JP4580673B2 - 測定器 - Google Patents
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Description
図8は、従来のダイヤルゲージ800の制動手段700を示す図である。
図8において、ダイヤルゲージ800は、本体ケース200を貫通して上下動可能に設けられたスピンドル300と、スピンドル300の上端側をガイドするガイド手段としてのブッシュ212と、スピンドル300を制動する制動手段700と、を備えている。
スピンドル300は、図示しない付勢手段により下方へ向けて付勢されている。
制動手段700は、ブッシュ212の上端側に外嵌する長筒状のシリンダ610と、シリンダ610内を摺動可能に設けられた可動部材710と、を備える。
シリンダ610の上端側には、隔壁体740と、隔壁体740との間に弁室を区画形成するキャップ760と、が設けられている。
隔壁体740はシリンダ610内部を弁室に連通する貫通孔742を有し、隔壁体740は、貫通孔742の上端側開口において径大するテーパ状の弁座741を有する。弁座741にはボール750が着座して、貫通孔742が閉塞される。
キャップ760は、弁室と外部とを連通する通気孔761を有する。
ちなみに、隔壁体740の弁座741に着座したボール体750は、ダイヤルゲージ800を横に倒したときにスピンドル300および可動部材710に作用する(軸方向の)重力が小さくなるのに対応して、ダイヤルゲージ800が横に倒れたときには貫通孔742を開放して制動力を小さくするために設けられている。
スピンドルが他端側へ移動すると、ピストンもシリンダ内を他端側へ移動する。このとき、主流路が開閉手段により開放されるので、第2シリンダ室は微流路に加えて主流路によっても第1シリンダ室に連通する。すると、第2シリンダ室からは微流路および主流路から流体が流出する。その結果、第2シリンダ室の正圧が抑制され、スピンドルが他端側へ向けて移動する際には制動効果が小さくなる。
すなわち、スピンドルが一端側に移動するときにのみ制動効果が得られ、スピンドルが他端側へ移動する際には制動効果が生じないようにできる。すなわち、スピンドルが一端側へ急激に移動(例えば落下)して被測定物に測定子が激突するなどの不都合を防止できる一方、スピンドルを他端側へ移動させる(例えば持ち上げる)ことが容易に行えるのでスピンドルの操作性が向上される。
また、この構成によれば、第2シリンダ室の内圧によってのみ制動効果が得られるので、第1シリンダ室は開放されていてもよい。その結果、従来に比べて第1シリンダ室を封止する工程が必要なくなる。
一方、スピンドルが他端側に移動すると、弁棒により弁体が他端側に押されて弁座から離れる。すると、主流路が開放される。
この構成によれば、弁棒によりスピンドルと弁体とが一体的に移動し、弁の開閉動作がスピンドルの移動に連動される。
そして、弁座を間にしてスピンドルとは反対側から弁体を着座させたうえで、この弁体が弁棒を介してスピンドルで引っ張られるので、スピンドルが一端側へ移動するときに弁体がより強く弁座に着座して主流路がより確実に閉じられる。すなわち、スピンドルが一端側へ移動する際には主流路が完全に閉じられて第2シリンダ室の(微流路を除いた)気密性が高められる。
さらに、弁体が弁棒を介してスピンドルとともに一体的に一端側に移動されるところ、このとき、弁座と弁体との係合によりピストンも一体的にスピンドルとともに一端側に引かれる。すると、スピンドルとピストンとを係合させる手段を別途設ける必要がないので、簡便な構成とすることができる。
なお、スピンドルの変位を表示する表示手段は、例えば、スピンドルの変位量をエンコーダ(例えば、光電式、静電容量式、磁気式のエンコーダ)で検出して、この検出値を表示してもよく、あるいは、スピンドルの変位量を歯車機構により拡大して表示してもよい。
例えば、穴の深さ等を測定するにあたってはスピンドルの下端側を手で持つことができないが、スピンドルの上端側にスピンドルを持ち上げる手段としてリフター部が設けられているので、このリフター部によりスピンドルを持ち上げる操作を行うことができる。
この構成によれば、ピストンの位置に関わらず、また、主流路の開閉状態に関わらず、第1シリンダ室と第2シリンダ室との微小な連通が微流路によって確保される。
