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JP4586766B2 - 光源装置 - Google Patents
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Description

本発明は、凹面反射鏡と放電ランプからなる光源装置に関する。
投射型のプロジェクター装置は矩形状のスクリーンに対して均一にしかも十分な演色性をもって画像を照射することが要求され、このための光源として超高圧放電ランプが好適に使用されている。かかる放電ランプは発光管の内部に水銀を多量に封入することにより、点灯時において高い動作圧力を達成し、もってアークの広がりを抑え、大きな光出力を実現することができる。
このような高圧放電ランプを備えた光学装置においては、搭載されるプロジェクター装置の小型、省スペース化に伴い、より一層の小型化することが要求されている。このような要請から高圧放電ランプはもとよりランプが装着される凹面反射鏡もまた小型化が要求され、このために高圧放電ランプの封止管部の端部に装着されていた口金装置や、該高圧放電ランプと凹面反射鏡との接続に使用されるセラミック製のベースなども排除した構造の光源装置が多く使用されるようになった。
例えば特許文献1には、凹面反射鏡と高圧放電ランプとを接着剤で固着した光源装置が開示されている。
図5は、上述のプロジェクター装置用の光源装置の従来例を示す側部断面図である。
同図において、凹面反射鏡20は、具体的に、凹状であって集光空間を形成する集光部21と、この集光部21の前端(図において左端)21aにおいて開口部を形成する前方外縁部と、当該集光部21の後端(図において右端)21bに続いて光軸方向後方に伸びる筒状頸部24とよりなる基体を具備し、この集光部21内表面に可視光の反射層22が形成されて構成されている。この凹面反射鏡はホウ珪酸ガラスなどからなる。
高圧放電ランプ10は、発光管部12およびその両端に連設された封止管部13a,13bを具備しており、かかる発光管部12内に所定量の水銀と希ガス、ハロゲン等が封入されてなるものであり、電極E1,E2に連設された電極棒14a,14bが、封止管部13a,13b内に気密に封着された金属箔15a,15bに溶接されて外部リード棒16a,16bに接続されて導出されて構成されている。
かかる凹面反射鏡20の内部空間内に、高圧放電ランプ10を当該高圧放電ランプ10の管軸と凹面反射鏡20の光軸とが一致するように略水平に配置し、この高圧放電ランプ10の後方の封止管部13b(図において右端)を基体20aにおける筒状頸部24に挿通すると共に、接着剤30を筒状頸部24内部の全域に亘って充填して高圧放電ランプ10を凹面反射鏡20に固定し、光源装置が構成される。
このように高圧放電ランプと凹面反射鏡とを直接接続した構成とすることにより、凹面反射鏡における筒状頸部の長さLが長くなることを防止し、光源装置の小型化を図っている。
特開2004−342446号公報
しかしながら上記光源装置においては、外見上何ら不具合が認められない新品のランプであるにも拘らず、高圧放電ランプが初期から始動できないという事態が生じることが判明した。
この理由について、前図、図5を参照しながら以下に説明する。
凹面反射鏡20と高圧放電ランプ10とを接着する接着剤30は、高圧放電ランプ20が極めて高温になることから、十分な耐熱性を具備し、強固に接続を達成、維持することができる材質のものが選択され、具体的にはアルミナ、シリカ等の無機粉末をアルカリ金属ケイ酸塩を含む水溶液で混練したアルカリ系無機接着剤が使用されている。特にアルカリ金属の配合を多くすることで高い接着性と耐熱性を実現できる。
