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JP4579783B2 - 乳酸菌含有打錠チューインガム及びその製造方法 - Google Patents
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乳酸菌含有打錠チューインガム及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、乳酸菌を含有する打錠チューインガムに関し、更に詳しくは、製造時のみならず製造後の保存中も、乳酸菌生菌数が減少しにくく、食感が良好で、打錠適性に優れた乳酸菌含有打錠チューインガム及びその製造方法に関する。
従来、乳酸菌は、人の体内に生息して、感染防御、血中コレステロールの低減、免疫系の賦活、がんの予防、整腸作用、口腔衛生等の効果を奏することが提唱されている。そこで、上記乳酸菌を食品に配合し、日常的に有効量を体内に摂取することが行なわれている。
しかしながら、上記乳酸菌は、食品中での保存安定性が悪いという問題点を有していた。
各社は、上記問題点を解決し、配合した乳酸菌の安定性を高めようと、様々な工夫を行ってきた。例えば、高級脂肪酸および/もしくはそのエステルでコーティングした乳酸菌を、糖類、有機酸、結合剤、色素、水分、香料などからなる混合物に添加混練し得られた混合物を打錠機により打錠成形することにより、打錠成形による衝撃及び水分含量の増大等の経時変化による生菌数の減少を抑えた乳酸菌含有錠菓が得られることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記の錠菓では、最終製品中の乳酸菌の生菌数の減少を抑えるために、高級脂肪酸および/もしくはそのエステルを乳酸菌のコーティング剤として用いることが必要である。しかしながら、上記高級脂肪酸および/もしくはそのエステルをガムに使用すると、ガムの風味や食感に悪影響を及ぼすという問題点があった。また、乳酸菌表面にコーティングが適切にできなかった場合では、その効果が得られないため、確実に乳酸菌生菌数の安定化が図れないという問題点があった。
本出願人は、錠菓以外でも、乳酸菌を安定に配合した食品ができないかと考えた結果、粉末ガムを打錠して打錠チューインガムとするための打錠用粉末ガムであって、粉末ガムに用いる糖質全体重量中、還元パラチノースを80重量%以上含有する打錠用粉末ガム及び打錠チューインガム用付着防止剤(特許文献2参照。)を提案した。これによると、打錠時の粉末ガム同士の良好な結着性を維持したまま、打錠手段への粉末ガムの付着は防止することができると共に、機能性成分等の各種熱劣化成分を、加熱工程を要する打錠用粉末ガム製造後に添加することができるので、熱劣化が少なく、該機能性成分の効果が十分発揮されるのである。
しかしながら、上記打錠チューインガムでは、製造時の熱劣化による乳酸菌の減少は十分抑制することができたが、チューインガム中に存在する極僅かな水分による生菌数の減少を十分抑制できず、改良の余地があった。
一方、乳酸菌と同様に人の体内に生息する善玉菌であるビフィズス菌では、水分含量4重量%以下、水分活性0.3以下のビフィズス菌保護剤に、ビフィズス菌の凍結乾燥粉末及び必要により副原料を添加配合し、必要に応じて造粒してなるビフィズス菌含有製剤を、水分活性0.3以下のチューインガム生地を粉末化したものと混合するか或いはチューインガム生地を成形した外殻の中に充填し密閉するビフィズス菌含有チューインガムの製造方法が知られている(例えば、特許文献3参照。)。このチューインガムは、ビフィズス菌を生菌状態で長期間にわたり安定して保存しようとするものである。
しかしながら、上記製造方法は、ビフィズス菌含有チューインガムに関するものであり、乳酸菌を含有したチューインガムにおいて、乳酸菌生菌数を維持し得ることは何ら考慮
