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JP4580352B2 - オントロジの近似度計測装置、オントロジの近似度計測方法およびオントロジの近似度計測プログラム - Google Patents
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JP4580352B2 - オントロジの近似度計測装置、オントロジの近似度計測方法およびオントロジの近似度計測プログラム - Google Patents

オントロジの近似度計測装置、オントロジの近似度計測方法およびオントロジの近似度計測プログラム Download PDF

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Description

本発明はオントロジの近似度計測装置、オントロジの近似度計測方法およびオントロジの近似度計測ログラムに関し、特に、ブログエントリを参照しつつ、個人の興味情報が概念階層化されたパーソナルオントロジを自動的に生成した上で、パーソナルオントロジ間の近似度を効率よく計測する方法に適用して好適なものである。
従来のオントロジ間の近似度の計算方法では、非特許文献1に開示されているように、完全に分散された環境下で構築されたオントロジが対象とされる。このため、オントロジ間の近似度の計算の前処理として、オントロジの持つクラス間の対応関係の導出が行われる。
図5は、従来の完全に分散された環境下で構築されたオントロジの構成例を示す図である。
図5において、オントロジOAには、“ロック”というクラスが存在している。そして、“ロック”というクラスには、“US”という子クラスが存在し、“US”という子クラスには、“インディーズ”という子クラスが存在し、“インディーズ”という子クラスには、“グランジ”という子クラスが存在している。そして、“グランジ”という子クラスには、“nirvana”、“Foo Fighters”および“super chunk”というインスタンスが存在しているものとする。
一方、オントロジOBには、“ロック”というクラスが存在している。そして、“ロック”というクラスには、“アメリカ”および“イギリス”という子クラスが存在し、“アメリカ”という子クラスには“indies”という子クラスが存在し、“indies”という子クラスには“nirvana”および“Stone temple pilots”というインスタンスが存在しているものとする。
さらに、“イギリス”という子クラスには、“オルタナティブ”という子クラスが存在し、“オルタナティブ”という子クラスには、“スコットランド”という子クラスが存在している。そして、“スコットランド”には、“teenage”というインスタンスが存在しているものとする。
そして、オントロジOA、OB間の近似度を計測する場合、これらのオントロジOA、OBにそれぞれ含まれるクラス間のマッピングを行う。ここで、オントロジOA、OBにそれぞれ含まれるクラス間のマッピングを行う場合、各オントロジOA、OBを構成するクラス間の全組み合わせに対して近似度を計測することができる。
すなわち、図6および図7に示すように、各オントロジOA、OBに含まれる全てのクラス間で総当りにて近似度をそれぞれ算出することにより、オントロジOA、OB間のマッピングを行うことができる。なお、近似度を計測方法としては、クラスの持つ名前属性や各種プロパティ、インスタンス集合などのクラス特性の近似度に基づいて計算することができる。
図8は、図5のクラス間におけるマッピング結果の一例を示す図である。
図8において、オントロジOA、OB間のマッピングの結果、オントロジOAの“ロック”というクラスとオントロジOBの“ロック”というクラスとがマッピングされ、オントロジOAの“US”というクラスとオントロジOBの“アメリカ”というクラスとがマッピングされ、オントロジOAの“インディーズ”というクラスとオントロジOBの“indies”というクラスとがマッピングされ、オントロジOAの“グランジ”というクラスとオントロジOBの“indies”というクラスとがマッピングされたものとする。
そして、オントロジOA、OBのクラス間におけるマッピングが行われると、近似度の高いクラスの隣接クラスからなるクラス集合間の近似度を計測する。なお、クラス集合間の近似度の計測方法としては、例えば、Jaccard係数を用いることができる。このJaccard係数では、クラス集合X、Y間の近似度は、(X∩Y)/(X∪Y)にて求めることができる。
図9は、図5のオントロジ間における近似度計測結果の一例を示す図である。
図9において、図5のオントロジOA、OBのクラス間において、図8のマッピング結果が得られたものとする。この場合、オントロジOAにおいて、“ロック”というクラスおよび“US”というクラスからなるクラス集合G11、“ロック”というクラス、“US”というクラスおよび“インディーズ”というクラスからなるクラス集合G12、“インディーズ”というクラスおよび“グランジ”というクラスからなるクラス集合G13が得られる。
一方、オントロジOBにおいて、“ロック”というクラス、“アメリカ”というクラスおよび“イギリス”というクラスからなるクラス集合G21、“ロック”というクラス、“アメリカ”というクラスおよび“indies”というクラスからなるクラス集合G22、“アメリカ”というクラスおよび“indies”というクラスからなるクラス集合G23が得られる。
そして、クラス集合G11、G21間では、クラス集合G11の“ロック”というクラスとクラス集合G21の“ロック”というクラスとは対応関係にあるので、これらで1個のメンバとみなし、クラス集合G11の“US”というクラスとクラス集合G21の“アメリカ”というクラスとは対応関係にあるので、これらで1個のメンバとみなし、さらにクラス集合G21には“イギリス”というクラスが含まれるので、クラス集合G11、G21全体のメンバ数(G11∪G21)は3となる。
一方、クラス集合G11の“ロック”というクラスとクラス集合G21の“ロック”というクラスとは対応関係にあり、クラス集合G11の“US”というクラスとクラス集合G21の“アメリカ”というクラスとは対応関係にあり、クラス集合G21の“イギリス”に対応するクラスはクラス集合G11にはないので、クラス集合G11、G21間に共通に含まれるメンバ数(G11∩G21)は2となる。この結果、クラス集合G11、G21間におけるJaccard係数は2/3となる。
同様に、クラス集合G12、G22間におけるJaccard係数は2/4、クラス集合G13、G23間におけるJaccard係数は1/3となる。
