JP4583643B2 - 捨て打ちのための用紙の給排紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立機におけるシリコン接着剤の塗布装置、医療機器における検査薬の塗布装置、回路基板の製造ラインにおける基板への電子部品の実装に際して使用される接着剤、クリーム半田、フラックスなどの塗布装置といった高粘度流体の塗布装置において、捨て打ちを行うための用紙を給排紙する装置を提供することに関する。
特に基板への電子部品の取り付けなどを行う実装設備においては、電子部品を基板に固定するための接着剤の塗布、半田を溶着し回路を構成させるためのクリーム半田の塗布が行われる。また、半田を溶着させる場合に界面を活性化させたり、酸化膜の還元反応を促進させたり、半田のパターン上における伸びやすさの向上などのためにフラックスの塗布が行われる。
最近の回路基板では高密度の電子部品の実装化が進むと共に、より精度の高い高粘度流体の塗布が求められている。そして高粘度流体の塗布においては、吐出ノズルの先端にある高粘度流体が硬化した場合にその硬化した高粘度流体を取り除くための射出である予備打ち、射出が正常に行われる状況において高粘度流体の塗布量や位置などを計測し射出条件をフィードバック制御するための射出である試し打ち、さらには、吐出ノズルの方向を複数方向に回転させて塗布して理論塗布位置と実装塗布位置との振れ回り半径を求め吐出ノズルの曲がりを検出するといった、検知のための射出である検知打ちなどが行われている。
本明細書においてはこれらの予備打ち、試し打ち、検知打ちなどを「捨て打ち」と総称するが、これらに関する発明は特許番号第2126734号、同第2535473号、同第2535474号、同第2669811号、特開平4−244258号などの提案がなされている。
また、本明細書において用紙とは所定のサイズにカットされた紙又は紙状のものをいい、プラスチックのようなものでも構わない。捨て打ち用の用紙としては淡色系の均一色のものが好ましい。画像認識をする上で高粘度の流体を背景から分離し認識することを容易にするためである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、基板上のスペースであって電子部品を取り付けない範囲に捨て打ちを行う場合が多かった。また、特開平4−244258号の発明のように塗布装置の中に試し打ち台を設けたり、特開平9−75830号の発明のような塗布テープを巻取リールで巻取る構成の試し塗布装置の発明などが提案されていた。
また、基板上の塗布すべき位置に目標量より少し少量の高粘度流体を塗布し、塗布量を確認してフィードバック補正したうえで目標量になるように継ぎ足す方法や、高粘度流体を吐出しながらカメラで確認し塗布量をコントロールする方法も考えられる。
しかし、最近の基板上への電子部品の高密度の実装化の要求は、基板上に捨て打ちを行うエリアを設けることを困難にすると共に、精度の高い塗布を行うためには従来に比べ高い頻度の捨て打ちをしなければならなくなった。
このため、塗布装置の中に試し打ち台を設ける発明では高い頻度で行われる捨て打ちに対応できない問題があった。一方、塗布テープを巻取リールで巻取る構成の試し塗布装置の発明は高価で複雑な装置となる問題があった。
また、あらかじめ目標値より少量の高粘度流体を塗布しフィードバックする方法では、塗布ノズルに汚れが発生し滲みなどの原因となり、カメラで確認し塗布量をコントロールする方法は、塗布量の精度の正確性に信頼性が不足すると共に高度のフィードバックコントロールを行わなければならない問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためなされたものであって、その目的とするところは、広い範囲の捨て打ちエリアを持ち、かつ、捨て打ちを行った用紙に替えて新しい用紙を提供する給排紙装置を提供することにより、基板等の上に捨て打ちエリアを設けることなく、高粘度流体の塗布を行うことを可能とすることにある。
また、そのような給排紙装置を提供することにより、塗布装置の中に試し打ち台を設ける発明の持つ高い頻度の捨て打ちができないという問題を解決し、高い頻度で捨て打ちを行いつつ高粘度流体の塗布を可能とすることにある。
