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JP4585784B2 - 高所作業車のエンジン制御装置 - Google Patents
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JP4585784B2 - 高所作業車のエンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンを備えて走行可能な車両の車体上にエンジンの駆動力を取り出して作動する作業装置を備えた高所作業車のエンジン制御装置に関する。
建設作業等を行うための高所作業車は一般に走行可能な車両の車体上に高所作業を行うためのブームや作業台といった作業装置が設けられ、高所作業を行うときには車体が不安定にならないようにジャッキ装置を下方に張り出して車体を持ち上げ支持した上で、作業台に搭乗する作業者がブームや作業台を作動させ、作業台を所望もしくは任意の作業位置に移動させて高所作業を行えるようになっている。
このような高所作業車においては、車体に搭載された車両走行用のエンジンの駆動力をPTO(パワーテイクオフ)機構により取り出して油圧ポンプを駆動させ、油圧ポンプから吐出する作動油の油圧により、作業装置に備えられた油圧シリンダや油圧モータ等を作動させて作業装置を作動させるように構成されている。このPTO機構は、例えば、高所作業車の運転キャビンに配設されたPTO操作レバーによりオン・オフの切替操作が可能であり、PTO操作レバーをオンの側(作業装置を作動させて作業状態にする側)に切替操作をしてPTO機構を動力取り出し状態にさせると、作業台に設けられた操作レバーの操作によりエンジンのアクセル制御を行って油圧ポンプの駆動の制御を行うことが可能である。
上記のような高所作業車により作業現場において作業を行うときは、PTOスイッチをオンの側に切替操作をして油圧ポンプを駆動させ、作業台に搭乗した作業者が操作レバーの操作によりブームを起伏動等させることで、ブーム先端の作業台を所望もしくは任意の作業位置まで移動させる。作業台を作業位置に移動させた後は、エンジンから発生する騒音を防止するために、作業台に設けられてエンジンの始動もしくは停止操作が可能なエンジン始動・停止スイッチを作業台に搭乗した作業者が操作して、エンジンを停止させることが多い。
上記のように、作業台上においてエンジンの始動もしくは停止をさせることが可能な高所作業車においては、高所作業中にエンジン始動・停止スイッチがエンジンを停止させる側に操作されると、エンジンの回転制御を行うエンジンコントロールユニットがエンジン始動・停止スイッチから出力される停止信号を受けてエンジンを停止させる。そして、エンジン始動・停止スイッチがエンジンを始動させる側に操作されると、エンジンスタータを作動させるエンジンスタータリレーがエンジン始動・停止スイッチから出力される始動信号を受けて作動してエンジンを再び始動させる。このように作業台上からエンジンの始動もしくは停止をさせることが可能な電源回路を設けた高所作業車は、例えば特許文献1に記載されている。
特開平6−48699号公報
ところで、高所作業を行うために作業台を所望もしくは任意の位置に移動させる間は、作業装置を作動させるための油圧ポンプをPTO機構により駆動させるためにエンジンを作動状態にしておく必要がある。このため、高所作業車の運転キャビン内に有るイグニションキースイッチにエンジンキーを差してエンジンを作動させた状態(エンジンキーを車両の走行中と同じオン端子の側に回した状態)にして高所作業を行わなければならなかった。このように、エンジンキーを運転キャビン内に残した状態で、作業者は高所位置にて作業を行わなければならず、防犯上の点から不安があった。
以上のような問題に鑑みて、本発明では運転キャビン内のイグニションキースイッチからエンジンキーを抜いた状態でも、作業台上においてエンジンを始動もしくは停止させることのできる高所作業車のエンジン制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る高所作業車のエンジン制御装置は、エンジンの駆動力を用いて走行可能な車両(例えば、実施形態における高所作業車1)と、エンジンの駆動力を取り出し可能なパワーテイクオフ機構(例えば、実施形態におけるPTO機構15)と、車両の車体上に配設されてパワーテイクオフ機構により取り出される駆動力を用いて作動する