JP4584745B2 - 粉体付着部品洗浄方法 - Google Patents
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Description
(イ)ユーザーからの回収
(ロ)回収拠点にて分別
(ハ)再生拠点に輸送
(二)再生拠点で分解
(ホ)再生拠点で洗浄
(ヘ)検査して再使用に耐える部品を選別する
(ト)条件に満たない部品は素材リサイクルに送る
(チ)組み立て・トナー充填
(リ)販売拠点に輸送
などの工程を経て行われており、上記(イ)、(ハ)の工程では、輸送時に傷つくことを防ぐために、粉体付着部品は専用の輸送器もしくは個々に回収袋に詰められて回収されるのが一般的である。
(A)移動自在な台車に洗浄液が満たされた主タンクを設け、パレットを主タンク内で昇降駆動自在とし、台車を移動させて被洗浄部品の近傍に装置を設置し、その場でパレットに被洗浄部品を載せて昇降駆動させて洗浄を行ない、被洗浄部品の移動作業及び独立した洗浄作業を不要にした技術(例えば、特許文献1参照)、
(B)貨物室内部に溶解タンクを備え、この溶解タンクには使用済み発泡スチロール製品を粉砕する装置および粉砕した発泡スチロール片とd−リモネン液とを撹拌する装置を組み込み、貨物輸送と発泡スチロールのリサイクル再利用のための溶解処理を並行して行なる技術(例えば、特許文献2参照)、
(C)洗浄媒体としてキャリアを使用し、被洗浄容器外部より作用させた磁石の磁場によりキャリアを移動させ、トナーを吸着させる。トナーが非磁性の場合は、揺動機構を備えた磁石によりキャリアを撹拌し、トナーとの摩擦により双方を帯電させ、静電気力によりトナーを吸着させ、被洗浄容器表面及び内部の清掃を行なう技術(例えば、特許文献3参照)などがある。
請求項1に記載の発明では、「回収された粉体付着部品を回収拠点で分別し、
前記粉体付着部品を前記回収拠点から輸送手段により再生拠点へと輸送し、
前記輸送の際に前記粉体付着部品を洗浄する洗浄方法であって、
前記回収拠点における、
粉体が付着した粉体付着部品を輸送器に保持するステップ及び前記輸送器に洗浄媒体を投入するステップの後、
前記洗浄媒体が投入され前記粉体付着部品が保持された前記輸送器を前記輸送手段に搭載し前記再生拠点へ輸送するステップを有し、
前記輸送に伴う前記輸送手段自身の振動及び加速度の変化により前記洗浄媒体に与えられる運動エネルギーにより、
前記洗浄媒体を駆動して前記粉体付着部品に流動接触させ、
前記粉体付着部品に付着している前記粉体を該洗浄媒体に吸着させて前記粉体付着部品を洗浄することを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項2に記載の発明では、「請求項1に記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体が前記粉体を吸着する粒子であることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項3に記載の発明では、「請求項1又は2に記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器は、前記洗浄媒体が流動可能な洗浄媒体流動空間を備えることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項4に記載の発明では、「請求項3記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間は、前記粉体付着部品と前記輸送器の内壁から形成され、前記粉体付着部品を囲む連続した形状であることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項5に記載の発明では、「請求項3又は4に記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を加速させる加速手段を有することを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項6に記載の発明では、「請求項1乃至5の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器は前記輸送手段に固定手段で固定され、又は、可動手段を介して支持されることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
請求項7に記載の発明では、「請求項1乃至6の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器は複数の輸送器を収容する輸送コンテナに収容され、該輸送コンテナは前記輸送手段に固定手段で固定され、又は、可動手段を介して支持されたことを特徴とする粉体付着部品洗浄方法」とした。