されておらず、一片の記載もされていない。また、粉末化チューインガムを特定水分活性にする必要があるため、その製造が煩雑で、一般的なチューインガム製造装置では製造できないという問題点があった。更には、チューインガム生地で外殻を成形した中にビフィズス菌を充填し密閉する形態に設計する場合、ビフィズス菌を完全に密閉することが困難であるため、ビフィズス菌の保存安定性を維持することが容易でないという欠点があった。
特公昭53−37430号公報 特願2004−363726号 特公昭59−4976号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、製造時のみならず保存中も、乳酸菌生菌数が減少しにくく、食感が良好で、打錠適性に優れた乳酸菌含有打錠チューインガム及びその製造方法を提供するにある。
上記目的は、乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムが共に打錠されてなる乳酸菌含有打錠チューインガムであって、上記乳酸菌が打錠用粉末ガムとは別個に準備された乳酸菌であることを特徴とする乳酸菌含有打錠チューインガムによって達成される。
好ましくは、低水分活性成分が、乾燥でん粉である。更に好ましくは、打錠用粉末ガムに用いる糖質全体重量中、還元パラチノースを80重量%以上含有する。また、乳酸菌がエンテロコッカス・フェシウムであり、108個/g以上含有されていることが好ましい。更には、密封容器に収容、密封されてなることが好ましい。また、口腔衛生効果が得られる旨を表示してもよい。
また、上記目的は、乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムが共に打錠されてなる乳酸菌含有打錠チューインガムの製造方法であって、上記乳酸菌を打錠用粉末ガムとは別個に準備した後、該乳酸菌、低水分活性成分及び打錠用粉末ガムを共に打錠することを特徴とする乳酸菌含有打錠チューインガムの製造方法によって達成される。
すなわち、本発明者らは、製造時のみならず保存中も、乳酸菌生菌数が減少しにくく、食感が良好で、打錠適性に優れた乳酸菌含有打錠チューインガムを得るべく検討を行った。そして、打錠用粉末ガムの水分と乳酸菌とが出会わない環境とすることに着目し、鋭意研究を行なった結果、乳酸菌を打錠用粉末ガムとは別個に準備すると共に、チューインガムの剤形を粉末ガム製造後に乳酸菌を添加し得る打錠チューインガムとすることを見出し、本発明に到達した。
更には、低水分活性成分として乾燥でん粉を用いることで、風味及び食感に悪影響を与えることなく従来の打錠チューインガムより水分活性を効率良く低下させることができることから、生菌数減少が大幅に少なく、保存後の乳酸菌生菌数が顕著に維持されることを見出した。
本発明によれば、製造時のみならず保存中における乳酸菌生菌数の減少を抑制することができる。特に、低水分活性成分として乾燥でん粉を用いると、その効果が顕著に得られる。従って、従来のように製造中及び保存中の乳酸菌減少分を考慮して予め過剰に乳酸菌を添加する必要がなく、必要最小限の添加量で、乳酸菌の作用である感染防御、血中コレステロールの低減、免疫系の賦活、がんの予防、整腸作用、口腔衛生等の効果を得ること
ができる。特に、その形態がチューインガムであるため、口腔滞留時間が長く、口腔衛生効果が顕著に得られる。
また、従来の打錠チューインガムと比較して、何ら遜色ない風味及び食感を得ることができる。
更には、チューインガムの剤形を打錠チューインガムとすることで、製造に煩雑な工程を必要とせず製造簡便性に優れ、製造適性が高く、既存の打錠装置で生産が可能で、専用の製造装置を設備投資する必要がない。
本発明の実施の形態を、詳細に説明する。
本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムは、乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムが共に打錠されてなるものである。
