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JP4591887B2 - 電源装置、および携帯機器 - Google Patents
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JP4591887B2 - 電源装置、および携帯機器 - Google Patents

電源装置、および携帯機器 Download PDF

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Description

本発明は、コイルを用いたスイッチング型の電源回路を用いて、電源電圧から変換された正出力電圧とともに、負出力電圧をも発生する電源装置、及び正電圧と負電圧を用いる負荷を有する携帯機器に関する。
従来から、電源電圧と異なる電圧を発生するための直流−直流コンバータとして、コイルを用いたスイッチング電源装置が用いられている。このスイッチング電源装置は、例えば昇圧型の場合には、直流電源電圧からコイルに流す電流をスイッチによりオン・オフして高電圧を得て、この高電圧を整流し平滑して、昇圧された正極性の出力電圧を得ている。
そして、このスイッチング電源装置に、極性反転型出力回路を組み合わせて、正出力電圧とともに、負極性の負出力電圧も出力させるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1のものでは、負出力電圧のレベルは、正出力電圧のレベルに応じた電圧レベルになる。したがって、特許文献1のものでは、所定レベルの正出力電圧を出力すると、負出力電圧のレベルは自動的に決定されるから、任意レベルの負出力電圧を得ることが出来ない。
また、引用文献1のものでは、電圧調整回路を用いれば、負出力電圧を所定の電圧レベルに調整することはできるが、その調整される電圧が大きい場合には電力損失が大きくなってしまう、という問題がある。
特開平10−271815号公報
そこで、本発明は、電源電圧から変換された正出力電圧とともに負出力電圧も発生するスイッチング型の電源装置において、電源電圧から変換された正出力電圧とともに、所定レベルの負出力電圧を効率よく発生する電源装置を提供することを目的とする。
また、電源電圧を供給する電池電源と、その電源電圧から変換された正出力電圧と負出力電圧を発生するスイッチング型の電源装置と、正及び負電圧を使用する負荷装置とを備えた、携帯機器を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている第1の構成の電源装置は、コイルL1、このコイルと直列に接続され、電源電圧Vbatが印加される電源電圧点から前記コイルへの通電をスイッチングするスイッチQ1、前記コイルと前記スイッチとの直列接続点Aの電圧を整流し平滑し、正出力電圧Vpとして出力する整流平滑回路D1,C1、前記正出力電圧に応じた検出電圧Vdet1が基準電圧Vref1と等しくなるように前記スイッチのオンオフスイッチングを行う制御回路13、を有するスイッチング電源回路70と、
前記コイルと前記スイッチとの接続点Aと前記電源電圧点との間に接続され、前記正出力電圧Vpと前記電源電圧Vbatとに基づいた所定電圧レベルの負出力電圧Vnを発生するための負出力電圧発生回路80と、を備えることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第2の構成の電源装置は、上記第1の構成の電源装置において、前記負出力電圧発生回路80は、一端が前記コイルL1と前記スイッチQ1との接続点に接続された第2コンデンサC2と、この第2コンデンサC2と第2ダイオードD2と第3コンデンサC3とが前記第2ダイオードのカソードが前記第2コンデンサの他端に接続されるようにこの順序で直列に接続した直列回路を、前記スイッチに並列に接続するとともに、第3ダイオードD3のアノードが前記第2ダイオードと前記第2コンデンサとの接続点に接続され、前記第3ダイオードのカソードが前記電源電圧点側に接続され、前記第3コンデンサの充電電圧を前記負出力電圧として出力する、ことを特徴とする。