作業装置(例えば、実施形態におけるブーム5)と、車両の運転席(例えば、実施形態における運転キャビン2a)に設けられ第1の給電ライン(例えば、実施形態におけるライン61およびライン65)を介してバッテリに接続されてエンジンを始動もしくは停止させるオン・オフ操作が可能なイグニションキースイッチと、作業装置に設けられイグニションキースイッチから延びる第2の給電ライン(例えば、実施形態におけるライン71、ライン72およびライン73)に接続されてイグニションキースイッチがオン操作の側にあるときに第2の給電ラインから電力の供給を受けてエンジンを始動もしくは停止させるオン・オフ操作が可能なエンジン始動・停止スイッチと、イグニションキースイッチおよびエンジン始動・停止スイッチに接続され、且つエンジン始動・停止スイッチのオン操作によりエンジンを始動させるスタータモータ(例えば、実施形態におけるエンジンスタータ81)と、イグニションキースイッチおよびエンジン始動・停止スイッチに接続され、且つエンジン始動・停止スイッチのオフ操作に応じてエンジンを停止させるエンジンコントローラ(例えば、実施形態におけるエンジンコントロールユニット36)とを有する高所作業車のエンジン制御装置において、第1の給電ラインと第2の給電ラインとが直接接続されたバイパスライン(例えば、実施形態におけるバイパス回路74)と、バイパスライン上に設けられてバイパスラインを導通もしくは遮断する開閉手段と、パワーテイクオフ機構をオン・オフ作動させるための操作をするパワーテイクオフ作動手段(例えば、実施形態におけるPTO操作レバー13)と、車両が停止状態にあるか否かを検出する車両停止検出手段(例えば、実施形態における車両停止検出器14)とを有し、開閉手段が、パワーテイクオフ作動手段のオン・オフ操作に応じて開閉される第1の開閉手段(例えば、実施形態における第1バイパス回路開閉スイッチ31)と、車両停止検出手段による検出に基いて開閉される第2の開閉手段(例えば、実施形態における第2バイパス回路開閉スイッチ32)とを有し、パワーテイクオフ作動手段がオン操作されたときに第1の開閉手段が閉状態となり、車両停止検出手段により車両の停止状態が検出されているときに第2の開閉手段が閉状態となるように構成される。
そして、第1および第2の開閉手段が共に閉状態のときに、イグニションキースイッチのオン・オフ操作に拘らずバッテリからの電力がバイパスラインを介してエンジン始動・停止スイッチに供給されて、エンジン始動・停止スイッチのオン・オフ操作に応じたスタータモータもしくはエンジンコントローラの制御によりエンジンの始動もしくは停止を可能にする。
本発明に関する高所作業車のエンジン制御装置によれば、高所作業車を停止させた状態で、且つ、ブーム等の作業装置を作動させるためにPTO操作レバーをオンの側に操作した状態では、エンジンキーが運転キャビン内のイグニションキースイッチから抜かれていても、作業装置に設けられたエンジン始動・停止スイッチを操作することで、作業装置の側からエンジンの始動もしくは停止をさせることができる。このため、エンジンキーを運転キャビン内に残したまま高所作業を行う必要はなく、作業者はエンジンキーを気にすることなく安心して高所作業を行うことができる。
以下、本発明に係る高所作業車のエンジン制御装置の好ましい実施の形態について図1から図4を参照して説明する。図1に本発明に係るエンジン制御装置を備えた高所作業車の一例を示している。この高所作業車1は車体2の前後左右に前後輪3a,3bを有して走行可能であり、車体2の前部に運転キャビン2aを有したトラック車両をベースに構成される。このトラック車両の車体2上に旋回モータ51により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台4が配設されている。この旋回台4に基端部が枢結されてブーム5が取り付けられており、このブーム5は起伏シリンダ52により起伏動されるようになっている。ブーム5は、基端ブーム5a、中間ブーム5bおよび先端ブーム5cを入れ子式に組み合わせて、内蔵の伸縮シリンダ53によりブーム5の全体が長手軸方向に伸縮動可能に構成される。以下、旋回モータ51、起伏シリンダ52および伸縮シリンダ53を合わせて「ブームアクチュエータ55」と称して説明する。