まず、本発明にかかる乳酸菌の種類は、特に制限は無いが、例えばエンテロコッカス(Enterococcus)属及びラクトバチルス(Lactobacillus)属の乳酸菌が、中でもヒト口腔内常在菌であるラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)や、ヒト腸内常在菌であるエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium、旧称ストレプトコッカス・フェーカリス(Streptococcus faecalis))等が挙げられ、これらを単独又は複数を組み合わせて用いればよい。特に、エンテロコッカス・フェシウムは、乳酸菌数が減少し難い点で、特に好ましい。
上記乳酸菌の使用形態は、生菌体、湿潤菌体、乾燥菌等が挙げられるが、特に、乾燥菌は打錠適性の点で好適である。
上記乳酸菌の含有量は、乳酸菌が目的とする機能を発揮するのに十分な生菌数となるよう、商品設計によって適宜定めればよい。特に、乳酸菌の中でもエンテロコッカス・フェシウムを用いる場合、従来では、一般的なチューインガム製品中にエンテロコッカス・フェシウムを108個/g以上含有させようとすると、死滅する分を考慮して約100倍以上の添加量を要すると共に、乳酸菌数を維持するために、風味、食感等に悪影響を及ぼす助剤等の多量添加が必須であったが、本発明では、108個/g以上であっても乳酸菌を風味等に悪影響を及ぼすことなく安定に保持できる点で好適である。更には、歯周病の予防等の口腔衛生の点でも好適である。
本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムにおける乳酸菌の生菌数測定方法は、公知の測定方法で行えばよく、例えば、食品衛生検査指針(微生物編)1990(1990年12月25日 社団法人 日本食品衛生協会発行)の記載に準じて行えばよい。
すなわち、上記文献の「第1章細菌 1総論」の「9.試料の調製」の記載に従い試料を準備するのであるが、検体量は10gもしくは25gのどちらでもよく、希釈水はリン酸緩衝生理食塩水を用いればよい。また、試料原液の調製では、試料が粘着性のガムであるので、検体と希釈水とを混合し均質化するストマッカーの作動時間を8分間に延長して抽出するとよい。次いで、調製した試料原液から生菌数を測定するのであるが、例えば上記文献の「第1章細菌 2汚染指標菌」の「1.細菌数 (2)生菌数(標準平板菌数測定法)」の「2検査方法」以降の記載に従い生菌数を測定すればよい。なお、培地は測定したい乳酸菌の菌種に適した培地を用いればよく、希釈水は上記リン酸緩衝生理食塩水を用いればよい。また、試料に酸が含まれている場合は、希釈液に1.0%CaCOsを添加するとよい。
次に、本発明にかかる低水分活性成分とは、乳酸菌含有打錠チューインガム全体の水分活性(AW)を下げる効果があれば特に限定するものではなく、例えば、低水分活性成分自体の水分活性(AW)が好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.15以下であることが、乳酸菌含有チューインガム全体の水分活性(AW)を効率良く下げる点で好適である

水分活性(AW)の測定機器としては、例えば、芝浦電子(株)製の「水分活性測定装置 WA360」等が挙げられる。なお、上記測定機器は、最終製品である乳酸菌含有打錠チューインガムの水分活性の測定にも用いることができる。
具体的に、低水分活性成分としては、乾燥でん粉、乾燥デキストリン等が挙げられ、これらの中でも、特に乾燥でん粉は、風味及び食感に悪影響を与えることなく水分活性を効率良く低下させる点で好適である。
上記乾燥でん粉としては、乾燥殺菌コンスターチ、乾燥殺菌馬鈴薯でん粉、乾燥殺菌タピオカでん粉等が挙げられる。特に、乾燥殺菌馬鈴薯でん粉は、でん粉独特の風味がなく、打錠チューインガムの風味設計に支障を与えない点で好適である。製品例としては、松谷化学工業(株)製の「精製乾燥殺菌馬鈴薯でん粉」等が挙げられる。
