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JP4584271B2 - 非接触icカードリーダライタ - Google Patents
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本発明は、非接触ICカードに対して情報の書き込みや読み出しを行う非接触ICカードリーダライタに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。このようなカードを用いた情報管理においては、カードに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触ICカードがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
その中でも、13.56MHzの周波数帯を利用して電磁誘導を生じさせ、情報の書き込みや読み出しを行う非接触ICカードはSUICAや、Edy、社員証、プリペード等の様々な場所にて利用されている。そのため、一人で複数枚の非接触ICカードを所有している人が多くいるのが実状である。
このような非接触ICカードは、非接触ICカードに対して情報を書き込んだり読み出したりする非接触ICカードリーダライタに翳すことによって利用される。非接触ICカードを非接触ICカードリーダライタに翳すと、非接触ICカードリーダライタのアンテナに流れる電流によって生じた磁界が非接触ICカードのアンテナに作用し、それにより、非接触ICカードのアンテナに電流が流れ、非接触ICカードに対して情報が書き込まれたり読み出されたりすることになる。
そのため、非接触ICカードが非接触ICカードリーダライタのアンテナに流れる電流によって生じた磁界内に存在しない場合や、非接触ICカードリーダライタに対する非接触ICカードの翳し方がよくない場合は、非接触ICカードに対して情報を書き込んだり読み出したりすることはできない。
ここで、磁界を発生させる搬送波の振幅を検出することにより、非接触ICカードが非接触ICカードリーダライタのアンテナに流れる電流によって生じた磁界内に存在するか否かを検出することができるリーダライタが特許文献1に記載されている。
特開2005−235042号公報
上述したように、非接触ICカードの普及に伴い、一人で複数枚の非接触ICカードを所有している人が多くなっているため、複数枚の非接触ICカードを重ねた状態で財布等の1つの場所に収納する場合が多い。ところが、複数枚の非接触ICカードを重ねた状態で非接触ICカードリーダライタに翳した場合においても、非接触ICカードに対して情報を書き込んだり読み出したりすることはできない。
ここで、非接触ICカードリーダライタにおいて非接触ICカードに対して情報を書き込んだり読み出したりすることができない場合は、上述した特許文献1に記載されたリーダライタを用いれば、非接触ICカードが非接触ICカードリーダライタのアンテナに流れる電流によって生じた磁界内に存在しているか否かを検出することができ、また、非接触ICカードリーダライタに対する非接触ICカードの翳し方がよくない場合は、非接触ICカードを非接触ICカードリーダライタに再度翳せば、非接触ICカードに対する情報の書き込みや読み出しを行うことができる。
しかしながら、上述したように複数枚の非接触ICカードを重ねた状態で非接触ICカードリーダライタに翳した場合は、非接触ICカードに対する情報の書き込みや読み出しが行えない理由が利用者にはわからず、また、非接触ICカードを非接触ICカードリーダライタに再度翳しても非接触ICカードに対する情報の書き込みや読み出しを行うことができないという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で翳されている旨を判別することができる非接触ICカードリーダライタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
通信用のアンテナを有し、非接触ICカードが前記アンテナに翳された場合、該アンテナを介して非接触ICカードに対して情報の書き込み及び読み出しを行い、前記非接触ICカードが複数枚重ねられた状態で前記アンテナに翳された場合、該アンテナからの電力供給が小さくなって前記非接触ICカードに対する情報の書き込み及び読み出しが不可能となる非接触ICカードリーダライタであって、
前記アンテナの出力電圧を検知するレベル検知手段と、
前記レベル検知手段にて検知された出力電圧が、1枚の非接触ICカードが前記アンテナに翳された場合の電圧よりも低く設定された所定の電圧範囲にある場合、前記非接触ICカードに対する情報の書き込みや読み出しが不可能となっている理由が、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳されているためであると判断する制御手段と、
前記制御手段にて複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳されていると判断された場合にその旨を報知する報知手段とを有し、
前記所定の電圧範囲は、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳された際に前記レベル検知手段にて検知された出力電圧をサンプリングすることにより設定されている非接触ICカードリーダライタ。
上記のように構成された本発明においては、非接触ICカードに対して情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナの出力電圧がレベル検知手段にて検知され、検知された出力電圧が、1枚の非接触ICカードがアンテナに翳された場合の電圧よりも低く設定された所定の電圧範囲にある場合、制御手段において、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態でアンテナに翳されていると判断され、報知手段にてその旨が報知される。
以上説明したように本発明においては、非接触ICカードリーダライタ内のわずかな回路を追加することにより、非接触ICカードリーダライタの基本性能を損なわず、かつ外部の物理的機器を用いることなく、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で翳されている旨を判別することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非接触ICカードリーダライタの実施の一形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、制御部101と、送信回路102と、通信用のアンテナ103と、受信回路104と、整流回路105と、A/Dコンバータ106と、報知手段である表示部107とから構成され、アンテナ103に非接触ICカード200が翳された場合、アンテナ103を介して非接触ICカード200との通信が可能となっている。なお、整流回路105とA/Dコンバータ106とから、本発明におけるレベル検知手段が構成される。
アンテナ103は、コイル形状を有し、電流が流れることによりコイル形状のコア部分を貫通するような向きの磁界を発生させ、この磁界を用いて非接触ICカード200に対して情報の書き込みや読み出しを行うためのものである。
送信回路102は、非接触ICカード200に送信すべき信号をアンテナ103を介して送信する。
受信回路104は、非接触ICカード200から送信された信号をアンテナ103を介して受信する。
整流回路105は、アンテナ103の出力電圧を整流する。