ところが、かかる光源装置が輸送途中で高温多湿の地域などを通過して、空気中に多くの水蒸気が存在する場所に曝されたり、屋外を運搬中誤って雨水に曝されたりした場合には、接着剤30の成分中のアルカリ金属イオンがランプ10表面に付着した水分に漏出するという事態が生じる。この結果、アルカリ金属イオンを含む水分が後方側の封止管部13bの端面に形成された外部リード棒16bと封止管部13bの間の隙間Sに滲入して、金属箔15bと石英ガラスの間の気密な接合状態を切断し、発光管部12の気密をリークさせたり、外部リード棒16bと金属箔15bの接合部にクラックが入って断線を生じたりして、不良が生じるという事態を招来する。これは、従来から知られている、封止管部13bの外表面からアルカリ金属が浸透して石英ガラスと金属箔15bとの接合を切断するという現象に比較し、電極への電気伝導体である外部リード棒16bや金属箔15bに直接アルカリ金属イオンが作用するため、高圧放電ランプ10の寿命をほぼゼロにしてしまうほど、極めて重大で深刻な問題である。
以上が高圧放電ランプが使用寿命に至っていない新しいランプであるにも拘らず、初期から始動させることができず、不良品の原因となった理由であると推察される。
このような問題に対し、従来のように高圧放電ランプの封止管部の端部全域を口金やホルダーを用いて完全に覆った場合は水分の吸着や滲入を防止することができるが、これによると光源装置の大型化が避けられず、装置の小型化にかかる要請を達成することができない。また、高圧放電ランプと凹面反射鏡の接続に用いた接着剤で封止管部の端部を覆うことも考えられるが、アルカリ系無機接着剤はそれ自体に空隙が多く形成されるもので防水性が乏しいものであるため、確実に水分を遮断することができない。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、光源装置が大型化することなく、アルカリ金属イオンを含む水分の封止管部内部への滲入を確実に遮断することができ、発光管部のリークを防止できて、ランプが不点灯になることがない光源装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明は、一対の電極と0.15mg/mm以上の水銀が内部に封入された発光管部及び当該発光管部の両端に連設された封止管部を具備し、該封止管部の内部に金属箔が埋設され、該金属箔の後端部にリード棒が接続されると共に、封止管部の後端から前記リード棒が突出してなる高圧放電ランプと、
前方に向けて光を反射する集光部および該集光部の後端に連設された筒状頸部を有する凹面反射鏡と
を備えた光源装置であって、
前記高圧放電ランプの一方の封止管部が前記筒状頸部の内部に挿通されて該筒状頸部の後方部分における封止管部と筒状頸部との間に接着剤が充填されて高圧放電ランプが凹面反射鏡に固定されてなり、
前記高圧放電ランプの封止管部の後端面に耐水性絶縁膜が形成されていることを特徴とする。
また、前記耐水性絶縁膜が前記接着剤の表面上にも形成されているのがよい。
また前記耐水性絶縁膜に黒色系顔料が混入されてなるのがよい。
本願発明によれば、耐水性絶縁膜が高圧放電ランプの封止管部端面上に形成されているため、封止管部の内部にアルカリ金属イオンを含む水分が滲入することなく封止管部のリークを確実に防止でき、光源装置の使用初期から高圧放電ランプが点灯しないという事態を回避でき、信頼性の高い光源装置を提供することができる。
また本願第二の発明によれば、アルカリ系無機接着剤に対しても水分の滲入を防止でき、アルカリ金属イオンを含む水分の漏出を抑制できて、確実に発光管のリークを防止できる。
また本願第三の発明によれば、上記効果を具備すると共に、耐水性絶縁膜が顔料を含むのでランプからの光が漏出することも防止できるようになる。
図1は本願第1の実施形態にかかる光源装置の軸方向断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1においてこの光源装置は、光源である高圧放電ランプ10と、この高圧放電ランプ10が収容され、当該高圧放電ランプ10からの放射光を反射してその反射光を開口部を介して投射する凹面反射鏡20とを具備して構成される。なお同図中、高圧放電ランプ10については一部分のみ断面図で示している。
この光源装置1は、図1に示されるように高圧放電ランプ10の管軸が水平状態とされた状態で使用される。