そして、オントロジOA、OBのクラス集合間におけるJaccard係数がそれぞれ求まると、これらのクラス集合間におけるJaccard係数を足し合わせる。そして、Jaccard係数を足し合わせた結果をソースオントロジOAのクラス数にて除することで、オントロジOAからみたオントロジOBの近似度を計測することができる。例えば、図9では、ソースオントロジOAのクラス数は4なので、オントロジOAからみたオントロジOBの近似度は、(2/3+2/4+1/3)/4=3/8となる。
図10は、従来の複数のオントロジに対する近似度計測結果の比較例を示す図である。
図10において、オントロジOCでは、オントロジOBの“イギリス”というクラス以下の子クラスがないものとする。そして、オントロジOCでは、“ロック”というクラスおよび“アメリカ”というクラスからなるクラス集合G31、“ロック”というクラス、“アメリカ”というクラスおよび“indies”というクラスからなるクラス集合G32、“アメリカ”というクラスおよび“indies”というクラスからなるクラス集合G33が得られる。
この場合、クラス集合G11、G31間におけるJaccard係数は2/2、クラス集合G12、G32間におけるJaccard係数は2/4、クラス集合G13、G33間におけるJaccard係数は1/3となる。この結果、オントロジOAからみたオントロジOCの近似度は、(2/2+2/4+1/3)/4=11/24となる。
また、非特許文献2には、複数のオントロジを構成するクラス間のマッピングを半自動で実現する方法が開示されている。
Maedche,A.and Staab,S.:Measuring Similarity between Ontologies,In Technical Report,E0448,University of Karlsruhe(2001) 中辻真、三好優、木村辰幸:"柔軟なシステム連携のための意味情報に基づくメッセージマッピング手法の提案と評価",日本データベース学会 Letters,Vol.4,No.1,pp.37−40(2005)
しかしながら、非特許文献1に開示された方法では、オントロジ間の近似度を計算するためには、オントロジの持つクラス間の対応関係の判定(クラスマッピング)を行う必要があり、オントロジの持つクラスの数が増大すると、計算量が膨大になるという問題があった。
また、非特許文献1に開示された方法では、図10のソースオントロジOAからみたオントロジOB、OCの近似度は、オントロジOBの方がオントロジOCよりも知識量が多いにもかかわらず、オントロジOBに対してよりもオントロジOCに対しての方が大きくなり、知識量の多いオントロジを適正に抽出することができないという問題があった。
さらに、非特許文献1に開示された方法では、異なるオントロジ間で対応するクラスの同定においてのみインスタンス集合が利用され、異なるオントロジ全体でのインスタンスの共起度を考慮しながらオントロジ間の近似度を計算することができないため、個人の嗜好に適合したオントロジを必ずしも適正に抽出することができないという問題があった。
例えば、図9において、オントロジOA、OBとで、“グランジ”というクラス配下の“nirvana”と、“indies”というクラス配下の“nirvana”というインスタンスが共起しているが、このようなインスタンスの共起性は考慮されることはなく、“グランジ”というクラスと“indies”というクラスとが対応するということしか考慮されない。このため、オントロジOA、OBのインスタンスが全く一致しない場合においても、名前属性の近似のみからクラス間の対応が同定されることがあり、クラス階層が近ければオントロジOA、OB間の近似度が高いと判定されるという問題があった。これは、最終的にインスタンスを具体的情報として取り扱いたい場合に問題である。
また、非特許文献2に開示された方法では、完全に分散された環境下で構築されたオントロジ間のクラス間の対応を計測するもので、クラスのマッピングを行ったからといって、オントロジ間の近似度が計算されるわけではないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、計算量を抑制しつつ、オントロジ間の近似度を計算するとともに、個人の嗜好に適合した知識量の豊富なオントロジを適正に抽出することが可能なオントロジの近似度計測装置、オントロジの近似度計測方法およびオントロジの近似度計測ログラムを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項記載のオントロジの近似度計測装置は、記憶領域に記憶され且つ各個人ごとに構築された興味情報に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジから前記単語抽出手段で抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出する分類子適用手段と、各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するパーソナルオントロジ抽出手段と、前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度を計測する近似度計測手段と、を備え、前記近似度計測手段は、一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算する手段と、演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度として演算する手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、同じ雛形オントロジからパーソナルオントロジを構築することができ、これらのパーソナルオントロジ間において、パーソナルオントロジを構成するクラス、クラスを構成するインスタンス、複数のクラスの接続形態であるトポロジなどの規則性を維持することができる。このため、パーソナルオントロジに含まれる全てのクラス間で総当りにて近似度を逐次算出したり、対応するクラスに隣接するクラスの対応関係を逐次調べることなく、パーソナルオントロジ間の近似度を計算することができ、パーソナルオントロジ間の近似度の計算量を抑制することができる。
また、雛形オントロジのクラス集合のメンバ数を基準として、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度を計測することができる。このため、パーソナルオントロジのクラス集合のメンバ数が増大した場合においても、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度が小さくなることを防止することができ、クラスが豊富にあるという意味で知識量の多いパーソナルオントロジとの近似度を大きくすることができる。
