JP4581259B2 - 組込型電子機器ならびに組込電子機器および組込電子機器の管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークに接続され、筐体内に装着された組込電子機器をSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて管理する際に、被管理機器における構成の変化に柔軟に対応可能な組込型電子機器ならびに組込電子機器および組込電子機器の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によるネットワークに接続された機器を管理するためのプロトコルとして、SNMP(Simple Network Management Protocol)が提供されている。SNMPでは、システム管理者により起動されるネットワーク監視端末(SNMPマネージャと称される)と、SNMPが実装されるネットワーク上の機器(SNMPエージェントと称される)との間のプロトコルが規定される。SNMPでは、MIB(Management Information Base)と称されるSNMPエージェントが持つ情報に、SNMPマネージャがアクセスすることで、機器の状態の把握や機器に設定される定義情報の変更が可能とされる。SNMPを用いることによって、複雑に構成されるネットワークの管理を、SNMPマネージャから容易に行うことが可能とされる。
【0003】
一方、ネットワーク環境の普及により、コンピュータといった情報機器のみならず、例えば放送局などで使用されるビデオ機器を、TCP/IPによるネットワーク接続により管理することが提案されている。このとき、SNMPが実装されていないなど、SNMPエージェント機能を有さない機器をSNMPにより管理するためには、SNMPエージェント機能が実装されている機器をプロキシエージェントとして設ける必要がある。すなわち、プロキシエージェントによって、SNMPエージェント機能を有さない機器とSNMPとの仲介を行い、当該機器のSNMPによる管理を可能とする。
【0004】
図21は、このプロキシエージェントによる一例のアーキテクチャを示す。SNMPマネージャ300により、独自の管理インターフェイスに対応した機器320がプロキシエージェント310を介して管理される。
【0005】
例えばSNMPマネージャ300から機器320に対してコマンドやデータ(以下、コマンドとする)などを送る場合、SNMPマネージャ300側の管理アプリケーション301で発行されたコマンドは、クライアント・スタブ302でプロトコル・スタック303によりプロトコル解釈されてSNMPに変換され、SNMPマネージャ300から送信される。このSNMPに変換されたコマンドは、プロキシ・エージェント310に受信され、プロトコル・スタック313およびサーバ・スタブ312を介してプロキシ・エージェント・アプリケーション311に供給される。
【0006】
一方、機器320は、SNMPとは異なるプロトコルを用いた独自の管理インターフェイス321により管理される。SNMPマネージャ300から送信されたSNMPは、プロキシ・エージェント・アプリケーション311において、クライアント・プロキシ・スタブ314によりプロトコル・スタック315を用いて機器320の独自の管理インターフェイス321が対応するプロトコルに変換される。このプロトコル変換されたコマンドが機器320に送信され、管理インターフェイス321に受信される。
【0007】
このように、プロキシ・エージェント310によってSNMPマネージャ300とSNMP非対応の機器320の仲介をすることで、SNMPマネージャ300により機器320を管理することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの場合、プロキシ・エージェント310は、管理される側の機器320(被プロキシ・エージェントとする)に関する全管理項目を把握している必要があるという問題点があった。
【0009】
さらに、被プロキシ・エージェントが多種・複数存在する、ニーズに応じて管理項目の構成が変化する、新たな被プロキシ・エージェントが開発され管理項目が追加される、などの事態を想定すると、プロキシ・エージェント310におけるプロキシ・エージェント・アプリケーション311に対して、バージョンアップなどによる機能拡張を可能にするように対応する必要があるという問題点があった。
【0010】
したがって、この発明の目的は、SNMPを用いてSNMPに非対応の機器を管理する際に、機能の拡張が容易な組込型電子機器ならびに組込電子機器および組込電子機器の管理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決するために、SNMPが実装されプロキシ・エージェントの機能を持つシステム用CPUおよびメモリを有するシステム基板と、複数の組込電子機器をそれぞれ接続するための複数の組込手段と、ネットワークを介してSNMPマネージャとの通信を行う第1の通信手段と、SNMPに基づくオブジェクトIDをSNMPとは異なるプロトコルに変換する変換手段と、複数の組込手段により組み込まれた複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得する機器情報取得手段と、複数の組込電子機器に対してSNMPとは異なるプロトコルを用いて通信を行う第2の通信手段とを備え、機器情報取得手段は、所定の周期で複数の組込電子機器をスキャンし、複数の組込手段により組み込まれた複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得し、メモリは、取得された複数の組込電子機器の種類毎の数と各組込電子機器を識別するための識別子とを対応付けた配列として保持し、オブジェクトIDがSNMPマネージャから供給された際に、オブジェクトIDのうち、組込電子機器の種類を示す識別子を参照することにより、メモリに保持された配列から、問い合わせの対象となる組込電子機器を特定し、問い合わせの対象となる組込電子機器が組み込まれている場合に、オブジェクトIDを問い合わせの対象となる組込電子機器に渡すようにした組込型電子機器である。
【0012】
また、この発明は、オブジェクト情報が格納されるオブジェクト情報格納手段を有し、
オブジェクト情報が、組込型電子機器を介してSNMPマネージャの管理対象となるオブジェクトを示すものである組込電子機器である。
【0013】
また、この発明は、複数の組込電子機器をそれぞれ接続するための組み込みのステップと、ネットワークを介してSNMPマネージャとの通信を行う第1の通信のステップと、SNMPに基づくオブジェクトIDをSNMPとは異なるプロトコルに変換する変換のステップと、複数の組込手段により組み込まれた複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得する機器情報取得のステップと、複数の組込電子機器に対してSNMPとは異なるプロトコルを用いて通信を行う第2の通信のステップとを備え、SNMPが実装されプロキシ・エージェントの機能を持つシステム用CPUおよびメモリを有するシステム基板を備えた組込型電子機器により、機器情報取得のステップにおいて、所定の周期で複数の組込電子機器をスキャンし、複数の組込手段により組み込まれた複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得し、メモリは、取得された複数の組込電子機器の種類毎の数と各組込電子機器を識別するための識別子とを対応付けた配列として保持し、オブジェクトIDがSNMPマネージャから供給された際に、オブジェクトIDのうち、組込電子機器の種類を示す識別子を参照することにより、メモリに保持された配列から、問い合わせの対象となる組込電子機器を特定し、問い合わせの対象となる組込電子機器が組み込まれている場合に、オブジェクトIDを問い合わせの対象となる組込電子機器に渡すようにした組込電子機器の管理方法である。
【0014】
また、この発明は、組込型電子機器が有するCPUおよび組込型電子機器に組み込まれる組込電子機器の種類に応じてグループ分けしたグループ識別子を配し、組込電子機器の種類を示すグループ識別子の値が、組込型電子機器が有するCPUを示すグループ識別子の値よりも大であるとされたMIB構造を表すオブジェクトIDを用い、組込型電子機器に組み込まれる組込電子機器を、組込型電子機器を介してSNMPマネージャにより管理する組込電子機器の管理方法である。