具体的に、凹面反射鏡20は、凹状であって集光空間を形成する集光部21と、この集光部21の前端(図1において左端)21aにおいて開口部を形成する前方外縁部23と、当該集光部21の後端(図1において右端)21bに続いて光軸方向後方に伸びる筒状頸部24とよりなる基体20aを具備し、この集光部21内表面に可視光反射層22が形成されて構成されている。
凹面反射鏡20の基体20aとしてはホウ珪酸ガラス、石英ガラス、結晶化ガラスなどのガラスが好適に使用される。その他にも内表面に所定の表面処理を行えば金属を基体20aに用いることもできる。
凹面反射鏡20の集光部21には、内表面に可視光反射層22が形成される。
可視光反射層23は、例えばシリカ(SiO)層およびチタニア(TiO)層が交互に積層されてなる厚さ0.5〜10μmの誘電体多層膜からなるものであって、主として赤外線領域および紫外線領域の光を透過し、かつ可視光を反射する機能を有するものである。
高圧放電ランプ10は、発光空間を形成する略楕円状の発光管部12と、その両端に続いて管軸方向外方、すなわち、光軸方向前方及び後方に伸びるロッド状の封止管部13a、13bとよりなる発光管11を具備している。発光管11は、シリカガラス製であって発光空間の内部には互いに対向するよう一対の電極E1,E2が配置されている。そして、発光管部12内には、点灯始動ガスとして希ガスと、当該発光管部11の内壁の黒化抑制のためのハロゲンと、発光物質としての水銀とが封入されている。
発光管部12内には電極棒14a,14bが突出して配置されており、その先端に電極E1,E2が保持されて対向配置されている。電極棒14a,14bの後端部は封止管部13a,13bに埋設されており、更に該封止管部内に封着された金属箔15a,15bの先端部に溶接されている。かかる金属箔は具体的にはモリブデンよりなる。金属箔15a,15bの後端部が外部リード棒16a,16bに接続されることにより、発光管11の外部に導出されている。
なお、図中W2,W1は外部リード棒16a,16bに接続された給電線である。
高圧放電ランプ10においては、発光管部12内における水銀の封入量は0.15mg/mm以上、更に望ましくは0.25mg/mm以上であることが好ましい。水銀の封入量が0.25mg/mm以上であることにより、高圧水銀ランプ10に高い輝度が得られることから、光源装置10に一層高い光放射性能を得ることができる。
高圧放電ランプ10の封止管端部13bの端面13Bにおいては、外部リード棒16bと当該封止管部13bの間に形成された隙間Sを覆うように、その略全域に耐水性絶縁膜40が形成されている。かかる耐水性絶縁膜40は、具体的には第1リン酸アルミニウム、二酸化珪素、無機顔料などを含む水性懸濁液よりなるコート剤を封止管部13bの端面13B上に直接塗布して、乾燥することにより形成したリン酸系無機物質よりなる絶縁膜であり、最終的な耐水性絶縁膜40の膜厚としては0.1〜3mmとされている。かかる膜厚は上記水性懸濁液の粘度を変化させることにより所望に調製でき、コート剤の粘度としては5000〜7000mPa・Sの範囲が好適する。なおこの水性懸濁液はPHが酸性側であり1.5〜2.0であって、これにより高い接着力を実現できる。
上記のように耐水性絶縁膜40が形成された側の高圧放電ランプ10の封止管部13bを基体20aにおける筒状頸部24内に挿入して、当該高圧放電ランプ10の管軸と凹面反射鏡20の光軸とが一致するように略水平に配置する。そして、両者の位置合わせが行われた状態で接着剤30で固定して光源装置が完成する。
ここで使用される接着剤30としては、耐熱性、接着性の点からアルカリ系無機セラミックス接着剤が好適であり、これによれば高圧放電ランプ10を安定的に保持することができる。
ここに、接着剤30は、その最先端部30aが電極棒後端部と金属箔との溶接部Kよりも後退した位置、より望ましくは溶接部Kよりも2〜3mm以上後退した位置であり、高圧放電ランプ10の封止管部13bの後端面に塗布されることなく充実されるのが好ましい。
