JP4591981B2 - 認証用腕時計型データキャリアを用いた認証システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーソナルコンピュータやゲーム器等のパーソナル機器などにおいて、利用者認証に用いるデータキャリアを用いた認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータが広まり、インターネット等への接続が一般的になってきた。また、各種情報もコンピュータ上で管理/作成されるケースが一般的で、殆ど全ての情報管理がコンピュータ上で行われる社会となっている。
【0003】
しかし、一方では、個人情報、重要情報の取り扱いに安全性を求めるため、利用者を特定する利用形態が広まっている。個人情報の利用、大切な情報の管理は、利用を許された特定の人間にのみ扱わせたいという形態が多くなっている。これらの個人認証には、一般に次のような方法で認証が行われている。
【0004】
▲1▼網膜パターン/指紋/静脈パターンなどによる生体情報の識別、▲2▼ICカード/磁気カード等による個人コードの認証、▲3▼キーボードからパスワードを打ち込むことによる認証などの方法である。また、これらを組み合わせる方法も採られている。
【0005】
一番手軽なのは、▲3▼のキーボードからパスワードを打ち込む方法であるが、パスワードを紙に書いて貼っておいたり、容易に知れるパスワードを用いるなど、管理面での問題も指摘されている。
【0006】
▲2▼のICカード/磁気カードに等による個人コードの認証の場合、普段身につけているものの、置き忘れや紛失するおそれが大である。また、いちいちリーダ/ライタ装置に通す必要がある等で使いづらさもある。
【0007】
▲1▼の指紋、網膜/静脈パターンによる生体情報の識別は、一番確実性は高いが、装置が高価であるという問題もある。ICカード/磁気カード等での認証、生体情報の識別とパスワードを組み合わせるのは確実ではある。これらの方法はセキュリティー性は高いが、急に第三者に使わせたいとき等には大変不便である。利用させたい第三者が決まっていれば予め登録することもできるが、逆にその人物の必要以外での利用に気を遣うことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の第1の目的は、パーソナルコンピュータやゲーム器等のパーソナル機器などにおいて利用者認証を行う場合に、認証手段の所持を便利にしかつ紛失するおそれを無くし、利便性とセキュリティー性を向上することにある。
【0009】
この発明の第2の目的は、第1の目的を達成する認証手段を用いて、パーソナルコンピュータやゲーム器等のパーソナル機器などの操作性とセキュリティー性も向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第2の目的を達成するため、この発明の認証システムでは、認証用データキャリアを腕時計型としたもので、この認証用腕時計型データキャリアは、認証のためのID情報を記憶し、外部からのID情報を非接触で読み取って自己が記憶しているID情報と照合し、その結果を非接触で外部へ送信できる非接触データキャリアを腕時計型のキャリアホルダに内蔵し、このキャリアホルダの外部に、人体への装着手段を備えた認証用腕時計型データキャリアと、
該データキャリアからの照合情報を非接触で読み取ってパーソナルコンピュータやゲーム器等のパーソナル機器の作動を許容する認証リーダとからなり、
前記認証リーダは、パーソナル機器とそのための操作機器との間に接続され、認証用腕時計型データキャリアからの照合情報を読み取った後、前記操作機器による前記パーソナル機器の操作を許容することを特徴とする。
【0011】
この認証用腕時計型データキャリアでは、電源消費の節約のため、非接触データキャリアは、ID情報が重畳された外部からの質問信号を受信して起動する。
【0012】
また、非接触データキャリアは、現在記憶しているID情報をキーワードとして新ID情報の更新記憶が可能である。
【0013】
この認証用腕時計型データキャリアには、照合の結果を表示または報知する認識通知部を備えることができ、またキャリアホルダに時計部を内蔵しても良い。
【0015】
認証リーダには、認証用腕時計型データキャリアからの照合情報を読み取ってパーソナル機器の作動を許容した後、照合情報が一定時間途切れても、パーソナル機器の作動を継続させるタイマ機能を持たせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、認証用腕時計型データキャリアと、これを用いてパソコンやゲーム等のパーソナル機器のための個人認証を行うこの発明による認証システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、認証用腕時計型データキャリアを用いたこの発明による認証システムの利用形態の一例を示す。パーソナル機器本体(図ではパソコン)11には、ディスプレイ16の他に認証リーダ14が接続され、パーソナル機器本体11の操作機器であるキーボード12およびマウス13は、認証リーダ14を介してパーソナル機器本体11に接続されている。
【0019】
認証リーダ14には、さらにその外部アンテナとしてシート状アンテナ15が接続され、このアンテナ15を介して認証用腕時計型データキャリア(以下、データキャリアウォッチという)17との非接触の交信を行う。 認証リーダ14は、パーソナル機器本体11から電源供給を受けて動作する。また、外部電源を利用することも可能である。
【0020】