また、先端ブーム5cは先端にブームヘッド5dを有し、このブームヘッド5dに枢結されて垂直ポスト部材6が上下に揺動可能に取り付けられている。この垂直ポスト部材6は、先端ブーム5c先端あるいはブームヘッド5dと垂直ポスト部材6との間に配設された図示しないレベリングシリンダにより垂直ポスト部材6の揺動制御が行われ、ブーム5の起伏の如何に拘らず垂直ポスト部材6が常に垂直に延びて位置するようにレベリングシリンダが作動制御される。このように常時垂直に保持される垂直ポスト部材6に図示しない旋回モータにより水平旋回自在(首振り自在)に作業台7が取り付けられており、作業台7はブーム5の起伏に拘らず常に水平に保持される。
車体2の前後左右の四カ所には、車体2の左右方向外側への拡幅および車体2の下方に伸縮自在なジャッキ8が設けられており、高所作業を行うときには、ジャッキ8を車体2の左右に拡幅および下方に張り出し伸長させて車体2を安定的に持ち上げ支持できるようになっている。さらに、運転キャビン2a内にはオン・オフの切替操作が可能なPTO操作レバー13が取り付けられており、このPTO操作レバー13により、後述するパワーテイクオフ機構(以下、「PTO機構」という。)のオン・オフ作動の切替操作を行うことが可能である。
作業台7にはブーム5等の作動を制御するための上部操作装置11が取り付けられ、車体2の後端部には、ブーム5もしくはジャッキ8の作動を操作するための下部操作装置12が取り付けられている。このため、作業台7に搭乗する作業者が上部操作装置11を操作することでブーム5の起伏動、伸縮動や旋回台4の旋回動、作業台7の首振動を行わせて作業台7を所望もしくは任意の高所位置に移動させることができ、地上の作業者が下部操作装置12を用いて同様の作動操作を行うことができる。また、作業者は高所作業を行うときに、下部操作装置12に設けられたジャッキ操作レバーを操作してジャッキ8を伸長、接地させて車体2を安定支持させることができる。
図2に示すように、以上のように構成される高所作業車1の作動制御は、ブーム5等を作動させる操作をする上部操作装置11と、例えば上部操作装置11の近傍に設けられたエンジン始動・停止スイッチ23と、ジャッキ8等を作動させる操作をする下部操作装置12と、操作装置11,12の操作により操作装置11,12から出力される操作信号を受けて油圧ユニット50に制御信号を出力してブーム5や作業台7の作動を制御するコントローラ35と、コントローラ35からの制御信号に基いて起伏シリンダ52等への作動油の給排制御をする油圧ユニット50と、コントローラ35からの制御信号に基いてエンジンENGの回転制御を行うエンジンコントロールユニット(以下、「E.C.U.」という。)36等とにより行われる。
ブームアクチュエータ55やジャッキ8を伸縮動させるためのジャッキシリンダ56の作動は、具体的には油圧ポンプPから吐出する作動油の油圧を利用して行われる。車体2には作動油を蓄えるタンク、タンク内の作動油を吸引して所定油圧・油量の作動油を吐出させる油圧ポンプP、油圧ポンプPから吐出される作動油の供給方向および供給量を制御する電磁比例弁などからなる油圧ユニット50が設けられている。
制御装置30内のコントローラ35には、上部操作装置11および下部操作装置12からの操作信号が入力される。このうち、上部操作装置11から出力される作業台7を首振動させる操作信号に基いて垂直ポスト部材6に設けられた図示しない首振モータを作動させて作業台7を首振動させる。また、上部操作装置11からのブームアクチュエータ55を作動させる操作信号、または、下部操作装置12からのジャッキシリンダ56を作動させる操作信号は、それぞれコントローラ35に入力され、これらの操作信号に基いて油圧ユニット50内に設けられ旋回モータ51、起伏シリンダ52、伸縮シリンダ53等にそれぞれ対応する電磁比例弁の作動方向およびバルブ開度が制御されることにより、上記ブームアクチュエータ55やジャッキシリンダ56の作動、すなわちブーム5やジャッキ8の作動が制御される。
また、コントローラ35には各操作装置11,12からの操作信号のほか、エンジン始動・停止スイッチ23からの操作信号や、車体2に設けられた車両停止検出器14からの検出信号が入力される。具体的には、エンジン始動・停止スイッチ23から操作信号が出力されると、コントローラ35がエンジンENGを始動させ、E.C.U.36によりエンジンENGの制御がなされる。また、高所作業車1が停止している間は車両停止検出器14がコントローラ35に検出信号を出力することで、コントローラ35は高所作業車1が停止しているものと判断することができる。