【0015】
上述したように、この発明は、機器情報取得手段が、所定の周期で複数の組込電子機器をスキャンし、複数の組込手段により組み込まれた複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得し、メモリが、取得された複数の組込電子機器の種類毎の数と各組込電子機器を識別するための識別子とを対応付けた配列として保持し、オブジェクトIDがSNMPマネージャから供給された際に、オブジェクトIDのうち、組込電子機器の種類を示す識別子を参照することにより、メモリに保持された配列から、問い合わせの対象となる組込電子機器を特定し、問い合わせの対象となる組込電子機器が組み込まれている場合に、オブジェクトIDを問い合わせの対象となる組込電子機器に渡すようにしているため、筐体内における組込電子機器の拡張が容易である。
【0016】
また、この発明は、組込電子機器が、オブジェクト情報が格納されるオブジェクト情報格納手段を有し、オブジェクト情報が、組込型電子機器を介してSNMPマネージャの管理対象となるオブジェクトを示すものであるため、オブジェクトを管理する外部においてオブジェクト情報を持つ必要がない。
【0017】
また、この発明は、組込型電子機器が有するCPUおよび組込型電子機器に組み込まれる組込電子機器の種類に応じてグループ分けしたグループ識別子を配し、組込電子機器の種類を示すグループ識別子の値が、組込型電子機器が有するCPUを示すグループ識別子の値よりも大であるとされたMIB構造を表すオブジェクトIDを用い、組込型電子機器に組み込まれる組込電子機器を、組込型電子機器を介してSNMPマネージャにより管理するようにしているため、組込型電子機器に組み込まれた組込電子機器をMIBを用いて管理できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明を適用可能な一例のシステムを示す。ネットワーク1にSNMPマネージャ2とSNMPエージェント3とが接続される。これらSNMPマネージャ2とSNMPエージェント3との間では、SNMP標準のオペレーションやイベント通知がネットワーク1を介してやりとりされる。
【0019】
この実施の一形態では、SNMPエージェント3は、例えばMPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)方式に対応したビデオプロセッサ3である。後述するが、ビデオプロセッサ3は、内部に組み込まれた基板の機能に応じた処理を行う。図1の例では、ビデオプロセッサ3は、入力されたディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号を、所定にエンコードしてMPEG2方式によるトランスポートストリームにして出力する機能を有する。また、ビデオプロセッサ3は、入力されたMPEG2方式によるトランスポートストリームを所定にデコードし、例えば標準のディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号にして出力する機能を有する。
【0020】
ビデオプロセッサ3において、バス20にシステム基板10が接続される。図示しないが、システム基板10には、システム用CPU(Central Processing Unit)、マルチプレクス用CPUおよび統計多重用CPUの3つのCPUが搭載され、それぞれのCPUによって所定の機能が実現される。また、バス20に対して複数のスロット11A、11B、11C、11Dおよび11Eが接続される。
これらスロット11A、11B、・・・に基板30、30、・・・を装着することで、その基板30、30、・・・がバス20に所定に接続され、ビデオプロセッサ3においてその基板30、30、・・・の機能が有効になる。
【0021】
なお、図1では、基板30、30、・・・を、説明のため基板30A、30B、・・・とそれぞれ区別している。
【0022】
図1の例では、スロット11A、11Bおよび11Eに、標準解像度ビデオ信号(SD)に対応したビデオエンコーダである基板30A(ENC(1))、30B(ENC(2))および30D(ENC(3))が装着され、スロット11Dにオーディオエンコーダである基板30C(APR(1))が装着される。例えばシステム基板10は、入出力インターフェイスの機能を有し、システム基板に入力された信号は、バス20を介してこれら基板30A〜30Dに供給される。なお、図1の例では、「φ」と記されたスロット11Cには、基板30が装着されていない。
【0023】
上述したように、ビデオプロセッサ3は、スロット11A〜11Eに装着される基板30が有する機能に応じた処理を行うことができる。図2は、ビデオプロセッサ3に装着可能な基板30の例を示す。各基板30、30、・・・には、その基板30の種類に応じてそれぞれ識別番号が割り当てられる。基板OPMは、システム基板10であり、システム基板10にのせられたシステム用CPU、マルチプレクス用CPUおよび統計多重用CPUに、識別番号1、2および3番がそれぞれ割り当てられる。システム基板10には、このように、最小の識別番号から順に識別番号が割り当てられる。
【0024】
一方、各基板30、30、・・・には、システム基板10の識別番号の次の値から、基板30の種類毎に識別番号が割り当てられる。基板IPMは、トランスポートストリームの入力部であり、識別番号が4番とされる。エンコーダである基板ENCは、識別番号が5番とされる。基板VPRは、高精細解像度ビデオ信号(HD)に対応したビデオエンコーダであり、識別番号が6番とされる。基板DECは、ビデオデコーダであり、識別番号が7番とされる。オーディオエンコーダである基板APRは、識別番号が8番とされる。
【0025】
この例では、このように識別番号が8番までが予約されており、新たに開発された基板には、9番以降の識別番号が順次割り当てられることになる。
【0026】
なお、上述ではビデオプロセッサ3にはスロットが5個、設けられ、基板が5枚装着可能として説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、スロットは、筐体の大きさに応じて異なる数を設けることができる。なお、スロット11A、11B、・・・は、基板30の活電挿抜が可能とされており、ビデオプロセッサ3が稼働中でも、スロット11A、11B、・・・の状況が変わり得る。すなわち、ビデオプロセッサ3の稼働中に、スロット11A、11B、・・・に装着される基板30が変更されることが有り得る。さらに、ビデオプロセッサ3は、用途に応じて必要な機能を有する基板30を選択し、筐体内に複数種類および複数枚の基板30を装着することが可能とされている。
【0027】
図2で上述した各基板のうち、SNMPが実装されている、すなわち、SNMPによる送受信が可能で、且つ、ANS.1コーデック機能(SNMPのパケットのコーデック機能)を持つのは、システム基板10(基板OPM)上のシステム用CPUのみであり、また、外部との通信ポートを持つのもシステム用CPUのみである。したがって、システム基板10がSNMPのプロキシ・エージェントとなる。実際には、システム基板10におけるシステム用CPUがプロキシ・エージェントとしての機能を果たす。このシステム基板10(基板OPM)は、このビデオプロセッサ3の構成において必須である。
【0028】
SNMPマネージャ2によるビデオプロセッサ3の管理は、従来の技術の項で図21を用いて説明した方法と同様にして行われる。すなわち、システム基板10をプロキシ・エージェントとして、SNMPマネージャ2とシステム基板10との間でネットワーク1を介して通信が行われ、SNMPによる標準的なオペレーションコマンドやイベント通知がやりとりされる。システム基板10では、例えば、SNMPマネージャ2からSNMPにより送られたオペレーションコマンドやイベント通知が、ビデオプロセッサ3独自のオペレーションコマンドやイベント通知に変換される。変換されたこれらコマンドや通知がバス20を介して、スロット11A、11B、・・・に装着された各基板30、30、・・・に供給される。また、各基板30、30、・・・から出力された、ビデオプロセッサ3独自のコマンドやイベント通知は、バス20を介してシステム基板10に供給され、SNMPによるコマンドやイベント通知に変換される。変換されたコマンドやイベント通知は、ネットワーク1を介してSNMPマネージャ2に送られる。
【0029】