また、塗布テープを巻取リールで巻取る構成の試し塗布装置の発明の持つ高価で複雑な装置となる問題を解決し、安価で単純な給排紙装置を提供することにある。
また、あらかじめ目標値より少量を塗布しフィードバックする方法の持つ滲みなどの発生する問題や、カメラで確認し塗布量をコントロールする方法の持つ塗布量の精度の正確性に信頼性が不足する問題や高度のフィードバックコントロールを必要とする問題を解決し、滲みの発生しない、塗布量の精度の正確性の高い、高度のフィードバックコントロールを必要としない高粘度流体の塗布を可能とすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
要するに本発明は、高粘度流体の塗布装置近くに設置する高粘度流体の捨て打ちのための用紙の給排紙装置であって、用紙の積層体を押し上げる押紙部と、積層体の上面の位置決めを行う止紙部と、使用済みの一番上の用紙を排出する排紙部と、排紙された用紙を回収する回収部とからなる給排紙装置としたことを特徴とする。
また、押紙部を押紙板とこれを持ち上げる押上装置と押紙板を任意の位置に位置決めする位置決装置とで構成し、止紙部を止紙板とこれを昇降させる昇降装置とで構成したことを特徴とする。
また、押さえローラを回転駆動してなるローラ排紙部を構成し、用紙の積層体の上面に押さえローラを積載したことを特徴とする。
また、上下昇降装置で支持された走行装置の走行部にクリッパを取り付け、クリッパのクリッパ面により用紙の積層体の上面を押した状態で走行させ、一番上の用紙を少し引き出した後にクリッパのクリッパ面と押面とで前記用紙を挟み、さらに走行するようにしてなるクリッパ排紙部としたことを特徴とする。
また、固定の止紙板又は移動可能な止紙板で止紙部を構成し、走行部に昇降装置に保持された吸着パッドを取り付けてなる吸着移送排紙部としたことを特徴とする。
また、止紙部を吸着口を有する口付止紙板として、口付止紙板を走行可能に取り付けてなるスライド排紙部としたことを特徴とする。
また、一方の止紙部を固定の止紙板とし、他方の止紙部を吸着口を有する口付止紙板とし、口付止紙板を反転可能に取り付けてなる反転排紙部としたことを特徴とする。
また、止紙部を吸着口を有する口付止紙板とし、これを平行リンクで支持して揺動可能に取り付け、揺動排紙部を構成したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明について実施例をあげ説明する。請求項1の発明にかかる給排紙装置は、用紙の積層体1を押し上げる押紙部2、9と用紙の積層体の上面1bの位置決めを行う止紙部3、10、16b、12a、11b、14bと使用済みの用紙を排出する排紙部と排紙された用紙を回収する回収部15とからなる。
ここで押紙部2、9の押上装置2a、9aは、高粘度流動体を捨て打ちしている間中連続して用紙の積層体1を上方向に押し上げ続ける機能を持てばどんな方法で押し上げてもよく、例えばバネ、エアシリンダ、液圧シリンダ又は電動シリンダやジャッキなどで押紙板2b、9bを押し上げる構成とする。また、用紙をすべて使い終わったことを確認するセンサを取り付けると、すぐに新たな用紙を追加することができて好ましい。
用紙の積層体の上面1bの位置決めを行う止紙部は、高粘度流体を捨て打ちしている間中常に積層体の上面1bの位置を一定に保つためのものである、従って捨て打ちを行うための開口を有し、かつ、押上装置2a、9aにより押されても位置が変わらず変形しない構造であればよい。
排紙部は用紙の積層体の上面1bにある用紙1aのみを取り出し、回収部15に排出するもので、いろんな方法が考えられ構造は特に限定しない。代表的な方法を
【0007】
以下の実施例に示した。
回収部15は排出された使用済みの用紙1aを収納するものである。あらかじめ設定した量の紙を回収したことを検知してその旨を表示すると。作業者は回収部15が満杯になったことを素早く知ることができるため好ましい。
【0006】
請求項2に記載した発明の1実施例として、請求項1に記載した発明における押紙部2を押紙板2bとこれを持ち上げる押上装置2aとしてエアシリンダを使用し、押紙板の位置決装置としてエアシリンダに図示していないロック機構を取り付けた実施例を提案する。ロック機構はシリンダのロッドを位置決めすることにより押紙板2bの位置を固定する機構である。