また、請求項記載のオントロジの近似度計測装置は、記憶領域に記憶され且つ各個人ごとに構築された興味情報に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジから前記単語抽出手段で抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出する分類子適用手段と、各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するパーソナルオントロジ抽出手段と、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラス間の近似度を計測する近似度計測手段と、を備え、前記近似度計測手段は、一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算する手段と、演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度として演算する手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、同じ雛形オントロジからパーソナルオントロジを構築することができ、これらのパーソナルオントロジ間において、パーソナルオントロジを構成するクラス、クラスを構成するインスタンス、複数のクラスの接続形態であるトポロジなどの規則性を維持することが可能となるとともに、インスタンス集合間の共起度をパーソナルオントロジ間の近似度の計測に直接用いることができる。このため、パーソナルオントロジに含まれる全てのクラス間で総当りにて近似度を逐次算出したり、対応するクラスに隣接するクラスの対応関係を逐次調べることなく、パーソナルオントロジ間の近似度を計算することができ、パーソナルオントロジ間の近似度の計算量を抑制することが可能となるとともに、インスタンスの全く異なるパーソナルオントロジ間の近似度が高くなることを防止することができ、個人の嗜好に適合したオントロジを適正に抽出することができる。
た、雛形オントロジのインスタンス集合のメンバ数を基準として、パーソナルオントロジ間のクラスの近似度を計測することができる。このため、パーソナルオントロジのインスタンス集合のメンバ数が増大した場合においても、パーソナルオントロジ間のクラスの近似度が小さくなることを防止することができ、インスタンスが豊富にあるという意味で知識量の多いパーソナルオントロジとの近似度を大きくすることができる。
また、請求項記載のオントロジの近似度計測方法は、異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度を計測する近似度計測装置が実行するオントロジの近似度計測方法であって、記憶領域に記憶されたブログエントリに対して形態素解析を適用することにより、前記ブログエントリに含まれる単語を抽出するステップと、記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジを選択するステップと、前記雛形オントロジから、前記ブログエントリから抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出するステップと、各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するステップと、前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジの近似度 を計測するステップと、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスの近似度 を計測するステップと、異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度をS (AB)、前記トポロジ及びクラスに対する重要度に応じた評価関数をf(X)としたとき、前記近似度S (AB)を、S (AB)=S +f(S )から計測するステップと、を備え、前記トポロジ間の近似度S を計測するステップは、一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算するステップと、演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度S として演算するステップと、を有し、前記クラス間の近似度S を計測するステップは、一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算するステップと、演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度S として演算するステップと、を有することを特徴とする。
これにより、雛形オントロジの持つクラス特性を継承させつつパーソナルオントロジを構築することが可能となるとともに、インスタンス集合間の共起度をパーソナルオントロジ間の近似度の計測に直接用いることができ、計算量を抑制しつつ、個人の嗜好に適合したパーソナルオントロジを適正に抽出することが可能となる。
また、請求項記載のオントロジの近似度計測ログラムは、記憶領域に記憶されたブログエントリに対して形態素解析を適用することにより、前記ブログエントリに含まれる単語を抽出するステップと、記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジを選択するステップと、前記雛形オントロジから、前記ブログエントリから抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出するステップと、各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するステップと、前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジの近似度 を計測するステップと、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスの近似度 を計測するステップと、異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度をS (AB)、前記トポロジ及びクラスに対する重要度に応じた評価関数をf(X)としたとき、前記近似度S (AB)を、S (AB)=S +f(S )から計測するステップと、をコンピュータに実行させるオントロジの近似度計測プログラムであって、前記トポロジ間の近似度S を計測するステップは、一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算するステップと、演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度S として演算するステップと、を有し、前記クラス間の近似度S を計測するステップは、一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算するステップと、演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度S として演算するステップと、を有することを特徴とする。