本明細書中に開示されている第3の構成の電源装置は、上記第2の構成の電源装置において、前記第3ダイオードのカソードと前記電源電圧点との間に、前記負出力電圧のレベルを制御するための電圧制御用トランジスタ21が設けられていることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第4の構成の電源装置は、上記第3の構成の電源装置において、前記電圧制御用トランジスタ21は、前記第3ダイオードD3のカソード側電圧が前記正出力電圧Vpより所定電圧だけ低くなるように制御されることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第5の構成の電源装置は、上記第3の構成の電源装置において、前記電圧制御用トランジスタ21は、前記負出力電圧に応じた帰還電圧が所定電圧になるように制御されることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第6の構成の電源装置は、コイルL1、このコイルと直列に接続され、電源電圧Vbatが印加される電源電圧点から前記コイルへの通電をスイッチングするスイッチQ1、前記コイルと前記スイッチとの直列接続点Aの電圧を整流し平滑し、正出力電圧Vpとして出力する整流平滑回路D1,C1、前記正出力電圧に応じた検出電圧Vdet1が基準電圧Vref1と等しくなるように前記スイッチのオンオフスイッチングを行う制御回路13、を有するスイッチング電源回路70と、
前記コイルと前記スイッチとの接続点Aと前記電源電圧点もしくは基準電圧点(例、グランド)との間に切替スイッチ回路23、24を介して切替可能に接続され、前記正出力電圧Vpと前記電源電圧Vbatもしくは基準電圧とに基づいた所定電圧レベルの負出力電圧Vnを発生するための負出力電圧発生回路80と、を備えることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第7の構成の電源装置は、上記第6の構成の電源装置において、前記負出力電圧発生回路80は、一端が前記コイルL1と前記スイッチQ1との接続点に接続された第2コンデンサC2と、この第2コンデンサC2と第2ダイオードD2と第3コンデンサC3とが前記第2ダイオードのカソードが前記第2コンデンサの他端に接続されるようにこの順序で直列に接続した直列回路を、前記スイッチに並列に接続するとともに、第3ダイオードD3のアノードが前記第2ダイオードと前記第2コンデンサとの接続点に接続され、前記第3ダイオードのカソードが前記切替スイッチ回路を介して前記電源電圧点もしくは基準電圧点に接続され、前記第3コンデンサの充電電圧を前記負出力電圧として出力する、ことを特徴とする。
本明細書中に開示されている第8の構成の電源装置は、上記第7の構成の電源装置において、前記第3ダイオードのカソードと前記電源電圧点との間に、前記負出力電圧のレベルを制御するための第1電圧制御用トランジスタ21が設けられ、且つ前記第3ダイオードのカソードと前記基準電圧点との間に、前記負出力電圧のレベルを制御するための第2電圧制御用トランジスタ22が設けられていることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第9の構成の電源装置は、上記第8の構成の電源装置において、前記第1電圧制御用トランジスタ21及び前記第2電圧制御用トランジスタ22は、前記第3ダイオードD3のカソード側電圧が前記正出力電圧Vpより所定電圧だけ低くなるように制御されることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第10の構成の電源装置は、上記第8の構成の電源装置において、前記第1電圧制御用トランジスタ21及び前記第2電圧制御用トランジスタ22は、前記第3コンデンサC3の充電電圧に応じた帰還電圧が所定電圧になるように制御されることを特徴とする。