なお、車両停止検出器14は、シフトレバー16がニュートラルの状態に設定されたときに、高所作業車1の停止状態を検出してコントローラ35に検出信号を出力するか、運転キャビン2a内に設けられている図示しないフットブレーキもしくはサイドブレーキなどのブレーキが作動したときにコントローラ35に検出信号が出力されるように構成してもよい。さらに、前輪3aおよび後輪3bのうちのいずれかに車輪の回転を検出する検出器を設けて、これを車両停止検出手段としてもよい。
なお、制御装置30は、後述するようにエンジンENGを始動もしくは停止させるための電源回路を有しており、この電源回路は、第1および第2バイパス回路開閉スイッチ31,32、PTOスイッチ33およびエンジンスタータリレー34等から構成されている。
高所作業車1では、油圧ポンプPを回転させる動力源としてエンジンENGの駆動力を利用し、この駆動力をPTO機構により取り出している。図3は高所作業車1の動力伝達機構をブロック図として示したものであり、以下この図3を合わせて参照して、高所作業車1の動力伝達機構について説明する。
運転キャビン2a内に配設されたアクセルペダル21はポテンショメータ21a(ワイヤリール式の可変抵抗器)を装備し、当該ポテンショメータ21aによりアクセルペダル21の踏み込み量に応じたアクセル信号をE.C.U.36に出力することでエンジンENGのスロットル開度制御や燃料供給制御を行い、エンジンENGの回転数を変化させる。そして、エンジンENGの駆動力をトランスミッションTMを介して走行装置40(後輪3b等)に伝達させて車体2を走行させるとともに、ブーム5等の作業装置を作動させるときにはエンジンENGの駆動力を後述するPTO機構15を介して油圧ユニット50にも伝達させている。
エンジンENGの駆動力は、トランスミッションTM内の図示しないクラッチを介してプロペラシャフトPSに伝わり、さらに図示しないディファレンシャル機構および図示しない左右のドライブシャフトを介して左右の後輪3bに伝達され、高所作業車1を走行させる。また、トランスミッションTMはいわゆるマニュアル・トランスミッションであり、運転キャビン2a内のクラッチペダルを踏み込んだ上でシフトレバー16を操作することでニュートラル(中立状態)、Low、2ndあるいは後進等の各速度段に設定できる。
また、高所作業車1にはエンジンENGの駆動力を取り出し状態または切り離し状態にすることが可能で、取り出した駆動力を油圧ユニット50に伝達するためのPTO機構15が設けられている。このようなPTO機構15を作動させるためにPTO操作レバー13をオン操作すると、PTO操作レバー13からPTO機構15に延びるワイヤ等の伝達手段を介してPTO操作レバー13の操作力がPTO機構15に伝達されて、PTO機構15内のクラッチが係合され、エンジンENGの駆動力を油圧ユニット50に伝達させるように構成されている。また、PTO操作レバー13の近傍には、図示しないリミットスイッチが設けられており、PTO操作レバー13がオン操作されると、このリミットスイッチが作動してエンジンENGの駆動力の取り出し状態が検出される。
ここで、本発明に係る高所作業車に設けられたエンジンENGを始動および停止させるための電源回路90の概要構成を図4に示すブロック配線図を用いて説明する。
図4に示すように、この電源回路90は、運転キャビン2aに設けられエンジンENGを始動・停止させるための操作をするイグニションキースイッチ17、PTO操作レバー13がオン位置にあるときに、上述したリミットスイッチが作動してこのリミットスイッチからの検出信号に基いてスイッチ接点を閉とする(オン作動する)第1バイパス回路開閉スイッチ31、車両停止検出器14による高所作業車1の停止状態の検出に基いてスイッチ接点を閉とする(オン作動する)第2バイパス回路開閉スイッチ32、PTO操作レバー13がオン位置にあるときにPTO操作レバー13近傍のリミットスイッチからの検出信号に基いてスイッチ接点を閉とする(オン作動する)PTOスイッチ33、リレーコイルRに電力が供給されたときに閉状態になるスイッチ端子を有するエンジンスタータリレー34および図中に示すようにこれらの機器間を接続する配線ラインなどから構成される。なお、バッテリBの負極側は車体シャーシに接続されてグランドをなし、各機器の負極側を車体シャーシに接続することで負極側の配線ラインが構成される。なお、第1バイパス回路開閉スイッチ31およびPTOスイッチ33のうち少なくとも一方を、PTO操作レバー13がオン操作されたことを検出するための上記リミットスイッチにより兼用されるように構成してもよい。