これにより、興味情報生成ログラムをコンピュータに実行させることにより、雛形オントロジの持つクラス特性を継承させつつパーソナルオントロジを構築することが可能となるとともに、インスタンス集合間の共起度をパーソナルオントロジ間の近似度の計測に直接用いることができ、計算量を抑制しつつ、個人の嗜好に適合したパーソナルオントロジを適正に抽出することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、自分の嗜好に適合した情報を精度よく検索することが可能となるとともに、自分の嗜好に適合した情報をインターネット上で広く流通させることが可能となり、個人の嗜好に適合したコミュニティを形成することができる。
以下、本発明の実施形態に係るオントロジの近似度計測装置およびその方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るオントロジの近似度計測装置が適用されるシステムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、端末2〜4およびサーバ5が通信網1を介して接続されている。なお、通信網1としては、例えば、IP通信を行う公衆通信網を用いることができ、インターネットであってもよい。また、企業間の専用通信網であっても、公衆通信網であってもよいが、高信頼性とセキュリティとを備えた専用通信を提供できるIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)のような網であってもよい。
また、端末2〜4としては、ノート型パーソナルコンピュータあるいはデスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、携帯電話端末やPDA(Personal Data Assistant)などでもよい。また、サーバ5は、ブログプロバイダやISP(Information Service Provider)上に設置することができる。
ここで、サーバ5には、端末2〜4にそれぞれ対応したブログサイト7〜9が設けられ、各ブログサイト7〜9には、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nがそれぞれ保持されている。なお、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nはブログにおける記事の最小単位を表し、日にちごとに設けることができる。また、サーバ5には雛形オントロジ6が保持され、雛形オントロジ6には、個人の興味情報が概念階層化されたパーソナルオントロジの雛形が設けられている。
なお、雛形オントロジ6は、ブログプロバイダ側で恣意的に作成することができる。例えば、ブログプロバイダが音楽に関するパーソナルオントロジを各端末2〜4のユーザに構築させたければ、音楽に関する雛形オントロジ6を構築すればよい。ここで、各端末2〜4のユーザの興味を細やかに表現するために、可能な限り細分化された網羅性の高い雛形オントロジ6を構築することが好ましい。また、雛形オントロジ6の実体は、オントロジ記述言語OWLなどのXML言語で記述されたテキストファイル等、クラス・インスタンスツリーをDB上で表現したものである。また、情報の整理の簡単化のため、インスタンスは最下位クラスにのみ分類してもよい。
さらに、サーバ5には、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nに対して形態素解析をそれぞれ適用することにより、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nに頻出する単語を抽出する頻出単語抽出手段5a、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nに頻出する単語を含むクラスまたはインスタンスを雛形オントロジ6から抽出する分類子適用手段5b、分類子適用手段5bにて抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位の全てのクラスをパーソナルオントロジとして雛形オントロジ6から抽出するパーソナルオントロジ抽出手段5cならびに雛形オントロジ6から割り振られたクラスIDまたはインスタンスIDがパーソナルオントロジにて保有されているかどうかの判定結果に基づいて、パーソナルオントロジ間のトポロジまたはクラスの近似度を計測する近似度計測手段5dが設けられている。
ここで、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度を計測する場合、パーソナルオントロジ抽出手段5cにて抽出されたパーソナルオントロジのトポロジを形成するクラス集合間の共起度を用いることができる。また、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジ間のクラスの近似度を計測する場合、パーソナルオントロジ抽出手段5cにて抽出されたパーソナルオントロジに含まれるインスタンス集合間の共起度を用いることができる。なお、共起度とは、集合に含まれるメンバの積集合の比率を言う。
そして、頻出単語抽出手段5aは、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nに対して形態素解析をそれぞれ適用する。そして、同一ユーザの持つ複数のブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nで頻出する形態素を抽出する。
次に、分類子適用手段5bは、ブログエントリ7a〜7n、8a〜8n、9a〜9nで頻出する各形態素を雛形オントロジ6に適用し、雛形オントロジ6内のクラスまたはインスタンスに一致する文字列があるかどうかを調べる。そして、雛形オントロジ6内のクラスまたはインスタンスに一致する文字列がある場合、パーソナルオントロジ抽出手段5cは、雛形オントロジ6のルートクラスから、そのクラスまたはインスタンスまでの直接的な子孫クラスおよびインスタンスをパーソナルオントロジとして抽出する。
さらに、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジ抽出手段5cにて抽出されたパーソナルオントロジのトポロジを形成するクラス集合間の共起度に基づいて、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度を計測する。例えば、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジのクラス集合間の積集合のメンバ数を、雛形オントロジ6のクラス集合のメンバ数で割った値に基づいて、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度を計測することができる。