この実施の一形態においては、ビデオプロセッサ3のスロット11A、11B、・・・に装着される各基板30、30、・・・のオブジェクトは、各基板30、30、・・・側でそれぞれが持つ。こうすることで、プロキシ・エージェントであるシステム基板10上のシステム用CPUは、スロット11A、11B、・・・に装着される各基板30、30、・・・のオブジェクトそれぞれに特有のオブジェクトに関する情報から解放される。
【0030】
なお、ここでオブジェクトは、MIBにおける項目を指す。例えば、上述したエンコーダである基板ENCでは、「ビットレート」、「サンプリングレート」、「入力信号の種類」などのエンコーダのパラメータに対するSNMPによるコマンドの一つ一つがオブジェクトとされる。すなわち、オブジェクトは、SNMPマネージャ2による管理対象である。
【0031】
図3は、MIB一例の構成を示す。MIBは、世界的に標準化されており、ツリー構造を有している。この図3の例では、最上位がインターネット(internet(1))とされ、その下位にツリーが構成される。図示は省略するが、実際には、「internet(1)」も、さらに上位のツリー構造の一部である。「enterprise(1)」より上位がグローバルな階層である。「xxx(n)」より下位がベンダローカルな階層とされ、例えばxxx社の製品は、「xxx(n)」より下層に位置する。また、xxx社の製品である上述のビデオプロセッサ3(図3における「yyyy(6004)」)に装着される各基板30、30、・・・は、「yyyy(6004)」より下層に位置する。
【0032】
なお、ツリー構造の各枝において括弧「()」内に記される値は、それぞれの階層においてMIBオブジェクトを識別するための識別子である。このツリー構造の各枝は、上位から下位にかけて、各層の識別子と各層を互いに区別するための区切り識別子であるピリオド(.)とによって一意的に表現される。例えば、最下層の基板ENC(7)は、「1.4.1.n.6004.7」として表される。実際には、より上位の階層からの識別子を用いて、「1.3.6.1.4.1.n.6004.7」と表現される。これは、オブジェクトIDと称される。
【0033】
ビデオプロセッサ3に装着される基板30、30、・・・は、種類毎に識別子が割り当てられ、基板種類毎にオブジェクトグループが分かれている。図3では、オブジェクト「SYS/OPM(3)」以下に示される、括弧()内の添え字が3以上のオブジェクトがこれに当たる。
【0034】
新たな機能を持つ基板30が開発された場合には、さらに異なる識別子が与えられ、図3に「???(11)」、「???(12)」として示されるように、オブジェクトを増やすことができる。このとき、基板30側がオブジェクトを持っているので、プロキシ・エージェントに手を加えることなく、SNMPマネージャ2が持つMIB定義ファイルを変更するだけで、オブジェクトを追加できる。これにより、追加された基板30についてのMIB監視も可能となる。
【0035】
なお、システム基板10は、上述したように機能毎に3つのCPUを持ち、識別子は、これら3つのCPUにもそれぞれ割り当てられる。
【0036】
また、図示しないが、各基板のそれぞれは、さらに下位にオブジェクトを持つことができる。例えば、各基板に対するSNMPマネージャ2による管理コマンドのそれぞれがオブジェクトとされる。各基板は、階層的にオブジェクトを持つことができる。下位のオブジェクトは、オブジェクトに対するポインタが記されるオブジェクトテーブルにより参照される。
【0037】
図4は、ビデオプロセッサ3に装着される基板30の一例の構成を概略的に示す。基板30は、バス31を有し、バス31に対してCPU32、ROM(Read Only Memory)33および通信インターフェイス34が接続される。通信インターフェイス34は、コネクタ35に接続される。また、バス31に、この基板30の主要な機能を司る機能部36が接続される。この基板30が上述したエンコーダ基板ENCである場合には、外部から供給されたディジタルビデオ信号がこの機能部36に入力され、所定にエンコード処理され、機能部36から出力される。コネクタ35がスロット11A、11B、・・・に挿入されることで、基板30とシステム基板10とが電気的に結合される。例えば、システム基板10に搭載される3つのCPUから出力された指令がコネクタ35から通信インターフェイス34に供給され、バス31を介してCPU32に渡される。この指令に基づきCPU32により機能部36が制御され、機能部36に入力された信号に対する所定の処理が行われる。
【0038】
このような構成において、オブジェクトの情報は、例えばROM33に予め記憶される。ROM33に記憶された情報は、例えばシステム基板10に搭載されたシステム用CPUからの指令に基づくCPU32の制御により読み出され、通信部34およびコネクタを介してシステム基板10に渡される。
【0039】
次に、システム基板10側、すなわち、プロキシ・エージェント側での組み込み方法について説明する。システム基板10においてプロキシ・エージェントの機能を持つシステム用CPUにより、バス20に接続される全スロット11A、11B、・・・をある一定の周期でスキャンし、基板30の種類毎に何枚が装着されているかが調べられる。システム用CPUでは、例えば図示されないメモリを利用し、予め基板30の種類数以上の配列が用意され、上述した図2に示される識別番号とその識別番号が示す基板30の枚数とが対応付けられて保持される。
【0040】
図5は、上述の図1に示されるビデオプロセッサ3における、識別番号の一例の配列の内容を示す。識別子が3、4および5は、システム基板10上の3つのCPUにそれぞれ対応し、枚数がそれぞれ1となっている。図1のビデオプロセッサ3では、3枚の基板ENCと1枚の基板APRが装着されているので、対応する識別子7および10は、それぞれ枚数が3および1となっている。その他の識別子を持つ基板30は、装着されていないので枚数が0となっている。
【0041】
SNMPマネージャ2からの、ビデオプロセッサ3に装着された各基板への問い合わせは、上述したオブジェクトIDを用いてなされる。例えば基板ENCに対して問い合わせが行われる場合には、オブジェクトID{1.3.6.1.4.1.n.6004.7.*}が用いられる。なお、基板の種類を示す識別子「7」の次の「*」は、任意の長さの識別子が許されることを示す。また、オブジェクトIDの最後尾には、基板種類毎のさらに詳細な項目を示すインデックスを付すことができる。例えば同種の基板30が複数枚装着されている場合に、インデックスを用いて区別することができる。
【0042】
SNMPマネージャ2から送信された問い合わせは、ビデオプロセッサ3に受信され、システム基板10上のシステム用CPUに渡される。システム用CPU(プロキシ・エージェント)では、渡された問い合わせに含まれるオブジェクトIDの特定の値が書かれている場所を見て、対象となる基板30が判断される。
例えばこの例では、オブジェクトIDの「6004.」の次に書かれている値(この例では「7」)が調べられる。そして、この値に基づき、上述の図5に示されるような配列が参照され、該当する基板30が装着されているかどうかが判断される。該当する基板30が装着されていると判断されれば、SNMPマネージャ2から送信された問い合わせが、問い合わせに用いられるコマンドがGET/SET Requestであるか、GET Next Requestであるかに応じた方法で、当該基板30に渡される。
【0043】
なお、SNMPマネージャ2から送られてきた問い合わせは、SNMPが用いられている。システム用CPUでは、上述のようにして問い合わせを基板30に渡す際に、プロトコルを基板30に対応した形式に変換する。
【0044】
同種の基板30が1台の筐体に複数枚装着されている場合に、SNMP上でそれら複数の同種基板を互いに区別する必要がある。上述したビデオプロセッサ3の例では、スロット11A、11B、・・・のそれぞれに、スロット番号の小さい方から同種基板識別用のインデックスが付与される。
【0045】
図6は、この場合のオブジェクトIDの一例の構造を示す。SNMPマネージャ2から送られるオブジェクトIDは、例えば{1.3.6.1.4.1.n.6004.x.y.y.y.y.y.z}と記述される。このうち、{1.3.6.1.4.1.n.6004}が当該装置であるビデオプロセッサ3を示す。
次の「x」がビデオプロセッサ3に装着される基板30の種別を示す基板別グループ番号である。この{x}が上述の図2に示した基板種類識別番号に対応する。この{x}と、次の{y.y.y.y.y}で、完全なコマンド列が構成される。最後尾の{z}が同種基板識別用のインデックスである。