また、低水分活性成分の添加量は、特に限定するものではなく、乳酸菌の種類や最終製品である打錠チューインガム全体の水分活性の設定値によって適宜設定すればよい。好ましくは、乳酸菌含有打錠チューインガム全体重量中1〜3重量%であることが、乳酸菌生菌数減少抑制効果、風味及び食感の点で好ましい。
次に、本発明にかかる打錠用粉末ガムの粒度は、一般的な粉末または顆粒状のガムであればよく、その粒度は特に限定されるものではない。好ましくは粒径5mm以下、更に好ましくは3mm以下、より好ましくは10メッシュパス(粒径1.7mm以下)であることが打錠適性の点で好ましい。これらは打錠用粉末ガム全体重量中70重量%以上、更に好ましくは90重量%以上に揃っていることが好ましいという意味である。すなわち、粒度分布が狭く揃っているほど打錠時の成形性の点で好ましい。
なお、後述するように、本発明の打錠用粉末ガム表面に被覆層を形成する場合には、上記粒度は被覆層が形成されていない状態の打錠用粉末ガムの粒度を意味する。
上記打錠用粉末ガムは、糖質及びガムベース等を含有する。
上記糖質としては、ぶどう糖などの単糖類、砂糖,麦芽糖,乳糖,トレハロースなどの二糖類、マルトトリオース,パノースなどの三糖類、マルトオリゴ糖,ガラクトオリゴ糖などのオリゴ糖、ソルビトール,キシリトール,還元パラチノース,エリスリトール,マルチトール,ラクチトールなどの糖アルコール類等が挙げられ、適宜選択し、単独でも数種組合せて用いればよい。
好ましくは、糖質はシュガーレスであることが、更に好ましくは還元パラチノースを用いることが、より好ましくは糖質全体重量中の80重量%以上が還元パラチノースであることが、打錠適性、風味、食感及び口腔衛生の点から好ましい。
上記糖質の粒度は、糖質全体中90重量%以上が、好適には20メッシュパス〜200メッシュオン、更に好適には60メッシュパス〜120メッシュオンであることが打錠適性の点で望ましい。
上記糖質の含有量は、乳酸菌含有打錠チューインガム全体重量中、好ましくは50〜80重量%であることが、打錠適性、風味及び食感の点で望ましい。
次に、上記ガムベースは、従来から用いられているものであり、例えば、弾性体、樹脂類、ワックス類、乳化剤、無機物、BHT及びトコフェロール等の酸化防止剤等が適宜選択して使用される。
弾性体は、ゴム様物質とも言われ、例えば、ポリイソブチレン(イソブチレン重合体)、ポリブテン、ブチルゴム、ポリイソプレン、天然ゴム等が挙げられ、これらは単独でも
複数組み合わせてもよい。
樹脂類としては、チクル等の天然樹脂、酢酸ビニル樹脂やエステルガム等の合成樹脂等が挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
ワックス類は、例えば、ライスワックス、キャンディリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ等が挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
乳化剤としては、プロピレングリコール脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
無機物としては、炭酸カルシウム、タルク、リン酸カルシウム等が挙げられ、これらは単独でも複数組み合わせてもよい。
また、本発明にかかる打錠用粉末ガムは、上記糖質及びガムベースの他に、副原料を適宜添加してもよい。
副原料としては、スクラロース,アセスルファムK等の非糖質甘味料、香料、調味料、色素、安定剤、乳化剤、各種機能性成分等が挙げられる。
上記打錠用粉末ガムは、表面を各種被覆成分で被覆した被覆打錠用粉末ガムとすると、ガムベースの酸化が防止される点や、打錠用粉末ガムとは別個に準備された他の成分が打錠時にガムベースに吸着することを防止できる点で好適である。