バッテリBからの電力は、ライン61およびライン62を介してエンジンスタータリレー34のスイッチ端子の一方に接続され、このスイッチ端子の他方側がライン63を介してエンジンスタータ81の正極側に接続されている。エンジンスタータ81の負極側はライン64を介して車体シャーシに接続され、さらにバッテリBの負極側に接続される。
一方、バッテリBからの電力は、ライン65を介してイグニションキースイッチ17のバッテリ端子(B)にも接続される。このイグニションキースイッチ17は、エンジンENGの始動(ST)、運転(ON)、停止(OFF) およびバッテリ(B)からなる複数の端子を有して構成されており、エンジンキーを挿入した上で回動操作することにより、始動(ST)、運転(ON)、停止(OFF)の端子のうち、いずれかの位置にエンジンキーを合わせて、バッテリBからの電力をこれらの端子を介して各ラインに供給することが可能である。なお、エンジンキーの抜き差しはエンジンキーを停止端子(OFF)に合わせた状態で行う。
始動端子(ST)は、ライン67を介してエンジンスタータリレー34におけるリレーコイルRの一端に接続され、その他端がライン68を介して車体シャーシに接続されている。このため、エンジンキーを始動位置(ST)に回動操作すると、バッテリBからの電力がライン67を介してリレーコイルRに供給され、エンジンスタータリレー34のスイッチ端子は閉状態となる。このとき、バッテリBからの電力がライン61,62および63を介してエンジンスタータ81に供給されてエンジンスタータ81を作動させ、エンジンENGの始動が可能となる。なお、イグニションキースイッチ17の始動端子(ST)からは、ライン66も延びてコントローラ35に接続されている。
また、イグニションキースイッチ17の運転端子(ON)がライン69を介してエンジンENGの制御用のE.C.U.36に接続されている。この運転端子(ON)からは、ライン71を介してPTOスイッチ33のスイッチ端子の一方側にも接続され、PTOスイッチ33のスイッチ端子の他方側からライン72を介してコントローラ35に接続される。このPTOスイッチ33は、PTO操作レバー13がオン位置にあるときにPTO操作レバー13からの操作信号に基いてスイッチ接点を閉とする(オン作動する)。
コントローラ35は、ライン73を介してエンジン始動・停止スイッチ23に接続される。このため、エンジンキーが運転位置(ON)にある状態で、PTO操作レバー13をオンの側に操作してPTO機構15を作動させると、PTOスイッチ33のスイッチ端子が閉状態となってバッテリBからの電力がコントローラ35に供給されるため、作業台7に搭乗する作業者はエンジン始動・停止スイッチ23をオンもしくはオフ操作することで、エンジンENGの始動もしくは停止をさせることが可能となる。
すなわち、エンジン始動・停止スイッチ23がオン操作されると、エンジン始動・停止スイッチ23から出力される始動信号を受けてエンジンスタータリレー34のリレーコイルRに電流が流れてエンジンスタータリレー34のスイッチが閉状態になることで、エンジンスタータ81が作動してエンジンENGを始動させる。一方、エンジン始動・停止スイッチ23がオフ操作されると、エンジンENGの回転制御を行うE.C.U.36がエンジン始動・停止スイッチ23から出力される停止信号を受けてエンジンENGを停止させる。このように構成された電源回路90により、作業台7上等からエンジンENGの始動もしくは停止をさせることが可能になっている。
このように構成された電源回路90において、イグニションキースイッチ17のバッテリ端子(B)と運転端子(ON)とは、パイバス回路74により短絡されており、以下に説明する条件で、イグニションキースイッチ17からエンジンキーを外したまま作業台7上のエンジン始動・停止スイッチ23の操作をして、エンジンENGの始動もしくは停止をさせることが可能である。
パイバス回路74上には、第1バイパス回路開閉スイッチ31と第2バイパス回路開閉スイッチ32とが各々設けられている。すなわち、イグニションキースイッチ17のバッテリ端子(B)からライン74aを介して第2バイパス回路開閉スイッチ32のスイッチ端子の一方側に接続され、第2バイパス回路開閉スイッチ32のスイッチ端子の他方側からライン74bが延びて第1バイパス回路開閉スイッチ31のスイッチ端子の一方側に接続される。さらに、第1バイパス回路開閉スイッチ31のスイッチ端子の他方側はライン74cを介してイグニションキースイッチ17の運転端子(ON)接続される。