図2に、データキャリアウォッチ17の構成例を示す。データキャリアウォッチ17は、時計電子回路モジュール21、時計・データ表示器22および電池23から構成される時計部17aと、アンテナ24、変復調回路25、制御部26およびメモリ27からなる非接触データキャリア部17bと、認識表示器28からなる認識通知部17cとを、図1に示すキャリアホルダ(時計ケース)17dに内蔵し、このキャリアホルダ17dの外側に、人体への装着手段としてバンド17eを備えたもので、通常の腕時計と同様に腕に付けて使用できるようになっている。
【0021】
時計部17aと非接触データキャリア部17bと認識通知部17cとは、キャリアホルダ17d内においてデータバスにより接続されている。これらは、各種の情報を電気的に読み取りおよび書き込み可能に記憶するメモリとともに集積回路として合成樹脂に埋設し、ワンチップ化できる。さらに、送受信用のコイル(アンテナ24)も加えてワンチップ化もできる。
【0022】
認識通知部17cとして、発光表示体による認識表示器28を示しているが、これに代えて発音体や振動体などを使用できる。電池23は、時計部17aの他に非接触データキャリア部17bおよび認識通知部17cにも電源供給することが可能であり、また非接触データキャリア部17bのデータを時計・データ表示器22で表示できるように構成されている。
【0023】
また、データキャリアウォッチ17は、それに割り当てられた識別コード(ID)がメモリ27に記憶されているとともに、現識別コードをキーワードとして別の新識別コードに変更することも可能になっている。その場合、新たに設定した識別コードが次の変更時のキーワードとなる。
【0024】
データキャリアウォッチ17は、時計部17aの形態として、図3の(A)に示すようなアナログ型、(B)に示すようなデジタル型、(C)に示すようなアナログ・デジタル共用型のいずれにでもできる。
【0025】
次に、動作について説明する。
図1に示すように、パーソナル機器本体11のキーボード12、マウス13等は、認証リーダ14を介してパーソナル機器本体11に接続され、パーソナル機器本体11に組み合わされた認証リーダ14からは、シート状のアンテナ15を介して質問波(質問信号)が間欠的に放射される。このアンテナ15上にキーボード12、マウス13等の操作機器を配し、利用者がパーソナル機器本体11を操作する際に、腕に付けたデータキャリアウォッチ17をそれら操作機器に近づけると、データキャリアウォッチ17は、アンテナ15から放射される質問波に反応し、電池23から電源が供給されて内部に組み込まれた非接触データキャリア部17bが作動する。
【0026】
データキャリアウォッチ17は、質問波に重畳されたIDデータをデータキャリアウォッチ17の内部のメモリ27に記憶されているIDコードと照合を行い、それらが合致すれば認証リーダ14に対して「合致した旨の応答波」を返す。また、この際にデータキャリアウォッチ17に内蔵の認識表示器28と、認証リーダ14に内蔵の表示器(図示せず)が点滅し、認識されたことが利用者に通知される。照合の結果、それらのIDが合致しない場合は応答波(応答信号)を返さない。また、発光等の表示も行わない。
【0027】
認証リーダ14は、キーボード12、マウス13等の操作機器を内蔵したスイッチ回路を介してパーソナル機器本体11側に接続する。このスイッチ回路は、キーボード12、データキャリアウォッチ17からの応答波の状態により開閉が制御される接点を有し、この接点が閉じたとき、マウス13等の操作機器の信号ラインをパーソナル機器本体11側に接続する。応答波が無い場合は、スイッチ回路の接点が開いた状態になり、キーボード12、マウス13等の操作機器からの信号ラインはパーソナル機器本体11には実質的に接続されない。
【0028】
「合致した旨の応答波」を受信したときは、スイッチ回路は接点を閉じ、キーボード12、マウス13等の操作機器からの信号ラインはパーソナル機器本体11に実質的に接続される。認証リーダ14には、閉じられた接点を制御するタイマ機能が備えられており、利用者がパーソナル機器本体11を利用中に、データキャリアウォッチ17が認証リーダ14のアンテナ15による検出範囲を外れても、その時点から一定時間は接点の閉状態を維持する。
【0029】
したがって、一定時間内にデータキャリアウォッチ17がアンテナ15の検出範囲内に入れば、前記のような手順で照合が行われ、キーボード12、マウス13等の操作機器が操作可能になり、パーソナル機器本体11が利用できる。
【0030】
上記のように認証用腕時計型データキャリア17は、時計部17aと非接触データキャリア部17bとを一体化し、これを腕時計の形態としており、表示器22および電池23を時計部17aと非接触データキャリア部17bの両方で共用することで、認証用データキャリアとして利便性よくかつ携帯性よく実現できる。データキャリアウォッチ17は、通常の腕時計と同様に携行して移動することができるし、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を利用する際、専用のもしくはキーボード、ディスプレイ、マウス、コンピュータ本体などと組合わされた認証リーダ14にデータキャリアウォッチ17を近づけるだけで、利用者のIDや接続に関わる情報が認証され、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を、簡便かつ安全に利用することが可能である。
【0031】
また、利用者は、データキャリアウォッチ17を装着手段により人体に取り外し可能に装着することができるので、所持に便利であるにもかかわらず、紛失するおそれがない。
【0032】