被覆成分としては、上記糖質、非糖質甘味料、でん粉類(でん粉、化工でん粉、変性でん粉、でん粉分解物等)、シェラック、カルシウム、脱脂乳製品類、蛋白質、粉末呈味原料(粉末茶類、卵白粉末、調味料、粉末果汁等)、酸味料、安定剤、乳化剤、ゲル化剤、増粘剤、塩類、着色料、栄養素(食物繊維、水溶性ビタミン類、ミネラル、乳酸菌菌増殖因子等)、ガルシニア・カンボジアエキス粉末、ギムネマ粉末等が挙げられ、適宜選択し、単独または複数組み合わせて用いればよい。
上記被覆成分は、打錠用粉末ガム全体重量中、好ましくは0.05〜5重量%、更に好ましくは0.1〜1重量%付着していることがガムベースの酸化防止、打錠用粉末ガムとは別個に準備された他の成分のガムベース吸着防止及び食感の点で好適である。
また、本発明の打錠用粉末ガムの製造方法は、公知の粉末ガム製造方法を用いればよい。例えば、ガムベース、糖質、必要に応じて副原料を適宜準備し、これら原料を加熱混合して均質化し、冷却した後、粉砕機(例えばハンマーミル、オシレーター等)で粉砕する。この後、粒度の均一化のため、ふるいにかけて粒度を分別してもよい。
その後、適宜必要に応じて、打錠用粉末ガムを被覆すればよい。打錠用粉末ガムを被覆する方法は、特に限定するものではないが、上記被覆成分が粉末ガム表面全体に略均一に被覆されるような方法を採ることが望ましく、例えば、流動層造粒装置を用いた流動層コーティング法等が挙げられる。
次に、本発明における乳酸菌含有打錠チューインガムは、水分活性(AW)が、乳酸菌が生するのに十分である水分活性(AW)であればよく、乳酸菌の種類や商品設計等によって適宜定めればよい。好ましくは、水分活性(AW)が0.3以下、更に好ましくは0.25以下であることが、乳酸菌生菌数維持の点で望ましい。
本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムは、上記乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガム以外に、適宜副原料を含有してもよい。なお、副原料は、原料の混合性、打錠適性の
点から粉状もしくは顆粒状であることが好ましい。
副原料としては、上述の打錠用粉末ガムの副原料と同様のものが挙げられる。
特に、熱劣化性もしくはガムベースへ易吸着性の機能性成分であっても、打錠チューインガム中に安定して存在させることができるので好適に用いることができる。具体的な機能性成分例としては、整腸作用を高めるセルロース,ヘミセルロース,リグニン,マンナン,アルギン酸,アラビアガムなどの食物繊維や、口腔環境を改善する卵黄抗体,歯垢分解酵素,ガロタンニン,パン酵母,マスティックオイルや、口臭予防効果がある茶抽出物,銅クロロフィル,シャンピニオンエキス,健胃漢方成分,フラボノイド,植物乾留成分,キナ酸,マメ科植物由来香気成分,米ぬか類発酵エキス,大豆発酵エキス,オレガノ粉砕物,ミネラル含有酵母や、アレルギー起因物質を低減する山査子エキスや、ヨモギエキス、植物体由来のアルコール脱水素酵素(以下、ADHと記す)、コエンザイムQ10(以下、CoQ10と記す)、下記に示す一般式(1)(但し、式中Rは水素原子、単糖類もしくは少糖類の残基、又は炭素数2〜20のアシル基である。)からなる脂肪分解促進成分、下記に示す一般式(2)(但し、式中Rは水素原子、単糖類もしくは少糖類の残基、又は炭素数2〜20のアシル基である。)からなる脂肪分解促進成分、小麦抽出物、海藻抽出物、種子粘質、植物分泌粘質、果実粘質物、微生物粘質、蛋白質等が挙げられる。
これらの中でも、特にCoQ10を用いることが、口腔衛生の点で好適である。
Figure 0004579783
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上記ADHとは、別名アセトアルデヒド還元酵素、アルコールデヒドロゲナーゼとも言われ、アルコールのアルデヒドへの酸化を可逆的に触媒する酵素である。そして、このADHを含む植物体としては、例えばキュウリ、なす、大根、セロリ、トマト、ネギ等が挙げられる。