本明細書中に開示されている第11の構成の携帯機器は、電源電圧Vbatを供給する電池電源BATと、その電源電圧から変換された正出力電圧Vpと負出力電圧Vnを発生する上記第1〜第10いずれかの構成の電源装置と、前記正出力電圧及び負出力電圧を使用する負荷装置と、該負荷装置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、コイルを用いたスイッチング型電源回路によって、電源電圧から変換された所定の正出力電圧を発生する。それとともに、コイルとスイッチとの接続点と電源電圧点との間に負出力電圧発生回路を設けて、正出力電圧と電源電圧とに基づいた所定電圧レベルの負出力電圧Vnを発生する。これにより、負出力電圧が大きい場合に、電源電圧を供給する電池電源に超過した電圧分のエネルギーを戻すから、適切なレベルの負出力電圧を発生するとともに、効率を向上することができる。
また、コイルとスイッチとの接続点と、電源電圧点もしくは基準電圧点(例、グランド)との間に、切替スイッチ回路を介して切替可能に接続され、正出力電圧と電源電圧もしくは基準電圧とに基づいた所定電圧レベルの負出力電圧を発生するための負出力電圧発生回路を備える。これにより、正出力電圧Vpと電源電圧Vbatとの電圧差が大きいときには、電源電圧点に接続し、適切なレベルの負出力電圧を発生するとともに、効率を向上する。
一方、正出力電圧Vpが低くなったり、電源電圧Vbatが高くなったりして、その電圧差が小さくなったときには、基準電圧点(例、グランド)に接続して、適切なレベルの負出力電圧Vnを発生させる。したがって、広範囲の電圧条件下で、所要の負電圧Vnを発生させることができる。
また、負出力電圧のレベルを制御するための第1電圧制御用トランジスタ(電源電圧Vbat側)、及び第2電圧制御用トランジスタ(基準電圧点;グランド側)を設けている。これにより、これらの電圧制御用トランジスタを制御することにより、設定された負出力電圧Vpを得ることができる。
この第1、第2電圧制御用トランジスタは、第3ダイオードD3のカソード側電圧が正出力電圧Vpより所定電圧だけ低くなるように制御される。即ち、反転用の第2コンデンサC2の充電電圧が所定値になるように制御される。したがって、負出力電圧Vnを帰還することなく、負出力電圧Vnを所定値に制御できる。これにより、電圧制御用IC90の端子数を少なくできる。
また、本発明の携帯機器は、CCDカメラなど正・負出力電圧を必要とする負荷装置に所要の電圧を供給するとともに、効率を向上して電池電源の使用可能時間を長くすることができる。
以下、本発明の電源装置、およびその電源装置を有する携帯機器の実施例について、図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る携帯機器の主要な構成を示す図である。携帯機器としては、携帯電話機や、ディジタルスチルカメラなど、所定レベルの第1極性電圧(以下、正電圧)と第2極性電圧(以下、負電圧)を必要とする負荷を有している。
図1において、電源装置100は、電池電源BATの電源電圧Vbatが入力され、正出力電圧Vp(例えば、+15V)と負出力電圧(例えば、−8V)を出力する正負出力電圧用電源装置である。電圧調整器110は、例えばシリーズ型電圧調整器であり、正出力電圧Vpを他の電圧Vprにレベル調整する場合に用いられる。また、電圧調整器120は、例えばシリーズ型電圧調整器であり、負出力電圧Vnを他の電圧Vnrにレベル調整する場合に用いられる。
これらの電圧調整器110、120は、正負出力電圧Vp、Vnおよび他の電圧Vpr、Vnrに応じて、いずれか一方あるいは両方を省略することもある。例えば、正出力電圧Vpが所定レベルに制御された電圧であり、負出力電圧Vnが未調整の電圧である場合には、電圧調整器110が省略できる。また、正負出力電圧Vp、Vnがそれぞれ所定レベルに調整された電圧である場合には、電圧調整器110、120は両方とも省略できる。
撮像装置200は、例えばCCDカメラであり、正負電圧が入力される。また、表示装置300は、例えば表示用のLED(発光ダイオード)駆動回路を有している。また、制御装置400は、撮像装置200や表示装置300を始めとして、携帯機器の制御を司るものである。この制御装置400には、その電源として電源電圧Vbatを電圧調整器130で調整された電圧Vrが供給される。
図2は、本発明の正負出力電圧用電源装置100の第1実施例に係る構成を示す図である。
