JP4588904B2 - 自動二輪車のエアバッグ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームの中央部に乗員用シートを備えた自動二輪車のエアバッグ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の自動二輪車の側面図であり、車両としての自動二輪車は100、車体フレーム101と、車体フレーム101の前部に取付けたヘッドパイプ102と、このヘッドパイプ102に取付けたフロントフォーク103と、このフロントフォーク103に取付けた前輪104と、フロントフォーク103に連結したハンドル105と、車体フレーム101の中央下部に配置したパワーユニット(不図示)と、車体フレーム101の後部に取付けたスイングユニット107と、このスイングユニット107の後部に取付けた後輪108と、車体フレーム101の中央部に配置した乗員用シート109と、車体フレーム101を覆うボディカバー111と、車体フレーム101の前部側から上方に延出したフロント支持メンバ112と、車体フレーム101の後部側から延出したリヤ支持メンバ113と、これらのメンバ112,113で支持するルーフ114とを、主要構成とした屋根付きの全天候型のスクータである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、四輪車においては、シートベルト、エアバッグ若しくはチャイルドシートなど可能な限り乗員を保護に寄与する装備を搭載した車両が標準的なものとなりつつある。自動二輪車においても、車体に衝撃荷重が加わったときに乗員を保護に寄与する技術を備えようとする機運が高まりつつある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、車両に衝撃衝撃が加わったときに、特に自動二輪車の側方から衝撃が加わったときに、若しくは自動二輪車が大きく傾いたときに乗員の保護に寄与するための技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、車体フレームの中央部に配置された乗員用シートと、車体フレームを覆うボディカバーと、車体フレームの後部に立てたシートバックと、このシートバックの中央部から車体フレームの前部に掛け渡され、乗員用シートに座った乗員をガードする左右のサイドメンバと、左右のサイドメンバ内にそれぞれ収納された左右のエアバッグと、を備えた自動二輪車のエアバッグ構造において、左右のサイドメンバが、乗員の肩口を囲うようにした補強部材であるとともに、左右のサイドメンバ内にそれぞれ左右のエアバッグを保持する保持部材であり、必要時に、左右のエアバッグを乗員に向かって膨らませ、左右のサイドメンバと乗員との間の空間を埋めるようにしたことを特徴とする。
【0006】
乗員用シートに座った乗員の左右をガードするサイドメンバを備え、これらのサイドメンバ内にエアバッグを備えることで、必要時に、これらのエアバッグを膨らませ、左右のサイドメンバと乗員との間の空間を埋めるようにする。
すなわち、乗員の肩口を囲うようにした補強部材であるとともに、左右のサイドメンバ内にそれぞれ左右のエアバッグを保持する保持部材であり、乗員の左右をガードするサイドメンバを備えることで、車体フレームの補強を図る。サイドメンバ内にエアバッグを備えることで、乗員の保護に寄与する。
この結果、自動二輪車に衝撃荷重が加わったときに、乗員に対して加わる衝撃荷重を緩和することができる。
請求項2は、サイドメンバが、前端側を支点として前方に回転可能に取付けられるとともに、前端を下方に傾斜させて取付けられ、エアバッグが、側面視で車体フレームに回転可能に取付けられ直進状態を維持したハンドル位置より後方から、シートバックの近傍位置まで延ばされたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は乗員から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0008】
図1は本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した自動二輪車の側面図である。
車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前部に取付けたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12に取付けたフロントフォーク13と、このフロントフォーク13に取付けた前輪14と、フロントフォーク13に連結したハンドル15と、車体フレーム11の中央下部に配置したパワーユニット(不図示)と、車体フレーム11の後部に取付けたスイングユニット17と、スイングユニット17の後部に取付けた後輪18と、車体フレーム11の中央部に配置した乗員用シート19と、車体フレーム11を覆うボディカバー21と、車体フレーム11の後部に立てたシートバック22と、このシートバック22の中央部から車体フレーム11の前部に掛け渡した左・右のサイドメンバ23L,23R(23Rは不図示)と、これらのサイドメンバ23L,23Rにそれぞれ収納したエアバッグ24,24(一方の24は不図示)とを、主要構成としたスクータ型の車両である。