上記CoQ10(補酵素Q−10)は、一般的にはビタミンQとも呼ばれ、ユビデカレノン、ユビキノン、ユビキノール−10とも呼ばれる強力な抗酸化物質であり、身体を最も望ましい状態で機能させるために細胞に与えるとよい栄養素の一つである。一般名はユ
ビデカレノン(ubidecarenone)で、化学名は、2-(3,7,11,15,19,23,27,31,35,39−decamethyl−2、6,10,14,18,22,26,30,34,38−tetracontadecaenyl)−5,6−dimethoxy−3−methyl−1,4−benzoquinoneである。
CoQ10製品は、上記ユビデカレノンを主成分として含んでいればよく、例えば、日清ファルマ社製「コエンザイムQ10」等が挙げられる。
上記小麦抽出物は、小麦から抽出した成分で、淡黄〜白色の粉末でアミラーゼ活性阻害を有し、ダイエット素材として知られており、製品としては、「Wheat Slimer−1」(協同乳業(株)製)等が挙げられる。
上記海藻抽出物は、海中の藻類(主として胞子植物)から得られる物質で、例えばフコイダン、寒天、カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸塩、プロピレングリコールエステル等が挙げられる。
上記種子粘質は、例えばローカストビーンガム、グアーガム、タマリンドガム、クインスシードガム(マルメロ種子ガム質)、プシリウムガム(オオバコ種子ガム質)、フラックスガム(亜麻種子ガム質)、タラガム、愛玉子、オクラ粘質物等が挙げられる。
上記植物分泌粘質は、例えばアラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、ガッティガム、アーモンドガム、ダムソンガム、サポートガム、カーヤガム等が挙げられる。
上記果実粘質物は、例えばペクチン、アラビノガラクタン等が挙げられる。
上記微生物粘質は、例えばキサンタンガム、プルラン、デキストラン、カードラン等が挙げられる。
上記蛋白質は、例えばゼラチン、カゼイン、カゼインナトリウム、大豆蛋白、小麦蛋白、小麦抽出物、卵白粉末、乳性蛋白等が挙げられる。
本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムの製法は、大きく分けて2種類ある。まず第一に、原料成分が略均一に分散された打錠チューインガムの製造方法としては、次の方法が挙げられる。
すなわち、乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガム及び必要に応じて副原料を準備し、公知の方法で各原料が均一になるよう粉体混合等を行なう。
この際、少なくとも打錠用粉末ガムとは別個に、乳酸菌を商品設計によって設定された含有量となるよう準備する。これは、打錠用粉末ガム製造時の加熱や摩擦熱により乳酸菌を死滅させない点で重要である。上記別個とは、乳酸菌が打錠用粉末ガム中に混練されていたり、打錠用粉末ガム表面に被覆層として付着していたり等打錠用粉末ガムと乳酸菌とが一体不可分の関係ではないという意味である。すなわち、上記乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムは、それぞれ別々に準備されてもよく、乳酸菌が低水分活性成分に含有されて準備されてもよく、低水分活性成分が打錠用粉末ガムに含有されて準備されてもよい。
なお、上記含有とは、一方の成分を他方の成分で被覆することも含む意味である。
次いで、上記粉体混合物を打錠機に供給して、共に打錠することにより、本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムを得ることができる。
なお、本発明の乳酸菌含有打錠チューインガムを製品化する際には、適宜包装紙、箱、