上記手段のほか、以下の技術的な特徴を備えている。
(1) 粉体が付着した粉体付着部品を輸送器に保持するステップ、輸送器に洗浄媒体を投入するステップ、該洗浄媒体及び前記粉体付着部品が保持された前記輸送器を輸送手段で再生拠点へ輸送するステップとを有し、前記輸送時に前記輸送手段により前記洗浄媒体に与えられる運動エネルギーにより、該洗浄媒体を駆動して前記粉体付着部品に付着した前記粉体を該洗浄媒体に吸着させて前記粉体付着部品を洗浄する粉体付着部品洗浄方法。
(2) 粉体が付着した粉体付着部品に洗浄媒体を投入、密閉するステップ、粉体付着部品を輸送器に保持するステップ、前記粉体付着部品を保持した前記輸送器を輸送手段で再生拠点へ輸送するステップを有し、前記輸送時に前記輸送手段により前記洗浄媒体に与えられる運動エネルギーにより、該洗浄媒体を駆動して前記粉体付着部品に付着した前記粉体を該洗浄媒体に吸着させて前記粉体付着部品を洗浄する粉体付着部品洗浄方法。
(3) (1)記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記粉体付着部品が前記粉体を収容する容器形状の粉体付着部品であるとき、予め前記洗浄媒体を該粉体容器に投入してから、前記輸送器に保持することとした。
(4) (1)乃至(3)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体を前記粉体を吸着する粒子とした。
(5) (1)乃至(3)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体をブラシ形状とした。
(6) (1)、(3)乃至(5)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器は、前記洗浄媒体が流動可能な洗浄媒体流動空間を備えることとした。
(7) (6)記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間は、前記粉体付着部品と前記輸送器の内壁から形成され、前記粉体付着部品を囲む連続した形状とした。
(8) (6)又は(7)記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を一方向に通過させる特性を備える弁を有することとした。
(9) (6)乃至(8)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を加速させる加速手段を有することとした。
(10) (6)乃至(9)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記洗浄媒体流動空間は、角部の形状が鈍角又は前記洗浄媒体の径以上の曲面で構成されていることとした。
(11) (1)乃至(10)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記粉体付着部品は、前記洗浄媒体が流動可能な洗浄媒体流動空間を備え、この洗浄媒体流動空間は、角部の形状が鈍角又は前記洗浄媒体の径以上の曲面で構成されていることとした。
(12) (1)、(3)乃至(11)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器は、前記洗浄媒体用の出入り口を有し、その大きさは少なくとも前記洗浄媒体の粒径の5倍以上、前記粉体付着部品の最大径未満とした。
(13) (1)乃至(12)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器を前記輸送手段に固定手段で固定し、又は、可動手段を介して支持した。
(14) (1)乃至(13)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器を複数の該輸送器を収容する輸送コンテナに収容し、該輸送コンテナを前記輸送手段に固定手段で固定し、又は、可動手段を介して保持した。
(15) (1)乃至(14)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記可動手段は前記輸送器又は前記輸送コンテナを振動可能に支持する手段であり、振動方向に共振部材を設けた。
(16) (1)乃至(15)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記可動手段は駆動手段により駆動可能とした。
(17) (1)乃至(16)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記粉体をトナーとした。
(18) (1)乃至(17)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記粉体付着部品をトナー容器とした。