【0009】
図中、25はシートベルト、31はウインドスクリーン、32はヘッドライト、34はテールランプ、35はウインカランプであり、左・右のサイドメンバ23L,23Rは、乗員Mの肩口を囲うようにした補強部材であって、サイドメンバ23L,23Rの前端側を支点として前方に回転可能に取付けた部材であり、矢印aのように回転させ乗降できるようにした部材である。
【0010】
図2は本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した自動二輪車の平面図であり、車両のエアバッグ構造40は、車体フレーム11の中央部に乗員用シート19を備えた車両において、乗員用シート19に座った乗員Mの左右をガードするサイドメンバ23L,23Rを備えるとともに、これらのサイドメンバ23L,23R内にエアバッグ24,24を備え、必要時にこれらのエアバッグ24,24を膨らませることができるようにしたものであると言える。
【0011】
車両のエアバッグ構造40は、乗員用シート19に座った乗員の左右をガードするサイドメンバ23L,23Rを備え、これらのサイドメンバ23L,23R内にエアバッグ24,24を備えることで、必要時にこれらのエアバッグ24,24を膨らませるものである。
すなわち、乗員Mの左右をガードするサイドメンバ23L,23Rを備えることで、車体フレーム11の補強を図り、サイドメンバ23L,23R内にエアバッグ24,24を備えることで、乗員Mを保護に寄与する。
この結果、自動二輪車10(車両)に衝撃荷重が加わったときに、乗員Mに対して加わる衝撃荷重を緩和することができる。
【0012】
以上に述べた車両のエアバッグ構造40の作用を次に説明する。
図3(a),(b)は本発明に係る車両のエアバッグ構造の作用説明図である。
(a)において、例えば、自動二輪車10の側方から矢印▲1▼又は矢印▲2▼の如く衝撃荷重が加わったとする。
(b)において、エアバッグ24,24を膨らませる。
すなわち、乗員用シート19に座った乗員Mの左右をガードするサイドメンバ23L,23Rを備え、これらのサイドメンバ23L,23R内にエアバッグ24,24を備えることで、乗員Mを保護に寄与する。
【0013】
図4は本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した別実施例の自動二輪車の側面図である。なお、図1に示す自動二輪車10と同一部品は同一符号を用い詳細な説明を省略する。
図中、11は車体フレーム、12はヘッドパイプ、13はフロントフォーク、14は前輪、15はハンドル、17はスイングユニット、18は後輪、19は乗員用シート、21はボディカバー、22はシートバック、23L,23R(23Rは不図示)はサイドメンバ、24,24(一方の24は不図示)はエアバッグ、25はシートベルト、32はヘッドライト、34はテールランプ、35はウインカランプであり、車両としての自動二輪車50は、車体フレーム11側前部から上方にフロント支持メンバ56,56(奥の56は不図示)を延出し、これらのフロント支持メンバ56,56の間にウインドスクリーン51を取付け、このウインドスクリーン51に連続させるように、フロント支持メンバ56,56からシートバック22の上端にルーフ57を掛け渡すことで全天候型にしたスクータ型の車両である。すなわち、自動二輪車50も、車両のエアバッグ構造40を採用したスクータであると言える。
【0014】
尚、実施の形態では図1に示すように、自動二輪車10にエアバッグ24,24を取付けたが、車両は自動二輪車に限るものではなく、二輪車、三輪車又は四輪車であってもよい。すなわち、バギー車等のオフロード車や農業車両なども含む。
実施の形態では図1に示すように、サイドメンバ23L,23Rを左右に一本づつ設けたが、これに限るものではなく、左右に二本以上のサイドメンバを設けたものであってもよい。
実施の形態では図1に示すように、幅を一定に形成したサイドメンバ23L,23Rを渡したが、これに限るものではなく、エアバッグの形状などによってサイドメンバの幅を変化させたものであってもよい。
【0015】
実施の形態では図1に示すように、車長の範囲で左右に一本づつサイドメンバ23L,23Rを渡したが、これに限るものではなく、これらのサイドメンバを車両の前後方向まで延出し、これらのサイドメンバの端部同士を繋ぐことで、フロントバンパ及びリヤバンパの役割を持たせるものであってもよい。さらに、これらのフロントバンパ及びリヤバンパは、別体で設けたものであってもよい。また、これらのフロントバンパ及びリヤバンパをほぼ四輪車のバンパと同レベルの高さに設定することで、さらなる乗員保護効果を期待することができる。