また他の押上装置や位置決装置として、バネで押紙板を押し上げる構成とし位置決めシリンダで押紙板を押すことにより固定する方法や、液圧シリンダで押紙板を押し上げる構成としバルブを閉じて任意の位置に停止させる方法や、電動シリンダやジャッキの先端にセンサ付きのバネを取り付けたもので押紙板を押し上げる構成とし任意の位置に停止させる方法とすることもできる。
上記においてセンサ付きのバネを取り付けるのは、バネが所定量たわんだことをセンサが検知したときに電動シリンダやジャッキを停止し、停止後はバネによる反力を働かせ用紙の積層体の上面1b位置を一定に保つためである。
また、止紙部3は止紙板3bをフレーム3cで支持し、これを昇降装置3aで昇降させる構成とした。昇降装置3aとしてはエアシリンダ、液圧シリンダ、電動シリンダ、ジャッキなどが考えられる。
本発明において高粘度流体の捨て打ちを行うときは、止紙部3を下降させた状態で押紙部2を押し上げ、用紙の積層体の上面1bを止紙部3の止紙板3bに押し付けることにより位置めを行う。
用紙の積層体1の上面1bの捨て打ちエリアのすべての範囲に捨て打ちが行われたときに、押紙部2の位置決装置を働かせ押紙板2bの位置を固定し、止紙部3を上昇させて用紙の積層体1を解放し、ローラ排紙部4やクリッパ排紙部17などにより一番上の用紙1aを取り出し回収部15に排出する。
【0007】
請求項3に記載した発明は、請求項2の発明の排紙部をローラ排紙部としたものである。本発明の1実施例を図1と図2に示し説明する。ローラ排紙部4を押さえローラ部5と駆動ローラ部6とバックアップ部7とで構成した。
押さえローラ部5は軸5cと軸5cに固定した押さえローラ5aとチェンホイール5bとからなり、軸5cはアーム6fにより回転自由に保持されている。また、チェンホイール5bは駆動ローラ部6のチェンホイール6bとチェン6gにより連結されている。
押さえローラ5aの外周面は摩擦係数の高いものとする。用紙の摩擦係数より高い外周面として、押さえローラ5aが摩擦力として用紙を送ろうとする力の方が、用紙同士の間に働く摩擦抵抗の力より大きくなるようにする。
駆動ローラ部6は支柱6dにより回転自由に保持され、かつ、モータ6eにより回転駆動される軸6cと、軸6cに固定した駆動ローラ6aとチェンホイール6bと、軸6cにより回転自由に保持されたアーム6fとで構成する。
バックアップ部7はバネ7eにより支持されるベース7dと、ベース7dに取り付けた軸受7bにより回転自由に保持される軸7cと、軸7cに取り付けたバックアップローラ7aとで構成する。
ローラー排紙部4の押さえローラ5を用紙の積層体の上面1bに載せた状態で捨て打ちを行い、用紙を排出するときはモータ6eを回転させると軸6cの回転と共に駆動ローラ6aとチェンホイール6bが回転する。
チェンホイール6bの回転力はチェン6gを介してチェンホイール5bを回転駆動し、チェンホイール5bと共に軸5cと押さえローラ5aは回転する。押さえローラ5aは自重により用紙の積層体1の上面を押しているので摩擦力が働き、押さえローラ5aの回転と共に一番上の用紙を送り出す。
バックアップローラ7aはバネ7eの力により駆動ローラ6aに押し付けられているので、駆動ローラ6aの回転に連れて回転する。用紙の先端は駆動ローラ6aとバックアップローラ7aの間に挟まれさらに引っ張り込まれるように回収部15に排出される。
本実施例では止紙板3bと押さえローラ5aに高粘度流体が付着しない範囲に捨て打ちを行う。止紙板3bや押さえローラ5aに高粘度流体が付着すると、用紙の排出ができなくなるからである。
上記実施例では押さえローラを揺動可能なアーム6fに取り付けたが、押さえローラを上下移動可能に取り付けることも可能である。また、押さえローラをバネなどで押す構成とすれば用紙を送り出す力を増すこともできる。
また、駆動ローラ部とバックアップ部とで用紙を回収部に排出する方法に代えて、シュートを取り付けその上を紙がすべり落ちるようにしたり、あるいは特に何も取り付けないで自然落下により、紙を回収部に排出する方法もあり上記した実施例にこだわらない。
【0008】
請求項4に記載した発明は、請求項2の発明の排紙部をクリッパ排紙部としたものである。本発明の1実施例を図3、図4、図5に示し説明する。クリッパ排紙部17をクリッパ18と図示していない上下昇降装置で支持した走行装置19と固定ガイド20とローラーガイド21とで構成した。