(19) (1)乃至(18)の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、前記輸送器には、洗浄に係る情報を記録する記録手段を備えた。
(20) 粉体が付着した粉体付着部品と、該粉体付着部品に付着した粉体を吸着して該粉体付着部品を洗浄する洗浄媒体を保持又は収容して輸送手段で輸送される手段であって、輸送手段に保持される輸送器とした。
(21) (20)記載の輸送器において、前記粉体付着部品を保持する保持手段を有する構成とした。
(22) (21)記載の輸送器において、当該輸送器は、前記洗浄媒体が流動可能な洗浄媒体流動空間を備えることとした。
(23) (22)記載の輸送器において、前記洗浄媒体流動空間を、前記粉体付着部品と前記輸送器の内壁で形成し、前記粉体付着部品を囲む連続した形状とした。
(24) (23)記載の輸送器において、前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を一方向に通過させる特性を備える弁を設けた。
(25) (20)乃至(34)の何れかに記載の輸送器において、前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を加速させる加速手段を設けた。
(26) (22)乃至(25)の何れかに記載の輸送器において、前記洗浄媒体流動空間は、角部の形状が鈍角又は前記洗浄媒体の径以上の曲面で構成した。
(27) (22)乃至(26)の何れかに記載の輸送器において、前記洗浄媒体用の出入り口を有し、その大きさは少なくとも前記洗浄媒体の粒径の5倍以上、前記粉体付着部品の最大径未満とした。
(28) (20)乃至(27)の何れかに記載の輸送器において、洗浄に係る情報を記録する記録手段を備えた。
(29) 粉体を収容して用いられた後に再利用される粉体付着部品としての容器であって、内側角部の形状を鈍角又は前記洗浄媒体の径以上の曲面で構成した。
(30) 粉体を収容して用いられた後に再利用される粉体付着部品としての容器であって、洗浄媒体の出入り口を有し、その大きさは少なくとも前記洗浄媒体の粒径の5倍以上とした。
[1]粉体及び洗浄対象物
本発明は、再利用可能な部品、ユニット等であって、これらに付着した粉体を除去するのに広く適用されるが、ここでは、静電現像方式を採用した画像形成装置の部品、ユニットのうち、特に、リサイクル回収時に粉体としてのトナーを除去する必要のあるものを例示する。
図5において、輸送器200内に粉体付着部品201が粒子からなる洗浄媒体80aとともに収容されている。以下、洗浄媒体は201はトナーボトルを例示する場合を除き、形状を簡略化して直方体状のものとして図示し説明する。洗浄媒体80aとしては、例えば、前記したキャリアを用いることができる。或いは、径1mmの曹達ガラス製の粒子、また、ナイロン樹脂製の径2.0mm、高さ2.0mmの円筒形状のものを使用することができる。左右方向の矢印202は輸送中に洗浄媒体が受ける運動エネルギーの方向であり、この運動エネルギーにより洗浄媒体80aは矢印203のように粉体付着部品201に沿って流動し粉体付着部品201に付着したトナー吸着する。吸着力は磁気的な力、電気的な力、ファンデルワールス力その他による。
粉体付着部品の表面部を洗浄する或いは粉体付着部品が容器形状の粉体容器であるとき内側と外側を洗浄するときの洗浄方法である。例えば、粉体付着部品が前記したプロセスカートリッジ160の場合は、当該プロセスカートリッジのユニット全体が容器状をしていて、その内側と外側にトナーが付着しており、かつ、この容器形状は画像形成装置から取り外した状態では外界に開放された開口を有する形状をしているので、容器状の輸送器を用意してこれに洗浄媒体とともに収容することで保持し、該輸送器を輸送手段に搭載すれば、輸送中の振動を利用して洗浄媒体を該容器形状の内外に循環流動させて洗浄することができる。
これら、プロセスカートリッジ160やトナーボトル60の場合、容器形状部の内側に洗浄媒体を予め入れておけば、外側の洗浄媒体が内側まで流動するための時間を稼ぐことができる。また、回収したトナーの外部への飛散が防止される。
また、キャップ60aをしなかった場合には、開口の位置大きさにもよるが、洗浄媒体を該トナーボトル60の内側と外側との間で還流させ得るので、トナーボトル60に対する洗浄媒体の投入作業は不要となし得る。
この発明の粉体付着部品洗浄方法では、少なくとも次の3つのステップを有する。なお、以下のステップ1とステップ2との時間的先後が入れ替わってもよい。
ステップ1:粉体が付着した粉体付着部品を輸送器に保持するステップ。
輸送手段は、工程と工程の間を輸送器が移動するために用いる手段であり、具体的には、たとえば顧客からの回収や工場間の輸送にはトラックなどの大型車両、工場内では台車やベルトコンベア、リフト車などがこれに相当する。