【0046】
このようなオブジェクトIDに基づくプロキシ・エージェント側の処理について説明する。処理は、実際には、システム基板10上に搭載されるシステム用CPUにより実行される。SNMPマネージャ2からシステム用CPUに対して、オブジェクトID{1.3.6.1.4.1.n.6004.x.*}というオブジェクトの参照要求が送信される。なお、最後尾の{*}は、1または複数の任意の識別子を示す。このオブジェクトIDが受信されたプロキシ・エージェントにより、受信されたオブジェクトIDに基づき、基板種類識別子が{x}に対応し、受信された要求の種類(GET/GETN/SET)に応じて、インデックスが対応する基板に対して、受信されたオブジェクトIDが渡される。
【0047】
受信されたオブジェクトIDが対応する基板30に渡されると共に、スロット11A、11B、・・・に装着されている当該基板30と同一種類の基板枚数と、同種基板識別インデックスとが当該基板30に渡される。各基板30、30、・・・側では、プロキシ・エージェントから渡されたこれらの情報に基づき、処理が行われる。
【0048】
一方、プロキシ・エージェント側でも、システム用CPUにおいてオブジェクトテーブルが持たれており、オブジェクトテーブルの最後尾には、他の基板30、30、・・・宛のポインタを擁している。プロキシ・エージェントでは、このオブジェクトテーブルにおいて、SNMPマネージャ2から送られてきたオブジェクトIDを見て、{1.3.6.1.4.1.n.6004.x}のうち先頭から’6004’までが一致し、且つ、送られてきたオブジェクトIDが{1.3.6.1.4.1.n.6004.x}以上の長さを持つものについて、’x’の値が確認される。
【0049】
その結果、’x’の値が、上述の図3における「MUX(4)」以上の値であれば、そのオブジェクトIDは、上述のシステム用CPUが持つオブジェクトテーブルの最後尾に記される、他の基板30宛のオブジェクトIDであると見なされる。このオブジェクトIDは、’x’の値に対応する基板30に渡される。このように構成することで、今後、基板30の種類が増加しても、プロキシ・エージェントにおける動作変更の必要がない。
【0050】
なお、この実施の一形態によるビデオプロセッサ3は、例えば、システム用CPUと他基板30、30、・・・との間の通信が最大16種類の基板種類まで対応するように作られている。したがって、基板種類がこの範囲内であれば、新たに開発された基板30をそのままビデオプロセッサ3に装着することで、装着された基板30における被プロキシ機能が実現される。データを渡すスロット11A、11B、・・・の識別には、「基板の種類」と「同種基板識別用のインデックス」とが用いられる。
【0051】
上述したように、SNMPマネージャ2から送信された問い合わせが、問い合わせに用いられるコマンドがGET/SET Requestであるか、GETNext Requestであるかにより、問い合わせを基板に渡す方法が異なる。GET/SET Requestの場合には、オブジェクトIDとインデックスとが特定されているのが前提であって、オブジェクトIDの最後尾にインデックスが書かれている。そのため、データは、該当する種類の中で指定された基板30に、直接的に引き渡される。
【0052】
図7は、GET/SET Requestの場合の一例のデータ遷移図を示す。この場合、図6における同種基板識別インデックスを示す値’z’がオブジェクトIDに含まれていることが前提の処理となる。したがって、システム用CPUにより、オブジェクトIDに含まれる、図6における値’x’および’z’に基づき、直接的に、操作対象とされる基板30B(基板ENC(2))にオブジェクトIDが渡される。この図7の例では、{1.3.6.1.4.1.n.6004.7.y.y.y.y.y.2}という、コマンドおよびインデックスが含まれたオブジェクトIDが送られている。
【0053】
一方、GET Next Requestの場合には、オブジェクトIDとインデックスとが不確定な状態で要求されることがある。この場合、図6における’y.y.y.y.y’の一部または全部および’z’の値が含まれない状態で、オブジェクトIDがSNMPマネージャ2から送られてくる可能性がある。そのため、’x’の値のみに基づき、’x’の値に該当する種類の基板30が複数枚、筐体内に装着されている場合、それらのうちの、添え字(図1参照)が最も小さい基板30に、オブジェクトIDが渡される。例えば、同種類の基板で、スロット11A、11B、・・・のうち最もスロット番号が小さいスロットに挿入された基板に、オブジェクトIDが渡される。
【0054】
図8は、GET Next Requestの場合の一例のデータ遷移図を示す。この図8の例では、{1.3.6.1.4.1.n.6004.7.*}という、コマンドおよびインデックスが含まれていないオブジェクトIDが送られている。
【0055】
例えば、’x’が、この例のようにエンコーダ基板ENCを表している場合、先ず「()」内の添え字が最も小さい値の基板30A(ENC(1))にオブジェクトIDが渡される。オブジェクトIDに基づき、基板30A(ENC(1))側で値’z’が調べられ、このオブジェクトIDが自分宛でないと判断されると、基板30A(ENC(1))からシステム用CPUに、その旨示すメッセージ「NACK」が送られる。この「NACK」を受け取ったシステム用CPUでは、「()」の添え字が次の値の同種基板、すなわち基板30B(ENC(2))にオブジェクトIDが渡される。基板30B(ENC(2))も該当する基板でないときには、添え字が次の値の同種の基板である基板30D(ENC(3))が調べられる。
【0056】
また、SNMPマネージャ2から送られてきたオブジェクトIDの値’x’に基づき、該当する基板が存在しないと判断されれば、システム用CPUにより図5の配列が検索され、値が’x’以上の基板があればその基板にオブジェクトIDが渡される。例えば、上述のように基板ENC41、42および44を調べて該当する基板が無い場合、’x’値が’8’である基板30C(APR(1))にオブジェクトIDが渡され、同様に該当する基板があるかどうかが探索される。
【0057】
若し、最終的に、オブジェクトIDに該当する基板が無いとされた場合には、システム用CPUにより処理が引き取られる。
【0058】
次に、システム用CPUによる他基板宛のGET Next Operationについて、より詳細に説明する。図9は、基板30側のMIB情報の一例の構成を示す。このように、基板30内では、ツリー構造でオブジェクトを持つことができる。オブジェクトテーブルは、table#1、#2、・・・で示されるように、ツリーの幹の部分を構成する。図9の例では、オブジェクトテーブルに対して、上位のオブジェクトテーブルから近い順に#1、#2、#3、・・・と番号が付けられる。
【0059】
また、ツリーの葉に相当する部分は、オブジェクトそのものを表す。それぞれのオブジェクトは、ツリー構造を反映するように、そのオブジェクトが属するオブジェクトテーブルに付された番号と、同一テーブルに属するオブジェクトを識別するための通し番号とからなる識別符号が付される。例えば、影が付されたオブジェクトは、「2−1−3」と識別符号が付され、オブジェクトテーブルtable#2の下に属するtable#1の、3番目のオブジェクトであることが分かる。
【0060】
一方、システム用CPUと各基板30、30、・・・との間でなされるGETNext Requestによる通信のために、図10に一例が示される、1バイトのGETN操作用のフィールドが用意される。これら第0〜第7ビットからなる1バイトで、GETN操作用フィールドの値(80H、8H、4H、2H、1Hおよび0)が定義される。値表記における「H」は、その数が16進表記されていることを示す。
【0061】
第0ビットが’1’であれば、GETN操作用フィールドの値が’1H’とされ、オブジェクトを固定して次の同種のCPU(基板30や機能ブロック)に処理が移されることが示される。すなわち、この場合には、同種のオブジェクトが異なるオブジェクトテーブル間で探されることになる。第1ビットが’1’であれば、GETN操作用フィールドの値が’2H’とされ、次のオブジェクトに処理が移されることが示される。すなわち、この場合には、同一オブジェクトテーブル内で、ツリー構造を枝側から葉側へと辿ってオブジェクトが探される。第2ビットが’1’であれば、GETN操作用フィールドの値が’4H’とされ、次のグループに処理が移されることが示される。この場合には、互いに対応する番号のオブジェクトテーブル、例えばtable#1が全て検索の対象とされる。