この構成によれば、スピンドルが他端側に移動して弁体が弁座から離間すれば、主流路を介して第1シリンダ室が第2シリンダ室に連通される。
(第1実施形態)
本発明の測定器に係る第1実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1は測定器の全体図であり、図2は測定器の内部構成図である。図3はスピンドルの上端部および制動手段の構成を示す拡大断面図である。
第1実施形態の測定器は、ダイヤルゲージ(インジケータ)100であって、内部に収納空間を有する本体ケース200と、本体ケース200を貫通して軸方向に摺動可能に設けられたスピンドル300と、スピンドル300を軸方向の一端側(下端側)に付勢する付勢手段400(図2参照)と、スピンドル300の変位量を検出する変位検出手段500と、スピンドル300の降下速度を制動する制動手段(スピンドルの制動装置)600と、を備える。
ガイド手段210は、スピンドル300の下端側(一端側)をガイドするステム211と、スピンドル300の上端側(他端側)をガイドするブッシュ212と、を備える。
ステム211およびブッシュ212は、図2に示されるように、対向位置において互いの軸線を一致させて本体ケース200の側壁に取り付けられた筒状部材であり、ステム211およびブッシュ212の筒孔にスピンドル300が摺動可能に摺嵌されている。
ブッシュ212は、短めの筒状部材であり、軸線方向の略中央において外周面からフランジ状に張り出したフランジ部213を有する。そして、図3に示されるように、ブッシュ212の外周面には、一端側(下端側)おいてフランジ部213との間に縮径部216を挟んで径大する下端側径大部217が形成されている。また、ブッシュ212の外周面には、他端側(上端側)においてフランジ部213との間に縮径部214を挟んで径大する上端側径大部215が形成されている。
フランジ部213よりも下端側(縮径部216、下端側径大部217)が本体ケース200の側壁に圧入されることによりブッシュ212が本体ケース200に取り付けられている。
制動手段600は、ブッシュ212の上端に取り付けられた長筒状のシリンダ610と、シリンダ610内をスピンドル300とともに昇降可能に設けられシリンダ610内に第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とを区画形成するピストン620と、第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とを通気させる流路630と、流路630を開閉する開閉手段660と、開閉手段660の開閉動作をスピンドル300の上下動に連動させる連動手段670と、を備える。
ピストン620は、その下端側においてブッシュ212およびスピンドル300との間に第1シリンダ室611を区画形成し、また、ピストン620の上端側においてシリンダキャップ623との間に第2シリンダ室612を区画形成する。
ピストン620の下端面において、中央部に比べて立ち上がる外縁壁621が立設されている。
主流路640は、ピストン620に貫通形成され第1シリンダ室611と第2シリンダ室612を連通する貫通孔641により構成されている。貫通孔641の内壁には、上端側から下端側に向かう途中に縮径部(弁座)642が形成され、貫通孔641は、上端側から下端側に向かう途中で縮径部642の段差により縮径する。また、ピストン620の下端面において、貫通孔641の開口部を径大するテーパ面643が形成されているところ、このテーパ面643は場所によって傾斜が異なり、ところにより急斜面644が設けられている。
微流路650は、ピストン620の外周面において軸線方向に沿って刻設された数条の溝条651により構成されている。
弁頭661は、貫通孔641内の縮径部642よりも上端側において昇降可能であって、弁頭661の径は少なくとも貫通孔642の下端側の径よりも大きい。そして、弁頭661が下方へ降下し、弁頭661と縮径部642とにてOリング662が挟持されると、主流路640が閉塞される。
その一方、弁頭661が上方に移動して縮径部642から弁頭661が離間すると、主流路640が開放されて第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とが連通される。
弁棒671の下端にはスピンドル300の雌ねじ320に螺合する雄ねじ672が設けられている。