本発明は以上の基本プロセスで実施されるが、洗浄工程全体としてみたとき、基本プロセスに前後していくつかの工程があるので、基本プロセスを補足しつつ以下に説明する。 粉体付着部品のリサイクル工程の一部を示した図8において、前記基本プロセスの実施前に、回収拠点206に粉体付着部品が集められる。集められ粉体付着部品に粉体や他の汚染物がある程度のまとまった量、残留している場合がある。これらは、重力を利用するなどにより比較的簡単に除けるので除去しておく。この発明では、その上になお、残留している粉体を除去するのに適している。
輸送手段が再生拠点208に到着したら、輸送器200を輸送手段207から取り外す。次いで、図9に示すように取り出された輸送器200を洗浄媒体用の出入り口としての開口部200aが下になるように傾け、開口部200aを塞いでいる小蓋200bを開き、矢印208で示す上下方向の排出用振動を輸送器200に加えることで、輸送器200内にあるトナーを吸着した洗浄媒体80を落下排出し、粉体付着部品201から分離する。
輸送器200を紙器で構成した例を図10に示す。紙器以外の樹脂等で構成することももちろん可能である。この例では輸送器200は直方体上の紙箱であり、六面の中の一つの面部が観音開き状に開閉する大蓋200c、200dになっている。図10(a)は大蓋200c、200dが閉じた状態を示し、図10(b)は大蓋200cが少し開いた状態を示している。大蓋200c、200dをさらに開くと粉体付着部品用の開口部200eが粉体付着部品201を出し入れできる大きさになるので開口部200eから粉体付着部品201を取り出し、再生拠点208に設けられた仕上げ洗浄工程用の装置へ投入する。
ここでは、粉体(トナー)が付着した粉体付着部品201と、該粉体付着部品201に付着した粉体(トナー)を吸着して該粉体付着部品201を洗浄する洗浄媒体80を保持又は収容して輸送手段に保持される輸送器200についていくつかの構成上の特徴を述べる。
図5〜図7で例示したように、輸送器200は容器形状をしていて、洗浄対象である粉体付着部品201のまわりに、輸送器200の内壁で囲まれ、洗浄媒体80が流動できる断面積を持つ洗浄媒体流動空間209を備えている。
このような洗浄媒体流動空間209についてさらに詳しく図12を参照しつつ説明する。図12(a)は、前記した図10における大蓋200c、200dを説明の都合上、取り除いた状態で上から見た図に相当する。図12(b)は図12(a)のX1−X1断面図、図12(c)は図12(a)のX2−X2断面図にそれぞれ相当する。
輸送器200は粉体付着部品201を保持する保持手段を有する。輸送器200を容器形状に構成したとき、この容器形状部の中に粉体付着部品201を収容するだけで、粉体付着部品は輸送器に保持されるので、この容器形状部が保持手段となる。
洗浄媒体流動空間を、角部の形状が鈍角又は前記洗浄媒体の径以上の曲面で構成した。図13は輸送器200の内壁で構成される洗浄媒体流動空間209の角部の形状がθ1<90度の鋭角である。この場合は洗浄媒体80aが角部に挟まり滞留が生じる可能性がある。また角部の隙間は楔状の非掃引空間211となるので、トナーの取り残しが生じる。
図14は輸送器200の内壁で構成される洗浄媒体流動空間209の角部の形状がθ2>90度の鈍角である。この場合は洗浄媒体80aが角部に挟まることはなく滞留は生じない。また、角部の隙間は図12の場合と比べて極めて小さく、非掃引空間211はごく僅かとなり、トナーの取り残しがほとんど生じない。
図15は輸送器200の内壁で構成される洗浄媒体流動空間209の角部の形状が洗浄媒体80aの半径rよりも大きい半径Rで構成されている。この場合は洗浄媒体80aは輸送器200の内壁に沿って移動するので滞留は生ぜず、かつ、非掃引空間も生じないのでトナーの取り残しも生じない。
洗浄媒体流動空間に、洗浄媒体80を一方向に通過させる特性を備える弁を有する。図16において、輸送器200の内壁に板状の弁212の基端部を軸213により枢着した。軸213にはねじりコイルばね214を巻き、該コイルばね214の両端部をストッパ215と弁212に掛けた。ねじりコイルばね214の弾性により、弁212は軸213を中心に時計まわりの向きに付勢され、この付勢による回転は弁212の自由端側がストッパ216に当接することにより阻止されている。
輸送器200への洗浄媒体の投入量は、本例では流動しやすいように、洗浄媒体流動空間の容積の50%から30%量とする。洗浄媒体の径は、除去する必要のあるトナーを吸着するのに十分な総表面積を備えているように、選定するものとする。