クリッパ18はクリッパ面18aと押面18dとをバネ材からなる固定部18bとガイド部18cにより連結し支点18eを中心に開閉するようにして、クリッパ18が開く方向にバネ力を与えておく。
ここでクリッパ面18aは押面18dより長くして、クリッパ面18aと押面18dとで紙を挟んだ状態(以下この状態を「閉じた状態」という。)においてクリッパ面18aの先端が押面18dの先端よりはみ出す長さにしておく。
また、クリッパ面18aは摩擦係数の高いものとする。用紙の摩擦係数より高いものとし、クリッパ面が用紙を押さえ移動するときに用紙を送ろうとする摩擦力の方が、用紙同士の間に働く摩擦抵抗の力より大きくなるようにする。
走行装置19はいわゆるロッドレスシリンダを使用し、ロッドレスシリンダのスライダを走行部19aとしてクリッパの固定部18b部を取り付けた。走行部19aは前進端においてクリッパ18が用紙の積層体の上に位置し後退端において回収部15の上に位置するようにする。
上下昇降装置により走行装置19を上昇させた位置においてクリッパ18が開いた状態で、クリッパ18を後退端から前進端に走行させたときにクリッパの押面18dの先端が固定ガイド20やローラーガイド21と干渉しないようにし、かつ、クリッパ18を前進端において走行装置19を下降させたときにクリッパ面18aが用紙の積層体の上面1bを押すようにする。
固定ガイド20は図示していない支柱により支持した2本の固定ガイド20であり、2本の固定ガイドの間の空間は用紙が落下するように広げておく。ローラーガイド21は図示していない支柱により回転自由に支持する。
そして、走行装置19が下降した状態で走行部19aを前進端の位置から後退させたときに、ガイド部18cがローラーガイド21に接触してクリッパ18が閉じ始め、クリッパ18が閉じた状態でガイド部18cが固定ガイド20にガイドされる位置関係に配置する。また、固定ガイド20は走行部19aの後退端においてクリッパ18を解放するようにする。
かかるクリッパ排紙部17において走行装置19を上昇させ、走行部19aを前進させクリッパ18を前進端においた状態で、走行装置を19下降させるとクリッパ面18aは用紙の積層体の上面1bを押す。この状態で走行部19aを後退させるとクリッパ18と共にクリッパ面18aに接触した用紙が移動し、ガイド部18cがローラーガイド21にガイドされクリッパ18が閉じると共に用紙はクリッパ18に挟まれる。
クリッパ18はガイド部18cが固定ガイド20にガイドされている間は閉じているので、紙は走行部19aの後退に従いクリッパ18に挟まれた状態で移動し、後退端においてクリッパ18は解放されるため紙は落下して回収部15に回収される。
本実施例では止紙板3bやクリッパ面18aに高粘度流体が付着しない範囲に捨て打ちを行うようにする。用紙の排出やクリッパ面18aから用紙の切り離しを容易にするためである。
上記実施例と異なり、クリッパの材質をバネ材以外の非金属や金属とし別部品のバネでクリッパを開かせる構成や、モータの回転力やシリンダの力でクリッパを開閉させる構成とすることもできる。
また走行装置についても、ガイドピンでガイドした走行部やレール上を走行する車輪付きの走行部等をシリンダやモータで移動させる方法もある。ガイドについても、固定ガイドのみとして上記したローラガイド21に相当する位置の部分を滑らかな曲面で構成するすることもできる。
従って、上記した実施例に記載しあるいは図示した構成は例示にすぎない。クリッパのクリッパ面により用紙の積層体の上面を押しながら走行させ、一番上の用紙を引き出した後にこれをを挟みさらに走行させる構成であればよい。
【0009】
請求項5に記載した発明は、請求項1の発明に対し止紙部を固定の止紙板とし、排紙部を走行部に昇降機構を有する吸着パッドを取り付けてなる吸着移送排紙部としたものである。
本発明の1実施例を図6に示し説明する。押紙板9bとロック機構を有さない押上装置9aとで押紙部9を構成し、止紙部を図示していない支柱で支持した固定の止紙板10とした。また、レール8d上を走行する台車を走行部8cとし、昇降装置8bを走行部8cに取り付け、昇降装置8bの先端に吸着パッド8aを取り付けて、吸着移送排紙部8を構成した。