図2において、スイッチング電源回路70は、電池電源BATから入力される電源電圧Vbat(例えば、3.6V)を昇圧して、昇圧された正出力電圧Vpを出力する電源回路である。なお、電池電源BATは、電源装置100の外部に設けても良い。
電源電圧Vbatとグランド間に、コイルL1とN型MOSトランジスタであるスイッチQ1とが直列に接続される。その直列接続点Aから、整流用の第1ダイオードD1と平滑用の第1コンデンサC1とにより、直列接続点Aの電圧が整流され平滑されて、正出力電圧Vpとして出力される。なお、電圧は、特に断らない場合には、グランドに対する電位である。
電圧制御用IC90は、正負出力電圧用電源装置100の主として制御回路部が作り込まれているLSIである。P1〜P4は、IC90の端子である。
正出力電圧Vpは端子P1を介して電圧制御用IC90に入力され、分圧抵抗器14、15で分圧されて、第1検出電圧Vdet1を発生する。
制御回路13は、第1検出電圧Vdet1と第1基準電圧Vrefとが入力され、第1検出電圧Vdet1が第1基準電圧Vref1に等しくなるように、スイッチQ1をスイッチング制御するためのスイッチング信号を発生する。ここでは、制御回路13は、第1基準電圧Vref1と第1検出電圧Vdet1との差を増幅して出力する誤差増幅器11と、この誤差増幅器11の出力に基づいてPWM信号を形成してスイッチング信号として出力するPWM制御回路12とを含んで構成されている。
このスイッチング電源回路70により、正出力電圧Vpは、電源電圧Vbatが昇圧された所定の電圧になるように制御される。また、直列接続点Aの電圧は、スイッチQ1のオンとオフに応じて零と正出力電圧Vpとになる。なお、本発明では、ダイオードD1〜D3は、電圧降下の低いショットキー・バリア・ダイオードを用いることが望ましい。また、本発明の動作の説明において、そのダイオードの電圧降下を無視して説明することがある。
負出力電圧発生回路80は、第2コンデンサC2と第2ダイオードD2と第3コンデンサC3とが直列接続点Aとグランド間に接続される。即ち、スイッチQ1に並列に接続される。この第2ダイオードD2の極性は第2コンデンサ側がカソードである。第2ダイオードD2と第2コンデンサC2との接続点に第3ダイオードD3のアノードが接続される。
その第3ダイオードD3のカソードが、負出力電圧Vnの電圧レベルを制御するためのP型MOSトランジスタである第1電圧制御用トランジスタ21を介して、電源電圧Vbatのレベルにある電源電圧点、即ち、電池電源BATに接続されている。また、第3ダイオードD3のカソードはプルアップ抵抗器25を介して正出力電圧Vpに接続されているから、負出力用設定電圧Vflyは正出力電圧Vpにプルアップされ得る。
第1電圧制御用トランジスタ21は、正出力電圧Vpと、第3ダイオードD3のカソード側電圧(以下、負出力用設定電圧)Vflyが入力される負電圧制御回路30により制御される。
図3は、負電圧制御回路30の第1構成例を示す図である。図3において、抵抗器31(抵抗値R1)と定電流回路32(定電流値I1)とが、正出力電圧Vp点とグランド間にB点で直列に接続される。また、正出力電圧Vp点と負出力用設定電圧Vfly点の間に抵抗器35(抵抗値R2)と抵抗器36(抵抗値R3)とがC点で直列に接続される。なお、抵抗器35の代わりに、所要個数のツェナーダイオードを用いることもできる。
誤差増幅器33は、B点電圧とC点電圧とが入力され、その出力が第1電圧制御用トランジスタ21のゲートに印加される。この誤差増幅器33は、C点電圧がB点電圧に等しくなるように、第1電圧制御用トランジスタ21を制御する。
B点電圧は、正出力電圧Vpから抵抗器31の電圧降下を引いた電圧(=Vp−I1・R1)である。C点電圧は、B点電圧に等しい。したがって、負出力用設定電圧Vflyは、Vfly=Vp−I1・R1(1+R3/R2)になる。
このように、負出力用設定電圧Vflyは、正出力電圧Vpから一定電圧だけ低い電圧になる。また、この負出力用設定電圧Vflyは、電源電圧Vbatに、第1電圧制御用トランジスタ21の両端間の電圧を加算した電圧レベルになっている。