缶、袋、パウチ、ボトル等で包装すればよいが、好ましくは通気性の少ない材質で、更に好ましくは密封包装であることが、より好ましくは缶、パウチ、ボトル等の繰返し密封可能な開口部を有する容器であることが、喫食されるまで乳酸菌の減少を確実に抑制し得る点でより一層好適である。上記繰返し密封可能な開口部とは、例えば、容器の開口部外側側面に螺旋状にネジ溝がきられており、蓋体の内側側面も同様にネジ溝がきられており、上記両溝が螺合により一体化する機構となっていたり、容器本体に再シール用ジッパーが具備されている等が挙げられる。また、包装は、個包装でも、複数個収容して包装してもよい。
なお、シリカゲル等の除湿剤等を同封させてもよい。
第二に、多層形成型打錠チューインガムを製造する場合は、各原料を粉体混合せずに、打錠機に各原料粉末を順次供給し、臼に原料粉末を積層させた後、共に打錠すればよい。
このようにして得られた乳酸菌含有打錠チューインガム、特にエンテロコッカス・フェシウムを108個/g以上含有する場合には、摂取することで口腔衛生効果が得られる旨の表示を適宜設ければよい。表示例としては、「口内衛生」、「善玉乳酸菌で口内改革」、「お口キレイ」、「息スッキリ」等が挙げられる。また、特に夜、更に好ましくは歯磨き後、このチューインガムを摂取することが、高い口腔衛生効果を得る点で好適であるので、その旨表示してもよい。
次に、本発明の実施例及び比較例を例示し、具体的に説明する。
<実施例1〜3、比較例1>
≪打錠用粉末ガムの調製≫
表1に示す組成1又は2を加熱混合して均質化し、20℃に冷却した後、ハンマーミルで粒径8メッシュパス〜120メッシュオンの粉末状に粉砕することにより、打錠用粉末ガムを調製した。
≪乳酸菌含有打錠チューインガムの調製≫
上記のようにして得られた組成1又は2の打錠用粉末ガムに、表2に示す組成となるように他の原料を粉体混合した後、圧力0.4ton/個で共に打錠して1個当り0.4g、直径10mmの乳酸菌含有打錠チューインガムを得た。なお、打錠は、組成毎に単発式打錠機で連続的に50個製造した。
<比較例2>
≪乳酸菌含有粒ガムの調製≫
表1の組成3に示す組成で、定法に従い、ガムベースに糖質、乳酸菌末を混合し、40〜60℃で略均一になるよう混練した後、1個当り1g、縦19mm×横12mm×厚み5mmの粒ガムに成形した。なお、比較例2における還元水あめは、加熱混合が出来る最低限量を添加し、水分活性を低めに調整した。
Figure 0004579783
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≪乳酸菌含有チューインガム類の保存≫
上記のようにして得られた実施例1〜3、比較例1の乳酸菌含有打錠チューインガム及び比較例2の乳酸菌含有粒ガムを、それぞれ1個ずつアルミ袋に収容し密封したのち、温度40℃の条件下で28日間保存した。
≪乳酸菌含有チューインガム類の水分活性(AW)測定≫
実施例1〜3及び比較例1〜2で製造した製造直後の乳酸菌含有チューインガム類の水分活性(AW)を、次の方法で測定した。
すなわち、実施例1〜3及び比較例1の打錠チューインガムは、切断等することなく打錠チューインガム1個を水分活性測定装置で測定した。比較例2の粒ガムは、5mm角に切断して、該粒ガム片を水分活性測定装置で測定した。水分活性測定装置は、芝浦電子(株)「水分活性測定装置 WA360」である。
なお、28日間保存後の水分活性(AW)は、製造直後の水分活性から殆ど変化がなかったため表への記載は省略する。
≪乳酸菌含有チューインガム類の生菌数測定≫
実施例1〜3、比較例1〜2で製造した製造直後及び保存後の乳酸菌含有チューインガム類の乳酸菌生菌数を、次の2つの方法で測定した。
(実施例1及び3の乳酸菌生菌数測定方法)