このような光源装置によれば、耐水性絶縁膜40はリン酸系無機物質よりなるため、無アルカリであり、防水性、防湿性に優れているため、封止管部13bの内部に水分が滲入することを確実に防止することができる。
従って、水分が多く存在する雰囲気に曝されて接着剤30に含まれるアルカリ金属イオンが万一溶出したとしても、封止管部13bの端面13Bが耐水性絶縁膜40により防水処理されているので封止管部13bの隙間Sにその水分が滲入して気密封止構造が阻害されたり、電気的接続状態が不良になるようなことが確実に回避される。
その結果、ランプが不点灯になるような初期点灯時における不具合を回避でき、信頼性の高い光源装置を提供することができる。
なお、耐水性絶縁膜40を構成するコート剤には、無機顔料としてCuCr,Cu(Fe,Mn),Cu(Fe,Cr),(Co,Mn)・(Fe,Cr),Fe,カーボンなどのように黒色系顔料を混入して用いれば、ランプ10から放射されて封止管部13bを透過して出てきた可視光を遮光できて迷光を防ぐことができると共に、赤外線(IR)の吸収をもできるため、光源装置の外部に発熱をもたらす赤外線が放出するという不具合も防止することができる。なおこのように可視光及び赤外線の遮光の目的で黒色系顔料を配合する場合には、黒色系顔料の割合を0.5〜10%の範囲とするのが良い。
また、本願発明においては、耐水性絶縁膜40は封止管部13bの端面13B上に少なくとも形成されていればよい。従って例えば図2で示すように封止管部13bの側面部分を覆うように耐水性絶縁膜40aを連続して形成しても構わない。
以上説明した第1の実施形態にかかる光源装置によれば、封止管部の端面上に耐水性絶縁膜が形成さていることにより防水処理されるため、当該封止管部の端部から水分が滲入することがなくなる。従って、接着剤に水分が付着してアルカリ金属イオンが水に溶出したとしても、これが封止管部内部に滲入することが防止され、封止管部の内部に埋設された外部リード棒や金属箔がアルカリ金属イオンに由来してクラックが入ったり、金属と石英ガラスの接合が引き剥がされたりすることがなく、封止管部に生じる不具合を確実に防止できるようになる。
続いて、図3は本願の他の実施形態を示す図であり、光源装置の軸方向断面図である。なお、高圧放電ランプについては一部を切欠いた断面図で示している。また、先に前図図1で示した構成と同じ符号については同符号で示して詳細説明を省略する。
本実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、アルカリ系無機材料を主成分とする接着剤の表面上にも第2の耐水性絶縁膜が形成されている点である。
すなわち、高圧放電ランプ10の封止管部13b上に第1の耐水性絶縁膜41を形成することに加えて、接着剤30の外表面30B上において第2の耐水性絶縁膜42を形成することにより、接着剤30に水分が付着することなく、当該接着剤30に含まれるアルカリ金属イオンが水に溶出することが抑制されるようになる。すなわち、点灯不良の根本的な原因となるアルカリ金属イオンを含む水の生成を防止することができ、アルカリ金属イオンに由来した封止管部13bの不具合を確実に防止することができる。
このような耐水性絶縁膜41,42は、予め高圧放電ランプ20の封止管部端面13B上に第1の耐水性絶縁膜41を形成しておき、凹面反射鏡20と高圧放電ランプ10を接着剤30固着した後、かかる接着剤30の外表面30B上に第2の耐水性絶縁膜42を形成する方法によってもよいし、先に高圧放電ランプ10と凹面反射鏡20とを接着剤30で固着させた後に、第1の耐水性絶縁膜41と第2の耐水性絶縁膜42とを同時に、すなわち1回のコート剤塗布により形成してもよい。
なお、第2の耐水性絶縁膜42は凹面反射鏡20の筒状頸部24の端面に至るまで、接着剤外表面30Bの全体を覆うように形成されるのが望ましく、これによれば接着剤30を確実に防水処理できるようになる。
以上のように本実施形態によれば、接着剤の外表面が耐水性絶縁膜で覆われることにより防水処理されるため、接着剤に水分が付着することなく、従ってアルカリ金属イオンが水に溶け出すことが抑制され、アルカリ金属イオンに由来する封止管部への不具合を確実に防止することができる。