図18に示すように、洗浄媒体80の流動促進のため、洗浄媒体流動空間209に、洗浄媒体80を加速させる加速手段を設けることができる。本例では、洗浄媒体流動空間209の角部にモータ221Mで駆動される羽根車222を設けて、加速手段とした。羽根車222を矢印の向きに回転駆動させることにより、羽根に接触した洗浄媒体に強制的に加速度が与えられて大きな運動エネルギーをもち矢印で示す向きでの洗浄媒体80の流動が促進され、洗浄媒体の拡散する領域や洗浄対象との衝突・摩擦による洗浄効果が向上する。この手段は補助的な手段として、輸送手段が運行を停止することで外部からの運動エネルギーがない場合に用いることができ、或いは、輸送手段の運行と並行して駆動させれば、より確実に洗浄媒体を輸送器内に循環させ、洗浄ムラのさらなる減少を図ることができる。
輸送器には、洗浄に係る情報を記録する記録手段を備える。洗浄に係る情報とは、例えば、粉体付着部品の回収時間を記録する。より具体的には、回収時間を記録したバーコードを粘着部品などにより輸送器200の外側に貼りつけることで実現できる。他の記録手段として、磁気テープやICチップなどのあらゆる記録手段を用いてもよい。回収時間に限らず、輸送距離や容器の振動数などの、輸送中の洗浄に影響する情報を記録する手段を備えてもよい。
例えば、以下の手順にそって行われる。洗浄対象はトナー容器とし、地域ユーザーごとに数個集められたあと、回収拠点に輸送されるものとする。輸送手段である回収トラックは、このような地域の拠点を巡回してトナー容器を回収し、最後に回収拠点に輸送するものとする。
手順1 トナー容器を回収する。
手順2 トナー容器に洗浄媒体を投入し、蓋(キャップ)をする。
手順3 トナー容器を輸送器に保持または固定する。
手順4 輸送器に洗浄媒体を投入し、開口部を閉じる。
手順5 洗浄媒体投入時刻を情報として含むバーコードをプリントアウトし、輸送器に貼りつける。
手順6 輸送器を輸送トラック内の輸送コンテナに並べて入れて固定する。
手順7 輸送トラックの移動開始する。次の回収場所で、手順1〜手順6を繰り返す。
手順8 全ての回収地域を巡回したら、回収拠点に移動する。
手順9 輸送コンテナから、輸送器を取り出す。
手順10 輸送器からトナー容器を取り出し、トナー容器から洗浄媒体を排出する。
手順11 バーコードリーダーにより前記バーコードを読み取り、輸送が開始された時刻を読み出す。
手順12 輸送トラックの到着時刻から前記輸送器の輸送開始時刻を引いて洗浄時間を得る。
手順13 洗浄時間がある閾値を超えるものをAグループ、超えないものをBグループに分類する。
手順14 Aグループのトナー容器は輸送器を開梱され、短時間の仕上げ洗浄工程に投入される。また、Bグループのトナー容器は輸送器を開梱され、長時間の仕上げ洗浄工程に投入される。
粉体付着部品が粉体を収容する粉体容器であるとき、例えば、トナーボトル60などの場合、容器内部に洗浄媒体を入れて、輸送手段からの運動エネルギーで流動させ、洗浄するのであるから、洗浄媒体の流動を妨げない構成が有用であり、また、洗浄媒体の出入り口が必要である。
洗浄媒体の粒径の5倍以上とし、これにより、洗浄媒体を詰まらせずに出し入れすることができる。
輸送器200は輸送手段である例えばトラックの荷台に直接或いは荷台に設置されたトレイに積載され、適宜の固定具で固定されて輸送される。この固定手段は周知ものを適用できる。固定することにより、輸送中の運動エネルギーが効率的に洗浄媒体に作用するようになる。
また、振動方向にばねなど弾性部材を介在させた例では、可動自由度の方向に弾性部材があることにより、輸送器の可動部位が共振周波数を持つようになる。共振周波数の振動を外部から輸送器に与えて共振させることにより、輸送器内部の洗浄媒体の運動エネルギー量が増加し、拡散する領域や洗浄力が向上する効果が得られる。
[4]輸送中の振動を用いた洗浄方法 その2
粉体付着部品が粉体容器であるとき、内側だけを洗浄する洗浄方法である。
この発明の粉体付着部品洗浄方法では、少なくとも次の3つのステップを有する。なお、以下のステップ1とステップ2との時間的先後が入れ替わってもよい。
ステップ1:粉体が付着した粉体付着部品を輸送器に保持するステップ。
洗浄媒体を粉体付着部品内に流動させる必要があるので粉体付着部品に洗浄媒体を投入する。このステップは、ステップ1により粉体付着部品が保持された状態で洗浄媒体を投入してもよいし、或いは、先に粉体付着部品に洗浄媒体を投入してから輸送器に粉体付着部品を保持してもよい。
基本的には、以上のステップを経ることで、輸送時に輸送手段により洗浄媒体に与えられる運動エネルギー、例えば、加速度や振動などにより、洗浄媒体が駆動され粉体付着部品内側に付着した粉体(トナー)が洗浄媒体に吸着されて粉体付着部品の粗洗浄が実行される。容器内に洗浄媒体を投入密閉した状態で洗浄するので、回収した粉体付着部品の内部に残留した粉体の飛散を防止し、内部を摩擦し汚れを吸着除去して洗浄することができる。洗浄対象である粉体付着部品の輸送中に、洗浄を行なうので、輸送の目的地に到着するまでに、粉体付着部品の粗洗浄を終了させることができる。このため、輸送後の工程における再生処理作業時間を軽減できる。また、輸送手段の振動および加速度を用いるため、洗浄媒体を駆動する装置が不要であり、粉体付着部品の洗浄に要するエネルギーコストと、時間を低減することができる。
