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JP4585211B2 - ストラップレスブラジャー - Google Patents
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Description

本発明はストラップレスブラジャーに関する。
肩紐が取り付けていないストラップレスブラジャーは、肩が露出するタイプのアウターを着用した場合や、運動をする場合等に広く用いられている。
図4は、従来のストラップレスブラジャーの構造を示す正面図である。このようなストラップレスブラジャー5は、左右一対のカップ部1を、前中心側で前中心布2により連結・縫製し、脇側に左右一対のバック布3が連結・縫製されたものである。カップシルエットを維持するため、カップ部1には、カップ部の前中心側の縁部から下縁部を経て脇側の縁部に沿うようにU字状に湾曲したカップワイヤー部4が設けられる。
前中心布2はカップワイヤー部4に対応した幅を持つ。そして、カップワイヤー部の前中心側上端4ctに前中心布の連結部上端2tが一致し、カップワイヤー部の最下端4bに前中心布の連結部下端2bが一致するようにされている。また、バック布3の連結部もカップワイヤー部4に対応した幅を有する。そしてカップワイヤー部の脇側上端4stにバック布の連結部上端3tが一致し、カップワイヤー部の最下端4bにバック布の連結部下端3bが一致するようにされている(例えば特許文献1の図1参照)。この場合、カップシルエットをさらに崩れにくくするため、カップワイヤー部をさらにカップの上縁部まで延長してC字状に設けたものや(例えば特許文献2の図1参照)、カップの全周縁にわたりリング状にカップワイヤー部を設けたものもある(例えば特許文献3の図4参照)。
登録実用新案第3001205号公報(図1) 特開平9−31710号公報(図1) 特開昭55−36338号公報(図4)
一般的消費者のニーズは、軽い着け心地で、ズレ感がなく、カップがバストから浮いてしまうカップ浮きがなく、カップシルエットが崩れにくいストラップレスブラジャーが欲しいというものである。
しかしながら、バストは体の動きにより、その位置や形状が大きく変化する。図6(a)〜(e)は、手を上げたためブラジャーにずれが生じる様子を示した説明図である。ストラップレスブラジャーは、図6(a)に示すような手を下げたときのバストの位置や形状に合わせて着用する(図6(b))。ところが図6(c)に示すように、運動等で手を上げた状態になると、乳頭は高くなり、両乳頭間の間隔は狭くなる。また、バージス形状は横長の楕円形から縦長の楕円形に変化する。そうすると、従来のストラップレスブラジャーは、バストの移動や形状の変化に充分な対応をすることができず(図6(d))、カップの上辺がバストから浮いてしまう(図6(e))。その結果、運動等で体を動かした場合には、充分なフィット感が得られないことになる。
図5は、従来のストラップレスブラジャーの着用時の動きを示す正面図である。図5に示すように、従来のストラップレスブラジャー5は、前中心布2、バック布3、およびカップワイヤー部4により土台・アンダーでしっかり安定させる構造で作られているため、バック布の緊締力Hがブラジャー全体にかかり、ブラジャーの上下方向の動きVは極めて制限されたものとなる。このように従来のストラップレスブラジャーは、運動時等のバストの移動に充分な対応ができないものであった。そのため、従来のストラップレスブラジャーは、着用中にしばしばズレを直す手間がかかるものであった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、前述したような運動時等におけるブラジャーのズレをなくし、着用中にズレを直す手間がなく、バストシルエットを美しく保つ事ができるストラップレスブラジャーを提供しようとするものである。
本発明は、左右一対のカップ部と、一対のカップ部をその前中心側で連結する前中心布と、一対のカップ部の脇側に連結される左右一対のバック布とを備え、カップ部は、カップ部の前中心側の縁部から下縁部を経て脇側の縁部に沿うように設けられた上方に向かって開くU 字状のカップワイヤー部を有し、カップワイヤー部の前中心側上端または前中心側上端より下方に、前中心布の連結部上端は連結され、カップワイヤー部の最下端より上方に、前中心布の連結部下端は連結され、カップワイヤー部の脇側上端より下方に、バック布の連結部上端は連結され、カップワイヤー部の最下端より上方に、バック布の連結部下端は連結され、前中心布の長手方向の中心線と、バック布の長手方向の中心線はほぼ一致するようにされていることを特徴とする。