A/Dコンバータ106は、整流回路105にて整流されたアンテナ103の出力電圧をデジタル値に変換する。
制御部101は、非接触ICカード200に送信すべき信号を送信回路102に与えるとともに、受信回路104にて非接触ICカード200から受信された信号を認識する。また、A/Dコンバータ106にてデジタル値に変換されたアンテナ103の出力電圧が、1枚の非接触ICカード200がアンテナ103に翳されてこの非接触ICカード200に対して情報の書き込み及び読み出しが行われる場合の電圧よりも低く設定された所定の電圧範囲にある場合、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態でアンテナ103に翳されていると判断する。
表示部107は、制御部101にて複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態でアンテナ103の通信可能範囲に存在していると判断された場合にその旨を表示出力する。
以下に、上記のように構成された非接触ICカードリーダライタ100の動作について説明する。
図2は、図1に示した非接触ICカードリーダライタ100と非接触ICカード200の共振周波数と利得との関係を示す図である。
図2に示すように、非接触ICカード200は、通常、通信に必要な共振周波数13.56MHzよりも高い周波数にて設計・製造されていることが多く(図2右側)、非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に1枚のみを翳したときに13.56MHzにて共振(図2の中央)するように設計されている。
そのため、非接触ICカード200が複数枚重ねられた状態にて非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に翳されると、非接触ICカード200の共振周波数が、通信に必要な共振周波数13.56MHzよりも低くなってしまい(図2左側)、13.56MHzでの電力供給が小さくなって非接触ICカード200との通信、すなわち、非接触ICカード200に対する情報の書き込みや読み出しが不可能となる。
図3は、図1に示した非接触ICカードリーダライタ100におけるA/Dコンバータ106の出力電圧レベルを示す図である。
図1に示した非接触ICカードリーダライタ100におけるアンテナ103の出力電圧は、アンテナ103と非接触ICカード200との共振状態によって決まり、非接触ICカード200の共振周波数が非接触ICカードリーダライタ100の共振周波数である13.56MHzであれば高く、13.56MHzからずれている場合は低くなる。
そのため、A/Dコンバータ106の出力電圧は図3に示すように、非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に非接触ICカード200が翳されていない場合の電圧V1と、非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に1枚の非接触ICカード200が翳されてこの非接触ICカード200に対して情報の書き込みや読み出しが行われている場合の電圧V2と、非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に複数枚の非接触ICカード200が翳されている場合の電圧V3とを比較すると、V1及びV3は、V2よりも低くなる。
この作用を利用して、制御部101において、1枚の非接触ICカード200がアンテナ103に翳されてこの非接触ICカード200に対して情報の書き込み及び読み出しが行われる場合の電圧よりも低い電圧範囲を、複数枚の非接触ICカード200が重ねられた状態でアンテナ103に翳されていると判断するための範囲として設定しておく。例えば、実際に複数枚の非接触ICカード200を重ねた状態で非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に翳してみて、その際のA/Dコンバータ106の出力電圧をいくつかサンプリングし、そのサンプリングされた結果に基づいて電圧範囲を設定しておく。
この状態で非接触ICカード200が非接触ICカードリーダライタ100のアンテナ103に翳されると、アンテナ103の出力電圧が整流回路105にて整流され、整流された出力電圧がA/Dコンバータ106にてデジタル値に変換されて制御部101に与えられる。
制御部101においては、A/Dコンバータ106にてデジタル値に変換されたアンテナ103の出力電圧が、上記のように設定された範囲内にある場合、複数枚の非接触ICカード200が重ねられた状態でアンテナ103に翳されていると判断される。
その後、表示部107において、複数枚の非接触ICカード200が重ねられた状態でアンテナ103に翳されている旨が表示出力される。なお、複数枚の非接触ICカード200が重ねられた状態でアンテナ103に翳されている旨は、表示部107にて表示出力することに限らず、音声にて警報出力したり、パトライト等で報知したりすることも考えられる。
このようにして、非接触ICカード200を複数枚重ねて非接触ICカードリーダライタ100に翳したことを利用者が容易に判別できるようになる。
本発明の非接触ICカードリーダライタの実施の一形態を示す図である。 図1に示した非接触ICカードリーダライタと非接触ICカードの共振周波数と利得との関係を示す図である。 図1に示した非接触ICカードリーダライタにおけるA/Dコンバータの出力電圧レベルを示す図である。
符号の説明
100 非接触ICカードリーダライタ
101 制御部
102 送信回路
103 アンテナ
104 受信回路
105 整流回路
106 A/Dコンバータ
107 表示部
200 非接触ICカード

Claims (2)

  1. 通信用のアンテナを有し、非接触ICカードが前記アンテナに翳された場合、該アンテナを介して非接触ICカードに対して情報の書き込み及び読み出しを行い、前記非接触ICカードが複数枚重ねられた状態で前記アンテナに翳された場合、該アンテナからの電力供給が小さくなって前記非接触ICカードに対する情報の書き込み及び読み出しが不可能となる非接触ICカードリーダライタであって、
    前記アンテナの出力電圧を検知するレベル検知手段と、
    前記レベル検知手段にて検知された出力電圧が、1枚の非接触ICカードが前記アンテナに翳された場合の電圧よりも低く設定された所定の電圧範囲にある場合、前記非接触ICカードに対する情報の書き込みや読み出しが不可能となっている理由が、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳されているためであると判断する制御手段と、
    前記制御手段にて複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳されていると判断された場合にその旨を報知する報知手段とを有し、
    前記所定の電圧範囲は、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳された際に前記レベル検知手段にて検知された出力電圧をサンプリングすることにより設定されている非接触ICカードリーダライタ。
  2. 請求項1に記載の非接触ICカードリーダライタにおいて、
    前記報知手段は、複数枚の非接触ICカードが重ねられた状態で前記アンテナに翳されている旨を表示出力することを特徴とする非接触ICカードリーダライタ。
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