JP4580090B2 - スラブ表面疵の手入れ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳造されたスラブの表面疵を自動手入れ装置により手入れする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、連続鋳造された普通鋼および特殊鋼等のスラブ表面には、種々の疵が存在している。そして、その疵を表面に残したままで圧延加工等を施すと、疵部を拡大させて品質を悪化させ、歩留まり低下を引き起こす。そのため、できる限り早期に有害疵を研削等の手入れ装置で除去することが求められる。
【0003】
そこで従来は、オぺレータが各スラブ毎に疵の箇所を直接マーキングし、手入れ装置側でそのマーキングを光学的に認識して手入れを行う方法や、オぺレータがマーキング位置を手入れ装置に入力して手入れを行う方法が採用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の方法では、コンベヤ上を搬送されてくる各スラブ毎に、かつ表裏毎にオペレータが疵位置のマーキングを行う必要があり、多くの労力と時間とを必要とするという非効率性に問題があった。また、直接スラブにマーキングを施す作業を熱間で行うことは困難であるため、本来は高温のまま後工程に送りたい場合でもスラブをマーキングのために冷却しており、多大なエネルギー損失と冷却のためのタイムラグを生じさせていた。
【0005】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、手入れ装置に疵位置を認識させるための上記したオぺレータの負担を軽減するとともに、非効率性を解消し、しかも熱間スラブの場合には冷却を不要とすることによりエネルギーの損失と手入れまでのタイムラグとをなくすることができるスラブ表面疵の手入れ方法を提供するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明のスラブ表面疵の手入れ方法は、鋳造工程から送り出されてきた高温のスラブの表面を撮影し、その画像をシリアルナンバーとともに画像蓄積装置に蓄積する一方、スラブはストックヤードにストックし、蓄積された画像をスラブの動きとは無関係に疵入力装置の画面に随時取り出してオペレータが疵位置情報をその画面上に入力し、自動手入れ装置の直前位置に設置された絶対位置変換装置の撮像装置によりスラブを再度撮影してスラブの位置を検出し、疵入力装置で入力した疵位置を絶対位置変換装置により、画面上のスラブの端点を原点とする相対座標から、スラブの位置ずれ、スラブの回転、スラブの熱収縮を補正して自動手入れ装置を制御するための絶対座標に変換して自動手入れ装置に入力し、そのスラブが自動手入れ装置に達したときに前記疵位置情報に基づいてスラブ表面疵を手入れすることを特徴とするものである。
【0007】
なお、スラブがストックヤードにストックされている状態においても、疵位置情報の入力ができる疵入力装置を用いることが好ましい。
【0008】
本発明によれば、撮影されたスラブ表面の画像をもとに疵位置を入力することができるので、撮影されたスラブが手入れ装置に達するまでのタイムラグを考慮することなく、オぺレータは随時検査を行い、疵位置の入力が可能である。このため大量のスラブに対する疵位置の入力を集中的に行うことができ、効率的である。また、従来のようにスラブに直接マーキングを行う必要がなくなり、オぺレータの負担を軽減することができるとともに、高温のまま後工程にスラブを送りたい場合には冷却が不要となるからエネルギーの損失と手入れまでのタイムラグとをなくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1はスラブ手入れラインの全体図であり、鋳造工程から送り出されてきた常温〜最高900℃に達するスラブは、疵検査装置1において熱間で表面の画像を撮影されたのち、ストックヤード2において必要に応じてストックされる。ストックヤード2から取り出されたスラブは、次に2台の自動手入れ装置3、4によって表面と裏面との疵を研削されて、後工程に送られる。
【0010】
次に各工程を詳細に説明する。
図2に示すように、疵検査装置1ではローラ上を移動して行く高温のスラブSの表面を、光源5により照射しながら、撮像装置6により撮影する。画像の幅方向の均一性を確保するため、光源5として蛍光管などの棒状光源を用いることが好ましく、撮像装置6としては例えばCCDカメラを用いることが好ましい。この実施形態では、垂直線に対し棒状光源を30°傾斜させ、CCDカメラを10°傾斜させて配置した。
【0011】