上記の構成により、バック布の中心ラインと前中心布の中心ラインがほぼ一致することになり、バック布はカップワイヤー部の最下端部と脇側上端部との中間位置付近に連結されることになるので、この中心ラインを基点としてカップがバストの動きに追従することができる。その結果、着用者が運動等をしてもカップの浮きやズレがなく、バストシルエットを美しく保つことができる。
この場合、バック布は、カップワイヤー部に連結する側でY字状に分割されているものとすることができる。
このようにバック布が2本に分割されていても、本発明のブラジャーのズレを防ぐ作用・効果は維持される。
なお、このようにバック布が分割されてカップワイヤー部に連結されている場合の上記「連結部上端」とは、分割されたバック布の連結部のうち、最も上にあるものの上端を意味する。また、上記「連結部下端」とは、分割されたバック布の連結部のうち、最も下にあるものの下端を意味する。
この場合、カップワイヤー部の脇側上端と最下端との中間位置とバック布の長手方向の中心線は交わるようにされていることが好ましい。
上記の構成によれば、カップワイヤー部の脇側の中間位置にバック布が連結されるため、ブラジャーは、カップがバストの動きに追従しつつバランス良く確実にバストを保持できるものとなる。
また、前中心布の長手方向の中心線とバック布の長手方向の中心線は一致するようにされていることが好ましい。
上記の構成によれば、前中心布、カップワイヤー部、バック布の中心線が完全に一致するため、この中心線を基点としてカップがバストの動きに追従する作用はより一層発揮される。
本発明のストラップレスブラジャーによれば、着用者が運動等をしても着用中にズレて直す手間がかからず、バストシルエットを美しく保つことができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るストラップレスブラジャーの構造の特徴を示す正面図である。図1に示すように本実施形態に係るストラップレスブラジャー100は、左右一対のカップ部10と、カップ部10をその前中心側で連結する前中心布20と、カップ部10の脇側に連結される左右一対のバック布30とを備える。
カップ部10は、カップ形状を成すように立体成型等されている。さらに具体的にはカップ部10は、バストを下から保持する下カップ部10Bとバストを上から覆う上カップ部10Tとが接合・縫製されてなる。これにより、カップ部形状の維持およびカップ部作製の便宜が図られる。
保形性を高めバストシルエットを維持するため、カップ部10は、カップ部の前中心側の縁部から下縁部を経て脇側の縁部に沿うように湾曲して設けられた上方に向かって開くU字状のカップワイヤー部11を有する。カップワイヤー部11は内部に形状記憶合金あるいは樹脂製のカップワイヤーを内蔵する(図示せず)。カップワイヤー部11の形状は、線対称なU字形状をなし、U字上方の開き幅に対するU字の深さの比は0.5〜0.7であり、さらに好ましくは0.55〜0.65とされ、着用時にバストを安定して保持できるようにされている。
またカップ部10は、カップの両サイドに3次元ボーン12を有する。3次元ボーン12は、形状記憶合金、樹脂等から成る細く薄い板状であり、所定の湾曲、ひねり、屈曲を加えられており、着用したときの保形性とフィット感を高めるようにされている。
前中心布20は、従来のものより幅が狭いものとされている。従来と同様に、カップワイヤー部の前中心側上端11ctに一致するように、前中心布の連結部上端20tは連結・縫製されている。しかし前中心布20の幅が狭いため、カップワイヤー部の最下端11bより上方に、前中心布の連結部下端20bは連結・縫製されている。なお、この場合、カップワイヤー部の前中心側上端11ctより下方に、前中心布の連結部上端20tが連結されていても良い。カップワイヤー部の前中心側上端11ctと最下端11bとの距離に対する、前中心布の連結部上端20tと連結部下端20bとの距離の比は、0.2〜0.5であり、さらに好ましくは0.30〜0.40とされ、着用時にブラジャーがバストを安定して保持しつつ、バストの移動に追随できるようにされている。前中心布20は、上縁および下縁にゴム帯が埋設され(図示せず)、伸縮自在とされる。前中心布20は、上下2つ、あるいはそれ以上に分割されていても良い。また、フロントホック型として着脱の便宜を図る場合には、前中心布20は左右に分割自在とされ、分割部はホック等で着脱自在とされる。
バック布30も、従来のものより幅が狭いものとされている。そのため、カップワイヤー部の脇側上端11stより下方に、バック布の連結部上端30tは連結・縫製されている。また、カップワイヤー部の最下端11bより上方に、バック布の連結部下端30bは連結・縫製されている。カップワイヤー部の脇側上端11stと最下端11bとの距離に対する、バック布の連結部上端30tと連結部下端30bとの距離の比は、0.30〜0.60であり、さらに好ましくは0.40〜0.50とされ、着用時にブラジャーがバストを安定して保持しつつ、バストの移動に追随できるようにされている。