【0062】
第3ビットが’1’であれば、当該CPU(基板30や機能ブロック)からのデータが終了されたことが示される。また、システム用CPUへのACK応答時には、第7ビットが’1’とされ、GETN操作用フィールドの値が’80H’とされる。なお、このGETN操作用フィールドの値が’0’であれば、システム用CPUから各基板30、30、・・・に対する最初のアクセスであることが示される。
【0063】
SNMPマネージャ2から送られてきたオブジェクトIDと、システム用CPUが保有している基板構成の配列(図5参照)が、装着されている基板30、30、・・・にそれぞれ渡される。基板30側では、{オブジェクトID,システム用CPUが持つその基板のインデックス,GETN操作用のフィールド}の3つの値を用いて、自分宛の要求かどうかが判断される。
【0064】
図11は、基板30におけるオブジェクトIDの一例の判別方法を示すフローチャートである。なお、GETN操作用フィールドの値が’0’であれば、システム用CPUにより最初にこのフローチャートによる処理が行われることが示される。最初のステップS10では、システム用CPUから基板30に対してオブジェクトIDが渡され、基板30では、ROM33に記憶された情報に基づきオブジェクトが検索される。オブジェクトの検索方法については後述するが、このとき、上述したシステム用CPUが持つその基板のインデックス、GETN操作用のフィールドも、オブジェクトIDと共に渡される。
【0065】
次のステップS11で、該当するオブジェクトIDがあるかどうかが判断される。若し、ステップS11で、該当するオブジェクトIDが無いと判断されれば、処理はステップS22に移行する。ステップS22では、GETN操作用フィールドが参照され、値が’1’以下であれば、値が’1’にセットされる。そして、処理はステップS19に移行し、基板30からシステム用CPUに応答される。
【0066】
一方、ステップS11で、該当するオブジェクトIDがあると判断されれば、処理はステップS12に移行する。ステップS12では、そのオブジェクトが葉であるかどうかが判断される。若し、葉ではないと判断されれば、当該オブジェクトは、オブジェクトテーブルであるので、処理はステップS13に移行し、そのオブジェクトテーブル内での最初のオブジェクトが検索される。そして、処理はステップS11に戻され、ステップS13での検索結果に基づく判断がなされる。
【0067】
一方、ステップS12で、検索されたオブジェクトが葉であると判断されれば、処理はステップS14に移行し、GETN操作用フィールドの値が’1’以下であるかどうかが判断される。若し、’1’以下であると判断されれば、処理はステップS15に移行し、オブジェクト内に任意の値のインデックス’p’があるかどうかが判断される。
【0068】
若し、ステップS15でインデックス’p’がオブジェクト内に見つかれば、ステップS17で、その値’p’とシステム用CPUから指定されたインデックス’q’とが比較される。比較の結果、(’p’<’q’)であれば、処理はステップS22に移行し、GETN操作用フィールドの値が’1’以下であれば’1’とされ、基板30からシステム用CPUに対して応答される。
【0069】
なお、ステップS15でインデックス’p’がオブジェクト内に見つからなかったときには、システム用CPUから指定されたインデックス’q’に基づき’q−1’がインデックス’p’とされ、処理はステップS17に移行する。
【0070】
一方、ステップS17で、値’p’と’q’との比較の結果、(’p’≧’q’)であれば、処理はステップS18に移行し、オブジェクトIDが決定されると共に、インデックスに’q’が採用される。そして、処理はステップS19に移行し、基板30からシステム用CPUに応答される。
【0071】
また、上述のステップS14において、GETN操作用フィールドの値が’1’以下でないと判断された場合、処理はステップS20に移行する。ステップS20では、GETN操作用フィールドの値に基づき、次のオブジェクトあるいは次のグループが検索される。検索結果は、次のステップS21で判断される。次のオブジェクトあるいはグループに目的のオブジェクトが見つかった場合には、処理はステップS18に移行し、オブジェクトIDが決定されると共に、インデックスとしてシステム用CPUから指定された’q’が採用される。
【0072】
一方、ステップS21において、次のオブジェクトあるいはグループに目的のオブジェクトが見つからないと判断された場合には、処理はステップS22に移行し、GETN操作用フィールドが’1’以下であれば’1’にされてステップS19でシステム用CPUに応答される。
【0073】
なお、上述の図11のフローチャートによる処理おいて、システム用CPUから最初にデータを渡された基板30で該当するオブジェクトが見つかった場合、システム用CPUからSNMPマネージャ2に対して応答される。一方、該当するオブジェクトが見つからなかった場合には、基板30側でGETN操作用フィールドの値が’1’とされ、基板30からシステム用CPUに対して’NACK’が返される。また、連続したGET Next Operationが既に参照された基板30’に渡された場合にも、基板30’においてGETN操作用フィールドの値が適当な値にされ、基板30’からシステム用CPUに対して’NACK’が返される。
【0074】
また、SNMPマネージャ2からシステム用CPUに送られたGET Next Operationは、必ず、システム基板10のシステム用CPU経由で、対応する種類の基板中で最もインデックスが小さい基板に渡される。例えば、上述のビデオプロセッサ3において、スロット11A、11B・・・の順にインデックスが割り当てられるとすれば、同種の基板のうち最も小さいインデックス値が割り当てられるスロットに装着されている基板に、GET Next Operationによる指示が渡される。
【0075】
次に、図12のフローチャートを用いて、上述した図11のステップS19で基板30からの応答を受け取った、システム用CPUにおける処理について説明する。最初のステップS70で、基板30からの応答がシステム用CPUに受け取られる。そして、ステップS71、S72およびS73において、GETN操作用フィールドの値に基づき処理が分岐される。
【0076】
ステップS71では、GETN操作用フィールドの値が’80H’以上であるかどうかが判断される。若し、’80H’以上であれば、処理はステップS80に移行し、システム用CPUにおいて、GETN操作用フィールドに対応したSNMPパケットが生成される。生成されたSNMPパケットは、次のステップS87でシステム用CPUからSNMPマネージャ2に送信される。
【0077】
ステップS71で、GETN操作用フィールドの値が’80H’以上ではないと判断されれば、処理はステップS72に移行する。ステップS72では、GETN操作用フィールドの値が’1H’乃至’4H’であるかどうかが判断される。若し、’1H’乃至’4H’であれば、処理はステップS81に移行し、当該応答を渡した基板30が同種基板のうち最後の基板であるかどうかが判断される。これは、例えば当該基板のインデックスと、システム用CPUが保持する基板構成配列(図5参照)における当該基板と同種類の基板枚数を比較することで、判断できる。
【0078】
ステップS81の判断において、若し、当該基板30が同種類の基板のうち最後の基板であると判断されれば、処理はステップS82に移行する。ステップS82では、GETN操作用フィールドが1ビット左にシフトされ、再び同一の基板30にデータが渡される。そして、基板30において、ビットが左にシフトされたGETN操作用フィールドに基づき、上述した図11による処理がなされる。
【0079】
一方、ステップS81で当該基板30が同種類の基板のうち最後の基板で無いと判断されれば、処理はステップS83に移行する。ステップS83では、インデックスが次の番号の同種基板に、システム用CPUが受け取ったデータをそのまま渡す。そして、基板30において、渡されたデータに基づき、上述した図11による処理がなされる。
【0080】
ステップS72でGETN操作用フィールドの値が’1H’乃至’4H’でないと判断されれば、処理はステップS73に移行する。ステップS73では、GETN操作用フィールドの値が’8H’であるかどうかが判断される。若し、’8H’で無いとされれば、ステップS74で、エラーが発生したと判断される。