この図2、図3のように構成された正負出力電圧用電源装置の動作を説明する。まず、スイッチング電源回路70は、スイッチQ1が第1検出電圧Vdet1と第1基準電圧Vref1とが等しくなるように、スイッチング制御される。第1検出電圧Vdet1と第1基準電圧Vref1とが等しくなった状態では、所定レベルの出力電圧Vpが発生されている。
また、接続点Aの電圧は、スイッチQ1のオンとオフに応じて零と正出力電圧Vpとが繰り返して発生されている。
負出力電圧発生回路80においては、接続点Aの電圧が正出力電圧Vpであるときに、第1ルートが形成される。この第1ルートは、コイルL1(即ち、正出力電圧Vpにある接続点A)から、第2コンデンサC2、第3ダイオードD3、第1電圧制御用トランジスタ21、及び電池電源BAT(即ち、電源電圧Vbat点)を介している。この第1ルートにより、第2コンデンサC2が図示の極性に充電される。
この第2コンデンサC2の充電電圧は、接続点Aの正出力電圧Vpと負出力用設定電圧Vflyとの差電圧I1・R1(1+R3/R2)になっている。即ち、第2コンデンサC2は、所定電圧に充電される。
また、第1ルートに、電池電源BATが設けられているから、第2コンデンサC2への充電電流にて電池電源BATが充電される。したがって、第2コンデンサC2の所定電圧を超過した電圧分のエネルギーが、電池電源BATに回収される。
次に、接続点Aの電圧が零であるとき、即ちスイッチQ1がオンであるときに、第2ルートが形成される。この第2ルートは、グランド、スイッチQ1、第2コンデンサC2、第2ダイオードD2、第3コンデンサC3の直列回路を介している。この第2ルートにより、第2コンデンサC2に充電された電荷が第3コンデンサC3に分配される。
この第1ルートによる第2コンデンサC2の充電と、第2ルートによる第2コンデンサC2と第3コンデンサC3への電荷配分を通して、第3コンデンサC3には図示のような負極性に電荷が充電されていく。この第2コンデンサC2の充電電荷は、充電と電荷配分の繰り返しにより徐々に上昇していき、定常的には、負の所定電圧(=差電圧I1・R1(1+R3/R2))になる。各電圧関係を例示すると、正出力電圧Vp;15V、負出力電圧Vn;−8V、電源電圧Vbat;3.6Vとすると、負出力用設定電圧Vflyは7Vとなり、第1電圧制御用トランジスタ21での電圧降下は3.4Vとなる。実際には、ダイオードの電圧降下分が誤差電圧として発生するから、その電圧降下分を考慮することが望ましい。
この第3コンデンサC3に充電された負の所定電圧が、負出力電圧Vnとして出力される。この負出力電圧Vnは、正出力電圧Vpの大きさに関係なく、負出力用設定電圧Vflyの値によって、言い換えれば定電流回路32の定電流値I1や、抵抗器31、35、36の抵抗値R1〜R3によって決定される。負出力電圧Vnの大きさは、必要に応じて定電流値I1や抵抗値R1〜R3の調整などによって、変更できる。
また、この負電圧制御回路30においては、負出力用設定電圧Vflyは正出力電圧Vpから一定電圧だけ低い電圧になるように制御されるから、第2コンデンサC2はその差電圧(=Vp−Vfly)に充電される。したがって、負出力電圧Vnを検出することなく、負出力電圧Vnを所定の負電圧に制御することができる。この場合には、電圧制御用IC90に、負出力電圧Vnを帰還するための端子を設ける必要がないから、電圧制御用IC90の端子数を削減できる。
図4は、負電圧制御回路30Aの第2構成例を示す図である。図4において、抵抗器41と抵抗器42で負出力電圧Vnを分圧して、第2検出電圧Vdet2を形成する。誤差増幅器43は、第2基準電圧Vref2と第2検出電圧Vdet2が入力され、その出力が第1電圧制御用トランジスタ21のゲートに印加される。この誤差増幅器43は、第2検出電圧Vdet2が第2基準電圧Vref2に等しくなるように、第1電圧制御用トランジスタ21を制御する。これにより、負出力電圧Vnが所定レベルになるように制御される。
また、図2の負出力電圧発生回路80において、第1電圧制御用トランジスタ21及び負電圧制御回路30、を省略してもよい。この場合には、負出力電圧Vnは、正出力電圧Vpと電源電圧Vbatとの差電圧に等しい電圧レベルになる。したがって、電圧調整器120にて、必要に応じて負出力電圧Vnのレベルを調整することになる。