また、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジ抽出手段5cにて抽出されたパーソナルオントロジに含まれるインスタンス集合間の共起度に基づいて、パーソナルオントロジ間のクラスの近似度を計測する。例えば、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジのインスタンス集合間の積集合のメンバ数を、雛形オントロジ6のインスタンス集合のメンバ数で割った値に基づいて、パーソナルオントロジ間のクラスの近似度を計測することができる。そして、近似度計測手段5dは、パーソナルオントロジ間のトポロジの近似度およびパーソナルオントロジ間のクラスの近似度を総合的に判断することにより、パーソナルオントロジ間の近似度を計測することができる。
これにより、各個人の興味情報に含まれる単語を雛形オントロジ6上で照合することにより、パーソナルオントロジを構成するクラス、クラスを構成するインスタンス、複数のクラスの接続形態であるトポロジなどの規則性を維持しつつ、個人の興味が反映されたパーソナルオントロジを生成することが可能となり、雛形オントロジ6の持つクラスまたはインスタンスをパーソナルオントロジが保有しているかを確認することで、パーソナルオントロジ間のトポロジまたはクラスの近似度を計測することができる。
このため、作成にかかるコストを抑制しつつ、パーソナルオントロジを生成することが可能となり、情報検索の精度を向上させることが可能となるとともに、クラスの持つ名前属性や各種プロパティ、インスタンス集合などのクラス特性を考慮することなく、オントロジ間の近似度を計算することができ、オントロジ間の近似度の計算量を抑制することができる。
なお、雛形オントロジ6は、デスクワークにて人手で作成してサーバ5に保持させるようにしてもよいし、パーソナルオントロジ抽出手段5cにて抽出されたパーソナルオントロジを既存の雛形オントロジ6とマージすることにより作成してもよい。さらに、雛形オントロジ6から抽出されたパーソナルオントロジに対してユーザが興味のあるクラスまたはインスタンスを追加したり、ユーザが興味のないクラスまたはインスタンスを削除したりするようにしてもよい。
また、頻出単語抽出手段5a、分類子適用手段5b、パーソナルオントロジ抽出手段5cおよび近似度計測手段5dは、これらの手段で行われる処理を遂行させる命令が記述されたログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。
そして、このログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、サーバ5のコンピュータに記憶媒体を装着し、そのログラムをコンピュータにインストールすることにより、頻出単語抽出手段5a、分類子適用手段5b、パーソナルオントロジ抽出手段5cおよび近似度計測手段5dで行われる処理を実現することができる。また、このログラムを通信網1を介してダウンロードすることにより、このログラムを容易に普及させることができる。
また、頻出単語抽出手段5a、分類子適用手段5b、パーソナルオントロジ抽出手段5cおよび近似度計測手段5dで行われる処理を遂行させる命令が記述されたログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るパーソナルオントロジ間の近似度計測方法を示す図である。なお、以下の説明では、あるオントロジに対する別のオントロジとの間の近似度を計測する場合、前者をソースオントロジ、後者をターゲットオントロジと呼ぶ。
図2において、雛形オントロジOHの“a1”というクラスの直下には、“b1”、“b2”および“b3”というクラスが存在し、“b1”というクラスの直下には、“c1”および“c2”というクラスが存在し、“c1”というクラスの直下には、“d1”および“d2”というクラスが存在しているものとする。また、“b2”というクラスの直下には、“c3”および“c4”というクラスが存在し、“b3”というクラスの直下には、“c5”というクラスが存在しているものとする。
また、“d1”というクラスには、“j”および“k”というインスタンスが存在し、“d2”というクラスには、“l”というインスタンスが存在し、“c2”というクラスには、“m”というインスタンスが存在し、“b2”というクラスには、“n”というインスタンスが存在し、“c3”というクラスには、“a”、“e”、“c”、“f”、“b”、“d”および“g”というインスタンスが存在し、“c4”というクラスには、“p”、“g”、“j”および“h”というインスタンスが存在しているものとする。
そして、各ユーザのブログエントリに頻出する単語をそれぞれ抽出し、その単語を含むクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位の全てのクラスを雛形オントロジOHからそれぞれ抽出することにより、パーソナルオントロジOA、OBが作成されたものとする。
ここで、パーソナルオントロジOAの“a1というクラスの直下には、“b1”および“b2”というクラスが存在し、“b1”というクラスの直下には、“c1”および“c2”というクラスが存在し、“c1”というクラスの直下には、“d1”というクラスが存在し、“b2”というクラスの直下には、“c3”および“c4”というクラスが存在しているものとする。また、“d1”というクラスには、“j”および“k”というインスタンスが存在し、“c2”というクラスには、“m”というインスタンスが存在し、“c3”というクラスには、“a”、“c”、“b”および“d”というインスタンスが存在し、“c4”というクラスには、“q”および“h”というインスタンスが存在しているものとする。
また、パーソナルオントロジOBの“a1”というクラスの直下には、“b1”、“b2”および“b3”というクラスが存在し、“b1”というクラスの直下には、“c1”というクラスが存在し、“c1”というクラスの直下には、“d1”というクラスが存在し、“b2”というクラスの直下には、“c3”および“c4”というクラスが存在しているものとする。また、“d2”というクラスには、“l”というインスタンスが存在し、“b2”というクラスには、“n”というインスタンスが存在し、“c3”というクラスには、“a”、“c”、“e”および“f”というインスタンスが存在し、“c4”というクラスには、“p”および“j”というインスタンスが存在しているものとする。