ここで、弁棒671は、弁頭661が貫通孔641の縮径部642に着座した状態で、弁棒671の下端が貫通孔641の下端側開口から突出する程度の長さを有しており、スピンドル300(の上端)とピストン620(の下面)との間に所定のギャップGが存在する。
図4は、スピンドル300が持ち上げられてスピンドル300が上方に移動する様子を示す図である。図5は、スピンドル300が降下する様子を示す図である。
まず、図4を参照して、スピンドル300が上方に移動する場合について説明する。
スピンドル300が上方に移動すると、スピンドル300とともに弁棒671および弁頭661が上方に移動する。弁頭661が上方に移動すると、弁頭661が縮径部642に配設されたOリング662から離間する。すると、主流路640が開放される。
スピンドル300がさらに上昇すると、スピンドル300の上端がピストン620の下端面に当接し、ピストン620がスピンドル300の上端により押し上げられる。
なお、スピンドル300の上端面とピストン620の下端面とが当接したとき、貫通孔641の開口部に形成されたテーパ面643およびテーパ面643の一部に形成された急斜面644により、ピストン620(の下端面)とスピンドル300(の上端面)との間に所定の隙間(連通路)が生じ、主流路640の連通が確保される。
これにより、スピンドル300とともにピストン620が大きな抵抗を受けずにシリンダ610内を上方に移動する。
例えばコイルバネ440の付勢力およびスピンドル300の自重によってスピンドル300が下方に移動すると、弁棒671を介して弁頭661が下方に移動する。
弁頭661が下方に移動すると、弁頭661と縮径部642との間にOリング662が挟持され、Oリング662が弾性変形する。すると、弁頭661およびOリング662により主流路640が閉塞される。このとき、第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とは微流路650のみによって連通される。
スピンドル300がさらに下方に移動すると、弁棒671を介して弁頭661が下方に移動し、Oリング662を介した弁頭661と縮径部642との係合によりピストン620が下方に向けて引き下げられる。
ピストン620が下方に移動すると、第2シリンダ室612には負の圧力が生じる(なお、第1シリンダ室611には正の圧力が生じる)。
第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とは微流路650により連通されているので、微流路650を通って気体(流体)が第1シリンダ室611から第2シリンダ室612に流入する。
ここで、微流路650による流量が微小であるので、第2シリンダ室612の負圧はわずかずつしか緩衝されず、その結果、第2シリンダ室612の負圧によってピストン620の降下速度が減速(制動)される。そして、ピストン620の降下速度が制動されることによりスピンドル300の降下速度が制動される。
(1)スピンドル300が下方へ移動するときには弁頭661(開閉手段)により主流路640が閉じられ、スピンドル300が上方へ移動する際には主流路640が開放される。従って、スピンドル300が下方に移動するときにのみ制動効果が得られ、スピンドル300が上方へ移動する際には制動効果が生じないようにできる。すなわち、スピンドル300が下方へ急激に落下して被測定物(不図示)に測定子310が激突するなどの不都合を防止できる一方、スピンドルを上方へ容易に持ち上げることができる。
また、縮径部642に着座した状態の弁頭661が弁棒671を介してスピンドル300で引っ張られると弁頭661により主流路640が強く閉塞される。従って、すなわち、スピンドル300が下方へ移動する際には主流路640が完全に閉じられ、第2シリンダ室612の(微流路650を除いた)気密性が高められる。その結果、スピンドル300が下方に移動する際に確実にスピンドル300に制動力が作用する。
次に、本発明の測定器に係る変形例1について図6を参照して説明する。
変形例1の基本的構成は、第1実施形態に同様であるが、リフター部が付設されている点に特徴を有する。
図6において、リフター部900が設けられている。
リフター部900は、軸体910と、外筒部920と、を備えている。