続いて、図4は更に異なる本願発明の実施形態を示す図であり、要部を拡大して示す光源装置の軸方向断面図である。なお、先に図1〜3で示した構成と同じ符号については同符号で示して詳細説明を省略する。
この実施形態においては、高圧放電ランプ10と凹面反射鏡20とを接合する接着剤30における、凹面反射鏡20の可視光反射面22側に露出した表面上においてもリン酸系無機物質よりなる絶縁膜を形成し、第3の耐水性絶縁膜43を形成している。従って、接着剤30の表面全域が防水処理されており、アルカリ金属イオンが水に溶け出すことが完全に抑制され、アルカリ金属イオンが高圧放電ランプの封止部に滲入することが確実に防止される。
なお、光源装置の中には凹面反射鏡20の前端面に沿って板状のガラス部材が配置されて集光面の内部が略密閉状態とされるものがあるが、そのような光源装置においても給電線の導出のための開口等を有するため気密は維持されていない。従って、外部雰囲気中の水蒸気はもちろん水分の流通は可能であり、凹面反射鏡20の可視光反射面22に露出した接着剤30の表面においても浸水する可能性は否定できない。従って、本実施形態のように、接着剤30の後方の表面上のみならず、前方の表面においても第3の耐水性絶縁膜43を形成することにより、アルカリ金属イオンの溶出を完全に防止することができ、かかるアルカリ金属イオンに由来する封止管部への不具合を確実に防止することができる。
以上説明した本願発明によれば、封止管部と凹面反射鏡との間を直接接着剤で固着した光源装置において、高圧放電ランプの封止管部端面に耐水性絶縁膜を形成したので、湿度が高く、水分に曝される雰囲気に光源装置が持ち込まれたとしても、アルカリ金属イオンが溶け出した水が封止管部の端部に滲入する事態を抑制でき、アルカリ金属イオンが外部リード棒及び金属箔に直接作用して生じる不具合を確実に防止することができる。
そして、耐水性絶縁膜を封止管部と凹面反射鏡との間を固着する接着剤の外表面上にも形成することにより、接着剤そのものが防水処理されるため、アルカリ金属イオンの溶け出しを防止することができ、より一層高い信頼性を得ることができる。
この結果、光源装置を大型化させることなく、光源装置の使用初期から高圧放電ランプが点灯しないという事態を回避でき、信頼性の高い光源装置を提供することができる。
本発明の実施形態について説明したが、本願発明は上記構成のものに限定されず適宜変更が可能であることは言うまでもない。例えば、凹面反射鏡の構成としては上記実施例のようなガラスを基材としたものの他にも適用でき、具体的には金属を母材としながらその反射面にガラスコーティングを施し、更にその上に誘電体の多層膜を形成して反射鏡を作製し、その内部に光源ランプを具備した光源装置においても、本発明が適用できることは言うまでもない。
〔実施例1〕
図1の構成に基づいて本願発明に係る光源装置を作製した。
ホウ珪酸ガラスよりなる凹面反射鏡の基体の集光部内面部分にシリカ−チタニアの誘電体多層膜よりなる可視光反射層を形成した。
凹面反射鏡(20)の最大外径は46mm、筒状頸部(24)の外径はφ16mmであり、その集光部(21)は回転楕円よりなる曲面を有するものであった。筒状頸部(24)の内径はφ10mmであり、軸方向の長さが10mmであった。
高圧放電ランプ(10)は、交流点灯型で石英ガラス製の発光管(11)を具備しており、封止管部(13a,13b)の径は6mm、長さは10mmである。また発光管部(12)の最大外径はφ10mm、長さは12mmであった。なお、この高圧放電ランプ(10)は、発光管部(12)内部にタングステンからなる電極(E1,E2)を対向配置し、発光物質である水銀を0.2mg/mm、さらに臭素を封入し、封止管部(13a,13b)内に電極後端に溶接された金属箔介在させてシュリンクシールによって気密封止すると共に外部リード棒を導出したものである。