この第1実施例によれば、コイルL1を用いたスイッチング型電源回路70によって、電源電圧Vbatから変換された所定の正出力電圧Vpを発生する。それとともに、コイルL1とスイッチQ1との接続点Aと電源電圧点Vbatとの間に負出力電圧発生回路80を設けて、正出力電圧Vpと電源電圧Vbatとに基づいた所定電圧レベルの負出力電圧Vnを発生する。これにより、負出力電圧Vnが大きい場合に、電源電圧Vbatを供給する電池電源BATに、超過した電圧分のエネルギーを戻すから、適切なレベルの負出力電圧Vnを発生するとともに、効率を向上することができる。
また、負出力電圧Vnのレベルを制御するための第1電圧制御用トランジスタ21を設けている。これにより、これらの電圧制御用トランジスタ21を制御することにより、設定された負出力電圧Vnを得ることができる。
図5は、本発明の正負出力電圧用電源装置100の第2実施例に係る構成を示す図である。この第2実施例では、正出力電圧Vpと負出力電圧Vnとの絶対値での電圧差が小さくなった場合にも、負出力電圧Vnを適切に出力することができるようにしたものである。即ち、その電圧差が、負出力電圧Vnを出力しつつ、電池電源BATを充電するには十分な電圧差ではなくなった場合に、電池電源BATの充電は行わずに負出力電圧Vnを出力するように、構成されている。
図5において、スイッチング電源回路70は図1の第1実施例と同じであるが、負出力電圧発生回路80Aが第1実施例のものとは一部異なっている。以下、異なる点について説明する。
負出力電圧発生回路80Aにおいて、負出力用設定電圧Vflyの出力点は、第1切替スイッチ23と第1電圧制御用トランジスタ21とを介して電池電源BATに接続されるか、あるいは、第2切替スイッチ24とN型MOSトランジスタである第2電圧制御用トランジスタ22とを介して、グランドに接続される。第1、第2切替スイッチ23、24は、切替制御回路40からの切替信号COSに応じて、いずれか一方がオンし他方がオフする。
図6は、切替制御回路40の構成例を示す図である。図6において、正出力電圧Vp点と電源電圧Vbat点との間に定電流回路51(定電流値I0)と抵抗器52(抵抗値R0)とが、この順序で直列に接続されている。その直列接続点から第3検出電圧Vdet3を得る。
この第3検出電圧Vdet3は、電源電圧Vbatに抵抗器52の電圧降下I0・R0を加算した電圧である。この第3検出電圧Vdet3は、電池電源BATへの充電を行いつつ負出力電圧Vnを制御可能なレベルに設定されている。
演算増幅器53は、第3検出電圧Vdet3を負出力用設定電圧Vflyと比較し、負出力用設定電圧Vflyが第3検出電圧Vdet3を超えているとき(Vfly>Vdet3)、第1切替スイッチ23をオンさせ第2切替スイッチ24をオフさせる切替信号COSを出力する。また、演算増幅器53は、負出力用設定電圧Vflyが第3検出電圧Vdet3を下回るとき(Vfly<Vdet3)、切替信号COSを停止し、第1切替スイッチ23をオフさせ第2切替スイッチ24をオンさせる。なお、演算増幅器53は、第1、第2切替スイッチ23、24の切替を安定して行うために、ヒステリシス特性を持たせることがよい。
このように、正出力電圧Vpと電源電圧Vbat間の電圧差が大きいときには、負出力用設定電圧Vflyの出力点を電源電圧点側に接続して、電池電源BATを充電しつつ適切なレベルの負出力電圧Vnを発生させる。一方、正出力電圧Vpが低くなったり、電源電圧Vbatが高くなったりして、それらの間の電圧差が小さくなったときには、負出力用設定電圧Vflyの出力点を基準電圧点であるグランド側に接続して、適切なレベルの負出力電圧Vnを発生させる。したがって、第1、第2切替スイッチ23、24を電圧差に応じて切り替えることによって、広範囲の電圧条件下で、所要の負電圧Vnを発生させることが可能になる。
図7は、図5の第2実施例で用いられる負電圧制御回路30Bの第3構成例を示す図である。図7の負電圧制御回路30Bにおいて、図3の負電圧制御回路30と比較して、誤差増幅器34が設けられている。この誤差増幅器34は、B点電圧とC点電圧とが入力され、その出力が第2電圧制御用トランジスタ22のゲートに印加される。この誤差増幅器34は、C点電圧がB点電圧に等しくなるように、第2電圧制御用トランジスタ22を制御する。
