することができる。図4に示した構成によれば、ヒータ51を収容するための凹部を基礎2に形成する必要があるが、実質的には、基礎2に溝を形成し、その後、この溝内に各構成要素を設置するだけでよいので、転倒防止装置50を既存の門扉に対して後付けする場合であっても、基礎2に対する改修は最小限で済み、ヒータを基礎2中に埋め込む場合と比べて、大幅な改修工事は不要である。また、転倒防止装置付きの門扉を新規に施工する場合であっても、転倒防止装置50の設置はレール45の敷設を含む基礎工事の終了後に行えるので、転倒防止装置50を簡単に設置することができる。
図4に示した構成では、レール45が図2における下プレート23を兼用する構成としており、これにより、ヒータ51を効果的に加熱することができる。ただし、これらは別々の部材で構成してもよいし、下プレート23に相当する部分がない構成としてもよい。
ところで、基礎について、上述した実施形態では車輪の移動を案内するレールが敷設されたものとして説明したが、レールは、必要に応じて設けられていればよく、車輪が基礎の上を直接走行するものであってもよい。また、扉体の移動用手段は、車輪に限るものではなく、例えばガイド部材のようなものであってもよい。
また、上述した実施形態では、カバー部材の下に加熱手段を配置した例を説明したが、車両等の通行の妨げにならなければ、カバー部材の上部や、カバー部材に隣接する位置に加熱手段を配置してもよい。カバー部材の上部に加熱手段を設ける場合、加熱手段による凸部が生じないように、カバー部材の上面に凹部を形成し、この凹部内に加熱手段を配置することが好ましい。さらに、上述した実施形態では、加熱手段を含むものとして説明したが、寒冷地での使用を目的とせず、氷結のおそれがない場合には、加熱手段は省略することができる。
本発明の一実施形態による門扉の図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。 図1に示す転倒防止装置の構造を示すための、片側の車輪近傍での断面図である。 本発明に好適に用いられるヒータの構成を示す図である。 本発明による転倒防止装置の、他の例の断面図である。 従来の転倒防止装置の断面図である。 基礎中にヒータ線を埋設する場合の模式図である。
符号の説明
1 門扉
2 基礎
11 扉体
12 脚部
13,43 車輪
15,45 レール
20,50 転倒防止装置
21,51 ヒータ
22,52 カバープレート
23 下プレート
24,54 スペーサ
25,55 係合部材
27 隙間

Claims (11)

  1. 扉体の脚部に移動用手段を有し、該移動用手段が基礎上を移動することによって間口を開閉する門扉の転倒防止装置であって、
    前記移動用手段の移動経路に沿って、前記基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、
    一部を前記隙間に進入させて前記脚部に固定された係合部材と
    前記基礎の上に前記移動用手段の移動経路に沿って配置された加熱手段と、を有する転倒防止装置。
  2. 前記基礎は、前記移動用手段を案内するレールを含み、
    前記カバー部材は、前記レールに隣接し、かつ前記レールに沿って配置されている、請求項1に記載の転倒防止装置。
  3. 前記カバー部材は前記加熱手段を覆って設けられている、請求項1または2に記載の転倒防止装置。
  4. 扉体の脚部に移動用手段を有し、該移動用手段が基礎に設けられたレールによって案内されながら該基礎上を移動することによって間口を開閉する門扉の転倒防止装置であって、
    前記レールに隣接し、前記レールに沿って、かつ前記基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、
    一部を前記隙間に進入させて前記脚部に固定された係合部材と、
    前記基礎の上に前記移動用手段の移動経路に沿って配置された加熱手段と、
    前記基礎の上で前記レールに沿って配置され、前記カバー部材との間で、前記加熱手段を収容し、かつ前記隙間を形成する下プレートとを有し、
    前記下プレートの前記レール側の縁部が前記レールと接触している転倒防止装置。
  5. 前記レールは前記下プレートを兼ねている、請求項4に記載の転倒防止装置。
  6. 基礎上を移動することによって間口を開閉する扉体と、
    前記扉体の脚部に設けられた、前記扉体を前記基礎上で移動させるための移動用手段と、
    前記移動用手段の移動経路に沿って、前記基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、
    一部を前記隙間に進入させて前記脚部に固定された係合部材と
    前記基礎の上に前記移動用手段の移動経路に沿って配置された加熱手段と、を有する門扉。
  7. 前記基礎に敷設された、前記移動用手段を案内するレールを有し、
    前記カバー部材は、前記レールに隣接し、かつ前記レールに沿って配置されている、請求項に記載の門扉。
  8. 前記カバー部材は前記加熱手段を覆って設けられている、請求項6または7に記載の門扉。
  9. 基礎上を移動することによって間口を開閉する扉体と、
    前記扉体の脚部に設けられた、前記扉体を前記基礎上で移動させるための移動用手段であって、前記基礎に敷設されたレールによって案内される移動用手段と、
    前記レールに隣接し、前記レールに沿って、かつ前記基礎との間に隙間を有して設置されたカバー部材と、
    一部を前記隙間に進入させて前記脚部に固定された係合部材と、
    前記基礎の上に前記移動用手段の移動経路に沿って配置された加熱手段と、
    前記基礎の上で前記レールに沿って配置され、前記カバー部材との間で、前記加熱手段を収容し、かつ前記隙間を形成する下プレートとを有し、
    前記下プレートの前記レール側の縁部が前記レールと接触している門扉。
  10. 前記レールは前記下プレートを兼ねている、請求項に記載の門扉。
  11. 扉体の脚部に移動用手段を有し、該移動用手段が基礎上を移動することによって間口を開閉する門扉用の、転倒防止装置の施工方法であって、
    前記基礎上に、前記基礎との間に隙間を有して、かつ前記移動用手段の移動経路に沿って、カバー部材を設置する工程と、
    前記脚部に、一部を前記隙間に進入させて係合部材を固定する工程と
    前記基礎上に、前記移動用手段の移動経路に沿って加熱手段を設置する工程と、を有する、転倒防止装置の施工方法。
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