そして、雛形オントロジOHおよびパーソナルオントロジOA、OB間で末端クラスを除く共通クラスを分析し、共通クラスを親クラスとした親子クラスからなるトポロジを抽出する。なお、図2の例では、末端クラスは、“d1”、“d2”、“c3”および“c4”とする。この結果、雛形オントロジOHおよびパーソナルオントロジOA、OB間において、クラス“a1”を親クラスとした子クラス集合G1、クラス“b1”を親クラスとした子クラス集合G2、クラス“c1”を親クラスとした子クラス集合G3、クラス“b2”を親クラスとした子クラス集合G4、クラス“b3”を親クラスとした子クラス集合G5を抽出することができる。
なお、この共通クラスの分析は、同じクラスIDが雛形オントロジOHおよびパーソナルオントロジOA、OB間に存在するかということだけを確認すればよい。このため、クラスの名前属性やインスタンス集合プロパティなどの近似度を計測する必要がなくなり、クラス間の対応関係を正確に維持しつつ、計算量を減らすことができる。
次に、パーソナルオントロジOA、OB間で各トポロジを形成する子クラス集合X、Y間の近似度を深さ優先で計算する。ここで、雛形オントロジOHを構成するクラスの子クラスの集合をZとすると、子クラス集合X、Y間の近似度は、|X∩Y|/|Z|にて求めることができる。そして、各トポロジの子クラス集合間の近似度を足し合わせることにより、パーソナルオントロジOA、OB間でのトポロジの近似度STを計測することができる。
例えば、子クラス集合G1において、雛形オントロジOHには“b1”、“b2”および“b3”という子クラスが含まれているので、子クラス集合G1における雛形オントロジOHの子クラス集合のメンバ数は3となる。また、子クラス集合G1において、パーソナルオントロジOAには“b1”および“b2”という子クラスが含まれ、パーソナルオントロジOBには“b1”、“b2”および“b3”という子クラスが含まれているので、パーソナルオントロジOA、OBに共通に含まれている子クラスは“b1”およびb2”だけとなり、子クラス集合G1におけるパーソナルオントロジOA、OBの子クラス集合の積集合のメンバ数は2となる。この結果、パーソナルオントロジOA、OBの子クラス集合G1間における近似度は2/3となる。
同様に、パーソナルオントロジOA、OBの子クラス集合G2間における近似度は1/2、子クラス集合G3間における近似度は0/2、子クラス集合G4間における近似度は2/2となる。この結果、パーソナルオントロジOA、OB間でのトポロジの近似度STは2/3+1/2+0/2+2/2となる。
なお、パーソナルオントロジOA、OB間でのトポロジの近似度の計算でも、雛形オントロジOHから割り振られたクラスIDを参照し、雛形オントロジOHの接続形態に沿ったものがパーソナルオントロジOA、OB間に存在するかということだけを確認すればよい。例えば、パーソナルオントロジOA、OBにおけるa1−b1−c1という接続形態は雛形オントロジOHの接続形態と同じであるかどうかは、“a1”、“b1”および“c1”というクラスがパーソナルオントロジOA、OBにて保持されているかどうかということを確認するだけで判断することができる。
このため、パーソナルオントロジOA、OB間のトポロジの一致度を確認するために、パーソナルオントロジOA、OBが持つクラスIDを調べるだけでよく、対応クラスを起点として、上下クラスにさらに対応クラスがあるかを調べる必要がなくなり、パーソナルオントロジOA、OB間でのトポロジの近似度の計算量を減らすことができる。
次に、パーソナルオントロジOA、OBの共通クラス間の近似度を計算する。ここで、パーソナルオントロジOA、OBの共通クラス間の近似度を計算する場合、クラスに所属するインスタンス集合を用いることができる。すなわち、あるクラスC1において、ソースオントロジのインスタンス集合をx、ターゲットオントロジのインスタンス集合をy、雛形オントロジOHのインスタンス集合をzとすると、パーソナルオントロジOA、OBの共通クラス間の近似度は、|x∩y|/|z|にて求めることができる。そして、共通クラス間の近似度を足し合わせることにより、パーソナルオントロジOA、OBのクラス間の近似度SCを計測することができる。
例えば、パーソナルオントロジOA、OB間の共通クラス“b2”において、パーソナルオントロジOAの共通クラス“b2”におけるインスタンス集合G6には、インスタンス“n”が存在し、パーソナルオントロジOBの共通クラス“b2”におけるインスタンス集合G6には、インスタンス“n”が存在し、雛形オントロジOHの共通クラス“b2”にはインスタンス“n”が存在している。この結果、雛形オントロジOHの共通クラス“b2”のインスタンスのメンバ数は1、パーソナルオントロジOA、OBのインスタンス集合G6の積集合のメンバ数は1となり、“b2”という共通クラス間の近似度は1/1となる。
また、パーソナルオントロジOA、OB間の共通クラス“c2”において、パーソナルオントロジOAの共通クラス“c2”におけるインスタンス集合G7には、インスタンス“a”、“c”、“b”および“d”が存在し、パーソナルオントロジOBの共通クラス“c3”におけるインスタンス集合G7には、インスタンス“a”、“c”、“e”および“f”が存在し、雛形オントロジOHの共通クラス“c3”にはインスタンス“a”、“e”、“c”、“f”、“b”、“d”および“g”が存在している。
この結果、雛形オントロジOHの共通クラス“c3”のインスタンスのメンバ数は7、パーソナルオントロジOA、OBのインスタンス集合G7の積集合のメンバ数は2となり、“c3”という共通クラス間の近似度は2/7となる。
従って、パーソナルオントロジOA、OBのクラス間の近似度SCは1/1+2/7となる。
なお、パーソナルオントロジOA、OBの共通クラス間の近似度の計算でも、雛形オントロジOHから割り振られたインスタンスIDがパーソナルオントロジOA、OB間に存在するかということだけを確認すればよい。このため、パーソナルオントロジOA、OBのクラス間の近似度を計算するために、インスタンスの名前の一致性などによるインスタンスの対応関係を予め確認する必要がなくなり、計算量を減らすことができる。
そして、パーソナルオントロジOA、OBにおけるトポロジの近似度STおよびクラス間の近似度SCが求まると、トポロジとクラスに対する重要度に応じた評価関数f(X)を用いることにより、以下の式にてパーソナルオントロジOA、OB間の近似度SO(AB)を与えることができる。
O(AB)=ST+f(SC
これにより、雛形オントロジOHの持つクラス特性を継承させつつパーソナルオントロジOA、OBを構築することが可能となるとともに、インスタンス集合間の共起度をパーソナルオントロジOA、OB間の近似度の計測に直接用いることができ、計算量を抑制しつつ、個人の嗜好に適合したパーソナルオントロジOA、OBを適正に抽出することが可能となるとともに、パーソナルオントロジOA、OBが雛形オントロジOHの持つドメインの知識を保有しているかの相対的な尺度として利用することができ、そのドメインに対する知識を多く持つユーザを有効的に絞り込むことができる。