上記要領で作製した高圧放電ランプの封止管部の端面上の全域に、第1リン酸アルミニウム及び二酸化珪素に、黒色系顔料としてCuCrを1%含む懸濁液よりなるコート剤(テルニック工業株式会社製、耐熱・耐水性無機コーティング剤)を刷毛塗装した。かかるコート剤は粘度が7000mPa・S、PHが2であった。これを100℃で3〜5分乾燥後、10分230℃まで昇温焼き付けして膜厚約0.5mmの耐水性絶縁膜を形成した。
凹面反射鏡の集光部曲面の第一焦点が高圧放電ランプの輝点と一致するよう、筒状頸部内に封止管部の一方を挿入して高圧放電ランプを配置して無機アルカリ系接着剤を充填した。接着剤の充填位置は、前端部が高圧放電ランプにおける金属箔と外部リード棒の接続部より後方に3mmの位置から、封止管部端面より前方に2mmの位置であった。
〔比較例1〕
図3の構成に従い、上記実施例1とは高圧放電ランプの封止管部端面上に耐水性絶縁膜が形成されていないことを除いて同じ構成の比較例1にかかる光源装置を製作した。
〔実験例〕
上記実施例1にかかる光源装置及び比較例1にかかる光源装置を密閉空間内に配置し、温度を30℃に設定すると共に湿度を70〜100%の範囲で維持して240時間放置した。その後、温度25℃、湿度40%の室内に移してから、定格消費電力200W(電圧85V、電流2.4A)で高圧放電ランプを点灯した。
その結果、実施例1にかかる光源装置の高圧放電ランプは問題なく点灯し、所定のランプ使用寿命が経過した後も安定して点灯することが確認できた。
一方、比較例1にかかる高圧放電ランプは封止管部に埋設された金属箔と外部リード棒の接続部において断線し、導通が取れない状態であってランプを点灯させることができなかった。この理由は接着剤の表面に付着した水分にアルカリ金属イオンが溶出し、これが封止管部の端面から外部リード棒と石英ガラスの間に浸透したため外部リード棒と金属箔の接合部にクラックが入ったためと考えられる。
本願発明の第1の実施形態に係る光源装置の軸方向断面図である。 本願発明の他の実施形態に係る高圧放電ランプの主要部を拡大して示す軸方向断面図である。 本願発明の他の実施形態に係る光源装置の軸方向断面図である。 本願発明の他の実施形態に係る光源装置の軸方向断面図である。 従来技術に係る光源装置の説明用断面図である
符号の説明
10 高圧放電ランプ
11 発光管
12 発光管部
13a,13b 封止管部
14a,14b 電極棒
15a,15b 金属箔
16a,16b 外部リード棒
E1,E2 電極
Wc 補助電極
Wt 給電線
20 凹面反射鏡
20a 基体
21 集光部
21a 集光部前端
21b 集光部後端
22 可視光反射層
23 前方外縁部
24 筒状頸部
30 接着剤
40,40a 耐水性絶縁膜
41 第1の耐水性絶縁膜
42 第2の耐水性絶縁膜
43 第3の耐水性絶縁膜

Claims (3)

  1. 一対の電極と0.15mg/mm以上の水銀が内部に封入された発光管部及び当該発光管部の両端に連設された封止管部を具備し、該封止管部の内部に金属箔が埋設され、該金属箔の後端部にリード棒が接続されると共に、封止管部の後端から前記リード棒が突出してなる高圧放電ランプと、
    前方に向けて光を反射する集光部および該集光部の後端に連設された筒状頸部を有する凹面反射鏡とを備えた光源装置であって、
    前記高圧放電ランプの一方の封止管部が前記筒状頸部の内部に挿通されて該筒状頸部の後方部分における封止管部と筒状頸部との間に接着剤が充填されて高圧放電ランプが凹面反射鏡に固定されてなり、
    前記高圧放電ランプの封止管部の後端面に耐水性絶縁膜が形成されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記耐水性絶縁膜が前記接着剤の表面上にも形成されていることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記耐水性絶縁膜に黒色系顔料が混入されてなることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
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