なお、データキャリアウォッチ17および認証リーダ14による認証システムは、キーボード12、マウス13に限らず、対応するインターフェースを変更することで、ディスプレイやMO装置やCD装置やプリンタ装置等の、パーソナル機器に接続されるあらゆる装置で利用することが可能であり、不正使用時等に対するセキュリティー性をさらに向上することができる。また、利用者に認識されたことを知らせる方法として、本例では発光による認識表示器18の例を示したが、これに限定されず、発音体による音、声や音楽、振動体による振動などでも良い。またこれらの組み合わせも可能である。アンテナについても、本例ではシート状として説明したが、シート状に限ることなく成形が可能なあらゆる形状で利用することが可能である。
【0033】
また、上記の実施例では、パーソナル機器本体や周辺装置にハードウエア的、ソフトウエア的に改造を加えることなく認証リーダ・アンテナ・腕時計端末の接続により実現する例を示したが、さらにソフトウエアによって認証リーダの接続を認識することにより、あるいはパーソナル機器本体もしくは周辺機器に認証リーダ部分を内蔵して専用化することにより、より安全性の高いものとすることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、この発明による認証システムで使用する認証用データキャリアは腕時計型であるため、認証用データキャリアとして利便性よくかつ携帯性よく実現できる。また、通常の腕時計と同様に携行して移動することができるし、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を利用する際に、近づけるだけで、利用者のIDや接続に関わる情報が認証され、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を、簡便かつ安全に利用することが可能となる。さらに、人体に取り外し可能に装着することができるので、所持に便利であるにもかかわらず、紛失するおそれがない。
【0035】
また、腕時計型であるため常に身に付けられるので、パソコン等のパーソナル機器の利用にマッチした機能/装着性と、オリジナルデザインにより時計選択の幅が広いことで装飾性が増し、生体認証やカードによる認証に無い嗜好品としてのアクセサリ性を持たせ、利用者の満足感を高める効果もある。また、一度購入すれば、複数のパーソナル機器で利用できるシステムを構築することも可能で、スムーズな運用を可能とする。
【0036】
この発明による認証システムによれば、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を利用する際、専用のもしくはキーボード、ディスプレイ、マウス、コンピュータ本体などと組合わされた認証リーダに、上記のような腕時計型データキャリアを近づけるだけで、利用者のIDや接続に関わる情報が認証されるので、パソコン、ゲーム器等のパーソナル機器を、簡便かつ安全に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 認証用腕時計型データキャリアと、これを用いてパソコンやゲーム等のパーソナル機器のための個人認証を行うこの発明による認証システムの実施の形態の構成図である。
【図2】 この発明による認証システムで使用する認証用腕時計型データキャリアの構成例を示すブロック図である。
【図3】認証用腕時計型データキャリアの時計部の形態を示す斜視図で、(A)はアナログ型、(B)はデジタル型、(C)はアナログ・デジタル共用型である。
【符号の説明】
11 パーソナル機器本体
12 キーボード
13 マウス
14 認証リーダ
15 アンテナ
16 ディスプレイ
17 認証用腕時計型データキャリア(データキャリアウォッチ)
17a 時計部
17b 非接触データキャリア部
17c 認識通知部
17d キャリアホルダ
17e バンド
21 時計電子回路モジュール
22 時計・データ表示器
23 電池
24 アンテナ
25 変復調回路
26 制御部
27 メモリ
28 認識表示器
Claims (6)
- 認証のためのID情報を記憶し、外部からのID情報を非接触で読み取って自己が記憶しているID情報と照合し、その結果を非接触で外部へ送信できる非接触データキャリアを腕時計型のキャリアホルダに内蔵し、このキャリアホルダの外部に、人体への装着手段を備えた認証用腕時計型データキャリアと、
該データキャリアからの照合情報を非接触で読み取ってパーソナル機器の作動を許容する認証リーダとからなり、
前記認証リーダは、パーソナル機器とそのための操作機器との間に接続され、認証用腕時計型データキャリアからの照合情報を読み取った後、前記操作機器による前記パーソナル機器の操作を許容することを特徴とする認証システム。 - 前記認証リーダは、前記認証用腕時計型データキャリアからの照合情報を読み取ってパーソナル機器の作動を許容した後、照合情報が一定時間途切れても、パーソナル機器の作動を継続させるタイマ機能を有していることを特徴とする、請求項1に記載の認証システム。
- 前記非接触データキャリアは、ID情報が重畳された外部からの質問信号を受信して起動することを特徴とする、請求項1または2に記載の認証システム。
- 前記非接触データキャリアは、現在記憶しているID情報をキーワードとして新ID情報の更新記憶が可能であることを特徴とする、請求項1、2または3に記載の認証システム。
- 前記認証用腕時計型データキャリアは、照合の結果を表示または報知する認識通知部を備えたことを特徴とする、請求項1、2、3または4に記載の認証システム。
- 前記認証用腕時計型データキャリアは、前記キャリアホルダに時計部を内蔵したことを特徴とする、請求項1、2、3、4または5に記載の認証システム。
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