軸体910は、シリンダ610の上端側開口からシリンダ610内に挿通された状態で、下端(一端)が弁頭661に螺合され、上端(他端)はシリンダ610の外部に突き出ている。
外筒部920は、軸体910の上端(他端)に取り付けられるとともにシリンダ610の外側を覆うようにシリンダ610に被せられている。
なお、シリンダ610の上端を閉塞するシリンダキャップ613は設けられていない。
(7)リフター部900によりスピンドル300を上方に引き上げる操作を行うことができる。例えば、穴の深さを測定する場合などにスピンドル300の下端側を手で持つことが不可能な場合でもリフター部900によりスピンドル300を上方に引き上げることができる。また、リフター部900を設けるにあって、第1実施形態の構成からシリンダキャップ613を外してリフター部900を弁頭661に取り付けるだけでよいので、リフター部900の取り付けが非常に簡便である。
シリンダ610内には空気が入っていればよいが、シリンダ610内にオイル等の流体(例えば、粘性流体)を充填してもよい。
微流路650はピストン620の外周面に刻設された溝条であるとしたが、微流路650としてピストン620を貫通する細孔が形成されてもよい。
さらに、シリンダ610の外側に第1シリンダ室611と第2シリンダ室612とを繋ぐ流路(例えば、チューブなど)が付設されていてもよい。そして、主流路には逆止弁が設けられてもよい。
あるいは、弁頭661が縮径部(弁座)642に着座したときに微流路650分の隙間が残されることにより微流路650が確保されてもよい。
なお、微流路650と主流路640との面積比は、特に限定されないが、主流路の方を大きくしておくことが例示される。
また、リフター部900の形状は特に限定されず、外筒部920を有することなく軸体910のみで構成されていてもよい。
Claims (2)
- 本体ケースと、前記本体ケースを貫通して軸方向に移動自在に設けられたスピンドルと、前記本体ケースに設けられ前記スピンドルをガイドする筒形状のブッシュと、前記スピンドルの変位量を表示する表示手段と、前記スピンドルの移動速度を制動する制動装置とを備えた測定器であって、
前記スピンドルは、前記ブッシュに挿通された状態で前記軸方向に往復移動可能に設けられ一端に測定子を有し、
前記制動装置は、
一端が前記ブッシュに取り付けられるとともに前記スピンドルが往復移動する空間を有するシリンダと、
前記スピンドルの他端側において前記シリンダ内を前記スピンドルとともに移動可能に設けられたピストンと、
前記シリンダ内の前記ブッシュ側において前記ピストンにより区画された第1シリンダ室と、
前記シリンダ内において前記ピストンにて前記第1シリンダ室とは反対側に区画された第2シリンダ室と、
前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを連通して流体が流通可能に設けられた主流路と、
前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを連通し比較的微量の流体が流通可能に設けられた微流路と、
前記主流路を開閉する開閉手段と、
前記スピンドルの移動に前記開閉手段の開閉動作を連動させて、前記スピンドルが一端側へ移動する際に前記開閉手段に前記主流路を閉じさせるとともに、前記スピンドルが他端側へ移動する際に前記開閉手段に前記主流路を開かせる連動手段と、を備え、
前記主流路は、前記ピストンに貫通形成された貫通孔により構成され、
前記開閉手段は、前記主流路に設けられた弁座と、この弁座を間にして前記スピンドルとは反対側から前記弁座に接離可能に着座する弁体と、を備え、
前記連動手段は、前記貫通孔に挿通された状態で前記スピンドルと前記弁体とを連結し、かつ、前記弁体が前記弁座に着座した状態で前記スピンドルと前記ピストンとの間に所定ギャップを確保する長さを有する弁棒により構成されており、
当該測定器は、一端が前記弁体に取り付けられるとともに前記シリンダの他端側開口から他端が突出する状態に設けられたリフター部を備える
ことを特徴とする測定器。 - 請求項1に記載の測定器において、
前記開閉手段は、前記弁座に配設され、前記弁体が前記弁座に着座した際に前記弁座と前記弁体とにて挟持されて前記弁座と前記弁体との間を封止する弾性部材を備える
ことを特徴とする測定器。
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