第1バイパス回路開閉スイッチ31は、PTO操作レバー13がオン位置にあるときに、PTO操作レバー13からの操作信号に基いてそのスイッチ接点を閉とし、また、第2バイパス回路開閉スイッチ32は、車両停止検出器14により高所作業車1の停止状態が検出されているときに、そのスイッチ接点を閉とする。
電源回路90にはこのようなパイバス回路74が設けられているため、高所作業車1が走行を停止した状態では第2バイパス回路開閉スイッチ32のスイッチ端子が閉状態となり、且つ、高所作業車1が走行を停止した状態でPTO操作レバー13がオンの側に操作されると第1バイパス回路開閉スイッチ31のスイッチ端子が閉状態となってパイバス回路74が導通する。このため、エンジンキーが運転位置(ON)に回動操作されずに停止位置(OFF)にあっても、バッテリBからの電力がパイバス回路74を介してコントローラ35に供給される。したがって、高所作業車1が走行を停止した状態で、且つ、PTO操作レバー13がオンの側に操作されている状態であれば、作業台7に搭乗する作業者がエンジン始動・停止スイッチ23を操作することで、エンジンENGの始動・停止を行うことができる。
ここで、以上のように構成された電源回路90を装備する高所作業車1において、エンジンキーをイグニションキースイッチ17から抜いたまま、作業台7に配設されたエンジン始動・停止スイッチ23によりエンジンENGの始動および停止を行う操作について説明する。
PTO操作レバー13をオフ操作した状態で高所作業車1を走行させて(このとき、エンジンキーはイグニションキースイッチ17の運転位置(ON)にある。)、所望の作業現場に到着後、エンジンキーをイグニションキースイッチ17の停止位置(OFF)に回動操作して、エンジンキーをイグニションキースイッチ17から抜く。
そして、エンジンENGの駆動力を取り出してブーム5等を作動させるためにPTO操作レバー13をオン位置の側にすると、PTO操作レバー13のオン操作に基いて第1バイパス回路開閉スイッチ31が閉状態になる。一方、高所作業車1が停止した時点で車両停止検出器14により車両の停止状態が検出されて、第2バイパス回路開閉スイッチ32は既に閉状態になっている。このため、PTO操作レバー13のオン操作によりバイパス回路74が導通し、イグニションキースイッチ17のバッテリ端子(B)と運転端子(ON)とが繋がり、バッテリBからの電力がバイパス回路74を介して運転端子(ON)の側に供給される。
また、この状態では、PTO操作レバー13のオン操作によりPTOスイッチ33も同様に閉状態になっているため、ライン71とライン72とが導通して、コントローラ35およびライン73を介してエンジン始動・停止スイッチ23にバッテリBからの電力が供給される。したがって、作業台7に搭乗した作業者がエンジン始動・停止スイッチ23をオン操作することで、イグニションキー17からエンジンキーが抜かれているにも拘らずエンジンENGを始動させるための始動信号を出力させることができる。
エンジン始動・停止スイッチ23にバッテリBからの電力が供給されている状態で、作業者がエンジン始動・停止スイッチ23をオン操作すると、エンジン始動・停止スイッチ23からの始動信号は、ライン73、コントローラ35およびライン66を介してイグニションキースイッチ17の始動端子(ST)に至る。当該始動信号は、ここからさらにライン67を介してエンジンスタータリレー34のリレーコイルRに送られる。このため、エンジンスタータリレー34の切換スイッチが開状態となってライン62〜63が導通する。
したがって、バッテリBからの電流がエンジンスタータ81に流れてエンジンスタータ81を作動させ、エンジンENGを始動させることができる。また、このときPTO操作レバー13がオン操作されているので、エンジンENGの駆動力がPTO機構15によりブーム5等の作業装置に取り出し可能な状態になっており、作業台7に搭乗した作業者が上部操作装置11を操作することでブーム5等を作動させ、ブーム5先端部の作業台7を所望もしくは任意の高所位置に移動させることができる。