本実施例では、高粘度流体の捨て打ちが終わったあとに、走行部8cを用紙の積層体1の上部に前進させ、昇降装置8bを下げると吸着パッド8aは用紙の積層体の上面1bに押し付けられ、吸着パッド内の空気が押し出されることにより用紙の積層体1の一番上の用紙1aが吸着パッド8aに吸着される。
そして押紙部9の押上装置9aを降下させて押紙板9bを下げると、用紙の積層体1は一番上の用紙1aのみ残して押紙板9bと共に下がる。続いて走行部8cを後退させ回収部15上に走行部8cがきたときに吸着パッド8a内を大気に解放すれば用紙1aは落下し回収部15に回収される。
本実施例では固定の止紙板10や吸着パッド8aに高粘度流体が付着しない範囲に捨て打ちを行う。用紙の排出や吸着パッド8aから用紙の切り離しを容易にするためである。本実施例と異なり止紙板を移動可能な構成として、止紙板で覆っていた用紙の部分を吸着パッドで吸着するようにすると、捨て打ちを行う範囲を増加させることができる。
吸着パッドについては、減圧装置に連結して強制的に減圧する構成とすると吸着の確実性が高まり好ましい。また大気に解放する方法も単に開口する方法と強制的に圧縮空気を導入する方法とあるが、強制的に圧縮空気を導入すると紙の吸着パッドからの切り離しが早くできる効果がある。
上記実施例において、昇降装置8bについてはシリンダで直接保持したりパンタグラフやテレスコープなどの機構を利用した方法も考えられる。また走行部8cについても、ガイドピンでガイドした台車やレール上を走行する車輪付きの台車等をシリンダやモータで移動させる方法もある。
従って上記実施例に記載しあるいは図示した構成は例示にすぎない。昇降機構を有する吸着パッドにより用紙の積層体1の一番上の用紙を吸着し、水平方向に移送する構成であればよい。
【0010】
請求項6に記載した発明は、請求項1の発明に対し止紙部を吸着口を取り付けた止紙板とし、これを走行させてなるスライド排紙部としたものである。
本発明の1実施例を図7に示し説明する。押紙板9bとロック機構を有さない押上装置9aとで押紙部9を構成し、吸着口16aを有する口付止紙板16bで止紙部を構成し、口付止紙板16bに車輪16eを取り付け、車輪16eをフレーム16dでガイドする。止紙板16bは図示しないモータにより駆動するようにしてスライド排紙部16を構成する、吸着口16aはホース16cを介して図示しないバルブ、減圧装置などと連結している。
本実施例では、高粘度流体の捨て打ちを行っている間は、押上装置9aで押紙板9bを押して用紙の積層体の上面1bを止紙板16bに押し付けているが、口付止紙板16bは車輪16eがフレーム16dに拘束されることにより上下方向について固定されている。
高粘度流体の捨て打ちが終わったあとに、吸着口16aを減圧して押上装置9aを下げると、用紙の積層体1の一番上の用紙が口付止紙板16bに吸着され、用紙の積層体1は一番上の用紙のみ残して押紙板9bと共に下がる。続いて口付止紙板16bを走行させ回収部15上にきたときに吸着口16a内を大気に解放すれば紙は落下し回収部15に回収される。
本実施例では口付止紙板16bに高粘度流体が付着しないすべての範囲に捨て打ちを行うことができる。
吸着口の形状については特にこだわらない、また、大きな吸着口を数少なく取り付けてもよいし小さな吸着口を数多く取り付けてもよい。吸着口を大気に解放するときに圧縮空気を導入すると用紙の切り離しが早くできる。止紙板の走行方法については、モータ以外にシリンダで駆動する方法や車輪に替えてガイドピンでガイドする方法もある。
従って上記実施例に記載しあるいは図示した構成は例示にすぎない。止紙部を吸着口を取り付けた止紙板とし、これに用紙の積層体1の一番上の紙を吸着させ、水平方向に走行させる構成であればよい。
【0011】
請求項7に記載した発明は、請求項1の発明に対し一方の止紙部を固定の止紙板とし、他方の止紙部を吸着口を有する口付止紙板とし、これを反転可能に取り付けてなる反転排紙部としたものである。
本発明の1実施例を図8に示し説明する。押紙板9bとロック機構を有さない押上装置9aとで押紙部9を構成し、一方の止紙部を支柱12bに固定した止紙板12aで構成し、他方の止紙部を反転排紙部11とした。
反転排紙部11は、片方の端部に吸着口11aを有する口付止紙板11bを他方の端部において軸11cに取り付け、同じく軸11cに取り付けたチェンホイール11eをモータ11dにより回転駆動する構成とした。吸着口11aはホース11hにより図示しないバルブや減圧装置と連結している。