この負電圧制御回路30Bの動作は、第1切替スイッチ23がオンされている場合には図3の負電圧制御回路30と同様に動作する。また、第2切替スイッチ24がオンされている場合には、負電圧制御回路30Bはやはり負出力用設定電圧Vflyが所定電圧レベルになるように、誤差増幅器44の出力によって第2電圧制御用トランジスタ22を制御する。
したがって、第1切替スイッチ23または第2切替スイッチ24のいずれがオンされている場合でも、負出力用設定電圧Vflyは、正出力電圧Vpから一定電圧だけ低い電圧になる。これにより、正出力電圧Vpや電源電圧Vbatが変わっても、所定電圧レベルの負出力電圧Vnが出力される。
この図5〜図7のように構成された正負出力電圧用電源装置100の動作は、電圧条件に応じて第1切替スイッチ23がオンされているか第2切替スイッチ24がオンされているかが異なるだけである。その動作は、図2、図3で説明した動作と、ほぼ同様であるので、再度の説明を省略する。
図8は、負電圧制御回路30Cの第4構成例を示す図である。図8の負電圧制御回路30Cにおいて、図4の負電圧制御回路30Aと比較して、誤差増幅器44が設けられている。この誤差増幅器44は、第2検出電圧Vdet2と第2基準電圧Vref2とが入力され、その出力が第2電圧制御用トランジスタ22のゲートに印加される。この誤差増幅器44は、第2検出電圧Vdet2が第2基準電圧Vref2に等しくなるように、第2電圧制御用トランジスタ22を制御する。
この負電圧制御回路30Cの動作は、第1切替スイッチ23がオンされている場合には図4の負電圧制御回路30Aと同様に動作する。また、第2切替スイッチ24がオンされている場合には、負電圧制御回路30Cはやはり負出力電圧Vnが所定電圧レベルになるように、誤差増幅器44の出力によって第2電圧制御用トランジスタ22を制御する。
したがって、第1切替スイッチ23または第2切替スイッチ24のいずれがオンされている場合でも、負出力電圧Vnは、所定電圧レベルに制御される。これにより、やはり、正出力電圧Vpや電源電圧Vbatが変わっても、所定電圧レベルの負出力電圧Vnが出力される。なお、図8の負電圧制御回路30Cが用いられる場合には、切替制御回路40の演算増幅器53には、負出力用設定電圧Vflyに代えて、所定レベルの第3基準電圧Vref3が入力される。この点が、図6において括弧内に表されている。
このように、以上の各実施例で説明した正負出力電圧を発生する電源装置100では、正出力電圧Vpと電源電圧Vbat間の電圧差が大きいときには、電源電圧Vbat点側に接続して、電池電源BATを充電しつつ適切なレベルの負出力電圧Vnを発生させる。したがって、電力損失を低減し、効率を向上できる。また、正出力電圧Vpが低くなったり、電源電圧Vbatが高くなったりして、それらの間の電圧差が小さくなったときには、基準電圧点であるグランド側に接続して、適切なレベルの負出力電圧Vnを発生させる。したがって、広範囲の電圧条件下で、所要の負電圧Vnを発生させることができる。
本発明の携帯機器は、正負出力電圧を発生する電源装置100を用いることによって、CCDカメラなど正・負出力電圧を必要とする負荷装置に所要の電圧を供給するとともに、効率を向上して電池電源の使用可能時間を長くすることができる。
本発明に係る携帯機器の主要な構成を示す図 本発明の正負出力電圧用電源装置の第1実施例に係る構成を示す図 負電圧制御回路30の第1構成例を示す図 負電圧制御回路30Aの第2構成例を示す図 本発明の正負出力電圧用電源装置の第2実施例に係る構成を示す図 切替制御回路40の構成例を示す図 負電圧制御回路30Bの第3構成例を示す図 負電圧制御回路30Cの第4構成例を示す図
符号の説明
100 正負出力電圧用電源装置
110、120、130 電圧調整器
200 撮像装置
300 表示装置
400 制御装置
70 スイッチング電源回路
80、80A 負出力電圧発生回路
90、90A 電圧制御用IC
30、30A、30B、30C 負電圧制御回路
40 切替制御回路
BAT 電池電源
L1 コイル
Q1 スイッチ
D1、D2、D3 第1〜第3ダイオード
C1、C2、C3 第1〜第3コンデンサ
13 制御回路