着け易さ及び着け心地の観点から、バック布30は、カップワイヤー部11との連結部からもう一方の端に至るにつれて幅が狭くなるテーパ状である。バック布30の連結部の幅に対する、バック布30のもう一方の端の幅の比は0.5〜0.7とされる。バック布30は、上縁および下縁にゴム帯が埋設され(図示せず)、伸縮自在とされる。左右のバック布30の端にはホック50が設けられ、着用時には着用者が背中にまわしたバック布30のホック50を互いに係合させて着用するようにされている。ホック50は2段階あるいはそれ以上の段階に設けられ、バック布30の長さを調整できるようにされている。
上記のようにして前中心布20、カップワイヤー部11、バック布30が連結されることにより、前中心布20の長手方向の中心線と、前記バック布30の長手方向の中心線は一致し、カップワイヤー部の脇側上端11stと最下端11bとの中間位置と、バック布30の長手方向の中心線は交わるようにされている。このため、前中心布20、カップワイヤー部11、バック布30の中心線は、中心線CLで一致するようにされている。
なお、バック布30は、カップワイヤー部の脇側上端11stと最下端11bとの中間位置から、下方にやや角度をつけて連結される場合もある。
また、上カップ部10Tと下カップ部10Bとの合わせ目は、前中心布側で前中心布20の中心線CLと一致し、脇側でバック布の連結部上端30tと一致するようにされている。その結果、左右一対のカップワイヤー部11は、互いに前中心側に傾斜したU字状をなし、着け心地の向上とバストアップ効果の向上が図られる。
次に図2を参照して、本実施形態のストラップレスブラジャーの機能について説明する。図2(a)は第1実施形態に係るストラップレスブラジャーの着用時の動きを示す正面図であり、図2(b)は側面図であり、図2(c)はカップ部における3次元ボーンの働きを示す説明図である。
図2(a)(b)に示すように、本実施形態に係るストラップレスブラジャー100は、バック布30の中心線と、前中心布20の中心線が一致する。また、バック布30は、カップワイヤー部の最下端部11bと脇側上端部11stの中間位置に連結されることになる。そのためバック布の緊締力Hは、この中心線CLを中心とした幅の狭いバック布30の部分に均等にかかる。一方、カップ部10の上部と下部はフリー状態であり、かなりの自由度で動くことができる。その結果、この中央線CLを基点(軸)として、ブラジャーは大きな上下方向の動きVを許容され、カップがバストの動きや形状の変化に追従するという作用を奏する。
なお、図2(c)に示すように、着用中は、3次元ボーン12が乳房を両側から挟み込んで支えるので、着用者が動いてもカップ部10が崩れず、ぴったりとフィットするという作用を奏する。
以上の作用により、本実施形態のストラップレスブラジャーは、着用者が運動等をしても着用中にズレを生じることがないため、ズレを直す手間がかからず、一日中バストシルエットを美しく保つことができる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るストラップレスブラジャーの構造の特徴を示す正面図である。この第2実施形態のストラップレスブラジャーが第1実施形態と異なる点は、バック布が、カップワイヤー部に連結する側でY字状に分割されていることにある。
図3に示すように、本実施形態に係るストラップレスブラジャー200のバック布30’は、カップワイヤー部11に連結する側でY字状に分割されている点で、第1実施形態と相違をなす。Y字状の分岐の角度は、5°〜45°であり、より好ましくは10°〜20°とされる。第1実施形態と同様に、カップワイヤー部の脇側上端11stより下方に、分割されたバック布の連結部上端30t’は連結され、カップワイヤー部の最下端11bより上方に、分割されたバック布の連結部下端30b’は連結されている。そして、カップワイヤー部の脇側上端11stと最下端11bとの中間位置と、バック布30’の長手方向の中心線は交わるようにされている。また、前中心布20のカップワイヤー部への連結箇所や、バック布30’との中心線の関係は、第1実施形態に係るストラップレスブラジャー100と同様とされている。そのため、本実施形態においても前述の第1実施形態と同様の作用が発揮され、カップ部10がバストの動きに対応して上下動でき、着用中のズレによる不具合を軽減できる。