本実施例においては、高粘度流体の捨て打ちが終わったあとに、吸着口11aを減圧して押上装置9aを下げると、用紙の積層体1の一番上の用紙1aが口付止紙板11bに吸着され、用紙の積層体1は一番上の用紙のみ残して押紙板9bと共に下がる。続いてモータ11dを駆動して口付止紙板11bを反転させ、反転後に吸着口11a内を大気に解放すれば用紙1aは落下して回収部15に回収される。
本実施例では固定した止紙板12aと口付止紙板11bとに高粘度流体が付着しない範囲のすべてに捨て打ちを行うことができる。
本実施例においても吸着口の形状、大きさ、個数については特にこだわらない、また、吸着口を大気に解放するときに圧縮空気を導入すると用紙の切り離しが早くできるのは上記と同じである。止紙板の反転方法についても軸をラックとピニオンを介してシリンダで駆動する方法もある。
従って上記実施例に記載しあるいは図示した構成は例示にすぎない。一方の止紙部を固定の止紙板とし、他方の止紙部を吸着口付きの口付止紙板として、これに用紙の積層体の一番上の用紙1aを吸着させ反転させる構成であればよい。
【0012】
請求項8に記載した発明は、請求項1の発明に対し止紙部を吸着口を有する止紙板とし、これを平行リンクで支持して揺動可能に取り付けてなる揺動排紙部としたものである。
本発明の1実施例を図9に示し説明する。 押紙板2bとエアーシリンダからなる押上装置2aと押紙板2bの位置決装置としてエアーシリンダに図示しないロック機構を設けて押紙部2を構成する。
また、止紙部を吸着口14aを有する口付止紙板14bで構成し、口付止紙板14bを平行リンク14cで支持しこれをシリンダ14dにより揺動させ揺動排紙部14とした。吸着口14aはホース14eにより図示しないバルブや減圧装置と連結している。
本実施例においては、高粘度流体の捨て打ちが終わったあとに、吸着口14aを減圧して用紙の積層体1の一番上の紙を口付止紙板14bに吸着させる。押紙部2の位置決装置を働かせ押紙板2bの位置を固定して、シリンダ14dを駆動して止紙板14bを揺動させ止紙板14bが回収部15の上部に移動するようにする。その後に吸着口14a内を大気に解放すれば用紙は落下し回収部15に回収される。
本実施例では口付止紙板14bに高粘度流体が付着しない範囲のすべてを捨て打ちを行う範囲とすることができる。
本実施例においても吸着口の形状、大きさ、個数については特にこだわらない、また、吸着口を大気に解放するときに圧縮空気を導入すると用紙の切り離しが早くできるのは上記と同じである。止紙板の揺動方法についてもリンクの支点を軸としてこれをモータで回転駆動する方法もある。
従って上記実施例に記載しあるいは図示した構成は例示にすぎない。止紙部を吸着口付きの止紙板として、これを平行リンクで支持し揺動可能に取り付け、止紙板に用紙の積層体の一番上の用紙を吸着し揺動させる構成であればよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明により、広い範囲の捨て打ちエリアを持ち、かつ、捨て打ちを行った用紙に替えて新しい用紙を提供する給排紙装置を提供することができた。
このため、基板等の上に捨て打ちエリアを設けることなく、捨て打ちを行いつつ高粘度流体の塗布を行うことを可能とすることができた。
また、塗布装置の中に試し打ち台を設ける発明の持つ、高い頻度の捨て打ちができないという問題を解決し、高い頻度で捨て打ちを行いつつ高粘度流体の塗布を可能とすることができた。
また、塗布テープを巻き取りリールで巻き取る構成の試し塗布装置の発明の持つ、高価で複雑な装置となる問題を解決し、安価で単純な給排紙装置を提供することができた。
また、あらかじめ目標値より少量を塗布しフィードバックする方法の持つ滲みなどの発生する問題をなくし、滲みの発生しない高粘度流体の塗布を可能とすることができた。
また、カメラで確認し塗布量をコントロールする方法の持つ、塗布量の精度の正確性に信頼性が不足する問題や高度のフィードバックコントロールを必要とする問題を解決し、塗布量の精度の正確性の高い、高度のフィードバックコントロールを必要としない高粘度流体の塗布を可能とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項3にかかる発明の1実施例の正面断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】請求項4にかかる発明の1実施例の正面断面図である。