前記基本プロセスの実施前に、回収拠点に粉体付着部品が集められる。次いで、前記した基本プロセスのステップ1、2が実行されたのち、トラックなど輸送手段に搭載された輸送器は回収拠点から再生拠点へと輸送される(ステップ3)。輸送の過程でトナーなど粉体は粉体付着部品から洗浄媒体に移動し吸着される。
輸送手段が再生拠点に到着したら、輸送器を輸送手段から取り外す。次いで、輸送器から粉体付着部品である例えばトナーボトル60を取り外し、そのキャップ60aを外すなど密閉を解除して傾けるなどして内部の洗浄媒体を落下排出させ、トナーボトルから分離する。
「輸送中の振動を用いた洗浄方法 その1」で述べたと同様、粉体付着部品である粉体容器は洗浄媒体流動空間を備え、この洗浄媒体流動空間は、その角部の形状が鈍角又は洗浄媒体の径以上の曲面で構成して洗浄媒体の流動を促進することとする。
輸送器は、前記「輸送中の振動を用いた洗浄方法 その1」におけるように、輸送器内壁に沿って洗浄媒体が流動することはないので、輸送器内壁で構成される洗浄媒体流動空間、洗浄媒体流動空間の角部を曲面する構成、洗浄媒体流動空間に設けた弁、洗浄媒体流動空間に設けた羽根車など洗浄媒体の加速手段は必要ない。ただし、粉体付着部品の保持手段は必要であり、例として、図12におけるリブ状の支え210に準じたものを設けて粉体付着部品を保持するようにする。また、洗浄に係る情報を記録する記録手段や、輸送器を輸送手段に支持する手段については、前記「3.5 輸送手段と輸送器との間に介在する支持手段」の項で説明した例1〜例4を適用できる。
200 輸送器
201 粉体付着部品
Claims (7)
- 回収された粉体付着部品を回収拠点で分別し、
前記粉体付着部品を前記回収拠点から輸送手段により再生拠点へと輸送し、
前記輸送の際に前記粉体付着部品を洗浄する洗浄方法であって、
前記回収拠点における、
粉体が付着した粉体付着部品を輸送器に保持するステップ及び前記輸送器に洗浄媒体を投入するステップの後、
前記洗浄媒体が投入され前記粉体付着部品が保持された前記輸送器を前記輸送手段に搭載し前記再生拠点へ輸送するステップを有し、
前記輸送に伴う前記輸送手段自身の振動及び加速度の変化により前記洗浄媒体に与えられる運動エネルギーにより、
前記洗浄媒体を駆動して前記粉体付着部品に流動接触させ、
前記粉体付着部品に付着している前記粉体を該洗浄媒体に吸着させて前記粉体付着部品を洗浄することを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項1に記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記洗浄媒体が前記粉体を吸着する粒子であることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項1又は2に記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記輸送器は、前記洗浄媒体が流動可能な洗浄媒体流動空間を備えることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項3記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記洗浄媒体流動空間は、前記粉体付着部品と前記輸送器の内壁から形成され、
前記粉体付着部品を囲む連続した形状であることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項3又は4に記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記洗浄媒体流動空間に、前記洗浄媒体を加速させる加速手段を有することを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記輸送器は前記輸送手段に固定手段で固定され、又は、可動手段を介して支持されることを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の粉体付着部品洗浄方法において、
前記輸送器は複数の輸送器を収容する輸送コンテナに収容され、
該輸送コンテナは前記輸送手段に固定手段で固定され、又は、可動手段を介して支持されたことを特徴とする粉体付着部品洗浄方法。
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