また、パーソナルオントロジOA、OBにおけるトポロジの近似度STを計測する場合、雛形オントロジのクラス集合のメンバ数を基準として、パーソナルオントロジOA、OB間のトポロジの近似度を計測することにより、パーソナルオントロジOA、OBのクラス集合のメンバ数が増大した場合においても、パーソナルオントロジOA、OB間のトポロジの近似度が小さくなることを防止することができ、クラスが豊富にあるという意味で知識量の多いパーソナルオントロジOA、OBとの近似度を大きくすることができる。
図3は本発明の一実施形態に係るパーソナルオントロジ間の近似度計測方法の優位性を示す図である。
図3において、オントロジOCでは、図2のオントロジOBの“b3”というクラスがないものとする。この場合、オントロジOBでは、“b1”、“b2”および“b3”という子クラスが子クラス集合G1に含まれ、オントロジOCでは、“b1”および“b2”という子クラスが子クラス集合G1に含まれるにもかかわらず、パーソナルオントロジOA、OCの子クラス集合G1間における近似度は、パーソナルオントロジOA、OBの子クラス集合G1間における近似度と同様に2/3となる。
この結果、オントロジOCでは、図2のオントロジOBの“b3”というクラスがないにもかかわらず、パーソナルオントロジOA、OC間の近似度がパーソナルオントロジOA、OB間の近似度よりも大きくなることを防止することができ、クラスが豊富にあるという意味で知識量の多いパーソナルオントロジとの近似度が相対的に小さくなることを防止することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る興味オントロジの近似性を利用したコミュニティ形成方法を示す図である。
図4において、各ユーザA、BのブログエントリPA、PBを雛形オントロジに対してそれぞれ分類することにより、各ユーザA、Bの興味オントロジKA、KBがそれぞれ生成されたものとする(ステップS1)。そして、各ユーザA、Bの興味オントロジKA、KB間の近似度を計測し(ステップS2)、近似度の高い興味オントロジKA、KB間で共起するクラスやインスタンスを分析することで、トポロジが異なるにも関わらず興味を持つ可能性が高い情報を他のユーザのエントリを介して意外な情報としてユーザに推奨することができる(ステップS3)。
例えば、各ユーザA、Bの興味オントロジKA、KB間の近似度を計測することにより、“Madchester”などのクラスや“Happy Mondays”などのインスタンスに興味を持つユーザは、“Glasgow”というクラスや“Teenage Fanclub”というインスタンスにも興味を持つ可能性が高いことが判る。
また、このような興味オントロジKA、KBをブログに適用することで、単純なキーワード検索ではなく、興味オントロジKA、KB間の近似度に基づく意外なエントリ推薦によるコミュニティの形成を支援することができ、ユーザの興味を自然に広げることができる(ステップS4)。
本発明は、パーソナルオントロジを簡易に作成して自分の興味にマッチングする情報を速やかに入手することができ、情報通信システムが持つ情報源から自分の興味にマッチングする情報を自動的かつ効率的に活用することができる。
本発明の一実施形態に係るオントロジの近似度計測装置が適用されるシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るパーソナルオントロジ間の近似度計測方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係るパーソナルオントロジ間の近似度計測方法の優位性を示す図である。 本発明の一実施形態に係る興味オントロジの近似性を利用したコミュニティ形成方法を示す図である。 従来の完全に分散された環境下で構築されたオントロジの構成例を示す図である。 図5のクラス間における総当り方式による近似度計測方法の一例を示す図である。 図5のクラス間における総当り方式による近似度計測方法の一例を示す図である。 図5のクラス間におけるマッピング結果の一例を示す図である。 図5のオントロジ間における近似度計測結果の一例を示す図である。 従来の複数のオントロジに対する近似度計測結果の比較例を示す図である。
符号の説明
1 通信網
2〜4 端末
5 サーバ
5a 頻出単語抽出手段
5b 分類子適用手段
5d 近似度計測手段
5c パーソナルオントロジ抽出手段
6 雛形オントロジ
7〜9 ブログサイト
7a〜7n、8a〜8n、9a〜9n ブログエントリ

Claims (4)

  1. 記憶領域に記憶され且つ各個人ごとに構築された興味情報に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
    記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジから前記単語抽出手段で抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出する分類子適用手段と、
    各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するパーソナルオントロジ抽出手段と、
    前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度を計測する近似度計測手段と、を備え、
    前記近似度計測手段は、
    一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算する手段と、
    演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度として演算する手段と、を備えることを特徴とするオントロジの近似度計測装置。
  2. 記憶領域に記憶され且つ各個人ごとに構築された興味情報に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
    記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジから前記単語抽出手段で抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出する分類子適用手段と、
    各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するパーソナルオントロジ抽出手段と、
    前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラス間の近似度を計測する近似度計測手段と、を備え、