【0081】
GETN操作用フィールドの値が’8H’であると判断されれば、処理はステップS84に移行する。ステップS84では、対象になっている基板種類以降の基板が装着されているかどうかが判断される。例えば、システム用CPUにおいて、上述の図5の基板構成配列が参照され、対象となっている基板種類のグループ番号より大きいグループ番号の基板が装着されているかどうかが判断される。
【0082】
若し、対象になっている基板種類以降の基板が装着されていると判断されれば、処理はステップS85に移行する。そして、ステップS85で、システム用CPUにおいてGETN操作用フィールドがリセットされ値が’0’とされ、次の種類の基板にデータが渡される。
【0083】
一方、ステップS84で、対象になっている基板種類以降の基板が装着されていないと判断されれば、処理はステップS86に移行する。ステップS86では、システム用CPU側で、MIBの最後であることを通知するパケットが生成される。そして、処理はステップS87に移行し、そのパケットがSNMPマネージャ2に送信される。
【0084】
次に、基板30における被プロキシ・エージェント側での処理について説明する。基板30は、上述した図9に一例が示されるようなMIB情報を有する。このMIB情報は、SNMPによるMIB情報がこの基板30独自の形式に変換されて、基板30に保持される。MIB情報は、例えばROM33に予め記憶され、基板30に保持される。なお、同種類の基板であっても、バージョンなどの違いにより、新たなオブジェクトが追加される場合がある。図9においては、塗り潰されたオブジェクト2−1−3がそれに相当する。すなわち、同種類の他のバージョンの基板30’には無いオブジェクト2−1−3が、この基板30には存在している。
【0085】
図13は、システム用CPUから基板30に渡される一例の情報を示す。データ名modeは、SNMPの問い合わせ方法であって、上述したGET/GETN/SETの何れを用いてSNMPが問い合わせられたかが記される。データ名cmd_ctlは、SNMP時のコマンドコントロールフィールドであって、1バイトが設けられ、上述したGETN操作用フィールドが記される。
【0086】
データ名board_idxは、同種基板の識別子である同種基板識別用インデックスが記され、データ名board_maxは、同種基板が現在筐体内に装着されている枚数が記される。これらboard_idxおよびboard_maxを用いることにより、システム用CPUから渡されたデータに対してどのような処理を行えばよいかを、基板30側で独自に判断することができる。
【0087】
データ名cmd_lenは、オブジェクトIDのデータ長が記される。cmdは、実際のオブジェクトIDのデータ列が記される。
【0088】
図14、図15、図16および図17を用いて、上述した、基板30側でのオブジェクトの検索方法について説明する。図14、図15および図16は、それぞれGETN操作用フィールドの値が’1H’以下、’2H’、’4H’または’8H’の場合のフローチャートである。また、図17は、図14に示すGETN操作用のフィールドの値が’1H’の場合の検索方法を説明するための、一例のMIB構造を示す。
【0089】
なお、図17に一例が示されるMIBツリーにおいて、長方形はオブジェクトテーブルを示し、テーブルの下に、そのテーブルに対応するオブジェクトIDの、基板種類識別番号である’x’以下の部分を記す。また、最も深い階層をn=1として、一つ浅い階層に移動する毎に、nを1ずつ増加させる。最も深い位置のテーブルがある階層を1として、MIBツリーを根(ルート)の方に上がっていったときに、その基板のトップ(根元)の階層に対応する値をリミット値と呼ぶ。この図17の例では、リミット値は、n=4である。
【0090】
図14は、GETN操作用フィールドの値が’1H’以下の場合の、オブジェクトの一例の検索方法を示す。より深い階層から検索するために、先ず、オブジェクトテーブルtable#nの検索基準として、n=1に設定される(ステップS30)。図17におけるテーブルA、Bが最初の検索対象とするために、このように設定する。次のステップS31で、nが所定のリミット値以下であるかどうかが判断される。nがリミット値以下ではないと判断されれば、処理はステップS40に移行し、当該基板30内に該当するオブジェクトが無いとされ、一連の処理が終了される。
【0091】
一方、ステップS31で、nがリミット位置以下であると判断されれば、処理はステップS32に移行する。ステップS32では、table#nが検索される。そして、ステップS33で、検索されたtable#nのオブジェクトIDがシステム用CPUから受け取ったオブジェクトIDに完全に含まれるかどうかが判断される。若し、検索されたtable#nがこの条件を満たしていないと判断されれば、ステップS34でnを1つ増して、処理がステップS31に戻される。
【0092】
一方、ステップS33で、table#nが条件を満たしていると判断されれば、処理はステップS35に移行する。システム用CPUから受け取ったオブジェクトIDの長さが上述したステップS33で見つかったテーブルのオブジェクトIDよりも短いと判断されれば、処理はステップS36に移行する。ステップS36では、table#n内から、辞書式順序で以て最も小さなオブジェクトが取り出される。そして、次のステップS37でオブジェクトが発見されたとされる。
【0093】
一方、上述したステップS35で、システム用CPUから受け取ったオブジェクトIDの長さが上述したステップS33で見つかったテーブルのオブジェクトIDよりも長いと判断されれば、処理はステップS39に移行する。この場合には、システム用CPUから受け取ったオブジェクトIDがtable#nのオブジェクトIDよりもデータ長が長く、さらに細部までオブジェクトの指定がなされていることになるので、オブジェクトテーブルからオブジェクトを直接的に取り出すことができる。ステップS39では、table#1内から該当するオブジェクトが取り出され、処理がステップS37に移行される。
【0094】
上述の処理を、より具体的な例を用いて説明する。ここでは、システム用CPUから送られたオブジェクトIDが{6004.x.5.1.y}(前半は省略する)であるものとして説明する。リミット値nは、n=4である。オブジェクトID{6004.x.5.1.y}において、n=1に対応する値は’y’、n=2に対応する値は’1’、n=3に対応する値は’5’となる。オブジェクトIDにおいて、nに応じて、それぞれの階層に対応する長さまで、テーブル検索時に一致している必要がある。上述したように、より深い階層から検索を行うために、ステップS30によりn=1に設定される。図17におけるテーブルA、Bを最初の検索対象とするために、このように設定する。
【0095】
ステップS33により、n=1の階層では、オブジェクトID{6004.x.5.1.y}が含むオブジェクトIDを持つテーブルが存在しなかったので、ステップS34によりnを1つ増やしてn=2として、一つ上の階層について検索が試みられる。
【0096】
検索の結果、n=2の階層において、テーブルC、DおよびEにはオブジェクトID{6004.x.5.1.y}が含むn=2の階層までの長さのオブジェクトIDが存在しなかったので、続いてテーブルFについてオブジェクトID{6004.x.5.1.y}がテーブルのオブジェクトID{6004.x.5.1}を含むかどうかが調べられる。テーブルFのオブジェクトIDは、{x.5.1}であり、オブジェクトID{6004.x.5.1}に含まれることが分かる(ステップS35)。処理はステップS39に移行してテーブルFからオブジェクトが取り出され、ステップS37でオブジェクトが発見されたとされる。
【0097】
図15は、GETN操作用フィールドの値が’2H’の場合の、オブジェクトの一例の検索方法を示す。ここでは、table#1についてオブジェクトを検索する場合について説明する。先ず、最初のステップS50で、table#1のうち、オブジェクトIDがシステム用CPUから受け取ったオブジェクトIDに完全に含まれているオブジェクトテーブルが検索される。検索の結果に基づき、ステップS51で、一致するテーブルが存在しないと判断されれば、処理はステップS55に移行し、該当するオブジェクトが存在しないとされる。
【0098】