【図4】図4の実施例において、クリッパ面で用紙の積層体の上面を押した状態を示す部分図である。
【図5】図4の実施例において、一番上の用紙を引き出しクリッパで挟んだ状況を示す部分図である。
【図6】請求項5にかかる発明の1実施例の正面図である。
【図7】請求項6にかかる発明の1実施例の正面図である。
【図8】請求項7にかかる発明の1実施例の正面断面図である。
【図9】請求項8にかかる発明の1実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 用紙の積層体
1a・・・ 用紙
1b・・・ 上面
2 ・・・ 押紙部
2a・・・ 押上装置
2b・・・ 押紙板
3 ・・・ 止紙部
3a・・・ 昇降装置
3b・・・ 止紙板
4 ・・・ ローラ排紙部
5a・・・ 押さえローラ
8 ・・・ 吸着移送排紙部
8a・・・ 吸着パッド
8b・・・ 昇降装置
8c・・・ 走行部
9 ・・・ 押紙部
9a・・・ 押上装置
9b・・・ 押紙板
10 ・・・ 固定の止紙板
11 ・・・ 反転排紙部
11a・・・ 吸着口
11b・・・ 口付止紙板
12a・・・ 固定の止紙板
14 ・・・ 揺動排紙部
14a・・・ 吸着口
14b・・・ 口付止紙板
14c・・・ 平行リンク
15 ・・・ 回収部
16 ・・・ スライド排紙部
16a・・・ 吸着口
16b・・・ 口付止紙板
17 ・・・ クリッパ排紙部
18 ・・・ クリッパ
18a・・・ クリッパ面
18d・・・ 押面
19 ・・・ 走行装置
19a・・・ 走行部
Claims (8)
- 高粘度流体の捨て打ちのための用紙の給排紙装置であって、用紙の積層体を押し上げる押紙部と、用紙の積層体の上面の位置決めを行う止紙部と、使用済みの用紙を排出する排紙部と、排紙された用紙を回収する回収部とからなる給排紙装置。
- 請求項1に記載した給排紙装置であって、押紙部を押紙板とこれを持ち上げる押上装置と押紙板を任意の位置に位置決めする位置決装置とで構成し、止紙部を止紙板とこれを昇降させる昇降装置とで構成したことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項2に記載した給排紙装置であって、押さえローラを回転駆動してなるローラ排紙部を構成し、用紙の積層体の上面に前記押さえローラを積載したことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項2に記載した給排紙装置であって、上下昇降装置で支持された走行装置の走行部にクリッパを取り付け、前記クリッパのクリッパ面により用紙の積層体の上面を押しながら走行させ、一番上の用紙を引き出した後に前記クリッパのクリッパ面と押面とで前記用紙を挟みさらに走行するようにしてなるクリッパ排紙部としたことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項1に記載した給排紙装置であって、固定の止紙板又は移動可能な止紙板で止紙部を構成し、走行部に昇降装置に保持された吸着パッドを取り付けてなる吸着移送排紙部としたことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項1に記載した給排紙装置であって、止紙部を吸着口を有する口付止紙板として、前記口付止紙板を走行可能に取り付けてなるスライド排紙部としたことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項1に記載した給排紙装置であって、一方の止紙部を固定の止紙板とし他方の止紙部を吸着口を有する口付止紙板として、前記口付止紙板を反転可能に構成してなる反転排紙部としたことを特徴とする給排紙装置。
- 請求項1に記載した給排紙装置であって、止紙部を吸着口を有する口付止紙板としこれを平行リンクで支持し、口付止紙板が揺動するように駆動してなる揺動排紙部としたことを特徴とする給排紙装置。
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