作業台7を所望もしくは任意の作業位置に移動させた後は、エンジン始動・停止スイッチ23のオフ操作をすることでエンジンを停止させるための停止信号を出力させる。この停止信号は、ライン73、コントローラ35、ライン72、PTOスイッチ33およびライン71を通ってイグニションキースイッチ17の運転端子(ON)に至る。そこからさらに停止信号はライン69を介してE.C.U.36に送られ、E.C.U.36を制御してエンジンENGを停止させることができる。
本発明に係る高所作業車の斜視図である。 上記高所作業車における作動制御を示すブロック図である。 上記高所作業車におけるエンジンの動力伝達機構を示すブロック図である。 上記高所作業車に設けられた電源回路の構成を示すブロック配線図である。
符号の説明
1 高所作業車(車両)
2 車体
2a 運転キャビン(運転席)
4 旋回台(作業装置)
5 ブーム(作業装置)
5a 基端ブーム(作業装置)
5b 中間ブーム(作業装置)
5c 先端ブーム(作業装置)
7 作業台(作業装置)
13 PTO操作レバー(パワーテイクオフ作動手段)
14 車両停止検出器(車両停止検出手段)
15 PTO機構(パワーテイクオフ機構)
17 イグニションキースイッチ
23 エンジン始動・停止スイッチ
30 制御装置
31 第1バイパス回路開閉スイッチ(開閉手段、第1開閉手段)
32 第2バイパス回路開閉スイッチ(開閉手段、第2開閉手段)
33 PTOスイッチ
35 コントローラ
36 エンジンコントロールユニット(エンジンコントローラ)
61 ライン(第1の給電ライン)
65 ライン(第1の給電ライン)
71 ライン(第2の給電ライン)
72 ライン(第2の給電ライン)
73 ライン(第2の給電ライン)
74 バイパス回路(バイパスライン)
74a ライン(バイパスライン)
74b ライン(バイパスライン)
74c ライン(バイパスライン)
81 エンジンスタータ(スタータモータ)
90 電源回路
B バッテリ
ENG エンジン

Claims (1)

  1. エンジンの駆動力を用いて走行可能な車両と、前記エンジンの駆動力を取り出し可能なパワーテイクオフ機構と、前記車両の車体上に配設されて前記パワーテイクオフ機構により取り出される駆動力を用いて作動する作業装置と、前記車両の運転席に設けられ第1の給電ラインを介してバッテリに接続されて前記エンジンを始動もしくは停止させるオン・オフ操作が可能なイグニションキースイッチと、前記作業装置に設けられ前記イグニションキースイッチから延びる第2の給電ラインに接続されて前記イグニションキースイッチがオン操作の側にあるときに前記第2の給電ラインから電力の供給を受けて前記エンジンを始動もしくは停止させるオン・オフ操作が可能なエンジン始動・停止スイッチと、前記イグニションキースイッチおよび前記エンジン始動・停止スイッチに接続され、且つ前記エンジン始動・停止スイッチのオン操作により前記エンジンを始動させるスタータモータと、前記イグニションキースイッチおよび前記エンジン始動・停止スイッチに接続され、且つ前記エンジン始動・停止スイッチのオフ操作に応じて前記エンジンを停止させるエンジンコントローラとを有する高所作業車のエンジン制御装置において、
    前記第1の給電ラインと前記第2の給電ラインとが直接接続されたバイパスラインと、
    前記バイパスライン上に設けられて前記バイパスラインを導通もしくは遮断する開閉手段と、
    前記パワーテイクオフ機構をオン・オフ作動させるための操作をするパワーテイクオフ作動手段と、
    前記車両が停止状態にあるか否かを検出する車両停止検出手段とを有し、
    前記開閉手段が、前記パワーテイクオフ作動手段のオン・オフ操作に応じて開閉される第1の開閉手段と、前記車両停止検出手段による検出に基いて開閉される第2の開閉手段とを有し、前記パワーテイクオフ作動手段がオン操作されたときに前記第1の開閉手段が閉状態となり、前記車両停止検出手段により前記車両の停止状態が検出されているときに前記第2の開閉手段が閉状態となるものであって、
    前記第1および第2の開閉手段が共に閉状態のときに、前記イグニションキースイッチのオン・オフ操作に拘らず前記バッテリからの電力が前記バイパスラインを介して前記エンジン始動・停止スイッチに供給されて、前記エンジン始動・停止スイッチのオン・オフ操作に応じた前記スタータモータもしくは前記エンジンコントローラの制御により前記エンジンの始動もしくは停止を可能にすることを特徴とする高所作業車のエンジン制御装置。
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