一方、ステップS51で、一致するテーブルが存在すると判断されれば、処理はステップS52に移行し、table#1から該当するオブジェクトが取り出される。そして、次のステップS53で、このMIBテーブル(図9参照)において、取り出された次のオブジェクトが葉であるかどうかが判断される。若し、葉であると判断されれば、その葉であるオブジェクトが求めるオブジェクトであるとして、オブジェクトが発見されたとされる(ステップS54)。
【0099】
一方、ステップS53で、次のオブジェクトが葉ではないと判断されれば、現在検索中のテーブル内には該当するオブジェクトが無いので、処理はステップS55に移行する。
【0100】
図16は、GETN操作用フィールドの値が’4H’または’8H’の場合の、オブジェクトの一例の検索方法を示す。ここでは、table#1についてオブジェクトを検索する場合について説明する。先ず、最初のステップS60で、table#1のうち、オブジェクトIDがシステム用CPUから受け取ったオブジェクトIDに完全に含まれているオブジェクトテーブルが検索される。検索の結果に基づき、ステップS61で、一致するテーブルが存在しないと判断されれば、処理はステップS65に移行し、該当するオブジェクトが存在しないとされる。
【0101】
一方、ステップS61で、一致するtable#1が存在すると判断されれば、処理はステップS62に移行し、辞書式順序で、次のtable#1が検索される。検索結果に基づき、次のステップS63で、次のtable#1が存在するかどうかが判断される。若し、次のtable#1が存在すると判断されれば、処理は次のステップS64に移行し、見つかったtable#1内で最初のオブジェクトが該当オブジェクトとされる。
【0102】
一方、ステップS63で、次のtable#1が存在しないと判断されれば、処理はステップS65に移行し、該当するオブジェクトが存在しないとされる。
【0103】
なお、GETN操作用フィールドの値が’4H’の処理が終了したら、次にGETN操作用フィールドの値が’8H’の処理が行われ、図16の処理が2回繰り返されることになる。これは、オブジェクトの検索ミスを防止するための処理であって、GETN操作用フィールドの値が’8H’の場合の検索処理を行わなくても、正常に動作する。
【0104】
図14、図15および図16を用いて上述したような方法でオブジェクトを検索することにより、同種基板で新たなオブジェクトが追加された基板と、新たな基板が追加されていない以前のバージョンの基板とが同一筐体内に共存する場合でも、オブジェクトの抜けが無く、GET Next Operationを動作させることができる。
【0105】
なお、上述の動作を保証するためには、新規オブジェクトの追加および削除作業を正しく行う必要がある。例えば、新規オブジェクトの追加および削除作業を行う際の制限事項として、以下の3項目が設けられる。
(1)既存のオブジェクトのオブジェクトIDを変更してはならない。
(2)オブジェクトが不要になった、あるいは、オブジェクトが削除された場合は、当該オブジェクトのオブジェクトIDを欠番として残しておく。
(3)むやみに深い階層にオブジェクトを追加しない。
【0106】
図18、図19および図20は、好ましくないオブジェクト追加および削除方法の例を示す。図18は、上述した(1)の項目に対応し、オブジェクトを追加する際に既存のオブジェクトのオブジェクトIDを変更してしまった例である。図18Aに示される、table#1の下にある既存のオブジェクト1−1、1−2および1−3を考える。この構成に対して、1−1の前にオブジェクトが挿入されると、図18Bのようになり、既存のオブジェクト1−1、1−2および1−3がオブジェクト1−2、1−3および1−4にシフトされ、新たに挿入追加されたオブジェクトがオブジェクト1−1となっている。この場合には、オブジェクトIDによるオブジェクトの検索を行ったときに、正しいオブジェクトが検索されないおそれがある。
【0107】
図19は、上述した(2)の項目に対応し、オブジェクトを削除した際に、既存のオブジェクトが繰り上げられた例である。図19Aに示される、table#1の下にあるオブジェクト2−1、2−2および2−3を考える。この状態から、オブジェクト2−1が削除され、図19Bに示されるように、既存のオブジェクト2−2および2−3がそれぞれオブジェクト2−1および2−2と、オブジェクトIDが繰り上がっている。この場合にも、上述と同様に、オブジェクトIDによるオブジェクトの検索を行ったときに、正しいオブジェクトが検索されないおそれがある。
【0108】
図20は、上述した(3)の項目に対応し、非常に深い階層にオブジェクトが追加された例である。この場合には、オブジェクトの検索に非常に時間がかかってしまうおそれがある。例えば、オブジェクト3−2−1を検索するためには、table#6、table#5、table#4、table#3、table#2およびtable#1と、階層を辿らなくてはいけない。
【0109】
なお、上述した(1)、(2)および(3)の制限は、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)により定義されたものである。この制限に準じない方法でオブジェクトを追加あるいは削除した場合には、この発明により組み込まれたプロキシ・エージェントが正常に動作しない可能性がある。
【0110】
上述では、この発明がディジタルビデオおよびオーディオ信号を処理するエンコーダ・デコーダに適用されるように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、この発明は、パーソナルコンピュータといったコンピュータ装置のスロットに装着されて使用される、拡張カードにも適用することができる。この場合には、パーソナルコンピュータのスロットに装着された拡張カードを、MIBによって管理することができるようになる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、SNMPマネージャにプロキシ・エージェントを介して管理される各基板側がMIBによる管理対象となるオブジェクトを持っているので、プロキシ・エージェント側で、各基板それぞれに特有のオブジェクトに関する情報から解放されるという効果がある。
【0112】
これにより、新たな基板が開発された場合でも、プロキシ・エージェントに手を加えることなく、SNMPマネージャが持つMIB定義ファイルを変更するだけで、オブジェクトを追加することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用可能な一例のシステムを示すブロック図である。
【図2】ビデオプロセッサに装着可能な基板の例を示す略線図である。
【図3】MIB一例の構成を示す略線図である。
【図4】ビデオプロセッサに装着される基板の一例の構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】ビデオプロセッサにおける識別番号の一例の配列の内容を示す略線図である。
【図6】オブジェクトIDの一例の構造を示す略線図である。
【図7】GET/SET Requestの場合の一例のデータ遷移図を示す略線図である。
【図8】GET Next Requestの場合の一例のデータ遷移図を示す略線図である。
【図9】基板側のMIB情報オブジェクトの一例の構成を示す略線図である。
【図10】GETN操作用のフィールドの一例を示す略線図である。
【図11】基板におけるオブジェクトIDの一例の判別方法を示すフローチャートである。
【図12】基板からの応答を受け取ったシステム用CPUにおける一例の処理を示すフローチャートである。
【図13】システム用CPUから基板に渡される一例の情報を示す略線図である。
【図14】GETN操作用フィールドの値が’1H’以下の場合のオブジェクトの一例の検索方法を示すフローチャートである。
【図15】GETN操作用フィールドの値が’2H’の場合のオブジェクトの一例の検索方法を示すフローチャートである。
【図16】GETN操作用フィールドの値が’4H’または’8H’の場合のオブジェクトの一例の検索方法を示すフローチャートである。
【図17】GETN操作用のフィールドの値が’1H’の場合の検索方法を説明するための、一例のMIB構造を示す略線図である。
【図18】オブジェクトを追加する際に既存のオブジェクトのオブジェクトIDを変更してしまった例を示す略線図である。
【図19】オブジェクトを削除した際に既存のオブジェクトが繰り上げられた例を示す略線図である。