図1に示すような本実施形態に係るストラップレスブラジャーと図4に示すような従来型のストラップレスブラジャーを、10人の被験者(モニター)に着用してもらい、その着用感を比較した。着用感の評価は、「カップのフィット感」「ワイヤーのフィット感」「アンダーのきつさ・ゆるさ感」「造形感(シルエット)」「動いた時の安定感」「肌触り感」の6項目について5段階で評価した。評価「1」は不満であり、数が大きいほど評価は高く、評価「5」は満足を意味する。各項目の評点は10人の被験者の平均値とした。図7に着用感比較の評価を示す。図7より、ほぼ全ての項目について、本実施形態に係るストラップレスブラジャーの評価が高いことが判る。特に、「動いたときの安定感」の項目については、本実施形態のブラジャーが評点4.6であるのに対し、従来品は評点2.8とかなりの相違が見られた。また、着用感について「動いたときの安定感」「ズレ感が少ない」の2項目について、いずれのブラジャーが優れるかを上記10人の被験者に調査した。結果を表1に示す。
Figure 0004585211
表1より、「動いたときの安定感」「ズレ感が少ない」のいずれの項目についても、ほとんどの被験者が本実施形態に係るブラジャーの方に高い評価を与えていることが判る。
尚、本発明のストラップレスブラジャーは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本発明のストラップレスブラジャーは、下着に特に好適であるが、適用範囲はこれに限定されず、ストラップレスであってトップとボトムがセパレートされた水着等のカップ付き女性用衣類にも適用可能なものである。
第1実施形態に係るストラップレスブラジャーの構造の特徴を示す正面図である。 (a)は第1実施形態に係るストラップレスブラジャーの着用時の動きを示す正面図であり、(b)は側面図であり、(c)はカップ部における3次元ボーンの働きを示す説明図である。 第2実施形態に係るストラップレスブラジャーの構造の特徴を示す正面図である。 従来のストラップレスブラジャーの構造を示す正面図である。 従来のストラップレスブラジャーの着用時の動きを示す正面図である。 (a)〜(e)は、手を上げたためブラジャーにずれが生じる様子を示した説明図である。 実施例におけるストラップレスブラジャーの着用感比較の結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1…カップ部
2…前中心布
2t…前中心布の連結部上端
2b…前中心布の連結部下端
3…バック布
3t…バック布の連結部上端
3b…バック布の連結部下端
4…カップワイヤー部
4ct…カップワイヤー部の前中心側上端
4st…カップワイヤー部の脇側上端
4b…カップワイヤー部の最下端
5…ストラップレスブラジャー

10…カップ部
10T…上カップ部
10B…下カップ部
11…カップワイヤー部
11ct…カップワイヤー部の前中心側上端
11st…カップワイヤー部の脇側上端
11b…カップワイヤー部の最下端
12…3次元ボーン
20…前中心布
20t…前中心布の連結部上端
20b…前中心布の連結部下端
30,30’…バック布
30t,30t’…バック布の連結部上端
30b,30b’…バック布の連結部下端
50…ホック
100,200…ストラップレスブラジャー

H…バック布の緊締力
V…上下方向の動き
CL…中心線

Claims (4)

  1. 左右一対のカップ部と、該一対のカップ部をその前中心側で連結する前中心布と、前記一対のカップ部の脇側に連結される左右一対のバック布とを備え、
    前記カップ部は、カップ部の前中心側の縁部から下縁部を経て脇側の縁部に沿うように設けられた上方に向かって開くU字状のカップワイヤー部を有し、
    前記カップワイヤー部の前中心側上端または前中心側上端より下方に、前中心布の連結部上端は連結され、
    前記カップワイヤー部の最下端より上方に、前中心布の連結部下端は連結され、
    前記カップワイヤー部の脇側上端より下方に、バック布の連結部上端は連結され、
    前記カップワイヤー部の最下端より上方に、バック布の連結部下端は連結され
    前記前中心布の長手方向の中心線と、前記バック布の長手方向の中心線はほぼ一致するようにされていることを特徴とするストラップレスブラジャー。
  2. 前記バック布は、カップワイヤー部に連結する側でY字状に分割されていることを特徴とする請求項1に記載のストラップレスブラジャー。
  3. 前記カップワイヤー部の脇側上端と最下端との中間位置と、前記バック布の長手方向の中心線は交わるようにされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストラップレスブラジャー。
  4. 前記前中心布の長手方向の中心線と、前記バック布の長手方向の中心線は一致するようにされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のストラップレスブラジャー。
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