21、22 第1、第2電圧制御用トランジスタ
23、24 第1、第2切替スイッチ
14、15、25、31、35、36、41、42、45、52 抵抗器
33、34、43、44 誤差増幅器
32、51 定電流回路
53 演算増幅器
Vp 正出力電圧
Vn 負出力電圧
Vbat 電源電圧
Vfly 負出力用設定電圧
COS 切替信号
Vdet1〜Vdet3 第1〜第3検出電圧
Vref1〜Vref3 第1〜第3基準電圧

Claims (7)

  1. 電源電圧が印加されるコイル
    前記コイルと直列に接続され、前記コイルへの前記電源電圧の通電をスイッチングするスイッチ
    前記コイルと前記スイッチとの直列接続点にアノードが接続された第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソードとグランドの間に接続され、充電電圧を正出力電圧として出力する第1コンデンサと
    前記正出力電圧に応じた検出電圧が基準電圧と等しくなるように前記スイッチのオンオフスイッチングを行うスイッチング制御回路と、
    前記直列接続点に一端が接続された第2コンデンサと、
    前記第2コンデンサの他端にカソードが接続された第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードのアノードとグランドの間に接続され、充電電圧を負出力電圧として出力する第3コンデンサと、
    前記第2コンデンサの他端にアノードが接続された第3ダイオードと、
    前記第3ダイオードのカソードと前記電源電圧の間に接続された電圧制御用トランジスタと、
    前記負出力電圧が所定のレベルになるよう、前記電圧制御用トランジスタを制御する負電圧制御回路と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記負電圧制御回路は、前記第3ダイオードのカソード側電圧が前記正出力電圧より所定電圧だけ低くなるように前記電圧制御用トランジスタを制御することを特徴とする、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記負電圧制御回路は、前記負出力電圧に応じた帰還電圧が所定電圧になるように前記電圧制御用トランジスタを制御することを特徴とする、請求項3に記載の電源装置。
  4. 前記第3ダイオードのカソードとグランドの間に接続された電圧制御用第2トランジスタと、
    前記第3ダイオードのカソードと前記電圧制御用トランジスタとの間に接続された第1切替スイッチと、
    前記第3ダイオードのカソードと前記電圧制御用第2トランジスタとの間に接続された第2切替スイッチと、
    前記第1、第2切替スイッチの一方をオンとして他方をオフとする切替制御回路と、
    を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記切替制御回路は、
    前記正出力電圧と前記電源電圧との電圧差が所定の設定電圧を超えているときには、前記第1切替スイッチをオンとして前記第2切替スイッチをオフとし、
    前記正出力電圧と前記電源電圧との電圧差が前記所定の設定電圧を下回るときには、前記第1切替スイッチをオフとして前記第2切替スイッチをオンとすることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記負出力電圧が所定のレベルになるよう、前記電圧制御用第2トランジスタを制御する負電圧制御第2回路を有することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 電源電圧を供給する電池電源と、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の電源装置と、
    前記正出力電圧及び負出力電圧を使用する負荷装置と、
    前記負荷装置を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする携帯機器。
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