【0016】
実施の形態では図1に示すように、自動二輪車10に衝撃荷重が加わったときにエアバッグ24,24を展開させるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、車体に角度センサを備えることで、車体が所定の角度を超えたときにエアバッグを展開させるようにしたものであってもよい。また、これらを組合せたものであってもよい。
【0017】
実施の形態では図1に示すように、サイドメンバ23L,23Rを前端を支点として車両前方に回転させ、開閉自在としたが、これに限るものではなく、前端を支点として外方に開閉するようにしたものであってもよく、後端に支点を設けて上下に回転若しくは外方に開閉するものでもよく、又車両から取外しをできるうようにしたものであってもよく、乗降などのために開閉可能にしたものであればよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、車体フレームの中央部に配置された乗員用シートと、車体フレームを覆うボディカバーと、車体フレームの後部に立てたシートバックと、このシートバックの中央部から車体フレームの前部に掛け渡され、乗員用シートに座った乗員をガードする左右のサイドメンバと、左右のサイドメンバ内にそれぞれ収納された左右のエアバッグと、を備えた自動二輪車ののエアバッグ構造において、乗員用シートに座った乗員の左右をガードするサイドメンバを備えるとともに、これらのサイドメンバ内にエアバッグを備え、必要時に、これらのエアバッグを膨らませ、左右のサイドメンバと乗員との間の空間を埋めることができるようにした。
すなわち、乗員の肩口を囲うようにした補強部材であるとともに、左右のサイドメンバ内にそれぞれ左右のエアバッグを保持する保持部材であり、乗員の左右をガードするサイドメンバを備えたので、車体フレームの補強を図ることができる。また、サイドメンバ内にエアバッグを備えたので、乗員の保護に寄与することができる。
この結果、自動二輪車に衝撃荷重が加わったときに、乗員に対して加わる衝撃荷重を緩和することができる。
請求項2では、サイドメンバが、前端側を支点として前方に回転可能に取付けられるとともに、前端を下方に傾斜させて取付けられ、エアバッグが、側面視で車体フレームに回転可能に取付けられ直進状態を維持したハンドル位置より後方から、シートバックの近傍位置まで延ばされた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した自動二輪車の平面図
【図3】本発明に係る車両のエアバッグ構造の作用説明図
【図4】本発明に係る車両のエアバッグ構造を搭載した別実施例の自動二輪車の側面図
【図5】従来の自動二輪車の側面図
【符号の説明】
10,50…車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、19…乗員用シート、23L,23R…サイドメンバ、40…車両のエアバッグ構造。
Claims (2)
- 車体フレーム(11)の中央部に配置された乗員用シート(19)と、前記車体フレーム(11)を覆うボディカバー(21)と、前記車体フレーム(11)の後部に立てたシートバック(22)と、このシートバック(22)の中央部から前記車体フレーム(11)の前部に掛け渡され、前記乗員用シート(19)に座った乗員(M)をガードする左右のサイドメンバ(23L,23R)と、左右のサイドメンバ(23L,23R)内にそれぞれ収納された左右のエアバッグ(24,24)と、を備えた自動二輪車のエアバッグ構造において、
前記左右のサイドメンバ(23L,23R)は、前記乗員(M)の肩口を囲うようにした補強部材であるとともに、該左右のサイドメンバ(23L,23R)内にそれぞれ左右のエアバッグ(24,24)を保持する保持部材であり、
必要時に、前記左右のエアバッグ(24,24)を乗員(M)に向かって膨らませ、前記左右のサイドメンバ(23L,23R)と乗員(M)との間の空間を埋めるようにしたことを特徴とする自動二輪車のエアバッグ構造。 - 前記サイドメンバ(23L,23R)は、前端側を支点として前方に回転可能に取付けられるとともに、前端を下方に傾斜させて取付けられ、
前記エアバッグ(24,24)は、側面視で前記車体フレーム(11)に回転可能に取付けられ直進状態を維持したハンドル(15)位置より後方から、前記シートバック(22)の近傍位置まで延ばされたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエアバッグ構造。
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