【図20】非常に深い階層にオブジェクトが追加された例を示す略線図である。
【図21】プロキシエージェントによる一例のアーキテクチャを示すブロック図である。
【符号の説明】
2・・・SNMPマネージャ、3・・・SNMPエージェント、10・・・プロキシ・エージェント、11A,11B,11C,11D,11E・・・スロット、30,30A,30B,30C,30D・・・基板、32・・・CPU、33・・・ROM、34・・・通信インターフェイス、35・・・コネクタ、36・・・機能部
Claims (13)
- SNMPが実装されプロキシ・エージェントの機能を持つシステム用CPUおよびメモリを有するシステム基板と、
複数の組込電子機器をそれぞれ接続するための複数の組込手段と、
ネットワークを介してSNMPマネージャとの通信を行う第1の通信手段と、
SNMPに基づくオブジェクトIDをSNMPとは異なるプロトコルに変換する変換手段と、
上記複数の組込手段により組み込まれた上記複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得する機器情報取得手段と、
上記複数の組込電子機器に対して上記SNMPとは異なるプロトコルを用いて通信を行う第2の通信手段と
を備え、
上記機器情報取得手段は、所定の周期で上記複数の組込電子機器をスキャンし、上記複数の組込手段により組み込まれた上記複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得し、
上記メモリは、上記取得された上記複数の組込電子機器の種類毎の数と各組込電子機器を識別するための識別子とを対応付けた配列として保持し、
上記オブジェクトIDが上記SNMPマネージャから供給された際に、上記オブジェクトIDのうち、上記組込電子機器の種類を示す識別子を参照することにより、上記メモリに保持された配列から、問い合わせの対象となる上記組込電子機器を特定し、
上記問い合わせの対象となる上記組込電子機器が組み込まれている場合に、上記オブジェクトIDを上記問い合わせの対象となる上記組込電子機器に渡すようにした組込型電子機器。 - 上記組込電子機器の種類を示す識別子は、上記システム基板に搭載されたCPUおよび上記組込電子機器が有するCPUをそれぞれ識別するものであり、
上記組込電子機器が有するCPUを示す識別子の値が、上記システム基板に搭載されたCPUを示す識別子の値よりも大である請求項1の組込型電子機器。 - オブジェクト情報が格納されるオブジェクト情報格納手段を有し、
上記オブジェクト情報が、組込型電子機器を介してSNMPマネージャの管理対象となるオブジェクトを示すものである組込電子機器。 - 上記オブジェクト情報に対するポインタが格納されたオブジェクトテーブルを有し、上記オブジェクトテーブルに基づき上記オブジェクト情報が組込型電子機器を介してSNMPマネージャに参照される請求項3に記載の組込電子機器。
- 複数の組込電子機器をそれぞれ接続するための組み込みのステップと、
ネットワークを介してSNMPマネージャとの通信を行う第1の通信のステップと、
SNMPに基づくオブジェクトIDをSNMPとは異なるプロトコルに変換する変換のステップと、
上記複数の組込手段により組み込まれた上記複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得する機器情報取得のステップと、
上記複数の組込電子機器に対して上記SNMPとは異なるプロトコルを用いて通信を行う第2の通信のステップと
を備え、
SNMPが実装されプロキシ・エージェントの機能を持つシステム用CPUおよびメモリを有するシステム基板を備えた組込型電子機器により、
上記機器情報取得のステップにおいて、所定の周期で上記複数の組込電子機器をスキャンし、上記複数の組込手段により組み込まれた上記複数の組込電子機器の種類および該種類毎の数を取得し、
上記メモリは、上記取得された上記複数の組込電子機器の種類毎の数と各組込電子機器を識別するための識別子とを対応付けた配列として保持し、
上記オブジェクトIDが上記SNMPマネージャから供給された際に、上記オブジェクトIDのうち、上記組込電子機器の種類を示す識別子を参照することにより、上記メモリに保持された配列から、問い合わせの対象となる上記組込電子機器を特定し、
上記問い合わせの対象となる上記組込電子機器が組み込まれている場合に、上記オブジェクトIDを上記問い合わせの対象となる上記組込電子機器に渡すようにした組込電子機器の管理方法。 - 組込型電子機器が有するCPUおよび上記組込型電子機器に組み込まれる組込電子機器の種類に応じてグループ分けしたグループ識別子を配し、
上記組込電子機器の種類を示すグループ識別子の値が、上記組込型電子機器が有するCPUを示すグループ識別子の値よりも大であるとされたMIB構造を表すオブジェクトIDを用い、
上記組込型電子機器に組み込まれる上記組込電子機器を、上記組込型電子機器を介してSNMPマネージャにより管理する組込電子機器の管理方法。 - 上記グループ識別子に対応するオブジェクト情報を上記組込電子機器側が持つようにした請求項6に記載の組込電子機器の管理方法。
- 上記組込電子機器が、複数のオブジェクトを有し、
上記複数のオブジェクトが、上記組込型電子機器を介してSNMPマネージャにより管理される請求項6に記載の組込電子機器の管理方法。 - 上記オブジェクトが、該オブジェクトに対するポインタが格納されたオブジェクトテーブルにより、組込型電子機器を介してSNMPマネージャに参照される請求項8に記載の組込電子機器の管理方法。
- 上記組込型電子機器と上記組込電子機器との間の通信が、
該組込電子機器からのデータが終わりであるかどうかを示す第1の値と、
次の種類の上記組込電子機器に処理を移すかどうかを指示する第2の値と、
該組込電子機器内の次の上記オブジェクトに処理を移すかどうかを指示する第3の値と、
上記オブジェクトを固定して該組込電子機器と同一種類の次の上記組込電子機器に処理を移すかどうかを指示する第4の値と
を含むフィールドを用いてなされる請求項9に記載の組込電子機器の管理方法。 - 上記フィールドの上記第2の値が上記組込電子機器内の次の上記オブジェクトに処理を移すことを示すときには、
上記オブジェクトテーブルを識別する識別子が互いに対応する上記オブジェクトテーブルのうち、上記組込型電子機器から送られた上記オブジェクトIDに完全に含まれる上記オブジェクトテーブルを検索し、
検索されたオブジェクトテーブル内で、上記オブジェクトテーブルを識別する識別子が対応する上記オブジェクトテーブルを辞書式順序でさらに検索し、
検索されたオブジェクトテーブル内の最初のオブジェクトを取り出すようにした請求項10に記載の組込電子機器の管理方法。 - 上記フィールドの上記第3の値が上記組込電子機器内の次の上記オブジェクトに処理を移すことを示すときには、
上記オブジェクトテーブルを識別する識別子が互いに対応する上記オブジェクトテーブルのうち、上記組込型電子機器から送られた上記オブジェクトIDに完全に含まれる上記オブジェクトテーブルを検索し、
検索されたオブジェクトテーブル内の該当するオブジェクトのうち、上記MIB構造の葉であるオブジェクトを取り出すようにした請求項10に記載の組込電子機器の管理方法。 - 上記フィールドの上記第4の値が次の種類の上記組込電子機器に処理を移すことを示すときには、
上記組込電子機器が持つ上記オブジェクトテーブルのうち、上記組込型電子機器から送られた上記オブジェクトIDに完全に含まれる上記オブジェクトテーブルを検索し、
検索されたオブジェクトテーブルが上記組込電子機器の持つ最初のオブジェクトテーブルであって、且つ、該オブジェクトテーブルのオブジェクトIDが上記送られたオブジェクトIDと長さが異なれば、該オブジェクトテーブルから該当するオブジェクトを取り出し、
上記検索されたオブジェクトテーブルが上記組込電子機器の持つ最初のオブジェクトテーブルであって、且つ、該オブジェクトテーブルのオブジェクトIDが上記送られたオブジェクトIDと同一の長さであれば、該オブジェクトテーブル内から辞書式順序で最も小さなオブジェクトを取り出し、
上記検索されたオブジェクトテーブルが上記組込電子機器の持つ最初のオブジェクトテーブルでなければ、該オブジェクトテーブル内から辞書式順序で最も小さなオブジェクトを取り出すようにした請求項10に記載の組込電子機器の管理方法。
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