無菌的に上記チューインガムを縦5mm×横5mmに切断した。次に、切したガム片10gと滅菌リン酸緩衝生理食塩水(希釈水)90gを混合し、ストマッカー400で230rpmで8分間、ホモゲナイズし抽出液を得た。得られた抽出液が試料原液で、かつ10-1希釈液である。上記希釈水で10-1希釈液の一部を更に希釈し、希釈倍率が10-1、10-2、10-3、10-4、10-5、10-6である希釈液を作成した。これらの希釈液1mlと、滅菌し45℃に保温しておいた培地約20mlとを滅菌シャーレに注ぎ、抽出液と培地とを混釈した後、平板とした。なお、培地は日水製薬株式会社のBCP加プレートカウント寒天培地をメーカー推奨の方法で調製し使用した。上記平板を35±2℃で、72±24時間培養した後、培地を黄変色させたコロニー数をカウントし、生菌数は平均コロニー数÷希釈倍率で算出した。
(実施例2及び比較例1〜2の乳酸菌生菌数測定方法)
無菌的に上記チューインガムを縦5mm×横5mmに切断した。次に、切したガム片10gと滅菌リン酸緩衝生理食塩水(希釈水)90gを混合し、ストマッカー400で230rpmで8分間、ホモゲナイズし抽出液を得た。得られた抽出液が試料原液で、かつ10-1希釈液である。上記希釈水で10-1希釈液の一部を更に希釈し、希釈倍率が10-1、10-2、10-3、10-4、10-5、10-6である希釈液を作成した。これらの希釈液1mlと、滅菌し45℃に保温しておいた培地約20mlとを滅菌シャーレに注ぎ、抽出液と培地とを混釈した後、平板とした。更に、この平板の上に、減菌し45℃に保温しておいた培地10mlを重層した平板を得た。なお、培地は、MERCK社製のMRS寒天培地に1%CaCO3を添加し、メーカー推奨の方法で調製し使用した。上記平板を35±2℃で、72±24時間培養した後、クリアゾーンを形成したコロニー数をカウントし、生菌数は平均コロニー数÷希釈倍率で算出した。
以上の2方法で測定した各試料の乳酸菌生菌数を、合わせて表2に示す。
また、上記実施例1〜3及び比較例1〜2の乳酸菌含有チューインガム類を、パネラー5名で喫食し、食感について評価した。
更に、打錠もしくは成形適性については、チューインガム類製造時に打錠用杵もしくは成形機へのチューインガムの付着を目視にて確認した。
その結果を、表2に合わせて示す。
以上の結果、実施例1〜3の乳酸菌含有打錠チューインガムは、製造直後及び保存後共に生菌数がほとんど減少しなかった。また、食感がほぼ良好で、打錠時に杵にチューインガムが付着することが殆どなく、打錠適性に優れていた。中でも、実施例1及び2の乳酸菌含有打錠チューインガムは、全ての評価で優れた結果が得られた。
一方、比較例1品は、食感、打錠適性は良好であるが、製造中での乳酸菌の死滅が見受けられ、保存後では生菌数が著しく減少した。また、比較例2品は、ガムシートがボロボロになり、成形適性が悪かったうえに、製造工程中に生菌数が激減した。

Claims (6)

  1. 乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムが共に打錠されており、該乳酸菌としてエンテロコッカス・フェシウムを10 個/g以上含有する乳酸菌含有打錠チューインガムであって、上記乳酸菌が打錠用粉末ガムとは別個に準備された乳酸菌であることを特徴とする乳酸菌含有打錠チューインガム。
  2. 低水分活性成分が、乾燥でん粉である請求項1記載の乳酸菌含有打錠チューインガム。
  3. 打錠用粉末ガムに用いる糖質全体重量中、還元パラチノースを80重量%以上含有する請求項1記載の乳酸菌含有打錠チューインガム。
  4. 密封容器に収容、密封されてなる請求項1乃至の何れか1項に記載の乳酸菌含有打錠チューインガム。
  5. 口腔衛生効果が得られる旨を表示した、請求項1乃至の何れか1項に記載の乳酸菌含有打錠チューインガム。
  6. 乳酸菌、低水分活性成分、打錠用粉末ガムが共に打錠されており、該乳酸菌としてエンテロコッカス・フェシウムを10 個/g以上含有する乳酸菌含有打錠チューインガムの製造方法であって、上記乳酸菌を打錠用粉末ガムとは別個に準備した後、該乳酸菌、低水分活性成分及び打錠用粉末ガムを共に打錠することを特徴とする乳酸菌含有打錠チューインガムの製造方法。
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