    前記近似度計測手段は、
    一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、
    異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算する手段と、
    演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度として演算する手段と、を備えることを特徴とするオントロジの近似度計測装置。
  3. 異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度を計測する近似度計測装置が実行するオントロジの近似度計測方法であって、
    記憶領域に記憶されたブログエントリに対して形態素解析を適用することにより、前記ブログエントリに含まれる単語を抽出するステップと、
    記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジを選択するステップと、
    前記雛形オントロジから、前記ブログエントリから抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出するステップと、
    各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するステップと、
    前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジの近似度 を計測するステップと、
    前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスの近似度 を計測するステップと、
    異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度をS (AB)、前記トポロジ及びクラスに対する重要度に応じた評価関数をf(X)としたとき、前記近似度S (AB)を、S (AB)=S +f(S )から計測するステップと、を備え、
    前記トポロジ間の近似度S を計測するステップは、
    一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算するステップと、
    演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度S として演算するステップと、を有し、
    前記クラス間の近似度S を計測するステップは、
    一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、
    異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算するステップと、
    演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度S として演算するステップと、を有することを特徴とするオントロジの近似度計測方法。
  4. 記憶領域に記憶されたブログエントリに対して形態素解析を適用することにより、前記ブログエントリに含まれる単語を抽出するステップと、
    記憶領域に記憶され且つ予め設定された単語が概念階層化されてなる雛形オントロジを選択するステップと、
    前記雛形オントロジから、前記ブログエントリから抽出された単語を含むクラスまたはインスタンスを抽出するステップと、
    各個人ごとに、前記抽出されたクラスまたはインスタンスおよびそれらの上位のクラスを含む階層構造をパーソナルオントロジとして前記雛形オントロジから抽出し記憶領域に記憶するステップと、
    前記パーソナルオントロジにおいて前記階層構造を形成するクラス間の接続形態を表すトポロジについて、前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジの前記トポロジの近似度 を計測するステップと、
    前記記憶領域に記憶された異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスの近似度 を計測するステップと、
    異なる2つのパーソナルオントロジ間の近似度をS (AB)、前記トポロジ及びクラスに対する重要度に応じた評価関数をf(X)としたとき、前記近似度S (AB)を、S (AB)=S +f(S )から計測するステップと、をコンピュータに実行させるオントロジの近似度計測プログラムであって、
    前記トポロジ間の近似度S を計測するステップは、
    一のクラスを親クラスとする子クラスの集合を子クラス集合とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを前記親クラスとする子クラス集合をX及びYとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスを親クラスとする子クラス集合をZとしたとき、前記子クラス集合X及びYの積集合に属するクラスのメンバ数を前記子クラス集合Zに属するクラスのメンバ数で割った値を前記子クラス集合X及びY間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスを親クラスとする子クラス集合全てについて前記子クラス集合間の近似度を演算するステップと、
    演算した全ての前記子クラス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジの前記トポロジ間の近似度S として演算するステップと、を有し、
    前記クラス間の近似度S を計測するステップは、
    一のクラスに属するインスタンスの集合をインスタンス集合とし、
    異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合をx及びyとし、且つ前記雛形オントロジにおいて前記共通クラスと同一の単語を含むクラスに属するインスタンス集合をzとしたとき、前記インスタンス集合x及びyの積集合に属するインスタンスのメンバ数を前記インスタンス集合zに属するインスタンスのメンバ数で割った値を前記インスタンス集合x及びy間の近似度とし、異なる2つのパーソナルオントロジにおいて同一の単語を含む共通クラスに属するインスタンス集合全てについて前記インスタンス集合間の近似度を演算するステップと、
    演算した全ての前記インスタンス集合間の近似度の和をパーソナルオントロジのクラス間の近似度S として演算するステップと、を有することを特徴とするオントロジの近似度計測ログラム。
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