図示のように、スラブSの表裏両面がそれぞれ撮影され、得られた画像(映像信号)は画像処理装置7に入力される。画像処理装置7は入力された映像信号のレベルを画面上で見やすくなるように適正な値に自動調整し、画像蓄積装置8に伝送する。画像蓄積装置8は記憶装置としてハードディスクを装備した電子計算機であり、伝送されたスラブSの表裏両面の画像を、スラブのシリアルナンバーとともに蓄積する。その記憶容量は任意であるが、この実施形態では4500本のスラブSの画像を記憶することができる。前記したように、疵検査装置1を通過したスラブSは通常、ストックヤード2でいったん貯留される。しかしストックヤード2に貯留しない場合もある。
【0012】
画像蓄積装置8は疵入力装置9に接続されており、この疵入力装置9は画像蓄積装置8に蓄積された画像を、タッチ入力機能を備えた画面10上に順次取り出すことができる。オぺレータは画面10に取り出された画像を見ながら、疵のある位置をタッチすることにより各スラブSの表裏両面の疵位置情報を、その画面上に入力する。このとき同時にスラブSの端点をタッチ入力する。このようにして入力された疵位置情報は図3に示すようにスラブSの特定の端点を原点とする直交座標系で0〜9999の相対座標に変換され、絶対位置変換装置11へ伝送される。
【0013】
なお、疵位置情報の入力は実際のスラブSの動きとは無関係に行うことができ、スラブSがストックヤード2にストックされている状態においても先行して行えるから、一括入力が可能である。また従来のようにオぺレータがスラブSに疵位置を直接マーキングする必要がないから、オぺレータの負担が軽減されるとともに、従来のような検査のための熱間スラブの冷却をなくすることができる。
【0014】
絶対位置変換装置11は自動手入れ装置3、4の直前位置に設置されており、光源12、CCDカメラなどの撮像装置13、画像処理装置14からなる。コンベヤにより搬送されてきたスラブSの位置を撮像装置13により検出し、疵入力装置9から伝送されてきた疵位置の相対座標を絶対座標に変換する。このように疵位置を相対座標で入力し、絶対位置変換装置11で絶対座標に変換することにより、スラブSの位置ずれや熱収縮の影響をなくすることができる。また、図3に示すように、コンべヤ上におけるスラブSの回転をも補正することにより、精度のよい疵位置情報を絶対座標として自動手入れ装置3、4に入力することができる。
【0015】
自動手入れ装置3、4は表面疵を研削するグラインダーであり、スラブSがその位置に達したときに上記の疵位置情報に基づいて表面および裏面のスラブ表面疵を順次手入れする。このようにして手入れが完了したスラブSは、後工程に送り出される。
【0016】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のスラブ表面疵の手入れ方法によれば、従来のようにオぺレータがスラブ表面に直接疵位置をマーキングする必要がないため、オぺレータの負担を軽減することができるとともに、撮影されたスラブが手入れ装置に達するまでのタイムラグを考慮することなく、オぺレータは疵位置の入力を集中的に行うことができ、効率的な作業が可能となる。しかも検査のためにスラブを冷却する必要がないので、エネルギーの損失と手入れまでのタイムラグとをなくすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】スラブの流れを説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示すブロック図及び側面図である。
【図3】絶対位置変換装置の機能を示す説明図である。
【符号の説明】
1 疵検査装置
2 ストックヤード
3 自動手入れ装置
4 自動手入れ装置
5 光源
6 撮像装置
7 画像処理装置
8 画像蓄積装置
9 疵入力装置
10 画面
11 絶対位置変換装置
12 光源
13 撮像装置
14 画像処理装置
S スラブ
Claims (2)
- 鋳造工程から送り出されてきた高温のスラブの表面を撮影し、その画像をシリアルナンバーとともに画像蓄積装置に蓄積する一方、スラブはストックヤードにストックし、蓄積された画像をスラブの動きとは無関係に疵入力装置の画面に随時取り出してオペレータが疵位置情報をその画面上に入力し、自動手入れ装置の直前位置に設置された絶対位置変換装置の撮像装置によりスラブを再度撮影してスラブの位置を検出し、疵入力装置で入力した疵位置を絶対位置変換装置により、画面上のスラブの端点を原点とする相対座標から、スラブの位置ずれ、スラブの回転、スラブの熱収縮を補正して自動手入れ装置を制御するための絶対座標に変換して自動手入れ装置に入力し、そのスラブが自動手入れ装置に達したときに前記疵位置情報に基づいてスラブ表面疵を手入れすることを特徴とするスラブ表面疵の手入れ方法。
- スラブがストックヤードにストックされている状態においても、疵位置情報の入力ができる疵入力装置を用いる請求項1に記載のスラブ表面疵の手入れ方法。
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